JPH05259528A - 圧電トランス - Google Patents
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- JPH05259528A JPH05259528A JP4058380A JP5838092A JPH05259528A JP H05259528 A JPH05259528 A JP H05259528A JP 4058380 A JP4058380 A JP 4058380A JP 5838092 A JP5838092 A JP 5838092A JP H05259528 A JPH05259528 A JP H05259528A
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Landscapes
- Rectifiers (AREA)
- Control Of Voltage And Current In General (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は圧電振動板を用いて昇降圧を行う圧
電トランスに関し、中間タップにより高効率化、大電力
伝送化を図ることを目的とする。 【構成】 圧電体基板22の一方面に、入力電極23
a,23b及び出力電極24a,24bを形成する。そ
して、他方面に、入力電極23a,23b及び出力電極
24a,24bの少なくとも何れか一方に対応する中間
電極25a,25bを形成する。
電トランスに関し、中間タップにより高効率化、大電力
伝送化を図ることを目的とする。 【構成】 圧電体基板22の一方面に、入力電極23
a,23b及び出力電極24a,24bを形成する。そ
して、他方面に、入力電極23a,23b及び出力電極
24a,24bの少なくとも何れか一方に対応する中間
電極25a,25bを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電振動板を用いて昇
降圧を行う圧電トランスに関する。
降圧を行う圧電トランスに関する。
【0002】近年、一般に使用される電磁型トランス
は、形状が大きく重いものであり、また電磁雑音の発生
源や発火源となることから、これらを追放するために圧
電振動板を用いた圧電トランスが提案されている。そし
て、この圧電トランスを、電力伝送に使用可能とし、か
つ高効率化が望まれている。
は、形状が大きく重いものであり、また電磁雑音の発生
源や発火源となることから、これらを追放するために圧
電振動板を用いた圧電トランスが提案されている。そし
て、この圧電トランスを、電力伝送に使用可能とし、か
つ高効率化が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図8に、従来の圧電トランスの構成図を
示す。図8の圧電トランス11において、12は圧電体
基板、例えばニオブ酸リチウム(LiNbO3 )単結晶
板でZ軸方向に一様に分極処理を行った単結晶から切り
出された、例えば、140°回転Yカット板である。1
3(13a,13b)は入力電極で圧電体基板12の中
央から左側の半分の両面に、例えば、Au/NiCrの
2層膜からなる蒸着膜である。14(14a,14b)
は出力電極で圧電体基板12の中央から右側の半分の両
面に、同様にAu/NiCrの2層膜からなる蒸着膜で
形成されたものである。図では入出力電極は両面とも分
離して形成してあるが、一方、例えば、下面側を一枚の
連続した共通電極として形成しても構わない。図中の矢
印pは分極方向を概念的に示したものである。
示す。図8の圧電トランス11において、12は圧電体
基板、例えばニオブ酸リチウム(LiNbO3 )単結晶
板でZ軸方向に一様に分極処理を行った単結晶から切り
出された、例えば、140°回転Yカット板である。1
3(13a,13b)は入力電極で圧電体基板12の中
央から左側の半分の両面に、例えば、Au/NiCrの
2層膜からなる蒸着膜である。14(14a,14b)
は出力電極で圧電体基板12の中央から右側の半分の両
面に、同様にAu/NiCrの2層膜からなる蒸着膜で
形成されたものである。図では入出力電極は両面とも分
離して形成してあるが、一方、例えば、下面側を一枚の
連続した共通電極として形成しても構わない。図中の矢
印pは分極方向を概念的に示したものである。
【0004】いま、図示していない交流発振電極から入
力端子15a,15b間に長さ方向の寸法で決まる共振
周波数の入力電圧Vi を印加すると、長さ方向の振動
(基本振動)が励起され、圧電横効果を介して出力端子
16a,16b間に高電圧V0が発生するので、例え
ば、ハイインピーダンスの交流電圧計でそれを測定すれ
ば昇圧比(V0 /Vi )を求めることができる。
力端子15a,15b間に長さ方向の寸法で決まる共振
周波数の入力電圧Vi を印加すると、長さ方向の振動
(基本振動)が励起され、圧電横効果を介して出力端子
16a,16b間に高電圧V0が発生するので、例え
ば、ハイインピーダンスの交流電圧計でそれを測定すれ
ば昇圧比(V0 /Vi )を求めることができる。
【0005】この例では、入力部を圧電横効果により駆
動し出力部も横効果を用いて出力を取り出している。
動し出力部も横効果を用いて出力を取り出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に圧電トランスは、入力電圧が交流電圧であり、出力電
圧が共振周波数の電圧である。従って、圧電トランスの
負荷が直流負荷の場合には、圧電トランスの出力を整流
しなければならない。
に圧電トランスは、入力電圧が交流電圧であり、出力電
圧が共振周波数の電圧である。従って、圧電トランスの
負荷が直流負荷の場合には、圧電トランスの出力を整流
しなければならない。
【0007】ここで、図9に、従来の整流回路の図を示
す。図9(A)はいわゆる半波整流回路であり、負荷に
対して2個の整流用ダイオードにより出力電圧の半分を
直流に変換するもので、効率が半分となる。
す。図9(A)はいわゆる半波整流回路であり、負荷に
対して2個の整流用ダイオードにより出力電圧の半分を
直流に変換するもので、効率が半分となる。
【0008】また、図9(B)はいわゆる全波整流回路
であり、負荷に対して4個の整流用ダイオードを使用す
ることにより、電圧降下(例えばシリコンダイオード1
個で1.0〜1.5V)を生じて低電圧出力の場合には
効率が低下する。
であり、負荷に対して4個の整流用ダイオードを使用す
ることにより、電圧降下(例えばシリコンダイオード1
個で1.0〜1.5V)を生じて低電圧出力の場合には
効率が低下する。
【0009】そこで、図9(C)に示すように、トラン
スTに中間タップが設けられ、負荷に対して2個の整流
用ダイオードで全波整流すれば効率が向上する。しか
し、従来の圧電トランスで中間タップを有するものが存
在しない。
スTに中間タップが設けられ、負荷に対して2個の整流
用ダイオードで全波整流すれば効率が向上する。しか
し、従来の圧電トランスで中間タップを有するものが存
在しない。
【0010】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、中間タップにより高効率化、大電力伝送化を図
る圧電トランスを提供することを目的とする。
もので、中間タップにより高効率化、大電力伝送化を図
る圧電トランスを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、板状の圧電
体基板の一方面の所定位置に形成される入力電極と、該
一方面の該入力電極に連設される出力電極と、前記圧電
体基板の他方面に、該入力電極及び出力電極の少なくと
も何れか一方に対応して形成される中間電極と、で構成
することにより解決される。
体基板の一方面の所定位置に形成される入力電極と、該
一方面の該入力電極に連設される出力電極と、前記圧電
体基板の他方面に、該入力電極及び出力電極の少なくと
も何れか一方に対応して形成される中間電極と、で構成
することにより解決される。
【0012】また、板状の圧電体基板の一方面の所定位
置に形成される入力電極と、該一方面の該入力電極に連
設される出力電極と、該一方面の該入力電極及び出力電
極の少なくとも何れか一方に対応して該一方面に形成さ
れる中間電極と、で構成することによっても解決され
る。
置に形成される入力電極と、該一方面の該入力電極に連
設される出力電極と、該一方面の該入力電極及び出力電
極の少なくとも何れか一方に対応して該一方面に形成さ
れる中間電極と、で構成することによっても解決され
る。
【0013】
【作用】上述のように、圧電体基板の一方面に形成され
る入力電極、出力電極に対応する中間電極を、他方面又
は同一面に形成される。
る入力電極、出力電極に対応する中間電極を、他方面又
は同一面に形成される。
【0014】例えば、中間電極を入力電極及び出力電極
の両方にそれぞれ対応して形成した場合、駆動交流電圧
が入力電極に印加されると、容量により入力電極に対応
する中間電極と入力電極の一方との相互間に印加される
ことになる。そして、圧電体基板により振動が伝播して
出力電極に対応する中間電極を出力電極の一方との相互
間より交流電圧が発生するものである。
の両方にそれぞれ対応して形成した場合、駆動交流電圧
が入力電極に印加されると、容量により入力電極に対応
する中間電極と入力電極の一方との相互間に印加される
ことになる。そして、圧電体基板により振動が伝播して
出力電極に対応する中間電極を出力電極の一方との相互
間より交流電圧が発生するものである。
【0015】このように、中間タップを有する圧電トラ
ンスが構成され、図9(C)に示すような高効率の整流
回路を構成することが可能となり、大電力伝送が可能と
なる。
ンスが構成され、図9(C)に示すような高効率の整流
回路を構成することが可能となり、大電力伝送が可能と
なる。
【0016】
【実施例】図1に、本発明の第1の実施例の構成図を示
す。図1(A)は側面を示したもので、図1(B)は平
面を示したものである。
す。図1(A)は側面を示したもので、図1(B)は平
面を示したものである。
【0017】図1(A),(B)の圧電トランス21A
において、ここは板状の圧電体基板であり、例えばリチ
ウムナイオベート(LiNbO3 )単結晶板でZ軸方向
に一様に分極処理が施された単結晶から切り出された、
例えば140°回転Yカット板である。
において、ここは板状の圧電体基板であり、例えばリチ
ウムナイオベート(LiNbO3 )単結晶板でZ軸方向
に一様に分極処理が施された単結晶から切り出された、
例えば140°回転Yカット板である。
【0018】この圧電体基板22の一方面の中央から左
側の半分に一対の入力電極23a,23bが、また右側
の半分に一対の出力電極24a,24bが、例えばAu
/NiCrの2層膜を蒸着等により形成される。そし
て、これらの端子をそれぞれ、入力端子I1 ,I2 及び
出力端子O1 ,O2 とする。
側の半分に一対の入力電極23a,23bが、また右側
の半分に一対の出力電極24a,24bが、例えばAu
/NiCrの2層膜を蒸着等により形成される。そし
て、これらの端子をそれぞれ、入力端子I1 ,I2 及び
出力端子O1 ,O2 とする。
【0019】一方、圧電体基板22の他方面に、入力電
極23a,23bと出力電極24a,24bとにそれぞ
れ対応する中間電極25a,25bが、前述と同様に形
成される。そして、これらの端子を中間端子E1 ,E2
とし、これが圧電トランス21Aの中間タップとなる。
なお、中間電極25a,25bを各独立させて形成した
が、一体に形成してもよい。
極23a,23bと出力電極24a,24bとにそれぞ
れ対応する中間電極25a,25bが、前述と同様に形
成される。そして、これらの端子を中間端子E1 ,E2
とし、これが圧電トランス21Aの中間タップとなる。
なお、中間電極25a,25bを各独立させて形成した
が、一体に形成してもよい。
【0020】このように構成された圧電トランス21A
の駆動は、整数波長駆動方式を基本とする。いま、入力
端子I1 ,I2 に駆動交流電圧が印加されると、圧電体
基板22の容量の大きさのために電圧は、入力電極23
a−中間電極25a、中間電極25a−入力電極23b
との間に印加されることになる。
の駆動は、整数波長駆動方式を基本とする。いま、入力
端子I1 ,I2 に駆動交流電圧が印加されると、圧電体
基板22の容量の大きさのために電圧は、入力電極23
a−中間電極25a、中間電極25a−入力電極23b
との間に印加されることになる。
【0021】このとき、圧電体基板22より左側では1
波長の振動が励起され、これが出力側に振動として一波
長伝播する。そして、出力電極24a−中間電極25
b、中間電極25b−出力電極24bとの間に交流電圧
が発生するものである。
波長の振動が励起され、これが出力側に振動として一波
長伝播する。そして、出力電極24a−中間電極25
b、中間電極25b−出力電極24bとの間に交流電圧
が発生するものである。
【0022】ここで、図2に、図1の応力と振動の分布
図を示す。図2は、図1における縦振動の圧電体基板2
2の内部における応力分布と振動分布を示したもの
である。
図を示す。図2は、図1における縦振動の圧電体基板2
2の内部における応力分布と振動分布を示したもの
である。
【0023】なお、変圧比は、入力電極23a,23b
と出力電極24a,24bの面積比を設定することによ
り容易に可変することができる。また、入力又は出力の
片方のみに中間タップが必要な場合は、何れかの不必要
な中間端子を省くことで足りるものである。
と出力電極24a,24bの面積比を設定することによ
り容易に可変することができる。また、入力又は出力の
片方のみに中間タップが必要な場合は、何れかの不必要
な中間端子を省くことで足りるものである。
【0024】このようにして、中間タップを有する圧電
トランス21Aを構成することができる。
トランス21Aを構成することができる。
【0025】そこで、図3に、本発明の一適用例を説明
するたの図を示す。図3(A)はプッシュプルコンバー
タの回路図であり、図3(B)は波形図である。図3
(A)において、圧電トランス21Aの入力側に2つの
トランジスタTr1 ,Tr2 が接続されて、交互にオン
/オフする。
するたの図を示す。図3(A)はプッシュプルコンバー
タの回路図であり、図3(B)は波形図である。図3
(A)において、圧電トランス21Aの入力側に2つの
トランジスタTr1 ,Tr2 が接続されて、交互にオン
/オフする。
【0026】すなわち、図3(B)に示すように、トラ
ンジスタTr1 がオンすると端子I 1 ,E1 間に電流i
11が流れ、端子O1 ,E2 間に電流i21が流れる。ま
た、トランジスタTr2 がオンすると端子E1 ,I2 間
に電流i12が流れ、端子E2 ,O2 間に電流i22が流れ
る。これにより、図9(C)に示すように2個の整流用
ダイオードD1 ,D2 により直流変換することができる
ものである。
ンジスタTr1 がオンすると端子I 1 ,E1 間に電流i
11が流れ、端子O1 ,E2 間に電流i21が流れる。ま
た、トランジスタTr2 がオンすると端子E1 ,I2 間
に電流i12が流れ、端子E2 ,O2 間に電流i22が流れ
る。これにより、図9(C)に示すように2個の整流用
ダイオードD1 ,D2 により直流変換することができる
ものである。
【0027】従って、リップル率が小さく、高効率で大
電力伝送の低電圧用直流電源が可能となる。
電力伝送の低電圧用直流電源が可能となる。
【0028】次に、図4に、本発明の第2の実施例の構
成図を示す。図4(A)は平面を示したものであり、図
4(B)は等価回路を示したものである。
成図を示す。図4(A)は平面を示したものであり、図
4(B)は等価回路を示したものである。
【0029】図4(A)における圧電トランス21B
は、前述と同様の圧電体基板22の一方面のみに総ての
電極を前述と同様の方法で配設したものである。
は、前述と同様の圧電体基板22の一方面のみに総ての
電極を前述と同様の方法で配設したものである。
【0030】すなわち、圧電体基板22の中央から左側
の半分に一対の入力電極23a,23bが形成され、右
側の半分に一対の出力電極24a,24bが形成され
る。これらの端子を、前述と同様に、それぞれ入力端子
I1 ,I2 及び出力端子O1 ,O2 とする。
の半分に一対の入力電極23a,23bが形成され、右
側の半分に一対の出力電極24a,24bが形成され
る。これらの端子を、前述と同様に、それぞれ入力端子
I1 ,I2 及び出力端子O1 ,O2 とする。
【0031】また、それぞれの入力電極23a,23b
及び出力電極24a,24bは、一端が接続された中間
電極26に挟装されるように形成される。このときの中
間電極26の端子を中間端子Eとして、中間タップの役
割を果たす。
及び出力電極24a,24bは、一端が接続された中間
電極26に挟装されるように形成される。このときの中
間電極26の端子を中間端子Eとして、中間タップの役
割を果たす。
【0032】ここで、図5に、図4の動作を説明するた
めの図を示す。図5(A)は振動モードを示したもので
ある。すなわち、圧電体基板22上の一方面のみに各電
極を形成し、電圧を印加した場合に、圧電体基板22
が、矢印のように、幅すべり振動を生じて伝播すること
を利用したものである。
めの図を示す。図5(A)は振動モードを示したもので
ある。すなわち、圧電体基板22上の一方面のみに各電
極を形成し、電圧を印加した場合に、圧電体基板22
が、矢印のように、幅すべり振動を生じて伝播すること
を利用したものである。
【0033】この幅すべり振動による圧電体基板22は
電気−機械の結合係数を大にすることが可能となもの
で、例えばLiNbO3 の基板で結合係数0.62を得
ることができる。また、パターニングは片面だけでよい
ことからコスト低減となる。さらに、電極数を適宜設定
することにより、パワーハンドリングを容易に行うこと
ができるものである。
電気−機械の結合係数を大にすることが可能となもの
で、例えばLiNbO3 の基板で結合係数0.62を得
ることができる。また、パターニングは片面だけでよい
ことからコスト低減となる。さらに、電極数を適宜設定
することにより、パワーハンドリングを容易に行うこと
ができるものである。
【0034】また、図5(B),(C)は、各部の電位
を示したもので、中間電極26の中間電位を基準に極性
が異なるように入力電極23a,23b及び出力電極2
4a,24bを配置したものである。
を示したもので、中間電極26の中間電位を基準に極性
が異なるように入力電極23a,23b及び出力電極2
4a,24bを配置したものである。
【0035】これにより、中間タップを有する圧電トラ
ンス21Bを構成することができ、図4に示すような電
源回路を構成する上で高効率化、大電力伝送化を図るこ
とができる。
ンス21Bを構成することができ、図4に示すような電
源回路を構成する上で高効率化、大電力伝送化を図るこ
とができる。
【0036】なお、上述の第2の実施例では、中間電極
26を入力及び出力の両方に対応させて形成している
が、何れかのみに対応させて形成しても、同様の動作原
理となる。
26を入力及び出力の両方に対応させて形成している
が、何れかのみに対応させて形成しても、同様の動作原
理となる。
【0037】次に、図6及び図7に、第2の実施例の他
の構成を示す。図6において、圧電トランス21Cは、
圧電体基板22上に、それぞれ導通された2本の入力電
極23a1 ,23b1 及び出力電極24a1 ,24b1
が形成され、上述の中間電極26との間で、くし歯状の
電極を互いにかみ合い状態で整合させたものである。こ
の場合の動作原理は図4と同様である。
の構成を示す。図6において、圧電トランス21Cは、
圧電体基板22上に、それぞれ導通された2本の入力電
極23a1 ,23b1 及び出力電極24a1 ,24b1
が形成され、上述の中間電極26との間で、くし歯状の
電極を互いにかみ合い状態で整合させたものである。こ
の場合の動作原理は図4と同様である。
【0038】また、図7(A)において、圧電体基板2
2上に、一端が導通された4本の入力電極23a2 が形
成されると共に、それぞれ導通された2本の出力電極2
4a 1 ,24b1 が形成され、中間電極26との間で、
くし歯状の電極を互いにかみ合い状態で整合させたもの
である。
2上に、一端が導通された4本の入力電極23a2 が形
成されると共に、それぞれ導通された2本の出力電極2
4a 1 ,24b1 が形成され、中間電極26との間で、
くし歯状の電極を互いにかみ合い状態で整合させたもの
である。
【0039】すなわち、図7(B)に示すように、出力
側のみに中間タップを設けた圧電トランス21Dを構成
とするものである。この圧電トランス21Dは、図3に
示すような電源回路に組み込む場合は、整流用ダイオー
ドの損失低下のみの改善手段となるが、電極構成をシン
プル化することができる。
側のみに中間タップを設けた圧電トランス21Dを構成
とするものである。この圧電トランス21Dは、図3に
示すような電源回路に組み込む場合は、整流用ダイオー
ドの損失低下のみの改善手段となるが、電極構成をシン
プル化することができる。
【0040】なお、上述の第1及び第2の実施例では、
圧電体基板22の圧電材料としてLiNbO3 を使用す
る場合を示したが、LiTaO3 (タンタル酸リチウ
ム)も同様の効果を得ることができる。また、PZT
(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電セラミックを使用し
てもよい。この場合、電極の長手方向が分極方向にな
る。
圧電体基板22の圧電材料としてLiNbO3 を使用す
る場合を示したが、LiTaO3 (タンタル酸リチウ
ム)も同様の効果を得ることができる。また、PZT
(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電セラミックを使用し
てもよい。この場合、電極の長手方向が分極方向にな
る。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧電体基
板の一方面に形成される一対の入力電極、出力電極に対
応する中間電極を、他方面又は同一面に形成することに
より、中間タップが形成され、電源回路における高効率
化、大電力伝送化を図ることができる。
板の一方面に形成される一対の入力電極、出力電極に対
応する中間電極を、他方面又は同一面に形成することに
より、中間タップが形成され、電源回路における高効率
化、大電力伝送化を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】図1の応力と振動の分布図である。
【図3】本発明の一適用例を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図5】図4の動作を説明するための図である。
【図6】第2の実施例の他の構成を示す図である。
【図7】第2の実施例の他の構成を示す図である。
【図8】従来の圧電トランスの構成図である。
【図9】従来の整流回路の図である。
21A〜21D 圧電トランス 22 圧電体基板 23a,23b 入力電極 24a,24b 出力電極 25a,25b,26 中間電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大津 信一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 上田 政則 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 長谷川 宏 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 板状の圧電体基板(22)の一方面の所
定位置に形成される入力電極(23a,23b)と、 該一方面の該入力電極(23a,23b)に連設される
出力電極(24a,24b)と、 前記圧電体基板(22)の他方面に、該入力電極(23
a,23b)及び出力電極(24a,24b)の少なく
とも何れか一方に対応して形成される中間電極(25
a,25b)と、 を有することを特徴とする圧電トランス。 - 【請求項2】 板状の圧電体基板(22)の一方面の所
定位置に形成される入力電極(23a,23b)と、 該一方面の該入力電極(23a,23b)に連設される
出力電極(24a,24b)と、 該一方面の該入力電極(23a,23b)及び出力電極
(24a,24b)の少なくとも何れか一方に対応して
該一方面に形成される中間電極(26)と、 を有することを特徴とする圧電トランス。 - 【請求項3】 前記中間電極(26)は、対応する前記
入力電極(23a,23b)、前記出力電極(24a,
24b)のそれぞれの電極を挟装する位置に形成される
ことを特徴とする請求項2記載の圧電トランス。 - 【請求項4】 前記入力電極(23a,23b)、前記
出力電極(24a,24b)と、対応する前記中間電極
(26)とは、くし歯状の電極を互いにかみ合い状態で
整合させて形成されることを特徴とする請求項2記載の
圧電トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4058380A JPH05259528A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 圧電トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4058380A JPH05259528A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 圧電トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05259528A true JPH05259528A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=13082728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4058380A Withdrawn JPH05259528A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 圧電トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05259528A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990053576A (ko) * | 1997-12-24 | 1999-07-15 | 조희재 | 멀티 채널 직류-직류 컨버터 |
JP2002100820A (ja) * | 2000-09-21 | 2002-04-05 | Seiko Instruments Inc | 電気−機械変換素子、機械−電気変換素子、超音波モータ、圧電トランスおよび超音波モータ付き電子機器 |
JP2013183127A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Yokogawa Electric Corp | 圧電トランス |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP4058380A patent/JPH05259528A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990053576A (ko) * | 1997-12-24 | 1999-07-15 | 조희재 | 멀티 채널 직류-직류 컨버터 |
JP2002100820A (ja) * | 2000-09-21 | 2002-04-05 | Seiko Instruments Inc | 電気−機械変換素子、機械−電気変換素子、超音波モータ、圧電トランスおよび超音波モータ付き電子機器 |
JP2013183127A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Yokogawa Electric Corp | 圧電トランス |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |