JPH052586Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車の組立て作業時にボデイの傷
付きを防止するカバーのずれ動き防止用テープに
関するものである。

従来の技術 自動車の組立て作業において、ときとして工具
や部品等がボデイに接触して塗装面に傷を付けて
しまうことがある。このため、これまで傷防止用
の合成樹脂製カバーが使用されてきた。このガハ
ーは、カバー本体の側縁に係止片を突出形成し、
この係止片を自動車のフエンダーやバンパーなど
の外周部に係止して被覆していた。

考案が解決しようとする課題 しかし、この種のカバーは、柔らかな合成樹脂
皮膜でできているため、作業者が手で接触しただ
けで簡単にずり落ちてしまうという問題点があつ
た。

本考案は、このような従来の問題点を解決する
もので、上記のようなカバーのずれ動きなどを確
実に防止できるようにすることを目的とするもの
である。

課題を解決するための手段 この問題を解決するために本考案は、自動車の
組立て作業時にボデイの傷付きを防止するカバー
のずれ動き防止用テープであつて、ポリエチレン
の発泡倍率25倍の単独発泡体を材料として帯状に
形成し、裏面に両面粘着テープが貼着されてい
る。

作 用 この構成により、自動車の組立て作業時にボテ
イの傷付きを防止するずれ動き防止用テープをカ
バーに装着することにより、ボデイの塗装面とず
れ動き防止用テープが接触してカバーのずれ動き
を確実に防止することが可能となる。

実施例 以下、本考案の一実施例について、図面に基づ
いて説明する。

第１図〜第３図に基づいて説明すると、１は例
えばポリエチレンの発泡倍率25倍の単独発泡体を
材料として数cmの幅で帯状に形成されたずれ動き
防止用のテープで、このテープ１の裏面には両面
粘着テープ２が貼着されている。また、この両面
粘着テープ２の露出側の面は使用の時点迄は離型
紙３で覆われ、使用時において離型紙３が剥され
るようになつている。

次に、上記構成のずれ動き防止用テープの使用
状態を説明する。

第２図のように、自動車４の組立工場で組み立
て上がつたボデイ外面の要所に樹脂製のカバー５
を当てがい、その後の組み立て作業中にフエンダ
ーやバンパーなどに傷が付くのを防止する。この
樹脂製のカバー５は前記フエンダーやバンパーな
どの外周部に係止部６を係止するようになつてい
るが、このカバー５に手を触れたりするとカバー
５が自動車４からずれ落ちるおそれがある。

そこで、テープ１から離型紙３を剥してカバー
５の内面にずれ動き防止用テープ１を貼着し、第
３図のようにテープ１の外表面と自動車４の塗装
面とが接触するようにすると自動車４に対しカバ
ーを安定良く保持することができる。

なお、本考案のずれ動き防止用テープ１は、ポ
リエチレンの単独発泡体を材料として使用してい
るので、工場の長期休暇のようにテープ１を長く
塗装表面に接触させるような場合でも塗装の変色
を起こさない。

また、ポリエチレンの発泡倍率25倍の単独発泡
体を材料に使用したことから、テープ１が硬いた
めに自動車４の塗装面を傷付けたり、逆に柔らか
いためにテープ１が破れたりすることがない。

考案の効果 以上のように本考案によれば自動車の組み立て
作業時にボテイの傷付きを防止するカバーのずれ
動きなどを確実に防止することが可能となり、そ
の実用的効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
はずれ動き防止用テープの斜視図、第２図は自動
車の組み立て作業現場の斜視図、第３図はテープ
を使用した場合の断面図である。 １……ずれ動き防止用テープ、２……両面粘着
テープ、４……自動車、５……カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の組立て作業時にボデイの傷付きを防止
   するカバーのずれ動き防止用テープであつて、ポ
   リエチレンの発泡倍率25倍の単独発泡体を材料と
   して帯状に形成し、裏面に両面粘着テープが貼着
   されてなるずれ動き防止用テープ。