JPH05258425A - 磁気記録再生装置のカセット案内装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のカセット案内装置

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JPH05258425A
JPH05258425A JP4054919A JP5491992A JPH05258425A JP H05258425 A JPH05258425 A JP H05258425A JP 4054919 A JP4054919 A JP 4054919A JP 5491992 A JP5491992 A JP 5491992A JP H05258425 A JPH05258425 A JP H05258425A
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JP
Japan
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cassette
holder
tray
small
guide
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Pending
Application number
JP4054919A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Zaitsu
修 財津
Kazuyuki Takahashi
計行 高橋
Makoto Okuda
誠 奥田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05258425A publication Critical patent/JPH05258425A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きさの異なる複数種類のカセットを載置で
きるホルダが最も上方の位置にあるとき、ホルダの底面
がトレイの移動方向に対して傾斜するカセット案内装置
を提供する。 【構成】 大カセットを保持する第1の受け面25aと
小カセットを保持する凹部25bを備えたホルダ25
と、ホルダ25を上下方向に摺動自在に支持するホルダ
支持板23と、ホルダ25をホルダ支持板23に対して
上方へ付勢するホルダばね31と、ホルダ25に植設し
たホルダガイド軸A26とホルダガイド軸B27と、ホ
ルダガイド軸A26とホルダガイド軸B27を案内する
ガイド溝G28とガイド溝H29とを備え、ガイド溝G
28とガイド溝H29の長さと上端位置の高さを変えた
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置のカ
セット案内装置、特に外形寸法の異なる2種類のカセッ
トに対して共通して使用が可能なカセット案内装置を備
えた磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダ等の磁気記
録再生装置は機器の小型化および軽量化の傾向にあり、
さらにそれらの磁気記録再生装置には、記録時間と外形
寸法の異なる複数種類のカセットが使用されるものが増
加しつつある。
【0003】以下、この種の従来の磁気記録再生装置の
カセット案内装置の構成について説明する。その構造の
詳細については参考例として特開平3−91145号公
報に開示されている従来の標準のVHS(商標)方式の
カセットと、それより小型のVHS−C方式の小型カセ
ットを選択的に装着するビデオテープレコーダに使用さ
れるカセット案内装置があるが、特開平3−91145
号公報に基づいて本発明と異なる構成について説明す
る。
【0004】特開平3−91145号公報に開示された
ビデオテープレコーダに使用されるカセット案内装置の
概略構成を図15に示す。図15において、110はカ
セットハウジング本体(基体)、120はブラケット、
130はカセットトレイ、140はホルダ、144はF
ホルダ、150は駆動力伝達機構であり、Fホルダ14
4の切り欠き部144aに小カセットCを載置した状態
を示している。このカセット案内装置においては、Fホ
ルダ144はカセットトレイ130に回動可能に取り付
けられており、図示されているように傾斜した姿勢と水
平な姿勢をとることが可能で、カセットトレイ130の
動作と連動しカセットトレイ130のイジェクト終端
(第2の位置)の付近で傾斜するようになっている。カ
セットトレイ130のFホルダ144の下にはFホルダ
144とは別の水平なCホルダが設けられており、Fホ
ルダ144の切り欠き部144aに小カセットCを載置
した場合小カセットCの下面は図に現れていないCホル
ダによって保持される。より大きい形状の標準カセツト
Sは小カセットCを切り欠き部144aから取り除き傾
斜したFホルダ144の上に載置する。したがって、カ
セットトレイ130のイジェクト終端(第2の位置)に
おいては、標準カセットSはFホルダの上で傾斜した状
態にある。
【0005】カセットトレイ130を駆動伝達機構15
0を介して駆動し、カセットハウジング本体110内に
送り込むと水平となるように構成されており、このカセ
ツトトレイ130がイジェクト終端(第2の位置)の付
近において傾斜する原理については、特開平3−911
45号公報に以下のように開示されている。
【0006】特開平3−91145号公報における第8
図の代わりに添付の図16を用いて説明する。カセット
トレイ130に対して回動自在に取り付けられたFホル
ダ144は、ストッパ145およびカセットトレイ13
0上を摺動できるように取り付けられたスラントレバー
146に連結されている。またスラントレバー146に
は、図16において右方向に付勢するようにスプリング
149がかけられている。
【0007】そして図16(A)に示すように、スラン
トレバー146上のピン147がストッパ145の長穴
145aに係合されている。
【0008】カセットトレイ130がイジェクト方向
(第2の位置方向)に駆動されると、上記機構も一体と
なって図16の右方向に摺動し、第2の位置付近にくる
と、ストッパ145の先端が固定部品としてのブラケッ
ト120の曲げ部121に当接する。
【0009】図16の(B)〜(E)に順次示すよう
に、カセットトレイ130がさらに第2の位置方向に移
動すると、ストッパ145が曲げ部121との係合部を
中心に図16において時計方向に回動し、スラントレバ
ー146がカセットトレイ130およびFホルダ144
側からみるとインサート方向(第1の位置方向)に摺動
する。この時、スラントレバー146の先端に設けられ
た引掛部146aにより、Fホルダ144のピン148
が第1の位置方向に駆動されて、Fホルダ144がピン
148を中心として水平状態から持ち上がるように、反
時計方向に回動されFホルダ144が傾斜する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
カセット案内装置の構成では、カセットトレイをカセッ
トハウジング本体から引き出したとき、Fホルダを傾斜
させる機械的構成が複雑であり、部品点数が多くカセッ
ト案内装置を大型化し、コスト低減の阻害要因となって
いた。
【0011】また、従来のカセット案内装置は大型の標
準カセットSを載置するFホルダだけが傾斜し、小カセ
ットCに対しては傾斜したFホルダは、切り欠き部が小
カセットCの案内の役目をするだけで、小カセットはF
ホルダの切り欠き部に沈んだようになり、小カセットの
取扱いが難しくなるという問題を有していた。
【0012】本発明はこれらの問題を解決しようとする
もので、極めて簡単な構造で、大型のカセットだけでな
く、小型のカセットも傾斜させることができる、小型で
低コストのカセット案内装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに本発明の磁気記録装置のカセット案内装置は、基体
から引き出したトレイに大きさの異なる複数種類のカセ
ットを載置し、そのカセットを磁気記録再生装置内の所
定の位置に案内するカセット案内装置であって、大カセ
ットの底面を保持する第1の受け面とその第1の受け面
に少なくとも3方を囲まれて凹部となった小カセットの
底面を保持する第2の受け面とを有するホルダと、その
ホルダを上下方向に摺動自在に支持したホルダ支持部材
と、そのホルダ支持部材を磁気記録再生装置内の所定の
位置に移動させるトレイと、前記ホルダを前記ホルダ支
持部材に対して上方へ付勢する弾性部材と、その弾性部
材の付勢力により前記ホルダが最も上方に位置したとき
前記ホルダの前記第1および第2の受け面が前記トレイ
の移動方向に対して傾斜するように係止する手段とを備
えたものである。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、ホルダ支持部材に上下方
向に摺動自在に支持されたホルダが、大カセットの底面
を保持する第1の受け面とその第1の受け面に少なくと
も3方を囲まれて凹部となった小カセットの底面を保持
する第2の受け面とを有しており、第1の受け面と第2
の受け面が一体で動作するので、ホルダ支持部材に対し
て上方に弾性部材により付勢され、ホルダが最も上方に
位置したとき、ホルダがトレイの移動方向に対して傾斜
するので、大型のカセットだけでなく小型カセットの両
方を傾斜させることが可能で、簡単な構造で小型で低コ
ストのカセット案内装置を実現できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。なお、本発明の磁気記録再生装置に適用す
るテープカセットは特願平3−166747号に開示さ
れている。
【0016】図1は本発明の磁気記録再生装置のカセッ
ト案内装置からカセット押え板を省略した基本構成を示
すトレイが引き出された状態の平面図、図2は同装置の
同状態における正面図、図3はその左側面図、図4その
右平面図、図5は図1におけるA−A線断面図、図6は
トレイへのホルダの係合を説明する分解斜視図、図7は
同装置においてトレイが基体内に押し込まれた状態の平
面図、図8は同装置の同状態における正面図、図9はそ
の右側面図、図10は図7のA−A線断面図、図11は
図1に示すカセット案内装置にカセット押え板を追加し
トレイを引き出した状態の平面図、図12は同装置の同
状態において右基体側板を部分破断した右側面図、図1
3は同装置においてトレイが基体内に押し込まれた状態
にカセット押え板を追加した平面図、図14はトレイが
基体に押し込まれた状態における右基体側板を取り外し
た右側面図である。
【0017】次に上記の各図に使用されている各構成部
品について説明する。本発明の磁気記録再生装置のカセ
ット案内装置は一部を除き基本的に左右対称の構造を有
しているので、左右対称の位置にある同一の部品につい
ては左右どちらかに符号を付している。図1〜図14に
おいて1は基体、1aは基体1を構成するシャシー、1
bはシャシー1aとともに基体1を構成する左基体側
板、1cはシャシー1aおよび左基体側板1bとともに
基体1を構成する右基体側板である。
【0018】シャシー1aには大カセット2をテープロ
ーディング可能位置に保持するため、大カセット2の高
さおよび位置を決める大カセット2用の位置決めピン3
および4と、同様の目的で小カセット5の高さおよび位
置を決める小カセット5用の位置決めピン6および7と
が構成されている。また、シャシー1aには後述するカ
セットロック解除板8に当接し、カセットロック解除板
8の位置決めを行うカセットロック解除板位置決めピン
9も植設されている。右基体側板1cには図4に示すよ
うにL字形のガイド溝A10と水平方向だけのガイド溝
B11を形成し、さらに水平方向に延伸したガイド部材
であるトレイガイドA12を固着して設けている。
【0019】一方、左基体側板1bには図3に示すよう
に、右基体側板1cと同じ構成の他に、カセット案内装
置を駆動するためのサーボモータ13と、サーボモータ
13によって回転するウォーム14と、ウォーム14と
噛合する大ギア15と、大ギア15と同軸に結合され大
ギア15と同時に回転する小ギア16とが構成されてい
る。
【0020】トレイ17はその先端に設けられたトレイ
ガイドB18が左基体側板1bと右基体側板1cのガイ
ド溝B11に係合し案内されるとともに、図3および図
4に示すように、左右の側面に形成されたガイド溝C1
9に係合する左基体側板1bおよび右基体側板1cに設
けられたトレイガイドA12によって水平方向に案内さ
れ移動する。このトレイ17の左右側面にはそれぞれ、
互いに平行な傾斜したガイド溝D20とガイド溝E21
が設けられている。このトレイ17の内側には左右のガ
イド溝E21に挿入されている左右のガイド軸22に回
動自在にホルダ支持板23が軸支されている。このホル
ダ支持板23には図6に示すようにトレイ17のガイド
溝D20に係合するホルダ支持板ガイド軸24が植設さ
れている。また、ホルダ支持板23には、ホルダ25に
設けられたホルダガイド軸A26とホルダガイド軸B2
7の案内溝であるガイド溝G28とガイド溝H29、さ
らに後述するカセット押え手段のガイド溝F30が構成
されている。なお、トレイ17の左側下面には、上記小
ギア16と噛合するラック17aを有している。
【0021】ホルダ25は前記ホルダガイド軸A26お
よびホルダガイド軸B27の他に、ホルダ支持板23と
の間にホルダばね31を架張しているため、ホルダ支持
板23に対して上方に付勢された状態となり、ガイド溝
G28のほうがガイド溝H29よりも垂直方向に長く、
かつ上端の位置がガイド溝G28のほうが高いため、図
5に示すように、ホルダ25は前方部に対して後方部の
ほうが高くなった状態で保持されることになる。なお、
ホルダ25の底面は図2に示すように大カセット2を保
持する第1の受け面25aと、第1の受け面25aに3
方を囲まれ凹部を形成する小カセット5を保持する第2
の受け面25bを有している。
【0022】また、ホルダ25は大カセットロック解除
ピン32と小カセットロック解除ピン33を設けたカセ
ットロック解除板8を前後に摺動可能に保持している。
このカセットロック解除板8は常時はばね34によって
ホルダ25から離間する方向に付勢されている。
【0023】図11〜図14を用いてカセット押え機構
の構成を説明する。カセット押え板35は、左基体側板
1bおよび右基体側板1cに両端を支持されたカセット
押え軸36を中心に回動自在である。またカセット押え
軸36を中心にカセット押え板制御レバー37が設けら
れ、その先端にはホルダ支持板23のガイド溝F30に
係合するカセット押え板ガイドピン38が植設されてい
る。さらに図12および図14に示すように、カセット
押え板35に設けられたカセット押え板制御ピン40と
カセット押え板制御レバー37の間にはカセット押えば
ね39が構成され、カセット押え板35を図12および
図14において反時計方向に付勢するようにカセット押
え板制御ピン40を付勢している。しかし、カセット押
え板制御ピン40はカセット押え板制御レバー37に当
節しており、カセット押え板制御レバー37の先端に植
設されたカセット押え板ガイドピン38はホルダ支持板
23のガイド溝F30に係合しているので、カセット押
え板35はホルダ支持板23の動作に伴って制御され
る。
【0024】なお、前述のカセットロック解除板8には
ガイド溝G41が構成されており、ホルダ25に設けら
れたカセットロック解除板ガイドピン42を案内してい
る。
【0025】以下、上記構成の動作について説明する。
カセット案内装置からカセット押え板30が省略された
平面図図1に示すように、トレイ17がシャシー1a,
左基体側板1bおよび右基体側板1cにより構成される
基体1から引き出された状態で、2点鎖線で示す大カセ
ット2または小カセット5をホルダ25上に装填する。
ホルダ25上では大カセット2はホルダ25とホルダ支
持板23に設けられた縦壁によって位置決めされて第1
の受け面25aに保持され、小カセット5はホルダ25
の凹部で位置決めされて第2の受け面25bに保持され
る。
【0026】このトレイ17が引き出された状態では、
ホルダ25は図5に示すように傾斜しており、大カセッ
ト2または小カセット5をホルダ25に装着することを
容易にしている。ホルダ25は図6の分解斜視図に示し
ているように、ホルダガイド軸A26がガイド溝G28
に、ホルダガイド軸B27がガイド溝H29により案内
され上下に可動であり、ホルダばね31によりホルダ支
持板23により懸架されているが、ホルダガイド軸A2
6とホルダガイド軸B27はホルダ25の面25aから
同じ距離の位置に植設されており、ガイド溝H29がガ
イド溝G28より短く、かつガイド溝H29の上端の位
置がガイド溝G28の上端より低い位置にあるため、ホ
ルダガイド軸A26の位置がホルダガイド軸B27の位
置より高くなりホルダ25は図5に示すように傾斜した
姿勢となる。さらに、トレイ17はトレイガイドA12
とトレイガイドB18によって左基体側板1bおよび右
基体側板1cに対して所定の高さで水平にのみ移動す
る。ガイド軸22はこのトレイ17のガイド溝E21と
左基体側板1bおよび右基体側板1cのL字形のガイド
溝A10に係合しているため、図4に示すようにガイド
溝A10とガイド溝E21の共通部分であるガイド溝E
21の最も高い位置に保持される。その結果、ホルダガ
イド軸24がガイド軸22と常に定間隔にあり、ガイド
溝D20とガイド溝E21が平行に傾斜していることか
らホルダガイド軸24もガイド溝D20の最高位置に保
持されることになる。また、ホルダ支持板23のガイド
溝のガイド溝F30に案内されているカセット押え板ガ
イドピン38の位置もホルダ支持板23とともに上方に
あり,したがってカセット押え板35も上方にある。
【0027】次にトレイ17の搬入の動作を説明する。
図3にカセット案内装置の左基体側板1bに設けられた
駆動部を示す。図3に示すように、サーボモータ13の
回転によりサーボモータ13に連結されたウォーム14
が回転し、ウォーム14の回転に伴ってウォーム14と
噛合した大ギア15が回転し、さらに大ギア15と同軸
に結合された小ギア16が回転する。小ギア16はトレ
イ17に固定されたラック17aと噛合しているので、
サーボモータ13の回転によってトレイ17は基体1に
出入する方向に移動する。図3および図4は初期状態を
示しており、この状態からサーボモータ13を回転させ
ると、トレイ17は図3においては右方向に、図4にお
いては左方向に移動する。このとき、左基体側板1bお
よび右基体側板1cに締着されたトレイガイドA12は
トレイ17のガイド溝C19に摺動自在に嵌合してお
り、またトレイ17に設けられたトレイガイドB18は
基体左側板1bおよび基体右側板1cに設けられたガイ
ド溝B11に移動自在に嵌合しており、トレイ17は基
板1aに対して一定の高さを保ちながら基体内部に入っ
て行く。トレイ17のガイド溝C19は途中に分岐した
傾斜部19aを有しているが、トレイガイドA12は傾
斜部19aの入口の幅より充分に大きな長さを有してい
るので、分岐した傾斜部19a側に入ることはない。
【0028】さらにトレイ17が基体1内に進入する
と、ガイド軸22が左基体側板1bおよび右基体側板1
cのL字形のガイド溝A10の屈折部に達するため、ガ
イド軸22が左基体側板1bおよび右基体側板1cに対
して水平に移動することができなくなる。ホルダ支持板
23を貫通しているガイド軸22およびホルダ支持板ガ
イド軸24はそれぞれトレイ17に設けられた傾斜を持
つガイド溝E21およびガイド溝D20に案内されてお
り、トレイ17aがさらに進もうとすることによりホル
ダ支持板23は下方への分力を受け、ガイド軸22およ
びホルダ支持板ガイド軸24がそれぞれガイド溝E21
とガイド溝D20に沿って移動し、ガイド軸22は同時
にガイド溝A10の垂直部に沿って移動するため、ホル
ダ支持板23は基板1aに垂直に下降し、それに伴って
ホルダ25も同時に下降する。このようにして、ホルダ
25が下降すると、上昇位置で水平姿勢にあったカセッ
ト押さえ板35が図10に示すように下降し、大カセッ
ト2または小カセット5は、カセット押さえ板35によ
ってホルダばね31に抗して下方へ押圧され保持され
る。
【0029】ホルダ25が下降するとき、ホルダ25に
装着されているのが大カセット2の場合には、大カセッ
ト2は下面の基準穴に位置決めピン3が嵌入して位置が
決まり、底面が位置決めピン4に当接して基板1aに対
する大カセット2の高さが規制される。そのとき大カセ
ット2の上面にはカセット押さえ板35の先端が当接
し、カセット押えばね39により強固に大カセット2を
下方に付勢する。一方、ホルダ25はホルダばね31に
より上方に引き上げられているため、ホルダ25の第1
の受け面25aに大カセット25の底面が圧接されてい
る。また、ホルダ25に装着されているのが小カセット
5の場合には、小カセット5下面の基準穴に位置決めピ
ン6が嵌入して位置が決まり、底面が位置決めピン7に
当接して基板1aに対する小カセット5の高さが規制さ
れる。小カセット5の上面にカセット押さえ板35の先
端が当接し、カセット押えばね39により強固に小カセ
ット5を下方に付勢する動作は大カセット2の場合と同
じであるが、小カセット5はホルダ25の凹部に嵌入し
ているため、小カセット5の底面はこの凹部内の第2の
受け面25bに当接した状態でホルダばね31により付
勢される。
【0030】その結果、同じ厚さの大カセット2と小カ
セット5を、シャシー1aからのテープセンターの高さ
が同一となるように装着したとしても、ホルダ支持板2
3の高さは同じとなるが、ホルダ25の高さは大カセッ
ト2と小カセット5では異なる。これはホルダ25をホ
ルダばね31により上下に摺動自在に構成しているため
に可能となるもので、このように構成することにより、
小カセット5はホルダ25の凹部内の第2の受け面25
bに位置するため、ホルダ25との位置関係を一定に維
持することが可能となり、後述するカセットのロック解
除部材との係合において、係合の外れなどの異常の発生
を防止することができる。
【0031】次にカセット押さえ板35の動作について
図11〜図14を参照しながら説明する。図11および
図13に示すように、カセット押さえ板35はカセット
押さえ軸36によって保持されており、カセット押さえ
板35に挿着されたカセット押さえ板制御ピン40の上
下移動に伴って、カセット押さえ板35はカセット押さ
え軸36を回転中心として回動する。図12および図1
4に示すように、カセット押さえ板制御ピン40はカセ
ット押さえばね39によりカセット押さえ板制御レバー
37に押し付けられており、カセット押さえ板制御レバ
ー37の動作に伴ってカセット押さえ板制御ピン40も
動作する。一方、カセット押さえ板制御レバー37もカ
セット押さえ軸36を回転中心として回動可能であり、
カセット押さえ板制御レバー37の回転中心とは反対の
端にはカセット押さえガイドピン38が植設されてい
る。カセット押さえガイドピン38は、ホルダー支持板
23に設けられた水平のガイド溝F30を貫通し案内さ
れている。したがって、トレイ17が基体1の外にある
ときは、ホルダ支持板23は上方位置にありホルダ支持
板23に設けられた水平のガイド溝F30も上方位置に
ある。カセット押え板ガイドピン40はガイド溝F30
に案内されているため、カセット押さえ板制御レバー3
7の先端は持ち上げられており、カセット押さえ板制御
ピン40は押し上げられ、カセット押さえ板35は上昇
位置にある。
【0032】しかし、トレイ17が基体1に入り、ホル
ダ25がホルダ支持板23とともに下降する位置に達す
ると、ホルダ支持板23の下降に伴い、カセット押さえ
ガイドピン38は、ホルダ支持板23に設けられた水平
のガイド溝F30によって案内され、カセット押さえ板
制御レバー37は先端が下がり、それに伴ってカセット
押さえ板制御ピン40が引き下げられ、カセット押さえ
板制御ピン40が植設されているカセット押さえ板35
も図14において反時計方向に回動する。
【0033】このとき、ホルダ25が最下点に達する前
に、大カセット2または小カセット5が位置決めピン
3,4または6,7に当接するため、カセット押え板3
5は下降を停止し、カセット押え板制御レバー37だけ
がさらに反時計方向に回動し、大カセット2または小カ
セット5をシャシー1aの位置決めピン3,4または
6,7に強固に押圧する。
【0034】カセットロック解除について説明する。図
1に示すようにカセットロック解除板8はカセットロッ
ク解除板ガイドピン42により、ホルダー25に前後に
摺動可能に取り付けられており、トレイ17が基体1か
ら引き出されている状態においては、引っ張りばね34
により引っ張られ、ホルダ25から前方に突出してい
る。トレイ17が基体1に引き込まれると、図7に示す
ようにトレイ17の前進の途中で、カセットロック解除
板8の先端部43がカセットロック解除板位置決めピン
9に当接し、カセットロック解除板8の前進が停止す
る。カセットロック解除板8の前進が停止すると、引っ
張りばね34に抗してカセットロック解除板8に設けら
れた大カセットロック解除ピン32または小カセットロ
ック解除ピン33が、ホルダ25の第1の受け面25a
に装着された大カセット2、またはホルダ25の第2の
受け面25bに装着された小カセット5に接近を始め
る。さらにトレイ17が前進すると、大カセットロック
解除ピン32または小カセットロック解除ピン33が大
カセット2または小カセット5の底面に設けられた溝に
進入して、大カセット2または小カセット5のロックを
解除し、スライダーを移動させて前蓋を開き開口部を露
出させる。
【0035】その後、ホルダ25およびホルダ支持板2
3が下降しても、カセットロック解除板8の先端部43
がカセットロック解除板位置決めピン9に当接した状態
で摺動し下降するため、下降動作によって、大カセット
2と大カセットロック解除ピン32の位置関係または小
カセット5と小カセットロック解除ピン33の位置関係
が変化することはない。
【0036】以上の説明のように本発明によれば、ホル
ダ支持部材に上下方向に摺動自在に支持されたホルダ
が、大カセットの底面を保持する第1の受け面とその第
1の受け面に少なくとも3方を囲まれて凹部となった小
カセットの底面を保持する第2の受け面とを有してお
り、第1の受け面と第2の受け面が一体で動作するの
で、ホルダ支持部材に対して上方に弾性部材により付勢
され、ホルダが最も上方に位置したとき、ホルダがトレ
イの移動方向に対して傾斜するので、大型のカセットだ
けでなく小型カセットの両方を傾斜させることが可能
で、取扱いの容易なカセット案内装置を実現できる。
【0037】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように本発明に
よれば、トレイを基体から引き出した状態において小カ
セットも傾斜しているので、凹部を形成する第2の受け
面からの小カセットの上方への飛び出し寸法が大きく、
小カセットの取扱いが極めて容易になる。
【0038】また、ホルダをばねにより上方に付勢する
構成であり、ホルダが下降したときカセットはホルダに
当接したままシャシーに設けられた位置決めピンで位置
決めされるため、ホルダに位置決めピンを設ける必要が
なく、カセットの位置決めが高精度に行われる。
【0039】さらに、ホルダの傾斜をばね付勢により行
うという構成のため、極めて簡単な構造でホルダーの傾
きを作ることが可能であり、したがって部品点数が少な
く信頼性が高く、低コストで小型に磁気記録再生装置の
カセット案内装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカセット案内装置のトレイが引き出さ
れた状態のカセット押え板が省略された平面図
【図2】同装置の同状態における正面図
【図3】同装置の同状態における左側面図
【図4】同装置の同状態における右側面図
【図5】図1のA−A線断面図
【図6】トレイへのホルダーの取付けを説明する分解斜
視図
【図7】同装置のトレイが基体内に押し込まれた状態の
平面図
【図8】同装置の同状態における正面図
【図9】同装置の同状態における右側面図
【図10】図7のA−A線断面図
【図11】同装置にカセット押え板が追加されトレイが
引き出された状態の平面図
【図12】同装置の同状態において右基体側板を部分破
断した右側面図
【図13】同装置にカセット押え板が追加されトレイが
押し込まれた状態の平面図
【図14】同装置の同状態において右基体側板を取り外
した右側面図
【図15】従来のカセット案内装置の斜視図
【図16】(A)〜(E)は同装置のホルダの傾斜機構
の動作を説明する内部側面図
【符号の説明】
1 基体 2 大カセット 5 小カセット 17 トレイ 23 ホルダ支持板(ホルダ支持部材) 25 ホルダ 25a 第1の受け面 25b 第2の受け面 26 ホルダガイド軸A(係止する手段) 27 ホルダガイド軸B(係止する手段) 28 ガイド溝G(係止する手段) 29 ガイド溝H(係止する手段) 31 ホルダばね(弾性部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体から引き出したトレイに大きさの異な
    る複数種類のカセットを載置し、そのカセットを磁気記
    録再生装置内の所定の位置に案内するカセット案内装置
    であって、大カセットの底面を保持する第1の受け面と
    その第1の受け面に少なくとも3方を囲まれて凹部とな
    った小カセットの底面を保持する第2の受け面とを有す
    るホルダと、そのホルダを上下方向に摺動自在に支持し
    たホルダ支持部材と、そのホルダ支持部材を磁気記録再
    生装置内の所定の位置に移動させるトレイと、前記ホル
    ダを前記ホルダ支持部材に対して上方へ付勢する弾性部
    材と、その弾性部材の付勢力により前記ホルダが最も上
    方に位置したとき前記ホルダの前記第1および第2の受
    け面が前記トレイの移動方向に対して傾斜するように係
    止する手段とを備えた磁気記録装置におけるカセット案
    内装置。
JP4054919A 1992-03-13 1992-03-13 磁気記録再生装置のカセット案内装置 Pending JPH05258425A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114237354A (zh) * 2020-09-09 2022-03-25 技嘉科技股份有限公司 伺服装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114237354A (zh) * 2020-09-09 2022-03-25 技嘉科技股份有限公司 伺服装置
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