JPH05257900A - 並列計算機システムにおける放送型通信の制御方式 - Google Patents

並列計算機システムにおける放送型通信の制御方式

Info

Publication number
JPH05257900A
JPH05257900A JP4055571A JP5557192A JPH05257900A JP H05257900 A JPH05257900 A JP H05257900A JP 4055571 A JP4055571 A JP 4055571A JP 5557192 A JP5557192 A JP 5557192A JP H05257900 A JPH05257900 A JP H05257900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buffer
data
stage
distribution
buffers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4055571A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadayuki Kato
定幸 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP4055571A priority Critical patent/JPH05257900A/ja
Publication of JPH05257900A publication Critical patent/JPH05257900A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multi Processors (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 並列計算機システムを構成するプロセッサ
が、該システム内の他の全てのプロセッサにデータを送
る放送型通信の制御方式に関し、複数のプロセッサが同
時に通信を行おうとした場合の競合制御の高速化を目的
とする。 【構成】 各段が1個以上のバッファから成る複数段の
バッファ群によって構成され、任意の時刻において、並
列計算機システム内の1台のプロセッサ10からのデー
タを、バッファが1個のみの最終段に収集する手段11
と、各段が1個以上のバッファから成る複数段のバッフ
ァ群によって構成され、手段11によって収集されたデ
ータをシステム内の全てのプロセッサに分配する手段1
2とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は並列計算機システムにお
ける通信方式に係り、さらに詳しくは、並列計算機シス
テムを構成する複数のプロセッサが同時に他の全てのプ
ロセッサにデータを送る、すなわち放送型の通信を行お
うとした場合の競合制御を高速に行うための、並列計算
機システムにおける放送型通信の制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のプロセッサがネットワークによっ
て接続された並列計算機システムにおいては、各プロセ
ッサが共通で持つべきデータを1つのプロセッサから他
の全てのプロセッサに送る放送型の通信がしばしば必要
となる。複数のプロセッサが同時に放送型の通信を行お
うとした時には、プロセッサの競合を制御して1つのプ
ロセッサのみが放送できるように制御する必要がある。
図21、22は放送型通信の従来例の説明図である。図
21においては複数のプロセッサ1〜4が共通バス5に
よって接続されており、また図22ではプロセッサ1と
2がバス5、プロセッサ3と4がバス6、バス5と6が
バス7によって結合されている。
【0003】図21、22のように構成された並列計算
機システムにおいて、複数のプロセッサから放送型の通
信を可能とする場合には、プロセッサ間の競合を防ぐた
めに、ネットワークを使用中のプロセッサが存在するこ
とを検出する手段、すなわち調停回路を用意して、プロ
セッサ間の競合を回避する方式が取られていた。例えば
図22では、バス5に対するプロセッサ1と2、バス6
に対するプロセッサ3と4、およびバス7に対するバス
5と6とのそれぞれの間の競合を防ぐための調停回路が
用いられていた。
【0004】具体的には、放送を行おうとするプロセッ
サは調停回路からの信号を基にして、他のプロセッサが
ネットワークを使用していないことを確認した後に調停
回路にネットワークの使用を申請し、調停回路から転送
許可を受けた後にデータ転送を実行する。複数のプロセ
ッサが同時にネットワークの使用を申請した時には、調
停回路はその中から1つだけを選び、転送許可を出すこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に多数のプロセッ
サから構成される並列計算機システムにおいては、信号
源の駆動能力等の制約によって、ネットワーク内に多数
のバッファが挿入された構造となっている。このため一
般にプロセッサ間の通信の遅延時間は比較的大きくな
る。
【0006】そして、このようなシステムにおいて、上
述のような放送型通信の競合制御を行う場合には、調停
実行のためにプロセッサを切り替える時間は、プロセッ
サから出された転送要求に調停回路が許可を出すまでの
時間と、プロセッサの位置にもよるが、バッファの転送
方向を切り替える時間の合計となる。この場合、調停回
路が転送許可を出すまでには他の全てのプロセッサの状
態を調べるための時間を必要とする。このため、多くの
プロセッサがそれぞれ小さなデータを送るような放送型
通信を行う場合には、実際にデータ転送に要する時間よ
りもプロセッサの切替え時間の方が大きくなってしま
い、通信の効率が低下するという問題点があった。
【0007】本発明は、放送型通信に用いるネットワー
クをデータの収集系と分配系とに実質的に分離し、また
ネットワークの使用権をバッファ毎に独立して制御させ
ることにより、放送型通信の競合制御を高速に行うこと
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。同図は、複数のプロセッサから成る並列
計算機システム内で、該システムを構成するプロセッサ
が他の全てのプロセッサにデータを送る放送型通信の制
御方式における競合制御を高速化する、並列計算機シス
テムにおける放送型通信の制御方式の原理ブロック図で
ある。
【0009】図1において、データ収集手段11は各段
が1個以上のバッファから成る複数段のバッファ群によ
って構成され、任意の時刻において並列計算機システム
内の1台のプロセッサ10のみからのデータを、1個の
みのバッファによって構成される最終段に収集する。こ
こで、例えばデータ収集手段11を構成するバッファ群
の初段の各バッファは並列計算機システムを構成するプ
ロセッサからのデータを収集し、第2段以降の各段の各
バッファはそれぞれ前段の1個以上のバッファと接続さ
れ、それらのバッファのいずれかからのデータを収集す
る。
【0010】またデータ分配手段12は、データ収集手
段11と同様に、各段が1個以上のバッファから成る複
数段のバッファ群によって構成され、データ収集手段1
1によって収集されたデータを並列計算機システム内の
全てのプロセッサに分配する。
【0011】
【作用】本発明の作用を図2の基本的構成ブロック図、
および図3のデータ転送の概念図を用いて説明する。図
2において、放送型通信用のネットワークは、データ収
集手段11に相当する収集系と、データ分配手段12に
相当する分配系とを接続した構成となっている。収集系
はバッファ15によって階層的に構成されており、プロ
セッサ10からのデータを1点に集める働きをし、分配
系は収集系によって集められたデータをバッファ16を
介して全てのプロセッサ10に送るように動作する。
【0012】図3において、プロセッサ20から送り出
されたデータはバッファ24を介してバッファ26に収
集され、分配系のバッファ27、28および29を介し
て全てのプロセッサに放送される。一方、プロセッサ2
3からのデータはバッファ25で止まっている。すなわ
ちデータ収集手段11に相当する収集系内のバッファ
は、それぞれに接続された前段のプロセッサ、またはバ
ッファのいずれか1個からのデータを収集して次段に送
出する働きをする。図3においては、バッファ26は前
段のバッファ24、25のうち、24からのデータを収
集している。
【0013】本発明においては、並列計算機システムを
構成する各プロセッサから送り出されるデータのうち最
後のデータに特別なフォーマットのデータが用いられる
ものとする。収集系を構成するバッファは、一旦あるプ
ロセッサからのデータを収集すると、最後のデータを表
わす特別なフォーマットのデータを受信するまで、他の
プロセッサからのデータを受け付けないように動作す
る。そこで図3においてバッファ26は、バッファ24
を介してプロセッサ20からのデータを収集している間
はバッファ25からのデータを受け付けず、前述の特別
なフォーマットのデータを受け取った後にバッファ25
を介してプロセッサ23からのデータを収集し、分配系
のバッファ27にそれを送ることになる。
【0014】以上のように、本発明においてはネットワ
ーク、特に収集系のネットワークの使用権がバッファ毎
に独立して制御される。
【0015】
【実施例】図4は収集系の実施例の構成ブロック図であ
る。同図において、図3のバッファ24、25と次段の
バッファ26、およびバッファ24または25のいずれ
からバッファ26がデータを収集するかを決定する調停
回路30の接続が示されている。各バッファは、前段か
ら送られるデータが入力されるDフリップフロップ、D
フリップフロップの出力を次段のバッファに出力するた
めのスリーステートバッファ、バッファ制御回路、バッ
ファ制御回路にバッファからのリード信号を送るアンド
回路、および各プロセッサから送られるデータのうち最
後のデータとしての特別なフォーマットのデータを検出
し、調停回路30にクリア信号を送るテスト回路とによ
って構成されている。例えばバッファ26はDフリップ
フロップ26a、スリーステートバッファ26b、バッ
ファ制御回路26c、アンド回路26d、およびテスト
回路26eから構成されている。
【0016】各バッファ内のバッファ制御回路は、次段
に対してデータの存在を知らせるレディ信号を、また前
段に対してバッファが空であることを知らせるエンプテ
ィ信号を出力する。またライト信号の入力に対してDフ
リップフロップへのデータ書き込みを、またリード信号
の入力に対してDフリップフロップからのデータ出力、
すなわち読み出しを制御する。
【0017】調停回路30に入力される信号のうちリク
エスト(REQ)信号は、前段のバッファからのレディ
信号と同一である。すなわち前段のバッファにデータが
ある時には、リクエスト信号が‘1’とされて調停回路
30に入力される。また調停回路30から出力されるア
クノリッジ(ack)信号は調停結果としての転送許可
信号である。
【0018】図4において調停回路30からの転送許可
信号のうちack0が‘1’であるとすると、バッファ
24からバッファ26へのデータ転送が許可される。こ
の時スリーステートバッファ24bに対して制御信号が
入力され、またバッファ制御回路26cからのエンプテ
ィ信号の出力により、アンド回路24dからバッファ制
御回路24cにリード信号が出力される。同時に、バッ
ファ制御回路24cからのレディ信号の出力に応じて、
アンド回路32、オア回路31を介して、バッファ制御
回路26cにライト信号が入力される。
【0019】図5は図4の収集系のバッファ内のバッフ
ァ制御回路の動作例の説明図である。同図において、ま
ず入力側のデータD1はライト信号およびイネーブル
(en)信号の入力によってDフリップフロップ内に格
納され、出力可能の状態となる。上から2番目の出力は
この出力可能なデータの存在を示している。次にリード
信号の入力により、データD1は次の段のバッファに出
力され、エンプティ信号が1になると同時に、レディ信
号が0となる。
【0020】次のデータD2は、前述と同様にライト信
号およびイネーブル信号の入力によって出力可能の状態
となるが、リード信号の入力までは出力されず、続いて
データD3が書き込まれ、これが出力された後にエンプ
ティ信号は再び1となる。
【0021】図6は図4の調停回路30の実施例の構成
ブロック図であり、図7は図6の調停回路内のマルチプ
レクサに対する切替制御信号出力回路のブロック図であ
る。これらの回路は、前段の3つのバッファからのデー
タの存在を示すリクエスト信号の入力に応じて、どのバ
ッファに対して転送許可信号を出力するかを決定する調
停回路のブロック図である。
【0022】図6において、調停回路はインヒビット回
路34、優先出力回路35、3つのマルチプレクサ36
1 〜363 、および3つのDフリップフロップ371
37 3 によって構成され、また図7においてマルチプレ
クサ切替制御信号出力回路はオア回路38、およびRS
フリップフロップ39によって構成されている。
【0023】図6において、3つのDフリップフロップ
371 〜373 は現在の調停結果を記憶するものであ
り、現在データ転送が許可されているバッファにアクノ
リッジ信号を送るものである。優先出力回路35は複数
のバッファ、またはプロセッサが転送要求、すなわちリ
クエスト信号を出した場合に調停を行う回路である。マ
ルチプレクサ361 〜363 はDフリップフロップ37
1 〜373 に調停結果を保持させるためのものであり、
データ転送が行われていない時にはB側の信号がDフリ
ップフロップに送られるが、いずれかのバッファに転送
許可が出され、ack0,1,2のいずれかがアクティ
ブとなると、A側の信号がDフリップフロップに送られ
る。図4のテスト回路からクリア信号が入力されると、
マルチプレクサは再びB側に切り替えられる。
【0024】現在、あるバッファからのデータが転送さ
れている状態において他のバッファからのデータ転送要
求が入力された場合には、優先出力回路35はそのバッ
ファに対する調停結果をack0−0,0−1,0−2
に出力しており、クリア信号の入力によって、その調停
結果がマルチプレクサを介してDフリップフロップに書
き込まれる。インヒビット回路34は、それまでデータ
転送許可が出されていたバッファに再びアクノリッジ信
号が出力されることのないようにするものである。
【0025】いずれかのバッファにデータ転送許可を示
すack信号が出力されると、図7において、その結果
はオア回路38を介してRSフリップフロップ39のセ
ット端子に入力され、その出力Qが‘1’となることに
より、図6のマルチプレクサ361 〜363 はA側に切
り替えられ、また図4のテスト回路からのクリア信号が
リセット端子に入力されると、RSフリップフロップ3
9の出力Qは‘0’となり、各マルチプレクサはB側に
切り替えられる。
【0026】図6、図7の調停回路の動作を図8のタイ
ムチャートを用いて説明する。図8は2つのバッファか
らのリクエスト信号req0,1が共に‘1’となった
後、req0およびreq1に対するデータ転送が、こ
の順序で終了する過程を示している。まずでreq
0,1が共に‘1’となることによって、ack0−
0,およびack0−1が共に‘1’となる。この時a
ck0,1は共に‘0’であり、例えばインバータ34
bの作用によりアンド回路34aの出力は‘1’とな
り、ack0−0は‘1’となる。
【0027】しかしながら、ack0−0が‘1’とな
ることにより、優先出力回路35内のインバータ35b
の作用によりアンド回路35aの出力は再び‘0’に戻
される。この時各マルチプレクサはB側に切り替えられ
ており、Dフリップフロップ371 〜372 には入力D
としてでack0−0,0−1が与えられ、におい
てこれらの値がack0、およびack1の値として出
力される。
【0028】これによってack0が与えられるバッフ
ァからのデータ転送が開始されるが、ack0が‘1’
となることによってインヒビット回路34内のインバー
タ34bの作用により、でアンド回路34aの出力、
すなわちack0−0は‘0’となり、またack0−
1の値は‘1’となるが、この時には図7のRSフリッ
プフロップ39がセットされ、各マルチプレクサはA側
に切り替えられており、に示すようにack0,1の
値は変わることなく保持される。
【0029】req0を出力していたバッファからのデ
ータ転送が終了すると、でクリア信号が入力され、各
マルチプレクサは再びB側に切り替えられる。従って、
次のクロックにおいてack0が‘0’となり、ack
1が‘1’となる。また、この時インヒビット回路34
内のアンド回路34c、および優先出力回路35内のア
ンド回路35aの出力は共に‘0’となり、でack
0−1の値は‘0’となる。さらに各マルチプレクサが
A側に切り替えられることにより、でack0,1の
値が保持される。
【0030】続いてでreq1を出力していたバッフ
ァからのデータ転送終了を示すクリア信号が入力され、
各マルチプレクサがB側に切り替えられ、ack0−
0,0−1の値、共に‘0’によりアクノリッジ信号a
ck0、およびack1が共に0となる。そして 外1
でreq0,1が共に‘0’となり、各マルチプレク
【0031】
【外1】
【0032】サはB側に切り替えられたままとなる。図
9は収集系におけるデータ転送の実施例のタイミングチ
ャートである。同図においては、図4におけるバッファ
24から26へのデータ0、およびバッファ25から2
6へのデータ1の転送の例が示されている。データ0は
A1,A2、およびデータ0の最後を示すA3eから成
り、データ1はB1,B2,・・・から成るものとす
る。まずバッファ24内のDフリップフロップ24aに
データA1が書き込まれ、レディ0が‘1’に、またバ
ッファ25内のDフリップフロップ25aにデータB1
が書き込まれ、レディ1が‘1’となるが、この時点で
はデータ転送許可信号が出力されていないために、これ
らのデータはそれぞれのフリップフロップに保持されて
いる。転送許可信号ack0が‘1’となった後に、リ
ード0信号の入力によってデータA1,A2、およびA
3eが次段のバッファ26に送られ、この時点でのクリ
ア信号の入力により転送許可信号ack0は‘0’とな
り、ack1が‘1’となる。以後リード−1信号が入
力するたびに、データB1、データB2,・・・がバッ
ファ26に出力される 図10は図3の分配系の実施例の構成ブロック図であ
る。図3におけるバッファ27,28,29の構成と、
その接続図が示されている。各バッファは、図4の収集
系の各バッファ内のスリーステートバッファ、およびテ
スト回路を除くDフリップフロップ、バッファ制御回
路、およびアンド回路によって構成されている。分配系
においては、次段のバッファの全てが空になった時点で
データを転送すればよく、次段のバッファ28,29内
のバッファ制御回路からのエンプティ信号がアンド回路
27cに入力された時点でリード信号がバッファ制御回
路27bに出力され、Dフリップフロップ27aからの
データがバッファ28に出力される。この時バッファ制
御回路27bからはデータの存在を示すレディ信号が出
力され、この信号はバッファ28,29内のバッファ制
御回路28b,29bに対するライト信号として与えら
れる。
【0033】以上においては、図3のようにネットワー
クを収集系と分配系とに分離する実施例を説明したが、
収集系のバッファと分配系のバッファとを時分割方式で
動作させることにより、ネットワークを共用することが
可能となる。例えば、クロック信号の値が‘1’の時に
は分配系のバッファを、‘0’の時には収集系のバッフ
ァを働かせることにより、ネットワークが共用可能とな
る。図11、12はそのようなネットワークの構成概念
図である。
【0034】図11において、収集系最終段としての分
配バッファ41は本来収集バッファと分配バッファとを
兼ねているものであるが、ネットAからのデータを収集
してネットBに分配するものであり、第1段の分配バッ
ファに相当する。しかしながら収集バッファと分配バッ
ファを時分割方式で動作させることにより、収集バッフ
ァ42と分配バッファ43は同時に動作することはない
ために、分配バッファ41と収集バッファ42とが同時
にデータを出力しないことを考慮すれば、点線で示した
ネットDで収集バッファ42と分配バッファ43とを結
合し、分配バッファ41を省略することができる。
【0035】このように収集バッファ42と分配バッフ
ァ43を直結する場合には、これらをネットCの収集バ
ッファ44および分配バッファ45と同様のものとみな
すことにより、図12に示すように収集バッファ46お
よび分配バッファ47を追加し、分配バッファ41を削
除することなく、収集系の最終段として用いることも可
能である。すなわち図11では分配バッファ41を削除
して収集バッファ42と分配バッファ43を接続するこ
とにより、収集系最終段(分配系初段)のバッファは収
集バッファおよび分配バッファの2個となり、図12で
は収集系最終段として分配バッファ41を用いることに
より、その段は分配バッファ1個のみとなる。
【0036】図13は時分割方式を用いる、収集系の最
終段が分配バッファのみの、ネットワークの実施例(そ
の1)の構成ブロック図である。同図において、図12
におけると同様に収集系の最終段(分配系の初段)は分
配バッファ41のみによって構成され、その前段の収集
バッファは42と46、後段の分配バッファは43と4
7によって構成されている。また各段の収集バッファと
分配バッファの組に対して調停回路が、収集系の最終段
としての分配バッファ41にも調停回路が付加されてい
る。
【0037】図14は収集系の最終段が収集バッファと
分配バッファとを備えた、時分割方式を用いるネットワ
ークの実施例(その2)の構成ブロック図である。同図
において、ネットワークにおける収集系の最終段(分配
系の初段)は図11の分配バッファ41を削除した形
式、すなわち収集バッファ42および分配バッファ43
によって構成され、その前段の収集バッファは収集バッ
ファ44など、後段の分配バッファは分配バッファ45
などとなっている。
【0038】図15は収集系の最終段が分配バッファ1
個のみであり、時分割方式を用いるネットワークの実施
例(その3)の構成ブロック図である。同図において、
クロック信号1と、その信号を反転したクロック信号2
とが用いられ、2つのクロック信号1と2は各段のバッ
ファに対して交互に用いられる。例えば分配バッファ4
1はクロック1によって動作し、収集バッファ42と4
6、および分配バッファ43と47はクロック信号2に
よって動作する。更に収集バッファ44と48、分配バ
ッファ45と49はクロック信号1によって動作する。
【0039】図16は収集系の最終段が収集バッファと
分配バッファとによって構成され、時分割方式を用いる
ネットワークの実施例(その4)の構成ブロック図であ
る。同図においては、図15におけると同様に、クロッ
ク信号1とその反転信号としてのクロック信号2とが、
ネットワークの各段のバッファに対して交互に入力され
ている。
【0040】図17は図13のネットワークにおけるデ
ータ転送の実施例タイミングチャートである。同図は、
前述のように収集系の最後の段(分配系の初段)のバッ
ファが1個のみで、また全ての段のバッファが同一のク
ロックによって動くネットワークにおけるデータ転送タ
イミングチャートを示している。
【0041】図17において、まずデータAが第1のク
ロックの入力時点で収集系に入力されるが、収集系のバ
ッファは前述のようにクロック信号が‘0’の時に動作
するために、このデータは第1のクロックパルスと第2
のクロックパルスとの間の‘0’レベルの入力時点で収
集系の第1段のバッファに取り込まれる。その後、この
データAは第2のクロックパルスと第3のクロックパル
スとの間の‘0’レベルの入力時点で収集系の第2段の
バッファに収集され、また第3のパルスと第4のパルス
の間の‘0’レベルの入力時点で第3段、すなわち収集
系の最後の段のバッファに収集される。
【0042】収集系の第3段のバッファは収集バッファ
と共に分配系の第1段の分配バッファを兼ねるものであ
り、分配系のバッファはクロック信号の値が‘1’の時
に動作するため、データAは第4のクロックパルスの入
力時点で第1段の分配バッファから第2段の分配バッフ
ァに分配される。そしてこのデータは第5のクロックパ
ルスの入力時点で第2段の分配バッファから第3段の分
配バッファに分配され、第1段の収集バッファに収集さ
れてから第3段の分配バッファに分配されるまでの時間
はクロック信号の3.5 周期に当たることになる。
【0043】後続のデータBについても全く同様に転送
が行われる。例えばデータBは、第2クロックパルスと
第3パルスとの間の‘0’レベルの入力時点で第1段の
収集バッファに、また第3のパルスと第4のパルスとの
間の‘0’レベルの時点で第2段の収集バッファに、ま
た第4パルスと第5パルスとの間の‘0’レベルの時点
で第3段の収集バッファに収集され、第5パルスの入力
時点で第2段の分配バッファに分配され、第6パルスの
入力時点で第3段の分配バッファに分配される。
【0044】図18は図14のネットワークにおけるデ
ータ転送実施例のタイミングチャートである。同図にお
いては、バッファ間のデータ転送は図17におけると全
く同様に行われるが、収集系の第3段、すなわち分配系
の第1段には収集バッファと分配バッファとが別個に存
在するために、全体としてデータ転送に必要な時間は図
17におけるよりも長くなる。図17と比較してその相
違点のみを説明する。
【0045】図18において、第3のクロックパルスと
第4のパルスとの間の‘0’レベルの入力時点で、収集
系の第2段のバッファから第3段のバッファにデータA
が収集される。ここまでは図17におけると全く同様で
ある。第3段の収集バッファに収集されたデータAは、
第4のクロックパルスの入力時点で、第1段の分配バッ
ファに分配される。そして第5のクロックパルスで第2
段の分配バッファに、また第6のクロックパルスによっ
て第3段の分配バッファに分配が行われ、バッファ間の
転送は終了する。第1段の収集バッファにデータが収集
されてから第3段の分配バッファに同じデータが分配さ
れるまでに要する所要時間はクロック信号の 4.5周期分
となり、図17におけるよりも1周期分長くなる。
【0046】図19は図15のネットワークにおけるデ
ータ転送実施例のタイミングチャートである。同図では
前述のように奇数段と偶数段のバッファが交互に動作す
る。ここではクロック1が‘1’となった時に第1段お
よび第3段のバッファが、またクロック2が‘1’とな
った時に第2段のバッファが動作するものとし、各段の
収集および分配バッファは同時に動作するものとする。
【0047】図19において、収集系に到着した最初の
データAはクロック1の第1パルスの入力時点で第1段
の収集バッファに収集され、そのデータはクロック2の
第2パルスの入力時点で第2段の収集バッファに、また
クロック1の第2パルスの入力時点で第3段の収集バッ
ファ、すなわち第1段の分配バッファを兼ねるバッファ
に収集される。
【0048】このデータAはクロック2の第3パルスの
入力時点で第2段の分配バッファに分配される。ここで
データ分配時には分配を受ける分配バッファが主な役割
を果たすために、第2段の分配バッファが動作するクロ
ック2が‘1’となっている時点で分配が行われる。そ
の後データAは第2段の分配バッファから第3段の分配
バッファに、クロック1の第3パルスの入力時点で分配
され、バッファ間でのデータ転送は終了する。第1段の
収集バッファにデータが収集されてから、第3段の分配
バッファにデータが分配されるまでの所要時間はクロッ
ク信号の2周期分に当たる。後続のデータB,C,・・
・についても、全く同様にデータ転送が行われる。
【0049】図20は図16のネットワークにおけるデ
ータ転送の実施例タイミングチャートである。同図にお
いては、図18で図17と比較して第3段の収集バッフ
ァから第1段の分配バッファに転送するための時間だけ
データ転送に長く時間がかかるのと同様に、図19に比
較してデータ転送に要する時間が長くなる。
【0050】図20において、第3段の収集バッファに
データAが収集されるまでの過程は図19におけると全
く同様である。その後第3段の収集バッファから第1段
の分配バッファに転送を行う必要があるために、結果と
して第1段の収集バッファにデータが収集されてから第
3段の分配バッファにデータが分配されるまでの所要時
間はクロック信号の3周期分となり、図19に比較して
1周期分長くなる。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればネットワークの使用権をバッファ毎に独立して制御
することにより、ネットワークを使用できるプロセッサ
の決定の高速化が可能となる。またあるプロセッサがデ
ータ転送中の場合に、競合しているプロセッサのデータ
は競合しているバッファの直前まで送られているため
に、転送中のデータの終了後、競合しているプロセッサ
のデータの転送を直ちに実行することが可能となり、並
列計算機システムにおける放送型通信の高速化に寄与す
るところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明における収集系と分配系の基本構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明におけるデータ転送の概念を説明する図
である。
【図4】収集系の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】バッファ制御回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図6】調停回路の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】マルチプレクサ切替制御信号出力回路の実施例
の構成を示すブロック図である。
【図8】調停回路の動作実施例のタイミングチャートで
ある。
【図9】収集系のデータ転送実施例のタイミングチャー
トである。
【図10】分配系の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】分配系と収集系でネットワークを共有する実
施例の構成を示す概念図(その1)である。
【図12】分配系と収集系でネットワークを共有する実
施例の構成を示す概念図(その2)である。
【図13】分配系と収集系が時分割で動作する実施例の
構成を示すブロック図(その1)である。。
【図14】分配系と収集系が時分割で動作する実施例の
構成を示すブロック図(その2)である。。
【図15】分配系と収集系が時分割で動作する実施例の
構成を示すブロック図(その3)である。。
【図16】分配系と収集系が時分割で動作する実施例の
構成を示すブロック図(その4)である。。
【図17】図13の実施例におけるデータ転送のタイミ
ングチャートである。
【図18】図14の実施例におけるデータ転送のタイミ
ングチャートである。
【図19】図15の実施例におけるデータ転送のタイミ
ングチャートである。
【図20】図16の実施例におけるデータ転送のタイミ
ングチャートである。
【図21】放送型通信方式の従来例の説明図(その1)
である。
【図22】放送型通信方式の従来例の説明図(その2)
である。
【符号の説明】
10,20〜23 プロセッサ 11 データ収集手段 12 データ分配手段 15,24〜26 バッファ(収集系) 16,27〜29 バッファ(分配系) 30 調停回路 34 インヒビット回路 35 優先出力回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサから成る並列計算機シ
    ステム内で、該システムを構成するプロセッサが他の全
    てのプロセッサにデータを送る放送型通信の制御方式に
    おいて、 各段が1個以上のバッファから成る複数段のバッファ群
    によって構成され、任意の時刻において、前記システム
    内の1台のプロセッサ(10)のみからのデータを、バ
    ッファが1個のみの最終段に収集するデータ収集手段
    (11)と、 各段が1個以上のバッファから成る複数段のバッファ群
    によって構成され、該データ収集手段(11)によって
    収集されたデータを該並列計算機システム内の全てのプ
    ロセッサ(10)に分配するデータ分配手段(12)と
    を備え、放送型通信における競合制御を高速化すること
    を特徴とする並列計算機システムにおける放送型通信の
    制御方式。
  2. 【請求項2】 前記データ収集手段(11)を構成する
    バッファ群の初段の各バッファが前記並列計算機システ
    ムを構成するプロセッサ(10)からのデータを収集
    し、第2段以降の各段の各バッファがそれぞれ前段の1
    個以上のバッファに接続され、任意の時刻において該1
    個以上のバッファのいずれか1つを選択し、該選択され
    たバッファからのデータを収集することを特徴とする請
    求項1記載の並列計算機システムにおける放送型通信の
    制御方式。
  3. 【請求項3】 前記データ収集手段(11)を構成する
    バッファ群と、データ分配手段(12)を構成するバッ
    ファ群とを時分割方式により動作させ、該データ収集手
    段(11)およびデータ分配手段(12)内でバッファ
    群を接続するネットワークを共用することを特徴とする
    請求項1記載の並列計算機システムにおける放送型通信
    の制御方式。
JP4055571A 1992-03-13 1992-03-13 並列計算機システムにおける放送型通信の制御方式 Withdrawn JPH05257900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4055571A JPH05257900A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 並列計算機システムにおける放送型通信の制御方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4055571A JPH05257900A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 並列計算機システムにおける放送型通信の制御方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05257900A true JPH05257900A (ja) 1993-10-08

Family

ID=13002410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4055571A Withdrawn JPH05257900A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 並列計算機システムにおける放送型通信の制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05257900A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009163712A (ja) * 2007-10-16 2009-07-23 Ricoh Co Ltd 状態依存性データ処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009163712A (ja) * 2007-10-16 2009-07-23 Ricoh Co Ltd 状態依存性データ処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11256632B2 (en) System bus transaction queue reallocation
US5701413A (en) Multi-processor system with shared memory
JP2770603B2 (ja) 並列計算機
JPH11167560A (ja) データ転送システム、このシステムに用いるスイッチング回路、アダプタ及びこのシステムを有する集積回路並びにデータ転送方法
RU175049U1 (ru) УСТРОЙСТВО КОММУНИКАЦИОННЫХ ИНТЕРФЕЙСОВ SpaceWire
JPH05257900A (ja) 並列計算機システムにおける放送型通信の制御方式
JP2589821B2 (ja) 情報処理システムの中央処理ユニット
JP2001067298A (ja) ハブ及びポート・アーキテクチャーを有する転送制御装置における低速ポートについての障害を防止するための書込み要求キューの使用
US5671370A (en) Alternating data valid control signals for high performance data transfer
US7047284B1 (en) Transfer request bus node for transfer controller with hub and ports
JP3481445B2 (ja) 競合調停方法
JP2002141922A (ja) ループ型バスシステム
JP3982077B2 (ja) マルチプロセッサシステム
JP3031591B2 (ja) アクセス調停方式
JP2001022711A (ja) クロスバースイッチの制御方法及び並列計算機システム
JP3747020B2 (ja) クロスバー調停システム
JPS6368957A (ja) 情報処理装置におけるデ−タ転送方式
JP2718702B2 (ja) メモリアクセス制御方法
US20050060475A1 (en) Data transfer apparatus and data transfer method
JP2699873B2 (ja) バス制御回路
JP2531207B2 (ja) チャネル装置
EP0602916A2 (en) Cross-bar interconnect apparatus
JPS6126104B2 (ja)
JP3505551B2 (ja) データ転送制御装置とデータ転送制御システム
JPS6324349A (ja) メモリアクセス装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518