JPH052577Y2 - - Google Patents

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JPH052577Y2
JPH052577Y2 JP1986066082U JP6608286U JPH052577Y2 JP H052577 Y2 JPH052577 Y2 JP H052577Y2 JP 1986066082 U JP1986066082 U JP 1986066082U JP 6608286 U JP6608286 U JP 6608286U JP H052577 Y2 JPH052577 Y2 JP H052577Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は口腔疾患の治療または予防のための口
腔粘膜付着用製剤、又は経粘膜投与の全身性薬剤
の持続的な口腔粘膜付着用製剤に関し、さらに詳
しくは、薬剤含有量が多く、該薬剤の徐放性効果
が優れている口腔内粘膜付着用製剤に関する。
[従来技術および問題点] 口腔粘膜からその薬効成分を経皮吸収させる製
剤としては、例えば、トローチ剤、バツカル剤、
舌下錠、液剤、軟膏剤等が知られている。これら
のうち、トローチ剤、バツカル剤および舌下錠
は、これらを施用した場合、口腔内における異物
感が大きい。このため、多くの人が、まだかなり
の量の製剤が残つている状態で、これを噛み砕い
て、飲み込んでしまうことが多く、肝臓における
初回通過効果を受け、十分な薬効を発揮すること
ができないばかりか、胃腸障害等の好ましくない
副作用を惹起することがある。また、局所的には
液剤や軟膏剤も使用されるが、唾液によつて薬剤
が口腔内で分散されたり、飲み込まれることが多
く、口腔内疾患用の薬剤として適当でない。
したがつて、このような問題点を解消するもの
として、近年、口腔内の粘膜に付着させて用いる
型の徐放性製剤が提案されている(例えば、特開
昭56−100714号公報参照)。このような型の製剤
は、薬剤を口腔内の適用部位から集中的に、かつ
長時間に亘つて一定割合で体内に供給するこがで
きる点で優れている。しかしながら、これらの製
剤は、口腔内で使用するものであるという性質
上、製剤の大きさをあまり大きくすることができ
ず、したがつて、必然的に含有可能な薬剤の量に
も限度がある。このような理由から、薬剤の徐放
性効果についても不充分であり、より長時間に亘
つて一定の割合で供給することができる粘膜付着
型の製剤が望まれている。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は、上記の問題点を解消し、より長時間
に亘つて、薬剤の優れた徐放性効果を保持できる
ような口腔粘膜付着用製剤の提供を目的とする。
[問題点を解決しようとする手段] 本考案者らは、製剤自体の大きさを変えること
なく、製剤に含有される薬剤量を増加せしめるべ
く、鋭意研究を行つた結果、本考案を完成するに
到つた。
すなわち本考案の口腔粘膜付着用製剤は、 (a) 薬剤を中空部に充填した中空繊維からなる芯
状物の形で設けられた薬剤担持部;及び (b) 該芯状物の外壁面を被覆する形で設けられた
粘膜付着部; からなることを特徴とする。
以下、本考案を明細書に添付した図面に基づい
て説明する。
本考案の製剤を構成する薬剤担持部1は、薬剤
を中空部に有する中空繊維からなる芯状物の形で
設けられている。この芯状物の形状は特に制限さ
れず、例えば円柱状や角柱状にすることができ
る。この薬剤担持部1を構成するための薬剤とし
ては、口内炎、口唇炎等の種々の口腔内疾患の治
療(または予防)薬;抗不整脈剤などの循環系疾
患の治療薬;副腎皮質ホルモン、性ホルモンなど
のホルモン薬;降圧剤;抗狭心剤;中枢神経薬;
抗生物質;殺菌薬;局所麻酔薬等であつて、その
薬効成分を口腔内粘膜から経皮吸収することが可
能な全ての薬剤を挙げることができる。
本考案の製剤の構成要素である粘膜付着部2
は、芯状物の形で設けられた薬剤担持部1の外壁
面を被覆する形で設けられるものである。粘膜付
着部2を構成する材料としては、口腔内の粘膜表
面に存在する水分によつて吸湿し、粘着性を示す
ようになるものであれば如何なるものであつても
よく、例えば水溶性または水膨潤性の高分子化合
物を使用することができる。このような高分子化
合物としては、天然、半合成または合成高分子化
合物を使用することができる。天然高分子化合物
としては、例えば、アラビアガム、トラガントガ
ム、ローカストビーンズガム、グアーガム、寒
天、カラゲナン、アルギン酸ナトリウム、デキス
トリン、デキストラン、アミロース等;半合成高
分子化合物としては、例えば、セルロース系高分
子化合物、例えばメチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシル化アルキルセルロースエー
テル等の水溶性セルロースエーテル等;合成高分
子化合物としては、例えば、ポリアクリル酸およ
びそのアルカリ金属塩、アルギン酸およびそのア
ルカリ金属塩、カルボキシビニルポリマー、アク
リル酸コポリマーおよびそのアルカリ金属塩、ポ
リアクリル酸エステル類、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等を挙げることがで
き、これらの水親和性高分子化合物は1種又は2
種以上を混合して使用することができる。
本考案の製剤は、例えば、打錠法、コーテイン
グ法、コーテイング貼合法、キヤステイング法等
の方法によつて製造することができる。これらの
方法にうち、打錠法を例に挙げて本考案の製剤を
さらに詳しく説明する。
まず粘膜付着部2を形成する。すなわち、打錠
機の打錠部位に、所定量の粘膜付着部2を構成す
べき上記の高分子化合物を中空臼に充填し、中空
杵により加圧し、中央部が中空の圧縮成形体を得
る。次いで該成形体の中空部分に、薬剤担持部1
の構成材料であるその中空部に薬剤が充填された
複数本の中空繊維3を、実用時において該繊維が
遊動しない程度に稠密充填して、本考案の製剤を
得ることができる。なお、この充填の際には、充
填された中空繊維を固着させるためにバインダー
を使用することもできる。なお、さらに加熱して
硬化を行う(後硬化)こともできる。また、この
場合に使用する薬剤担持体となる中空繊維は、そ
の素材、壁厚および線径等は使用する薬剤の種類
や、その放出速度等に応じて適宜決定することが
できるが、その線径は、通常50〜1000μm程度が
適当である。しかしながら繊維の壁面が微細孔を
有し、該微細孔からも薬剤の放出が可能であるな
らば、線径がさらに小さく中空繊維も使用可能で
ある。また、この場合の中空繊維としては、複数
本の短繊維、すなわち錠剤化した場合の、錠剤の
厚さと同程度の長さに切断されたものを使用する
が、必ずしもこれに制限されず1本の中空繊維
を、例えばコイル状にして充填し、これを薬剤担
持部とすることもできる。また、上記したような
外層である粘膜付着部2の中心孔の大きさを適宜
調節して、充填する中空繊維の数(または長さ)
を増減させることによつて、薬剤担持部1に担持
される薬剤の量を調節することができる。
また、本考案の製剤は、芯状物の形で設けられ
ている薬剤担持部1の一面(実用時におる粘膜非
付着面)を、例えば、不溶性ゼラチン、コラーゲ
ン、ポリビニルアルコールおよび卵白アルブミン
などからなるフイルムで被覆することができる。
このようにして得られる本考案の製剤の形状は
特に制限されず、円板状または平板状等所望の形
状にすることができる。また、製剤を構成する薬
剤担持部1と粘膜付着部2の大きさは、担持させ
る薬剤の量や粘膜への付着強度などの点から適宜
決定することができるが、製剤全体としては、使
い易さの点から、例えば円板状の製剤である場合
は、直径20mm以下、好ましくは5〜10mmであり、
厚さが0.1〜5mm、好まくは0.2〜2mm程度のもの
が適当である。
[考案の実施例] 以下、実施例を掲げ本考案をさらに詳述する。
なお、実施例中「部」は全て「重量部」を表す。
実施例 1 粘膜付着部2を構成すべき高分子化合物である
カーボポール941、90部およびポリエチレングリ
コール(重量平均分子量20000)10部を混合した。
次いで、この混合物100mgを打錠機の外径10mm、
内径6mmの臼状の打錠部位にリング状に載置し
た。その後、約1t/cm2の圧力でリング状の杵を用
いて圧縮成形し、直径10mm、中空部の直径6mm
で、厚さ1.4mmの成形体を得た。次いで、該成形
体の中空部に薬剤と、30%硝酸イソソルビドのポ
リエチレングリコール(重量平均分子量400)溶
液を充填したポリアミド系の中空繊維(内径
300μm、管壁厚さ100μmであり、管壁には直径が
約30Åの微細孔を有している)を充填し、第2図
に示す錠剤を得た。なお、中空繊維は合計で約
100本使用し、また薬剤の総含有量は硝酸イソソ
ルビドとして約3mgであつた。
実施例 2 実施例1で得た錠剤の一方の面を、厚さ約
100μmのコラーゲン膜で被覆して、フイルム被覆
型の錠剤を得た。
[考案の効果] 以上に説明したとおり本考案の製剤は、薬剤を
中空部に充填した中空繊維からなる芯状物の形で
設けられた薬剤担持部と、その外壁面を被覆する
形で設けられた粘膜付着部からなる構造を有する
ことから、従来公知の粘膜付着型製剤と比較した
場合において、薬剤を賦形剤等に混合するのでは
なく、薬剤を中空繊維に中に直接充填することが
できるので薬物を高濃度で担持させることがで
き、製剤の大きさを変えることなく、むしろ小さ
くした場合でも含有される薬剤量を増加させるこ
とができる。このように薬剤の含有量を高めるこ
とができるところから、より長時間に亘つて、優
れた薬剤の徐放性効果を保持することができる。
また、上記のような理由から、製剤をより小型化
することが可能であり、その使い易さ、特に口中
における異物感を少なくすることができるという
点においても非常に優れている。本考案の製剤
は、粘膜付着用のみならず、例えば腕や足などの
外皮に付着させる型の外用剤としても適用が可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得た錠剤の上方斜視図で
ある。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (a) 薬剤を中空部に充填した中空繊維からなる芯
    状物の形で設けられた薬剤担持部;及び (b) 該芯状物の外壁面を被覆する形で設けられた
    粘膜付着部; からなることを特徴とする口腔粘膜付着用製剤。
JP1986066082U 1986-05-02 1986-05-02 Expired - Lifetime JPH052577Y2 (ja)

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JP1986066082U JPH052577Y2 (ja) 1986-05-02 1986-05-02

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JPS62180033U JPS62180033U (ja) 1987-11-16
JPH052577Y2 true JPH052577Y2 (ja) 1993-01-22

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843915A (ja) * 1981-09-09 1983-03-14 Teijin Ltd 口腔粘膜接着形製剤
JPS61106507A (ja) * 1984-08-09 1986-05-24 レオノラ・アイ・ジヨスト 経皮的および経粘膜的渦式発泡体デバイスと製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843915A (ja) * 1981-09-09 1983-03-14 Teijin Ltd 口腔粘膜接着形製剤
JPS61106507A (ja) * 1984-08-09 1986-05-24 レオノラ・アイ・ジヨスト 経皮的および経粘膜的渦式発泡体デバイスと製造方法

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JPS62180033U (ja) 1987-11-16

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