JPH0525704A - 紡糸装置および複合繊維の製造方法 - Google Patents

紡糸装置および複合繊維の製造方法

Info

Publication number
JPH0525704A
JPH0525704A JP19496891A JP19496891A JPH0525704A JP H0525704 A JPH0525704 A JP H0525704A JP 19496891 A JP19496891 A JP 19496891A JP 19496891 A JP19496891 A JP 19496891A JP H0525704 A JPH0525704 A JP H0525704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spinning
composite
composite fiber
hole
spinneret
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19496891A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Sousa
和彦 宗佐
Yoshikata Ono
義堅 大野
Fumio Ono
文雄 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP19496891A priority Critical patent/JPH0525704A/ja
Publication of JPH0525704A publication Critical patent/JPH0525704A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 紡糸口金に設けた紡糸孔のランド長Lとノズ
ル径Dとの比(L/D)が2.5以上であることを特徴
とする複合繊維製造用の紡糸装置および当該装置を使用
する複合繊維の製造方法。 【効果】 紡出時の吐出斑や断糸等のトラブルを生ずる
ことなく、均整のとれた複合構造を有する高品質の複合
繊維を安定して製造することができ、しかも吐出量や重
合体の溶融粘等を変えても紡糸孔における圧損を40k
g/cm2以上に保つことができるので、紡糸装置への
重合体の供給量や重合体の組合わせを変えることによっ
て、一つの紡糸装置をそのまま使用して、種々の複合繊
維を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合繊維の製造方法、
およびそれに使用する紡糸装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の溶融紡糸法においては、吐出斑や
断糸の生じない安定な紡糸が持続できるように種々の手
法が採られている。しかしながら、紡糸しようとする繊
維が複合繊維である場合、特に互いに非相溶性の複数の
重合体から複合繊維を製造する場合は、未だ充分に安定
した紡糸性を達成できず、吐出斑や断糸等のトラブルが
多発しているのが現状である。
【0003】
【発明の内容】上記の点から、本発明者らは、吐出斑や
断糸等のトラブルを生ずることなく、複合繊維を安定し
て製造できる紡糸装置および方法を得ることを目的とし
て研究を行ってきた。その結果、複合繊維を製造するに
あたって、口金の紡糸孔における複合流の圧損を40k
g/cm2以上にすると上記目的を達成できることを見
出した。
【0004】そして、口金の紡糸孔での圧損は、ギヤポ
ンプからの溶融重合体の吐出量、重合体の溶融粘度、口
金の紡糸孔のランド長、ノズル径等を変更することによ
って変えることが可能であるが、特定の圧損を維持しな
がら、吐出量や重合体の溶融粘等を自由に変えることが
できれば、紡糸装置への重合体の供給量や重合体の組合
わせを変えることによって、一つの紡糸装置を種々の複
合繊維の製造にそのまま使用することができ望ましい。
【0005】そこで、本発明者らは、上記観点から更に
研究を続けたところ、紡糸装置の口金に設けた紡糸孔の
ランド長Lとノズル径Dとの比(L/D)を2.5以上
にすると、重合体の溶融粘度(重合体の種類)や吐出量
等が多少変わっても、上記した40kg/cm2以上と
いう圧損を保つことができ、吐出斑や断糸等を生ずるこ
となく安定して複合繊維を製造できることを見出した。
【0006】したがって、本発明は、紡糸口金に設けた
紡糸孔のランド長Lとノズル径Dとの比(L/D)が
2.5以上であることを特徴とする複合繊維製造用の紡
糸装置である。また、本発明は、そのような紡糸装置を
使用して2種以上の重合体を複合紡糸することを特徴と
する複合繊維の製造方法である。
【0007】更に、複合繊維の製造に際しては、口金紡
糸孔における複合流の圧損を40kg/cm2以上にす
るのがよいという上記した本発明者らの発見に基づい
て、本発明は口金の紡糸孔における複合流の圧力損失を
40kg/cm2以上にして2種以上の重合体から複合
紡糸によって複合繊維を製造する方法を包含する。
【0008】図1は口金に設けた紡糸孔の一例を示す図
であり、図1を参照して本発明を説明する。口金板1に
設けた紡糸孔は、その上流側から順に紡糸孔入口2、下
部がすり鉢状に徐々に傾斜して狭くなっているカウンタ
ーボア3、カウンターボア3の下端の内径と一致する内
径を有する細長いランド部4および紡出口5から構成さ
れており、上記本発明でいうランド長Lとはランド部4
の長さを、ノズル径Dは紡出口5の直径をいう。
【0009】そして、本発明の複合繊維製造用の紡糸装
置においては、口金の紡糸孔のランド長Lとノズル径D
との比L/Dが2.5以上であることが必要である。L
/Dが2.5以上であると、紡糸時に多少の圧力変動が
あっても吸収することができ、口金の内側に位置する紡
糸孔と外周側に位置する紡糸孔との両方において断糸や
吐出斑を生じず、良好な複合繊維を安定して製造するこ
とができる。これに対して、L/Dが2.5未満である
と、紡糸時に紡糸孔における圧損を上記した40kg/
cm2以上に保つことが困難になり、特に吐出量を低く
して紡糸したい時や低溶融粘度の重合体を使用する場合
は、紡糸斑や断糸が多発して複合繊維を安定して製造す
ることができない。
【0010】L/Dの上限値は特に限定されない。しか
しながら、L/Dが大きすぎると、すなわちノズル径D
に比べてランド長Lが長くなり過ぎると、圧損が大きく
なり過ぎて紡糸が困難になる点、紡出量が減少して複合
繊維の生産性が低くなる点、口金のおける紡糸孔の穿設
が困難になる点等から、L/Dを10以下にするのがよ
く、特にL/D=2.8〜6にするのが望ましい。
【0011】そして、本発明におけるこのL/D≧2.
5という値は、複合繊維製造用の紡糸口金の紡糸孔にお
けるL/Dが従来約1〜2であったことと比較すると、
かなり高い値であるということができる。また、その場
合にノズル径Dの実際の寸法は、目的とする複合繊維の
太さ、紡糸条件、使用する重合体の種類等に応じて色々
変えることができるが、通常、約0.2mm〜0.6mm
程度にしておくのがよい。
【0012】また、紡糸孔の入口2の内径とカウンター
ボア3の内径とは、図1に示したように同じになってい
てもよいが、本発明の紡糸装置を特に積層貼合型の複合
繊維の製造に使用する場合は、図2に示すように、紡糸
孔の入口の内径をカウンターボア3の内径よりも大きく
して、すり鉢状に徐々に傾斜して狭まる皿モミ部6を設
けると、2種以上の重合体の混練された複合流が紡糸孔
の入口で乱されずに円滑にカウンターボア中に導入され
て、均整のとれた積層貼合せ構造を有する複合繊維を製
造することができる。
【0013】そして、紡糸装置の口金では円盤状の口金
板に、多数の紡糸孔を同心円状に穿設し、且つ一つの円
周上に複数の紡糸孔を等間隔で配置することが広く行わ
れており、本発明の紡糸装置においても、多数の紡糸孔
をそのように設けるのが好ましい。その場合に、口金板
の同一円周上に等間隔で図2に示した皿モミ部を有する
紡糸孔を多数穿設すると共に、同一円周上の隣り合う紡
糸孔同士を図2に示すようにできるだけ接近させて、隣
り合う紡糸孔の入口と入口との間の間隔が実質的にゼロ
になるように皿モミ部を形成すると、上記した混練複合
された重合体流の紡糸孔入口での乱れが一層防止され
て、均整度の極めて優れた積層貼合せ構造を有する複合
繊維を得ることができる。
【0014】図1および図2に示した紡糸孔において、
ランド長Lおよびノズル径D以外の各部の寸法は特に限
定されない。しかしながら、図1の紡糸孔において、入
口2およびカウンターボア3の内径をa、カウンターボ
ア3の深さをb、カウンターボア3の下部傾斜部の長さ
をcとした場合に、通常、aをノズル径Dの約4〜15
倍、bをランド長Lの約4〜60倍、そしてcをbの約
1/30〜1/15程度にしておくのがよい。また、皿
モミ部6を有する図2の紡糸孔の場合は、皿モミ部の入
口径をe、皿モミ部の傾斜部の長さをf、カウンターボ
アの内径をg、皿モミ部の下方のカウンターボアの長さ
をh、カウンターボアの下部傾斜部の長さをmとした場
合に、eをgの約1.2〜3倍、fをhの約1/120
〜1/8、gをノズル径Dの約4〜15倍、hをランド
長Lの約4〜60倍、mをhの約1/30〜1/15程
度にしておくのがよい。
【0015】紡糸孔のL/Dが2.5である本発明の紡
糸装置は、溶融複合紡糸によるものであれば複合形態の
いかんに拘わらずすべての複合繊維の製造に有効に使用
することができる。そのうちでも、本発明の紡糸装置
は、2種以上の重合体を溶融し静止混練素子等で混練し
て積層貼合せ構造を有する複合繊維を製造するのに適し
ており、特に2種以上の重合体が互いに非相溶性である
か、またはその溶融粘度が互いに1000ポイズ以上異
なっている積層貼合型の複合繊維の製造に適している。
【0016】したがって、本発明は、上記紡糸装置を使
用して、2種以上の重合体を溶融複合紡糸して複合繊維
を製造する方法、特に該2種以上の重合体が互いに非相
溶性であるか、またはその溶融粘度が互いに1000ポ
イズ以上異なっている複合繊維の製造方法をも包含す
る。その場合の非相溶性の重合体の組み合わせ、または
溶融粘度の大きく異なる重合体の組み合わせとしては、
例えばポリエステル/ポリアミド、ポリエステル/ポリ
オレフィン、ポリアミド/ポリオレフィン、ポリエステ
ル/ポリアミド/ポリオレフィン、エラストマー/ポリ
エステル、エラストマー/ポリオレフィン等を挙げるこ
とができる。また、溶融粘度が1000ポイズ以上異な
る重合体の組み合わせとしては、ポリエチレンテレフタ
レートと、例えばイソフタル酸、金属スルホネート基を
有するイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバチン酸等のジカルボン酸、ブタンジオール、
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等の多価アルコール成分で変性さ
れたポリエチレンテレフタレートとの組み合わせ等を挙
げることができる。
【0017】複合繊維における2種以上の重合体の複合
割合は種々変えることができ、複合繊維の横断面形状も
円形だけでなく、楕円形、三角形、方形、多角形、星
型、T字型等の任意の形状を適宜選択することができ
る。
【0018】ここで、図面を参照しながら、積層貼合せ
構造を有する複合繊維を製造する場合を例に挙げて本発
明について具体的に説明する。図3は、積層貼合型複合
繊維の紡糸装置(口金装置)の縦断面図であり、図4は
図3の紡糸装置を切断線A−Aに沿って切断した横断面
図である。また、図5は図3の紡糸装置を切断線B−B
に沿って切断した横断面図である。図6は図1の紡糸装
置により得られる積層貼合型複合繊維を長さ方向に直角
に切断した横断面図である。
【0019】図3において、7は上部体、8は上部パッ
ク、9は中部パック、10は下部パックを示し、上記パ
ック8にはリング11によって口金板12が取り付けら
れ、口金板12には多数の紡糸孔13が穿設されてい
る。また、中部パック9には、静止混練素子等の混練手
段を配置した例えば5つの混練領域14〜18が設けら
れている。
【0020】予め別々に溶融された2種の重合体の溶融
重合体流が上部体7に設けた重合体導入部19,20に
各別に供給され、上部体7を通過し、フィルター21,
22を通り、上部パック8の上面に円周状に設けられた
図4に示した溝部23,24に沿って流れ、溝部23,
24の円周等分上に設けた吐出孔25,26から図5に
示した中部パック9の導入孔27,28を通って合流し
て、静止混練素子を配した混練領域14〜18を流路2
9〜32を順に通って外周側から内側へと通過した後、
流路33を経て、下部パック10の下面に設けた凹部3
4と口金板12の上面に設けた凹部35とにより形成さ
れた混練した重合体流の流動兼溜部36に口金装置の内
側から外周側へと流動して、整流板を経ることなく該重
合体流の流動兼溜部36の底に連通した設けた口金板1
2の多数の紡糸孔13から紡出される。
【0021】上記において、重合体流の流動兼溜部36
の天井の構造、すなわち下部パック10の下面に位置す
る凹部34の設け方は、図3の実線で示すように、角隅
部が明確にくりぬかれた凹部形状であっても、または図
3の点線で示すように、テーパー状になった緩やかな凹
部形状であってもよく、いずれの形状であっても、紡糸
孔における圧損値に違いがない。そして、図3〜図5に
示した口金パックの各部分で、2種の重合体流が合流、
混練および分割を繰り返されて、例えば図6に示したよ
うな積層貼合せ構造を有する複合繊維が製造される。
【0022】図3に示した複合繊維の紡糸装置では、混
練領域14〜19を中部パック9内に横方向に配置し、
各々の混練領域に長方形の薄板の両端を互いに逆方向に
180°ひねって形成されたケニックス社タイプの静止
混練素子等を各1個づつ配置しているが、混練領域の設
け方、混練領域の数、各混練領域に配置する静止混練素
子の数、静止混練素子の種類等を種々変えることがで
き、それによって、積層貼合型複合繊維における積層数
や積層貼合せ構造を適宜変えることができる。
【0023】例えば、複数の混練領域を紡糸パック内に
縦方向に設けても、また図3に示した紡糸装置におい
て、例えば混練領域14と16のみに静止混練素子を取
り付け、混練領域15、17および18には静止混練素
子を配置しなくてもよい。また、混練領域14〜18に
取り付ける静止混練素子の数を変えてもよい。
【0024】また、図3の紡糸装置では、各混練領域に
は、その垂直方向に重合体流の入口および出口を設け
て、重合体流が混練領域にある静止混練素子に垂直上部
から入り垂直下部から出てゆく、または垂直下部から入
り垂直上部から出てゆくようにすると共に、複数個の混
練領域のうち上流側の混練領域を口金パックの外周に近
い方に設け下流に行くにしたがって口金パック中心部に
位置するようにして、静止混練素子を設けた口金パック
内で重合体流が外周部から中心部に向かって流れ、且つ
混練領域を通過した後の混練重合体流が今度は口金装置
の内側から外周側に向かって口金のノズル部紡糸孔に導
かれるように流路を設けているが、そのようにすると、
スペース的に重合体フィルターの濾過面積の不足による
圧損が防止でき、しかも混練重合体流の乱れが少なくな
って、きれいな積層貼合せ構造を有する複合繊維を得る
ことができる。
【0025】更に、図3〜5の紡糸装置におけるよう
に、2種以上の重合体流の最初の合流箇所を円周等分上
3〜8箇所設けると、ノズル内の重合体の圧損を少なく
してきれいな積層貼合せ構造を有する複合繊維を得るこ
とができ、且つスペース的にも合流箇所の配置が容易で
ある。そして多数の紡糸孔は、互いに間隔をあけた複数
の同心円状の配列で設けるとともに、上記したように、
同一円周上の隣合う紡糸孔同士を接近させて設けるとよ
い。
【0026】以下に、実施例により本発明を具体的に説
明する。 《実施例1〜3および比較例1〜2》混練領域14〜1
8の各々に、ケニックス社タイプの静止混練素子(直径
15mm×長さ15mm)を各々1個づつ取り付けた図
3〜5で示した口金パックを取り付けた紡糸装置を使用
した。その際の口金板としては、1150個の紡糸孔を
同心円状に配列した図2に示したものを使用した。
【0027】下記の表1に示す重合体を使用して、表1
に示す条件下で上記紡糸装置により複合紡糸して図6に
示す積層貼合型の複合繊維を製造したところ、表1に示
す結果を得た。表1において、紡糸性および得られた複
合繊維の品質は以下の基準により評価した。
【0028】紡 糸 性 ○・・・20時間以上断糸せず △・・・10時間以内に断糸発生複合繊維の品質 ○・・・不良繊維の発生率が0.2%以下 △・・・不良繊維の発生が2%以上
【0029】
【表1】 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 重合体組合せ PET1)/Ny62) PET/Ny6 PET/PP3) PET/Ny6 PP/Ny6 重量割合 50/50 50/50 60/40 50/50 50/50紡 糸 孔 ランド長L(mm) 0.70 0.80 0.75 0.60 0.50 ノズル径D(mm) 0.25 0.20 0.30 0.30 0.25 L/D 2.80 4.00 2.50 2.00 2.00 紡糸孔部圧損 49 64 46 34 31 (kg/cm2) 吐出量(g/分) 650 480 720 700 640 巻取速度(m/分) 750 650 800 750 750 紡 糸 性 ○ ○ ○ △ △複合繊維の品質 ○ ○ ○ △ △ 1):ポリエチレンテレフタレート(溶融温度265℃) 2):ナイロン6(溶融温度215℃) 3):ポリプロピレン(溶融温度165℃)
【0030】上記表1の結果から、紡糸孔のL/Dが
2.5以上である本発明の実施例1〜3の場合は、吐出
量や巻取速度等の紡糸条件が多少変化しても紡糸孔部に
おける圧損を40kg/cm以上にすることができ、
紡糸性が良好であり、しかも品質の優れた複合繊維が得
られるのに対して、紡糸孔のL/Dが2.0である比較
例1〜2の場合は、紡糸孔部における圧損が40kg/
cmよりも低くなって、複合繊維製造時の紡糸性が良
好でなく、且つ得られる複合繊維の品質が劣ることがわ
かる。
【0031】
【発明の効果】口金紡糸孔のランド長Lとノズル径Dと
の比L/Dが2.5以上である紡糸装置を使用して複合
繊維を製造する本発明においては、紡出時の吐出斑や断
糸等のトラブルを生ずることなく、均整のとれた複合構
造を有する高品質の複合繊維を安定して製造することが
できる。
【0032】吐出量や重合体の溶融粘等を変えても紡糸
孔における圧損を40kg/cm以上に保つことがで
きるので、紡糸装置への重合体の供給量や重合体の組合
わせを変えることによって、一つの紡糸装置をそのまま
使用して、種々の複合繊維を高品質で効率よく製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紡糸装置における紡糸孔の形状を示す
図である。
【図2】本発明の紡糸装置における紡糸孔の他の例を示
す図である。
【図3】本発明の紡糸装置の一例を示す縦断面図であ
る。
【図4】図3の紡糸装置を図3に示した切断線A−Aに
沿って切断したときの横断面図である。
【図5】図3の紡糸装置を図3に示した切断線B−Bに
沿って切断したときの横断面図である。
【図6】本発明の実施例で得られた複合繊維を長さ方向
に直角に切断したときの複合形態を示す図である。
【符号の説明】
1 口金板 2 紡糸孔入口 3 カウンターボア 4 ランド部 5 紡出口 6 皿モミ部 8 上部パック 9 中部パック 10 下部パック 12 口金板 13 紡糸孔 19 重合体導入部 20 重合体導入部 36 重合体流の流動兼溜部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸口金に設けた紡糸孔のランド長Lと
    ノズル径Dとの比(L/D)が2.5以上であることを
    特徴とする複合繊維製造用の紡糸装置。
  2. 【請求項2】 紡糸孔においてカウンカーボアー径より
    も大きい皿モミ径を採ることを特徴とする請求項1の紡
    糸装置。
  3. 【請求項3】 同一円周上の隣合う紡糸孔同士を接近さ
    せて設けることを特徴とする請求項1の紡糸装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項の紡糸装置
    に2種以上の重合体を供給して複合紡糸することを特徴
    とする複合繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】 2種以上の重合体が互いに非相溶性であ
    る請求項4の製造方法。
  6. 【請求項6】 2種以上の重合体流の溶融粘度が互いに
    1000ポイズ以上異なっている請求項4の製造方法。
  7. 【請求項7】 2種以上の重合体からなる複合繊維を製
    造するに当たって、口金のノズル部における複合流の圧
    力損失を40kg/cm2以上にして複合紡糸すること
    を特徴とする複合繊維の製造方法。
JP19496891A 1991-07-10 1991-07-10 紡糸装置および複合繊維の製造方法 Pending JPH0525704A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19496891A JPH0525704A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 紡糸装置および複合繊維の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19496891A JPH0525704A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 紡糸装置および複合繊維の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0525704A true JPH0525704A (ja) 1993-02-02

Family

ID=16333340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19496891A Pending JPH0525704A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 紡糸装置および複合繊維の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0525704A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010018914A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Mitsubishi Rayon Co Ltd 複合紡糸用口金装置と同口金装置を用いた複合繊維の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010018914A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Mitsubishi Rayon Co Ltd 複合紡糸用口金装置と同口金装置を用いた複合繊維の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3360377B2 (ja) メルトブロー紡糸口金装置
JP3134959B2 (ja) 複合メルトブロー紡糸口金装置
US3577308A (en) Manufacture of a multicomponent polymeric product
US5533883A (en) Spin pack for spinning synthetic polymeric fibers
EP0104081A2 (en) Spinneret assembly for multi-ingredient composite fibers
JPH08309124A (ja) 円筒型フィルター濾材およびその製造法
JPH0525704A (ja) 紡糸装置および複合繊維の製造方法
JP4249985B2 (ja) 多層多成分フィラメントを製造する方法および装置
JP3546635B2 (ja) 芯鞘複合繊維紡糸用口金板及び口金装置
JP3476259B2 (ja) 海島繊維の紡糸口金装置
JP3953417B2 (ja) 溶融紡糸方法
KR20100045469A (ko) 서브미크론 직경의 섬유를 제조하는 방법 및 장치와 그로부터의 웨브
JPH0525705A (ja) 複合繊維の製造方法および紡糸装置
JPH04222203A (ja) 異繊度混繊糸用紡糸口金
JPH07118913A (ja) 海島繊維の紡糸口金装置
JP2686321B2 (ja) 製糸方法およびそれに用いる紡糸頭
JPH1112844A (ja) 芯鞘複合中空繊維紡糸用口金装置
KR870001366B1 (ko) 중공 복합섬유 방사 구금장치
JPH02307905A (ja) 複合紡糸口金
JPH10245714A (ja) 複合紡糸口金
KR100300778B1 (ko) 둘이상의액체중합체스트림으로부터합성섬유를용융방적하기위한스핀팩및상기합성섬유를용융방적하기위한방법
JPH08302518A (ja) 複合繊維紡糸用口金
JPS6375116A (ja) 複合中空糸膜の製造法
JPS61282409A (ja) 合成繊維の製造方法
JPH0731814A (ja) 筒状フィルターの製造方法