JPH0525623A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JPH0525623A
JPH0525623A JP18124591A JP18124591A JPH0525623A JP H0525623 A JPH0525623 A JP H0525623A JP 18124591 A JP18124591 A JP 18124591A JP 18124591 A JP18124591 A JP 18124591A JP H0525623 A JPH0525623 A JP H0525623A
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JP
Japan
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target
light beam
film forming
lens
forming apparatus
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JP18124591A
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Norio Ichikawa
典男 市川
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、簡単な構造で常にターゲットとビ
ームの焦点位置とを一致させておくことができ、かつ、
成膜面積を増大できる成膜装置を提供することを目的と
する。 【構成】 チャンバー2内にターゲット5と基板Aとを
互に平行に配設し、外部から導入した光ビームBをター
ゲット5の表面に照射してスパッタ粒子を放出させ、ス
パッタ粒子を基板A上に堆積させて薄膜を形成する成膜
装置において、光ビームBの光軸上に、光ビームBをタ
ーゲット5に向けて反射するミラー3と、光ビームBを
ターゲット5の表面に集光するレンズ4と、ミラー3、
レンズ4およびターゲット5を一体として、光ビームB
の光軸方向に進退可能な移動手段11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜デバイス等にスパ
ッタリングにより薄膜を形成する成膜装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7および図8は、従来の成膜装置の構
成を概略的に現した断面図であり、前者はいわゆるイオ
ンビームスパッタ(特開昭61−170567)、後者
はいわゆるレーザービームスパッタ(特開平2−270
962)と呼ばれる成膜装置である。
【0003】図7に示すように前者の成膜装置71で
は、真空チャンバ72内に加工対象物Aがホルダ73に
保持された状態で収容されており、この加工対象物Aに
沿わせてターゲット74が配設されている。ターゲット
74には、真空チャンバ72の外部から、収束されたイ
オンビームBが照射されるようになっており、この照射
によりターゲット74から放出したスパッタ粒子が加工
対象物Aに堆積する。ターゲット74はアーム75の先
端に固定され、アーム75はイオンビームBと同一照射
軸上に延び、後端で真空チャンバ72内に設けた駆動装
置(図示せず)に接続されている。駆動装置は、アーム
75を介してターゲット74を照射軸方向に進退可能に
構成されると共に、ターゲット74を照射軸回りに回転
可能に構成されている。したがって、イオンビームBを
ターゲット74に照射した状態で、駆動装置によりター
ゲット74を回転させながら後退させてゆくと、発生し
たスパッタ粒子が筒状に形成した加工対象物Aの加工面
に均一に堆積してゆく。
【0004】一方、図8に示すように後者の成膜装置8
1では、真空チャンバ82内に基板(加工対象物)Aと
ターゲット83が平行状態で配設されており、真空チャ
ンバ82の窓84を介して外部からレーザービームBが
ターゲット83に向けて照射されるようになっている。
レーザービームBは、レーザー発振器85から各種調整
レンズ86を透過し、ミラー87で反射して、最後に集
光レンズ88を経て真空チャンバ82内に導かれる。ミ
ラー87は揺動自在に構成され、ターゲット83に照射
される反射光を走査できるようになっている。すなわ
ち、基板Aとターゲット83とは走査方向にほぼ同一の
長さとなっおり、ターゲット83上を走査してその長さ
方向に連続的にスパッタ粒子を放出させ、これを連続的
に基板Aに堆積して薄膜を形成するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで前者の成膜装
置71では、収束されたイオンビームBが外部からター
ゲット74に照射されるようになっており、初期位置に
おいてその焦点がターゲット74の表面の照射部位に一
致するようになっている。ところが、ターゲット74が
照射軸上を進退動すると焦点がターゲット74からずれ
てしまうので、常にターゲット74上に高いエネルギー
密度状態を作るのが困難である。もっとも、ターゲット
74の移動に連動させて焦点位置を移動させるようにす
るか、逆に加工対象物Aを移動するようにすれば上記の
問題は解消されるが、前者にあっては装置が複雑化して
しまう問題があり、後者にあっては真空チャンバ72内
でもあり全体として成膜面積が稼げない問題があった。
【0006】一方、後者の成膜装置81では、真空チャ
ンバ82の窓84の大きさでレーザビームBの走査角度
が規制されてしまうし、前者の装置と同様に、焦点位置
の移動に伴う装置の複雑化や、基板Aを移動させても成
膜面積が稼げない問題があった。
【0007】本発明は、簡単な構造で常にターゲットと
光ビームの焦点位置とを一致させておくことができ、か
つ、成膜面積を増大できる成膜装置を提供することをそ
の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の発明は、チャンバ内にターゲットと基板とを互
に平行に配設し、外部から導入した光ビームをターゲッ
トの表面に照射してスパッタ粒子を放出させ、スパッタ
粒子を基板上に堆積させて薄膜を形成する成膜装置にお
いて、光ビームの光軸上に、光ビームをターゲットに向
けて反射するミラーと、光ビームをターゲットの表面に
集光するレンズと、ミラー、レンズおよびターゲットを
一体として、光ビームの光軸方向に進退可能な移動手段
とを備えることを特徴とする。
【0009】この場合、移動手段は、更に、前記ミラー
に入射する光ビームの光軸廻りに回転可能に構成されて
いること。移動手段は、外部から進退かつ回転操作可能
な操作アームと、操作アームに連結され、ミラー、レン
ズおよびターゲットを保持する保持アームとから成るこ
とが好ましい。
【0010】また、この場合、移動手段の保持アーム
は、ミラーを保持する第1の保持アームと、レンズおよ
びターゲットを保持する第2の保持アームとを有し、移
動手段の操作アームは、その先端に、第1の保持アーム
を回動自在に連結する第1のヒンジと、第2の保持アー
ムを回動自在に連結する第2のヒンジとを有し、更に移
動手段は、第1・第2両ヒンジに併設され、第1の保持
アームの回動に伴うミラーのビーム反射角の変動に追従
させて、第2の保持アームを回動させてレンズおよびタ
ーゲットの位置を変動させる回動手段を有しているこ
と、さらには、ミラーに入射する光ビームの光軸方向を
Z軸方向とし、前記基板に平行する方向をX軸方向とし
た場合に、第1・第2両ヒンジは、それぞれ保持アーム
をX・Y軸方向に回動自在な一対のヒンジ要素から成る
ことが好ましい。
【0011】一方、ターゲットは、保持アームに固定さ
れた回転手段により、光ビームの焦点を含む面内におい
て回転可能に構成されていること、或いは、ターゲット
は任意の複数個で構成されており、ターゲット各個は、
保持アームに固定された繰出し手段により、光ビームの
焦点位置に順次繰出し可能に構成されていることが好ま
しい。
【0012】請求項8の発明は、チャンバ内にターゲッ
トと基板とを互に平行に配設し、外部から導入した光ビ
ームをターゲットの表面に照射してスパッタ粒子を放出
させ、スパッタ粒子を基板上に堆積させて薄膜を形成す
る成膜装置において、光ビームの光軸上に配設された、
ターゲットおよびターゲットに光ビームを集光させるレ
ンズと、ターゲットおよびレンズを一体として、光ビー
ムの光軸方向に進退可能な移動手段とを備えることを特
徴とする。
【0013】この場合、移動手段は、更に、光ビームの
光軸廻りに回転可能に構成されていることが好ましい。
【0014】
【作用】外部からチャンバ内に入射した光ビームは、ミ
ラーで反射しレンズで集光されてターゲットの表面に照
射される。この光ビームの照射によりターゲットの表面
からスパッタ粒子が放出され、対向する基板の表面に堆
積されて薄膜が形成される。この場合、チャンバ内にミ
ラー、レンズおよびターゲットを収容し、これらを一体
として、移動手段によりビームの光軸方向に進退可能に
構成すれば、光ビームの焦点をターゲットの表面に一致
させたまま、ターゲットをチャンバ内で進退移動させる
ことができる。さらに、ミラー、レンズおよびターゲッ
トを進退に加え回転可能に構成すれば、スパッタ粒子を
前後方向と周方向に連続的に放出させることができる。
【0015】また、チャンバ内に入射した光ビームを直
接ターゲットに照射するようにすれば、ミラーを省略す
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実
施例に係るいわゆるレーザーアブレーション法を用いた
成膜装置について説明する。このレーザーアブレーショ
ン法は、レーザービームをターゲットの表面に照射して
スパッタ粒子であるアブレーション粒子を放出させ、こ
のアブレーション粒子を基板上に堆積させて薄膜を形成
するものである。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例に係る成膜
装置の概略構成を示す裁断側面図であり、同図に示すよ
うにこの成膜装置1は、真空チャンバ2と、この真空チ
ャンバ2内にミラー3、レンズ4およびターゲット5を
収容して構成されている。真空チャンバ2は、両側端部
2a,2bが閉蓋された円筒容器であり、その一方の側
端部2aの中心位置にはレーザービームBを導き入れる
透光窓6が形成され、他方の側端部2bの中心位置には
後述する操作アーム11が挿入さけるスリーブ7が取り
付けられている。また、真空チャンバ2の適宜位置に
は、真空装置(図示せず)に連通される真空ポート8が
形成されている。真空チャンバ2の内部周壁2cには、
多数の基板Aが長手方向および周方向にそれぞれ整列状
態で取り付けられるようになっている。
【0018】真空チャンバ2の透光窓6から真空チャン
バ2内に平行に入射したレーザービームBは、ミラー3
により反射され、レンズ4で集光されてターゲット5の
表面に照射される。このため、ミラー3は入射したレー
ザービームBの光軸上に配設され、レンズ4はその反射
光の光軸上に配設され、さらにターゲット5は基板Aに
平行に、かつこのレーザービームBの焦点位置にその表
面の所定の照射部位(一般的には中央)が合致するよう
に配設される。そして、この配設状態を維持するため、
これらミラー3、レンズ4およびターゲット5は一体に
構成された保持アーム10の各枝端に支持されている。
【0019】一方、保持アーム10の基端は、操作アー
ム11の先端に固定されている。操作アーム11は、例
えば真空封止を可能にするトランスファーロッド等が用
いられ、真空チャンバ2のスリーブ7を介して真空チャ
ンバ2内に平行に挿入されている。操作アーム11は真
空チャンバ2の側端部2bの中心位置、すなわち、入射
したレーザービームBの光軸上に伸びており、外部から
駆動装置(図示せず)により進退かつ回転可能に構成さ
れている。このため、保持アーム10に取り付けられた
ミラー3、レンズ4およびターゲット5は、この操作ア
ーム11の進退動操作により三者一体に真空チャンバ2
内を進退することとなり、また、回転動操作により光軸
廻りに一体に回転することとなる。このように、保持ア
ーム10および操作アーム11によりミラー3、レンズ
4およびターゲット5の移動手段が構成されている。
【0020】したがって、これら進退および回転の動き
の中で、ミラー3は常に真空チャンバ2内に入射してく
るレーザービームBをターゲット5に向けて反射するこ
とができ、ターゲット5はレンズ4で集光されてエネル
ギ密度が高まったレーザービームBを、所望の照射部位
で確実に捕らえることができる。そして、このレーザー
ビームBの照射により、ターゲット5の表面からアブレ
ーション粒子が放出され、このアブレーション粒子が基
板A上に堆積されて薄膜が形成される。このように本装
置では安定したスパッタ状態を作ることができ、しか
も、ミラー3、レンズ4およびターゲット5を回転させ
ながら進退させるので、多数の基板Aを一回にかつ短時
間で成膜でき、すなわち、真空チャンバの容積に比して
成膜面積を広くすることができる。
【0021】図2は、本発明の第2の実施例に係る成膜
装置の概略構成を示す裁断側面図であり、同図に示すよ
うにこの成膜装置1では、真空チャンバ2が箱型に形成
され、その上部内壁2dに格子状に基板Aが整列配置さ
れている。また、この実施例では保持アーム10が、ミ
ラー3を支持する第1保持アーム21と、レンズ4およ
びターゲット5を支持する第2保持アーム22とから成
り、また、操作アーム11もその先端部分が二つに枝別
れして、それぞれ第1保持アーム21および第2保持ア
ーム22に連結されている。そして、この連結部分、す
なわち操作アーム11の枝別れ端には、第1保持アーム
21が回動自在に連結されるための第1ヒンジ23と、
第2保持アーム22が回動自在に連結されるための第2
ヒンジ24とが取り付けられている。この第1ヒンジ2
3と第2ヒンジ24とは、同一構造のヒンジとなってお
り、真空チャンバ2内に入射するレーザービームBの光
軸方向をZ軸方向とし、基板Aに平行な方向にX軸方向
とした場合に、X・Y軸方向、すなわち図示の左右およ
び上下方向に回動自在に構成されている。このため、各
第1・第2両ヒンジ23,24は左右方向のヒンジ要素
23a,24aと上下方向のヒンジ要素23b,24b
とが直結した構造となっている。また、第1・第2両ヒ
ンジ23,24は、前後方向の同一位置に配設され、両
者は連動して第1・第2両保持アーム21,22を回動
させる。この連動はミラー3の反射角を考慮したもの
で、すなわち、ミラー3が第1保持アーム21の回動に
より角度α傾動した場合に、反射角は角度2α変化す
る。したがって、ミラー3の角度変化にレンズ4および
ターゲット5が追従するためには、第1保持アーム21
に対し第2保持アーム22を2倍、角度変化させなけれ
ばならない。
【0022】図3は、第1・第2両保持アーム21,2
2の連動した回動操作を為す回動手段を現している。同
図に示すように、第1・第2両保持アーム21,22に
はそれぞれ第1・第2両ヒンジ23,24に連結され、
各ヒンジ23,24は左右方向のヒンジ要素23a,2
4aと上下方向のヒンジ要素23b,24bとが直結し
た状態となっている。各左右方向のヒンジ要素23a,
24aと各上下方向のヒンジ要素23b,24bとは、
駆動切替クラッチ25に接続され、この駆動切替クラッ
チ25の切り替えによりどちらか一方のヒンジ要素23
a,24a(23b,24b)を駆動できるようになっ
ている。そして、この駆動は駆動切替クラッチ25に接
続されたステッピングモータ26により行われる。ミラ
ー駆動側のステッピングモータ26にはエンコーダ27
が併設されており(エンコーダ付きステッピングモー
タ)、このステッピングモータ26により検出される回
転角がコントローラ28に入力され、これに基づいてタ
ーゲット駆動側のステッピングモータ26が回転制御さ
れる。
【0023】すなわち、外部からコントローラ28に左
右または上下方向の回動信号が入力されると、両駆動切
替クラッチ25,25が作動して左右または上下方向の
ヒンジ要素23a,24a23b,24bの選択切替え
が行われると共に、両ステッピングモータ26,26が
駆動される。ミラー駆動側のステッピングモータ26の
回転は逐次エンコーダ27より検出され、この検出信号
はコントローラ28に入力される。そして、コントロー
ラ28は、ターゲット駆動側のステッピングモータ26
をミラー駆動側のステッピングモータ26より2倍の回
転角度に回転制御する。
【0024】以上のように構成すれば、基板Aを平面的
に並べた場合であっても、また、操作アーム11の進退
動操作で死角が生じてしまう場合でも、基板A上に均一
に薄膜を形成することができる。なおこの場合、2倍の
回転角度の制御をコントローラ28により電気的に行っ
ているが、ギヤやベルト駆動等により機械的に行っても
よい。
【0025】図4および図5は、保持アーム10による
ターゲット5の支持状態の変形例である。これらの変形
例はターゲット5に対するレーザービームBの照射位置
を変化させ、アブレーション粒子の放出がターゲット5
の表面の一箇所に集中しないようにするためのものであ
る。図4に示すターゲット5は回転円盤31上に載置固
定され、この回転円盤31がモータ32の垂直駆動軸3
3に固定されて、回転手段を構成している。また、モー
タ32は保持アーム10の先端に固定されていて、この
モータ32の回転によりターゲット5が保持アーム10
の先端で適宜回転するようになっている。そして、レー
ザービームBの照射部位をターゲット5の周縁部とし、
回転に伴ってこの照射部位が相対移動するようになって
いる。
【0026】一方、図5は回転円盤31上に、複数種の
ターゲット5を周方向に整列配置し、この回転円盤31
をモータ32により回転させて繰出し手段を構成したも
ので、他の構造はほぼ図4の変形例と同様である。この
変形例では、モータ32の回転に従って随時各ターゲッ
ト5がレーザービームBの焦点位置に繰り出され、すな
わち焦点位置に臨んで、所望のターゲット5を選択的に
使用できるようになっている。これによれば、各種のタ
ーゲット5が適宜容易に使用できる。また、図示しない
が各ターゲット5を小回転円盤に載置し、この小回転円
盤を回転円盤に設けた遊星歯車機構により回転させるよ
うにすれば、各ターゲットは自転しながら公転すること
となり、図4の変形例のメリットを合わせ持たせること
ができる。なお、これらの変形例は後述する第3実施例
にも応用できることは、いうまでもない。
【0027】図6は、本発明の第3の実施例に係る成膜
装置の概略構成を示す裁断側面図であり、同図に示すよ
うにこの成膜装置1は、基本構造は第1実施例と同様で
あるが、ミラー3を省略した構造となっている。このミ
ラー3の省略に伴い、レンズ4およびターゲット5はレ
ーザービームBの光軸上に配設された状態で、保持アー
ム10に支持されている。また、ターゲット5はアブレ
ーション粒子の放出方向を考慮して、光軸に対し斜めに
傾けられており、これに伴って基板Aも斜めに傾けられ
て取り付けられている。外部から入射されたレーザービ
ームBはレンズ4を介してターゲット5に照射され、一
方で、レンズ4およびターゲット5は操作アーム11に
より回転かつ進退動される。したがって、ターゲット5
から放出されるアブレーション粒子は、真空チャンバ2
の全域に放出され、多数の基板Aには均一に薄膜が形成
される。この場合は、極めて簡単な構造で成膜面積を大
きくすることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、チャンバ
内にミラー、レンズおよびターゲットを収容し、かつこ
れらを移動手段で一体に進退動、あるいは回転動させる
ようにしているので、簡単な構造でターゲットに対する
光ビームの焦点が外れることを防止でき、また、チャン
バの大きさに比して成膜面積を大きくできる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る成膜装置の概略構
成を現した裁断側面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る成膜装置の概略構
成を現した裁断側面図である。
【図3】第2の実施例の回動装置の説明図である。
【図4】ターゲット回りの変形例を示す斜視図である。
【図5】ターゲット回りの他の変形例を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施例に係る成膜装置の概略構
成を現した裁断側面図である。
【図7】従来の成膜装置の概略構成を現した裁断側面図
である。
【図8】従来の成膜装置の概略構成を現した裁断側面図
である。
【符号の説明】
1…成膜装置 2…真空チャンバ 3…ミラー 4…レンズ 5…ターゲット 10…保持アーム 11…操作アーム 21…第1保持アーム 22…第2保持アーム 23…第1ヒンジ 24…第2ヒンジ 32…モータ A…基板 B…レーザービーム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内にターゲットと基板とを互に
    平行に配設し、外部から導入した光ビームを当該ターゲ
    ットの表面に照射してスパッタ粒子を放出させ、当該ス
    パッタ粒子を前記基板上に堆積させて薄膜を形成する成
    膜装置において、 前記光ビームの光軸上に、当該光ビームを前記ターゲッ
    トに向けて反射するミラーと、 前記光ビームを前記ターゲットの表面に集光するレンズ
    と、 前記ミラー、前記レンズおよび前記ターゲットを一体と
    して、前記光ビームの光軸方向に進退可能な移動手段と
    を備えることを特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、更に、前記ミラーに入
    射する光ビームの光軸廻りに回転可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、外部から進退かつ回転
    操作可能な操作アームと、 当該操作アームに連結され、前記ミラー、前記レンズお
    よび前記ターゲットを保持する保持アームとから成るこ
    とを特徴とする請求項2に記載の成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段の保持アームは、前記ミラ
    ーを保持する第1の保持アームと、前記レンズおよび前
    記ターゲットを保持する第2の保持アームとを有し、 前記移動手段の操作アームは、その先端に、前記第1の
    保持アームを回動自在に連結する第1のヒンジと、前記
    第2の保持アームを回動自在に連結する第2のヒンジと
    を有し、 更に前記移動手段は、前記第1・第2両ヒンジに併設さ
    れ、前記第1の保持アームの回動に伴うミラーのビーム
    反射角の変動に追従させて、前記第2の保持アームを回
    動させて前記レンズおよび前記ターゲットの位置を変動
    させる回動手段を有していることを特徴とする請求項3
    に記載の成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記ミラーに入射する光ビームの光軸方
    向をZ軸方向とし、前記基板に平行する方向をX軸方向
    とした場合に、前記第1・第2両ヒンジは、それぞれ前
    記保持アームをX・Y軸方向に回動自在な一対のヒンジ
    要素から成ることを特徴とする請求項4に記載の成膜装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ターゲットは、前記保持アームに固
    定された回転手段により、光ビームの焦点を含む面内に
    おいて回転可能に構成されていることを特徴とする請求
    項3または請求項4に記載の成膜装置。
  7. 【請求項7】 前記ターゲットは任意の複数個で構成さ
    れており、当該ターゲット各個は、前記保持アームに固
    定された繰出し手段により、前記光ビームの焦点位置に
    順次繰出し可能に構成されていることを特徴とする請求
    項3または請求項4に記載の成膜装置。
  8. 【請求項8】 チャンバ内にターゲットと基板とを互に
    平行に配設し、外部から導入した光ビームを当該ターゲ
    ットの表面に照射してスパッタ粒子を放出させ、当該ス
    パッタ粒子を前記基板上に堆積させて薄膜を形成する成
    膜装置において、 前記光ビームの光軸上に配設された、前記ターゲットお
    よび当該ターゲットに当該光ビームを集光させるレンズ
    と、 前記ターゲットおよび前記レンズを一体として、前記光
    ビームの光軸方向に進退可能な移動手段とを備えること
    を特徴とする成膜装置。
  9. 【請求項9】 前記移動手段は、更に、前記光ビームの
    光軸廻りに回転可能に構成されていることを特徴とする
    請求項8に記載の成膜装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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