JPH0525615U - 樹脂含浸繊維テープ - Google Patents

樹脂含浸繊維テープ

Info

Publication number
JPH0525615U
JPH0525615U JP7352391U JP7352391U JPH0525615U JP H0525615 U JPH0525615 U JP H0525615U JP 7352391 U JP7352391 U JP 7352391U JP 7352391 U JP7352391 U JP 7352391U JP H0525615 U JPH0525615 U JP H0525615U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
resin
glass
impregnated
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7352391U
Other languages
English (en)
Inventor
弘之 副島
利夫 秋山
一夫 佐藤
達也 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP7352391U priority Critical patent/JPH0525615U/ja
Publication of JPH0525615U publication Critical patent/JPH0525615U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は導体等の外周に所望幅のラップにて
巻回して絶縁せしめるにおいて、該ラップ部分に凹凸部
を形成することなく、平滑美麗に仕上げると共に機械巻
きの如く作業性を著しく向上せしめる樹脂含浸繊維テー
プをえんとするものである。 【構成】 本考案は樹脂含浸繊維テープでテープの長手
方向に両縁部分を該テープの巻回するラップ幅に相応す
る幅だけ中央部分より薄く構成した樹脂含浸繊維テープ
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は生産性、作業性及び絶縁性能を大幅に向上せしめた樹脂含浸繊維テー プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、ワニス含浸ガラスクロステープの如く樹脂含浸繊維テープは、その全体 の厚さは一様に成形されているものである。
【0003】 而してこのようなテープを巻線用として、導体やコイルに巻回して絶縁体を形 成する場合、絶縁欠陥を生じないようにテープとテープとの間に隙き間が生じな いように巻回する必要がある。
【0004】 然るに上記の如く厚さが均一なテープを使用し、巻回作業を行うにおいて、テ ープとテープとの合せ目に隙き間を生じないように巻回するためには極めて注意 深く巻回しなければならず、どんなに慎重に巻回しても僅かな部分に隙き間を生 ずるものであり、隙き間をなしに巻回作業を行うことは極めて困難であった。
【0005】 特に絶縁テープ巻き電線やガラス繊維巻き線の如く長尺体を電線製造機械に、 全長に亘り隙き間なく絶縁テープと絶縁テープとを突き合せて巻くことは不可能 であった。
【0006】 従ってテープ状のものを巻回する場合には、テープの一部を重ねさせて巻回す る。即ち少量ラップ巻きや、1/2ラップ巻き又は隙き間をあけて上下層に隙き 間が重ならないようにして巻回する多層ギャップ巻きが行われている。
【0007】 然しながらこのような巻回方法においては、ポリエステルテープやポリイミド テープの如く薄いプラスチックテープ状のものを巻回して絶縁する場合には、外 形寸法の変動即ち厚い部分と薄い部分との差は小さく、実用上支障を生じないが 、ワニス含浸ガラスクロスの如く厚さが厚いテープ状のものを巻回する場合には 、外形寸法の変動は大きくなり全体として絶縁性能が異ると共に、凹凸部を生じ 外観を著しく阻害するものであった。
【0008】 又、多本数のガラス繊維を引き揃えて、テープ状にしたものを巻回するガラス 繊維巻線のような場合には、該ガラス繊維相互の僅かな長さの違いによりガラス 繊維間にて張力の変動を生じ、ガラス繊維に断線又はとび出しがおこるため同時 に巻回するガラス繊維の本数を極端に多本数にすることが出来ず、通常多くても 20本程度であった。そのため通常使用される太さ450番、900番の場合に は幅広の場合でも夫々4mm、2mm程度の幅であるため、上記ガラス繊維によるテ ープを被覆する作業において作業速度が極めて遅くなり作業性を著しく損うもの であった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はかかる現状に鑑み鋭意研究を行った結果、導体等に巻回し、優れた絶 縁性能を有し、しかも外観美麗に仕上げると共に巻回作業を迅速に行いうる樹脂 含浸繊維テープを開発したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は樹脂を含浸させた繊維テープでテープの長手方向の両縁部分の所望幅 の厚さを、中央部分の厚さより薄くしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
本考案樹脂含浸繊維テープはテープの両縁部分の所望幅の厚さが薄くなった部 分の範囲内でラップ巻きを行いうるため被巻回物に高速度で表面平滑な外形寸法 変動を小さくして巻回することが出来る。
【0012】 なおテープ巻電線製造機械の如き機械を使用して線状体等の外周にテープをラ ップ巻きする際に、テープの巻回ピッチに変動を生ずるので、テープの両縁の中 央部分より薄い部分の幅は少くとも1mmを必要とする。
【0013】 本考案の樹脂含浸繊維テープに使用する繊維としてはガラス繊維、セラミック ス繊維等の無機質のみに限定せず、ポリエステル繊維芳香族ポリアミド繊維等の 有機質繊維及び両者を混合してもよい。
【0014】 又本考案の樹脂含浸繊維テープに使用する含浸樹脂としては無機質又は有機質 と接着し且つ可撓性があり、テープ状となりうるものであれば何れのものでもよ い。一般的には電機機械の含浸やエナメル線用に使用される樹脂を使用する。
【0015】 この含浸樹脂により上記の無機質又は有機質繊維を接着せしめてテープ状にす るものであるが、その他含浸樹脂の中にマイカーフレークや芳香族ポリアミドの フィブリル等を混入したり、表面に接着させてもよい。
【0016】 又含浸樹脂のプレプレグの状態としたテープの場合には、テープ巻回後加熱す ることによりラップ部を隔着することが出来、テープを被巻回体の全長にわたり 一体化することが出来る。
【0017】 この場合加熱工程を2段階に分け、第1段階後に含浸した樹脂が再軟化した状 態で被巻回体の外側をロール等にて加圧することにより表面の平滑化を著しく向 上することが出来る。
【0018】 而して本考案樹脂含浸繊維テープは下記の如き方法により製造するものである 。
【0019】 (1)図1に示す如く幅の異なる2枚の無機繊維クロステープ2,2´を、そ の中央線が一致するようにして重ね合せ、これにワニス3,3´を夫々含浸し、 所望の厚さに絞った後加熱乾燥することにより2枚のクロステープが一体化した 両縁部分に同じ幅の薄い部4,4´を有する本考案樹脂含浸繊維をテープ1をえ た。
【0020】 (2)図2に示す如く同一外径を有する多数本の無機質繊維糸5,5´,5´ ´,5´´´を幅方向に引き揃えて、これを広げてなる幅の異なる2枚の集束体 6,6´を、その中央線が一致するように重ね合せ、図3に示す如く、これにワ ニスを含浸し、所望の厚さに絞った後、加熱乾燥することにより上記2枚の集束 体が一体化した両縁部に夫々同一幅の薄い部7,7´を有する本考案樹脂含浸繊 維テープ1をえた。
【0021】 (3)図4に示す如く太径の無機質繊維糸8,8´,8´´の多数本を縦添え し、これを広げてなるテープ状の集束体9の両縁部分に、該集束体9を形成する 無機繊維糸より細い外径の無機繊維糸10,10´を多数本縦添えし、上記テー プと同様にして薄いテープ状の集束体11,11´を密接して添わせ、ワニスを 含浸せしめて所望の厚さに絞った後、図5に示す如く加熱乾燥して集束体9と1 1,11´とを一体化した両縁部分に夫々の同一幅の薄い部分12,12´を有 する本考案樹脂含浸繊維テープ1をえた。
【0022】
【実施例】
[実施例(1)] 図1に示す如く厚さ0.07mm、幅13mmの電気絶縁用ガラスクロステープを 上部に、厚さ0.7mm、幅19mmの電気絶縁用ガラスクロステープを下部に、夫 々のテープの中心線を合せて重ね、これにイソシアヌレート変性ポリエステルワ ニス(耐熱性H柱の電気絶縁用ワニス)を含浸させ、余剰のワニスを絞って所望 の厚さにし、加熱乾燥してテープの長手方向に沿って両縁部分を同一幅に薄くし たプリプレグ樹脂被覆ガラスクロステープからなる全幅20mmの本考案樹脂含浸 無機繊維テープをえた。
【0023】 なおこのテープの中央部分は厚さ0.14mm、幅14mm、両縁部分は厚さ0. 08mm、幅3mmであった。
【0024】 [実施例(2)] 図2及び図3に示す如く太さ900番の電気用ガラス糸100本を縦揃えして なる幅10mmのテープ状ガラス糸集束体の上部に、上記と同様の太さの電気用ガ ラス糸60本を同様にして縦揃えして幅6mmのテープ状ガラス糸集束体を夫々の 幅の中心線が合うように重ね置し、実施例(1)と同様にしてプリプレグ樹脂被 覆ガラステープからなる全幅10mm、本考案樹脂含浸無機繊維テープをえた。
【0025】 なおこのテープの中央部分の厚さ0.12mm、幅6mm、両縁部分は厚さ0.0 6mm、幅2mmであった。
【0026】 [実施例(3)] 図4及び図5に示す如く太さ450番の電気用ガラス糸40本を縦揃えした幅 8mmのテープ状にしたガラス糸の集束体の両側部に、太さ900番のガラス糸2 0本を上記と同様に縦揃えした幅2mmのテープ状のガラス糸集束体を夫々密接し 、実施例(1)と同様に樹脂を含浸してプリプレグ樹脂被覆ガラステープよりな る全幅12mmの本考案樹脂含浸無機繊維テープをえた。
【0027】 なおこのテープの中央部分の厚さは0.12mm、幅は8mm、両縁部分は厚さ0 .06mm、幅2mmであった。
【0028】 而して得た本考案樹脂含浸無機繊維テープの性能について次の如き応用例によ り測定した。
【0029】 なお本考案樹脂含浸無機繊維テープと比較するために従来の樹脂含浸無機繊維 テープとしてプリプレグ樹脂ガラスクロステープ及び巻回用ガラス糸についても 同様の試験を行って比較測定した。
【0030】 [応用例(1)] 実施例(1)で作った本考案樹脂含浸ガラス繊維テープを平角銅線(縦3mm、 横10mm、長さ1m)の外周にテープ重なり3mm(平均ピッチ16.6mm)にて 巻回し、銅棒の厚み方向より温度200℃×6時間ヒートプレスして樹脂含浸ガ ラスクロス絶縁平角銅棒をえた。この絶縁平角銅棒の厚みは平均3.277mmで あり、最大厚みと最小厚みの差は僅に0.004mmであり極めて平滑であった。
【0031】 [比較例(1)] これに対し市販のプリプレグ樹脂ガラステープ(幅20mm、厚さ0.14mm) を上記と同様に平角銅棒に巻回し且つ処理を行ってえた樹脂含浸ガラスクロス絶 縁平角銅棒の厚みは平均3.550〜3.282mmと変動し且つテープの重なり 部凸状を呈し外観を阻害するものであった。なおプリプレグ樹脂は実施例と同様 のものである。
【0032】 [応用例(2)] 実施例(2)で作った樹脂含浸ガラス糸テープを実施例1で用いたのと同様の 平角銅線の外周にテープ重なり2mm(平均ピッチ6.2mm)にて巻回し加熱炉を 通じて加熱しプリプレグ樹脂を完全に硬化せしめてガラス巻き絶縁電線をえた。
【0033】 [比較例(2)] 市販の太さ900番のガラス糸20本による集束体を上記と同様の平角銅線の 外周にピッチ2mmにて巻回し更に実施例と同様の樹脂によるワニスを塗布し所定 量に絞った後、加熱炉を通して加熱硬化せしめガラス巻絶縁電線をえた。
【0034】 [応用例(3)] 実施例(3)で作った樹脂含浸ガラス糸テープを実施例1で用いたのと同様の 平角銅線の外周にテープ重なり2mm(平均ピッチ6.2mm)にて巻回し、これを 加熱炉を通過して加熱した。この場合加熱工程を2分し、第1加熱炉を通過しプ リプレグ樹脂を軟化した状態の電線を厚さ方向からロールにて加圧した後第2加 熱炉で加熱を完了してガラス巻絶縁電線をえた。
【0035】 [比較例(3)] 市販の太さ450番のガラス糸20本による集束体を上記と同様の平角銅線の 外周にピッチ4mmにて巻回し更に実施例3と同様の樹脂によるワニスを塗布所定 量に絞った後、加熱炉を通して加熱硬化せしめガラス巻絶縁電線をえた。
【0036】 斯くしてえた本考案の樹脂含浸ガラス糸テープによるガラス巻絶縁電線及び比 較例ガラス巻絶縁電線について諸特性を測定した。その結果は表1に示す通りで ある。
【0037】
【表1】
【0038】
【考案の効果】
本考案の樹脂含浸線テープによればテープの長手方向両縁部分の所望幅を中央 部分より薄く形成したことにより、次の如き効果を有する。
【0039】 (1)一層の巻回によるも隙間を生ずることなく且つ継目部分に凹凸部を有せ ず表面を平滑仕上げることが出来る。
【0040】 (2)両縁の薄い部分に沿って巻回すればよく、機械巻が可能となり、且つ巻 回速度が速くなるため作業性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案樹脂含浸繊維テープの1例を示すガラス
クロス積重ねタイプ品の斜視図。
【図2】本考案樹脂含浸繊維テープにおけるガラス糸集
束体を密接したタイプ品の斜視図。
【図3】本考案樹脂含浸繊維テープの他の例(ガラス糸
を縦揃えしたタイプ品)を示す斜視図。
【図4】本考案樹脂含浸繊維テープにおける太さの異る
ガラス糸の集束体を密接したタイプ品の斜視図。
【図5】本考案樹脂含浸繊維テープの他の例(中央部と
両縁部分のガラス糸の太さを変えたタイプ品)を示す斜
視図。
【符号の説明】
1…本考案樹脂含浸無機繊維テープ、2,2´…無機繊
維クロステープ、3,3´…ワニス、4,4´…薄い
部、5,5´,5´´…無機質繊維糸、6,6´…集束
体、7,7´…薄い部、8,8,8´…太径の無機質繊
維糸、9…集束体、10,10´,10´´…細径の無
機質繊維糸、11,11´…集束体、12,12´…薄
い部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04D 9/04 7199−3B 9/06 7199−3B H01B 3/48 9059−5G // H01B 13/08 7244−5G B29K 105:06 (72)考案者 石井 達也 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂を含浸させた無機繊維テープでテー
    プの長手方向両縁部分所望幅の厚さを中央部分の厚さよ
    り薄くしたことを特徴とする樹脂含浸繊維テープ。
JP7352391U 1991-09-12 1991-09-12 樹脂含浸繊維テープ Pending JPH0525615U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7352391U JPH0525615U (ja) 1991-09-12 1991-09-12 樹脂含浸繊維テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7352391U JPH0525615U (ja) 1991-09-12 1991-09-12 樹脂含浸繊維テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0525615U true JPH0525615U (ja) 1993-04-02

Family

ID=13520686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7352391U Pending JPH0525615U (ja) 1991-09-12 1991-09-12 樹脂含浸繊維テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0525615U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4534163A (en) Rope or cable and method of making same
US3192309A (en) Insulation for winding wire and method of and device for producing the same
US5254806A (en) Insulated magnet wire, method of forming the same, and transformer windings formed therefrom
JPS5913123B2 (ja) 転位電線
JPH0525615U (ja) 樹脂含浸繊維テープ
US4888071A (en) Method for manufacturing ribbon cable and transposed cable
US2763798A (en) Insulated electrical coils
US4407876A (en) Electrical insulating stitch bonded material
JPS6243328B2 (ja)
JPS58212349A (ja) 回転電機コイルの絶縁処理方法
JPS58219723A (ja) 絶縁線輪の製造方法
JPH05227689A (ja) 電機巻線
JPS60237828A (ja) 回転電機コイル
JPS5928576Y2 (ja) コロナ放電防止用電気絶縁管
EP0545370A1 (en) Insulated magnet wire, method of forming the same, and insulation therefor
JPS62208509A (ja) 異方導電性シ−ト製造用環状構造体の製造方法
US1155813A (en) Electric insulation.
JPS6128332Y2 (ja)
JPS6240378Y2 (ja)
JPS54131791A (en) Lead wire
JPS587205B2 (ja) 自己融着性絶縁電線
JPS6117329B2 (ja)
JPH03245418A (ja) 絶縁電線の製造方法
JPH0197316A (ja) リボン電線の製造方法
JPS60213237A (ja) 回転電機のコイル