JPH0525613B2 - - Google Patents
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- JPH0525613B2 JPH0525613B2 JP59085092A JP8509284A JPH0525613B2 JP H0525613 B2 JPH0525613 B2 JP H0525613B2 JP 59085092 A JP59085092 A JP 59085092A JP 8509284 A JP8509284 A JP 8509284A JP H0525613 B2 JPH0525613 B2 JP H0525613B2
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Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はワイヤー放電加工装置、即ち放電によ
つて電極ワイヤーにより加工片を加工する装置に
係るものである。更に具体的にいえば本発明は人
が介在することなくワイヤー放電加工装置の電極
ワイヤーを自動的に交換する機構に係るものであ
る。
つて電極ワイヤーにより加工片を加工する装置に
係るものである。更に具体的にいえば本発明は人
が介在することなくワイヤー放電加工装置の電極
ワイヤーを自動的に交換する機構に係るものであ
る。
よく知られているように、ワイヤー放電加工技
術においては、遂行すべき加工に最も適する電極
ワイヤーを選択する。例えば、打抜きプレスに用
いるダイスを作る場合、ポンチとダイスにより開
けられる孔の最小半径は打抜く薄板鋼の厚みの関
数として決定される。鋼板が厚くなる程最小半径
は大きくなる。放電加工によつてつくられるポン
チとダイスの寸法と形状は加工品の細部まで一致
していなければならず、またダイスをつくるのに
用いる電極ワイヤーの直径はダイスの細部を精密
に加工できるよう選択しなければならない。極め
て細密なダイスには極めて細い電極ワイヤーを用
いる必要がある。
術においては、遂行すべき加工に最も適する電極
ワイヤーを選択する。例えば、打抜きプレスに用
いるダイスを作る場合、ポンチとダイスにより開
けられる孔の最小半径は打抜く薄板鋼の厚みの関
数として決定される。鋼板が厚くなる程最小半径
は大きくなる。放電加工によつてつくられるポン
チとダイスの寸法と形状は加工品の細部まで一致
していなければならず、またダイスをつくるのに
用いる電極ワイヤーの直径はダイスの細部を精密
に加工できるよう選択しなければならない。極め
て細密なダイスには極めて細い電極ワイヤーを用
いる必要がある。
場合によつては異なる組成の電極ワイヤーを使
用する必要もある。例えば、極めて精密に細部を
加工したい場合には、一般的な青銅或は銅電極ワ
イヤーではなくモリブデン電極ワイヤーを用い
る。それはモリブデンが極めて高い引張り強度を
有する金属であり、従つて極めて小さい直径の電
極ワイヤーがモリブデンではできるからである。
用する必要もある。例えば、極めて精密に細部を
加工したい場合には、一般的な青銅或は銅電極ワ
イヤーではなくモリブデン電極ワイヤーを用い
る。それはモリブデンが極めて高い引張り強度を
有する金属であり、従つて極めて小さい直径の電
極ワイヤーがモリブデンではできるからである。
特開昭56−69037号に開示されているワイヤー
放電加工装置は電極ワイヤーを自動的に穴通しす
る能力と何本かの電極ワイヤーから一本の電極ワ
イヤーを選択する能力とを備えている。しかしこ
の構造は加工ゾーンへ電極ワイヤーを送給するた
めに多数のワイヤー送給機構が重複しているの
で、厄介であり且つ高価である。すなわち、電極
ワイヤー毎に供給、送り及び案内手段が存在し、
ワイヤー送り機構の数は放電加工装置が使用する
電極ワイヤーの数に比例している。
放電加工装置は電極ワイヤーを自動的に穴通しす
る能力と何本かの電極ワイヤーから一本の電極ワ
イヤーを選択する能力とを備えている。しかしこ
の構造は加工ゾーンへ電極ワイヤーを送給するた
めに多数のワイヤー送給機構が重複しているの
で、厄介であり且つ高価である。すなわち、電極
ワイヤー毎に供給、送り及び案内手段が存在し、
ワイヤー送り機構の数は放電加工装置が使用する
電極ワイヤーの数に比例している。
本発明の主目的は自動的な電極ワイヤ交換によ
つてワイヤー放電加工装置が単数もしくは複数の
加工片に連続した閉路を画いて切断できるように
することである。本発明の電極ワイヤーチエンジ
ヤを装備した放電加工装置は完全に自動であり、
人手を要せずに徹夜操業で機械を運転することが
できる。
つてワイヤー放電加工装置が単数もしくは複数の
加工片に連続した閉路を画いて切断できるように
することである。本発明の電極ワイヤーチエンジ
ヤを装備した放電加工装置は完全に自動であり、
人手を要せずに徹夜操業で機械を運転することが
できる。
本発明の別の目的は、特にコンパクトな組立体
の中に電極ワイヤーチエンジヤと穴通し機構とを
組合せることであり、例えば半ダースの異なる電
極ワイヤーを取扱うことができ、また各加工操作
に対して最良のワイヤーを選択することができ
る。
の中に電極ワイヤーチエンジヤと穴通し機構とを
組合せることであり、例えば半ダースの異なる電
極ワイヤーを取扱うことができ、また各加工操作
に対して最良のワイヤーを選択することができ
る。
本発明の装置は、ワイヤー源及び加工片のそれ
ぞれの位置の間にあつて、これらと極めて接近し
て配置されている少なくとも2つの電極ワイヤー
案内手段を備え、各案内手段が予め直線化され切
断されている電極ワイヤーの一部を収容する導管
の形状であることを特徴としている。本装置は更
に、選択された電極ワイヤーを電極ワイヤー案内
軸線に心合せする手段、及び各電極ワイヤーを選
択的に送給することが可能な機構をも備えてい
る。
ぞれの位置の間にあつて、これらと極めて接近し
て配置されている少なくとも2つの電極ワイヤー
案内手段を備え、各案内手段が予め直線化され切
断されている電極ワイヤーの一部を収容する導管
の形状であることを特徴としている。本装置は更
に、選択された電極ワイヤーを電極ワイヤー案内
軸線に心合せする手段、及び各電極ワイヤーを選
択的に送給することが可能な機構をも備えてい
る。
以下に添附図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
明する。
第1図に示すワイヤー放電加工装置は、加工片
2を切断するための電極ワイヤー1を備えてお
り、電極ワイヤー1はC字形枠3の上下の腕に取
付けられている適当なワイヤー送給・案内手段間
に張られている。プレート4が上側の腕に取付け
られている。パルス発生器(図示せず)が電極ワ
イヤー1と係合している適当な接点即ち刷子1
3,18と加工片2とにまたがつて接続されてい
る。これらの接点即ち刷子13,18は電気的に
並列接続されている。パルス発生器は電極ワイヤ
ー1と加工片2との間に侵食放電を発生させる。
数値制御器(図示せず)の中央プロセツサユニツ
トによつて制御されている少なくとも2つのサー
ボモータ(図示せず)が、加工片2の切断路に沿
つて切断を行なうように、電極ワイヤー1と加工
片2とを相対的に変位させる。プレート4に取付
けられている電極ワイヤー送り機構はワイヤー供
給スプール5を備えており、スプール5は電動機
7によつて駆動されている滑車即ちローラ6と加
工片の上流に配置されているブロツク32に取付
けられている1対の電極ワイヤー案内部材12,
14に電極ワイヤー1を供給する。電動機7は加
工中はローラ6に制動トルクを加えるようになつ
ている。電極ワイヤー案内部材17が加工片2の
下流に配置されており、ワイヤー引張りコンベア
機構29が加工片2を通つた後のワイヤーを、一
対の係合し合つたエンドレスベルト21及び22
を保持している2つの滑車19と20との間に捕
捉する。駆動電動機(図示せず)は、電極ワイヤ
ー1を所定の速さで引張つて、電極ワイヤー1も
加工用放電の侵食作用を受ける電極ワイヤー1と
加工片2との間の加工ゾーン内の電極ワイヤーを
絶えず更新させるべくワイヤー引張りコンベア機
構29を駆動している。使用済の電極ワイヤーを
適当な電極ワイヤー排除位置に移す手段23が電
極ワイヤー引張りコンベア機構29の出口に設け
られている。
2を切断するための電極ワイヤー1を備えてお
り、電極ワイヤー1はC字形枠3の上下の腕に取
付けられている適当なワイヤー送給・案内手段間
に張られている。プレート4が上側の腕に取付け
られている。パルス発生器(図示せず)が電極ワ
イヤー1と係合している適当な接点即ち刷子1
3,18と加工片2とにまたがつて接続されてい
る。これらの接点即ち刷子13,18は電気的に
並列接続されている。パルス発生器は電極ワイヤ
ー1と加工片2との間に侵食放電を発生させる。
数値制御器(図示せず)の中央プロセツサユニツ
トによつて制御されている少なくとも2つのサー
ボモータ(図示せず)が、加工片2の切断路に沿
つて切断を行なうように、電極ワイヤー1と加工
片2とを相対的に変位させる。プレート4に取付
けられている電極ワイヤー送り機構はワイヤー供
給スプール5を備えており、スプール5は電動機
7によつて駆動されている滑車即ちローラ6と加
工片の上流に配置されているブロツク32に取付
けられている1対の電極ワイヤー案内部材12,
14に電極ワイヤー1を供給する。電動機7は加
工中はローラ6に制動トルクを加えるようになつ
ている。電極ワイヤー案内部材17が加工片2の
下流に配置されており、ワイヤー引張りコンベア
機構29が加工片2を通つた後のワイヤーを、一
対の係合し合つたエンドレスベルト21及び22
を保持している2つの滑車19と20との間に捕
捉する。駆動電動機(図示せず)は、電極ワイヤ
ー1を所定の速さで引張つて、電極ワイヤー1も
加工用放電の侵食作用を受ける電極ワイヤー1と
加工片2との間の加工ゾーン内の電極ワイヤーを
絶えず更新させるべくワイヤー引張りコンベア機
構29を駆動している。使用済の電極ワイヤーを
適当な電極ワイヤー排除位置に移す手段23が電
極ワイヤー引張りコンベア機構29の出口に設け
られている。
電極ワイヤー1は、滑車19,20並びにコン
ベアベルト21,22からなるワイヤー引張りコ
ンベア機構29と、ローラ6に制動トルクを加え
ている電動機7とによつて一定の速度で引張られ
る。電動機7によつてローラ6に加えられる制動
トルクは、電極ワイヤー1に加わる張力を調整す
るように、適当な制御器(図示せず)によつて電
気的に調整される。
ベアベルト21,22からなるワイヤー引張りコ
ンベア機構29と、ローラ6に制動トルクを加え
ている電動機7とによつて一定の速度で引張られ
る。電動機7によつてローラ6に加えられる制動
トルクは、電極ワイヤー1に加わる張力を調整す
るように、適当な制御器(図示せず)によつて電
気的に調整される。
加工片2に切断を行なつた後、同じ加工片或は
別の加工片に別の切断を行ないたい場合は、加工
片2を通して遂行した切断が閉路に沿つているの
で、先ず電極ワイヤー1を切断する必要がある。
電極ワイヤー1を切断した後使用済の電極ワイヤ
ーを回収し、電極ワイヤー1を加工片内の開始孔
に穴通しする準備として電極ワイヤーの端と加工
片2の予めあけてある開始孔とを心合せする。
別の加工片に別の切断を行ないたい場合は、加工
片2を通して遂行した切断が閉路に沿つているの
で、先ず電極ワイヤー1を切断する必要がある。
電極ワイヤー1を切断した後使用済の電極ワイヤ
ーを回収し、電極ワイヤー1を加工片内の開始孔
に穴通しする準備として電極ワイヤーの端と加工
片2の予めあけてある開始孔とを心合せする。
しかし、電極ワイヤー1を切断する前に、供給
スプール5に巻かれていたこと及び転向用滑車及
びローラを通過することによるワイヤーの恒久的
な変形を一掃するために、電極ワイヤーに直線化
作用を加えることが有利である。電極ワイヤー1
はワイヤーの塑性変形を生ぜしめるように充分な
力で引張りを加えることによつて直線化される。
加えて、電極ワイヤーを数百度まで加熱すること
によつて、例えばワイヤーが赤くなるまで加熱す
ることによつて直接化作用が更に改善される。こ
のような直線化操作は、銅或は青銅の電極ワイヤ
ーでは特に好都合である。ワイヤーの切断を避け
るために、電極ワイヤーを加熱する温度が高い程
ワイヤーに加える張力を小さくしなければならな
い。電極ワイヤー1は例えばローラ6と係合して
いる刷子接点9と、電極ワイヤーと係合していて
通常は電極ワイヤーとパルス発生器とを接続する
のに用いられている接点即ち刷子13とにまたが
つて制御可能なように接続されている電源11に
よつて加熱される。加熱されている間の電極ワイ
ヤー1は、好ましくは耐熱材料製の管10の形状
の包囲体の中に容れて周囲から電極ワイヤーを熱
的に絶縁する。
スプール5に巻かれていたこと及び転向用滑車及
びローラを通過することによるワイヤーの恒久的
な変形を一掃するために、電極ワイヤーに直線化
作用を加えることが有利である。電極ワイヤー1
はワイヤーの塑性変形を生ぜしめるように充分な
力で引張りを加えることによつて直線化される。
加えて、電極ワイヤーを数百度まで加熱すること
によつて、例えばワイヤーが赤くなるまで加熱す
ることによつて直接化作用が更に改善される。こ
のような直線化操作は、銅或は青銅の電極ワイヤ
ーでは特に好都合である。ワイヤーの切断を避け
るために、電極ワイヤーを加熱する温度が高い程
ワイヤーに加える張力を小さくしなければならな
い。電極ワイヤー1は例えばローラ6と係合して
いる刷子接点9と、電極ワイヤーと係合していて
通常は電極ワイヤーとパルス発生器とを接続する
のに用いられている接点即ち刷子13とにまたが
つて制御可能なように接続されている電源11に
よつて加熱される。加熱されている間の電極ワイ
ヤー1は、好ましくは耐熱材料製の管10の形状
の包囲体の中に容れて周囲から電極ワイヤーを熱
的に絶縁する。
電極ワイヤー1を加工片2に穴通しする手順は
以下の通りである。
以下の通りである。
最初の段階は、加工片2と電極ワイヤー1との
間の相対変位を行なわせるサーボモータとパルス
発生器とを休止させることである。ワイヤー引張
りコンベア機構29をスローダウンさせ、電動機
7によつてローラ6に加えられている制動トルク
を減少させ、そして電源11のスイツチを数秒間
閉じることによつて電極ワイヤーを加熱する。
間の相対変位を行なわせるサーボモータとパルス
発生器とを休止させることである。ワイヤー引張
りコンベア機構29をスローダウンさせ、電動機
7によつてローラ6に加えられている制動トルク
を減少させ、そして電源11のスイツチを数秒間
閉じることによつて電極ワイヤーを加熱する。
次の段階で電極ワイヤーの加熱を停止し、電極
ワイヤーの送りを完全に停止させてブロツク32
に取付けられているナイフ15,16によつてワ
イヤーの端を切断し、そして接点即ち刷子13を
位置aから位置bまで後退させる。接点即ち刷子
13及びナイフ15,16は、例えば電極石或は
油圧或は空気圧式ジヤツキでよい適当なアクチユ
エータ(図示せず)によつて作動させる。
ワイヤーの送りを完全に停止させてブロツク32
に取付けられているナイフ15,16によつてワ
イヤーの端を切断し、そして接点即ち刷子13を
位置aから位置bまで後退させる。接点即ち刷子
13及びナイフ15,16は、例えば電極石或は
油圧或は空気圧式ジヤツキでよい適当なアクチユ
エータ(図示せず)によつて作動させる。
第3段階では電極ワイヤー1及び加工片2を相
対的に変位させて加工片内の開始孔をワイヤー案
内部材12,14及び17の軸線に心合せするこ
とである。
対的に変位させて加工片内の開始孔をワイヤー案
内部材12,14及び17の軸線に心合せするこ
とである。
第4段階はローラ6に結合されている電動機7
を起動させて電極ワイヤー1を加工片2内の開始
孔の中に駆動させることである。ピンチローラ8
がその付属のばねによつて電極ワイヤー1をロー
ラ6の周縁表面に押し付ける。ピンチローラ8は
電極ワイヤー1がローラ6の周面に対して滑るの
を防ぎ、加工片の開始孔に揃えて配置されている
案内手段として働らく案内管10を通してピンチ
ローラ8が電極ワイヤー1を駆動できるようにす
る。ピンチローラ8によつて押し付けられている
ローラ6の周面を過ぎた後の電極ワイヤー1を案
内管10が加工片2より上に配置されている電極
ワイヤー案内部材12,14に向けて導く。加え
て、案内管10は、案内部材12,14が電極ワ
イヤーに加える摩擦及び加工片内の開始孔の壁に
係合することによつて生ずる摩擦に起因する電極
ワイヤーの過度の曲りを防いでいる。電極ワイヤ
ーが引張りではなく押圧によつて駆動されるので
案内管10がワイヤーの過度の曲りを防ぐことが
必要であり、案内管10を比較的小直径とし、穴
通し操作中にローラ6によつて送給される電極ワ
イヤーの非直線部分が完全に案内管10に収容さ
れるよう案内管10を長くすることが好ましい。
を起動させて電極ワイヤー1を加工片2内の開始
孔の中に駆動させることである。ピンチローラ8
がその付属のばねによつて電極ワイヤー1をロー
ラ6の周縁表面に押し付ける。ピンチローラ8は
電極ワイヤー1がローラ6の周面に対して滑るの
を防ぎ、加工片の開始孔に揃えて配置されている
案内手段として働らく案内管10を通してピンチ
ローラ8が電極ワイヤー1を駆動できるようにす
る。ピンチローラ8によつて押し付けられている
ローラ6の周面を過ぎた後の電極ワイヤー1を案
内管10が加工片2より上に配置されている電極
ワイヤー案内部材12,14に向けて導く。加え
て、案内管10は、案内部材12,14が電極ワ
イヤーに加える摩擦及び加工片内の開始孔の壁に
係合することによつて生ずる摩擦に起因する電極
ワイヤーの過度の曲りを防いでいる。電極ワイヤ
ーが引張りではなく押圧によつて駆動されるので
案内管10がワイヤーの過度の曲りを防ぐことが
必要であり、案内管10を比較的小直径とし、穴
通し操作中にローラ6によつて送給される電極ワ
イヤーの非直線部分が完全に案内管10に収容さ
れるよう案内管10を長くすることが好ましい。
第5の最終段階は、加工片2を通つて突出た電
極ワイヤー1の端が、ローラ6の回転速度によつ
て定まるよりも大きい速度で電極ワイヤーを引張
るようになつているコンベアベルト21と22と
の間に捕えられた時に始まる。このようになると
直ちにローラ6の駆動機能が終了し、制動機能が
始まる。位置bに後退していた可動接点13が作
業位置aに戻る。作業位置aにあると可動接点1
3は電極ワイヤー1を案内部材12,14によつ
て限定される軸線から離して横方向に押すので、
接点13は十分な電気的接触が得られる圧力で電
極ワイヤーと係合し、電極ワイヤーを案内部材1
2,14の案内表面にしつかりと係合させる。接
点13と電極ワイヤー1との再係合によつて加工
の開始の準備が全て整うことになるので、これに
よつて穴通し操作が終了したことになる。
極ワイヤー1の端が、ローラ6の回転速度によつ
て定まるよりも大きい速度で電極ワイヤーを引張
るようになつているコンベアベルト21と22と
の間に捕えられた時に始まる。このようになると
直ちにローラ6の駆動機能が終了し、制動機能が
始まる。位置bに後退していた可動接点13が作
業位置aに戻る。作業位置aにあると可動接点1
3は電極ワイヤー1を案内部材12,14によつ
て限定される軸線から離して横方向に押すので、
接点13は十分な電気的接触が得られる圧力で電
極ワイヤーと係合し、電極ワイヤーを案内部材1
2,14の案内表面にしつかりと係合させる。接
点13と電極ワイヤー1との再係合によつて加工
の開始の準備が全て整うことになるので、これに
よつて穴通し操作が終了したことになる。
放電加工装置の全ての電気的、空気圧式或は油
圧式装置が、上述のシーケンスでこれら装置の動
作をトリガーする適切な制御指令信号を供給する
制御ユニツト(図示せず)によつて制御されてい
る。即ち、ローラ6を電動機7の駆動モード或は
制動モード、電極ワイヤ加熱用電源11のオン・
オフの切換え、可動接点13の動作、ワイヤー切
断用ナイフ15,16の動作、及び電極ワイヤー
引張りコンベア機構29の駆動電動機の動作は制
御ユニツト(図示せず)により制御さている。こ
れらの制御ユニツトは工作機械の電気制御及び数
値制御の分野でよく知られている。制御ユニツト
自体はカツテイング動作の通路及びシーケンスを
決定する放電加工装置の数値制御中央プロセツサ
ユニツトによつて制御され、電極ワイヤー穴通し
動作の制御はプログラムを遂行するようにアドレ
スされている少数の(一般的には単一の)指令に
よつて全てのシーケンスがトリガされるようにし
て行なわれる。
圧式装置が、上述のシーケンスでこれら装置の動
作をトリガーする適切な制御指令信号を供給する
制御ユニツト(図示せず)によつて制御されてい
る。即ち、ローラ6を電動機7の駆動モード或は
制動モード、電極ワイヤ加熱用電源11のオン・
オフの切換え、可動接点13の動作、ワイヤー切
断用ナイフ15,16の動作、及び電極ワイヤー
引張りコンベア機構29の駆動電動機の動作は制
御ユニツト(図示せず)により制御さている。こ
れらの制御ユニツトは工作機械の電気制御及び数
値制御の分野でよく知られている。制御ユニツト
自体はカツテイング動作の通路及びシーケンスを
決定する放電加工装置の数値制御中央プロセツサ
ユニツトによつて制御され、電極ワイヤー穴通し
動作の制御はプログラムを遂行するようにアドレ
スされている少数の(一般的には単一の)指令に
よつて全てのシーケンスがトリガされるようにし
て行なわれる。
第2図は、複数の電極ワイヤー、例えば1A乃
至1Eの中の一本の選択して送給することができ
る電極ワイヤーチエンジヤの構造例の概要を示す
斜視図である。第2図に示す構造では5本の異な
る電極ワイヤーが利用可能であり、電極ワイヤー
の数を5としたのは例示に過ぎず5本以上或は5
本以下とすることもできる。
至1Eの中の一本の選択して送給することができ
る電極ワイヤーチエンジヤの構造例の概要を示す
斜視図である。第2図に示す構造では5本の異な
る電極ワイヤーが利用可能であり、電極ワイヤー
の数を5としたのは例示に過ぎず5本以上或は5
本以下とすることもできる。
各ワイヤー1A乃至1Eは個別の供給スプール
から得られる。ワイヤー1A乃至1Eは電動機7
によつて駆動される共通の送りローラ6の周縁の
部分に平行に巻きつけられている。電動機7は前
述のように駆動モード或は制動モードで動作可能
である。各ワイヤーは複数の(図示の構造例では
5個の)ピンチローラ8A乃至8Eによつてロー
ラ6の周縁にしつかりと係合させられる。これら
のピンチローラはソレノイドのような適当な手段
(図示せず)によつて作動され、ローラ6と係合
させられる。このようにして選択されたピンチロ
ーラの周面と送りローラ6の表面との間に選択さ
れたワイヤーが挾まれる。他のワイヤーはローラ
6の表面と接触していない。ローラ6の周面には
各ワイヤー1A乃至1Eを案内するように働らく
浅いみぞ(図示せず)を設けてもよい。
から得られる。ワイヤー1A乃至1Eは電動機7
によつて駆動される共通の送りローラ6の周縁の
部分に平行に巻きつけられている。電動機7は前
述のように駆動モード或は制動モードで動作可能
である。各ワイヤーは複数の(図示の構造例では
5個の)ピンチローラ8A乃至8Eによつてロー
ラ6の周縁にしつかりと係合させられる。これら
のピンチローラはソレノイドのような適当な手段
(図示せず)によつて作動され、ローラ6と係合
させられる。このようにして選択されたピンチロ
ーラの周面と送りローラ6の表面との間に選択さ
れたワイヤーが挾まれる。他のワイヤーはローラ
6の表面と接触していない。ローラ6の周面には
各ワイヤー1A乃至1Eを案内するように働らく
浅いみぞ(図示せず)を設けてもよい。
第1図の一本の案内管10は、第2図の構造で
は、送りローラ6を頂部に取付けてある滑り部材
24の中に、単一の面内で平行に且つ互に接近し
て配列されている複数の円筒形導管10A乃至1
0Eとなつている。この滑り部材24は、放電加
工装置の枠3の上側腕の頂部に固定されている保
持ブロツク25によつて滑動できるように保持さ
れている。滑り部材24は、例えばねじ27を駆
動するサーボモータ26によつて保持ブロツク2
5に対して変位できる。導管10A乃至10Eの
1つの出口をブロツク32を通る電極ワイヤーの
縦の走行軸(この走行軸は第2図に線28によつ
て示してある)に心合せする目的で滑り部材24
を横方向に移動させるのにサーボモータ26以外
の他の手段を用いてもよい。
は、送りローラ6を頂部に取付けてある滑り部材
24の中に、単一の面内で平行に且つ互に接近し
て配列されている複数の円筒形導管10A乃至1
0Eとなつている。この滑り部材24は、放電加
工装置の枠3の上側腕の頂部に固定されている保
持ブロツク25によつて滑動できるように保持さ
れている。滑り部材24は、例えばねじ27を駆
動するサーボモータ26によつて保持ブロツク2
5に対して変位できる。導管10A乃至10Eの
1つの出口をブロツク32を通る電極ワイヤーの
縦の走行軸(この走行軸は第2図に線28によつ
て示してある)に心合せする目的で滑り部材24
を横方向に移動させるのにサーボモータ26以外
の他の手段を用いてもよい。
第2図に概要を示す構造例ではワイヤー1Cが
電極ワイヤー1として使用されている。ピンチロ
ーラ8Cが動作位置にあつてローラ6と係合し、
ワイヤー1Cをローラ6の周縁に押し付けて滑り
部材24内の導管10Cを通してブロツク32へ
供給している。他のピンチローラ8A,8B,8
D、及び8Eはローラ6の周縁から後退してい
て、ローラ6はワイヤー1A,1B,1D及び1
Eに作用していない。図を複雑にしないため示し
てないが通常は放電加工装置の枠3の上下の腕の
間に配置される加工片内の開始孔にワイヤー1C
を通すのは、穴通しモードで作動している電動機
7によつて駆動されるローラ6である。加工片の
加工は通常の態様で遂行される。
電極ワイヤー1として使用されている。ピンチロ
ーラ8Cが動作位置にあつてローラ6と係合し、
ワイヤー1Cをローラ6の周縁に押し付けて滑り
部材24内の導管10Cを通してブロツク32へ
供給している。他のピンチローラ8A,8B,8
D、及び8Eはローラ6の周縁から後退してい
て、ローラ6はワイヤー1A,1B,1D及び1
Eに作用していない。図を複雑にしないため示し
てないが通常は放電加工装置の枠3の上下の腕の
間に配置される加工片内の開始孔にワイヤー1C
を通すのは、穴通しモードで作動している電動機
7によつて駆動されるローラ6である。加工片の
加工は通常の態様で遂行される。
ワイヤー1Cによつて遂行されるカツテイング
動作が終つた時に、もし別の電極ワイヤーを選択
したいのであれば第1図の装置の動作で説明した
5段階の最初の2段階を遂行する。ワイヤー1C
を切断した後、ローラ6を駆動する電動機7の回
転方向を逆転させる適当なプログラム命令によつ
てワイヤー1Cをブロツク32に後退させる。次
いで円筒形導管10A乃至10Eの中の適当な一
つを電極ワイヤー案内軸線28と心合せするよう
に滑り部材24を変位させるためサーボモータ2
6を始動する。適切なピンチローラ8A,8B,
8D或は8Eよつて対応するワイヤー1A,1
B,1D或は1Eがローラ6の周面と摩擦係合
し、そのワイヤーの端が電極ワイヤー引張りコン
ベア機構29によつて捕えられるまでワイヤーを
加工片に穴通しすれば、放電加工装置は別のカツ
テイング動作を遂行する準備が整つたことにな
り、ローラ6の電動機7は制動モードで作動され
る。
動作が終つた時に、もし別の電極ワイヤーを選択
したいのであれば第1図の装置の動作で説明した
5段階の最初の2段階を遂行する。ワイヤー1C
を切断した後、ローラ6を駆動する電動機7の回
転方向を逆転させる適当なプログラム命令によつ
てワイヤー1Cをブロツク32に後退させる。次
いで円筒形導管10A乃至10Eの中の適当な一
つを電極ワイヤー案内軸線28と心合せするよう
に滑り部材24を変位させるためサーボモータ2
6を始動する。適切なピンチローラ8A,8B,
8D或は8Eよつて対応するワイヤー1A,1
B,1D或は1Eがローラ6の周面と摩擦係合
し、そのワイヤーの端が電極ワイヤー引張りコン
ベア機構29によつて捕えられるまでワイヤーを
加工片に穴通しすれば、放電加工装置は別のカツ
テイング動作を遂行する準備が整つたことにな
り、ローラ6の電動機7は制動モードで作動され
る。
サーボモータ26、電動機7及びピンチローラ
8A乃至8Eの位置ぎめ機構の動作が適当な数値
制御プログラムにより行われ、電極ワイヤー穴通
し、再穴通し動作そして電極ワイヤーの選択を含
む放電加工装置の動作がプログラムから得られる
命令信号に従つて完全に自動化されていることは
理解されよう。
8A乃至8Eの位置ぎめ機構の動作が適当な数値
制御プログラムにより行われ、電極ワイヤー穴通
し、再穴通し動作そして電極ワイヤーの選択を含
む放電加工装置の動作がプログラムから得られる
命令信号に従つて完全に自動化されていることは
理解されよう。
電極ワイヤー切断ユニツト即ちナイフ15,1
6は第1図に示すようにブロツク32の底付近に
配置することはなく、電極ワイヤー切断ユニツト
は、ある電極ワイヤーを用いての加工片カツテイ
ング動作が終つてから導管10A乃至10Eの1
つをブロツク32を通る所定のワイヤー走行軸で
ある電極ワイヤー案内軸線28に心合てさせるた
めに滑り部材24を変位させる前に、そのワイヤ
ーを切断する目的のためブロツク32と滑り部材
24との間に配置することができる。このような
配列にすると、切断した電極ワイヤーを、電動機
7の回転方向を逆転させることによつてブロツク
32から滑り部材24の対応導管10A,10
B,10C,10D或は10E内に後退させる段
階を省くことができる。
6は第1図に示すようにブロツク32の底付近に
配置することはなく、電極ワイヤー切断ユニツト
は、ある電極ワイヤーを用いての加工片カツテイ
ング動作が終つてから導管10A乃至10Eの1
つをブロツク32を通る所定のワイヤー走行軸で
ある電極ワイヤー案内軸線28に心合てさせるた
めに滑り部材24を変位させる前に、そのワイヤ
ーを切断する目的のためブロツク32と滑り部材
24との間に配置することができる。このような
配列にすると、切断した電極ワイヤーを、電動機
7の回転方向を逆転させることによつてブロツク
32から滑り部材24の対応導管10A,10
B,10C,10D或は10E内に後退させる段
階を省くことができる。
滑り部材24の代りとして周縁に一連の案内導
管10を配置した回転ドラムを使用してもよい。
その場合横方向の滑動運動は回転運動となり、そ
の構成は容易なものとなるが、ドラムへワイヤー
を供給する供給装置はやゝ複雑となる。
管10を配置した回転ドラムを使用してもよい。
その場合横方向の滑動運動は回転運動となり、そ
の構成は容易なものとなるが、ドラムへワイヤー
を供給する供給装置はやゝ複雑となる。
第3図はハウジング即ちブロツク32内に配置
されている電極ワイヤー案内部材、電気接点及び
切断機構をやや詳細に示す図である。金属或はプ
ラスチツクで作れるブロツク32は電極ワイヤー
1を通すための縦孔132を有している。炭化金
属或はサフアイア環状挿入物の形状の上側の電極
ワイヤー案内部材12はブロツク32の頂部に配
置され、下側の電極ワイヤー案内部材14は底部
のワイヤー切断ナイフ15,16の上に配置され
ている。上側電極ワイヤー案内部材12はワイヤ
ー引抜きダイスのような形状であるが、電極ワイ
ヤーが自由に部材12を通過し得るように中央開
口は電極ワイヤー1の外径よりも充分に大きくし
てある。下側の電極ワイヤー案内部材14は図の
形状とすることが好ましく、縦孔132の一方の
側に配置されている金属棒142と、縦孔132
の反対の側に棒142と平行且つこれに接して配
列されている第2の金属棒141とからなつてい
る。棒141はその中心線に対して偏心した軸を
有し、縦にVみぞを有しているVみぞ部材143
に取付けられている(第3図には棒141をVみ
ぞの底を通る断面で示している。)このようにす
ると電極ワイヤー1はVみぞの比較的浅い部分を
通して配置され、縦孔132に開いたVみぞはワ
イヤー案内部材14を通る漏斗状入口を形成して
電極ワイヤーが押された時にそれを案内するのを
助け、電極ワイヤーの端の進行を妨げる表面を呈
さないようになる。
されている電極ワイヤー案内部材、電気接点及び
切断機構をやや詳細に示す図である。金属或はプ
ラスチツクで作れるブロツク32は電極ワイヤー
1を通すための縦孔132を有している。炭化金
属或はサフアイア環状挿入物の形状の上側の電極
ワイヤー案内部材12はブロツク32の頂部に配
置され、下側の電極ワイヤー案内部材14は底部
のワイヤー切断ナイフ15,16の上に配置され
ている。上側電極ワイヤー案内部材12はワイヤ
ー引抜きダイスのような形状であるが、電極ワイ
ヤーが自由に部材12を通過し得るように中央開
口は電極ワイヤー1の外径よりも充分に大きくし
てある。下側の電極ワイヤー案内部材14は図の
形状とすることが好ましく、縦孔132の一方の
側に配置されている金属棒142と、縦孔132
の反対の側に棒142と平行且つこれに接して配
列されている第2の金属棒141とからなつてい
る。棒141はその中心線に対して偏心した軸を
有し、縦にVみぞを有しているVみぞ部材143
に取付けられている(第3図には棒141をVみ
ぞの底を通る断面で示している。)このようにす
ると電極ワイヤー1はVみぞの比較的浅い部分を
通して配置され、縦孔132に開いたVみぞはワ
イヤー案内部材14を通る漏斗状入口を形成して
電極ワイヤーが押された時にそれを案内するのを
助け、電極ワイヤーの端の進行を妨げる表面を呈
さないようになる。
前述のように電極ワイヤー1をパルス発生器に
接続して加工電流を電極ワイヤー1に供給し、ま
た電極ワイヤー1を直線化し焼鈍する段階中に加
熱用電源にまたがつてその一部を接続するための
手段として働らく電気接点13は、ばね33によ
つてその後退位置a(実線で示す)から前進即ち
作業位置b(破線で示す)まで駆動される往復動
可能なプランジヤの形状となつている。前進作業
位置bを占めている場合接点13の先端は電極ワ
イヤー1と横方向に係合してそれを上側案内部材
12の側面と下側案内部材14のVみぞの底とに
係合させる。通常の加工動作中加工ゾーンの電極
ワイヤーを絶えず更新させるために電極ワイヤー
の軸線を心合せさせる表面としてVみぞは働ら
く。接点13は、それの本体と一体に形成されて
いるピストン35の一方の側に位置する環状室3
4内に導入される加圧流体によつて後退させられ
る。この場合も接点13を前進位置bから後退位
置aまで作動させる機構は電気ソレノイドのプラ
ンジヤであつてもよく、機能的に要求されること
は電極ワイヤーの穴通し或は再穴通しの間電極ワ
イヤーが案内部材12と14との間を自由に通過
するように接点13を後退されせること、そして
加工片のカツテイング中に接点13と電極ワイヤ
ーとの間に良好な電気的接触を保ちつつ下側案内
部材14のVみぞの底との係合によつて電極ワイ
ヤーを適切且つ精密の心合せさせることである。
接続して加工電流を電極ワイヤー1に供給し、ま
た電極ワイヤー1を直線化し焼鈍する段階中に加
熱用電源にまたがつてその一部を接続するための
手段として働らく電気接点13は、ばね33によ
つてその後退位置a(実線で示す)から前進即ち
作業位置b(破線で示す)まで駆動される往復動
可能なプランジヤの形状となつている。前進作業
位置bを占めている場合接点13の先端は電極ワ
イヤー1と横方向に係合してそれを上側案内部材
12の側面と下側案内部材14のVみぞの底とに
係合させる。通常の加工動作中加工ゾーンの電極
ワイヤーを絶えず更新させるために電極ワイヤー
の軸線を心合せさせる表面としてVみぞは働ら
く。接点13は、それの本体と一体に形成されて
いるピストン35の一方の側に位置する環状室3
4内に導入される加圧流体によつて後退させられ
る。この場合も接点13を前進位置bから後退位
置aまで作動させる機構は電気ソレノイドのプラ
ンジヤであつてもよく、機能的に要求されること
は電極ワイヤーの穴通し或は再穴通しの間電極ワ
イヤーが案内部材12と14との間を自由に通過
するように接点13を後退されせること、そして
加工片のカツテイング中に接点13と電極ワイヤ
ーとの間に良好な電気的接触を保ちつつ下側案内
部材14のVみぞの底との係合によつて電極ワイ
ヤーを適切且つ精密の心合せさせることである。
第3図は如何なる可動部分を含まずまたその動
作にサーボモータを必要としない電極ワイヤーチ
エンジヤ即ち分配器のための構造も示してある。
第3図に31で示す分配器である上方ブロツクは
下方ブロツク32の頂部に固定して取付けられて
いる。上方ブロツク31は、下方ブロツク32内
の上側電極ワイヤー案内部材12の入口に向かつ
て収斂する漏斗状通路30の形状である。2本の
電極ワイヤー案内管即ち導管10A,10Bの出
口端が円錐形通路30の入口に取付けられ、ワイ
ヤー1Aがワイヤー案内管10Aを通して、別の
ワイヤー1Bがワイヤー案内管10Bを通して配
置されている。2本のワイヤー1A,1Bと2本
の電極ワイヤー案内管即ち導管10A,10Bを
図示しているが、3本或は4本以上のワイヤー案
内管を末広がり状に電極ワイヤー分配器に取付
け、全てのワイヤー案内管の出口が円錐形通路3
0内に収斂するようにしてもよい。
作にサーボモータを必要としない電極ワイヤーチ
エンジヤ即ち分配器のための構造も示してある。
第3図に31で示す分配器である上方ブロツクは
下方ブロツク32の頂部に固定して取付けられて
いる。上方ブロツク31は、下方ブロツク32内
の上側電極ワイヤー案内部材12の入口に向かつ
て収斂する漏斗状通路30の形状である。2本の
電極ワイヤー案内管即ち導管10A,10Bの出
口端が円錐形通路30の入口に取付けられ、ワイ
ヤー1Aがワイヤー案内管10Aを通して、別の
ワイヤー1Bがワイヤー案内管10Bを通して配
置されている。2本のワイヤー1A,1Bと2本
の電極ワイヤー案内管即ち導管10A,10Bを
図示しているが、3本或は4本以上のワイヤー案
内管を末広がり状に電極ワイヤー分配器に取付
け、全てのワイヤー案内管の出口が円錐形通路3
0内に収斂するようにしてもよい。
カツテイング動作に用いるのに適切な電極ワイ
ヤーを選択した後の穴通し動作中に各個々のワイ
ヤーを対応案内管を通して送給するのに個別のロ
ーラとピンチローラを用いてもよいが、個々に制
御可能なピンチローラを設けた一本の送給ローラ
を用いてもよい。図示の例ではワイヤー1Aを電
極ワイヤー1として働らかせるために穴通し中で
あり、他のワイヤー1Bはスタンバイモードにあ
る。電極ワイヤー切断機能を実線15,16で示
すようにブロツク32の底にではなく電極ワイヤ
ー分配器31の中に配置することによつて、切断
した電極ワイヤーをその案内管内へ後退させるの
に電極ワイヤーの送給ローラの回転方向を逆転さ
せることが避けられる。
ヤーを選択した後の穴通し動作中に各個々のワイ
ヤーを対応案内管を通して送給するのに個別のロ
ーラとピンチローラを用いてもよいが、個々に制
御可能なピンチローラを設けた一本の送給ローラ
を用いてもよい。図示の例ではワイヤー1Aを電
極ワイヤー1として働らかせるために穴通し中で
あり、他のワイヤー1Bはスタンバイモードにあ
る。電極ワイヤー切断機能を実線15,16で示
すようにブロツク32の底にではなく電極ワイヤ
ー分配器31の中に配置することによつて、切断
した電極ワイヤーをその案内管内へ後退させるの
に電極ワイヤーの送給ローラの回転方向を逆転さ
せることが避けられる。
第1図は明瞭化のために単一のワイヤー穴通し
機構に限定した本発明による電極ワイヤー穴通し
機構を示すワイヤー放電加工装置の概要を示す図
であり、第2図は電極ワイヤーチエンジヤの構造
例の概要を示す図であり、そして第3図は比較的
少数の電極ワイヤーのための電極ワイヤーチエン
ジヤの別の構造例の概要を示す図である。 1……電極ワイヤー、2……加工片、5……ワ
イヤー供給スプール、6……供給ローラ、7……
電動機、8……ピンチローラ、9,13,18…
…刷子接点、10……電極ワイヤー案内(導)
管、12,14,17……電極ワイヤー案内部
材、15,16……切断ユニツト、19,20…
…滑車、21,22……エンドレスベルト、24
……滑り部材、25……保持ブロツク、26……
サーボモータ、28……電極ワイヤー案内軸線、
29……ワイヤー引張りコンベア機構、30……
漏斗状通路、31……上方ブロツク、32……下
方ブロツク、33……ばね、34……環状室、3
5……ピストン、132……縦孔、141,14
2……金属棒、143……Vみぞ部材。
機構に限定した本発明による電極ワイヤー穴通し
機構を示すワイヤー放電加工装置の概要を示す図
であり、第2図は電極ワイヤーチエンジヤの構造
例の概要を示す図であり、そして第3図は比較的
少数の電極ワイヤーのための電極ワイヤーチエン
ジヤの別の構造例の概要を示す図である。 1……電極ワイヤー、2……加工片、5……ワ
イヤー供給スプール、6……供給ローラ、7……
電動機、8……ピンチローラ、9,13,18…
…刷子接点、10……電極ワイヤー案内(導)
管、12,14,17……電極ワイヤー案内部
材、15,16……切断ユニツト、19,20…
…滑車、21,22……エンドレスベルト、24
……滑り部材、25……保持ブロツク、26……
サーボモータ、28……電極ワイヤー案内軸線、
29……ワイヤー引張りコンベア機構、30……
漏斗状通路、31……上方ブロツク、32……下
方ブロツク、33……ばね、34……環状室、3
5……ピストン、132……縦孔、141,14
2……金属棒、143……Vみぞ部材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複数の電極ワイヤーから選択された一本のワ
イヤーと加工片との間の加工域を横切る放電によ
り加工片を切断するため、一方は加工片の上方に
他方は加工片の下方に配置した一対の電極ワイヤ
ー案内部材の間で張つて、電極ワイヤー案内軸線
に沿つて上記の選択された一本のワイヤーを動か
していく手段を有するワイヤー放電加工装置の電
極ワイヤーチエンジヤーにおいて、 複数のワイヤー供給スプール、一つの共通の供
給ローラ、複数のピンチローラ、上方のワイヤー
案内部材の上流に配置した複数のワイヤー案内導
管、供給ローラの周面に一本のワイヤーを当て、
それをワイヤー案内導管の一つに送り込むため上
記のピンチローラの中の選択された一つを供給ロ
ーラに係合させる手段、そして上方のワイヤー案
内部材の近くに配置された一つの切断ユニツトを
備え、それにより上記の複数のワイヤー案内導管
から選択された一つのワイヤー案内導管の出口が
電極ワイヤー案内軸線に揃うようにしたことを特
徴とするワイヤー放電加工装置の電極ワイヤーチ
エンジヤー。 2 複数のワイヤー案内導管はすべて、電極ワイ
ヤー案内軸線に平行であり、そして上記のワイヤ
ー案内導管を固定支持している滑り部材内の単一
の面内に平行に配列されており、そして電極ワイ
ヤーチエンジヤーは、電極ワイヤー案内軸線に上
記のワイヤー案内導管の中の選択されたワイヤー
案内導管の出口を合わせるように複数の最終位置
のいずれかへ上記の滑り部材を横方向に移す手段
を備えている特許請求の範囲第1項に記載のワイ
ヤー放電加工装置の電極ワイヤーチエンジヤー。 3 切断ユニツトが、滑り部材と上方のワイヤー
案内部材との間に配置されている特許請求の範囲
第1項に記載のワイヤー放電加工装置の電極ワイ
ヤーチエンジヤー。 4 複数のワイヤー案内導管は上方ブロツクに固
定支持され、相互に角をなして配置され、これら
のすべてのワイヤー案内導管の出口は下方ブロツ
クの入口に収斂している特許請求の範囲第1項に
記載のワイヤー放電加工装置の電極ワイヤーチエ
ンジヤー。 5 共通の供給ローラは駆動または制動モードで
動作し、そして供給ローラの周面には選択できる
各ワイヤーの案内として使用する浅い溝がつけら
れている特許請求の範囲第1項に記載のワイヤー
放電加工装置の電極ワイヤーチエンジヤー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8509284A JPS60228029A (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | 電極ワイヤ−チエンジヤを具備する走行ワイヤ−edm装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8509284A JPS60228029A (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | 電極ワイヤ−チエンジヤを具備する走行ワイヤ−edm装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60228029A JPS60228029A (ja) | 1985-11-13 |
JPH0525613B2 true JPH0525613B2 (ja) | 1993-04-13 |
Family
ID=13848958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8509284A Granted JPS60228029A (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | 電極ワイヤ−チエンジヤを具備する走行ワイヤ−edm装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60228029A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2566764B2 (ja) * | 1986-11-05 | 1996-12-25 | 株式会社ソディック | ワイヤカツト放電加工装置用自動通線装置 |
JPH089128B2 (ja) * | 1986-11-05 | 1996-01-31 | 株式会社井上ジャパックス研究所 | ワイヤカツト放電加工装置 |
US4879934A (en) * | 1987-10-08 | 1989-11-14 | Amp Incorporated | Selective wire feed for a plurality of wires |
DE112012000701T5 (de) | 2011-02-07 | 2013-11-07 | Mitsubishi Electric Corporation | Automatische Drahtverbindungsvorrichtung |
JP5972250B2 (ja) * | 2013-12-03 | 2016-08-17 | 株式会社ブリヂストン | 誘導機構及び誘導装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS497897U (ja) * | 1972-04-24 | 1974-01-23 | ||
JPS512996A (ja) * | 1974-06-28 | 1976-01-12 | Tokyo Shibaura Electric Co | Kondensagataputsushinguno seisakuhoho |
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1984
- 1984-04-26 JP JP8509284A patent/JPS60228029A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS497897U (ja) * | 1972-04-24 | 1974-01-23 | ||
JPS512996A (ja) * | 1974-06-28 | 1976-01-12 | Tokyo Shibaura Electric Co | Kondensagataputsushinguno seisakuhoho |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60228029A (ja) | 1985-11-13 |
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