JPH05255617A - 塗料とその塗布方法 - Google Patents

塗料とその塗布方法

Info

Publication number
JPH05255617A
JPH05255617A JP5544292A JP5544292A JPH05255617A JP H05255617 A JPH05255617 A JP H05255617A JP 5544292 A JP5544292 A JP 5544292A JP 5544292 A JP5544292 A JP 5544292A JP H05255617 A JPH05255617 A JP H05255617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
pigment
coating material
magnetic field
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5544292A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Takeuchi
健三 武内
Yosuke Kiuchi
要介 木内
Kazuhiro Tomita
和博 冨田
Junichi Nishioka
淳一 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP5544292A priority Critical patent/JPH05255617A/ja
Publication of JPH05255617A publication Critical patent/JPH05255617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鱗片状の顔料をその偏平な面を塗布面にほぼ
平行になるように配向させて塗布することができ、これ
によって、防食性に優れた塗膜を形成しうる、塗料およ
びその塗布方法を提供する。 【構成】鉄板のような金属部材の表面に、たとえばステ
ンレス鋼板(SUS 316)の表面にフェライト層を設け、こ
れを圧延した後、微粉化して得られた鱗片状の金属粉を
顔料2として含有する塗料を、金属部材の表面に対しほ
ぼ垂直方向の磁場をかけた中で塗布し、顔料2が一様に
その偏平な面が塗布面にほぼ平行に配向した防食効果に
優れた塗膜3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防食性に優れた塗膜を
形成しうる塗料およびその塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面の腐食、腐朽の防止、耐
水性、耐湿性、耐薬品性などの諸性質の付与、美観の改
善などを目的として、金属部材の表面に、塗料を塗布し
て塗膜形成することが行われており、その塗布にあたっ
ては、はけ塗り法をはじめバーコーター法、ロールコー
ター法、スプレー法など様々な方法が用いられている。
ところで、このような塗料には、用途目的に応じて各種
の顔料が配合されている。すなわち、着色には二酸化チ
タン、ベンガラ、カーボンブラックなどの無機顔料や各
種着色有機顔料が、また、塗装作業性の改善などには沈
降性炭酸カルシウムやタルク、クレーなどが、さらに、
防食性の向上にはジンククロメート、鉛丹、リン酸亜鉛
などがそれぞれ使用されている。
【0003】そして、このような顔料の特に鱗片状のも
のを、その偏平な面が塗布面にほぼ平行になるように配
向させて塗布した場合に、そのラビリンス効果により、
塗膜の防食性を大きく向上させ得ることが知られてい
る。すなわち、鱗片状の顔料を、その偏平な面が塗布面
にほぼ平行になるように配向させることにより、酸素や
イオンの透過経路が長くなり、その結果、防食効果が向
上するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、顔料を
上記のように配向させることは、従来の塗布方法では非
常に難しく、たとえば、スプレー法では顔料の配列は完
全に無秩序になり、また、はけ塗り法、バーコーター
法、ロールコーター法などでも、スプレー法に比べ配向
性は良好なものの十分ではなかった。
【0005】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたもので、鱗片状の顔料をその偏平な面を
塗布面にほぼ平行になるように配向させて塗布すること
ができ、これによって、防食性に優れた塗膜を形成しう
る、塗料およびその塗布方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の塗料は、磁性材
料からなる薄片状の顔料、またはその偏平面にほぼ平行
な磁性材料からなる薄層を有する薄片状の顔料を含有す
ることを特徴とし、また、その塗布方法は、金属部材の
塗布面に対しほぼ垂直な磁場を形成し、その磁場中で前
記塗料を塗布することを特徴とするものである。
【0007】本発明に使用される顔料は、鱗片状のよう
な薄片状のもので、かつ全体が磁性材料からなるか、も
しくはその偏平面にほぼ平行な磁性材料からなる薄層を
有するものである。本発明では、特に、製造の容易性か
ら、薄片状のセラミックス、ガラス、金属などの非磁性
体の片面に磁性材料からなる薄層を設けたものが適して
いる。このような顔料は、たとえば、非磁性体の金属板
または金属箔に、磁場中で、フェライト系、マルテンサ
イト系、ニッケル系、コバルト系などの強磁性を示す金
属を、蒸着法、スパッタ法、CVD法、粉体塗装法など
の方法で積層させ、次いで厚さ 3μm以下程度まで圧延
した後、微粉化するか、あるいは、適当な基材上にセラ
ミックスやガラスからなる薄膜を溶射、蒸着などの方法
で形成し、次いで、この上に、上述したような強磁性を
示す金属を、蒸着法、スパッタ法、CVD法、粉体塗装
法などの方法で積層した後、微粉化することにより製造
することができる。
【0008】このような顔料を含有する塗料は、次述す
るような方法で金属部材の表面に塗布することにより、
顔料をその偏平な面を塗布面にほぼ平行に配向させるこ
とができ、膜厚を薄くすることができる上、ラビリンス
効果により、防食効果に著しく優れた塗膜を形成するこ
とができる。
【0009】すなわち、たとえば図1矢印に示すよう
に、金属部材1の塗布面に対しほぼ垂直に磁場をかけ、
その中で、上記のような顔料2を含有する塗料を塗布す
る。塗料中に無秩序に分散されていた顔料2は、磁場の
作用によって全体もしくは磁性材料の薄層2aが磁化さ
れ、塗膜が形成される過程で、その偏平な面が塗布面に
ほぼ平行に配向し、防食効果に著しく優れた塗膜3が形
成される。
【0010】なお、本発明のベース塗料としては、特に
限定されるものではなく、基本的に、結合剤と、必要に
応じて配合される他の添加剤とを、溶剤に溶解または分
散させたものが使用される。また、本発明の塗料には、
他の顔料も、本発明の効果を阻害しない範囲で配合され
ていてもよい。
【0011】
【作用】本発明の塗料においては、磁性材料からなる薄
片状の顔料、またはその偏平面にほぼ平行な磁性材料か
らなる薄層を有する薄片状の顔料を含有するので、これ
を被塗装材である金属部材の塗布面に対しほぼ垂直な磁
場を形成し、その磁場中で塗布することにより、顔料の
磁性材料が磁化されて、顔料は一様にその偏平な面が塗
布面にほぼ平行に配向する。したがって、膜厚を薄くす
ることができる上、かかる配向によるラビリンス効果に
より、防食効果に著しく優れた塗膜が形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0013】実施例 磁場中で、ステンレス鋼板(SUS 316)の表面にフェライ
ト層を設け、これを圧延した後、微粉化して、長径30μ
m、短径10μm、厚さ 2μmの鱗片状の金属粉を得た。
【0014】次いで、結合剤としてシリコーン樹脂 100
重量部、顔料として上記金属粉50重量部、および有機溶
剤としてキシレン50重量部とを均一に混合して本発明に
かかる塗料を調製した。
【0015】この後、得られた塗料を、予めサンドブラ
スト処理を施した鉄板の表面にスプレーガンを用いて塗
布し、焼付けて厚さ20μmの塗膜を形成した。なお、塗
布は、鉄板の塗料塗布面に対しほぼ垂直方向の磁場をか
け、その中で行った。
【0016】形成された塗膜の防食効果を調べるために
塩水噴霧試験を実施したところ、塩水噴霧後1000時間を
経た後も錆びの発生は認められなかった。
【0017】なお、上記塗料を、磁場をかけずに塗布し
て形成した塗膜は、上記実施例と同じスプレーガンによ
る塗布方法の場合、塩水噴霧後約 100時間で錆が発生
し、バーコーター法による塗布方法では、約 500時間後
に錆の発生が認められた。
【0018】また、ステンレス鋼板(SUS 316)を圧延
し、微粉化しただけの、フェライト層を有しない鱗片状
の金属粉を顔料として用いた以外は、上記実施例と同一
組成、同一方法で調製した塗料を用いて、上記実施例と
同様に、予めサンドブラスト処理を施した鉄板の表面に
磁場中でスプレーガンを用いて塗布し、焼付けて形成さ
れた塗膜は、塩水噴霧後約 100時間で錆の発生が認めら
れた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の塗料は、
磁性材料からなる薄片状の顔料、またはその偏平面にほ
ぼ平行な磁性材料からなる薄層を有する薄片状の顔料を
含有するので、金属部材の塗布面に対しほぼ垂直に磁場
をかけ、その中で塗布することにより、顔料を一様にそ
の偏平な面を塗布面にほぼ平行に配向させることがで
き、薄膜でかつ防食効果に優れた塗膜を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗料の塗布方法および、その方法によ
る顔料の配向状態を概略的に示した図。
【符号の説明】
1………金属部材 2………顔料 2a……磁性材料の薄層 3………塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 和博 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 西岡 淳一 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料からなる薄片状の顔料、または
    その偏平面にほぼ平行な磁性材料からなる薄層を有する
    薄片状の顔料を含有することを特徴とする塗料。
  2. 【請求項2】 金属部材の表面に請求項1記載の塗料を
    塗布するにあたり、前記金属部材の塗布面に対しほぼ垂
    直な磁場を形成し、その磁場中で前記塗料を塗布するこ
    とを特徴とする塗料の塗布方法。
JP5544292A 1992-03-13 1992-03-13 塗料とその塗布方法 Pending JPH05255617A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5544292A JPH05255617A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 塗料とその塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5544292A JPH05255617A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 塗料とその塗布方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05255617A true JPH05255617A (ja) 1993-10-05

Family

ID=12998712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5544292A Pending JPH05255617A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 塗料とその塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05255617A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005532907A (ja) * 2002-07-15 2005-11-04 ジェイディーエス ユニフェイズ コーポレーション 顔料フレークの磁気による平坦化
JP2007314763A (ja) * 2006-04-26 2007-12-06 Chugoku Marine Paints Ltd エッジカバー塗料とそれを用いた鋼材エッジへの厚膜塗膜形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005532907A (ja) * 2002-07-15 2005-11-04 ジェイディーエス ユニフェイズ コーポレーション 顔料フレークの磁気による平坦化
JP2007314763A (ja) * 2006-04-26 2007-12-06 Chugoku Marine Paints Ltd エッジカバー塗料とそれを用いた鋼材エッジへの厚膜塗膜形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2636257A (en) Protective finish for metals
CA2032014A1 (en) Organic coatings with ion reactive pigments especially for active metals
US3717509A (en) Coated metal and method
US3869293A (en) Inorganic coating compositions and a method
JP3345023B2 (ja) 鋼材の表面処理剤および表面処理鋼材
JPH01160502A (ja) スライドフアスナー用金属製エレメント
JPH05255617A (ja) 塗料とその塗布方法
ES304645A1 (es) Procedimiento de revestimiento electroforetico
JP3293870B2 (ja) 傷部耐食性・加工性を兼ね備えた高耐久性塗装鋼板及びその製造方法
JP2016036924A (ja) 塗装鋼板および外装建材
WO2019146163A1 (ja) 防錆処理された金属部材およびコート塗料
CA2065536C (en) Organic composite coated steel strip having improved corrosion resistance and spot weldability
JPH0234672B2 (ja)
JPS6140269B2 (ja)
US6740361B1 (en) Passivating of zinc surfaces
JP3414269B2 (ja) 耐候性に優れた表面処理鋼材
JPH06293975A (ja) 鋼製品の防食被覆方法
JPH07265786A (ja) 模様塗膜形成方法
Goldie COATINGS TECHNOLOGY
JPH0688248A (ja) 模様鋼板
JP3642511B2 (ja) 有機樹脂塗料及び表面処理鋼材
JPH08258215A (ja) 耐食性、意匠性に優れた黒色化亜鉛系めっき鋼板
JP2002020876A (ja) 有機樹脂塗料及び表面処理鋼材
JPH0511515B2 (ja)
JPS5914939A (ja) 複合被覆金属材