JPH0525557U

JPH0525557U - メモリーカード

Info

Publication number: JPH0525557U
Application number: JP8147391U
Authority: JP
Inventors: 義範片岡
Original assignee: 有限会社日本テクモ
Priority date: 1991-09-10
Filing date: 1991-09-10
Publication date: 1993-04-02

Abstract

(57)【要約】【目的】読み取り装置や書き込み装置に接触または近
接することなく、情報やコントロール等の送受信の信号
を光信号によって行うことができるメモリーカードを提
供する。【構成】メモリーカード１０は、内部にメモリーを備
えるメモリーカード１０において、該メモリーカード１
０に前記メモリー内に記憶された情報を光信号に変えて
発信する発光素子１６と、該メモリーカード１０を制御
するスイッチ１４とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はメモリーカードに係り、更に詳しくは情報を記憶すると共に非接触状態で外部機器と光信号を用いて送受信等をすることができるメモリーカードに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、駐車場の入出庫管理、通門管理、プリペイドシステム等において、磁気カード、パンチカード、ＩＣカード等を読み取り装置に接触させて該カードの情報を読み取り、そして、該読み取った情報を管理及び制御し、必要に応じて書き込み装置を用いて前記磁気カード等に情報の書き込みを行い、該管理等の自動化を図っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来の磁気カード等を用いる物的、人的管理等では、読み取り装置のセンサーに近接または接触して前記磁気カード等の情報の読み取り、書き込みをせねばならず、読み取り装置の設置場所の問題や接触部の信頼性の問題があり、設備保守面及び利用面から非常に煩わしく手間の掛かるものであった。本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、読み取り装置や書き込み装置に接触または近接することなく、情報やコントロール等の送受信の信号を光信号によって行うことができるメモリーカードを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的に沿う請求項１記載のメモリーカードは、内部にメモリーを備えるメモリーカードにおいて、該メモリーカードに前記メモリー内に記憶された情報を光信号に変えて発信する発光素子と、該メモリーカードを制御するスイッチとを有して構成されている。そして、請求項２記載のメモリーカードは、請求項１記載のメモリーカードにおいて、内部のメモリーに情報を書き込む受光素子が設けられて構成されている。

【０００５】また、請求項３記載のメモリーカードは、請求項１または２記載のメモリーカードにおいて、メモリーカードの平面部には光信号の入力または出力の確認ができる表示器を設けて構成されている。更に、請求項４記載のメモリーカードは、内部にメモリーを備えるメモリーカードにおいて、該メモリーカードの前記メモリー内に情報を光信号によって入力する為の受光素子を備えて構成されている。ここで、前記発光素子、受光素子はメモリーカードのエッジ部に設けることが好ましいが、表面または裏面の平面部に設けてもよい。前記発光素子には発光ダイオードを用いることが好ましく、受光素子にはホトダイオード等を用いることが好ましい。前記表示器は、例えばＬＣＤ（ｌｉｑｕｉｄｃｒｙｓｔａｌｄｉｓｐｌａｙ：液晶ディスプレイ）を用いることが好ましい。前記スイッチは押しボタン形式、摺動形式でもよく、スイッチ上に文字や数字等が表示されたものでもよい。

【０００６】

【作用】

請求項１記載のメモリーカードにおいては、スイッチを用いて内部のメモリーに記憶された情報を光信号に変えて発光素子より発信するので、外部機器に近接または接触することなく非接触状態で、光信号を送信して情報を外部機器に伝達する。また、請求項２記載のメモリーカードにおいては、スイッチを用いて内部のメモリーに記憶された情報を発光素子より光信号に変えて外部機器に発信する一方、前記発光素子と共に設けられた受光素子が前記外部機器からの光信号を受信してメモリーカード内部のメモリーに情報を書き込む。従って、メモリーカード及び外部機器相互において光信号を用いて情報の送受信をし、前記メモリー内の情報を加工、選択して外部機器に送信することもできる。更に、請求項３記載のメモリーカードにおいては、前記スイッチの操作によって光信号の送信または送受信の入出力等を平面部に設けられた表示器によって確認する。そして、請求項４記載のメモリーカードにおいては、外部機器からの光信号を受光素子によって受信し、内部のメモリーに記憶、保存する。

【０００７】

【実施例】

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供する。ここに、図１は本考案の一実施例に係るメモリーカードの正面図、図２は同側面図、図３は同メモリーカードを用いたシステムの概略構成図である。図１及び２に示すように、本考案の一実施例に係るメモリーカード１０は内部にメモリーを備え、メモリーカード本体１１と、該メモリーカード本体１１の平面部１２に設けた表示器１３と、前記平面部１２の表示器１３下方に設けたスイッチ１４と、メモリーカード本体１１の上方エッジ部１５に設けた発光素子１６（Ｔ）を備えた発光窓１７及び受光素子１８（Ｒ）を備えた受光窓１９を有する。なお、２０は電池である。そして、図１及び図３（Ａ）に示すように、外部機器の読み取り装置２１にメモリーカード１０の情報を読み取らせるには、前記メモリーカード１０に設けたスイッチ１４を押して、図示しないメモリーカード１０内部のメモリーの情報を表示器１３に表示後、確認して、図１に示す発光窓１７から発光素子１６（Ｔ）を用いて発光させて受光センサー２２に感知させ、該感知した光信号をコントローラー２３で制御して、前記制御結果によっては、表示灯２４を点灯させ、あるいは該点灯と共に、あるいは点灯せずにブザー２５を鳴らす。

【０００８】また、必要に応じて前記コントローラー２３と外部機器のパソコン等２６と接続して、該パソコン等２６に前記光信号の内容を記憶させて情報の管理及び制御をさせ、その管理や制御の結果を表示装置２７に表示させたり、場合によってはスピーカー２８から音声を流す。次に、図１及び図３（Ｂ）に示すように、書き込み装置２９からメモリーカード１０に光信号を送信するには、パソコン等３０の管理装置３１の情報や命令を、書き込み装置２９のコントローラー３２で制御し、必要に応じて表示灯３３を点灯し、もしくは点灯せずにブザー３４を鳴らす。そして、前記コントローラー３２によって制御した後、発光素子３５を用いて光信号をメモリーカード１０に送信し、該メモリーカード１０の受光窓１９に備えた受光素子１８（Ｒ）に受信させ、メモリーカード１０内部のメモリーに情報を書き込む。なお、前記読み取り装置２１、書き込み装置２９内のコントローラー２３、３２にパソコン機能の一部をもたせ読み取り装置、書き込み装置、それぞれ単独で機能させてもよい。更に、図１及び図３（Ｃ）に示すように、メモリーカード１０と、読み取り装置及び書き込み装置が一体となった読み書き込み装置３６との送受信は、前記メモリーカード１０内部のメモリーの情報をスイッチ１４を用いて制御して表示器１３に表示させて確認後、発光素子１６（Ｔ）から光信号を発光させて読み書き込み装置３６に送信し、該読み書き込み装置３６に備えた受光センサー２２にて受光して受信する。該受信されたメモリーカード１０からの情報はコントローラー３７によって制御される。また、読み書き込み装置３６はコントローラー３７によって制御した情報を発光素子３５により光信号を用いて発光させて、メモリーカード１０に備えた受光素子１８（Ｒ）に受信させ、メモリーカード１０内部のメモリーに前記情報を書き込むことができる。更に、読み書き込み装置３６の発光素子３５によってメモリーカード１０内部のメモリーに書き込まれた情報を、コントローラー３７からの出力命令により、前記メモリーカード１０から送信させ、それを受光センサー２２で受信してコントローラー３７で書き込みの確認が可能である。

【０００９】最後に、図１及び図３（Ｄ）に示すように、図１のメモリーカード１０を２個用いてメモリーカード３８、３９とし、各々の発光素子１６及び受光素子１８を対向させ、一方のメモリーカード３８をそのスイッチ４０の操作により受信状態にしておき、他方のメモリーカード３９からその内部のメモリーをスイッチ４１の操作により制御して、発光素子１６（Ｔ）を用いて情報またはコマンドの光信号を送信させ、前記メモリーカード３８の受光素子１８（Ｒ）に該光信号を受けさせて該メモリーカード３８に通信起動をかける。そして、メモリーカード３８、３９相互で情報の送受信、加工、選択等をなすことができる。なお、メモリーカード１０の送受信の光信号は、単に情報の読み、書き込みに限らず、メモリーカード１０のコントロール信号または読み取り装置２１もしくは読み書き込み装置３６または読み取り装置２１もしくは読み書き込み装置３６を介して他の装置へのコントロール信号であってもよく、他の書き込み装置からのコントロール信号を受信して、カード内の情報を加工または選択して読み取り装置２１または読み書き込み装置３６に対して情報を送信する信号でも良い。

【００１０】前記スイッチ１４は、光信号の入出力のコントールの他、直接、操作することによって、カード内の情報の加工、選択、が可能である。また、表示器１３は前記スイッチ１４操作によるカード内の情報の加工、選択等のコントールや外部機器からの受信内容の確認が可能である。前記メモリーカード１０に用いる電池はメモリーカード１０の裏面または表面に太陽電池を設けても良い。または太陽電池にて内部電池の充電を行うこともできる。前記メモリーカード１０と外部機器との通信距離は使用目的に応じて少なくとも数メートルは設定可能である。本実施例に用いたメモリーカード１０は内部に備えたメモリーに、使用目的に応じた種々の情報を記憶させ、該情報に対応する外部機器とシステム化することで、駐車場の入出庫管理、ホテル等のドアキー、通門証、通門管理、プリペイドシステム、会員証、電話等に応用することができる。

【００１１】

【考案の効果】

請求項１記載のメモリーカードにおいては、発光素子とスイッチが設けられているので、非接触状態で光信号を送信して情報を外部機器に送信することができる。また、請求項２記載のメモリーカードにおいては、前記発光素子、スイッチの他に受光素子が設けられており、外部機器からの情報を書き込めるので、非接触状態において前記メモリーカードと外部機器相互の情報の送受信や加工等をすることが可能である。更に、請求項３記載のメモリーカードにおいては、前記スイッチの操作によって非接触状態で光信号の送信または送受信の入出力等を平面部に設けられた表示器によって確認することができる。そして、請求項４記載のメモリーカードにおいては、非接触状態で外部機器からの光信号を受光素子によって受信し、内部のメモリーに記憶、保存することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るメモリーカードの正面
図である。

【図２】同側面図である。

【図３】同メモリーカードを用いたシステムの概略構成
図である。

【符号の説明】

１０メモリーカード１１メモリーカード本体１２平面部１３表示器１４スイッチ１５エッジ部１６発光素子１７発光窓１８受光素子１９受光窓２０電池２１読み取り装置２２受光センサー２３コントローラー２４表示灯２５ブザー２６パソコン等２７表示装置２８スピーカー２９書き込み装置３０パソコン等３１管理装置３２コントローラー３３表示灯３４ブザー３５発光素子３６読み書き込み装置３７コントローラー３８メモリーカード３９メモリーカード４０スイッチ４１スイッチ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内部にメモリーを備えるメモリーカード
において、該メモリーカードに前記メモリー内に記憶さ
れた情報を光信号に変えて発信する発光素子と、該メモ
リーカードを制御するスイッチとを有することを特徴と
するメモリーカード。
【請求項２】内部のメモリーに情報を書き込む受光素
子が設けられている請求項１記載のメモリーカード。
【請求項３】メモリーカードの平面部には光信号の入
力または出力の確認ができる表示器を設けた請求項１ま
たは２記載のメモリーカード。
【請求項４】内部にメモリーを備えるメモリーカード
において、該メモリーカードの前記メモリー内に情報を
光信号によって入力する為の受光素子を備えてなること
を特徴とするメモリーカード。