JPH05255187A - 化粧品用油分 - Google Patents
化粧品用油分Info
- Publication number
- JPH05255187A JPH05255187A JP8610292A JP8610292A JPH05255187A JP H05255187 A JPH05255187 A JP H05255187A JP 8610292 A JP8610292 A JP 8610292A JP 8610292 A JP8610292 A JP 8610292A JP H05255187 A JPH05255187 A JP H05255187A
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- JP
- Japan
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- acid
- fatty acid
- oily component
- branched
- chain fatty
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】化粧品に用いられている、皮膚に加脂効果を与
える油分として皮膚刺激が無く且つ充分な加脂効果を与
えるものを提供することにある。 【構成】下記の構造式で示されるエリスリトールの高級
脂肪酸エステルをクリーム、シャンプー、リンス等の化
粧品用油分として使用する。 〔但し、Ａは水素原子、又はＲＣＯ(Ｒは炭素数１２〜
２０の分岐鎖状高級脂肪酸の残基)で少なくとも１個は
ＲＣＯを示す〕 【効果】本発明の高級脂肪酸エステルを加脂成分として
使用したシャンプー、リンス等は皮膚刺激性が皆無で、
且つ保湿性等の皮膚感覚も良好であり、優れた性能を示
した。
える油分として皮膚刺激が無く且つ充分な加脂効果を与
えるものを提供することにある。 【構成】下記の構造式で示されるエリスリトールの高級
脂肪酸エステルをクリーム、シャンプー、リンス等の化
粧品用油分として使用する。 〔但し、Ａは水素原子、又はＲＣＯ(Ｒは炭素数１２〜
２０の分岐鎖状高級脂肪酸の残基)で少なくとも１個は
ＲＣＯを示す〕 【効果】本発明の高級脂肪酸エステルを加脂成分として
使用したシャンプー、リンス等は皮膚刺激性が皆無で、
且つ保湿性等の皮膚感覚も良好であり、優れた性能を示
した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は化粧品分野で使用される
油分に関する。
油分に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来化粧品工業分野ではリップクリー
ム、口紅などの原料、ポマード、チック、ヘアクリーム
などの頭髪用製品、マッサージオイル、ベビーオイルな
どの化粧油基剤、ハンドクリーム、栄養クリーム、乳液
などのスキンケア製品、更にはシャンプー、ボディーシ
ャンプー、リンスなどの製品に応用して皮膚や毛髪に加
脂効果を与える目的で各種の油分が使用されてきてい
る。例を挙げればスクワラン、分岐鎖状アルコールの分
岐鎖状高級脂肪酸のエステル、高級脂肪酸のブチルエス
テル、グリセリンの脂肪酸エステルなどである。
ム、口紅などの原料、ポマード、チック、ヘアクリーム
などの頭髪用製品、マッサージオイル、ベビーオイルな
どの化粧油基剤、ハンドクリーム、栄養クリーム、乳液
などのスキンケア製品、更にはシャンプー、ボディーシ
ャンプー、リンスなどの製品に応用して皮膚や毛髪に加
脂効果を与える目的で各種の油分が使用されてきてい
る。例を挙げればスクワラン、分岐鎖状アルコールの分
岐鎖状高級脂肪酸のエステル、高級脂肪酸のブチルエス
テル、グリセリンの脂肪酸エステルなどである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来使用されているス
クワラン等の上記の油分は皮膚刺激性、保湿性、加脂効
果等の点で必ずしも充分とはいえず、これらに替わり得
る新しい油成分の開発が望まれてきた。
クワラン等の上記の油分は皮膚刺激性、保湿性、加脂効
果等の点で必ずしも充分とはいえず、これらに替わり得
る新しい油成分の開発が望まれてきた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的に
かなう化粧品用油分を見出すべく鋭意研究の結果本発明
に到達したもので、本発明は一般式(１) 〔但しＡは水素原子、叉はＲＣＯ(Ｒは炭素数１２から
２０の分岐状高級脂肪酸の残基)で少なくとも１個はＲ
ＣＯを示す〕で示される化粧品用油分を提案するもので
ある。
かなう化粧品用油分を見出すべく鋭意研究の結果本発明
に到達したもので、本発明は一般式(１) 〔但しＡは水素原子、叉はＲＣＯ(Ｒは炭素数１２から
２０の分岐状高級脂肪酸の残基)で少なくとも１個はＲ
ＣＯを示す〕で示される化粧品用油分を提案するもので
ある。
【０００５】本発明の新規な化粧品用油分はエリスリト
ール１モルに２−メチルペンタデカン酸、３−メチルペ
ンタデカン酸、１４−メチルペンタデカン酸(イソパル
ミチン酸ともいう)、２−エチルテトラデカン酸、３−
プロピルトリデカン酸、２−メチルヘプタデカン酸、１
４−メチルヘプタデカン酸、１５−メチルヘプタデカン
酸、１６−メチルヘプタデカン酸(イソステアリン酸と
もいう)、２−エチルヘキサデカン酸、１４−エチルヘ
キサデカン酸、２−プロピルペンタデカン酸１〜４モル
を公知のエステル化反応、即ち苛性ソ−ダ、苛性カリな
どのアルカリ類、硫酸、パラトルエンスルフォン酸など
の酸類を触媒として不活性ガスを導入しつつ１５０〜２
５０℃で脱水反応を行うか、叉は上記の分岐鎖脂肪酸の
メタノ−ル、エタノ−ルなどの低級アルコ−ルエステル
１〜４モルを苛性ソ−ダ、苛性カリ、ソジウムメチラ−
トなどの触媒を使用して常圧、もしくは減圧下、好まし
くは減圧下５０〜１５０℃にて脱アルコ−ル反応を行う
か、又は上記の分岐鎖脂肪酸の酸クロライド１〜４モル
をクロロフォルムの中でピリジンやトリエチルアミンな
どの低級アミンを加えて３０〜１００℃で反応せしめ、
反応後エーテル抽出して水洗した後エーテルを溜去せし
める方法によっても得られる。
ール１モルに２−メチルペンタデカン酸、３−メチルペ
ンタデカン酸、１４−メチルペンタデカン酸(イソパル
ミチン酸ともいう)、２−エチルテトラデカン酸、３−
プロピルトリデカン酸、２−メチルヘプタデカン酸、１
４−メチルヘプタデカン酸、１５−メチルヘプタデカン
酸、１６−メチルヘプタデカン酸(イソステアリン酸と
もいう)、２−エチルヘキサデカン酸、１４−エチルヘ
キサデカン酸、２−プロピルペンタデカン酸１〜４モル
を公知のエステル化反応、即ち苛性ソ−ダ、苛性カリな
どのアルカリ類、硫酸、パラトルエンスルフォン酸など
の酸類を触媒として不活性ガスを導入しつつ１５０〜２
５０℃で脱水反応を行うか、叉は上記の分岐鎖脂肪酸の
メタノ−ル、エタノ−ルなどの低級アルコ−ルエステル
１〜４モルを苛性ソ−ダ、苛性カリ、ソジウムメチラ−
トなどの触媒を使用して常圧、もしくは減圧下、好まし
くは減圧下５０〜１５０℃にて脱アルコ−ル反応を行う
か、又は上記の分岐鎖脂肪酸の酸クロライド１〜４モル
をクロロフォルムの中でピリジンやトリエチルアミンな
どの低級アミンを加えて３０〜１００℃で反応せしめ、
反応後エーテル抽出して水洗した後エーテルを溜去せし
める方法によっても得られる。
【０００６】しかし、これらの反応において反応温度が
高いとエリスリト−ルの分子内脱水が若干起こるので、
好ましくはメチルエステル化物を使用して減圧下１００
℃以下で行うか、さもなければ酸クロライドを使用して
８０℃以下で反応を行うべきである。叉、分岐鎖脂肪酸
としては経済性の面からイソパルミチン酸、イソステア
リン酸が好ましく、特にエリスリト−ル１モルにこれら
の分岐鎖脂肪酸をほぼ２モル反応せしめたものが保湿性
のある油分として特に有用である。かくして得られた本
発明の化粧品用油分は皮膚刺激性がなく、保湿性が良好
で廣く基礎化粧品用油分、シャンプ−、リンスなどの加
脂剤として使用可能である。
高いとエリスリト−ルの分子内脱水が若干起こるので、
好ましくはメチルエステル化物を使用して減圧下１００
℃以下で行うか、さもなければ酸クロライドを使用して
８０℃以下で反応を行うべきである。叉、分岐鎖脂肪酸
としては経済性の面からイソパルミチン酸、イソステア
リン酸が好ましく、特にエリスリト−ル１モルにこれら
の分岐鎖脂肪酸をほぼ２モル反応せしめたものが保湿性
のある油分として特に有用である。かくして得られた本
発明の化粧品用油分は皮膚刺激性がなく、保湿性が良好
で廣く基礎化粧品用油分、シャンプ−、リンスなどの加
脂剤として使用可能である。
【０００７】
【実施例】以下に本発明を実施例によって詳細に説明す
る。
る。
【実施例１】温度計、撹拌装置、コンデンサ−を付した
四ッ口コルベンにエリスリト−ル１モル１２２ｇｒ、ソ
ジウムメチラート０.３ｇｒ、イソパルミチン酸メチル
２モル５４２ｇｒを仕込み８０℃に昇温し、１０ｍｍＨ
ｇの減圧下脱メタノ−ル反応を８時間行った。次いで触
媒を燐酸で中和し、１０５℃で３０分脱水し、次いで濾
過し無色透明油状、酸価０.４、エステル価１８５.８、
水酸基価１８６.８のエステル化物を得た。
四ッ口コルベンにエリスリト−ル１モル１２２ｇｒ、ソ
ジウムメチラート０.３ｇｒ、イソパルミチン酸メチル
２モル５４２ｇｒを仕込み８０℃に昇温し、１０ｍｍＨ
ｇの減圧下脱メタノ−ル反応を８時間行った。次いで触
媒を燐酸で中和し、１０５℃で３０分脱水し、次いで濾
過し無色透明油状、酸価０.４、エステル価１８５.８、
水酸基価１８６.８のエステル化物を得た。
【０００８】本品１００ｇｒ、ソルビタンセスキオレエ
−ト１０ｇｒを混合し、９５℃に昇温し、撹拌しながら
熱水２５ｇｒを徐々に加え、Ｗ／Ｏ型のエマルジョンペ
−ストを得た。本品をガ−ゼに薄く塗り、人間５人の右
腕上膊部に２４時間パッチテストを行ったが、全く皮膚
刺激がなかった。
−ト１０ｇｒを混合し、９５℃に昇温し、撹拌しながら
熱水２５ｇｒを徐々に加え、Ｗ／Ｏ型のエマルジョンペ
−ストを得た。本品をガ−ゼに薄く塗り、人間５人の右
腕上膊部に２４時間パッチテストを行ったが、全く皮膚
刺激がなかった。
【０００９】叉、本品に替えイソパルミチルイソパルミ
テートを同様に乳化したエマルジョンペーストを作り、
本品のエマルジョンペーストとの比較の為に同量を手に
薄く塗り、１０時間後の触感は本品を使用したエマルジ
ョンペーストの方がしっとり感に優れていた。
テートを同様に乳化したエマルジョンペーストを作り、
本品のエマルジョンペーストとの比較の為に同量を手に
薄く塗り、１０時間後の触感は本品を使用したエマルジ
ョンペーストの方がしっとり感に優れていた。
【００１０】
【実施例２】実施例１と同様にエリスリトール１モル１
２２ｇｒ、ソジウムメチラート０.３ｇｒ、イソステア
リン酸メチル３モル８９４ｇｒを仕込み、９５℃に昇温
し２０ｍｍＨｇの減圧下、脱メタノール反応を６時間行
った。次いで触媒をリン酸で中和し１０５℃で３０分間
脱水後濾過し、無色透明液状の酸価０.２、エステル価
１８３.１、水酸基価６２.１のエステル化物を得た。
２２ｇｒ、ソジウムメチラート０.３ｇｒ、イソステア
リン酸メチル３モル８９４ｇｒを仕込み、９５℃に昇温
し２０ｍｍＨｇの減圧下、脱メタノール反応を６時間行
った。次いで触媒をリン酸で中和し１０５℃で３０分間
脱水後濾過し、無色透明液状の酸価０.２、エステル価
１８３.１、水酸基価６２.１のエステル化物を得た。
【００１１】本品２ｇ、ステアリルトリメチルアンモニ
ウムブロマイド４ｇ、ポリ(１５)オキシエチレンセチル
エーテル１g、プロピレングリコール２ｇを混合し、８
０℃に昇温し、９０℃の熱水９１ｇを加え溶解しヘアー
リンス組成物を得た。このヘアリンスをシャンプー後に
使用し、良好なリンス効果を得た。
ウムブロマイド４ｇ、ポリ(１５)オキシエチレンセチル
エーテル１g、プロピレングリコール２ｇを混合し、８
０℃に昇温し、９０℃の熱水９１ｇを加え溶解しヘアー
リンス組成物を得た。このヘアリンスをシャンプー後に
使用し、良好なリンス効果を得た。
【００１２】
【発明の効果】実施例１、２に示すように本発明のエリ
スリトールの脂肪酸エステルは化粧品用油分として使用
する場合に皮膚刺激性がなく、保湿性が良好で廣く基礎
化粧品用油分及びシャンプ−、リンスなどの加脂剤とし
て優れた効果を発揮した。
スリトールの脂肪酸エステルは化粧品用油分として使用
する場合に皮膚刺激性がなく、保湿性が良好で廣く基礎
化粧品用油分及びシャンプ−、リンスなどの加脂剤とし
て優れた効果を発揮した。
Claims (1)
- 【請求項１】一般式(１)で示される化粧品用油分 〔但し、Ａは水素原子、又はＲＣＯ(Ｒは炭素数１２〜
２０の分岐鎖状高級脂肪酸の残基)で少なくとも１個は
ＲＣＯを示す。〕
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8610292A JPH05255187A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 化粧品用油分 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8610292A JPH05255187A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 化粧品用油分 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05255187A true JPH05255187A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13877348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8610292A Pending JPH05255187A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 化粧品用油分 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05255187A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003082454A1 (fr) * | 2002-03-28 | 2003-10-09 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | Dispersant de particules fines et cosmetiques, materiaux de revetement, encre, materiaux de stockage et lubrifiants, contenant lesdits elements |
| WO2004100917A1 (ja) * | 2003-05-13 | 2004-11-25 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | 水中油型乳化化粧料 |
| WO2004100902A1 (ja) * | 2003-05-13 | 2004-11-25 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | 油性化粧料 |
| JP2004339093A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Nisshin Oillio Group Ltd | 日焼け止め化粧料 |
| JP2009173609A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Nof Corp | 多官能アルコール脂肪酸エステルの製造方法 |
-
1992
- 1992-03-10 JP JP8610292A patent/JPH05255187A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003082454A1 (fr) * | 2002-03-28 | 2003-10-09 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | Dispersant de particules fines et cosmetiques, materiaux de revetement, encre, materiaux de stockage et lubrifiants, contenant lesdits elements |
| EP1488850A1 (en) * | 2002-03-28 | 2004-12-22 | The Nisshin OilliO Group, Ltd. | Fine particle dispersant, and cosmetics, coating materials, inks, storage materials and lubricants, containing the same |
| KR100924057B1 (ko) * | 2002-03-28 | 2009-10-27 | 닛신 오일리오그룹 가부시키가이샤 | 미립자 분산제 및 이 분산제를 함유하는 화장료, 도료,잉크, 기억 재료 및 윤활제 |
| EP1488850B1 (en) * | 2002-03-28 | 2014-05-07 | The Nisshin OilliO Group, Ltd. | Fine particle dispersant, and cosmetics, coating materials, inks, storage materials and lubricants, containing the same |
| WO2004100917A1 (ja) * | 2003-05-13 | 2004-11-25 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | 水中油型乳化化粧料 |
| WO2004100902A1 (ja) * | 2003-05-13 | 2004-11-25 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | 油性化粧料 |
| JP2004339093A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Nisshin Oillio Group Ltd | 日焼け止め化粧料 |
| CN100408017C (zh) * | 2003-05-13 | 2008-08-06 | 日清奥利友集团株式会社 | 水包油型乳化化妆品 |
| JP2009173609A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Nof Corp | 多官能アルコール脂肪酸エステルの製造方法 |
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