JPH05254904A - セメント混和剤 - Google Patents

セメント混和剤

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JPH05254904A
JPH05254904A JP5138292A JP5138292A JPH05254904A JP H05254904 A JPH05254904 A JP H05254904A JP 5138292 A JP5138292 A JP 5138292A JP 5138292 A JP5138292 A JP 5138292A JP H05254904 A JPH05254904 A JP H05254904A
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JP
Japan
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cement
pts
added
cement admixture
reducing agent
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JP5138292A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Tsuji
彰敏 辻
Shoichi Fukushima
正一 福島
Shoji Kanzaki
彰二 神崎
Toshiharu Kojima
俊治 小島
Tatsuya Mizunuma
達也 水沼
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/16Sulfur-containing compounds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 RO(C2H4O)n SO3 1/xMで表されるポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を必須成分とす
るセメント混和剤。(但し式中 Rはアルキルフェニル基
または飽和、不飽和の炭素数10〜18の直鎖または分岐鎖
のアルキル基を示し、n はエチレンオキサイドの平均付
加モル数を示し11〜200 の整数を示す。M は金属イオ
ン、アンモニュウム、またはアミンカチオンを示す。x
はイオンの原子価を示す。) 【効果】 本発明によりセメントまたはセメント配合物
の凝結時間を遅延することなく、流動性を著しく改善
し、更にブリージングを低減させるセメント混和剤(減
水剤)が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメントまたはセメント
配合物の混和剤に関するものである。更に詳しくは水硬
性セメント配合物であるモルタル、コンクリートまたは
セメントスラリーの流動性を著しく改善するセメント混
和剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セメントスラリー、モルタル、コ
ンクリートの流動性を改善するための混和剤として、一
般にセメント減水剤、例えば、β−ナフタレンスルホン
酸ホルムアルデヒド高縮合物塩系、メラミンスルホン酸
塩系、リグニンスルホン酸塩系等の減水剤が実用に供さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記減
水剤はセメントまたはセメント配合物の練り混ぜ水量を
一定にして減水剤を添加し流動性を著しく改善した場
合、特にリグニンスルホン酸塩系減水剤はセメントまた
はセメント配合物の凝結時間を遅延し、初期強度が低下
し、更には配合物より発生するブリージング水が多くな
るという欠点を有する。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、上記の欠
点がない減水剤、即ちセメントまたはセメント配合物の
凝結時間を遅延する事なく、流動性を著しく改善し、更
にブリージングを低減させるような減水剤を鋭意検討し
た結果、従来起泡剤として提案されているものよりもエ
チレンオキサイドの付加モル数の多いポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩よりなるセメント混和剤が上
記問題点を解決する優れた減水剤である事を見出し本発
明を完成した。
【0005】本発明品であるポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩とは一般式 RO(C2H4O)n SO3 1/xMで表
される(但し式中 Rはアルキルフェニル基または飽和、
不飽和の炭素数10〜18のアルキル基を示し、n はエチレ
ンオキサイド(以後EOと称する)の平均付加モル数を示
し11〜200 の整数を示す。M は金属イオン、アンモニュ
ウムまたはアミンカチオンを示す。x はイオンの原子価
を示す。)化学構造を有する。一般にアルキルエーテル
硫酸塩にEOを低モル数(例えば1〜5モル)付加すると
硬水中での溶解性が増加し、起泡性が増加する。この技
術をコンクリートに応用したものとして特開昭49−8013
6 号公報(EO付加モル数1〜10)、特開昭54−132624号
公報(EO付加モル数2〜5)、特開平3−50168 号公報
(EO付加モル数0または2〜5)等のコンクリート用起
泡剤としての利用技術がある。本発明者等はこの起泡剤
のEO付加モル数を増加させる事によりコンクリート中で
の起泡性が減少し、セメントの分散性を著しく向上させ
る事、およびブリージング量を低減せしめる事を見出し
た。即ち、本発明はEO付加モル数を増加させる事により
セメントの凝結時間を遅延する事もなく、起泡性を減
じ、流動性を向上させ、ブリージングを低減させる技術
であり従来技術とは全く相違した技術である。
【0006】上記公報などに記載される如く、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸塩のEO平均付加モル数
の比較的小さな(1〜10)ものは添加量を増加させるに
従ってセメントの流動性を向上させる事がわかっていた
が、流動性の向上とともに多量の気泡が連行される。こ
の気泡を消泡させる手段として消泡剤等の添加が試みら
れていたが、コンクリート混練り直後および経時による
気泡量のコントロールが困難であり、自ずと使用目的が
多量の気泡を含有する分野に限定されていた(例えば石
膏ボード、エアーモルタル、軽量部材等)。
【0007】しかるに本発明の添加剤ではEOの平均付加
体モル数を11〜200 、好ましくは50〜150 とすることに
より、気泡連行性が減少し、 100モル以上では通常の使
用量である 0.1〜0.5 %で建築用生コンクリートに通し
た空気量(通常3〜5%)を連行することが可能であ
る。上記一般式において Rは C12〜C16 が好ましく、n
は50〜150 が好ましい。
【0008】例えば、
【0009】
【化1】
【0010】などが挙げられる。
【0011】R としてはデシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エ
イコシル、オレイル、リノレイル、リノレニル、ヘキシ
ルフェニル、ヘプチルフェニル、オクチルフェニル、ノ
ニルフェニル、デシルフェニル、ウンデシルフェニル、
ドデシルフェニル、トリデシルフェニル、テトラデシル
フェニルなどの基が例示され、好ましくはドデシル、ト
リデシル、テトラデシル、ノニルフェニル、デシルフェ
ニルである。
【0012】M としては金属イオンとしてアルカリ金属
(Li、Na、K)、アルカリ土類金属(Ca、Mg)、Al、Fe、
Co、Niなどの3価の金属、Cu、Znなどの2価の金属およ
びこれらの2種以上の混合物;アミンカチオンとして
は、C1〜C18 のアミン(メチルアミン、プロピルアミ
ン、ヘキシルアミン、ノニルアミン、ドデシルアミン、
ペンチルアミン、ステアリルアミン)、C1〜C18 のアル
カノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、
イソプロパノールアミン、シクロヘキシルエタノールア
ミン)などのアミンのカチオンおよびこれらの2種以上
の混合物が例示される。
【0013】本発明のセメント混和剤は市販の減水剤、
例えばナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物
系、メチルナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮
合物系、スルホン化メラミン樹脂系、リグニンスルホン
酸系、フェノール系、ポリカルボン酸系、ポリカルボン
酸の部分エステル系、アニリンスルホン酸系等の減水剤
との併用が可能である。併用割合は本発明品 0.001〜99
重量部に対し減水剤が99.999〜1重量部である。更に徐
放性分散剤として特開平1−270550号公報に記載されて
いる物質を併用し流動性を長時間一定に保持する事も可
能である。また必要に応じ起泡剤を添加したり、水溶性
高分子を添加する事も可能である。本発明品の使用に当
たっては上記の如き公知の減水剤を減水剤/本発明品=
1〜99/99〜1重量比で併用し、この組成物 100重量部
に対し、徐放性分散剤を1〜30重量部、起泡剤を 0.1〜
5重量部、消泡剤を0.01〜15重量部の範囲内で添加使用
するのが好ましい。
【0014】本発明品のセメントに対する添加量は0.00
01〜1.0 %、好ましくは0.001 〜0.5 %である。
【0015】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0016】実施例1 水/セメント比=50%、細骨材/セメント=2のモルタ
ルにポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸Na
塩のEO付加モル数を変化させた(表1に示す)界面活性
剤を対セメント 0.1%(有効分換算)添加し、万能混合
攪拌機(三英製作所(株))にて低速3分間混合し、JI
S-R5201 に準じモルタルの流動性(フロー値)および単
位容積重量を測定し、JIS-A1116 に準じ空気量を計算し
た。測定後、2リットルの容器にモルタルを詰め、JIS-
A1123 に準じブリージングを測定し、ブリージング率を
計算した。これらの結果を表2に示す。なお、モルタル
中の気泡を消泡させるために、シリコーン系消泡剤TSA7
70(東芝シリコーン(株)製)を対セメント0.0045%
(固型分換算)添加した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】実施例2 水/セメント比=50%、細骨材/セメント=2のモルタ
ルにポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na塩のEO
付加モル数を変化させた(表3に示す)界面活性剤を対
セメント 0.1%(有効分換算)添加し、万能混合攪拌機
(三英製作所(株))にて低速3分間混合し、JIS-R520
1 に準じモルタルの流動性(フロー値)および単位容積
重量を測定し、JIS-A1116 に準じ空気量を計算した。測
定後2リットルの容器にモルタルを詰めJIS-A1123 に準
じブリージングを測定し、ブリージング率を計算した。
これらの結果を表4に示す。なおモルタル中の気泡を消
泡させる為にシリコーン系消泡剤TSA770(東芝シリコー
ン(株)製)を対セメント0.0045%(固型分換算)添加
した。
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】表2および表4から、本発明品であるセメ
ント混和剤は従来公知の減水剤であるβ−ナフタレンス
ルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物塩系減水剤およびEO
平均付加モル数11未満のものに比して流動性(モルタル
フロー)が大幅に向上し、更にブリージング率を減少せ
しめる事がわかる。更に本発明品のEO付加モル数が75の
ものと同等の流動性を得るための市販品β−ナフタレン
スルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物塩系減水剤の添加
量は約 0.5%であって、本発明品の約5倍の添加量が必
要であることがわかる。これらの事は本発明品が優れた
セメント混和剤(減水剤)である事を示す。
【0023】実施例3 水/セメント比=50%、細骨材/セメント=2のモルタ
ルにポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩の塩の
種類を変えた混和剤(エチレンオキサイド付加モル数=
75モル:表5に示す)を対セメント0.1 %(酸換算で添
加)添加し万能混合攪拌機(三英製作所(株))にて低
速3分間混合し、JIS-R5201 に準じモルタルの流動性
(フロー値)および単位容積重量を測定し、JIS-A1116
に準じ空気量を計算した。測定後2リットルの容器にモ
ルタルを詰めJIS-A1123 に準じブリージングを測定し、
ブリージング率を計算した。これらの結果を表6に示
す。なおモルタル中の気泡を消泡させる為にシリコーン
系消泡剤TSA770(東芝シリコーン(株)製)を対セメン
ト0.0045%(固型分換算)添加した。
【0024】
【表5】
【0025】
【表6】
【0026】表6より本発明品であるセメント混和剤の
塩の種類が変わっても分散性、ブリージング抑制効果が
変わらず、優れたセメント混和剤(減水剤)である事が
わかる。
【0027】
【発明の効果】本発明によりセメントまたはセメント配
合物の凝結時間を遅延することなく、流動性を著しく改
善し、更にブリージングを低減させるセメント混和剤
(減水剤)が提供される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 RO(C2H4O)n SO3 1/xMで表される
    ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩を必須成分
    とするセメント混和剤。(但し式中 Rはアルキルフェニ
    ル基または飽和、不飽和の炭素数10〜18の直鎖または分
    岐鎖のアルキル基を示し、n はエチレンオキサイドの平
    均付加モル数を示し11〜200 の整数を示す。M は金属イ
    オン、アンモニュウム、またはアミンカチオンを示す。
    x はイオンの原子価を示す。)
  2. 【請求項2】 更にセメント減水剤、起泡剤、徐放性分
    散剤、消泡剤の一種もしくは二種以上を併用する事を特
    徴とする請求項1記載のセメント混和剤。
JP5138292A 1992-03-10 1992-03-10 セメント混和剤 Pending JPH05254904A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100468231B1 (ko) * 2002-05-08 2005-01-26 (주)파인켐텍 경량단열 기포 콘크리트용 감수형 기포제 조성물
JP2008037663A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Shin Etsu Chem Co Ltd 水硬性組成物
CN106587708A (zh) * 2016-12-20 2017-04-26 浙江建研科之杰新材料有限公司 一种透水混凝土用聚羧酸减水剂及其制备方法

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