JPH05254580A - 内容物吐出容器の内容物の充填方法 - Google Patents

内容物吐出容器の内容物の充填方法

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JPH05254580A
JPH05254580A JP4049704A JP4970492A JPH05254580A JP H05254580 A JPH05254580 A JP H05254580A JP 4049704 A JP4049704 A JP 4049704A JP 4970492 A JP4970492 A JP 4970492A JP H05254580 A JPH05254580 A JP H05254580A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピストン(2) の上方には噴射ガス(G) が、ピス
トン(2) の下方には内容物(M)がそれぞれ充填しされて
おり、該ピストン(2) をガス圧力によって下降させる
と、吐出パイプ(20)を介して該ピストンの下方の内容物
が吐出するピストン式の圧力容器の内容物(M) の充填方
法において、この充填所要時間を短縮できるようにする
こと。 【構成】ピストン(2) の筒部(22)の高さを胴部(23)の高
さ以上に設定して、内容物充填の際、内容物充填用パイ
プの長さを短縮できるようにすること、又は、筒部(22)
から空気抜きすることなく、胴部(23)の外周から空気抜
きできるようにすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寸胴型の容器内の上部
に収容したピストンをガス圧力によって降下移動させ、
このピストンを貫通する吐出パイプを介して内容物を吐
出させる、所謂、ピストン式の内容物吐出容器における
前記内容物の充填方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】従来からこの種内容物吐出容器に
はピストン降下式のものがあり、図1に示すように、寸
胴型の有底筒状の容器主体(1) 内に、ピストン(2) が摺
動可能に設けられており、容器主体(1) 内は、該ピスト
ン(2) によって上下に区画されるとともに該容器主体
(1) の上端開放部はバルブ(V) を具備し且これに連通接
続される吐出パイプ(20)を具備する蓋板(13)によって閉
塞された構成である。
【0003】前記ピストン(2) は、該容器主体(1) に内
嵌するカップ状で且その中央に前記吐出パイプ(20)に気
密摺動状態に外嵌する筒部(22)を具備する構成となって
おり、該ピストン(2) より上方の上室(10)には、高圧の
噴射ガス(G) が、下方の下室(11)には、内容物(M) がそ
れぞれ収容され、前記吐出パイプ(20)は容器主体(1)の
底壁近傍に到達する程度の長さに設定されている。この
ものでは、バルブ(V)を押してこれを開放させると、ピ
ストン(2) は上室(10)のガス圧力によって降下せしめら
れ、下室(11)内の内容物(M) が、下方へ押されて前記吐
出パイプ(20)を介して前記バルブ(V) の吐出口(12)から
吐出され、便利に使用できる。
【0004】又、このものでは、内容物(M) 及び噴射ガ
ス(G) の充填は次の手順で行われる。つまり、容器主体
(1) の上端開放状態で且容器主体(1) の上部にピストン
(2)を収容した状態において、下室(11)内に内容物(M)
が充填され、その後に、筒部(22)に蓋板(13)の吐出パイ
プ(20)を挿入した状態で上室(10)内に噴射ガス(G) を充
填した後、容器主体(1) の上端部が蓋板(13)によって閉
塞されて、内容物吐出容器が完成する。
【0005】ところが、この従来のものでは、内容物吐
出容器の下室(11)内に内容物(M) を充填する作業が面倒
で、しかも、この作業に長時間を要し、内容物(M) を充
填した内容物吐出容器の生産性が不十分であるという問
題がある。これは、次の理由による。上記従来のもので
は、図2に示すように、筒状の容器主体(1) 内の上部に
ピストン(2) を収容した後、バルブ(V) を具備させた蓋
板(13)をカシメ止めする前に、容器主体(1) の上端開放
部からピストン(2) の筒部(22)を介して下室(11)内に内
容物を充填することとなるが、このとき、筒部(22)の上
端開口部が容器主体(1) の上端開放部よりも内方に(奥
に)位置していることから、前記筒部(22)から内容物
(M) を直接充填することができず、同図に示すように、
筒部(22)の内径よりも小さな直径の充填パイプ(P) をこ
の筒部(22)内に挿入した態様で充填しなければならず、
この充填パイプ(P) が前記筒部(22)の内径よりもさらに
小さな直径となること、しかも、この充填パイプ(P) が
長くなることから、内容物(M) の充填時の充填パイプ
(P) 内の通過抵抗が大きく、充填に要する時間が長くな
るのである。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、『筒状の容器主体(1) の上端に設けたバルブ
(V) に接続される吐出パイプ(20)に対して気密摺動可能
に外嵌する筒部(22)を具備させたピストン(2) を容器主
体(1) 内に摺動可能に収容し、前記ピストン(2) によっ
て該容器主体(1) 内を上下に区画するとともに該ピスト
ン(2) より上方の上室(10)には噴射ガス(G) を、ピスト
ン(2) より下方の下室(11)には内容物(M) をそれぞれ充
填してなる内容物吐出容器の前記内容物の充填に際し、
容器主体(1) の上端が開放された状態にて、この上端開
放部からピストン(2) の筒部(22)を介して下室(11)内に
内容物(M) を充填する方法』において、内容物(M) の充
填に要する時間を短縮できるようにすることをその課題
とする。
【0007】[請求項1の発明]
【0008】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『ピストン(2) の筒部(22)の高さを胴部(23)
のそれ以上に設定し、このピストン(2) を容器主体(1)
内の移動域の上端に位置させると共に、前記筒部(22)の
上端を保持した状態で筒部(22)の上端から下室(11)内に
内容物(M) を充填するようにした』ことである。
【0009】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。筒部(2
2)の高さが胴部(23)のそれ以上に設定されると共に、容
器主体(1) 内の移動域の上端に位置されているから、内
容物(M) の充填の際、筒部(22)の上端が容器主体(1) の
上端開放部に接近するか又はこれよりも上方に突出し、
しかも、この筒部(22)の上端が保持されている。
【0010】従って、筒部(22)の上端から内容物(M) を
直接充填するか又は短い充填パイプ(P) を用いてピスト
ン(2) の下方の下室(11)内に内容物(M) を充填できる。
この内容物(M) の充填後に、吐出パイプ(20)を前記筒部
(22)内に挿入して、上室(10)内に噴射ガス(G) を充填
し、この吐出パイプ(20)及びバルブ(V) を具備する蓋板
(13)によって容器主体(1) の上端開放部を閉塞すると、
内容物吐出容器が完成する。
【0011】
【効果】筒部(22)の上端部から内容物(M) を直接充填す
るか又は短い充填パイプ(P) を用いて内容物(M) を充填
できるから、従来のピストン(2) を用いる場合に比べ
て、内容物(M) の充填作業に要する時間が短縮でき、生
産性が向上する。又、筒部(22)の上端が容器主体(1) の
上端開放部に接近するか又はこれよりも上方に突出した
ものとなるから、内容物(M) の充填に際して、充填パイ
プ(P) 等の充填用口部が筒部(22)に対応し易く、内容物
(M) の充填ミスが生じないものとなる。
【0012】[請求項2の発明]この請求項2の発明
は、筒部(22)から空気抜きをすることなく、筒部(22)か
ら内容物(M) を直接充填できるようにして、請求項1の
発明と同様の課題を解決するものである。
【0013】
【技術的手段】このために採用された本発明の技術的手
段は、『ピストン(2) を弾性材料からなるものとし、こ
のピストン(2) の筒部(22)の上端部を容器主体(1) の外
部から保持し、この状態で、前記筒部(22)の上端に内容
物(M) の充填用ノズル(N) を外周気密状態に圧接し、ピ
ストン(2) の胴部(23)の外周と容器主体(1) の胴部内周
との接触部より空気抜きしながら内容物(M) を下室(11)
内に充填するようにした』ことである。
【0014】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。内容物
(M) を充填する際、筒部(22)の上端に(N) が直接接続さ
れ、この筒部(22)内に加圧充填された内容物(M) が下室
(11)内に充填される。このとき、内容物(M) の充填に伴
って下室(11)内の空気が胴部(23)の外周と容器主体(1)
の内周との接触部を介して上室(10)内に排出され、この
排出空気は、容器主体(1) の上端開放部から外部に排出
される。従って、筒部(22)の断面の一部から空気抜きさ
れる場合に比べて、筒部(22)からの単位時間当りの充填
量が多くできる。
【0015】このように充填した後、吐出パイプ(20)を
前記筒部(22)内に挿入して、上室(10)内に噴射ガス(G)
を充填し、この吐出パイプ(20)及びバルブ(V) を具備す
る蓋板(13)によって容器主体(1) の上端開放部を閉塞す
ると、内容物吐出容器が完成する。
【0016】
【効果】筒部(22)の一部から空気抜きされる場合に比べ
て、筒部(22)からの単位時間当りの充填量が多くできる
から、従来のものに比べて、内容物(M) の充填作業に要
する時間が短縮でき、生産性が向上する。
【0017】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。本発明の内容物吐出容器の容器主体(1)
は、従来のものと同様な構成であり、深絞りによって有
底筒状の寸胴形状に構成され、その上端開放部には、吐
出口(12)をへの回路を開閉するバルブ(V) 及びこれに接
続された吐出パイプ(20)を具備する蓋板(13)が、前記容
器主体(1) の上端開放部を閉塞した構成となっている。
【0018】前記容器主体(1) 内に摺動可能に収容する
ピストン(2) は、合成樹脂等の弾性材料から構成され、
全体がカップ状で且底面の中央から上方に筒部(22)が突
出され、外周の胴部(23)と前記筒部(22)が同心となって
いる。又、前記胴部(23)の上端には環状の滑足(24)が斜
め上方に張出し、この滑足(24)の断面は略三角形状とな
ると共に、その直径が容器主体(1) の胴部内径との関係
で所定の寸法に設定され、容器主体(1) 内に収容した状
態では、前記滑足(24)の先端部が全域に亙って一定度合
撓んで、容器主体(1) の内面との摺動部の気密を確保し
ている。
【0019】又、前記筒部(22)の内径は、前記吐出パイ
プ(20)が気密摺動状態に嵌合する直径に設定されてい
る。尚、前記ピストン(2) 及び吐出パイプ(20)として
は、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成
樹脂が使用できる。このピストン(2) は、初期状態で
は、容器主体(1) 内の最上部に収容される。これによ
り、容器主体(1) 内は、上室(10)と下室(11)とに区画さ
れ、前記下室(11)内には内容物(M) が、上室(10)には噴
射ガス(G) がそれぞれ充填されたものとなっている。
【0020】このような内容物吐出容器とするには、容
器主体(1) の上端開放部を蓋板(13)によって閉塞する前
に、前記内容物(M) 及び噴射ガス(G) の充填作業が必要
となる。 [内容物充填例1]この実施例では、図4のように、ピ
ストン(2) の筒部(22)の高さを胴部(23)の高さよりも高
く設定してあり、容器主体(1) 内の上端部にこのピスト
ン(2) を収容した状態で前記筒部(22)の上端部を容器主
体(1) の上端開放部から外部に突出させる。そして、こ
の筒部(22)の突出端をクランプ装置(4) のエアーシリン
ダ(E) (E) によって進退される爪(41)(41)によって保持
し、充填用ポンプ(3) に接続した充填パイプ(P) を筒部
(22)に挿入して内容物(M) を充填する。尚、このとき、
吐出パイプ(20)よりも直径の小さな充填パイプ(P) を用
いて下室(11)内に内容物(M) を充填する。
【0021】これにより、充填用ポンプ(3) によって送
り出された内容物(M) が充填パイプ(P) を介して下室(1
1)内に充填され、下室(11)内の空気は充填パイプ(P) と
筒部(22)との間隙を介して外部に排出されるから、内容
物(M) の充填が円滑に実行される。この後、吐出パイプ
(20)を筒部(22)内に挿入すると共に蓋板(13)が容器主体
(1) の上端開放部を閉塞しない状態として、公知の方法
により上室(10)内に噴射ガス(G) を充填し、充填完了後
に蓋板(13)を容器主体(1) の上端開放部にカシメ止めす
ると内容物(M) 及び噴射ガス(G) を充填した内容物吐出
容器となる。
【0022】尚、前記内容物(M) としては、整髪料やコ
ーキング剤などの粘度の高いものが好ましい。又、この
実施例では、前記吐出パイプ(20)の下端部は、図3の如
く斜めにカットされてカット面(21)となっており、前記
ピストン(2) が、同図の二点鎖線に示すように、最降下
位置まで降下した時に、前記カット面(21)の少なくとも
上端部が前記筒部(22)よりも上方に位置するように設定
している。
【0023】従って、内容物(M) が多く残存している状
態では、ピストン(2) の筒部(22)の全体は吐出パイプ(2
0)に外嵌し、吐出パイプ(20)の下端部は、下室(11)内に
のみ開放していることとなり、前記バルブ(V) を押し
て、内容物の密封状態を開放させると、従来例で説明し
たように、ピストン(2) が降下移動し、内容物(M) は、
吐出パイプ(20)を介して吐出口(12)から吐出される。
【0024】そして、内容物(M) が全て吐出されてピス
トン(2) が最降下位置まで達した状態では、吐出パイプ
(20)の下端部のカット面(21)と、筒部(22)とは上記の如
くの寸法関係に設定されているから、吐出パイプ(20)
は、上室(10)内にも連通することとなり、この状態で、
バルブ(V) を開弁することによって、上室(10)内のガス
も吐出パイプ(20)の下端部から吐出パイプ(20)内を通っ
て、前記吐出口(12)から外部へ吐出されることとなる。
【0025】[内容物充填例2]この実施例は、請求項
2の発明に対応するもので、図1に示す内容物吐出容器
とするに際し、蓋板(13)を装着しない状態では、ピスト
ン(2) は容器主体(1) 内の上端部に位置されている。そ
して、この実施例の場合、ピストン(2) の筒部(22)の高
さは胴部(23)のそれよりも短くなっていることから、筒
部(22)の上端部は容器主体(1) の上端開放部よりも内方
に位置する。
【0026】この筒部(22)の上端部を容器主体(1) の上
端開放部から挿入されるクランプ装置(4) の爪(41)(41)
によって保持固定する。このため、このクランプ装置
(4) は、前記爪(41)(41)が開閉可能となるとともに上下
移動可能に構成されており、爪(41)(41)の先端部は下方
に屈曲した構成となっている。この爪(41)(41)によって
筒部(22)を保持してピストン(2) を容器主体(1) 内にお
いて固定した状態で、充填用ポンプ(3) に接続した充填
ノズル(N) を筒部(22)の上端に圧接して外周気密状態に
接続する。このとき、筒部(22)は、爪(41)(41)によって
保持されているから、ピストンは容器主体(1) 内の所定
の位置に維持されたままとなる。
【0027】この状態で、充填用ポンプ(3) の吐出圧力
によって内容物(M) を充填すると、この内容物は筒部(2
2)を充満した状態で下室(11)内に充填され、下室内はこ
の充填圧力に高められる。ピストンは弾性材料から形成
されて胴部(23)の上端の滑足(24)はたわんだ状態で容器
主体(1) の内壁と接触しているから、前記充填圧力が所
定のレベルに達すると、前記胴部(23)又は滑足(24)がた
わんで容器主体(1) の内壁との間に間隙が生じ、下室(1
1)内の空気は前記前記間隙から排出される。
【0028】内容物(M) の充填量が所定量に達すると、
充填用ポンプを停止するか又はノズル(N) までの回路を
遮断して、充填を停止して、ノズル(N) を筒部(22)の上
端から外すと共に、エアーシリンダ(E) (E) を復帰作動
させてクランプ装置(4) の爪(41)(41)を開放して容器主
体(1) 内から取り出す。この爪(41)(41)の取り出しを可
能にするためには、クランプ装置(4) を昇降させる方
式、または、クランプ装置(4) を図6のように固定し
て、容器主体(1) を一定ストローク昇降駆動すると共
に、水平移動させる方式等が採用できる。
【0029】同図のものでは、固定位置でエアーシリン
ダ(E1)(E1)によって爪(41)(41)を開閉できるクランプ装
置(4) とし、この爪(41)(41)の中間上方にノズル(N) を
エアーシリンダ(E2)によって昇降可能に保持し、前記爪
(41)(41)の下方にピストン(2) を収容した容器主体(1)
を支持する回転テーブル(42)をエアーシリンダ(E3)によ
って一定ストローク昇降駆動する構成とし、さらに、前
記回転テーブルを所定のタイミングで所定の角度回転さ
せる駆動装置(43)を装備させている。
【0030】これにより、駆動装置(43)の所定量の作動
により回転テーブル(42)に支持した容器主体(1) を爪(4
1)(41)の下方に位置させて回転テーブル(42)を停止し、
この停止状態でエアーシリンダ(E3)の作動によってこの
回転テーブル(42)を所定のストローク持上げて爪(41)(4
1)を容器主体(1) 内に挿入し、この後、クランプ装置
(4) のエアーシリンダ(E1)(E1)を作動させて爪(41)(41)
により筒状主体(1) 内の筒部(22)を挟持し、エアーシリ
ンダ(E2)の作動によってノズル(N) を前記筒部(22)に対
接させ、その後、既述の手順で内容物(M) を下室(11)内
に充填する。充填完了後は、前記ノズル(N) 及び回転テ
ーブル(42)を復帰移動させ、その後、駆動装置(43)によ
って回転テーブル(42)を所定角度回転させると、内容物
充填済の容器主体(1) が爪(41)(41)の下方から脱出し
て、未充填の容器主体(1) が爪(41)(41)の下方に位置す
ることとなる。
【0031】以後、充填済の容器主体(1) を回転テーブ
ル(42)から取り出すと共に、新たな容器主体(1) を載置
して、上記動作の繰り返させると、ピストン(2) を挿入
した容器主体(1) 内に順次内容物が充填できることとな
る。その後、上記充填例と同様の手順で噴射ガス(G) を
充填し、蓋板(13)によって容器主体(1) の上端開放部を
閉塞すると、内容物(M) 及び噴射ガス(G) を充填した内
容物吐出容器が完成する。
【0032】尚、ピストンは、透明体又は半透明体によ
って構成するものとした場合には、この内容物充填の際
に、内容物充填状況が見易くなる。又、この実施例で
は、筒部(22)の高さを胴部(23)のそれよりも低いものと
したが、この筒部(22)の高さを胴部(23)よりも高く設定
し、容器主体(1) 内に収容した状態においてピストンの
筒部(22)が容器主体(1) の上端開口部よりも上方(外
部)に突出する構成としてもよい。この場合には、ノズ
ル(N) を筒部(22)の上端部に対応させて内容物を充填す
る作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内容物吐出容器の説明図。
【図2】従来の内容物充填方法の説明図。
【図3】本発明の方法によって内容物(M) を充填した内
容物吐出容器の説明図。
【図4】内容物(M) の充填方法の実施例1の説明図。
【図5】内容物(M) の充填方法の実施例2の説明図。
【図6】前記方法を実施する装置の説明図。
【符号の説明】
(1) ・・・容器主体 (10)・・・上室 (11)・・・下室 (2) ・・・ピストン (20)・・・吐出パイプ (22)・・・筒部 (G) ・・・噴射ガス (M) ・・・内容物 (V) ・・・バルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の容器主体(1) の上端に設けたバル
    ブ(V) に接続される吐出パイプ(20)に対して気密摺動可
    能に外嵌する筒部(22)を具備させたピストン(2) を容器
    主体(1) 内に摺動可能に収容し、前記ピストン(2) によ
    って該容器主体(1) 内を上下に区画するとともに該ピス
    トン(2) より上方の上室(10)には噴射ガス(G) を、ピス
    トン(2) より下方の下室(11)には内容物(M) をそれぞれ
    充填してなる内容物吐出容器の前記内容物の充填に際
    し、容器主体(1) の上端が開放された状態にて、この上
    端開放部からピストン(2) の筒部(22)を介して下室(11)
    内に内容物(M) を充填する方法において、ピストン(2)
    の筒部(22)の高さを胴部(23)のそれ以上に設定し、この
    ピストン(2) を容器主体(1) 内の移動域の上端に位置さ
    せ、前記筒部(22)の上端を保持した状態で筒部(22)の上
    端から下室(11)内に内容物(M) を充填するようにした内
    容物吐出容器の内容物の充填方法。
  2. 【請求項2】 筒状の容器主体(1) の上端に設けたバル
    ブ(V) に接続される吐出パイプ(20)に対して気密摺動可
    能に外嵌する筒部(22)を具備させたピストン(2) を容器
    主体(1) 内に摺動可能に収容し、前記ピストン(2) によ
    って該容器主体(1) 内を上下に区画するとともに該ピス
    トン(2) より上方の上室(10)には噴射ガス(G) を、ピス
    トン(2) より下方の下室(11)には内容物(M) をそれぞれ
    充填してなる内容物吐出容器の前記内容物の充填に際
    し、容器主体(1) の上端が開放された状態にて、この上
    端開放部からピストン(2) の筒部(22)を介して下室(11)
    内に内容物(M) を充填する方法において、ピストン(2)
    を弾性材料からなるものとし、このピストン(2) の筒部
    (22)の上端部を容器主体(1) の外部から保持し、この状
    態で、前記筒部(22)の上端に内容物(M) の充填用ノズル
    (N) を外周気密状態に圧接し、ピストン(2) の胴部(23)
    の外周と容器主体(1) の胴部内周との接触部より空気抜
    きしながら内容物(M) を下室(11)内に充填するようにし
    た内容物吐出容器の内容物の充填方法。
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