JPH05254418A - 車両用abs試験装置 - Google Patents

車両用abs試験装置

Info

Publication number
JPH05254418A
JPH05254418A JP4086104A JP8610492A JPH05254418A JP H05254418 A JPH05254418 A JP H05254418A JP 4086104 A JP4086104 A JP 4086104A JP 8610492 A JP8610492 A JP 8610492A JP H05254418 A JPH05254418 A JP H05254418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
test
rollers
roller
abs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4086104A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Yoshida
田 文 男 吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Altia Co Ltd
Original Assignee
Nissan Altia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Altia Co Ltd filed Critical Nissan Altia Co Ltd
Priority to JP4086104A priority Critical patent/JPH05254418A/ja
Publication of JPH05254418A publication Critical patent/JPH05254418A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用ABS試験装置の構成の簡潔化と小型
化を図り、しかも実車状態での台上走行試験を容易に行
なえる。 【構成】 被験車両39の車輪40,41を載置して回
転可能なローラ3,4と、これらローラ3,4の回転を
断続可能な動力断続手段13,14,15,16を設け
る。前記動力断続手段13,14,15,16を選択的
に作動可能にするとともに、該手段13,14,15,
16の断作動時に所定のトルクを対応するローラ3,4
に伝達可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構成の簡潔化と小型化を
図れるとともに、実車状態での台上走行試験を容易に行
なえるようにした車両用ABS試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、急ブレーキ時の車輪ロックを防止
するブレーキシステムを備えた、いわゆるABS付き車
両が生産されるようになり、これに伴なって、この種車
両に対するABS(アンチロック・ブレーキシステム)
作動試験装置が必要になってきた。
【0003】従来、この種試験装置のうち、実車のまま
台上で走行試験を行なうものとして、例えば各車輪を載
置可能な一対のローラの一方を駆動回転させるモータを
備えたものや、試験時に被験車輪に近接する車体をリフ
トで押し上げることで、被験車輪のスリップを発生し易
くするようにしたものがある。
【0004】しかし、前者は大能力のモータを複数要
し、また後者は各車輪の試験毎にリフトの昇降操作を要
して、作業が煩雑で手間が掛かり、しかも両者とも設備
費が高価になる等の問題があった。
【0005】また、特開平2ー21234号公報の試験
装置は、各車輪を載置可能な一対のローラと、一方のロ
ーラと同動する検出軸の端部に設けた等価慣性ローラ
と、検出軸の捩れを検出する歪ゲージと、前後のローラ
間に動力を伝達するシャフトと、各ローラへの動力を断
続するクラッチとを備え、試験時に全てのクラッチを切
離し、かつ各ローラを自由回転可能にさせた状態でブレ
ーキ操作し、その際等価慣性ローラで形成される検出軸
の捩れを歪ゲージで検出し、急激な減速状態を感知した
際ABS作動を行なわせ、当該作動の合否を判定するよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この装置は検
出軸に歪ゲージとスリップリング、更には等価慣性ロー
ラ等の取付けを要し、構成が複雑になるうえに検出軸の
長尺化を助長して、装置が大型化するという問題があっ
た。本発明はこのような問題を解決し、構成の簡潔化と
小型化を図れるとともに、実車状態での台上走行試験を
容易に行なえるようにした車両用ABS試験装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車両
用ABS試験装置は、被験車両の車輪を載置して回転可
能なローラと、これらローラの回転を断続可能な動力断
続手段を備えた車両用ABS試験装置において、前記動
力断続手段を選択的に作動可能にするとともに、該手段
の断作動時に所定のトルクを対応するローラに伝達可能
にして、構成の簡潔化とこの種装置の小型化を図れると
ともに、実車状態での台上走行試験を容易に行なえるよ
うにしたことを特徴にしている。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図1および図2において1は床面2に設けたピッ
トで、該ピット1内に二組のローラ3,3および4,4
が離間して配設されている。
【0009】ローラ3,3および4,4は軸受5,6,
7,8を介して回転可能に軸支され、その回動軸9,1
0,11,12の内側端部に、動力断続手段であるクラ
ッチ13,14,15,16を構成する従動クラッチ1
3a,14a,15a,16aが連結されている。
【0010】回動軸9,10および11,12の間に
は、回動軸17,18が同軸位置に回転可能に架設さ
れ、該軸17,18の両端部に原動クラッチ13b,1
4b,15b,16bが摺動可能に連結されている。
【0011】これら原動クラッチ13b,14b,15
b,16bと、これと対をなす従動クラッチ13a,1
4a,15a,16aとは、常時は接続され、試験時に
所定の原動クラッチ13b,14b,15b,16bを
選択的に切離し可能にしている。実施例ではクラッチ
7,8として、ドッグクラッチを使用している。
【0012】回動軸9,10および11,12と、回動
軸17,18とは、トルクリミッタであるカップリング
19,20,21,22を介して連結され、該カプリン
グ19,20,21,22は、クラッチ13,14,1
5,16の切離し後も、所定のトルク、つまり車輪の非
制動時の回転トルクを若干上回る程度のトルクを、回動
軸9,10,11,12側へ伝達可能にしている。実施
例ではカップリング19,20,21,22として、摩
擦カップリングを使用している。
【0013】回動軸17,18にはベベルギヤ23,2
4が固定され、該ギヤ23,24にベベルギヤ25,2
6が噛合している。ベベルギヤ25,26は、同軸上に
配したギヤシャフト27,28の端部に固定され、この
うちギヤシャフト28はシャフトホルダー29と摺動か
つ同期回動可能に装着され、該シャフトホルダー29と
ギヤシャフト27とが、動力手段であるモータ30に連
係されている。
【0014】前記ローラ4,4の下方には、各一対のガ
イドレール31,32がギヤシャフト27,28と平行
に配設され、該レール31,32上に軸受7,8を固定
した架台33,34が摺動可能に装着されていて、上記
レール31,32に沿って移動することで、被験車両の
ホイールベースに調整可能にされている。
【0015】架台33,34の下部にはスクリューシャ
フト35,36が螺合され、該シャフト35,36はガ
イドレール31,32と平行に配設されていて、この他
端がモータ37,38の出力軸に連結されている。
【0016】この他、39は被験車両であるABS付き
車両、40,41はABS付き車両39の前後輪、42
はピット1の開口部を閉塞する踏板である。
【0017】なお、この実施例では前後輪40,41を
単一のローラ3,4上に載せているが、これを各一対の
ローラ上に載せてもよい。また、この実施例ではモータ
30の動力を回動軸17,18へ伝える手段として、回
動軸17,18とギヤシャフト27,28にベベルギヤ
23,24,25,26を設けているが、プーリやベル
ト、油圧ポンプと油圧モータ、同期電動機等の他の手段
を用いてもよい。
【0018】更に、この実施例ではローラ3,4の駆動
手段としてモータ30を用いているが、被験車両39を
自走させてローラ3,4を駆動させてもよく、その場合
はモータの代わりに、フライホイールを用いればよい。
【0019】また、上述の実施例ではクラッチ13,1
4,15,16の切離後、所定のトルクをローラ3,4
側へ伝達する手段として摩擦カップリング19,20,
21,22を用いているが、これらの代わりに電磁カッ
プリングを用い、該カップリングの励磁電流を調整する
ことで、通常トルクの伝達とミニマムトルクの伝達を可
能にさせてもよい。
【0020】
【作用】このように構成した車両用ABS試験装置は、
従来のようなローラへの負荷調整用リフトや、ローラの
外側に配置する等価慣性ローラ、更には歪ゲージ等を要
しないから、構成が簡潔かつコンパクトになる。
【0021】次に上記試験装置を用いてABS付き車両
のABS作動を試験する場合は、クラッチ13,14,
15,16を接続状態にするとともに、モータ37,3
8を駆動して、架台33,34を移動し、これにギヤシ
ャフト28を同動させて、ローラ3,4の軸間距離を被
験車両39のホイールベースに調整して置く。
【0022】そして、被験車両39を試験場に入場し、
その前後輪40,41をローラ3,4上に移動させたと
ころで、車両39を停止し、この後モータ30を駆動す
る。この場合、車両39の移動を制止する適宜手段を講
ずることが望ましい。
【0023】このようにすると、モータ30の動力がシ
ャフトホルダー29とギヤシャフト27,28を介し
て、ベベルギヤ25,26に伝わり、更にギヤ25,2
6と噛合するベベルギヤ23,24を経て、回動軸1
7,18に伝達される。
【0024】このため、回動軸17,18の端部に固定
した原動クラッチ13b,14b,15b,16bが同
期回転し、これらに接続した従動クラッチ13a,14
a,15a,16aが同動して、その動力を回動軸9,
10,11,12を介してローラ3,3,4,4に伝
え、これらを同期回転させる。
【0025】したがって、ローラ3,4上の前後輪4
0,41が図2のように回転し、被験車両39の通常走
行状態が再現される。そして、ローラ3,4または前後
輪40,41の回転速度が規定値に達したところで、被
験車輪に対応する一つのクラッチ、例えばクラッチ13
を切り離す。
【0026】このようにすると、ローラ3はクラッチ1
3からの動力の伝達を断たれ、代わりにカップリング1
9からクラッチ13の場合よりも小さなトルクが伝達さ
れて、他のローラ3,4に比べ低速で回転し、該ローラ
3上の前輪40も他の車輪40,41に比べ低速で回転
する。
【0027】このような状況の下で被験車両39をブレ
ーキ操作すると、前後輪40,41を介して、その制動
力がローラ3,4に作用する。このうち、接続状態のク
ラッチ14,15,16に対応するローラ3,4は、ブ
レーキ操作前と同大のトルクを伝達されて駆動し、該ロ
ーラ3,4上の前後輪40,41を制動力に抗して回転
させる。
【0028】一方、切離状態のクラッチ13に対応する
ローラ3は、カップリング19からの低トルクによって
回転し、該ローラ3上の前輪40を制動力に抗して回転
させようとする。しかし、制動力がカップリング19の
トルク以上の場合は、該カップリング19がスリップし
てローラ3が停止し、該ローラ3上の車輪40も停止し
て、ロック状態またはロック直前の状態に陥る。
【0029】したがって、被験車両39のABS作動が
正常であれば、上記車輪40のロック状態を検出および
判断して、ブレーキ油圧の制御信号を出力し、ブレーキ
油圧を減圧する。この結果、制動力が低下し、これがカ
ップリング19のトルク以下になると、ローラ3が上記
制動力に打ち勝って回転し、車輪40が回転する。そし
て、車輪ロックが解消されると、今度はブレーキ油圧が
増圧されて、制動力が増強される。
【0030】このようなABS作動は繰り返し行なわ
れ、その作動は例えばブレーキペダルのキックバック
や、ローラ3上の被験車輪40の回転状態を表示するモ
ニタ等によって確認される。こうして、車輪40に対す
る試験終了後、他の車輪40,41についても前述と同
様の要領で順次試験される。
【0031】このように本発明では、リフトを上げ下げ
して被験車輪をスリップし易くする従来の試験方法に比
べて、そのような面倒や煩雑を廃したから、この種の試
験を容易かつ手際良く行なえる。
【0032】なお、上述の試験では動力手段30として
モータを使用し、該モータの動力で被験車両39を回転
させているが、ローラ3,4上に被験車両39を自走さ
せて試験する場合は、モータの代わりにフライホイール
を使用し、該ホイールに被験車両39のトルクを蓄積さ
せ、その慣性力によってブレーキ操作時の制動力に対抗
させる。その場合の試験方法は、前述と実質的に同一で
ある。
【0033】
【発明の効果】本発明の車両用ABS試験装置は以上の
ように、動力断続手段を選択的に作動可能にするととも
に、該手段の断作動時に所定のトルクを対応するローラ
に伝達可能にしたから、各被験車輪に対し独自にABS
作動試験が可能になり、また従来のようなリフトや等価
慣性ローラ、歪ゲージ等を要しないから、構成が簡潔に
なり、この種装置の小型化を図れるとともに、実車状態
での台上走行試験を容易に行なえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図で、ピットの開
蓋状態を示している。
【図2】本発明による試験状態を示す断面図である。
【符号の説明】
3,4 ローラ 13,14,15,16 動力断続手段 39 被験車両 40,41 車輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験車両の車輪を載置して回転可能なロ
    ーラと、これらローラの回転を断続可能な動力断続手段
    を備えた車両用ABS試験装置において、前記動力断続
    手段を選択的に作動可能にするとともに、該手段の断作
    動時に所定のトルクを対応するローラに伝達可能にした
    ことを特徴とする車両用ABS試験装置。
JP4086104A 1992-03-10 1992-03-10 車両用abs試験装置 Withdrawn JPH05254418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4086104A JPH05254418A (ja) 1992-03-10 1992-03-10 車両用abs試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4086104A JPH05254418A (ja) 1992-03-10 1992-03-10 車両用abs試験装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05254418A true JPH05254418A (ja) 1993-10-05

Family

ID=13877402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4086104A Withdrawn JPH05254418A (ja) 1992-03-10 1992-03-10 車両用abs試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05254418A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012128996A3 (en) * 2011-03-18 2013-01-03 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Method of analyzing stopping distance performance efficiency

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012128996A3 (en) * 2011-03-18 2013-01-03 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Method of analyzing stopping distance performance efficiency
US9168906B2 (en) 2011-03-18 2015-10-27 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Method of analyzing stopping distance performance efficiency

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2588461C (en) System arrangement of a lifting device, in particular for a container crane for the lifting of loads and moving for the operation of the system arrangement
CA1062231A (en) Overload protection apparatus for hoisting machine
CA2505989C (en) Electric drawworks for a drilling rig
WO2000035697A3 (de) Rückschaltsicherheit für kraftfahrzeug
GB2046375A (en) Changeable transmission and a method of determining the overrunning point of the transmission
JPS60209498A (ja) ウオーム安全装置を有するホイスト
JPH02216325A (ja) 差動装置を介して駆動される車輪を持つ自動車
JP3327342B2 (ja) 車両の性能検査方法
US4971293A (en) Cable pulling device
CN1749150A (zh) 卷绕筒的紧急制动装置及用于磨准紧急制动器的工作方法
JPH05254418A (ja) 車両用abs試験装置
JP2002507528A (ja) トラクションシーブエレベータの制動方法およびトラクションシーブエレベータ
CA2078495A1 (en) Method of Inspecting Limited Slip Differential for Vehicle
CN208686913U (zh) 一种基于传动轴的滚筒同步装置
US4518153A (en) Safety mechanism for hoisting drums
JPH05254419A (ja) 車両用abs試験装置
CN216737341U (zh) 一种电力线路施工用绞磨机
JPH01120480A (ja) 流体逆転トランスミッション
JPH08122219A (ja) 車両性能の多機能試験装置
JP4126120B2 (ja) スクリュー式機械
KR20050029592A (ko) 승강기용 제동장치
JP2879639B2 (ja) アンチロックブレーキの検査装置
JPH05238376A (ja) 車両の制動性能診断装置
JPH05238680A (ja) 電動巻上装置
JPH0562003B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518