JPH0525440A - 通気性粘着シートもしくはテープ並びにドツト粘着シートもしくはテープ、およびそれら粘着シートもしくはテープの製造方法 - Google Patents

通気性粘着シートもしくはテープ並びにドツト粘着シートもしくはテープ、およびそれら粘着シートもしくはテープの製造方法

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JPH0525440A
JPH0525440A JP3181219A JP18121991A JPH0525440A JP H0525440 A JPH0525440 A JP H0525440A JP 3181219 A JP3181219 A JP 3181219A JP 18121991 A JP18121991 A JP 18121991A JP H0525440 A JPH0525440 A JP H0525440A
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adhesive sheet
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JP3181219A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Hamano
尚吉 浜野
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Kyodo Giken Chemical Co Ltd
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Kyodo Giken Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚の白化、湿疹、かぶれ等の発生の低減に
供する極めて良好な通気性を有する通気性粘着シート
と、安定した粘着力を有するドット粘着シートを提供
し、さらに前記2種類の通気性粘着シートとドット粘着
シートを同時にしかも粘着剤の歩留りが良好でかつ安価
に製造する方法を提供する。 【構成】 通気性粘着シート10は、割布や寒冷沙など
のように枡目状あるいは網目状に形成され枡目又は網目
が貫通孔14である多孔性基材11の一面に、前記貫通
孔14を除く全域に粘着剤12を均一に流動化しない状
態に塗布し、前記粘着剤12層側に剥離紙13を貼合し
たものである。一方、ドット粘着シート20は、不織布
やガーゼなどの通気性基材22又はプラスチックフィル
ムなどの不通気性基材23であるドット基材21の一面
に、粘着剤12を前記多孔性基材11の貫通孔14と同
一の形状に配列して流動化しない状態に塗布したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は接着性包帯、絆創膏、外
科用皮膚被覆剤、皮膚粘着剤、人体の皮膚より吸収され
て薬効を示す消毒剤、消炎剤等の薬剤を貼布あるいは混
入した貼布剤などに用いられる通気性に優れた粘着シー
トもしくはテープ、並びに上記外科医療あるいは保険衛
生上の用途に限定されず、種々の用途に用いられる通気
性のドット基材又は不通気性のドット基材に粘着剤を点
状に配列したドット粘着シートもしくはテープに関し、
さらに前記通気性粘着シートもしくはテープおよび前記
ドット粘着シートもしくはテープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通気性のない粘着テープを長時間皮膚に
貼り付ておくと、この粘着テープが皮膚の呼吸及び水分
の発散を妨げるため、これが主因で皮膚の白化、炎症、
かぶれ、痒み、湿疹が生じやすい。特に、B型デンソメ
ータでの測定値〔圧力13.5g/cm,容積300m
lの空気が試料の面積645mmを通過するのに要する
時間(この測定値を本願明細書では以下、単に「測定
値」という)〕〕が1秒以下でない粘着テープを貼った
場合、皮膚に前述の炎症等を起こすものであった。
【0003】このため、特に外科医療あるいは消毒、消
炎などの湿布その他の粘着テープあるいはシートは通気
性が良好であることが必要であり、従来から様々な粘着
テープ及びその製造方法が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以下、従来の技術の粘
着テープ及びその製造方法のいくつかの具体例とその問
題点を述べる。
【0005】(1)不織布やガーゼなどの通気性基材に
粘着剤や薬剤(以下、本願明細書では粘着剤そのものだ
けでなく薬剤を粘着剤に混入あるいは塗布したものを含
めて「粘着剤」という)をグラビヤロール法、オフセッ
ト印刷法、シルクスクリーン印刷法などの印刷方法によ
り多数の列状にあるいは網目状に塗布する。
【0006】グラビヤロール法などのロール法による印
刷では、ロールによる加圧のために印刷される粘着剤が
潰されて、前記粘着剤の列間あるいは網目内の通気性基
材表面が粘着剤で塞がるために良好な通気性が得られな
いという問題点があった。
【0007】又、シルクスクリーン印刷法では連続生産
ができず、コスト高になるという問題点があった。
【0008】(2)粘着剤中に水や発泡剤などを含浸さ
せ、該粘着剤を通気性基材に塗布し、乾燥すると、前記
水や発泡剤が蒸発し、かつ粘着剤が収縮し、粘着剤層内
に多数の気孔を生じさせる。(特開昭48−37988
号公報)この方法では発泡剤で形成された気孔はミクロ
ン単位の微孔であり、かつ前記粘着剤は製法上必然的に
流動化するため、前記気孔は短時間で塞がってしまい、
通気性が喪失してしまうという問題点があった。
【0009】(3)通気性基材に粘着剤をリバースコー
タ法などのロールコーティング法で塗布するに際し、ロ
ール間のクリアランス調整あるいは各ロールの速度を変
化することによって粘着剤の塗布量にかすれを生じさせ
る。すなわち粘着剤を通気性基材にまだらに塗布する。
(例えば特公昭63−40545号公報)この方法では
粘着剤を基材に均一に塗布することはできず、粘着剤の
コーティングを基材面に一定に行う反復可能性がなく、
粘着剤の塗布が均一に行われず、基材面の薬効にバラツ
キが生じ、また、通気性がない部分が多くなるなど不良
品が出るという問題点があった。
【0010】上述のように、従来の粘着テープ及びその
製造方法には均一な品質の反復可能性がないという点、
コスト高である点、測定値が3秒以上であり通気性が不
十分であり、1秒以下にしようとして圧力を増大する
と、粘着テープを破砕してしまうなどの多くの問題点が
残されている。
【0011】本発明は叙上の問題点を解決するために開
発されたもので、貫通孔が原形を維持して良好な通気性
を有する通気性粘着シートもしくはテープを提供すると
共に、通気性基材又は不通気性基材に粘着剤を点状に均
一に配列して塗布し、粘着剤の歩留りが良好でかつ充分
な粘着力を有するドット粘着シートもしくはテープを提
供することを目的としており、さらに前記通気性粘着シ
ートもしくはテープ及び前記ドット粘着シートもしくは
テープを同時に製造することも可能な製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通気性粘着シートもしくはテープは、基材
が割布や寒冷沙などのように枡目状あるいは網目状の多
数の貫通孔14を有する多孔性基材11の一面に前記貫
通孔14を除く全域に粘着剤12を流動化しない状態で
塗布形成したものであり、又前記粘着剤12層側に剥離
紙13を貼合したものである。
【0013】そして、本発明のドット粘着シート20も
しくはテープは、ドット基材21の表面に粘着剤12層
を前記多孔性基材11の貫通孔14と同一の形状に流動
化しない状態で塗布形成したものである。
【0014】なお、前記ドット基材21を不織布やガー
ゼなどの通気性基材22とすることにより、通気性を有
するドット粘着シートもしくはテープとなる。
【0015】さらに、前記ドット基材21をプラスチッ
クフィルムなどの不通気性基材23とすることにより、
粘着剤の歩留りが良くかつ安定した粘着力を有する多用
途のドット粘着シート20もしくはテープとなる。
【0016】そして、前記通気性粘着シート10及びド
ット粘着シート20の製造方法としては、剥離紙13の
一面全体に粘着剤12を塗布し、この粘着剤層を粘着剤
の種類に応じて乾燥又は冷却して流動化の無い状態に粘
着剤層を形成する。次いで前記剥離紙上の粘着剤層と、
枡目状又は網目状に配列された多数の貫通孔14を有す
る多孔性基材11と、工程紙あるいは通気性の基材22
又は不通気性の基材23で成るドット基材21とを同時
に加圧する。次いでこの加圧された多孔性基材11と、
工程紙あるいは前記ドット基材21をそれぞれ巻き取
る。前記多孔性基材11の一面に貫通孔14を除く全域
に均一に流動化の無い状態で塗布された粘着剤層に剥離
紙13が貼合された通気性粘着シートを形成する。ま
た、前記多孔性基材11の貫通孔14を経て剥離紙13
上の粘着剤層が前記ドット基材21に転写され、前記ド
ット基材21の一面に前記多孔性基材11の貫通孔14
と同一形状に点状に流動化の無い状態で粘着剤層が配列
されたドット粘着シート20が得られる。そしてこれら
の2種類のシートをそれぞれ別々にロール状に巻き取
る。
【0017】また、前記通気性粘着シート10及びドッ
ト粘着シート20の他の製造方法としては、前述の製造
方法における多孔性基材11とドット基材21をそれぞ
れ下記に示す多孔性基材11a,11bに代えたもので
他は同様である。すなわち、多孔性基材11a,11b
は枡目状又は網目状に均等に配列された多数の貫通孔1
4を有し、且つ該貫通孔14の大きさと貫通孔間の距離
とを同一に形成したものでありこれら多孔性基材11
a,11bは同一形状の基材である。そして前記2枚の
多孔性基材11a,11bを、それぞれの貫通孔14を
互いの基材面で塞ぐように重ねあわせ、前記剥離紙13
上の粘着剤層側と同時に加圧する。次いでこの加圧され
たシートの他方の多孔性基材11bを巻き取り一方の多
孔性基材11aの貫通孔内に侵入している粘着剤12層
を前記外側の多孔性基材11bに転写せしめる〔図6
(A)及び同図(B)〕。
【0018】なお、前記ドット粘着シート20の粘着剤
12層側に剥離紙24を貼合してロール状に巻き取るこ
とができる。
【0019】前述の通気性粘着シート10及びドット粘
着シート20の製造方法において、前記通気性粘着シー
ト及びドット粘着シートをそれぞれ任意の幅にコアカッ
ト方式又はスリッター方式などの切断方法にて切断する
ことにより通気性粘着テープ及びドット粘着テープを製
造することができる。
【0020】
【作用】通気性粘着シート10は、皮膚に貼ると、多孔
性基材11の貫通孔14内に粘着剤12が一切浸入して
いないので、皮膚は通気性粘着シート10に均等に配置
されている貫通孔14を介して外気と連通しているため
に、通気性は測定値がほとんど0秒に近く、通気性が極
めて良好であるので、皮膚の呼吸及び水分の発散を妨げ
ることが少なくなり、粘着テープによる皮膚の白化、痒
み、炎症などの低減に寄与するものである。
【0021】ドット基材21が通気性基材22であるド
ット粘着シート20は、前記通気性基材22に通気性が
あるので、このドット粘着シート20を皮膚に貼って
も、皮膚は粘着剤12が塗布されていない通気性基材2
2の部分から外気に連通する。したがって、このドット
基材21は前述した通気性粘着シート10の作用と同様
に外科用などの粘着テープとしても適している。
【0022】また、ドット基材21が不通気性基材23
であるドット粘着シート20は、上述の理由で、医療用
粘着テープとしては不適であるが、粘着剤12が基材2
1に点状に均等に配列されているので、安定した粘着能
力を有し、上記製造方法において粘着剤の歩留りが良い
安価な粘着テープとして様々な分野で活用される。
【0023】
【実施例】通気性粘着シート10について図1(A)を
参照して説明すると、多孔性基材11は割布や寒冷沙な
どのように枡目状または網目状に形成されており、多数
のほぼ均等に配置された貫通孔14を有する。そしてこ
の多孔性基材11の一面の前記貫通孔14を除く全域に
ゴム系又はアクリル系の粘着剤12を10〜200μの
厚さで均一に塗布している。この粘着剤12は流動化し
ない状態に塗布(固形分塗布)されている。通気性粘着
シート10は前記多孔性基材11の粘着剤12層側に一
面又は両面に剥離剤を塗布したプラスチックフィルムあ
るいは紙からなる剥離紙13を貼合したものである。
【0024】なお、前記貫通孔14の大きさは、図1
(A)に示すように、枡目の場合でDx×Dyが最小で
2.0mm×2.0mm程度が最適である。さらに隣り
合っている貫通孔14,14間の多孔性基材11の糸の
幅Bは0.05〜2mmである。 通気性粘着シート1
0の通気性は貫通孔14の大きさから理解できるように
測定値がほとんど0秒に近く、優れた通気性を有するも
のである。しかも貫通孔14は通気性粘着シート10に
均等に多数配置されているので、通気性粘着シート10
を皮膚に貼った場合、皮膚の呼吸や水分の発散を妨げる
ことが少なく、従来の通気性粘着テープに比べてはるか
に皮膚の白化、痒み、炎症、かぶれ、湿疹などの発生を
低減するものである。
【0025】また、前記通気性粘着シート10の多孔性
基材11の他面に、厚さ1〜10mmの範囲内にある一
定厚みの連続発泡軟質ウレタンフォームを熱溶融ラミネ
ートしてもよい。このとき、前記ウレタンフォームの表
面の通気性を損なうことなく、前記多孔性基材11の他
面に熱溶融ラミネートすることにより、シートもしくは
テープ全体の通気性を損なうことなく、クッション性を
有する通気性粘着シート10が形成される。この通気性
粘着シート10を例えば患部の皮膚に貼った場合、前記
ウレタンフォーム層が外部からの衝撃を吸収して柔ら
げ、捻挫、骨折などの患部を保護する効果が向上する。
【0026】また、前記ウレタンフォームにも種々の機
能を有する薬剤を含浸して薬効を増大することができ
る。
【0027】さらに、ドット粘着シート20について図
1(B)を参照して説明すると、ドット粘着シート20
はドット基材21の一面に均等に流動化の無い状態に粘
着剤12層を点状に形成したものである。すなわち粘着
剤12層は前記通気性粘着シート10の多孔性基材11
の貫通孔14と同一形状に配列されている。ドット基材
21は不織布やガーゼなどの通気性基材22を用いた場
合と、プラスチックフィルムなどの通気性がない不通気
性基材23を用いた場合とで、それぞれ異なる種類の粘
着テープとして使用される。
【0028】例えば、不織布やガーゼなどの通気性基材
22又は多数の貫通孔を穿設形成したプラスチックフィ
ルムなど前記貫通孔による通気性を有する材料をドット
基材21としたドット粘着シート20の場合、前記通気
性基材22の通気性は測定値が1秒以下であり、この通
気性基材22の一面に粘着剤12が小さな点状にしかも
均等に配列されているので、ドット粘着シート20は良
好な通気性粘着シートもしくはテープとして使用でき
る。すなわちこのドット粘着シート20を外科用として
皮膚に貼っても、粘着剤12が塗布されていない通気性
基材22の部分から外気が通過し、前述の通気性粘着シ
ート10と同様に作用する。
【0029】また、プラスチックフィルムなどの通気性
がない不通気性基材23をドット基材21としたドット
粘着シート20の場合、通気性粘着テープとして使用で
きないが、不通気性基材23の一面に粘着剤12が小さ
な点状にしかも均等に配列されているので、このドット
粘着シート20は粘着力は充分であり、様々な分野で使
用できる。例えば、自動車の車体内の複数の配線を前記
ドット粘着シート20で束ねて車体の内壁面に貼り付て
固定することができる。
【0030】次に、上記の通気性粘着シート10及びド
ット粘着シート20の製造方法の第1実施例について図
2〜図4を参照してその製造工程を以下に説明する。
【0031】本発明の通気性粘着シート10及びドット
粘着シート20は、製造方法の工程で互いに関連してい
るものである。すなわち、通気性粘着シート10を生産
する製造工程でドット粘着シート20が生産される。
【0032】(1)ロール状の一面あるいは両面剥離紙
13にリバースロールコータやナイフコータ、グラビヤ
ロールコータ、キスコータなどの各種コーティングの方
法によりゴム系又はアクリル系の粘着剤12を10〜2
00μの均一の厚さで塗布する。次いで、前記粘着剤1
2が溶剤型又はエマルジョン型である場合は前記粘着剤
12を乾燥機31内に通過させて乾燥し、前記粘着剤1
2がホットメルト型である場合は図示せざる冷却装置内
を通過させて冷却する。なお、このとき粘着剤12は流
動化しない状態に処理され、このシートの断面を図3
(A)に示す。なお、本実施例では、前記粘着剤12に
は発泡剤や炭酸カルシウムなどのフィラーを含有してい
ないが、粘着剤12内に多数の気孔を設けて通気性の機
能を向上させるために、前記フィラーを含有させてもよ
い。また、前記剥離紙13はPEラミネートシリコン系
を用いているが、非シリコン系の剥離紙13を用いる場
合は、前記粘着剤12が後述する多孔性基材11に容易
に転写可能であればよい。
【0033】(2)次いで、通気性粘着シート10のみ
を生産する場合は、前記剥離紙13上の粘着剤12と、
枡目状又は網目状に形成され枡目又は網目が貫通孔14
である多孔性基材11と工程紙を、前記通気性粘着シー
ト10およびドット粘着シート20を同時生産する場合
は前記通気性粘着シート10とドット基材21を同時に
2本のプレスロール32,33間で加圧してラミネート
する。すると前記粘着剤12の一部は多孔性基材11の
貫通孔14内に侵入する〔図2および図3(B)〕。な
お、前記多孔性基材11は図1(A)に示すように枡目
状を成す割布や網目状をなす寒冷沙あるいは他の枡目状
や網目状の基材を用いることができる。前記割布の糸の
厚さAは10〜300μ、糸の幅Bは0.05〜2mm
あるいは前記寒冷沙の図示せざる糸径は0.05〜1φ
で、枡目及び網目すなわち貫通孔14の大きさDx,D
yの最小は2.0mm×2.0mm程度が最適である
(図4)。なお、この枡目及び網目の大きさは前記粘着
剤12の粘度などの諸条件を調整することによって様々
に選定することができる。また、前記ドット基材21は
用途により不織布やガーゼなどの通気性基材22、ある
いはプラスチックフィルムなどの不通気性基材23とす
ることができる。
【0034】(3)その後、前記剥離紙13と粘着剤1
2と多孔性基材11とドット基材21のラミネートされ
たシートの前記ドット基材21を巻き取ると、多孔性基
材11の貫通孔14内に浸入している剥離紙13上の粘
着剤12はすべてドット基材21に転写される。したが
って図3(C)に示すように、多孔性基材11の一面に
貫通孔14を除く全域に均一に流動化しない状態に塗布
された粘着剤12層が形成され、該粘着剤12の一面に
剥離紙13が貼合された通気性粘着シート10と、図3
(D)に示すように、ドット基材21の一面に粘着剤1
2層が前記多孔性基材11の貫通孔14と同一形状に点
状に配列して流動化しない状態に塗布されたドット粘着
シート20との2種類のシートが形成される。なお、剥
離紙13上の粘着剤12は流動化しない状態に塗布され
ているので、前記通気性粘着シート10及びドット粘着
シート20のどちらにおいても粘着剤12の流動化によ
る変化は極めて少ない。
【0035】(4)次いで、前記通気性粘着シート10
は剥離紙13と共にロール状に巻き取られる。一方、工
程紙あるいは前記ドット粘着シート20はドット基材2
1の他面に剥離処理を施している場合はすぐにロール状
に巻き取られるが、ドット粘着シート20に剥離処理を
施していない場合は、図2に示すようにドット粘着シー
ト20の粘着剤12側と、一面あるいは両面に剥離剤を
塗布した剥離紙24の剥離剤塗布側とを貼合して巻き取
られる〔図3(E)〕。
【0036】(5)前記通気性粘着シート10及びドッ
ト粘着シート20は、それぞれ任意の幅にコアカット方
式又はスリッター方式にて切断し、それぞれ通気性粘着
テープ及び点状粘着テープが形成される。
【0037】次に、通気性粘着シート10及びドット粘
着シート20の製造方法の第2実施例について、前述の
通気性粘着シート10及びドット粘着シート20の製造
方法の第1実施例と同様の部分は省略して説明する。前
記通気性粘着シート10及びドット粘着シート20の製
造方法の第1実施例の製造工程(2)における多孔性基
材11(図2)として、2枚の多孔性基材11a,11
bを重ね合わせて用いる。すなわち各多孔性基材11
a,11bは貫通孔14の大きさDx×Dy(又は網目
の場合は径Dxφ)と隣り合っている貫通孔14,14
間の糸の幅Bx及びByが同一である。そして2枚の多
孔性基材11a,11bを、図5に示すように、それぞ
れの貫通孔14a,14bを互いの基材で塞ぐように重
ね合わせてロール状に巻き取られている。そしてこの2
枚の多孔性基材11a,11bと剥離紙13上の粘着剤
12を図2におけるプレスロール32,33間で貼合す
る。次いで第1実施例の製造工程(3)と同様に、前記
多孔性基材11a,11bを巻き取ると、図6(A)に
示すように、一方の多孔性基材11aで通気性粘着シー
ト10が形成され、図6(B)に示すように、他方の多
孔性基材11bの縦糸(Bx)と横糸(By)の交叉部
分に前記一方の多孔性基材11aの貫通孔14aを介し
て粘着剤12が転写され、ドット粘着シート20が形成
される。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載される効果を奏する。
【0039】(1)粘着剤層を多数の貫通孔を有する多
孔性基材の一面に流動化しない状態に塗布したので、極
めて良好な通気性粘着シートもしくはテープを提供する
ことができた。
【0040】(2)したがって粘着剤自体の多孔化をは
かることなく、皮膚の白化、湿疹、かぶれ等の発生の低
減に寄与する通気性粘着シートもしくはテープを提供す
ることができた。
【0041】(3)ドット基材の一面に粘着剤層を点状
に均一に配列して流動化しない状態に塗布形成したの
で、安定した粘着能力を有するドット粘着シートもしく
はテープを提供することができた。
【0042】(4)ドット基材が良好な通気性を有する
通気性基材の場合は、良好な通気性粘着シートもしくは
テープとして医療用などにも用いることができる。
【0043】(5)さらに、ドット基材が不通気性基材
の場合は、前記(3)項の理由で、安定した粘着能力を
有し、かつ安価な粘着シートもしくはテープとして様々
な分野で用いることができる。
【0044】(6)上記の2種類の通気性粘着シートも
しくはテープとドット粘着シートもしくはテープを、同
時に生産可能な製造方法を提供することができたので、
各粘着シートもしくはテープを効率よく、しかも安価に
生産することができる。
【0045】(7)さらに上記(6)項の理由で、粘着
剤の歩留りは極めて良好な製造方法を提供することがで
きた。
【0046】(8)上記2種類の通気性粘着シートもし
くはテープとドット粘着シートもしくはテープの双方に
おいて、粘着剤を枡目状又は網目状並びに点状に極めて
均一にそれぞれの基材に塗布することができ、しかもそ
の塗布過程においては均質な反復性を有する各粘着シー
トの製造方法を提供することができた。
【0047】(9)しかも、本発明の通気性粘着シート
もしくはテープの製造方法により、粘着剤層を流動化し
ない状態に塗布形成するので、粘着剤の流動化による多
孔性基材の貫通孔や通気性基材の通気孔を塞ぐことはな
く、通気性において極めて安定した良好な通気性粘着シ
ートもしくはテープとその製造方法を提供することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の通気性粘着シートの要部断面
斜視図である。 (B)は本発明のドット粘着シートの要部断面斜視図で
ある。
【図2】本発明の通気性粘着シートとドット粘着シート
の製造方法の説明図である。
【図3】(A)は図2で粘着剤を塗布した剥離紙の断面
図である。 (B)は図2のプレスロール32,33で加圧されると
きの粘着シートの要部断面図である。 (C)は図2のプレスロール32,33で加圧された後
に形成された通気性粘着シートの断面図である。 (D)は図2のプレスロール32,33で加圧された後
に、形成されたドット粘着シートの断面図である。 (E)は図3(D)のドット粘着シートに剥離紙を貼合
した場合の断面図である。
【図4】図2のプレスロール32,33で加圧されたと
きの粘着シートの要部断面斜視図である。
【図5】通気性粘着シートの製造方法の第2実施例にお
いて同一形状の2枚の多孔性基材を重ねあわせた場合の
平面図である。
【図6】(A)は製造方法の第2実施例で製造された通
気性粘着シートの要部断面斜視図である。 (B)は製造方法の第2実施例で製造されたドット粘着
シートの要部断面斜視図である。
【符号の説明】
10…通気性粘着シート、11…多孔性基材、12…粘
着剤、13…剥離紙、14…貫通孔、20…ドット粘着
シート、21…ドット基材、22…通気性基材、23…
不通気性基材、24…剥離紙、31…乾燥器、32,3
3…プレスロール、A…厚さ、Bx,By…糸の幅、D
x,Dy…貫通孔14の大きさ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/04 JKL 6770−4J

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の貫通孔を有する多孔性基材に流動
    化しない粘着剤層を加圧して前記貫通孔を除く多孔性基
    材の一面に、粘着剤層を形成したことを特徴とする通気
    性粘着シートもしくはテープ。
  2. 【請求項2】 前記多孔性基材が枡目状又は網目状に形
    成された割布又は寒冷沙から成り、前記粘着剤層側に剥
    離紙を貼合した請求項1記載の通気性粘着シートもしく
    はテープ。
  3. 【請求項3】 前記多孔性基材の貫通孔を閉塞するドッ
    ト基材を重畳して前記多孔性基材に流動化しない粘着剤
    層を加圧して、前記ドット基材の一面に前記多孔性基材
    の貫通孔を介して前記貫通孔と同一の形状に流動化しな
    い粘着剤層を転写形成したことを特徴とするドット粘着
    シートもしくはテープ。
  4. 【請求項4】 前記ドット基材の他面に剥離剤層を塗布
    形成した請求項3記載のドット粘着シートもしくはテー
    プ。
  5. 【請求項5】 前記ドット基材が不織布やガーゼなどの
    通気性基材である請求項3又は4記載のドット粘着シー
    トもしくはテープ。
  6. 【請求項6】 前記ドット基材がプラスチックフィルム
    などの不通気性基材である請求項3又は4記載のドット
    粘着シートもしくはテープ。
  7. 【請求項7】 剥離紙の一面に粘着剤を塗布し、この粘
    着剤を乾燥又は冷却して流動化しない粘着剤層を形成
    し、次いで前記剥離紙上の粘着剤層と、多数の貫通孔を
    有する多孔性基材と、工程紙あるいは通気性基材又は不
    通気性基材で成るドット基材とを同時に加圧し、前記剥
    離紙上の粘着剤を前記多孔性基材の貫通孔を介して前記
    ドット基材に転写せしめ、前記剥離紙及び多孔性基材と
    前記ドット基材をそれぞれ巻き取り、前記多孔性基材の
    一面に貫通孔を除く全域に均一に流動化しない状態に塗
    布された粘着剤層に剥離紙が貼合された通気性粘着シー
    トを形成すると共に、前記工程紙あるいはドット基材の
    表面に粘着剤が前記多孔性基材の貫通孔と同一形状に点
    状に配列して流動化しない状態に塗布された工程紙ある
    いはドット粘着シートを形成することを特徴とする通気
    性粘着シートおよびドット粘着シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 剥離紙の一面に粘着剤を塗布し、この粘
    着剤層を乾燥又は冷却して固形分塗工し、次いで多数の
    貫通孔を有し、且つ該貫通孔の大きさと貫通孔間の距離
    とを同一に設けた2枚の多孔性基材を、それぞれの貫通
    孔を互いの基材面で塞ぐように重ねあわせて前記剥離紙
    上の粘着剤層側と同時に加圧し、次いで前記剥離紙及び
    一方の多孔性基材と他方の多孔性基材をそれぞれ巻き取
    り前記剥離紙上の粘着剤を一方の多孔性基材の貫通孔を
    介して前記他方の多孔性基材に転写せしめ、前記内側の
    多孔性基材の一面に貫通孔を除く全域に均一に流動化し
    ない状態に塗布された粘着剤層に剥離紙が貼合された通
    気性粘着シートと、前記外側の多孔性基材の表面に粘着
    剤が前記内側の多孔性基材の貫通孔と同一形状に点状に
    配列して流動化しない状態に塗布されたドット粘着シー
    トとの2種類のシートを形成し、さらにそれぞれ別々に
    ロール状に巻き取ることを特徴とする通気性粘着シート
    およびドット粘着シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ドット粘着シートの粘着剤層側に剥
    離紙を貼合してロール状に巻き取る請求項7又は8記載
    のドット粘着シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7、8又は9記載の前記通気性
    粘着シートおよびドット粘着シートをそれぞれ任意の幅
    にコアカット方式又はスリッター方式にて切断すること
    を特徴とする通気性粘着テープおよびドット粘着テープ
    の製造方法。
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