JPH05253512A - 粉粒体又はスラリーの処理用媒体 - Google Patents
粉粒体又はスラリーの処理用媒体Info
- Publication number
- JPH05253512A JPH05253512A JP8793592A JP8793592A JPH05253512A JP H05253512 A JPH05253512 A JP H05253512A JP 8793592 A JP8793592 A JP 8793592A JP 8793592 A JP8793592 A JP 8793592A JP H05253512 A JPH05253512 A JP H05253512A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- core material
- resin
- colored
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Crushing And Grinding (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、得られる処理物の汚染を防止でき、
また実際の使用場面においてその取扱いが誠に簡便な、
粉粒体又はスラリーの処理用媒体を提供するものであ
る。 【構成】本発明は、表面に着色膜又は着色層を有する芯
材が光透過性の合成樹脂又はセラミックスで被覆されて
成ることを特徴としている。
また実際の使用場面においてその取扱いが誠に簡便な、
粉粒体又はスラリーの処理用媒体を提供するものであ
る。 【構成】本発明は、表面に着色膜又は着色層を有する芯
材が光透過性の合成樹脂又はセラミックスで被覆されて
成ることを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉粒体又はスラリーの処
理用媒体に関する。粉粒体又はスラリーの解砕、粉砕、
混合、分散、乳化、乾燥等にボールミル、振動ミル、振
動乾燥機等が利用されている。これらのボールミル、振
動ミル、振動乾燥機等においては、処理容器内に多数の
処理用媒体、例えばボールやロッド等を装填し、該処理
用媒体の補助を得て、該処理容器に装入した粉粒体又は
スラリーをそれぞれの目的に応じて処理している。本発
明は上記のような処理用媒体の改良に関するものであ
る。
理用媒体に関する。粉粒体又はスラリーの解砕、粉砕、
混合、分散、乳化、乾燥等にボールミル、振動ミル、振
動乾燥機等が利用されている。これらのボールミル、振
動ミル、振動乾燥機等においては、処理容器内に多数の
処理用媒体、例えばボールやロッド等を装填し、該処理
用媒体の補助を得て、該処理容器に装入した粉粒体又は
スラリーをそれぞれの目的に応じて処理している。本発
明は上記のような処理用媒体の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、粉粒体又はスラリーの処理用媒体
として、金属製ボールや金属製ロッド、通常は共に鉄製
のものが使用されている。ところが、かかる従来の処理
用媒体には、処理中における該処理用媒体の摩耗や溶解
等により、得られる処理物が汚染されるという欠点があ
る。
として、金属製ボールや金属製ロッド、通常は共に鉄製
のものが使用されている。ところが、かかる従来の処理
用媒体には、処理中における該処理用媒体の摩耗や溶解
等により、得られる処理物が汚染されるという欠点があ
る。
【0003】そこで従来、粉粒体又はスラリーの処理用
媒体として、金属製ボールや金属製ロッドを芯材とし、
該芯材を合成樹脂で被覆したものが使用されている。と
ころが、かかる従来の処理用媒体には、得られる処理物
の汚染を防止できるという利点がある反面、実際の使用
場面でその取扱いが誠に厄介という欠点がある。
媒体として、金属製ボールや金属製ロッドを芯材とし、
該芯材を合成樹脂で被覆したものが使用されている。と
ころが、かかる従来の処理用媒体には、得られる処理物
の汚染を防止できるという利点がある反面、実際の使用
場面でその取扱いが誠に厄介という欠点がある。
【0004】処理用媒体は、これを1回の処理だけで廃
棄するのは余りにも非経済的であるため、繰り返して再
使用する。一方、実際の使用場面では、異なる種類の粉
粒体又はスラリーをそれぞれ異なる目的で処理する場合
が多く、このような場合に得られる処理物の汚染を防止
するためには、それぞれの処理単位毎に専用の処理用媒
体を使用する必要がある。ところが、処理用媒体として
は各処理単位で同一形状のものを使用することが多いた
め、一見するだけでは、その処理単位に再使用しようと
している処理用媒体が専用のものであるか否かを確認で
きないのである。また実際の使用場面では、処理用媒体
を繰り返して再使用すると、該処理用媒体が摩耗するた
め、これを部分的に更新している。ところが、一見する
だけでは、かかる更新の際に多数の処理用媒体のうちで
どれがどの段階で更新したものであるのかを判別できな
いのである。
棄するのは余りにも非経済的であるため、繰り返して再
使用する。一方、実際の使用場面では、異なる種類の粉
粒体又はスラリーをそれぞれ異なる目的で処理する場合
が多く、このような場合に得られる処理物の汚染を防止
するためには、それぞれの処理単位毎に専用の処理用媒
体を使用する必要がある。ところが、処理用媒体として
は各処理単位で同一形状のものを使用することが多いた
め、一見するだけでは、その処理単位に再使用しようと
している処理用媒体が専用のものであるか否かを確認で
きないのである。また実際の使用場面では、処理用媒体
を繰り返して再使用すると、該処理用媒体が摩耗するた
め、これを部分的に更新している。ところが、一見する
だけでは、かかる更新の際に多数の処理用媒体のうちで
どれがどの段階で更新したものであるのかを判別できな
いのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の処理用媒体では、得られる処理物を
汚染するか、又は実際の使用場面でその取扱いが誠に厄
介という点である。
する課題は、従来の処理用媒体では、得られる処理物を
汚染するか、又は実際の使用場面でその取扱いが誠に厄
介という点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、表面
に着色膜又は着色層を有する芯材が光透過性の合成樹脂
又はセラミックスで被覆されて成ることを特徴とする粉
粒体又はスラリーの処理用媒体に係る。
に着色膜又は着色層を有する芯材が光透過性の合成樹脂
又はセラミックスで被覆されて成ることを特徴とする粉
粒体又はスラリーの処理用媒体に係る。
【0007】本発明において芯材は、比較的重量に富む
もの、通常は金属製のもの、好ましくは鉄製のものであ
る。該芯材の形状は、特に制限はなく、最終的に成形さ
れる処理用媒体との関係において、ボール、ロッド、多
面体等をとり得るが、好ましくはボール又はロッドであ
る。
もの、通常は金属製のもの、好ましくは鉄製のものであ
る。該芯材の形状は、特に制限はなく、最終的に成形さ
れる処理用媒体との関係において、ボール、ロッド、多
面体等をとり得るが、好ましくはボール又はロッドであ
る。
【0008】芯材は、その表面に着色膜又は着色層を有
するものである。例えば、その表面を顔料で塗装したも
の、その表面を着色メッキしたもの、その表面に顔料で
着色した合成樹脂を被覆したもの等、いずれでもよいの
である。
するものである。例えば、その表面を顔料で塗装したも
の、その表面を着色メッキしたもの、その表面に顔料で
着色した合成樹脂を被覆したもの等、いずれでもよいの
である。
【0009】上記のようにその表面を着色した芯材は光
透過性の合成樹脂又はセラミックスで被覆されている。
該合成樹脂又は該セラミックスは、最終的に成形される
処理用媒体を外部から一見するだけでこれらにより被覆
された芯材の表面色相を判別できる透明又は半透明のも
のである。かかる合成樹脂又はセラミックスの素材は、
これ以上に特に制限はないが、成形性及び耐用性の点
で、好ましくは透明又は半透明のポリアミド系、ポリエ
ステル系、ポリカーボネート系又はポリアクリロニトリ
ル系の合成樹脂、特に好ましくはナイロン6又はナイロ
ン66である。
透過性の合成樹脂又はセラミックスで被覆されている。
該合成樹脂又は該セラミックスは、最終的に成形される
処理用媒体を外部から一見するだけでこれらにより被覆
された芯材の表面色相を判別できる透明又は半透明のも
のである。かかる合成樹脂又はセラミックスの素材は、
これ以上に特に制限はないが、成形性及び耐用性の点
で、好ましくは透明又は半透明のポリアミド系、ポリエ
ステル系、ポリカーボネート系又はポリアクリロニトリ
ル系の合成樹脂、特に好ましくはナイロン6又はナイロ
ン66である。
【0010】本発明に係る処理用媒体は、例えば表面を
着色メッキした鉄製ボールを球状中空部を形成すること
となる2分割の成形型内の中心部に位置決めし、該成形
型を密閉して、形成される該球状中空部へ溶融した合成
樹脂を圧入した後、冷却して脱型し、必要に応じてその
表面を整形することにより得られる。
着色メッキした鉄製ボールを球状中空部を形成すること
となる2分割の成形型内の中心部に位置決めし、該成形
型を密閉して、形成される該球状中空部へ溶融した合成
樹脂を圧入した後、冷却して脱型し、必要に応じてその
表面を整形することにより得られる。
【0011】
【作用】本発明に係る処理用媒体は表面着色の芯材が光
透過性の合成樹脂又はセラミックスで被覆されて成り、
外部から一見するだけで芯材の表面色相を判別できるも
のである。したがって本発明によると、これを使用して
得られる処理物の汚染を防止するだけではなく、実際の
使用場面では一見するだけでその処理用媒体がどの処理
単位に専用のものであるのか、またどの段階で更新した
ものであるのかを判別できるため、その取扱いが誠に簡
便である。
透過性の合成樹脂又はセラミックスで被覆されて成り、
外部から一見するだけで芯材の表面色相を判別できるも
のである。したがって本発明によると、これを使用して
得られる処理物の汚染を防止するだけではなく、実際の
使用場面では一見するだけでその処理用媒体がどの処理
単位に専用のものであるのか、またどの段階で更新した
ものであるのかを判別できるため、その取扱いが誠に簡
便である。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す断面図であ
る。芯材11の表面に着色メッキ膜21が被覆されてお
り、更に着色メッキ膜21の表面に透明の合成樹脂層3
1が被覆されている。
る。芯材11の表面に着色メッキ膜21が被覆されてお
り、更に着色メッキ膜21の表面に透明の合成樹脂層3
1が被覆されている。
【0013】図2は本発明の他の一実施例を示す断面図
である。芯材12の表面に着色合成樹脂層22が被覆さ
れており、更に着色合成樹脂層22の表面に半透明の合
成樹脂層32が被覆されている。
である。芯材12の表面に着色合成樹脂層22が被覆さ
れており、更に着色合成樹脂層22の表面に半透明の合
成樹脂層32が被覆されている。
【0014】図示した各実施例は、芯材の形状がボール
であり、最終的に成形された処理用媒体の形状もボール
であるが、芯材及び処理用媒体の形状が例えばロッドで
あっても同様である。
であり、最終的に成形された処理用媒体の形状もボール
であるが、芯材及び処理用媒体の形状が例えばロッドで
あっても同様である。
【0015】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、得られる処理物の汚染を防止でき、また実際の
使用場面においてその取扱いが誠に簡便であるという効
果がある。
明には、得られる処理物の汚染を防止でき、また実際の
使用場面においてその取扱いが誠に簡便であるという効
果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の他の一実施例を示す断面図。
11,12・・・芯材、21・・・着色メッキ膜、22
・・・着色合成樹脂層、31,32・・・合成樹脂層
・・・着色合成樹脂層、31,32・・・合成樹脂層
Claims (4)
- 【請求項1】 表面に着色膜を有する芯材が光透過性の
合成樹脂又はセラミックスで被覆されて成ることを特徴
とする粉粒体又はスラリーの処理用媒体。 - 【請求項2】 表面に着色層を有する芯材が光透過性の
合成樹脂又はセラミックスで被覆されて成ることを特徴
とする粉粒体又はスラリーの処理用媒体。 - 【請求項3】 芯材が鉄製ボール又は鉄製ロッドである
請求項1又は2記載の粉粒体又はスラリーの処理用媒
体。 - 【請求項4】 合成樹脂が透明又は半透明のポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂
又はポリアクリロニトリル系樹脂である請求項1、2又
は3記載の粉粒体又はスラリーの処理用媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8793592A JPH05253512A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 粉粒体又はスラリーの処理用媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8793592A JPH05253512A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 粉粒体又はスラリーの処理用媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05253512A true JPH05253512A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13928768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8793592A Pending JPH05253512A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 粉粒体又はスラリーの処理用媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05253512A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5667154A (en) * | 1983-11-12 | 1997-09-16 | The Babcock & Wilcox Company | Cast abrasion resistant hollow balls |
US5718388A (en) * | 1994-05-25 | 1998-02-17 | Eastman Kodak | Continuous method of grinding pharmaceutical substances |
US8783589B2 (en) | 2008-10-09 | 2014-07-22 | Imerys | Grinding method |
US12027294B2 (en) | 2021-09-27 | 2024-07-02 | Nichia Corporation | Method of producing SmFeN-based rare earth magnet |
US12027306B2 (en) | 2021-06-10 | 2024-07-02 | Nichia Corporation | Method of producing SmFeN-based rare earth magnet |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP8793592A patent/JPH05253512A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5667154A (en) * | 1983-11-12 | 1997-09-16 | The Babcock & Wilcox Company | Cast abrasion resistant hollow balls |
US5718388A (en) * | 1994-05-25 | 1998-02-17 | Eastman Kodak | Continuous method of grinding pharmaceutical substances |
US8783589B2 (en) | 2008-10-09 | 2014-07-22 | Imerys | Grinding method |
US12027306B2 (en) | 2021-06-10 | 2024-07-02 | Nichia Corporation | Method of producing SmFeN-based rare earth magnet |
US12027294B2 (en) | 2021-09-27 | 2024-07-02 | Nichia Corporation | Method of producing SmFeN-based rare earth magnet |
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