JPH05251366A - 有機金属化学気相成長方法 - Google Patents

有機金属化学気相成長方法

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JPH05251366A
JPH05251366A JP8342192A JP8342192A JPH05251366A JP H05251366 A JPH05251366 A JP H05251366A JP 8342192 A JP8342192 A JP 8342192A JP 8342192 A JP8342192 A JP 8342192A JP H05251366 A JPH05251366 A JP H05251366A
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JP
Japan
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gas
chemical vapor
growth
substrate
doping gas
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Withdrawn
Application number
JP8342192A
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English (en)
Inventor
Satoshi Fujii
智 藤井
Yukihisa Fujita
恭久 藤田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドーピングガスの励起が容易であり、かつ結
晶成長が促進され、更に構造の簡単なエピタキシャル結
晶成長方法を提供する。 【構成】 基板表面近傍の所定位置に向けて、成長原料
ガスを光分解させない波長の高出力レーザ光を複数の方
向から照射し、集光させてレーザプラズマを発生させる
構成とすることで、レーザ光の照射源を設けるのみでド
ーピングガスを励起できることから構造が簡略化され
る。また、ドーピングガス以外の成長原料ガスまたは不
必要な物質を励起する心配もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エピタキシャル結晶を
成長させる方法に関し、特に反応管中の反応室内に配置
された基板の表面に成長原料ガス及び励起させたドーピ
ングガスを供給することにより化合物半導体エピタキシ
ャル結晶を成長させる有機金属化学気相成長方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体のエピタキシャル結晶成長
には主として分子線エピタキシー法(以下、本明細書で
はMBE法と略記する)や有機金属化学気相成長法(以
下、本明細書ではMOCVD法と略記する)などが一般
的に用いられている。
【0003】一方、特開昭62−88329号公報には
II-VI族のエピタキシャル結晶の一例として砒化ガリウ
ム(GaAs)基板上へのセレン化亜鉛(ZnSe)の
エピタキシャル結晶を成長させ、ドーパントとして砒素
(As)、リン(P)、または窒素(N)を導入してp
型結晶を得るための構造が開示されている。また、米国
のDePuydtらによれば、MBE法にてrfプラズ
マセルにより窒素ラジカルビームを発生させ、1018
-3台の窒素ドーピングを実現する方法が提案されてお
り(Appl.Phys.Lett.57,2127
(1991))、これにより低抵抗のp型結晶が得られ
ることが示唆されている。
【0004】しかしながら、rfプラズマセルにより窒
素ラジカルビームを発生させるには、気圧条件を10-1
〜10-2torr程度にすることが一般的であるが、M
BE法の一般的な適用条件が10-7〜10-10tor
r、MOCVD法の一般的な適用条件が10〜760t
orr程度であることから、条件が一致せず、実際には
あまり現実的ではなかった。また、プラズマによりラジ
カルビームを発生させる場合、セルを構成するドーパン
ト以外の物質も叩かれて汚染物質としてエピタキシャル
結晶内に拡散し、その品質を著しく劣化させる心配もあ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その主
な目的は、ドーピングガスの励起が容易であり、かつ結
晶成長が促進され、更に構造の簡単なエピタキシャル結
晶成長方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的は本発明に
よれば、反応管中の反応室内に配置された基板の表面に
成長原料ガス及び励起させたドーピングガスを供給する
ことにより半導体エピタキシャル結晶を成長させる有機
金属化学気相成長方法であって、前記基板表面の近傍位
置に向けて、前記成長原料ガスを光分解させない波長の
複数の高出力レーザ光を照射し集光させてレーザプラズ
マを発生させることにより前記位置にて前記ドーピング
ガスを励起させることを特徴とする有機金属化学気相成
長方法を提供することにより達成される。
【0007】
【作用】上述の構成によれば、レーザ光の照射源を設け
るのみでドーピングガスを励起できることから構造が簡
略化され、かつ成長原料ガスを分解すことがないことか
ら結晶成長条件に悪影響を及ぼす心配がない。
【0008】
【実施例】以下、添付の図面に従って本発明の好適実施
例について説明する。
【0009】図1は本発明が適用された第1の実施例を
示すMOCVD装置の模式的側断面図である。本実施例
は砒化ガリウム(GaAs)基板上へのセレン化亜鉛
(ZnSe)のエピタキシャル結晶を成長させ、ドーパ
ントとして窒素(N)を導入してp型結晶を得るための
MOCVD装置である。
【0010】反応管1は方形断面をなすと共に水平方向
に延在し、その右側から成長原料ガス及びドーパントガ
スが供給されるようになっている。ここで、本実施例で
はドーピングガスとして窒素ガス(N2)、成長原料ガ
スとしてジメチル亜鉛(Zn(CH32)及びジエチル
セレン(Se(C252)を用い、またキャリアガス
として窒素ガス(N2)を用いている。
【0011】反応管1の中間部左側部分は反応室2をな
している。反応室2の下側壁面には基板Bを、ある程度
各ガスの上流側に該基板Bの主面が対向するように傾斜
させて上向きに保持し、かつ回転させるサセプタ3が設
けられている。また、このサセプタ3には基板Bを加熱
するための抵抗加熱ヒータが付設されている(図示せ
ず)。ここで、本実施例では基板Bをサセプタ3に斜め
上向きに保持したが、実際には反応室2の上側壁面に下
向き、またはある程度各ガスの上流側に基板Bの主面が
対向するように傾斜させて下向きに保持しても良い。
【0012】図2に併せて示すように、反応室2の壁部
には、サセプタ3即ち基板Bの上方中央の所定の位置A
にて出射光が交差するように、例えば炭酸ガスレーザか
らなる6つの高出力レーザ光源4が概ね等間隔に設けら
れている。これら高出力レーザ光源4は、基板Bの主面
と平行な面に沿ってに設けられ、各光源4の光の出射方
向が基板Bの主面と平行となるようになっている。ま
た、各光源4の出射光は上記所定の位置Aにて集光し、
レーザプラズマを発生させるようになっている。尚、上
記光源4は成長原料ガス(ジメチル亜鉛、ジエチルセレ
ン)を光分解しない赤外域の波長の光を出射する光源で
あり、例えばYAGレーザ、ルビーレーザ等であっても
良い。
【0013】一方、各光源4には、これらを制御するべ
く制御装置5が接続されている。この制御装置5は上記
所定の位置Aの近傍に設置されたレーザプラズマからの
発光強度センサ6に接続され、該センサ6からの強度検
出値に基づき各光源4の出射強度をフィードバック制御
するようになっている。
【0014】次に本実施例の作動要領について説明す
る。まず砒化ガリウム基板Bをサセプタ3に斜め上向き
に保持し、この基板Bを回転させると共に加熱する。そ
して、成長原料ガス(熱分解温度は500℃〜600
℃)及びドーピングガスを供給する。このとき、各光源
4から赤外域の高出力レーザ光を照射し、位置Aにてレ
ーザプラズマを発生させ、ドーピングガスを励起させ
る。尚、レーザプラズマ強度から各光源4をフィードバ
ック制御することにより、基板Bへの窒素ラジカルの供
給量を適正制御することができる。また、各光源4から
のレーザ光が成長原料ガスを光分解しない波長の赤外光
であることから、結晶成長自体の制御も容易になってい
る。
【0015】尚、通常は成長原料ガス、ドーピングガス
及びキャリアガスのいずれかに水素が用いられるが、こ
れにより成膜中にN−H基が取り込まれて欠陥を生じる
心配がある。しかしながら、本実施例では、成長原料ガ
ス、ドーピングガス及びキャリアガスのいずれにも水素
(H)が用いられていないことから成膜中にN−H基が
取り込まれる心配がなく、欠陥が生じない。従って高濃
度ドーピングが可能となっている。
【0016】図3は本発明が適用された第2の実施例を
示す図1と同様な図であり、第1の実施例と同様な部分
には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0017】本実施例では反応管11が方形断面をなす
と共に鉛直方向に延在している。また、成長原料ガス及
びドーピングガスは図に於ける上側から下側に向けて供
給されるようになっている。
【0018】反応管11の中間部下側部分は、反応室1
2をなし、この反応室12には基板Bを上向きに保持し
て回転させるサセプタ13が設けられている。それ以外
の構造は第1の実施例と同様である。
【0019】尚、本実施例では基板Bを上向きに保持
し、両ガスを図に於ける上側から下側に向けて供給する
構成としたが、実際には基板Bを下向きに保持し、両ガ
スを図に於ける下側から上側に向けて供給する構成とし
ても良い。
【0020】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明に基づく有機金属化学気相成長方法によれば、基板
表面近傍の所定位置に向けて、成長原料ガスを光分解さ
せない波長の高出力レーザ光を複数の方向から照射し、
集光させてレーザプラズマを発生させる構成とすること
で、レーザ光の照射源を設けるのみでドーピングガスを
励起できることから構造が簡略化される。また、ドーピ
ングガス以外の成長原料ガスまたは不必要な物質を励起
する心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す側断面図である。
【図2】図1の断面平面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 反応管 2 反応室 3 サセプタ 4 レーザ光源(光導入窓と集光レンズも含む) 5 制御装置 6 レーザプラズマ強度センサ 11 反応管 12 反応室 13 サセプタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応管中の反応室内に配置された基板
    の表面に成長原料ガス及び励起させたドーピングガスを
    供給することにより半導体エピタキシャル結晶を成長さ
    せる有機金属化学気相成長方法であって、 前記基板表面の近傍位置に向けて、前記成長原料ガスを
    光分解させない波長の複数の高出力レーザ光を照射し集
    光させてレーザプラズマを発生させることにより前記位
    置にて前記ドーピングガスを励起させることを特徴とす
    る有機金属化学気相成長方法。
  2. 【請求項2】 前記レーザプラズマの発光強度を検知
    して前記レーザ光の照射強度を制御する過程を更に有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の有機金属化学気相
    成長方法。
  3. 【請求項3】 前記ドーピングガスが、V族元素の単
    体、V族元素の化合物及びI族元素の化合物から選択さ
    れる一員からなることを特徴とする請求項1若しくは請
    求項2に記載の有機金属化学気相成長方法。
  4. 【請求項4】 前記V族元素が、窒素、リン、砒素及
    びアンチモンからなり、 前記I族元素の化合物が、リチウムのアルキル化合物か
    らなることを特徴とする請求項3に記載の有機金属化学
    気相成長方法。
  5. 【請求項5】 前記成長原料が有機金属からなり、 前記成長原料のキャリアガス及び前記ドーピングガスが
    窒素ガスからなることを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載の有機金属化学気相成長方法。
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