JPH0525132A - ウレア誘導体 - Google Patents

ウレア誘導体

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JPH0525132A
JPH0525132A JP3185841A JP18584191A JPH0525132A JP H0525132 A JPH0525132 A JP H0525132A JP 3185841 A JP3185841 A JP 3185841A JP 18584191 A JP18584191 A JP 18584191A JP H0525132 A JPH0525132 A JP H0525132A
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carbon atoms
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formula
hydrate
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Application number
JP3185841A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsukubo
浩 松久保
Toyomi Matsumoto
豊實 松本
Mitsutomo Miyashita
三朝 宮下
Hisaya Okamura
久也 岡村
Fukutaro Taga
福太郎 多賀
Haruo Sekiguchi
治男 関口
Katsuhiro Hamada
佳津宏 濱田
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Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】一般式[I] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
リジノ基を示し、AはC2〜4アルキレン基等を示し、
2 はC1〜20アルキル基C3〜6シクロアルキル
基,ベンジル基又は1〜3個の置換基によって置換され
ていてもよいフェニル基を示し、Xは酸素原子又は硫黄
原子を示す)で表されるウレア誘導体、水和物又はその
酸付加塩、それらの製造方法およびそれらを活性成分と
して含有する抗潰瘍剤。 【効果】 この化合物はヒスタミンH2 受容体作働薬に
対する拮抗作用を有し、シメチジンよりも胃酸分泌抑制
作用が強く、更に細胞保護作用を併有するので、シメチ
ジンよりも強力な抗潰瘍作用を期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な置換ウレア誘導
体に関し、更に詳しくは、消化性潰瘍治療に有用なヒス
タミンH2 受容体拮抗性胃酸分泌抑制作用のみならず細
胞保護作用を併有するウレア誘導体及びその医薬的に許
容される酸付加塩並びにその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ヒスタミンH2 受容体におけるその作用
を遮断することによって胃酸の分泌が抑制され、更にこ
の受容体の拮抗作用を有する物質を用いて、動物及び人
の胃酸分泌を抑制できることは従来よりよく知られてお
り(ブライブルコール等,J. I-nt. Med. Res., ,86
(1975))。現在この系統の薬剤としてはシメチジン等、
数種が市販されている。
【0003】また、塩酸またはエタノール胃病変を抑制
または治癒する物質は細胞保護作用を有することもよく
知られている(ロバート等,Gastroen., 77, 433(197
9))。
【0004】胃粘膜細胞保護作用は、通常胃酸分泌抑制
作用とは関係がなく、実際これまでのヒスタミンH2
容体拮抗薬では、無水エタノールや0.6 規定塩酸による
胃粘膜損傷は抑えることができない。
【0005】また、本発明化合物に類似の構造を有する
化合物としては、アレン&ハンバリー社の公開(特開昭
53−149936号)が知られているが、この公報に開示され
ているウレア誘導体は、ジメチルアミノメチルフェノキ
シ基を有するもので、本発明化合物のようにピペリジノ
メチルフェノキシ基やピロリジノメチルフェノキシ基を
有するウレア誘導体は記載されておらず、また、薬理作
用もヒスタミンH2 受容体拮抗作用の記載のみで、胃粘
膜保護作用については記載されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在まで、ヒスタミン
2 受容体拮抗薬は数多く開発されており、臨床の場で
高い治癒率を示すものもあるが、再発,再燃が問題とな
っており、最近、その副作用軽減のため、いわゆる細胞
保護作用を有する抗潰瘍薬の併用が試みられるようにな
っている。
【0007】また、細胞保護作用を主作用とする抗潰瘍
薬の治癒率は十二指腸潰瘍に対するよりも胃潰瘍に対し
て優れており、一方、ヒスタミンH2 受容体拮抗性潰瘍
薬は、逆に胃潰瘍に対するよりも十二指腸潰瘍に対して
治癒率が高いことが知られている。
【0008】従って、ヒスタミンH2 受容体拮抗性胃酸
分泌抑制作用のみならず細胞保護作用の両作用を併有す
る抗潰瘍薬は再発,再燃が生じにくいと同時に作用点が
異なるので、胃潰瘍及び十二指腸潰瘍の治癒率及び治癒
速度を更に改善するものと期待される。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはヒスタミン
2 受容体拮抗作用薬の欠点である再発,再燃を改善す
るため、顕著な胃酸分泌抑制効果を有すると共に、細胞
保護作用を併せ持つ化合物について鋭意研究を重ねた結
果、一般式[I]で示される新規化合物が優れた胃酸分
泌抑制効果を有するヒスタミンH2 受容体拮抗作用物質
であると同時に、細胞保護作用を併有する物質であるこ
とを発見し、本発明を完成するに至った。
【0010】 (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
リジノ基を示し、Aはエチレン基,プロピレン基,ブチ
レン基又はブテニレン基を示し、R2 は炭素数1〜20の
直鎖又は分岐状のアルキル基,炭素数3〜6のシクロア
ルキル基,ベンジル基又は炭素数1〜3の低級アルキル
基,炭素数1〜3の低級アルコキシ基,ハロゲン原子,
トリフルオロメチル基、アミノ基又はニトロ基のうち1
〜3個か又はメチレンジオキシ基によって置換されてい
てもよいフェニル基を示し、Xは酸素原子又は硫黄原子
を示す)で表されるウレア誘導体、水和物又はその酸付
加塩。
【0011】本発明によれば、一般式[1]で表わされ
る化合物は以下に示す種々の経路により製造される。
【0012】(1) 一般式[1]で表わされる化合物は、
一般式[II] (式中、R1 及びAは前記と同じ)で表わされる化合物
に一般式[III ] XCN−R2 [III ] (式中X及びR2 は前記と同じ)で表わされるイソシア
ネート類を作用させることにより製造することができ
る。
【0013】典型的には一般式[II]で表わされる化合
物に一般式[III ]で表わされるイソシアネート類を有
機溶媒、例えばアルコール,ベンゼン,クロロホルム,
塩化メチレン等の中で反応温度は、例えば室温〜溶媒還
流温度で反応させることが好ましい。更に、トリエチル
アミン等を触媒として添加してもよい。
【0014】(2) 一般式[Ia] (式中、X' は酸素原子を示し、R1 ,R2 及びAは前
記に同じ)で表わされる化合物は、一般式[II]で表わ
される化合物と一般式[IV] H2 N−R2 [IV] (式中R2 は前記と同じ)で表わされる化合物を、N,
N' −カルボニルジイミダゾールの存在下に反応させる
ことにより製造することができる。
【0015】一般式[II]で表わされるアミン類とN,
N' −カルボニルジイミダゾールを反応させて、イミダ
ゾールカルボニルアミド体を得、これを直接、一般式
[IV]で表わされるアミン類と反応させることにより得
られる。または一般式[IV]で表わされるアミン類と
N,N' −カルボニルジイミダゾールを反応させて、イ
ミダゾールカルボニルアミド体を得、これを直接、一般
式[II]で表わされるアミン類と反応させることにより
得られる。いずれの場合でもイミダゾールカルボニルア
ミド体は単離しても、単離せずに実施してもよい。反応
溶媒としては、有機溶媒、例えばベンゼン,テトラヒド
ロフラン,クロロホルム,塩化メチレン等の中で、反応
温度としては0℃〜溶媒還流温度で反応させることが好
ましい。
【0016】(3) 一般式[Ia]で表わされる化合物
は、一般式[II]で表わされる化合物、一般式[V] Y1 COOY2 [V] (式中、Y1 及びY2 はそれぞれ脱離基を示す)で表わ
される化合物及び一般式[IV]で表わされる化合物を反
応させることにより製造することができる。
【0017】この反応は、一般式[II]で表わされる化
合物と一般式[V]で表わされる化合物を反応させウレ
タン体を得、これに直接一般式[IV]で表わされるアミ
ン類を反応させることにより得られる。または、一般式
[IV]で表わされるアミン類と一般式[V]で表わされ
る化合物を反応させウレタン体を得、これに直接一般式
[II]で表わされるアミン類を反応させることによって
も得られる。いずれの場合でも、ウレタン体を単離せず
実施してもよい。
【0018】反応溶媒としては、有機溶媒例えばベンゼ
ン,テトラヒドロフラン,クロロホルム,塩化メチレ
ン,ジメチルホルムアミド等の中で、反応温度としては
0℃〜溶媒還流温度が好ましい。また、触媒として例え
ばピリジン,トリエチルアミン等を添加することも好ま
しい(この場合、一般式[V]で表わされる化合物の脱
離基Y1 は、例えばハロゲン原子、特に塩素又は臭素原
子であることが好ましく、また、脱離基Y2 は低級アル
キル基であることが好ましい)。
【0019】(4) 一般式[I]で表わされる化合物は、
一般式[VI] (式中、R1 は前記と同じ)で表わされるフェノール類
と一般式[VII ] (式中、R2 ,A及びXは前記と同じ、Y3 は脱離基を
示す)で表わされる化合物を反応させることにより製造
することができる。
【0020】反応溶媒としては有機溶媒例えば、メタノ
ール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール,
3-メトキシブタノール等の中で、反応温度は例えば0℃
〜溶媒還流温度で反応させることが好ましい。また、触
媒として塩基性触媒例えば、金属ナトリウム,カセイソ
ーダ,カセイカリ,重曹,炭素ソーダ等が好ましい(こ
の場合、一般式[VII ]で表わされる化合物の脱離基Y
3 は例えばハロゲン原子、特に塩素又は臭素原子である
ことが好ましい)。
【0021】(5) 一般式[I]で表わされる化合物は、
一般式[VIII] (式中R1 ,A及びXは前記と同じ)で表わされる化合
物と一般式[III ]で表わされる化合物を反応させるこ
とにより製造することができる。
【0022】反応溶媒としては、有機溶媒例えば、エタ
ノール,ベンゼン,クロロホルム,塩化メチレン,テト
ラヒドロフラン,ジメチルホルムアミド等の中で、反応
温度は例えば室温〜溶媒還流温度で反応させることが好
ましい。更にトリエチルアミン等を触媒として添加して
もよい。
【0023】(6) 一般式[Ic] (式中、R1 ,A及びXは前記と同じ、R3 はアミノフ
ェニル基を示す)で表わされる化合物は、一般式[I
b] (式中、R1 ,A及びXは前記と同じ、R4 はニトロフ
ェニル基を示す)で表わされる化合物を還元することに
より製造することができる。
【0024】還元剤としては金属例えば、鉄,スズ等を
用い、濃塩酸,酢酸等を添加して還元する場合には、反
応溶媒としては有機溶媒例えば、エタノール,イソプロ
パノール,ジオキサン等が好ましく、反応温度としては
室温〜溶媒還流温度が好ましい。更にまた、還元触媒と
してパラジウム−炭素等を用い、水素添加して還元する
場合には、反応溶媒として有機溶媒例えば、エタノー
ル,イソプロパノール,3-メトキシブタノール,ジオキ
サン,ジメチルホルムアミド等が好ましく、反応温度と
しては室温〜溶媒還流温度が好ましい。
【0025】また、一般式[I]のウレア誘導体の酸付
加塩としては、例えば塩酸,臭化水素酸,硫酸,リン酸
等の無機酸との塩,酢酸,プロピオン酸,クエン酸,乳
酸,マレイン酸,フマル酸,コハク酸,酒石酸,メタン
スルホン酸等の有機酸との塩が挙げられる。更に、これ
らの塩は通常の方法により容易に製造することができ
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0027】実施例1 N−(4-メトキシフェニル)−N' −[3-(3-ピペリジ
ノメチルフェノキシ)プロピル]ウレア 3-(3-ピペリジノメチルフェノキシ)プロピルアミン3.
1 gをエタノール31mlに溶解させ、氷冷しながら4-メト
キシフェニルイソシアネート1.9 gをゆっくり滴下し
た。氷冷浴を取り、室温にて2.5 時間撹拌した。溶媒を
減圧下で留去し、得られた残渣を塩化メチレン50mlに溶
解し、希塩酸水溶液,飽和重曹水及び飽和食塩水で順次
洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
留去し粗結晶3.3 g(収率66.0%)を得た。エタノール
から再結晶して、目的物2.1 gを得た。融点111 〜112
℃。
【0028】
【0029】実施例2〜50 実施例1の方法に従い、実施例2〜50の化合物を得た。
分析データを表1〜表4に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】実施例51 N−(4-エトキシフェニル)−N' −[3-(3-ピペリジ
ニルメチルフェノキシ)プロピル]ウレア (1) 4-フェネチジン4.6 g及びトリエチルアミン3.4 g
を塩化メチレン46mlに溶解させ、氷冷しながらクロル炭
酸エチル3.6 gを滴下した。氷冷浴を取り、室温にて1
時間撹拌し、反応混合液を水洗し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、溶媒を留去して粗結晶を得た。石油エ
ーテルに懸濁し、濾集してエチルN−(4-エトキシフェ
ニル)カルバメート4.0 g(収率56.9%)を得た。融点
90〜92℃。
【0035】(2) 3-(3-ピペリジノメチルフェノキシ)
プロピルアミン4.7 g及びエチルN−(4-エトキシフェ
ニル)カルバメート4.0 gを3-メトキシ−2- ブタノー
ル20mlに溶解させ、6時間還流した。溶媒を減圧下で留
去し、得られた残渣を塩化メチレンに溶解し、水,希塩
酸水溶液,飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し油状
物を得、これをシリカゲル・フラッシュクロマトグラフ
ィーに付し、0.9 g(収率11.4%)を得た。エタノール
から再結晶して、目的物0.5 gを得た。融点109 〜111
℃。
【0036】
【0037】実施例52 N−(3,4-メチレンジオキシフェニル)−N' −[3-
(3-ピペリジノメチルフェノキシ)プロピル]ウレア N,N' −カルボニルジイミダゾール4.0 gを塩化メチ
レン60mlに溶解させ、3,4-メチレンジオキシアニリン3.
4 gを含む塩化メチレン溶液20mlを0〜5℃で滴下し、
同温度で1時間、更に室温で1時間反応させた。更に0
℃で、3-(3-ピペリジノメチルフェノキシ)プロピルア
ミン6.1 gを含む塩化メチレン溶液30mlを加え、氷冷下
で1時間、室温で1時間反応させた。ついで水60mlを加
え、有機層を分取し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をエーテルに懸濁し
た後、濾取して粗結晶6.7 g(収率67.0%)を得た。エ
タノールから再結晶して、目的物5.0 gを得た。融点12
8 〜130 ℃。
【0038】
【0039】実施例53〜60 実施例52の方法に従い、実施例53〜60の化合物を得た。
分析データを表5及び表6に示す。
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】実施例61 N−(3-アミノフェニル)−N' −[3-(3-ピペリジノ
メチルフェノキシ)プロピル]ウレア N−(3-ニトロフェニル)−N' −[3-(3-ピペリジノ
メチルフェノキシ)プロピル]ウレア4.6 gをエタノー
ル46mlに溶解させ、スズ2.6 gを加えた。撹拌下、室温
にて濃塩酸1.9mlを滴下し、続いて湯浴加温しながら濃
塩酸18.2mlを滴下し、その後6時間還流した。溶媒を減
圧下に留去し、水100 mlを加え水酸化ナトリウム水溶液
にてアルカリ性とし塩化メチレン200 mlで抽出した。飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を留去し、粗結晶3.8 g(収率88.4%)を得
た。エタノールから2回再結晶して、目的物1.8 gを得
た。融点116 〜118 ℃。
【0043】
【0044】実施例62 N−メチル−N' −[3-(3-ピペリジノメチルフェノキ
シ)プロピル]ウレア DMF10mlに氷冷しながら、水素化ナトリウム(60% i
n oil )0.7 gを加え、さらに3-ピペリジノメチルフェ
ノール3.3 gを含むDMF溶液7mlを滴下し、室温で1
時間反応させた。さらに室温で、N−(3-クロロプロピ
ル)−N' −メチルウレア2.6 gを加え、室温で3時間
反応させた。反応溶液を水に注ぎ、塩化メチレンで抽出
する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を留去した。残渣を石油エーテルに懸濁して濾取し、
粗結晶2.8 gを得た。酢酸エチルより再結晶して目的物
0.5 gを得た。
【0045】このものは、実施例21で得たものと機器分
析データが一致した。
【0046】実施例63 実施例62の方法に従い、実施例63の化合物を得た。分析
データを表7に示す。
【0047】
【表7】
【0048】実施例64 N−エチル−N' −[3-(3-ピペリジノメチルフェノキ
シ)プロピル]ウレア DMF5mlに氷冷しながら、水素化ナトリウム(60% i
n oil )0.5 gを加え、さらに3-ピペリジノメチルフェ
ノール2.3 gを含むDMF溶液7mlを滴下し、室温で1
時間反応させた。さらに室温で、N−エチル−N' −
(3-クロロプロピル)ウレア2.0 gを加え、室温で3時
間反応させた後、一夜放置する。反応溶液を氷水に注
ぎ、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を留去した。残渣を石油エー
テルより結晶化し、目的物(0.6 g)を得た。母液は、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒アセト
ン)で精製し、更に目的物(0.8 g)を得た。
【0049】このものは、実施例16で得たものと機器分
析データが一致した。
【0050】
【発明の効果】
実験1.胃酸分泌抑制作用 ドンリュウ系(Donryu)雄性ラット(200 g前後)を24
時間絶食後、ウレタン1.25g/kg(i.p.)麻酔下で、急
性胃瘻管(acute fistula)法を用い、ヒスタミン刺激胃
酸分泌に対する被検化合物とシメチジンの効力を比較検
討した。薬物は、第2回目の胃液採取後に十二指腸内に
投与した。結果を表8に示す。
【0051】
【表8】
【0052】実験2.ヒスタミンH2 受容体作働薬に対
する拮抗作用 ハートレー系(Hartley)雄性モルモット(300 〜400
g)の心臓を摘出し、心房標本の運動を等尺性にポリグ
ラフに記録し、ヒスタミンの心拍数増強反応に対する被
検化合物の効力をシメチジンと比較検討した。結果を表
9に示す。なお、pA2 はアゴニストの濃度作用曲線を
2倍高濃度へ平行移動させるに必要な拮抗薬の濃度のネ
ガティブ・ロガリズム(negative logarithm)である。
【0053】
【表9】
【0054】実験3.細胞保護作用 ドンリュウ系(Donryu)雄性ラットを24時間絶食, 絶水
後、被検薬を経口投与した。60分後に0.6 N塩酸(1.0
ml/rat)を経口投与して更に60分後ラットをエーテル麻
酔下で放血致死し、胃を摘出して、塩酸胃病変に対する
被検化合物及びシメチジンの効果を比較検討した。結果
を表10に示す。
【0055】
【表10】
【0056】以上から、本発明による化合物はヒスタミ
ンH2 受容体作働薬に対する拮抗作用を有し、シメチジ
ンよりも胃酸分泌抑制作用が強く、更に細胞保護作用を
併有するので、シメチジンよりも強力な抗潰瘍作用が期
待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 207/09 7019−4C (72)発明者 多賀 福太郎 埼玉県南埼玉郡白岡町小久喜37−2 (72)発明者 関口 治男 埼玉県上尾市大字井戸木1−5−4 (72)発明者 濱田 佳津宏 栃木県下都賀郡野木町友沼5932

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
    リジノ基を示し、Aはエチレン基,プロピレン基,ブチ
    レン基又はブテニレン基を示し、R2 は炭素数1〜20の
    直鎖又は分岐状のアルキル基,炭素数3〜6のシクロア
    ルキル基,ベンジル基又は炭素数1〜3の低級アルキル
    基,炭素数1〜3の低級アルコキシ基,ハロゲン原子,
    トリフルオロメチル基、アミノ基又はニトロ基のうち1
    〜3個か又はメチレンジオキシ基によって置換されてい
    てもよいフェニル基を示し、Xは酸素原子又は硫黄原子
    を示す)で表されるウレア誘導体、水和物又はその酸付
    加塩。
  2. 【請求項2】 一般式[I]においてR1 がピペリジノ
    基であることを特徴とする請求項1記載の化合物、水和
    物又はその酸付加塩。
  3. 【請求項3】 一般式[I]においてR1 が4-メチルピ
    ペリジノ基であることを特徴とする請求項1記載の化合
    物、水和物又はその酸付加塩。
  4. 【請求項4】 一般式[I]においてR1 が4-ヒドロキ
    シピペリジノ基であることを特徴とする請求項1記載の
    化合物、水和物又はその酸付加塩。
  5. 【請求項5】 一般式[I]においてR2 が炭素数1〜
    6の直鎖又は分岐状のアルキル基であることを特徴とす
    る請求項1記載の化合物、水和物又はその酸付加塩。
  6. 【請求項6】 一般式[I]においてR2 が炭素数3〜
    6のシクロアルキル基であることを特徴とする請求項1
    記載の化合物、水和物又はその酸付加塩。
  7. 【請求項7】 一般式[I]においてAがプロピレン基
    又はブテニレン基であることを特徴とする請求項1記載
    の化合物、水和物又はその酸付加塩。
  8. 【請求項8】 一般式[II] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
    リジノ基を示し、Aはエチレン基,プロピレン基,ブチ
    レン基又はブテニレン基を示す)で表される化合物と、
    一般式[III ] XCN−R2 [III ] (R2 は炭素数1〜20の直鎖又は分岐状のアルキル基、
    炭素数3〜6のシクロアルキル基,ベンジル基,又は炭
    素数1〜3の低級アルキル基,炭素数1〜3の低級アル
    コキシ基,ハロゲン原子,トリフルオロメチル基,アミ
    ノ基又はニトロ基のうち1〜3個か又はメチレンジオキ
    シ基によって置換されていてもよいフェニル基を示し、
    Xは酸素原子又は硫黄原子を示す)で表される化合物を
    反応させることを特徴とする、一般式[I] (式中、R1 ,R2 ,A及びXは前記と同じ)で表され
    る化合物、水和物又はその酸付加塩の製造方法。
  9. 【請求項9】 一般式[II] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
    リジノ基を示し、Aはエチレン基、プロピレン基,ブチ
    レン基又はブテニレン基を示す)で表される化合物と、
    一般式[IV] H2 N−R2 [IV] (R2 は炭素数1〜20の直鎖又は分岐状のアルキル基,
    炭素数3〜6のシクロアルキル基,ベンジル基,又は炭
    素数1〜3の低級アルキル基,炭素数1〜3の低級アル
    コキシ基,ハロゲン原子,トリフルオロメチル基,アミ
    ノ基又はニトロ基のうち1〜3個か又はメチレンジオキ
    シ基によって置換されていてもよいフェニル基を示す)
    で表される化合物をN,N' −カルボニルジイミダゾー
    ルの存在下に反応させることを特徴とする、一般式[I
    a] (式中、R1 ,R2 及びAは前記と同じ、X' は酸素原
    子を示す)で表される化合物、水和物又はその酸付加塩
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 一般式[II] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
    リジノ基を示し、Aはエチレン基、プロピレン基,ブチ
    レン基又はブテニレン基を示す)で表される化合物と、
    一般式[V] Y1 COOY2 [V] (式中、Y1 およびY2 はそれぞれ脱離基を示す)で表
    される化合物及び一般式[IV] H2 N−R2 [IV] (R2 は炭素数1〜20の直鎖又は分岐状のアルキル基,
    炭素数3〜6のシクロアルキル基,ベンジル基,又は炭
    素数1〜3の低級アルキル基,炭素数1〜3の低級アル
    コキシ基,ハロゲン原子,トリフルオロメチル基,アミ
    ノ基又はニトロ基のうち1〜3個か又はメチレンジオキ
    シ基によって置換されていてもよいフェニル基を示す)
    で表される化合物を反応させることを特徴とする、一般
    式[Ia] (式中、R1 ,R2 及びAは前記と同じ、X' は酸素原
    子を表す)で表される化合物、水和物又はその酸付加塩
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式[VI] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
    リジノ基を示す)で表される化合物と、一般式[VII ] (Aはエチレン基,プロピレン基,ブチレン基又はブテ
    ニレン基を示し、R2 は炭素数1〜20の直鎖又は分岐状
    のアルキル基,炭素数3〜6のシクロアルキル基,ベン
    ジル基,又は炭素数1〜3の低級アルキル基,炭素数1
    〜3の低級アルコキシ基,ハロゲン原子,トリフルオロ
    メチル基,アミノ基又はニトロ基のうち1〜3個か又は
    メチレンジオキシ基によって置換されていてもよいフェ
    ニル基を示し、Xは酸素原子又は硫黄原子を示し、Y3
    は脱離基を示す)で表される化合物を反応させることを
    特徴とする、一般式[I] (式中、R1 ,R2 ,A及びXは前記と同じ)で表され
    る化合物、水和物又はその酸付加塩の製造方法
  12. 【請求項12】 一般式[VIII] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
    リジノ基を示し、Aはエチレン基,プロピレン基,ブチ
    レン基又はブテニレン基を示し、Xは酸素原子又は硫黄
    原子を示す)で表される化合物と、一般式[IV] H2 N−R2 [IV] (R2 は炭素数1〜20の直鎖又は分岐状のアルキル基,
    炭素数3〜6のシクロアルキル基,ベンジル基,又は炭
    素数1〜3の低級アルキル基,炭素数1〜3の低級アル
    コキシ基,ハロゲン原子,トリフルオロメチル基,アミ
    ノ基又はニトロ基のうち1〜3個か又はメチレンジオキ
    シ基によって置換されていてもよいフェニル基を示す)
    で表される化合物を反応させることを特徴とする、一般
    式[I] (式中、R1 ,R2 ,A及びXは前記と同じ)で表され
    る化合物,水和物又はその酸付加塩の製造方法。
  13. 【請求項13】 一般式[Ib] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
    リジノ基を示し、Aはエチレン基,プロピレン基,ブチ
    レン基又はブテニレン基を示し、R4 はニトロフェニル
    基を示し、Xは酸素原子又は硫黄原子を示す)で表され
    る化合物を還元することを特徴とする、一般式[Ic] (式中、R1 ,A及びXは前記と同じ、R3 はアミノフ
    ェニル基を示す)で表される化合物,水和物又はその酸
    付加塩の製造方法。
  14. 【請求項14】 一般式[I] (式中、R1 はヒドロキシ基又は炭素数1〜3の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいピペリジノ基又はピロ
    リジノ基を示し、Aはエチレン基,プロピレン基,ブチ
    レン基又はブテニレン基を示し、R2 は炭素数1〜20の
    直鎖又は分岐状のアルキル基,炭素数3〜6のシクロア
    ルキル基,ベンジル基又は炭素数1〜3の低級アルキル
    基,炭素数1〜3の低級アルコキシ基,ハロゲン原子,
    トリフルオロメチル基,アミノ基又はニトロ基のうち1
    〜3個か又はメチレンジオキシ基によって置換されてい
    てもよいフェニル基を示し、Xは酸素原子又は硫黄原子
    を示す)で表されるウレア誘導体、水和物又はその酸付
    加塩を含有することを特徴とする抗潰瘍剤。
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