JPH05251269A - 真空コンデンサ - Google Patents

真空コンデンサ

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Publication number
JPH05251269A
JPH05251269A JP4586392A JP4586392A JPH05251269A JP H05251269 A JPH05251269 A JP H05251269A JP 4586392 A JP4586392 A JP 4586392A JP 4586392 A JP4586392 A JP 4586392A JP H05251269 A JPH05251269 A JP H05251269A
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JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
adjusting screw
vacuum capacitor
screw
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP4586392A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Fukai
利真 深井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空コンデンサの静電容量調整機構を通電部
位から絶縁する。 【構成】 固定電極15と可動電極16とを真空容器1
0内に少なくとも配し、可動電極16を変位させて固定
電極15との交叉面積を変える静電容量調整ねじ19
と、この静電容量調整ねじ19を真空容器10外で支持
するねじ受け部20とを設けて成る真空コンデンサにお
いて、静電容量調整ねじ19とねじ受け部20の少なく
とも露出部とを繊維強化プラスチックで形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大電力送信機の発振回
路、増幅回路、あるいは誘導過熱装置のタンク回路等に
用いられる真空コンデンサに関し、特に、可変形真空コ
ンデンサの静電容量調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の一般的な可変形真空コンデ
ンサの断面構造図であり、例えばその両端に銅製のフラ
ンジ11a,11bが付いたセラミック12で側面部を
形成し、この側面部を固定導体13と金属製蓋体14と
で閉塞して、高耐力真空誘電体を充填するための真空容
器10を形成している。
【0003】固定導体13内側には、内径の異なる複数
の略円筒状電極板を同心円状に一定間隔をもって設けて
固定電極15を形成しており、また、この固定電極15
の各電極間隙内に非接触状態で挿出入する内径の異なる
複数の円筒状電極板で可動電極16を形成している。こ
の可動電極16は、可動導体18に設けられる。
【0004】可動導体18は、可動電極16の背面側に
中空リード部18aを有しており、そのリード部表面
が、図1に示すように、軸受17で摺動自在に支持され
ている。中空リード部18aの端部内壁には、めねじ1
8bが形成されている。
【0005】19は静電容量調整ねじであり、頭部19
aと、前記めねじ18bに挿入されるおねじ19bとか
ら成る。この静電容量調整ねじ19は、図1に示すよう
に、蓋体14略中央部に形成された支持体、即ち、ねじ
受け部20及びスラストベアリング21で支持されてお
り、その頭部19aを回転させることで、可動導体18
が上下動する。これにより、固定電極15と可動電極1
6との交叉面積が変わるので、両電極15,16に夫々
異なる極性の電圧が印加されたときに電極間に生じる静
電容量の値を連続的に変化させることができる。
【0006】なお、22は弾性を有する軟質金属製のベ
ローズであり、真空容器10内を気密に保持しながら可
動導体18(可動電極16)が上下動できるように、蓋
体14内壁及び軸受17にその一端縁を接合するととも
に、他端縁を可動導体18に接合している。このベロー
ズ22は、上記真空シールの外、蓋体14に設けられた
外部電源端子(図示省略)と可動電極16との通電路を
も兼ねる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記静電容
量調整ねじ19の回転は、手動、又はモーター等を用い
て自動的に行うが、従来の真空コンデンサでは、静電容
量調整ねじ19やねじ受け部20、スラストベアリング
21が金属から成るため、高電圧回路で使用する場合に
は、その表面に絶縁被膜を施したり、モーターとの連結
部位に絶縁部材を介在させて、感電防止やモーター等の
保護策を講じなければならないという使用上の問題があ
った。
【0008】また、絶縁被膜あるいは絶縁部材自体が破
損する場合もあり、その取り扱いに困難を伴う問題もあ
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、夫々
異なる極性の電圧が付与され、且つ、互いに電極面が交
叉対向してなる固定電極と可動電極とを真空容器内に少
なくとも配し、前記可動電極を変位させて前記固定電極
との交叉面積を変える静電容量調整ねじと、この静電容
量調整ねじを真空容器外で支持する支持体とを設けて成
る真空コンデンサにおいて、前記静電容量調整ねじと前
記支持体の少なくとも露出部とを繊維強化プラスチック
等の硬質絶縁部材で形成することにより上記問題点の解
決を図った。
【0010】
【作用】静電容量調整ねじ及び支持体の露出部を繊維強
化プラスチックで形成することで、真空コンデンサの通
電部位との絶縁が図られる。したがって、静電容量調整
時の感電や絶縁破壊等を考慮する必要が無くなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、本発明は従来の真空コンデンサを改良した
ものなので、図1に示した構成部品と同一のものについ
ては同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0012】本発明は、図1に示した構造の真空コンデ
ンサにおいて、静電容量調整ねじ20とねじ受け部21
とを硬質絶縁部材で形成したものである。
【0013】硬質絶縁部材には、例えば、繊維強化プラ
スチック(FRP)を用いる。FRPは、例えばガラス
繊維やカーボン繊維と熱硬化性樹脂との組み合わせから
成る部材であり、比強度、耐熱性に優れ、しかも長期に
わたって絶縁性を呈する。また、従来の金属性ねじ等と
ほぼ同様な手段で成形加工が可能なので、静電容量調整
ねじ20等を容易に形成することができる。
【0014】このようにすれば、真空容器10外に露出
する静電容量調整ねじ20やねじ受け部21と容器内の
通電部位、例えば可動導体18とが確実に絶縁される。
従って、高電圧回路に使用する場合であっても、特別な
感電防止策やモーター及びその周辺回路の保護手段を講
じる必要がなくなるので、真空コンデンサを含む回路の
構成、静電容量調整機構が簡略化される。
【0015】また、長期にわたって絶縁性が確保される
ので、感電等を考慮する必要がなくなり、真空コンデン
サ自体の取り扱いが容易となる。
【0016】なお、ねじ受け部21は、少なくとも容器
外に露出する部位を絶縁部材で形成すれば足りる。ま
た、スラストベアリング22が露出する場合はその外表
面部を硬質絶縁部材を形成する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の真空コン
デンサでは、真空容器外に露出する静電容量調整ねじ
と、この静電容量調整ねじを容器外で支持する支持体の
少なくとも露出部とを硬質絶縁部材で形成したので、従
来のように、露出部位を絶縁被膜したり、絶縁物を介在
させる必要が全く無くなり、真空コンデンサを含む高電
圧回路の構成、静電容量調整機構が簡略化される効果が
ある。
【0018】また、上記硬質絶縁部材として、比強度、
耐熱性、絶縁性に優れる繊維強化プラスチックを用いた
ので、使用に際して感電等を考慮する必要がなくなり、
真空コンデンサ自体の取り扱いが容易となる効果があ
る。
【0019】なお、本発明は、静電容量調整手段がねじ
機構以外の手段であって、調整部が容器外に露出する構
造の真空コンデンサにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される可変形真空コンデンサの断
面構造図である。
【符号の説明】
1…空隙部、10…真空容器、11a,11b…フラン
ジ、12…セラミック、13…固定導体、14…蓋体、
15…固定電極、16…可動電極、17…軸受(支持導
体)、18…可動導体、19…静電容量調整ねじ、20
…ねじ受け部、21…スラストベアリング、22…ベロ
ーズ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々異なる極性の電圧が付与され、且
    つ、互いに電極面が交叉対向してなる固定電極と可動電
    極とを真空容器内に少なくとも配し、前記可動電極を変
    位させて前記固定電極との交叉面積を変える静電容量調
    整ねじと、この静電容量調整ねじを真空容器外で支持す
    る支持体とを設けて成る真空コンデンサにおいて、前記
    静電容量調整ねじと前記支持体の少なくとも露出部とを
    硬質絶縁部材で形成したことを特徴とする真空コンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記硬質絶縁部材は繊維強化プラスチッ
    クであることを特徴とする請求項1記載の真空コンデン
    サ。
JP4586392A 1992-03-04 1992-03-04 真空コンデンサ Pending JPH05251269A (ja)

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JP4586392A JPH05251269A (ja) 1992-03-04 1992-03-04 真空コンデンサ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406011B1 (ko) * 2000-03-23 2003-11-17 가부시키 가이샤 메이덴샤 진공 가변 커패시터 장치
WO2009030271A1 (en) 2007-09-04 2009-03-12 Comet Ag Drive system for variable vacuum capacitor
JP2015053513A (ja) * 2014-11-11 2015-03-19 コメット アクチェンゲゼルシャフト 可変容量真空コンデンサ用駆動システム
CN108933043A (zh) * 2018-06-17 2018-12-04 复旦大学 一种精密可调式电容器

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