JPH05251265A - コンデンサの製造方法 - Google Patents

コンデンサの製造方法

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JPH05251265A
JPH05251265A JP4818792A JP4818792A JPH05251265A JP H05251265 A JPH05251265 A JP H05251265A JP 4818792 A JP4818792 A JP 4818792A JP 4818792 A JP4818792 A JP 4818792A JP H05251265 A JPH05251265 A JP H05251265A
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JP
Japan
Prior art keywords
polyamic acid
capacitor
film
porous conductor
electrodeposition
Prior art date
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Pending
Application number
JP4818792A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takemoto
浩二 竹本
Yukio Kinuta
幸生 絹田
Kazuyo Teranishi
加寿代 寺西
Kenichi Hashizume
賢一 橋詰
Hideo Yamamoto
秀雄 山本
Isao Isa
功 伊佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Carlit Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Japan Carlit Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Japan Carlit Co Ltd, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Japan Carlit Co Ltd
Priority to JP4818792A priority Critical patent/JPH05251265A/ja
Publication of JPH05251265A publication Critical patent/JPH05251265A/ja
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電気機器・電子機器の電子回路などに使
用するコンデンサにおいて小型化・高性能化の要望がま
すます強くなっている。この要望を解決し、小型で大容
量、漏れ電流の小さい、耐電圧の大きい、無極性で高周
波特性の優れたコンデンサの製造方法を提供することを
目的とする。 【構成】 多孔質化した導電体中の気体を脱気した後に
前記導電体面上に、ポリアミック酸塩を含む溶液にポリ
アミック酸の貧溶媒を添加し電着液として電着を行い前
記導電体表面上に前記ポリアミック酸の薄膜を形成した
後、加熱脱水してポリイミドの皮膜を形成し、さらにポ
リピロール膜を積層し導電体層を形成することにより、
小型、大容量で、高周波特性が優れ、無極性で、漏れ電
流が小さく、耐電圧の大きいコンデンサが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器・電子機器の
電子回路などに使用するコンデンサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】機器の小型・軽量化志向、高集積回路の
採用による電子回路の高密度化、あるいは自動挿入の普
及などに伴い、電子部品に対する小形化・高性能化の要
望がますます強くなっている。その中にあって、コンデ
ンサも同様に小形で高周波特性の優れた大容量コンデン
サの開発が種々試みられている。高周波特性の優れたコ
ンデンサには、フイルム・マイカ・セラミック等を誘電
体としたコンデンサがあるが、1μF以上の静電容量を
得ようとすると形状が大きくなり、価格も高くなるため
実用上不向きである。
【0003】大容量コンデンサとして知られているアル
ミ電解コンデンサでは、高周波特性が劣るため、高周波
特性の優れたコンデンサとして固体電解質に導電性高分
子を用いた固体電解コンデンサが最近出現してきている
(特開昭63−158829号公報、特開昭63−17
3313号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】固体電解質に導電性高
分子を用いたアルミ固体電解コンデンサは、小型で大容
量を得るために巻回した際、誘電体酸化皮膜が巻回時の
応力によりクラックがはいりやすいという欠点や、電解
コンデンサに特有の有極性のため、実装時に正負の方向
を間違えてはならないという欠点を有していた。
【0005】また、多孔質化した導電体上に、ポリアミ
ック酸塩を含む溶液にポリアミック酸の貧溶媒を添加し
電着液として電着を行った際、多孔質化した導電体の表
面上にポリアミック酸の薄膜が形成されるが、気体が残
存していた部分はポリアミック酸の薄膜がない欠陥の状
態で形成される。この部分的に形成されていないポリア
ミック酸の薄膜を加熱脱水した際、収縮してポリイミド
膜となるが、ポリアミック酸の薄膜が形成されていなか
った部分は修復されることなく欠陥部となり、漏れ電流
が大きく耐電圧の低いコンデンサとなる。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、小型・大容量で、漏れ電流が小さく、耐電圧の大き
い、高周波特性の優れた無極性のコンデンサの製造方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のコンデンサの製造方法は、多孔質化した導電
体を電極とし、ポリアミック酸塩を含む溶液にポリアミ
ック酸の貧溶媒を添加し電着液として電着を行い、前記
多孔質化した導電体の表面上にポリアミック酸の薄膜を
形成した後、前記ポリアミック酸の薄膜を加熱脱水する
ことにより前記多孔質化した導電体表面上にポリイミド
の皮膜を形成し、さらに前記ポリイミドの皮膜上に対極
となる導電体層を形成したコンデンサにおいて、多孔質
化した導電体中に残存する気体を脱気した後、電着を行
う構成を有している。
【0008】
【作用】多孔質化した導電体上に、ポリアミック酸塩を
含む溶液にポリアミック酸の貧溶媒を添加し電着液とし
て電着を行った際、多孔質化した導電体の表面上にポリ
アミック酸の薄膜が形成されるが、多孔質化した導電体
中に残存する気体を脱気した後、電着を行うことにより
多孔質化した導電体の細孔の奥側にもポリアミック酸塩
を含む溶液が供給されるため細孔の奥側と表側ともポリ
アミック酸薄膜が形成されていない部分のない均一なポ
リアミック酸の薄膜ができ、このポリアミック酸の薄膜
を加熱脱水することにより欠陥部の極めて少ない均一な
ポリイミドの皮膜が多孔質化した導電体の表面上に得ら
れる。さらに、このポリイミド皮膜上に対極となる導電
体層を形成することにより、小型・大容量で漏れ電流の
小さい、耐電圧の大きい、高周波特性の優れた無極性の
コンデンサが得られる。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について説明す
る。約50倍に粗面化した細孔の平均孔径1μmのエッ
チング箔を5mm×20mmに切断した後、カシメ付けによ
りアルミニウムリードを接合して金属電極を得た。
【0010】一方、p−フェニレンジアミン3.3重量
部をN,N−ジメチルホルムアミド90重量部に溶解し
ピロメリット酸二無水物6.7重量部を加えて室温で1
0時間反応させてポリアミック酸とした後、トリエチル
アミン1.8重量部を加えて室温で1時間反応させて、
ポリアミック酸中のカルボキシル基の半分を中和したポ
リアミック酸塩溶液とした。この溶液60重量部にポリ
アミック酸の貧溶媒であるニトロメタン40重量部を加
えて電着液とした。
【0011】この電着液を入れたステンレス容器と多孔
質化した導電体とをひとつのデシケータ中に別々に入
れ、このデシケータ中の気体を6650Paまで排出し
脱気した後、多孔質化した導電体をこの電着液中に浸漬
し、デシケータ中を大気圧に戻し、脱気を行った多孔質
化した導電体を電着液に浸漬したステンレス容器を陰
極、多孔質化した導電体の金属電極を陽極とし、50V
30分間電着を行い金属電極表面にポリアミック酸の薄
膜を形成させた。つづいて表面にポリアミック酸の薄膜
を形成させた金属電極を250℃の恒温槽中で2時間加
熱脱水して表面にポリイミド皮膜を形成し素子とした。
【0012】この素子を2mol/lのピロール/エタ
ノール溶液に5分間浸漬した後、更に0.5mol/l
過硫酸アンモニウム水溶液に5分間浸漬して、化学酸化
重合によるポリピロール膜を形成した。つづいてこの素
子をピロール1mol/lおよび支持電解質としてパラ
トルエンスルホン酸テトラエチルアンモニウム1mol
/lを含むアセトニトリル溶液中に浸漬し、化学酸化重
合をしたポリピロール膜を陽極として外部電極との間
に、電解重合を電流密度1mA/cm2にて30分間行い
電解重合によるポリピロール膜を形成した。この素子を
コロイダルカーボンに浸漬し、更に銀ペーストを塗布し
て導電性塗膜を形成し、その一部から対極を取り出し、
エポキシ樹脂により外装してコンデンサを完成させた。
得られたコンデンサの特性を(表1)に示す。
【0013】(実施例2)実施例1の電着液をステンレ
ス容器に入れ、多孔質化した導電体を電着液に浸漬して
デシケータ中で6650Paに気体を排出し脱気して3
分間放置した後、デシケータ中を大気圧に戻すことに変
更した以外は実施例1に準じてコンデンサを完成させ
た。得られたコンデンサの特性を(表1)に示す。
【0014】(実施例3)実施例1の電着液をステンレ
ス容器に入れ、多孔質化した導電体を電着液に浸漬して
デシケータ中で26600Paに気体を排出し脱気して
15分間放置した後、デシケータ中を大気圧に戻すこと
に変更した以外は実施例1に準じてコンデンサを完成さ
せた。得られたコンデンサの特性を(表1)に示す。
【0015】(比較例1)実施例1において、多孔質化
した導電体中の気体を脱気せずに電着を行った以外は実
施例1に準じてコンデンサを完成させた。得られたコン
デンサの特性を(表1)に示す。
【0016】
【表1】
【0017】この(表1)において、実施例1,2,3
では多孔質化した導電体中の気体を脱気した後電着し、
比較例1では多孔質化した導電体中の気体を脱気せずに
電着を行っており、この(表1)から明らかに多孔質化
した導電体中の気体を脱気して電着した本実施例による
コンデンサは静電容量、誘電損失(tanδ),漏れ電
流、耐電圧の点で優れている。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によるコンデンサの
製造方法は、多孔質化した導電体表面上に、ポリアミッ
ク酸塩を含む溶液にポリアミック酸の貧溶媒を添加し電
着液として電着を行い、前記多孔質化した導電体表面上
にポリアミック酸の薄膜を形成した後、前記ポリアミッ
ク酸の薄膜を加熱脱水することにより前記多孔質化した
導電体の表面上にポリイミドの皮膜を形成し、さらに前
記ポリイミドの皮膜上に対極となる導電体層を形成した
小型、大容量で、高周波特性の優れた無極性のコンデン
サにおいて、多孔質化した導電体中の気体を脱気した
後、電着を行うことにより多孔質化した導電体の細孔の
奥側にもポリアミック酸を含む溶液が供給されるため細
孔の奥側と表側ともポリアミック酸薄膜が形成されてい
ない部分のない均一なポリアミック酸の薄膜ができ、漏
れ電流の小さい、耐電圧の大きいコンデンサを実現でき
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺西 加寿代 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋詰 賢一 群馬県渋川市半田2470番地 日本カーリッ ト株式会社中央研究所内 (72)発明者 山本 秀雄 群馬県渋川市半田2470番地 日本カーリッ ト株式会社中央研究所内 (72)発明者 伊佐 功 群馬県渋川市半田2470番地 日本カーリッ ト株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質化した導電体表面上に、ポリアミッ
    ク酸塩を含む溶液にポリアミック酸の貧溶媒を添加し電
    着液として電着を行いポリアミック酸の薄膜を形成した
    後、前記ポリアミック酸の薄膜を加熱脱水することによ
    り前記多孔質化した導電体表面上にポリイミドの皮膜を
    形成し、さらに前記ポリイミドの皮膜上に対極となる導
    電体層を形成したコンデンサにおいて、前記多孔質化し
    た導電体中に残存する気体を脱気した後、電着すること
    を特徴とするコンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】前記対極となる導電体層が、化学酸化重合
    による導電性高分子膜と電解重合による導電性高分子膜
    を順次積層して形成されることを特徴とする請求項1記
    載のコンデンサの製造方法。
  3. 【請求項3】前記導電性高分子膜がポリピロールである
    ことを特徴とする請求項1または2記載のコンデンサの
    製造方法。
JP4818792A 1992-03-05 1992-03-05 コンデンサの製造方法 Pending JPH05251265A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2073225A1 (en) * 2007-12-18 2009-06-24 General Electric Company High capacitance film capacitor system and method for manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2073225A1 (en) * 2007-12-18 2009-06-24 General Electric Company High capacitance film capacitor system and method for manufacturing the same
US7852611B2 (en) 2007-12-18 2010-12-14 General Electric Company High capacitance film capacitor system and method for manufacturing the same

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