JPH0525123A - ビタミンa酸エステル化合物の精製法 - Google Patents
ビタミンa酸エステル化合物の精製法Info
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- JPH0525123A JPH0525123A JP17806591A JP17806591A JPH0525123A JP H0525123 A JPH0525123 A JP H0525123A JP 17806591 A JP17806591 A JP 17806591A JP 17806591 A JP17806591 A JP 17806591A JP H0525123 A JPH0525123 A JP H0525123A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ビタミンA酸エステル化合物を精製するにあ
たり、カラム充填剤として平均粒径20〜70μm、平
均細孔径100〜180Åのシリカゲルかつ移動相とし
てイソプロピルエーテル−ヘキサン混合溶媒を使用する
液体クロマトグラフィーに付すことを特徴とする、ビタ
ミンA酸エステル化合物の精製法。 【効果】 本発明によれば、皮膚潰瘍治療剤、消化管潰
瘍治療剤、抗腫瘍剤として有用なビタミンA酸エステル
化合物を95%以上の高回収率、99%以上の高純度で
精製することができる。また、本発明の方法は工業的な
規模で実施することができる。
たり、カラム充填剤として平均粒径20〜70μm、平
均細孔径100〜180Åのシリカゲルかつ移動相とし
てイソプロピルエーテル−ヘキサン混合溶媒を使用する
液体クロマトグラフィーに付すことを特徴とする、ビタ
ミンA酸エステル化合物の精製法。 【効果】 本発明によれば、皮膚潰瘍治療剤、消化管潰
瘍治療剤、抗腫瘍剤として有用なビタミンA酸エステル
化合物を95%以上の高回収率、99%以上の高純度で
精製することができる。また、本発明の方法は工業的な
規模で実施することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業的に有利なビタミン
A酸エステル化合物の精製法に関する。
A酸エステル化合物の精製法に関する。
【0002】
【従来技術】ビタミンA酸エステル化合物は例えば特開
昭48−469号公報、特開昭54−92967号公報
或いは出願中の特願平3−27799号明細書に開示さ
れているように皮膚潰瘍治療剤、消化管潰瘍治療剤、抗
腫瘍剤として優れた薬理作用を示し、医薬として有用で
ある。一般に、製剤化に際してこれらの化合物は高純度
であることが望ましい。
昭48−469号公報、特開昭54−92967号公報
或いは出願中の特願平3−27799号明細書に開示さ
れているように皮膚潰瘍治療剤、消化管潰瘍治療剤、抗
腫瘍剤として優れた薬理作用を示し、医薬として有用で
ある。一般に、製剤化に際してこれらの化合物は高純度
であることが望ましい。
【0003】しかしながら、合成により得られたビタミ
ンA酸エステル化合物を精製して高純度化を図るには、
分離しにくい幾何異性体や酸化物などが存在するために
非常に困難である。例えば、実験室的にはその精製手段
としてシリカゲルによる吸着クロマトグラフィーが用い
られている(特開昭48−469号参照)が、この方法
を工業的な規模で行なうことは操作性、および到達純
度、回収率の点で必ずしも好ましくない。
ンA酸エステル化合物を精製して高純度化を図るには、
分離しにくい幾何異性体や酸化物などが存在するために
非常に困難である。例えば、実験室的にはその精製手段
としてシリカゲルによる吸着クロマトグラフィーが用い
られている(特開昭48−469号参照)が、この方法
を工業的な規模で行なうことは操作性、および到達純
度、回収率の点で必ずしも好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、分離能が
高く、高回収率、高純度で目的化合物を精製することが
でき、しかも工業的に実用化可能なビタミンA酸エステ
ル化合物の精製法の開発が望まれている。
高く、高回収率、高純度で目的化合物を精製することが
でき、しかも工業的に実用化可能なビタミンA酸エステ
ル化合物の精製法の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高い分離能
と感度の高い検出系を有し、そして工業用途における分
取に好適な液体クロマトグラフィーに着目し、その操作
条件を種々検討した結果、カラム充填剤として平均粒径
20〜70μm、平均細孔径100〜180Åのシリカ
ゲルを、そして移動相としてイソプロピルエーテル−ヘ
キサン混合溶媒を使用する液体クロマトグラフィーによ
り精製することによって、ビタミンA酸エステル化合物
が高純度かつ高回収率で得られることを見い出した。
と感度の高い検出系を有し、そして工業用途における分
取に好適な液体クロマトグラフィーに着目し、その操作
条件を種々検討した結果、カラム充填剤として平均粒径
20〜70μm、平均細孔径100〜180Åのシリカ
ゲルを、そして移動相としてイソプロピルエーテル−ヘ
キサン混合溶媒を使用する液体クロマトグラフィーによ
り精製することによって、ビタミンA酸エステル化合物
が高純度かつ高回収率で得られることを見い出した。
【0006】本発明において使用されるカラム充填剤は
平均粒径20〜70μm、平均細孔径100〜180Å
のシリカゲルである。また移動相として使用されるイソ
プロピルエーテル−ヘキサン混合溶媒におけるイソプロ
ピルエーテルの濃度は2〜15%(v/v)である。
平均粒径20〜70μm、平均細孔径100〜180Å
のシリカゲルである。また移動相として使用されるイソ
プロピルエーテル−ヘキサン混合溶媒におけるイソプロ
ピルエーテルの濃度は2〜15%(v/v)である。
【0007】本発明の方法を用いて効率よく精製されう
るビタミンA酸エステル化合物には全トランスレンチノ
イン酸、13−シスレンチノイン酸、または9−シスレ
ンチノイン酸を、α−、β−、γ−、もしくはδ−トコ
フェロール、またはビタミンDでエステル化して得られ
る次の一般式
るビタミンA酸エステル化合物には全トランスレンチノ
イン酸、13−シスレンチノイン酸、または9−シスレ
ンチノイン酸を、α−、β−、γ−、もしくはδ−トコ
フェロール、またはビタミンDでエステル化して得られ
る次の一般式
【化1】 〔上記式中、Xは、下式
【化2】 (式中、AおよびBは互に独立に水素原子であるかまた
はメチル基であるものとする)で示されるα−、β−、
γ−またはδ−トコフェリル基であるか、または下式
はメチル基であるものとする)で示されるα−、β−、
γ−またはδ−トコフェリル基であるか、または下式
【化3】 (式中、R1およびR2はいずれも水素原子であるか、ま
たは一方がメチル基で他方が水素原子であるものとし、
YおよびZはいずれも水素原子であるかまたはYとZと
を一緒にして結合手を示すものとする)で示されるビタ
ミンD残基である〕で示される化合物が含まれる。これ
らの化合物は合成の過程、および反応混合物からの単離
の過程での副反応や異性化などによる副反応生成物や未
反応原料化合物を夾雑するので、その精製が求められる
ものである。
たは一方がメチル基で他方が水素原子であるものとし、
YおよびZはいずれも水素原子であるかまたはYとZと
を一緒にして結合手を示すものとする)で示されるビタ
ミンD残基である〕で示される化合物が含まれる。これ
らの化合物は合成の過程、および反応混合物からの単離
の過程での副反応や異性化などによる副反応生成物や未
反応原料化合物を夾雑するので、その精製が求められる
ものである。
【0008】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
することにする。
することにする。
【0009】〔実施例1〕平均粒径50μm、平均細孔
径120Åのシリカゲル(富士デビソン化学製、マイク
ロビーズ5D)1.57kgを内径10cm、高さ50cmの
カラムにタッピング充填し、充填層を5%イソプロピル
エーテル、ヘキサン混合溶媒で置換した。このカラムに
ヘキサンに溶解したα−トコフェリルレチノエート12
2g(純度85.0%)を負荷し、次いで5%イソプロ
ピルエーテル−ヘキサン混合溶媒で溶出(流速140ml
/min)させた。
径120Åのシリカゲル(富士デビソン化学製、マイク
ロビーズ5D)1.57kgを内径10cm、高さ50cmの
カラムにタッピング充填し、充填層を5%イソプロピル
エーテル、ヘキサン混合溶媒で置換した。このカラムに
ヘキサンに溶解したα−トコフェリルレチノエート12
2g(純度85.0%)を負荷し、次いで5%イソプロ
ピルエーテル−ヘキサン混合溶媒で溶出(流速140ml
/min)させた。
【0010】溶出ピークの検出は、紫外吸光光度計で、
255nmにて行った。この時の溶出パターンを図1に示
す。
255nmにて行った。この時の溶出パターンを図1に示
す。
【0011】この溶出ピークのうち、図1でA〜Bの範
囲(T=31.5分〜50分の範囲)を本流部として分
画した。この分画のHPLCの面積値による純度は9
9.0%であった。
囲(T=31.5分〜50分の範囲)を本流部として分
画した。この分画のHPLCの面積値による純度は9
9.0%であった。
【0012】 本流部収量 102g 本流部回収率 97.4% 本流部純度 99.0%
【0013】〔実施例2〕平均粒径50μm、平均細孔
径120Åのシリカゲル(旭硝子製、DF−50−12
0A)236gを内径5cm、高さ30cmのカラムにタッ
ピング充填し、充填層を2%イソプロピルエーテル、ヘ
キサン混合溶媒で置換した。このカラムにヘキサンに溶
解したコレカルシフェリルレチノエート16.5g(純
度84.0%)を負荷し、次いで2%イソプロピルエー
テル−ヘキサン混合溶媒で溶出(流速39ml/min)さ
せた。
径120Åのシリカゲル(旭硝子製、DF−50−12
0A)236gを内径5cm、高さ30cmのカラムにタッ
ピング充填し、充填層を2%イソプロピルエーテル、ヘ
キサン混合溶媒で置換した。このカラムにヘキサンに溶
解したコレカルシフェリルレチノエート16.5g(純
度84.0%)を負荷し、次いで2%イソプロピルエー
テル−ヘキサン混合溶媒で溶出(流速39ml/min)さ
せた。
【0014】溶出ピークの検出は、紫外吸光光度計で、
255nmにて行った。この時の溶出パターンを図2に示
す。
255nmにて行った。この時の溶出パターンを図2に示
す。
【0015】この溶出ピークのうち、図2でC〜Dの範
囲(T=27分〜50分の範囲)を本流部として分画し
た。この分画のHPLCの面積値による純度は99.1
%であった。
囲(T=27分〜50分の範囲)を本流部として分画し
た。この分画のHPLCの面積値による純度は99.1
%であった。
【0016】 本流部収量 13.4g 本流部回収率 95.8% 本流部純度 99.1%
【図1】α−トコフェリルレチノエートをシリカゲルを
吸着剤とし5%イソプロピルエーテル−ヘキサン混合溶
媒で溶出した場合の溶出パターンを示す図。
吸着剤とし5%イソプロピルエーテル−ヘキサン混合溶
媒で溶出した場合の溶出パターンを示す図。
【図2】コレカルシフェリルレチノエートをシリカゲル
を吸着剤とし2%イソプロピルエーテル−ヘキサン混合
溶媒で溶出した場合の溶出パターンを示す図。
を吸着剤とし2%イソプロピルエーテル−ヘキサン混合
溶媒で溶出した場合の溶出パターンを示す図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業的に有利なビタミン
A酸エステル化合物の精製法に関する。
A酸エステル化合物の精製法に関する。
【0002】
【従来技術】ビタミンA酸エステル化合物は例えば特開
昭48−469号公報、特開昭54−92967号公報
或いは出願中の特願平3−27799号明細書に開示さ
れているように皮膚潰瘍治療剤、消化管潰瘍治療剤、抗
腫瘍剤として優れた薬理作用を示し、医薬として有用で
ある。一般に、製剤化に際してこれらの化合物は高純度
であることが望ましい。
昭48−469号公報、特開昭54−92967号公報
或いは出願中の特願平3−27799号明細書に開示さ
れているように皮膚潰瘍治療剤、消化管潰瘍治療剤、抗
腫瘍剤として優れた薬理作用を示し、医薬として有用で
ある。一般に、製剤化に際してこれらの化合物は高純度
であることが望ましい。
【0003】しかしながら、合成により得られたビタミ
ンA酸エステル化合物を精製して高純度化を図るには、
分離しにくい幾何異性体や酸化物などが存在するために
非常に困難である。例えば、実験室的にはその精製手段
としてシリカゲルによる吸着クロマトグラフィーが用い
られている(特開昭48−469号参照)が、この方法
を工業的な規模で行なうことは操作性、および到達純
度、回収率の点で必ずしも好ましくない。
ンA酸エステル化合物を精製して高純度化を図るには、
分離しにくい幾何異性体や酸化物などが存在するために
非常に困難である。例えば、実験室的にはその精製手段
としてシリカゲルによる吸着クロマトグラフィーが用い
られている(特開昭48−469号参照)が、この方法
を工業的な規模で行なうことは操作性、および到達純
度、回収率の点で必ずしも好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、分離能が
高く、高回収率、高純度で目的化合物を精製することが
でき、しかも工業的に実用化可能なビタミンA酸エステ
ル化合物の精製法の開発が望まれている。
高く、高回収率、高純度で目的化合物を精製することが
でき、しかも工業的に実用化可能なビタミンA酸エステ
ル化合物の精製法の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高い分離能
と感度の高い検出系を有し、そして工業用途における分
取に好適な液体クロマトグラフィーに着目し、その操作
条件を種々検討した結果、カラム充填剤として平均粒径
20〜70μm、平均細孔径100〜180Åのシリカ
ゲルを、そして移動相としてイソプロピルエーテル−ヘ
キサン混合溶媒を使用する液体クロマトグラフィーによ
り精製することによって、ビタミンA酸エステル化合物
が高純度かつ高回収率で得られることを見い出した。
と感度の高い検出系を有し、そして工業用途における分
取に好適な液体クロマトグラフィーに着目し、その操作
条件を種々検討した結果、カラム充填剤として平均粒径
20〜70μm、平均細孔径100〜180Åのシリカ
ゲルを、そして移動相としてイソプロピルエーテル−ヘ
キサン混合溶媒を使用する液体クロマトグラフィーによ
り精製することによって、ビタミンA酸エステル化合物
が高純度かつ高回収率で得られることを見い出した。
【0006】本発明において使用されるカラム充填剤は
平均粒径20〜70μm、平均細孔径100〜180Å
のシリカゲルである。また移動相として使用されるイソ
プロピルエーテル−ヘキサン混合溶媒におけるイソプロ
ピルエーテルの濃度は好ましくは2〜15%(v/v)
である。
平均粒径20〜70μm、平均細孔径100〜180Å
のシリカゲルである。また移動相として使用されるイソ
プロピルエーテル−ヘキサン混合溶媒におけるイソプロ
ピルエーテルの濃度は好ましくは2〜15%(v/v)
である。
【0007】本発明の方法を用いて効率よく精製されう
るビタミンA酸エステル化合物には全トランスレンチノ
イン酸、13−シスレンチノイン酸、または9−シスレ
ンチノイン酸を、α−、β−、γ−、もしくはδ−トコ
フェロール、またはビタミンDでエステル化して得られ
る次の一般式
るビタミンA酸エステル化合物には全トランスレンチノ
イン酸、13−シスレンチノイン酸、または9−シスレ
ンチノイン酸を、α−、β−、γ−、もしくはδ−トコ
フェロール、またはビタミンDでエステル化して得られ
る次の一般式
【化1】 〔上記式中、Xは、下式
【化2】 (式中、AおよびBは互に独立に水素原子であるかまた
はメチル基であるものとする)で示されるα−、β−、
γ−またはδ−トコフェリル基であるか、または下式
はメチル基であるものとする)で示されるα−、β−、
γ−またはδ−トコフェリル基であるか、または下式
【化3】 (式中、R1およびR2はいずれも水素原子であるか、ま
たは一方がメチル基で他方が水素原子であるものとし、
YおよびZはいずれも水素原子であるかまたはYとZと
を一緒にして結合手を示すものとする)で示されるビタ
ミンD残基である〕で示される化合物が含まれる。これ
らの化合物は合成の過程、および反応混合物からの単離
の過程での副反応や異性化などによる副反応生成物や未
反応原料化合物を夾雑するので、その精製が求められる
ものである。
たは一方がメチル基で他方が水素原子であるものとし、
YおよびZはいずれも水素原子であるかまたはYとZと
を一緒にして結合手を示すものとする)で示されるビタ
ミンD残基である〕で示される化合物が含まれる。これ
らの化合物は合成の過程、および反応混合物からの単離
の過程での副反応や異性化などによる副反応生成物や未
反応原料化合物を夾雑するので、その精製が求められる
ものである。
【0008】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
することにする。
することにする。
【0009】〔実施例1〕平均粒径50μm、平均細孔
径120Åのシリカゲル(富士デビソン化学製、マイク
ロビーズ5D)1.57kgを内径10cm、高さ50cmの
カラムにタッピング充填し、充填層を5%イソプロピル
エーテル、ヘキサン混合溶媒で置換した。このカラムに
ヘキサンに溶解したα−トコフェリルレチノエート12
2g(純度85.0%)を負荷し、次いで5%イソプロ
ピルエーテル−ヘキサン混合溶媒で溶出(流速140ml
/min)させた。
径120Åのシリカゲル(富士デビソン化学製、マイク
ロビーズ5D)1.57kgを内径10cm、高さ50cmの
カラムにタッピング充填し、充填層を5%イソプロピル
エーテル、ヘキサン混合溶媒で置換した。このカラムに
ヘキサンに溶解したα−トコフェリルレチノエート12
2g(純度85.0%)を負荷し、次いで5%イソプロ
ピルエーテル−ヘキサン混合溶媒で溶出(流速140ml
/min)させた。
【0010】溶出ピークの検出は、紫外吸光光度計で、
255nmにて行った。この時の溶出パターンを図1に示
す。
255nmにて行った。この時の溶出パターンを図1に示
す。
【0011】この溶出ピークのうち、図1でA〜Bの範
囲(T=31.5分〜50分の範囲)を本流部として分
画した。この分画のHPLCの面積値による純度は9
9.0%であった。
囲(T=31.5分〜50分の範囲)を本流部として分
画した。この分画のHPLCの面積値による純度は9
9.0%であった。
【0012】 本流部収量 102g 本流部回収率 97.4% 本流部純度 99.0%
【0013】〔実施例2〕平均粒径50μm、平均細孔
径120Åのシリカゲル(旭硝子製、DF−50−12
0A)236gを内径5cm、高さ30cmのカラムにタッ
ピング充填し、充填層を2%イソプロピルエーテル、ヘ
キサン混合溶媒で置換した。このカラムにヘキサンに溶
解したコレカルシフェリルレチノエート16.5g(純
度84.0%)を負荷し、次いで2%イソプロピルエー
テル−ヘキサン混合溶媒で溶出(流速39ml/min)さ
せた。
径120Åのシリカゲル(旭硝子製、DF−50−12
0A)236gを内径5cm、高さ30cmのカラムにタッ
ピング充填し、充填層を2%イソプロピルエーテル、ヘ
キサン混合溶媒で置換した。このカラムにヘキサンに溶
解したコレカルシフェリルレチノエート16.5g(純
度84.0%)を負荷し、次いで2%イソプロピルエー
テル−ヘキサン混合溶媒で溶出(流速39ml/min)さ
せた。
【0014】溶出ピークの検出は、紫外吸光光度計で、
255nmにて行った。この時の溶出パターンを図2に示
す。
255nmにて行った。この時の溶出パターンを図2に示
す。
【0015】この溶出ピークのうち、図2でC〜Dの範
囲(T=27分〜50分の範囲)を本流部として分画し
た。この分画のHPLCの面積値による純度は99.1
%であった。
囲(T=27分〜50分の範囲)を本流部として分画し
た。この分画のHPLCの面積値による純度は99.1
%であった。
【0016】 本流部収量 13.4g 本流部回収率 95.8% 本流部純度 99.1%
【0017】〔比較例1〕平均粒径100μm、平均細
孔径120Åのシリカゲル(富士デビソン化学製、マイ
クロビーズ5D)196.3gをヘキサンでスラリーに
して、50mmΦ×250mmlのガラス製カラムに注ぎ、
充填カラムとした。このカラムに2%IPE−ヘキサン
を送液し、系内を置換した。このように充填したカラム
にヘキサンに溶解したα−トコフェリルレチノエイト1
5.7g(純度85.0%)を負荷して2%IPE−ヘキ
サンで溶出(流速39ml/min)させた。
孔径120Åのシリカゲル(富士デビソン化学製、マイ
クロビーズ5D)196.3gをヘキサンでスラリーに
して、50mmΦ×250mmlのガラス製カラムに注ぎ、
充填カラムとした。このカラムに2%IPE−ヘキサン
を送液し、系内を置換した。このように充填したカラム
にヘキサンに溶解したα−トコフェリルレチノエイト1
5.7g(純度85.0%)を負荷して2%IPE−ヘキ
サンで溶出(流速39ml/min)させた。
【0018】溶出ピークの検出は、紫外吸光光度計26
0nmで行った。本流部をHPLCにより分析した。 本流部収量 9.02g 本流部回収率 66.7 % 本流部純度 98.7 %
0nmで行った。本流部をHPLCにより分析した。 本流部収量 9.02g 本流部回収率 66.7 % 本流部純度 98.7 %
【0019】〔比較例2〕平均粒径50μm、平均細孔
径60Åのシリカゲル(富士デビソン化学製、マイクロ
ビーズ4B)31gを20mmΦ×250mmlのステンレ
スカラムにタッピング充填し、2%IPE−ヘキサンを
送液し、系内を置換した。このように充填したカラム
に、ヘキサンに溶解したコレカルシフェリルレチノエイ
ト2.48g(純度84.0%)を負荷して2%IPE−
ヘキサンで溶出(流速6.28ml/min)させた。
径60Åのシリカゲル(富士デビソン化学製、マイクロ
ビーズ4B)31gを20mmΦ×250mmlのステンレ
スカラムにタッピング充填し、2%IPE−ヘキサンを
送液し、系内を置換した。このように充填したカラム
に、ヘキサンに溶解したコレカルシフェリルレチノエイ
ト2.48g(純度84.0%)を負荷して2%IPE−
ヘキサンで溶出(流速6.28ml/min)させた。
【0020】溶出ピークの検出は、紫外吸光光度計26
0nmで行った。本流部をHPLCにより分析した。 本流部収量 1.39g 本流部回収率 64.9 % 本流部純度 97.2 %
0nmで行った。本流部をHPLCにより分析した。 本流部収量 1.39g 本流部回収率 64.9 % 本流部純度 97.2 %
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ビタミンA酸エステル化合物を精製する
にあたり、カラム充填剤として平均粒径20〜70μ
m、平均細孔径100〜180Åのシリカゲルを使用
し、移動相としてイソプロピルエーテル−ヘキサン混合
溶媒を使用する液体クロマトグラフィーに付すことを特
徴とする、ビタミンA酸エステル化合物の精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17806591A JPH0525123A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ビタミンa酸エステル化合物の精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17806591A JPH0525123A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ビタミンa酸エステル化合物の精製法 |
Publications (1)
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JPH0525123A true JPH0525123A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16042002
Family Applications (1)
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JP17806591A Pending JPH0525123A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ビタミンa酸エステル化合物の精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525123A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006516285A (ja) * | 2003-01-17 | 2006-06-29 | ウィスコンシン・アルムニ・リサーチ・ファウンデーション | 改質されたレチノイド化合物及びその使用 |
JP2006517207A (ja) * | 2003-01-17 | 2006-07-20 | ウィスコンシン・アルムニ・リサーチ・ファウンデーション | レチノイドの毒性を減少するための方法 |
KR100763571B1 (ko) * | 2006-11-16 | 2007-10-04 | 김화용 | 적열식 휴대용 가스렌지 |
US9664570B2 (en) | 2012-11-13 | 2017-05-30 | R.J. Reynolds Tobacco Company | System for analyzing a smoking article filter associated with a smoking article, and associated method |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP17806591A patent/JPH0525123A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006516285A (ja) * | 2003-01-17 | 2006-06-29 | ウィスコンシン・アルムニ・リサーチ・ファウンデーション | 改質されたレチノイド化合物及びその使用 |
JP2006517207A (ja) * | 2003-01-17 | 2006-07-20 | ウィスコンシン・アルムニ・リサーチ・ファウンデーション | レチノイドの毒性を減少するための方法 |
JP4699347B2 (ja) * | 2003-01-17 | 2011-06-08 | ウィスコンシン・アルムニ・リサーチ・ファウンデーション | 改質されたレチノイド化合物及びその使用 |
JP4772663B2 (ja) * | 2003-01-17 | 2011-09-14 | ウィスコンシン・アルムニ・リサーチ・ファウンデーション | レチノイドの毒性を減少するための方法 |
KR100763571B1 (ko) * | 2006-11-16 | 2007-10-04 | 김화용 | 적열식 휴대용 가스렌지 |
US9664570B2 (en) | 2012-11-13 | 2017-05-30 | R.J. Reynolds Tobacco Company | System for analyzing a smoking article filter associated with a smoking article, and associated method |
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