JPH0525047A - 高眼圧の治療用の点眼溶液 - Google Patents

高眼圧の治療用の点眼溶液

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JPH0525047A
JPH0525047A JP3361478A JP36147891A JPH0525047A JP H0525047 A JPH0525047 A JP H0525047A JP 3361478 A JP3361478 A JP 3361478A JP 36147891 A JP36147891 A JP 36147891A JP H0525047 A JPH0525047 A JP H0525047A
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ocular hypertension
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biocompatible
water
ketanserin
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JP3361478A
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Ciro Costagliola
コスタグリオラ シロ
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    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 高眼圧の治療用の点眼溶液であって、重量
パーセントで、以下の成分:少なくとも1種類のケタン
セリンの水溶性塩、例えばケタンセリン酒石酸塩を0.
01〜2.0%と、所望ならば、少なくとも1種類の涙
液膜を安定化させる物質であって、好ましくはヒドロキ
シメチルセルロース、ポリアクリル酸、プロピレングリ
コール、無水デキストロースおよびそれらの組み合わせ
から成る群から選択される涙液膜を安定化させる物質
0.01〜10%とを含む水溶液から成る点眼溶液。 【効果】 この点眼溶液は、高眼圧患者の眼内圧を低下
させるのに効果があり、従来該疾患の治療に用いられた
きたβ遮断薬とは異なり、心臓−呼吸器系の病気に罹っ
ている患者にも涙液分必不全等を惹き起こすことなく適
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、少なくともケタンセリンの水溶
性塩、例えばケタンセリン酒石酸塩を活性成分の一つと
して含む高眼圧の治療用の点眼溶液に関する。
【0002】
【従来の技術】高眼圧の現象は、地中海民族のの総人口
の0.5%および北欧民族の総人口の1〜2%の発生率
で年齢に係わりなく現れることが知られている。この病
気は適時に且つ適当な療法で治療しなければ必然的に失
明に至るものである。この特殊な部門における研究の進
行の情況は、β遮断性アドレナリン作動薬(β遮断
薬)、ピロカルピンおよびα遮断性アドレナリン作動薬
(α遮断薬)に基づく局所療法またはカルボニックアン
ヒドラーゼ阻害剤を用いた全身性療法の発展へと導い
た。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】これらの薬物の採用
は、完全に満足のいくものではないことも明らかになっ
ている。β遮断薬を使用すると、心臓−呼吸器系の病気
(房室ブロック、喘息等)に罹病している患者は対向症
状を示し、更に涙液分泌不全を誘発し、その結果乾燥眼
症状を来す。α遮断性アドレナリン作動薬とピロカルピ
ンに関しては、瞳孔括約筋に作用し、瞳孔縮小を誘発
し、その結果患者の視力と暗部適応の減退を招く。更
に、ピロカルピンは虹彩の間質の病的変化の原因とな
り、その長期間の使用は白内障を生じることがある。カ
ルボニックアンヒドラーゼの阻害剤は前立腺肥大、肝臓
および腎臓変質の患者に、その阻害剤によって誘発され
る電解質不均衡により対向症状を生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】総てのこれらの不都合
は、本発明の点眼溶液を採用することによって克服し得
ることを、意外にも見出した。この点眼溶液は、以下に
おいて明らかになる他の利点をも提供する。本発明の点
眼溶液は、重量パーセントで、以下の成分:少なくとも
1種類のケタンセリンの水溶性塩0.01〜2.0%
と、所望ならば、少なくとも1種類の涙液膜を安定化さ
せる物質0.01〜10%と、所望ならば、生物学的適
合性を有し且つ薬学的に許容可能な防腐剤0.001〜
0.01%と、所望ならば、pHを4.5〜6.0の範
囲に保持するための生物学的適合性を有し且つ薬学的に
許容可能な緩衝液系と、所望ならば、pHが4.5〜
6.0の範囲から離反したことを知らせるための生物学
的適合性を有し且つ薬学的に許容可能な比色法による指
示薬と、所望ならば、涙液の浸透圧と等張の溶液と、所
望ならば、β遮断薬と、ピロカルピンと、α遮断薬と、
カルボニックアンヒドラーゼの阻害剤と、「アンギオテ
ンシン転換酵素」(A.C.E.)の阻害剤と、それら
の組み合わせとから成る群から選択される少なくとも1
種類の物質と、100%までの残りが水、との配合物か
ら本質的に成ることを特徴とする。ケタンセリンの水溶
性塩の少なくとも1種類がケタンセリン酒石酸塩である
ときには、良好な結果が得られた。
【0005】涙液膜を安定化する物質は、ヒドロキシメ
チルセルロース、ポリアクリル酸、プロピレングリコー
ル、無水デキストロースおよびそれらの組み合わせから
成る群から選択することができる。防腐剤は、例えば塩
化ベンザルコニウムであることができる。
【0006】点眼溶液のpHを4.5〜6.0の範囲に
保持するための生物学的適合性を有し且つ薬学上許容し
得る緩衝液系は、リン酸一カリウム0.1〜1.0%お
よびリン酸一カリウム0.1〜1.5%とリン酸二ナト
リウム0.1〜1.5%とから成っていてもよい。
【0007】点眼溶液において、用いられるケタンセリ
ンの水溶性塩に対応する遊離酸が1.0重量%までの濃
度で含まれていてもよい。
【0008】本発明による点眼溶液の作用機構によれ
ば、緑内障の病因の解明に関して(現在市販されている
うちで最も有効な治療を示す)β遮断薬よりも更に首尾
一貫した治療計画を行うことができる。実際に、知られ
ているように、この病気では水性体液の流出が変化する
のであり、β遮断薬は主として水性体液の形成を行う
が、本発明の点眼溶液は病気によって減少した水性体液
の流出を改良することによって作用するのである。
【0009】これまで、本発明の一般的記載は行ってき
た。本発明の具体的態様を示す下記の例によって、本発
明の目的、特性利点および応用の様式が一層明瞭になる
ように更に詳細な説明を行う。
【0010】
【実施例】本発明の 高眼圧の治療のための点眼溶液
は、重量パーセントで下記の組成を有する。 ケタンセリン酒石酸塩 0.5% プロピレングリコール 5.0% 無水デキストロース 5.0% 酒石酸 0.1% この組成の100%までの残部は水である。慢性の単純
性緑内障の患者の眼にこの点眼溶液の液滴(50μl)
を点滴すると、1時間後に眼圧が25.3から20.7
mmHgに低下する。生じた作用は約12時間持続す
る。したがって、一日に2回のの投与で充分である。得
られた結果は、現在市販されている薬剤に含まれている
活性成分の中で眼内圧を低下させるのに最も効果的であ
るβ遮断薬を用いて得た結果に匹敵するものである。更
に、本発明の点眼溶液は、β遮断薬を含む市販薬の場合
とは反対に、心臓−呼吸器系の病気に罹っている患者に
投与することができ、更に治療を受けた被験者に涙液分
泌不全を誘発しその結果乾燥眼症状を来すことがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/26 J 7329−4C 47/32 J 7329−4C 47/36 J 7329−4C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高眼圧の治療用の点眼溶液であって、重量
    パーセントで、以下の成分:少なくとも1種類のケタン
    セリンの水溶性塩0.01〜2.0%と、 所望ならば、少なくとも1種類の涙液膜を安定化させる
    物質0.01〜10%と、 所望ならば、生物学的適合性を有し且つ薬学的に許容可
    能な防腐剤0.001〜0.01%と、 所望ならば、pHを4.5〜6.0の範囲に保持するた
    めの生物学的適合性を有し且つ薬学的に許容可能な緩衝
    液系と、 所望ならば、pHが4.5〜6.0の範囲から離反した
    ことを知らせるための生物学的適合性を有し且つ薬学的
    に許容可能な比色法による指示薬と、 所望ならば、涙液の浸透圧と等張の溶液と、 所望ならば、β遮断薬と、ピロカルピンと、α遮断薬
    と、カルボニックアンヒドラーゼの阻害剤と、「アンギ
    オテンシン転換酵素」の阻害剤と、それらの組み合わせ
    とから成る群から選択される少なくとも1種類の物質
    と、100%までの残りが水、との配合物から本質的に
    成ることを特徴とする点眼溶液。
  2. 【請求項2】ケタンセリンの水溶性塩がケタンセリン酒
    石酸塩である、請求項1に記載の高眼圧の治療用の点眼
    溶液。
  3. 【請求項3】涙液膜を安定化する物質がヒドロキシメチ
    ルセルロース、ポリアクリル酸、プロピレングリコー
    ル、無水デキストロースおよびそれらの組み合わせから
    成る群から選択される、請求項1または2に記載の高眼
    圧の治療用の点眼溶液。
  4. 【請求項4】防腐剤が塩化ベンザルコニウムである、請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の高眼圧の治療用の点
    眼溶液。
  5. 【請求項5】pHを4.5〜6.0の範囲に保持するた
    めの生物学的適合性を有し旦つ薬学的に許容可能な緩衝
    液系が、0.1〜1.0%のリン酸一カリウムと、0.
    1〜1.5%のリン酸二ナトリウムとから成る、請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の高眼圧の治療用の点眼溶
    液。
  6. 【請求項6】追加の成分として、水を減らして、用いた
    ケタンセリンの水溶性塩に対応する遊離酸を1重量%ま
    で含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の高眼圧の
    治療用の点眼溶液。
JP3361478A 1991-07-12 1991-12-27 高眼圧の治療用の点眼溶液 Pending JPH0525047A (ja)

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ITRM910519A1 (it) 1993-01-12
ITRM910519A0 (it) 1991-07-12
EP0522226A1 (en) 1993-01-13
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