JPH05249522A - 分極反転素子の製造方法 - Google Patents

分極反転素子の製造方法

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JPH05249522A
JPH05249522A JP4049705A JP4970592A JPH05249522A JP H05249522 A JPH05249522 A JP H05249522A JP 4049705 A JP4049705 A JP 4049705A JP 4970592 A JP4970592 A JP 4970592A JP H05249522 A JPH05249522 A JP H05249522A
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polarization
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protons
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JP4049705A
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Sunao Kurimura
直 栗村
Ippei Sawaki
一平 佐脇
Michio Miura
道雄 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はイオン交換処理により分極反転させ
る分極反転素子の製造方法に関し、残留プロトンを除去
して素子の変換効率、結合特性を向上させることを目的
とする。 【構成】 リチウムタンタレートLiTaO3 (LT)
からなる基板31上にマスク32を設けて安息香酸等の
酸溶液33中に浸漬してプロトン交換を行い、熱処理に
より分極反転させた後、硝酸リチウム等のリチウムイオ
ンを含む酸溶液37中に浸漬し、プロトン交換により残
留プロトン36を除去する。そして、基板1上に光導波
路38をプロトン交換により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン交換処理により
分極反転させる分極反転素子の製造方法に関する。
【0002】近年、光ディスク記録密度をあげるためな
ど回折限界まで集光する光源等として、短波長の光源が
要求されている。半導体レーザー自身の短波長化にはま
だ時間がかかるため、レーザー光の短波長化をおこなう
手段として、第二高調波発生(SHG)素子が期待され
ている。
【0003】また情報処理の分野では、周波帯の制限な
どからより高周波を用いた通信が要求されており、その
ためのフィルタ等変復調回路にはより速い応答が求めら
れる。この高周波領域のフィルタとして弾性波素子は注
目されている。同様に、コンピューターのクロック等の
高周波発振素子としても、弾性波素子は注目されてい
る。
【0004】SHG素子においては、変換効率を向上さ
せること、表面弾性波素子については高周波化すること
が望まれている。
【0005】
【従来の技術】図4に、従来のSHG素子を説明するた
めの図を示す。図4(A)のSHG素子11A は、放射
モードとの位相整合をとる、いわゆるチェレンコフ放射
型のもので、LiNbO3 (リチウムナイオベート)、
LiTaO3 (リチウムタンタレート)等の強誘電体か
ら成る基板12の表面上に、光導波路13を形成したも
のである。
【0006】光導波路13は、基板12の表面を安息香
酸やリン酸等でプロトン交換して形成したもので、この
内部に基本波を閉じ込めて、第二高調波の放射モードと
位相をとるものである。
【0007】しかし、この方式ではビーム形状が細い眉
毛のように歪んでしまい、μm程度まで集光することが
できず、光ディスク等への応用が困難である。
【0008】そこで、図4(B)に示すような、擬似位
相整合(QPM)型のSHG素子が考えられている。図
4(B)において、SHG素子11B は、前述と同様の
基板12上に光導波路13が形成されており、同一面上
に基板1の分極方向をそのまま維持してなる分極非反転
領域14と、分極方向を部分的に反転させてなる分極反
転領域15が一定の周期で光の進行方向に交互に配列形
成されている。
【0009】分極非反転領域14と分極反転領域15の
幅および配列周期は基本波と第2高調波の位相が擬似的
に整合するよう定められており、かかる第2高調波発生
素子の光導波路13に例えば図の左側から基本波を入射
させると、光導波路13を伝播する間に第2高調波に変
換され光導波路13から図の右側に出射される。
【0010】すなわち、周期的分極反転上に基本波を伝
播させることにより、擬似的に位相整合をとるものであ
るが、ビーム形状に歪みが無く、集光が容易であること
から光ディスクへの応用が可能となる。
【0011】次に、図5に従来の弾性波素子を説明する
ための図を示し、図6に従来の分極反転型の弾性波素子
を説明するための図を示す。
【0012】図5(A),(B)は、矢印方向(図面
上、下から上方向)に分極するリチウムタンタレート
(LT)又はリチウムナイオベート(LN)の基板16
の両端に電極17a,17bを形成し(図5(A))、
電極17a側から電界を印加すると、図5(B)に示す
ように歪みを生じる。
【0013】このような弾性波素子は、基板16を薄く
することにより、高周波応答が可能になるが、強度が低
下して作製が困難となる。
【0014】そこで、図6(A),(B)に示すよう
に、互いに分離方向を反転させたLT(又はLN)の基
板18a,18bの両端に電極19a,19bを形成し
(図6(A))、電界を印加すると、互いに反対方向に
歪みを生じる。すなわち、圧電材としての基板18a,
18bに平面上の分極反転を施すことにより、共振周波
数を2倍にすることができる。
【0015】図4及び図6の基板に分極反転を施す方法
としてプロトン交換法と、拡散法がある。
【0016】ここで、図7にリチウムタンタレートを使
用した場合の分極反転を説明するための図を示し、図8
にリチウムナイオベートを使用した場合の分極反転を説
明するための図を示す。
【0017】図7(A),(B)はプロトン交換法を示
したもので、図面上下向きに分極するリチウムタンタレ
ート(LT)の基板20を200〜260℃の安息香酸
等の酸溶液21中に浸漬する。このとき、水素イオン
(H+ )とリチウムイオン(Li+ )が交換され、図7
(B)に示すように、結晶表面にHx Li1-x TaO3
なる高屈折率の反転分極層20aが形成される。
【0018】この場合、内部に入りこんだプロトンが基
板内に空間電場をつくると考えられることから、キュリ
ー点(610℃)直下の約590℃の温度で熱処理を行
うことにより反転分極された基板を得ることができる。
【0019】また、図8(A),(B)は拡散法を示し
たもので、図面上上向きに分極するリチウムナイオベー
ト(LN)の基板21上に、チタン膜22を形成し(図
8(A))、これを1050℃熱処理するものである。
この場合、チタン膜22が熱拡散し、チタン拡散部分の
自発分極が反転して、分極反転層21aが形成されるも
のである(図8(B))。
【0020】この方法では、LNは材料自体が光損傷を
起こ易く、分極反転層21aが浅く、実用上好ましくな
いものとされている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4(B)に
示すようなQPM型のSHG素子11B を、プロトン交
換によって分極反転させると、プロトン濃度の高い部分
では、第2高調波発生のための非線形光学定数を低下さ
せると共に、分極反転時の残留プロトンが素子の変換効
率を低下させる。分極反転後のアニールによりプロトン
濃度を低下させることも行われているが、完全に残留プ
ロトンを除去することができないという問題がある。
【0022】また、分極反転後作製される光導波路も、
同様にプロトン交換で作製されるが、残留プロトンのた
めの基板自体の屈折率が上昇しており、閉じ込めのよい
光導波路が作製できないという問題がある。
【0023】一方、分極反転により作製された弾性波素
子では、残留プロトンのため圧電定数が低下し素子の電
気−機械結合特性を劣化させるという問題がある。
【0024】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、残留プロトンを除去して素子の変換効率、結合
特性を向上させる分極反転素子の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題は、強誘電体か
らなる基板上に分極非反転領域と分極反転領域が交互に
形成され、これらと垂直方向に光導波路が形成される分
極反転素子の製造方法において、前記基板上に、前記分
極非反転領域及び分極反転領域を形成させるマスクを設
け、所定温度下の所定溶液中に浸漬してプロトン交換す
る第1の工程と、該プロトン交換した基板を、所定温度
で熱処理して分極反転させる第2の工程と、該熱処理し
た基板を、所定温度下の所定溶液中に浸漬して残留プロ
トンを除去する第3の工程と、該残留プロトンが除去さ
れた基板上に、形成された前記分極非反転領域及び分極
反転領域と垂直方向に前記光導波路を形成する第4の工
程と、を含む工程により解決される。
【0026】また、前記基板を、所定温度下の所定溶液
中に浸漬し、プロトン交換して高濃度層を形成する第1
の工程と、該プロトン交換した基板の高濃度層上に所定
形状のマスクを設け、所定温度下の所定溶液中に浸漬
し、周期的にプロトンを除去する第2の工程と、該プロ
トンを除去した基板を、所定温度で熱処理して分極反転
させる第3の工程と、該基板上に、形成された該分極非
反転領域及び分極反転領域と垂直方向に前記光導波路を
形成する第4の工程と、を含む工程によっても解決され
る。
【0027】さらに、圧電体からなる基板が分極反転さ
れ、両端に電極が形成される分極反転素子の製造方法に
おいて、前記基板を、所定温度下の所定溶液中に浸漬し
てプロトン交換により高濃度層を形成する第1の工程
と、該プロトン交換した基板を、所定温度で熱処理して
分極反転させる第2の工程と、該熱処理した基板を、所
定温度下の所定溶液中に浸漬して残留プロトンを除去す
る第3の工程と、該残留プロトンが除去され、分極反転
された該基板の両端に前記電極を形成する第4の工程
と、を含む工程によっても解決される。
【0028】この場合、前記基板をリチウムタンタレー
ト又はリチウムナイオベートで形成し、上述中、残留プ
ロトンを除去する所定溶液を、リチウムイオンを含む酸
溶液とする。
【0029】
【作用】上述のように、リチウムタンタレートやリチウ
ムオイオベート等の基板のプロトン交換後に、リチウム
イオンを含む酸溶液中に浸漬して、残留プロトンを除去
する。
【0030】これにより、強誘電体の基板で分極非反転
領域や分極反転領域を形成する場合に、屈折率を低下さ
せ、光導波路の閉じ込めを良好るすることが可能とな
る。すなわち、非線形光学定数の低下による素子の交換
効率の低下を防止することが可能となる。
【0031】また、圧電体の基板では、圧電定数の低下
を防止し、素子の電気−機械結合特性の劣化を防止する
ことが可能となる。
【0032】
【実施例】図1に、本発明の第1の実施例の製造工程図
を示す。図1において、強誘電体のリチウムタンタレー
ト(LT)からなり、分極方向が図面上、下向きの基板
31上に金属膜のマスク32を設ける。このマスク32
は、基板31上に後述する分極非反転領域及び分極非反
転領域を形成するためのものである。
【0033】これを200℃〜260℃の安息香酸やリ
ン酸等の酸溶液33中に浸漬し、プロトン交換を行う
(図1(A))。プロトン交換は、酸溶液33中の水素
イオン(H+ )と、基板31中のリチウムイオン(Li
+ )とを交換する。
【0034】そして、プロトン交換後、基板31を約5
90℃で熱処理する(図1(B))。この熱処理によ
り、基板31上でプロトン濃度がある一定値以上の部分
が分極反転し、分極非反転領域34と分極反転領域35
とを形成する。このとき、熱処理で分極反転後のプロト
ンは基板31内へ一様に拡がる。これが基板31内の残
留プロトン36であり、H+ の高濃度領域となる。この
状態では基板31の残留プロトン36による非線形光学
定数の低下を招く。
【0035】そこで、300℃のLiNO3 (硝酸リチ
ウム)等のリチウムイオンを含む酸溶液37に浸漬して
イオン交換を行う(図1(C))。この場合のイオン交
換は、酸溶液中37中のリチウムイオン(Li+ )と、
基板31中の残留プロトン(H+ )36とを交換するも
ので、これにより残留プロトン36が除去される。な
お、反転した分極は、低温では安定なため、保存され
る。これにより、非線形光学定数は回復する。
【0036】その後、プロトン交換により、基板31上
に、分極非反転領域34及び分極反転領域35と垂直方
向に光導波路38を形成する(図1(D))。この光導
波路38の形成は、従来と同様に形成されるもので説明
は省略する。そして、これによりQPM型のSHG素子
(分極反転素子)39が形成される。
【0037】このように、残留プロトン36を除去する
ことにより、残留プロトン36により最大1/2(交換
効率で1/4)まで減少していた非線形光学定数をリチ
ウムイオンによりLiTaO3 のバルク値付近まで回復
させることができる。
【0038】また、残留プロトン36を除去することに
より、基板31内の屈折率を低下させることができ、光
導波路38と基板31との屈折率差を十分にとることが
でき、閉じ込めの良好な光導波路38を形成することが
できる。これにより、素子の交換効率を向上させること
ができるものである。
【0039】次に、図2に、本発明の第2実施例の製造
工程図を示す。図2において、前述と同様のLTの基板
31を、200℃〜260℃の安息香酸やリン酸等の酸
溶液33中に浸漬し、プロトン交換(図1と同様)によ
りH+ の高濃度層40を形成する(図2(A))。
【0040】この基板31の高濃度層40上に金属膜に
よるマスク32を設け、約300℃のLiNO3 等のリ
チウムイオンを含む酸溶液37中に浸漬する(図2
(B))。このとき、高濃度層40のマスク32の開口
部分でH+ ,Li+ のプロトン交換が行われ、高濃度層
40の他の部分はプロトン交換部36として残留する。
【0041】そして、この基板31を、約590℃で熱
処理を行うとイオン交換されたLi + 領域は分極非反転
領域34となり、高濃度のプロトン交換部36が分極反
転して分極反転領域35となる(図2(C))。
【0042】その後、図1と同様に、プロトン交換によ
り、基板31上に、分極非反転領域34及び分極反転領
域35と垂直方向に光導波路38を形成する(図1
(D))。
【0043】このように製造されたSHG素子39は、
図1と同様のものであると共に、分極反転の反転部分と
非反転部分の比、及び形状を適宜制御することができ
る。
【0044】次に、図3に、本発明の第3の実施例の製
造工程図を示す。図3において、圧電体でもあるLTの
基板31を200℃〜260℃の安息香酸やリン酸等の
酸溶液33中に浸漬し、プロトン交換(図1と同様)に
よりH+ の高濃度層40を形成する(図3(A))。
【0045】この基板31を、約590℃で熱処理する
(図3(B))。この熱処理により、基板31上でプロ
トン濃度がある一定値以上の部分が分極反転し、分極非
反転部41と分極反転部42とを形成する。このとき、
熱処理で分極反転後のプロトンは基板31内へ一様に拡
がる。これが基板31内の残留プロトン36であり、H
+ の高濃度領域となる。この状態では基板31の残留プ
ロトン36による圧電定数の低下を招く。
【0046】そこで、300℃のLiNO3 (硝酸リチ
ウム)等のリチウムイオンを含む酸溶液37に浸漬して
プロトン交換を行う(図3(C))。この場合のプロト
ン交換は、酸溶液中37中のリチウムイオン(Li+
と、基板31中の残留プロトン(H+ )36とを交換す
るもので、これにより残留プロトン36が除去される。
なお、反転した分極は、低温では安定なため、保存され
る。これにより、圧電定数は回復する。
【0047】その後、プロトン交換により、基板31上
に、分極非反転部41及び分極反転部42上に、それぞ
れ蒸着等により、電極43a,43bを形成する(図3
(D))。
【0048】このようにして製造された弾性波素子44
は、残留プロトンが除去されることから、圧電定数を向
上させることができる。
【0049】なお、上記第1〜第3の実施例では、基板
31にリチウムタンタレート(LiTaO3 )を使用し
た場合を示しているが、リチウムナイオベート(LiN
bO 3 )を使用しても同様である。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リチウム
タンタレートやリチウムナイオベート等の基板のプロト
ン交換後に、リチウムイオンを含む酸溶液中に浸漬し
て、残留プロトンを除去することにより、素子の交換効
率、結合特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の製造工程図である。
【図2】本発明の第2の実施例の製造工程図である。
【図3】本発明の第3の実施例の製造工程図である。
【図4】従来のSHG素子を説明するための図である。
【図5】従来の弾性波素子を説明するための図である。
【図6】従来の分極反転型の弾性波素子を説明するため
の図である。
【図7】従来のリチウムタンタレートを使用した場合の
分極反転を説明するための図である。
【図8】従来のリチウムナイオベートを使用した場合の
分極反転を説明するための図である。
【符号の説明】
31 基板 32 マスク 33 酸溶液 34 分極非反転領域 35 分極反転領域 36 残留プロトン 37 酸溶液(LiNO3 ) 38 光導波路 39 SHG素子 40 高濃度層 41 分極非反転部 42 分極反転部 43a,43b 電極 44 弾性波素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体からなる基板(31)上に分極
    非反転領域(34)と分極反転領域(35)が交互に形
    成され、これらと垂直方向に光導波路(38)が形成さ
    れる分極反転素子の製造方法において、 前記基板(31)上に、前記分極非反転領域(34)及
    び分極反転領域(35)を形成させるマスク(32)を
    設け、所定温度下の所定溶液中(33)に浸漬してプロ
    トン交換する第1の工程と、 該プロトン交換した基板(31)を、所定温度で熱処理
    して分極反転させる第2の工程と、 該熱処理した基板(31)を、所定温度下の所定溶液中
    (37)に浸漬して残留プロトン(36)を除去する第
    3の工程と、 該残留プロトン(36)が除去された基板(31)上
    に、形成された前記分極非反転領域(34)及び分極反
    転領域(35)と垂直方向に前記光導波路(38)を形
    成する第4の工程と、 を含むことを特徴とする分極反転素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 強誘電体からなる基板(31)上に分極
    非反転領域(34)と分極反転領域(35)が交互に形
    成され、これらと垂直方向に光導波路(38)が形成さ
    れる分極反転素子の製造方法において、 前記基板(31)を、所定温度下の所定溶液(33)中
    に浸漬し、プロトン交換して高濃度層(40)を形成す
    る第1の工程と、 該プロトン交換した基板(31)の高濃度層(40)上
    に所定形状のマスク(32)を設け、所定温度下の所定
    溶液(37)中に浸漬し、周期的にプロトンを除去する
    第2の工程と、 該プロトン(36)を除去した基板(31)を、所定温
    度で熱処理して分極反転させる第3の工程と、 該基板(31)上に、形成された該分極非反転領域(3
    4)及び分極反転領域(35)と垂直方向に前記光導波
    路(38)を形成する第4の工程と、 を含むことを特徴とする分極反転素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 圧電体からなる基板(31)が分極反転
    され、両端に電極(43a,43b)が形成される分極
    反転素子の製造方法において、 前記基板(31)を、所定温度下の所定溶液(32)中
    に浸漬し、プロトン交換により高濃度層(40)を形成
    する第1の工程と、 該プロトン交換した基板(31)を、所定温度で熱処理
    して分極反転させる第2の工程と、 該熱処理した基板(31)を、所定温度下の所定溶液
    (37)中に浸漬して残留プロトン(36)を除去する
    第3の工程と、 該残留プロトン(36)が除去され、分極反転された該
    基板(31)の両端に前記電極(43a,43b)を形
    成する第4の工程と、 を含むことを特徴とする分極反転素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記基板(31)をリチウムタンタレー
    ト又はリチウムナイオベートで形成し、 前記残留プロトンを除去する所定溶液を、リチウムイオ
    ンを含む酸溶液(37)とすることを特徴とする請求項
    1乃至3記載の分極反転素子の製造方法。
JP4049705A 1992-03-06 1992-03-06 分極反転素子の製造方法 Withdrawn JPH05249522A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021515989A (ja) * 2018-03-12 2021-06-24 ソイテック アルカリ金属に基づく強誘電体材料の薄層を作製するためのプロセス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021515989A (ja) * 2018-03-12 2021-06-24 ソイテック アルカリ金属に基づく強誘電体材料の薄層を作製するためのプロセス

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