JPH05249454A - 液晶tvプロジェクタ - Google Patents

液晶tvプロジェクタ

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JPH05249454A
JPH05249454A JP4083197A JP8319792A JPH05249454A JP H05249454 A JPH05249454 A JP H05249454A JP 4083197 A JP4083197 A JP 4083197A JP 8319792 A JP8319792 A JP 8319792A JP H05249454 A JPH05249454 A JP H05249454A
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Shigeru Aoyama
茂 青山
Osamu Nishizaki
修 西崎
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Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 明るい液晶画像を実現するとともに光の有効
利用を図る。 【構成】 多数のマイクロレンズ51が配列されたマイク
ロレンズ・アレイ50を光の入射側に配置し,マイクロレ
ンズ51の光出射側に仮想光源を形成する。この仮想光源
から出射した光は,マイクロレンズ・アレイ37の対応す
るマイクロレンズ38によって,液晶パネル14内の開口A
(画素電極26の領域)に光源の像を結ぶ。これにより多
くの光が液晶を透過できるようになる。また,仮想光源
の発散光の最大広がり角θ1 と投影レンズ17の見込み角
θ2 との間に,θ1 <θ2 の関係を保つようにする。こ
れにより,液晶パネル14を通過した光の殆どを投影レン
ズ17に結合させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,液晶パネルを用いた
液晶TVプロジェクタに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】図1は液晶TV(テレビジョ
ン)プロジェクタの全体的な光学的構成を示すものであ
る。
【0003】光源11によって発生した光は,光源11の後
方に配置された放物面鏡12で反射してほぼ平行化され
(後に詳述するように,光源11がある程度の大きさ,た
とえば直径2mm程度をもっていること,および光がイン
コヒーレント光であることから完全には平行化されず,
ある広がりをもつ),コンデンサ・レンズ13によって集
光される。このコンデンサ・レンズ13によって集光され
る光の光路上に液晶パネル14が配置されている。液晶パ
ネル14の前,後には偏光方向が互いに直交する2枚の偏
光板15,16が設けられている。
【0004】液晶パネル14は,後述するように,多数の
画素を有し,これらの画素における光の透過率(偏光板
15,16との協働により)が外部から与えられる映像信号
によって制御される。これにより映像信号によって表わ
される画像が液晶パネル14の面上に現われる。液晶パネ
ル14および偏光板15,16を透過した光によって表わされ
る画像が投影レンズ17を通して遠方のスクリーン18上に
投影されかつ結像される。
【0005】図2は液晶パネル14の概略的な拡大断面の
一部を示している。ここでは絶縁膜やスイッチング素子
の内部構造は図示が省略されている。図3は液晶パネル
14を構成する2枚のガラス基板のうちの一方の面上に形
成された画素電極,スイッチング素子および導体配線パ
ターンの等価回路を示している。
【0006】これらの図を参照して,液晶パネル14は,
基本的には,わずかの間隔(たとえば2μm程度)をあ
けて配置された2枚のガラス基板21および22と,これら
のガラス基板21と22との間の空隙に充填された液晶23と
から構成されている。
【0007】一方のガラス基板21の内面には多数本の走
査電極24Aと信号電極24Bがそれぞれ一定間隔で縦,横
に配列して形成されている。これらの走査電極24Aと信
号電極24Bは相互に絶縁されている(図2においては信
号電極24Bの図示が省略されている)。以下の説明にお
いて,走査電極24Aと信号電極24Bとをまとめていうと
きには,導体配線パターン24ということにする。
【0008】ガラス基板21の内面において,これらの走
査電極24Aと信号電極24Bとによって囲まれた領域に,
画素電極26が相互に絶縁された状態でマトリクス状に形
成されている。画素電極26はそれぞれ隣接する信号電極
24Bに三端子スイッチング素子(たとえばFETからな
る薄膜トランジスタ)27を介して接続されている。スイ
ッチング素子27の制御端子(たとえばゲート端子)は隣
接する走査電極24Aにそれぞれ接続されている。さら
に,これらの電極24A,24Bおよび26を覆うように配向
膜28がガラス基板21の内面の全面に形成されている。
【0009】他方のガラス基板22の内面には各画素電極
26に対向する位置にR,GおよびBのカラー・フィルタ
31が形成されているとともに,走査電極24Aおよび信号
電極24Bに対応する位置に遮光膜(ブラック・マトリク
ス)32が形成されている。カラー・フィルタ31の配列に
はトライアングル配列,モザイク配列,ストライプ配列
等があるのはよく知られている。
【0010】ガラス基板22の内面には,カラー・フィル
タ31を覆うように,その全面に共通電極33が形成され,
さらにその上に配向膜34が形成されている。
【0011】画素電極26および共通電極33は透明導電体
膜(たとえばITO膜)により形成されている。これに
対して,走査電極24A,信号電極24Bおよび遮光膜32は
金属等の不透明膜である。したがって,入射光が透過で
きるのは走査電極24Aと信号電極24Bによって囲まれた
画素電極26のある領域(これは遮光膜32によって覆われ
ていない領域と一致する)だけである。光の透過が可能
なこの領域を開口Aと呼ぶことにする。一画素は,走査
電極24Aの中心線と信号電極24Bの中心線によって区画
された領域(これは遮光膜32の中心線によって区画され
た領域と一致する)であり,この領域を画素Eと呼ぶこ
とにする。
【0012】液晶パネル14における画像の表示は次のよ
うにして行なわれる。
【0013】走査電極24Aに順次走査電圧が印加され
る。各走査ごとに,走査電極24Aに印加された走査電圧
によって対応画素のスイッチング素子27がオンとなる。
これにより,信号電極24Bと画素電極26とが接続され
る。各走査において,信号電極24Bと共通電極33との間
に表示すべき画像を表わす映像信号に相当する電圧が順
次印加されていく。したがって,各画素において,画素
電極26と共通電極33との間には映像信号に応じた電圧が
印加されることになる。
【0014】液晶パネル14内の液晶23は画素電極26と共
通電極33との間に電圧を印加しない状態では一方向に配
向している。この配向方向は入射側に配置された偏光板
15の偏光方向と一致している。光源11からのランダム偏
光の入射光は偏光板15によって直線偏光の光に変換され
る。この直線偏光の光はその偏光方向を保存した状態で
液晶パネル14を通過する。出射側の偏光板16の偏光方向
は入射側の偏光板15の偏光方向と直交しているから,液
晶パネル14を通過した光は出射側の偏光板16を透過しな
い。
【0015】液晶パネル14の画素電極26と共通電極33と
の間に適当な電圧(映像信号の白レベルに相当)を印加
すると,液晶23の配向方向がらせん状に90°回転する。
入射側の偏光板15によって変換された直線偏光の光は液
晶パネル14を通過するときにその偏光方向が90°回転さ
せられる。90°回転した液晶パネル14の出射光の偏光方
向は出射側の偏光板16の偏光方向と一致するからこの光
は偏光板16を透過する。
【0016】液晶23の配向方向の回転角は液晶パネル14
の画素電極26と共通電極33との間に印加される電圧に依
存する。
【0017】したがって,上述した液晶パネル14の走査
において,各画素ごとに電極26と33との間に印加される
映像信号に対応する電圧に応じて,透過する光の光量が
変化し,液晶パネル14および偏光板15,16によって,映
像信号により表わされる画像が出現することになる。
【0018】さて,上述したような液晶パネル14の各画
素Eにおいて,入射光が透過するのは開口Aの部分のみ
である。
【0019】近年の高画質化,高分解能化に伴い,画素
Eの大きさ(一例として一辺の長さが100 μm程度)が
縮小化している。ところが導体配線パターン24(走査電
極24Aおよび信号電極24B)はすべての画素の周囲に張
り巡らす必要がある。導体配線パターン24の幅を縮小す
ると,歩留りと信頼性が低下し,また電気抵抗が増大す
るので,あまり細くすることはできない。したがって,
いきおい画素Eにおける開口Aの面積の割合が減少して
しまう。画素Eの面積と開口Aの面積の比は3対1ない
しは4対1,またはそれ以下になる場合もある。そうす
ると,液晶パネル14を透過できる光量が減少し,画面が
暗くなるという問題が生じる。
【0020】このような問題点を解決するために,図4
に示すように,液晶パネル14の光入射側にマイクロレン
ズ・アレイ37を設ける構成が提案されている(たとえば
特開昭64−35416 号公報)。
【0021】マイクロレンズ・アレイ37は基板39とこの
基板39上に二次元的に配列された多数のマイクロレンズ
(凸レンズ)38とから構成される。各マイクロレンズ38
は液晶パネル14の各開口Aに対応する位置に配列されて
いる。マイクロレンズ38は入射光を集光することにより
対応する開口Aに光を集める目的で設けられている。
【0022】マイクロレンズ38に入射する光が完全に平
行光でコヒーレントな場合には,マイクロレンズ38によ
る集光作用によって開口A内に完全に収まる程度の小さ
なスポットを形成することが可能である。
【0023】しかしながら,液晶TVプロジェクタにお
ける実際の光源はコヒーレント光を発生するものではな
く,マイクロレンズ38への入射光は完全に平行化されず
にある程度の広がりをもつから,マイクロレンズ38によ
って入射光をそのスポットが開口Aより小さくなるよう
に集光することはできない。
【0024】図5は図1に示す液晶TVプロジェクタに
おける光源から液晶パネルまでの等価光学系を示してい
る。ここで放物面鏡12はコリメート・レンズ12Aに置き
かえられて示されている。光源11の背後に配置された放
物面鏡12と光源11の前方に配置されたコリメート・レン
ズ12Aとの光学的作用は等価である。光源11は矢印ab
で示されている。また偏光板15,16は省略されている。
【0025】光源11は有限の大きさをもっている(上述
したようにたとえば2mm)。光源11の一方の端aから出
射した光は,その代表をL1で示すように,レンズ12
A,13を通ってa1に結像する。光源11の他方の端bか
ら出射した光は,その代表をL2で示すように,b1に
結像する。これによりレンズ13の前方に光源の像a1b
1が形成される。
【0026】図6は液晶パネル14とその光入射側に配置
されたマイクロレンズ・アレイ37との光学的関係を拡大
して示すものである。液晶パネル14には導体配線パター
ン24のみが示され,他の構成要素の図示は省略されてい
る。
【0027】光源11の一方の端aから出射した光L1と
他方の端bから出射した光L2は平行化されず,広がり
角θをもっている。マイクロレンズ・アレイ37のうちの
1個のマイクロレンズ38に着目とすると,このマイクロ
レンズ38に入射した光は,液晶パネル14内の導体配線パ
ターン24上にかなり大きなスポットを形成する。このス
ポットの強度分布が図6の右側に示されている。このス
ポットは1つ以上の画素Eを充分に覆う大きさであり,
かなりの光量が導体配線パターン24によって遮光され,
出射側に進むことはない。
【0028】
【先願発明の説明】出願人は先に,できるだけ明るい画
像を投影できる液晶TVプロジェクタを提案した(たと
えば,特願平3−169130)。
【0029】先願発明による液晶TVプロジェクタは,
光源と,映像信号により制御され,画素ごとに入射光の
透過光量を制御する液晶表示装置と,上記光源の光を集
光して上記液晶表示装置に投射する第1の光学系と,上
記液晶表示装置を透過した光をスクリーンに投影する投
影レンズを含む第2の光学系とを備えている。
【0030】上記液晶表示装置は,2枚の透明板と,こ
れらの透明板の間に充填された液晶とを含む液晶パネル
を備え,この液晶パネルの一方の透明板に,画素ごとに
設けられた画素電極への印加電圧を制御するための信号
を与える多数の導体パターンが形成されている。
【0031】上記第1の光学系は,上記光源の光を集光
する集光光学系と,上記集光光学系によって集光される
光を入射光として,上記液晶表示装置の画素電極の位置
における上記導体パターンによって規定される開口に対
応する複数の仮想光源を形成する仮想光源形成ディバイ
スと,上記仮想光源から発散する光をそれぞれ上記開口
に集光させる集光光学ディバイスとを備えている。
【0032】先願発明による液晶TVプロジェクタにお
いては,液晶パネルの光入射側に設けられた仮想光源形
成ディバイスによって,液晶パネルの光入射側に液晶パ
ネル内の開口に対応する複数の仮想光源が形成される。
最も好ましくはこの仮想光源は液晶パネル内の開口に1
対1に対応し,かつ集光光学ディバイスによる結像倍率
にもよるが,仮想光源の大きさは上記開口と同程度であ
る。
【0033】仮想光源形成ディバイスによって形成され
た仮想光源はきわめて小さいものであり,この仮想光源
から発する光は集光光学ディバイスの集光素子によって
液晶パネルの上記開口内にほぼ収まる程度にそれぞれ集
光される。
【0034】このようにして先願発明によると,液晶パ
ネルの上記開口内にほぼ収まるスポットが形成され,液
晶パネルの導体配線パターンによって遮断される光は非
常に少なくなる。多量の光が液晶パネルを通って出射す
るから,液晶パネルによって明るい画像が得られる。
【0035】
【発明の開示】先願発明は投影レンズを含む第2の光学
系と仮想光源形成ディバイスによって形成される仮想光
源との関係について言及していない。
【0036】この発明は,液晶パネルの開口を通過した
光を有効に投影レンズに結合させる構成を提供し,先願
発明による液晶TVプロジェクタに改良を加えるもので
ある。
【0037】この発明による液晶TVプロジェクタは,
上記先願発明において,上記仮想光源の発散光の最大広
がり角が上記第2の光学系の投影レンズの見込み角より
も小さく設定されていることを特徴とする。
【0038】上記仮想光源が二次元的に配列された複数
個の集光素子からなる仮想光源形成ディバイスによって
形成される場合には,その発散光の最大広がり角は集光
素子の径および焦点距離によって定められるであろう。
また,上記仮想光源形成ディバイスが二次元的に配列さ
れた複数個の錐状光学素子から構成される場合には,上
記仮想光源の発散光の最大広がり角は錐状光学素子の側
面の傾斜角,光出射側開口の大きさ等によって規定され
よう。
【0039】上記第2の光学系の投影レンズの見込み角
は,投影レンズの有効開口径,および上記仮想光源と投
影レンズとの間の距離によって定められよう。
【0040】この発明の上記構成によると,仮想光源の
発散光の最大広がり角が投影レンズの見込み角よりも小
さく設定されているので,仮想光源の発散光が集光光学
ディバイスによって液晶パネルの開口より小さく絞り込
まれ,この開口を通過したのちに広がっていっても,投
影レンズの有効開口径以上には広がらず,液晶パネルの
開口を通過した殆どすべての光が投影レンズに入射す
る。したがって,液晶パネルを通過した光を有効に利用
してスクリーン上に拡大投影像を表示することができ
る。
【0041】
【実施例】実施例の説明において,上述した図1〜図6
に示すものと同一物には同一符号を付して重複説明を避
ける。
【0042】図7は液晶パネル14の光入射側に配置され
た集光光学ディバイスとしてのマイクロレンズ・アレイ
37および仮想光源形成ディバイスとしてのマイクロレン
ズ・アレイ50を示すものである。入射光の進行方向にそ
ってマイクロレンズ・アレイ50,マイクロレンズ・アレ
イ37,液晶パネル14の順に配置される。図1との関係で
説明すると,マイクロレンズ・アレイ50とマイクロレン
ズ・アレイ37は,コンデンサ・レンズ13と液晶パネル14
との間に設けられる。偏光板15については図示が省略さ
れているが,偏光板15は,好ましくは,マイクロレンズ
・アレイ37と液晶パネル14との間,またはコンデンサ・
レンズ13とマイクロレンズ・アレイ50との間に配置され
る。
【0043】マイクロレンズ・アレイ37は,基板39とこ
の基板39上に二次元的に配列された多数のマイクロレン
ズ38とから構成されている。マイクロレンズ・アレイ50
も同じように基板52とこの基板52上に二次元的に配列さ
れた多数のマイクロレンズ51とから構成されている。マ
イクロレンズ・アレイ50のマイクロレンズ51とマイクロ
レンズ・アレイ37のマイクロレンズ38とは1対1に対応
している。相互に対応するマイクロレンズ51,マイクロ
レンズ38および液晶パネル14の開口Aは光軸に平行な直
線上にある。
【0044】マイクロレンズ・アレイを構成するマイク
ロレンズとしては図7に図示のような平凸レンズ以外
に,両凸レンズ,フレネル・レンズ,メニスカス・レン
ズ,シリンドリカル・レンズ等を採用することができ
る。このようなマイクロレンズ・アレイは,EB(電子
ビーム)描画法,光露光法,切削法などにより作製する
ことができる。また,型を用いた成形法(出射成形や赤
外線硬化樹脂を用いた成形法)によると量産が可能であ
る。
【0045】図8は,マイクロレンズ・アレイ50とマイ
クロレンズ・アレイ37と液晶パネル14と投影レンズ17
(投影レンズ17についてはその有効開口径Rのみを図
示)との配置関係を示すものである。この図において
は,偏光板15が省略されている。また液晶パネル14にお
いて導体配線パターン24のみが図示されている。
【0046】コンデンサ・レンズ13によってほぼ平行化
された光はマイクロレンズ51によってそれぞれ集光さ
れ,その前方に仮想光源を形成する。マイクロレンズ51
によって集光される光の収束角θ1 が光束の全角であ
り,これは仮想光源の最大広がり角θ1 に等しい。この
角度θ1 はマイクロレンズ51の焦点距離によってほぼ定
まる。
【0047】仮想光源から発散する光はマイクロレンズ
38によって再び集光され,液晶パネル14の各開口Aの付
近で仮想光源の像を結像する。開口Aを通った光は再び
発散して投影レンズ17に向う。
【0048】投影レンズ17の見込み角θ2 は仮想光源か
ら投影レンズ17の有効開口を見た角度である。この見込
み角θ2 は,投影レンズ17の有効開口径Rおよび投影レ
ンズ17と仮想光源との間の距離Lによって定まる。
【0049】この発明においてはθ1 <θ2 に設定され
ている。したがって,液晶パネル14の開口Aを通過する
発散光はその殆どが投影レンズ17に入射し,光の有効利
用が可能となる。上記の条件は投影レンズ17の光軸付近
で定めておけば充分であり,これによって周辺部でもほ
ぼ上記の条件が満たされる。
【0050】図9は他の実施例を示しており,仮想光源
形成ディバイスとしてマイクロレンズ・アレイ50に代え
て錐状光学素子アレイ40が用いられている。
【0051】図9において,入射光の進行方向にそって
錐状光学素子アレイ40,マイクロレンズ・アレイ37,液
晶パネル14の順に配置されている。
【0052】錐状光学素子アレイ40は透明体により形成
され,基板42とこの基板42上に二次元的に配列されて固
定された多数の錐状光学素子41とから構成されている。
錐状光学素子41とマイクロレンズ38と画素E(開口A)
とは1対1に対応し,かつ相互に対応するこれらは,図
1に示す光学系の光軸に平行な直線上に位置している。
【0053】錐状光学素子41はこの実施例では四角錐の
頂部をその底面と平行な面で裁断した形状をもつ。図10
(A) に示すように,四角錐の底面にあたる面が光入射側
開口41b,裁断された頂部の面が光出射側開口41aであ
る。光出射側開口41aの面積は光入射側開口41bの面積
よりも小さい。
【0054】光入射側開口41bから錐状光学素子41内に
入射した光L1,L2はこの錐状光学素子41の側面で全
反射して光出射側開口41aから広がりながら出射する。
好ましくは入射光L1,L2が側面で1回のみ全反射し
て出射するように,錐状光学素子41の形状が定められ
る。
【0055】錐状光学素子41の光出射側開口41a付近が
仮想光源となる。この開口41aがあたかも光源であるか
のように光はこの開口41aから出射される。
【0056】マイクロレンズ38によって構成される光学
系の結像倍率にも依存するが,錐状光学素子41の光出射
側開口41aの大きさは液晶パネル14内の開口Aの大きさ
と同程度がよい。光学系の結像倍率が1であれば,光源
と同じ大きさのスポットを形成することができるからで
ある。
【0057】このような錐状光学素子アレイ40は,EB
(電子ビーム)描画法,光露光法,切削法などにより作
製することができる。また,型を用いた成形法(出射成
形や赤外線硬貨樹脂を用いた成形法)によると量産が可
能である。
【0058】錐状光学素子41の形状は,四角錐状に限ら
ず,円錐状,六角錐状など様々に変形することが可能で
ある。
【0059】図10(B) は錐状光学素子の他の例を示すも
のである。錐状光学素子43は中空の錐状であり,光入射
側開口43bと,これよりも面積の小さな光出射側開口43
aとを有している。この錐状光学素子43の内周側面には
反射膜(たとえば金属反射膜)44が形成されている。光
入射側開口43bから錐状光学素子43内に入射した光L
1,L2は反射膜44で,好ましくは1回のみ鏡面反射し
て光出射側開口43aから出射する。
【0060】図11は錐状光学素子アレイ40とマイクロレ
ンズ・アレイ37と液晶パネル14との位置関係,および錐
状光学素子アレイ40から光が出射する様子を示すもので
ある。この図においても,液晶パネル14には導体配線パ
ターン24のみを示す。
【0061】光源11から発生し,コンデンサ・レンズ13
を通して錐状光学素子アレイ40に入射する光は,各錐状
光学素子41の光出射側開口41aから広がりながら出射す
る。したがって,マイクロレンズ・アレイ37または液晶
パネル14の側からみると,多数の微小な光源が二次元的
に配列されているように見える。
【0062】錐状光学素子41から出射する発散光はマイ
クロレンズ38によって集光されながら液晶パネル14の開
口Aを通過し,投影レンズ17に向う。
【0063】錐状光学素子41から出射する発散光の最大
広がり角θ1 は投影レンズ17の見込み角θ2 に対して,
θ1 <θ2 の関係を満たす。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶TVプロジェクタの全体的な光学的構成を
示す。
【図2】液晶パネルの拡大断面図である。
【図3】液晶パネルの配線パターンの等価回路図であ
る。
【図4】液晶パネルの光入射側にマイクロレンズ・アレ
イを配置した従来例を示す一部切欠き斜視図である。
【図5】液晶TVプロジェクタの等価光学系を示す。
【図6】従来例の問題点を示す。
【図7】この発明の実施例を示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図8】仮想光源の最大広がり角と投影レンズの見込み
角との関係を示す。
【図9】他の実施例を示す一部切欠き斜視図である。
【図10】(A) および(B) はそれぞれ錐状光学素子アレ
イの例を示す側面図および断面図である。
【図11】仮想光源の最大広がり角と投影レンズの見込
み角との関係を示す。
【符号の説明】
13 コンデンサ・レンズ 14 液晶パネル 15,16 偏光板 17 投影レンズ 21,22 ガラス基板 23 液晶 24 導体配線パターン 24A 走査電極(導体配線パターン) 24B 信号電極(導体配線パターン) 26 画素電極 27 スイッチング素子 33 共通電極 37 マイクロレンズ・アレイ 38 マイクロレンズ 40 錐状光学素子アレイ 41,43 錐状光学素子 41a,43a 光出射側開口 41b,43b 光入射側開口 44 反射膜 50 マイクロレンズ・アレイ 51 マイクロレンズ θ1 仮想光源の最大広がり角 θ2 投影レンズの見込み角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と,映像信号により制御され,画素
    ごとに入射光の透過光量を制御する液晶表示装置と,上
    記光源の光を集光して上記液晶表示装置に投射する第1
    の光学系と,上記液晶表示装置を透過した光をスクリー
    ンに投影する投影レンズを含む第2の光学系とを備え,
    上記液晶表示装置が,2枚の透明板と,これらの透明板
    の間に充填された液晶とを含む液晶パネルを備え,この
    液晶パネルの一方の透明板に,画素ごとに設けられた画
    素電極への印加電圧を制御するための信号を与える多数
    の導体パターンが形成されており,上記第1の光学系
    が,上記光源の光を集光する集光光学系と,上記集光光
    学系によって集光される光を入射光として,上記液晶表
    示装置の画素電極の位置において上記導体パターンによ
    って規定される開口に対応する複数の仮想光源を形成す
    る仮想光源形成ディバイスと,上記仮想光源から発散す
    る光をそれぞれ上記開口に集光させる集光光学ディバイ
    スとを備え,上記仮想光源の発散光の最大広がり角が上
    記第2の光学系の投影レンズの見込み角よりも小さく設
    定されている,液晶TVプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 上記仮想光源形成ディバイスが二次元的
    に配列された複数個の集光素子から構成されている,請
    求項1に記載の液晶TVプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 上記仮想光源形成ディバイスが二次元的
    に配列された複数個の錐状光学素子から構成され,各錐
    状光学素子が光入射側開口とこの光入射側開口よりも小
    さい光出射側開口とをもち,上記光入射側開口に入射し
    た光を上記光出射側開口から出射させるものである,請
    求項1に記載の液晶TVプロジェクタ。
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