JPH05249291A - 放射性物質の貯蔵設備 - Google Patents

放射性物質の貯蔵設備

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JPH05249291A
JPH05249291A JP4051688A JP5168892A JPH05249291A JP H05249291 A JPH05249291 A JP H05249291A JP 4051688 A JP4051688 A JP 4051688A JP 5168892 A JP5168892 A JP 5168892A JP H05249291 A JPH05249291 A JP H05249291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
container
cooling
storage facility
primary container
Prior art date
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Pending
Application number
JP4051688A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Shirao
白尾秀一
Hironobu Kawamura
川村博信
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05249291A publication Critical patent/JPH05249291A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、放射性物質の貯蔵設備において、
放射性物質を閉じ込める第1次容器自体での放射線発熱
および、第2次容器の発熱を緩和することを目的とす
る。 【構成】 放射性物質5を閉じ込める第1次容器2と第
2次容器3との間に遮蔽体1を配置すると共に、第2次
容器3には換気用空気入口3Aと出口3Bを設け、また
遮蔽体1にも換気用空気入口1Aと出口1Bを設けて空
隙7と空隙7とを連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射性物質を貯蔵する
貯蔵設備に係り、放射性物質を直接収容し閉じ込める第
1次容器自体の発熱およびその周囲に配置される第2次
容器の発熱を低減する構造の放射性物質の貯蔵設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、放射性物質の貯蔵設備は、被爆量
低減化のため、貯蔵設備の壁厚の厚さを増加したり、壁
の一部、例えば人間が通る通路の表面に遮蔽体を設置す
るなどの放射線遮蔽対策を施してきている。そして、閉
じ込め容器自体の除熱は、空冷によって行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の放射性物質の貯蔵設備では、閉じ込め容器の厚さ、又
は該容器と表面遮蔽体の厚さを生体遮蔽に充分な厚さに
設定して、容器自体又は上記の遮蔽体自体からの除熱は
特に工夫していなかった。
【0004】しかし、閉じ込められている放射性物質の
放射線量が莫大になると、容器材質の最高使用温度以上
に加熱されることになり、生体遮蔽の他に、容器での発
熱を考慮する必要がある。
【0005】本発明の目的は、このような従来の問題を
解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する放射
性物質の貯蔵設備の具体的構成は、特許請求の範囲に記
載した通りである。
【0007】
【作用】第2次容器の材質としては、例えばコンクリ−
トが用いられており、その最高使用温度は60℃、通常
50℃で使用される。第1次容器は放射性物質を閉じ込
めるための容器であり、放射線遮蔽効果は第2次容器の
厚さによって達成させれる構成になっている。閉じ込め
ている放射線量が莫大な場合、第2次容器自体が放射線
発熱で温度上昇を生じ、最高使用温度を超えることにな
る。そのため、第1次容器と第2次容器の間に遮蔽体を
設置し、大半の放射線をこの遮蔽体で吸収させて第2次
容器に到達する放射線量を低減し、第2次容器自体での
発熱量を緩和すると共に、遮蔽体の内外に形成される空
間に対し、例えば冷却用空気の換気を行うことにより、
一層の除熱効果を得る。
【0008】
【実施例】図1は本発明による放射性物質の貯蔵設備の
第1実施例を示す概略断面図である。
【0009】2は放射性物質5を直接収容する例えばス
テンレス製の第1次容器で、その周囲を例えばコンクリ
ート製の第2次容器3により空隙を有して取り囲んでい
る。また、この第1次容器2と第2次容器3との間には
適当な空隙を有して遮蔽体1が設置されている。遮蔽体
1は、γ線を防ぐには鉛が使用され、中性子の遮蔽体な
らば鉄板の間にボロン(炭化ホウ素)を挟んだものが使
用されるが、いずれを使用するかは放射線源の種類によ
り定められ、放射線による第2次容器3への影響を減少
させている。
【0010】一方、第2次容器3の壁部の上下部には換
気用の入口3Aと出口3Bが設けられ、また遮蔽体1の
壁部にも換気用の入口1Aと出口1Bとが設けら、遮蔽
体1と第1次容器2との間に形成される外側空隙6と、
第2次容器3と遮蔽体1との間に形成される内側空隙7
とは連通状態になっている。
【0011】第2次容器3の換気用の出口3Bは、不図
示の換気装置の空気吸込側に接続され、換気用入口3A
より冷却用の空気が外側空隙6内に供給されると、遮蔽
体1及び第2次容器3の壁を冷却しながら直接出口3B
から外部に排出される一方、遮蔽体1の入口1Aから内
側空隙7内に入り、第1次容器2および遮蔽体1の壁を
冷却しながら出口1Bより外側空隙7内に排出され、第
2次容器3の換気用出口3Bより排出される。
【0012】したがって、第1次容器2、遮蔽体1及び
第2次容器3は内側空隙7及び外側空隙6内を流通する
冷却空気により冷却されて除熱されることとなる。
【0013】なお、図2に示すように、遮蔽体1の内表
面及び外表面に夫々放熱板4を設けることにより、遮蔽
体1の除熱効率を向上することができる。
【0014】この放熱板4は、図2に示す第2実施例で
は遮蔽体1の内外両表面に形成されているが、どちらか
一方であっても良い。
【0015】図3は本発明の第3実施例を示す概略縦断
面図である。
【0016】本実施例は、第1次容器2側に近づけて、
第1次容器2と略相似する形状の密閉遮蔽体8により第
1次容器2を取り囲み、その周囲には上記の実施例と同
様に冷却空気の入口3Aと出口4Aを有する第2次容器
3が取り囲むように離れて配置されている。
【0017】密閉遮蔽体8には、第1次容器2との隙間
9に連通する冷却流体入口管8Aが第2次容器3を貫通
して下部に配管され、また上部には該隙間9に連通する
冷却流体出口管8Bが同様に連通している。冷却流体入
口管8Aには気体又は流体の冷却流体10が強制的に供
給され、狭い隙間9を通った冷却流体により第1次容器
2及び密閉遮蔽体8の冷却が行われる。
【0018】なお、図4に示す第4の実施例のように、
密閉遮蔽体8の外表面に図2に示す実施例と同様の放熱
板4を設けることもできる。
【0019】図5は本発明の第5の実施例を示す概略縦
断面図である。
【0020】本実施例は、図3に示す第3実施例とは逆
に、第2次容器3の内側に近接して密閉遮蔽体11が隙
間12を有して配置され、この密閉遮蔽体11内に第1
次容器2が配置されている。密閉遮蔽体11の下部に
は、換気用入口配管11Aが隙間12を通って第2次容
器3を貫通して配管され、また上部には換気用出口配管
11Bが同様にして第2次容器3を貫通して配管されて
いる。
【0021】この換気用入口配管11Aには換気用空気
が供給され、密閉遮蔽体11内を通って第1次容器2及
び密閉遮蔽体11を冷却し、換気用出口配管11Bを通
って第2次容器3外に排出される。
【0022】一方、第2次容器3の下部には、隙間12
に連通する冷却流体入口管3Cが配管され、また上部に
は隙間12に連通する冷却流体出口管3Dが配管され、
この隙間12に冷却流体を強制的に流し、第2次容器3
および密閉遮蔽体11の冷却を行う。なお、遮蔽体11
の内表面には、図2の第2実施例と同様に放熱板を設け
ても良い。勿論、外表面側にも充分なスペースがあれば
放熱板を設けることもできる。
【0023】上記した図3、図4及び図5に示す各実施
例において、遮蔽体と第1次容器2または、遮蔽体と第
2次容器3との間に冷却用流体10を流し、除熱する構
成とすることにより、図1または図2に示す実施例での
空冷の除熱だけでは、第2次容器3内の温度が第2次容
器材質の最高使用温度を超える場合に、充分に対処する
ことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に述べるような効果をもたらす。
【0025】遮蔽体により第2次容器での放射線発熱が
緩和され、第2次容器自体の温度が最高使用温度以下に
抑制することができると共に、強制的な冷却により遮蔽
体自体の熱ばかりでなく、第1次、第2次容器自体の除
熱も行える。
【0026】また、遮蔽体を第1次容器と第2次容器の
中間に設置することにより第2次容器厚さを削減でき
る。
【0027】さらに、独立する冷却流路には異なる冷却
流体、例えば空気と液体とを使用することができ、空冷
用に使用する換気用空気の使用量を低減することができ
るという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例である放射性物質の
貯蔵設備の構成を示す概略断面図。
【図2】本発明に係わる第2実施例である放射性物質の
貯蔵設備の構成を示す概略断面図。
【図3】本発明に係わる第3実施例である放射性物質の
貯蔵設備の構成を示す概略断面図。
【図4】本発明に係わる第4実施例である放射性物質の
貯蔵設備の構成を示す概略断面図。
【図5】本発明に係わる第5実施例である放射性物質の
貯蔵設備の構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
1、8、11…遮蔽体 1A…換気用空気入口 1B…換気用空気出口 2…第1次容器 3…第2次容器 3A…換気用空気入口 3B…換気用空気出口 3C…冷却流体入口管 3D…冷却空気出口管 4…放熱板 5…放射性物質 6、7…空隙 8…隙間 10…冷却用流体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物質を閉じ込める第1次容器の外
    側に空間を隔てて、該第1次容器を閉じ込めるための第
    2次容器を配置した放射性物質の貯蔵設備において、該
    第1次容器と該第2次容器との間に放射線を吸収して、
    熱変換させる遮蔽体を配置し、該遮蔽体と該第1次容器
    との間、及び該遮蔽体と該第2次容器との間の空隙に冷
    却流体を強制的に流す冷却流路を形成したことを特徴と
    する放射性物質の貯蔵設備。
  2. 【請求項2】 請求項1において、遮蔽体と第1次容器
    との間に形成される冷却流路と、該遮蔽体と第2次容器
    との間に形成される冷却流路とは連通していることを特
    徴とする放射性物質の貯蔵設備。
  3. 【請求項3】 請求項1において、遮蔽体と第1次容器
    との間に形成される冷却流路と、該遮蔽体と第2次容器
    との間に形成される冷却流路とは独立していることを特
    徴とする放射性物質の貯蔵設備。
  4. 【請求項4】 請求項3において、独立した一方の冷却
    流路と他方の冷却流路には、異なる冷却流体が流される
    ことを特徴とする放射性物質の貯蔵設備。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4において、遮蔽
    体は第1次容器に近接して配置されていることを特徴と
    する放射性物質の貯蔵設備。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5において、
    遮蔽体は第2次容器に近接して配置されていることを特
    徴とする放射性物質の貯蔵設備。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6におい
    て、遮蔽体には放熱効率を向上させるために遮蔽体の内
    表面、外表面または内外表面に放熱板を設けたことを特
    徴とする放射性物質の貯蔵設備。
JP4051688A 1992-03-10 1992-03-10 放射性物質の貯蔵設備 Pending JPH05249291A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109547A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Shimizu Corp 放射性廃棄物貯蔵施設、廃棄物ユニット又は廃棄物体を有する構造物及び放射性廃棄物貯蔵方法

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JP2014109547A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Shimizu Corp 放射性廃棄物貯蔵施設、廃棄物ユニット又は廃棄物体を有する構造物及び放射性廃棄物貯蔵方法

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