JPH05249167A - 磁気ディスク検査装置および検査方法 - Google Patents
磁気ディスク検査装置および検査方法Info
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- JPH05249167A JPH05249167A JP4492992A JP4492992A JPH05249167A JP H05249167 A JPH05249167 A JP H05249167A JP 4492992 A JP4492992 A JP 4492992A JP 4492992 A JP4492992 A JP 4492992A JP H05249167 A JPH05249167 A JP H05249167A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 より正確なS/N比を測定することが可能な
磁気ディスク検査装置を提供する。 【構成】 まず図3(a)に示すように、スペクトルア
ナライザ29から取り込んだ全データのうち、処理対象
となる区間内のデータ値から、その区間の平均値Z1 を
算出し、この平均値Z1 にピーク判定レベルPを加えた
しきい値P1 を設定する。そして、図3(b)に示すよ
うに、設定したしきい値P1 よりも大きいデータ値を平
均値Z1 に置換する。さらに、置換後のデータ値から平
均値Z2 を算出し、この平均値Z2 に対するしきい値P
2 よりも大きいデータ値を平均値Z 2 に置き換える(図
3(c))。以上の処理を、置換前後の平均値の差が5
%以内になるまで繰り返し行う。これにより、回路系ノ
イズにより生ずるS/N比の誤差が減少する。
磁気ディスク検査装置を提供する。 【構成】 まず図3(a)に示すように、スペクトルア
ナライザ29から取り込んだ全データのうち、処理対象
となる区間内のデータ値から、その区間の平均値Z1 を
算出し、この平均値Z1 にピーク判定レベルPを加えた
しきい値P1 を設定する。そして、図3(b)に示すよ
うに、設定したしきい値P1 よりも大きいデータ値を平
均値Z1 に置換する。さらに、置換後のデータ値から平
均値Z2 を算出し、この平均値Z2 に対するしきい値P
2 よりも大きいデータ値を平均値Z 2 に置き換える(図
3(c))。以上の処理を、置換前後の平均値の差が5
%以内になるまで繰り返し行う。これにより、回路系ノ
イズにより生ずるS/N比の誤差が減少する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク検査装置に
係り、詳細には、ハードディスク、フロッピーディス
ク、光磁気ディスク等の磁気ディスクのS/N比を測定
するのに好適な磁気ディスク検査装置に関する。
係り、詳細には、ハードディスク、フロッピーディス
ク、光磁気ディスク等の磁気ディスクのS/N比を測定
するのに好適な磁気ディスク検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクを製造する過程にお
いて磁気ディスクに対する各種の製品検査が行われてい
る。この製品検査の一つに、磁気ディスクの性能を評価
するためのS/N(信号対雑音)比の測定がある。図7
は、このS/N比の測定における、出力信号Sとノイズ
(雑音)Nの状態を表したものである。
いて磁気ディスクに対する各種の製品検査が行われてい
る。この製品検査の一つに、磁気ディスクの性能を評価
するためのS/N(信号対雑音)比の測定がある。図7
は、このS/N比の測定における、出力信号Sとノイズ
(雑音)Nの状態を表したものである。
【0003】S/N比は、この図に示した信号出力S
(dBm)を電力(mW)に換算した値を、斜線で示し
たノイズレベルN(dBm)を電力(mW)に換算した
値で割った値となる。ここで、磁気ディスクのノイズレ
ベルNを測定する場合、装置自体に原因するシステムノ
イズも測定されるため、従来では次のように行ってい
た。すなわち、まず磁気ディスクをスピンドルモータに
セットし磁気ヘッドを磁気ディスク上に移動する。そし
て、磁気ディスクの回転を停止したままの状態で、シス
テムノイズQを測定する。その後、磁気ディスクを回転
させて磁気ディスクをDC消去(直流電圧による消去)
した後に、DC消去後のノイズRを測定する。
(dBm)を電力(mW)に換算した値を、斜線で示し
たノイズレベルN(dBm)を電力(mW)に換算した
値で割った値となる。ここで、磁気ディスクのノイズレ
ベルNを測定する場合、装置自体に原因するシステムノ
イズも測定されるため、従来では次のように行ってい
た。すなわち、まず磁気ディスクをスピンドルモータに
セットし磁気ヘッドを磁気ディスク上に移動する。そし
て、磁気ディスクの回転を停止したままの状態で、シス
テムノイズQを測定する。その後、磁気ディスクを回転
させて磁気ディスクをDC消去(直流電圧による消去)
した後に、DC消去後のノイズRを測定する。
【0004】そして、DC消去後のノイズRからシステ
ムノイズQを引いた値をノイズレベルNとしている。
ムノイズQを引いた値をノイズレベルNとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、DC消去後の
ノイズRと、システムノイズQとの測定を行った場合、
図7に示すように、ベースとなるノイズに比較して出力
レベルの高い回路系ノイズTも測定されてしまう。この
回路系ノイズTは、例えばCPUのクロックや測定装置
等によって発生するノイズである。そして回路系のノイ
ズは、システムノイズQとDC消去後のノイズRとに共
通して発生するわけではなく、T′のように、DC消去
後のノイズRにのみ発生するものもある。またT″のよ
うにレベルの異なるものもある。このため従来測定して
いたノイズレベルBは誤差を含んだ値となり、S/N比
も誤差を含んでしまっていた。
ノイズRと、システムノイズQとの測定を行った場合、
図7に示すように、ベースとなるノイズに比較して出力
レベルの高い回路系ノイズTも測定されてしまう。この
回路系ノイズTは、例えばCPUのクロックや測定装置
等によって発生するノイズである。そして回路系のノイ
ズは、システムノイズQとDC消去後のノイズRとに共
通して発生するわけではなく、T′のように、DC消去
後のノイズRにのみ発生するものもある。またT″のよ
うにレベルの異なるものもある。このため従来測定して
いたノイズレベルBは誤差を含んだ値となり、S/N比
も誤差を含んでしまっていた。
【0006】そこで本発明の目的は、より正確なS/N
比を測定することが可能な磁気ディスク検査装置を提供
することにある。
比を測定することが可能な磁気ディスク検査装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、図8に原理的に示すように、検査対象となる磁気デ
ィスクに検査用信号の記録および再生を行う記録再生手
段100と、この記録再生手段で再生された出力信号の
レベルを測定する信号レベル測定手段101と、装置に
起因するシステムノイズを測定するシステムノイズ測定
手段102と、前記記録再生手段100で消去した後の
前記磁気ディスクのノイズを測定する消去後ノイズ測定
手段103と、この消去後ノイズ測定手段と前記システ
ムノイズ測定手段で測定した両ノイズを周波数で複数の
区間に分割する分割手段104と、この分割手段104
で分割された各区間の平均値を算出し、この平均値より
も大きい値を平均値に置き換える平均値置換手段105
と、この平均値置換手段105で置き換えた後のシステ
ムノイズと消去後ノイズとからノイズレベルを算出する
ノイズレベル算出手段106と、このノイズレベル算出
手段106で算出されたノイズレベルと前記信号レベル
測定手段で測定された出力信号のレベルとからS/N比
を求めるS/N比算出手段107とを磁気ディスク検査
装置に具備させて、前記目的を達成する。
は、図8に原理的に示すように、検査対象となる磁気デ
ィスクに検査用信号の記録および再生を行う記録再生手
段100と、この記録再生手段で再生された出力信号の
レベルを測定する信号レベル測定手段101と、装置に
起因するシステムノイズを測定するシステムノイズ測定
手段102と、前記記録再生手段100で消去した後の
前記磁気ディスクのノイズを測定する消去後ノイズ測定
手段103と、この消去後ノイズ測定手段と前記システ
ムノイズ測定手段で測定した両ノイズを周波数で複数の
区間に分割する分割手段104と、この分割手段104
で分割された各区間の平均値を算出し、この平均値より
も大きい値を平均値に置き換える平均値置換手段105
と、この平均値置換手段105で置き換えた後のシステ
ムノイズと消去後ノイズとからノイズレベルを算出する
ノイズレベル算出手段106と、このノイズレベル算出
手段106で算出されたノイズレベルと前記信号レベル
測定手段で測定された出力信号のレベルとからS/N比
を求めるS/N比算出手段107とを磁気ディスク検査
装置に具備させて、前記目的を達成する。
【0008】これらの各手段は、例えば、ROM(リー
ド・オンリ・メモリ)に格納された複数のプログラム、
このプログラムを実行するCPU(中央処理装置)、作
業領域としてのRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)、各種測定機器、この各測定機器とCPUとのイン
ターフェイス等によって構成される。請求項2記載の磁
気ディスク検査方法では、検査対象となる磁気ディスク
の検査用信号を再生して出力信号のレベルを測定する第
1工程と、装置に起因するシステムノイズを測定する第
2工程と、検査対象となる磁気ディスクの検査用信号を
消去した後に前記磁気ディスクの消去後ノイズを測定す
る第3工程と、この第3工程と前記第2工程で測定した
両ノイズを周波数で複数の区間に分割する第4工程と、
この第4工程で分割された各区間の平均値を算出し、こ
の平均値よりも大きい値を平均値に置き換える第5工程
と、この第5工程で平均値に置き換えた後のシステムノ
イズと消去後ノイズとからノイズレベルを算出する第6
工程と、この第6工程で算出されたノイズレベルと前記
第1工程で測定された出力信号のレベルとからS/N比
を求める第7工程により磁気ディスクを検査する。
ド・オンリ・メモリ)に格納された複数のプログラム、
このプログラムを実行するCPU(中央処理装置)、作
業領域としてのRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)、各種測定機器、この各測定機器とCPUとのイン
ターフェイス等によって構成される。請求項2記載の磁
気ディスク検査方法では、検査対象となる磁気ディスク
の検査用信号を再生して出力信号のレベルを測定する第
1工程と、装置に起因するシステムノイズを測定する第
2工程と、検査対象となる磁気ディスクの検査用信号を
消去した後に前記磁気ディスクの消去後ノイズを測定す
る第3工程と、この第3工程と前記第2工程で測定した
両ノイズを周波数で複数の区間に分割する第4工程と、
この第4工程で分割された各区間の平均値を算出し、こ
の平均値よりも大きい値を平均値に置き換える第5工程
と、この第5工程で平均値に置き換えた後のシステムノ
イズと消去後ノイズとからノイズレベルを算出する第6
工程と、この第6工程で算出されたノイズレベルと前記
第1工程で測定された出力信号のレベルとからS/N比
を求める第7工程により磁気ディスクを検査する。
【0009】
【作用】本発明の磁気ディスク検査装置および検査方法
では、装置に起因するシステムノイズと磁気ディスクを
消去した後の前記磁気ディスクのノイズとを測定し、両
ノイズを周波数による分割手段104で複数の区間に分
割する。そして、分割された各区間の平均値を算出し、
この平均値よりも大きい値を平均値置換手段105で平
均値に置き換える。これにより、回路系ノイズによって
生ずるS/N比の誤差が減少する。
では、装置に起因するシステムノイズと磁気ディスクを
消去した後の前記磁気ディスクのノイズとを測定し、両
ノイズを周波数による分割手段104で複数の区間に分
割する。そして、分割された各区間の平均値を算出し、
この平均値よりも大きい値を平均値置換手段105で平
均値に置き換える。これにより、回路系ノイズによって
生ずるS/N比の誤差が減少する。
【0010】
【実施例】以下本発明の磁気ディスク検査装置における
好適な実施例について、図1ないし図6を参照して詳細
に説明する。図1は磁気ディスク検査装置の回路構成を
表したものである。この図1に示すように、磁気ディス
ク検査装置は、CPU1を備えている。このCPU1
は、図示しないROMやワーキングメモリとしてのRA
Mを備えている。CPU1は、ROMに格納された各種
プログラムに従って、検査対象となっている磁気ディス
クDのS/N比の測定を行うようになっている。
好適な実施例について、図1ないし図6を参照して詳細
に説明する。図1は磁気ディスク検査装置の回路構成を
表したものである。この図1に示すように、磁気ディス
ク検査装置は、CPU1を備えている。このCPU1
は、図示しないROMやワーキングメモリとしてのRA
Mを備えている。CPU1は、ROMに格納された各種
プログラムに従って、検査対象となっている磁気ディス
クDのS/N比の測定を行うようになっている。
【0011】CPU1には、各種ディスプレイやプリン
タ等の出力装置15、キーボード等の入力装置17が接
続されており、また、データバス等のバスライン2を介
して、TAA(トラック・アンプリチュード・アベレー
ジ)検出回路3、記録制御回路9、モータ制御回路1
1、タイミング発生回路13が接続されている。磁気デ
ィスク検査装置は、モータ制御回路11の制御によって
磁気ディスクDを回転させるスピンドルモータM、およ
び、記録制御回路9からの制御信号によってR/W(再
生/記録)回路21で磁気ディスクDに信号の記録およ
び再生を行う磁気ヘッドHを備えている。スピンドルモ
ータMには、エンコーダ19が取付けられており、この
エンコーダ19からは、1回転当たり1パルスの信号で
セクタの基準となるインデックス信号、および、1回転
当たり複数パルスの信号でセクタ分割の基準となるクロ
ック信号が出力され、両信号は、タイミング発生回路1
3に供給されるようになっている。
タ等の出力装置15、キーボード等の入力装置17が接
続されており、また、データバス等のバスライン2を介
して、TAA(トラック・アンプリチュード・アベレー
ジ)検出回路3、記録制御回路9、モータ制御回路1
1、タイミング発生回路13が接続されている。磁気デ
ィスク検査装置は、モータ制御回路11の制御によって
磁気ディスクDを回転させるスピンドルモータM、およ
び、記録制御回路9からの制御信号によってR/W(再
生/記録)回路21で磁気ディスクDに信号の記録およ
び再生を行う磁気ヘッドHを備えている。スピンドルモ
ータMには、エンコーダ19が取付けられており、この
エンコーダ19からは、1回転当たり1パルスの信号で
セクタの基準となるインデックス信号、および、1回転
当たり複数パルスの信号でセクタ分割の基準となるクロ
ック信号が出力され、両信号は、タイミング発生回路1
3に供給されるようになっている。
【0012】磁気ヘッドHで再生された信号は、R/W
回路21を介してアンプ23に供給されて増幅された
後、TAA検出回路3、およびスペクトルアナライザ2
9に供給されるようになっている。次に、このように構
成された磁気ディスク検査装置によるS/N比測定動作
の概要について説明する。システムノイズQの測定 まず、測定対象の磁気ディスクをスピンドルモータMに
設置する。そして、磁気ヘッドHを磁気ディスクD上に
ローディングし、スピンドルモータMを停止した状態、
すなわち磁気ディスクDが停止した状態で再生を行う。
回路21を介してアンプ23に供給されて増幅された
後、TAA検出回路3、およびスペクトルアナライザ2
9に供給されるようになっている。次に、このように構
成された磁気ディスク検査装置によるS/N比測定動作
の概要について説明する。システムノイズQの測定 まず、測定対象の磁気ディスクをスピンドルモータMに
設置する。そして、磁気ヘッドHを磁気ディスクD上に
ローディングし、スピンドルモータMを停止した状態、
すなわち磁気ディスクDが停止した状態で再生を行う。
【0013】この再生信号をスペクトルアナライザ29
に取り込む。この取り込んだ再生信号に対してCPU1
は、図2に示すように平均値置換処理を行う。すなわ
ち、測定する周波数の範囲内をD等分(例えば10等
分)し、各区間N1 、N2 、…、ND 内で信号出力レベ
ルの平均値を計算する。この平均値に比較して、所定の
しきい値であるピーク判定レベルP、例えば+5dBm
よりも大きい出力レベルの信号を平均値に置換する。
に取り込む。この取り込んだ再生信号に対してCPU1
は、図2に示すように平均値置換処理を行う。すなわ
ち、測定する周波数の範囲内をD等分(例えば10等
分)し、各区間N1 、N2 、…、ND 内で信号出力レベ
ルの平均値を計算する。この平均値に比較して、所定の
しきい値であるピーク判定レベルP、例えば+5dBm
よりも大きい出力レベルの信号を平均値に置換する。
【0014】図3は平均値置換処理の詳細を表したもの
である。まず図3(a)に示すように、スペクトルアナ
ライザ29から取り込んだ全データのうち、処理対象と
なる区間内のデータ値から、その区間の平均値Z1 を算
出し、この平均値Z1 にピーク判定レベルPを加えたし
きい値P1 を設定する。そして、図3(b)に示すよう
に、設定したしきい値P1 よりも大きいデータ値を平均
値Z1 に置換する。さらに、置換後のデータ値から平均
値Z2 を算出し、この平均値Z2 に対するしきい値P2
よりも大きいデータ値を平均値Z2 に置き換える(図3
(c))。以上の処理を、置換前後の平均値の差が例え
ば5%以内になるまで繰り返し行う。
である。まず図3(a)に示すように、スペクトルアナ
ライザ29から取り込んだ全データのうち、処理対象と
なる区間内のデータ値から、その区間の平均値Z1 を算
出し、この平均値Z1 にピーク判定レベルPを加えたし
きい値P1 を設定する。そして、図3(b)に示すよう
に、設定したしきい値P1 よりも大きいデータ値を平均
値Z1 に置換する。さらに、置換後のデータ値から平均
値Z2 を算出し、この平均値Z2 に対するしきい値P2
よりも大きいデータ値を平均値Z2 に置き換える(図3
(c))。以上の処理を、置換前後の平均値の差が例え
ば5%以内になるまで繰り返し行う。
【0015】以上の平均値置換処理を行った後の信号か
らシステムノイズQを測定する。DC消去後のノイズRの測定 スピンドルモータMを回転させて磁気ディスクDを磁気
ヘッドHで消去する。消去後の信号を磁気ヘッドHで再
生し、スペクトルアナライザ29に取り込む。この取り
込んだ再生信号に対して、平均値置換処理を行う。
らシステムノイズQを測定する。DC消去後のノイズRの測定 スピンドルモータMを回転させて磁気ディスクDを磁気
ヘッドHで消去する。消去後の信号を磁気ヘッドHで再
生し、スペクトルアナライザ29に取り込む。この取り
込んだ再生信号に対して、平均値置換処理を行う。
【0016】以上の置き換え処理を行った後の信号をも
とに、DC消去後のノイズRを測定する。ノイズレベルNの算出 で測定したDC消去後のノイズRから、で測定した
システムノイズQを減算して磁気ディスクDのノイズレ
ベルNとする。出力信号レベルSの測定 磁気ディスクD上に磁気ヘッドHで信号を指定された周
波数で記録する。この記録した信号を磁気ヘッドHで再
生し、スペクトルアナライザ29に取り込む。スペクト
ルアナライザ29に表示された再生信号としては、図4
に示すように、1次、2次、3次…の高調波が得られ
る。ここで、予め指定された次数までの高調波の出力レ
ベルを測定し、これを出力信号レベルSとする。すなわ
ち、3次までの高調波を出力信号レベルとする場合はS
=A+B+Cとし、1次のみの場合にはS=Aとする。S/N比の算出 で測定した出力信号レベルSと、で算出したノイズ
レベルNとから、S/N比を算出する。
とに、DC消去後のノイズRを測定する。ノイズレベルNの算出 で測定したDC消去後のノイズRから、で測定した
システムノイズQを減算して磁気ディスクDのノイズレ
ベルNとする。出力信号レベルSの測定 磁気ディスクD上に磁気ヘッドHで信号を指定された周
波数で記録する。この記録した信号を磁気ヘッドHで再
生し、スペクトルアナライザ29に取り込む。スペクト
ルアナライザ29に表示された再生信号としては、図4
に示すように、1次、2次、3次…の高調波が得られ
る。ここで、予め指定された次数までの高調波の出力レ
ベルを測定し、これを出力信号レベルSとする。すなわ
ち、3次までの高調波を出力信号レベルとする場合はS
=A+B+Cとし、1次のみの場合にはS=Aとする。S/N比の算出 で測定した出力信号レベルSと、で算出したノイズ
レベルNとから、S/N比を算出する。
【0017】次に、システムノイズQとDC消去後のノ
イズRの測定の際に、CPU1で処理される平均値置換
処理の動作について図5および図6を参照して詳細に説
明する。まず、CPU1はスペクトルアナライザ(SP
A)29に取り込まれた再生信号の全データを磁気ディ
スク検査装置に取り込む。ここで、全データ数をdと
し、これら各データの値をdata〔d〕とする(ステ
ップ1)。そして、入力装置17から入力されたピーク
判定レベルPとデータ分割数Dを取り込むとともに、平
均値置換処理を行う区間を示す開始点aおよび終了点b
を0に初期設定する(ステップ2)。そして、全データ
数dをデータ分割数Dで割った商を区間幅iとする(ス
テップ3)。
イズRの測定の際に、CPU1で処理される平均値置換
処理の動作について図5および図6を参照して詳細に説
明する。まず、CPU1はスペクトルアナライザ(SP
A)29に取り込まれた再生信号の全データを磁気ディ
スク検査装置に取り込む。ここで、全データ数をdと
し、これら各データの値をdata〔d〕とする(ステ
ップ1)。そして、入力装置17から入力されたピーク
判定レベルPとデータ分割数Dを取り込むとともに、平
均値置換処理を行う区間を示す開始点aおよび終了点b
を0に初期設定する(ステップ2)。そして、全データ
数dをデータ分割数Dで割った商を区間幅iとする(ス
テップ3)。
【0018】次に、CPU1は、区間の終了点bが全デ
ータ数dと等しいか否かを判断し、終了点bが小さい場
合(ステップ4;N)、終了点bをa+iとすると共
に、fを0に設定する(ステップ5)。更にCPU1は
終了点bが全データ数dよりも大きいか否かを判断する
(ステップ6)。ここで、終了点bが全データ数dより
も大きい場合(ステップ6;Y)とは、ステップ3にお
いて全データ数dをデータ分割数Dで割り切れずに余り
が出た場合の余りに該当する区間について平均値置換処
理を行う場合で、この場合には処理区間の終了点bを全
データ数dとする(ステップ7)。
ータ数dと等しいか否かを判断し、終了点bが小さい場
合(ステップ4;N)、終了点bをa+iとすると共
に、fを0に設定する(ステップ5)。更にCPU1は
終了点bが全データ数dよりも大きいか否かを判断する
(ステップ6)。ここで、終了点bが全データ数dより
も大きい場合(ステップ6;Y)とは、ステップ3にお
いて全データ数dをデータ分割数Dで割り切れずに余り
が出た場合の余りに該当する区間について平均値置換処
理を行う場合で、この場合には処理区間の終了点bを全
データ数dとする(ステップ7)。
【0019】そして、CPU1は、旧平均(前回の処理
で求めた平均値)を1とする(ステップ8)。ここで、
旧平均を1とするのは、区間に対する第1回目の処理で
必ず後述するステップ10の式が5%以上となるように
するためである。更に、CPU1は、SPAから取り込
んだデータのうち、a+1からb間のデータの平均値を
求め、これを現平均と定義する(ステップ9)。この現
平均と旧平均とから次の式(1)によりeを算出する
(ステップ10)。
で求めた平均値)を1とする(ステップ8)。ここで、
旧平均を1とするのは、区間に対する第1回目の処理で
必ず後述するステップ10の式が5%以上となるように
するためである。更に、CPU1は、SPAから取り込
んだデータのうち、a+1からb間のデータの平均値を
求め、これを現平均と定義する(ステップ9)。この現
平均と旧平均とから次の式(1)によりeを算出する
(ステップ10)。
【0020】 e=(旧平均−現平均)×100/旧平均 …(1) この値eの絶対値が5以下か否かを判断し、5以下でな
い場合(ステップ11;N)、旧平均を現平均とする
(ステップ12)。更に、gを1に設定する。そしてC
PU1は、区間の開始点aにgを加えた値が終了点bよ
りも大きくなるまで(ステップ14;Y)、SPAから
取り込んだデータのうち、区間内の各データに対して以
下の平均値置換の判断を行う。すなわち、a+gのデー
タdata〔a+g〕が、ステップ9で求めた現平均よ
りもピーク判定レベルP(dBm)以上大きい場合(ス
テップ15;Y)、そのdata〔a+g〕を現平均に
置き換える(ステップ16)。一方、、またはdata
〔a+g〕が現平均からピーク判定レベルPの範囲内に
ある場合には(ステップ15;N)、そのままの値とす
る。その後CPU1は、次のデータの判断を行うために
gをg+1とする(ステップ17)。
い場合(ステップ11;N)、旧平均を現平均とする
(ステップ12)。更に、gを1に設定する。そしてC
PU1は、区間の開始点aにgを加えた値が終了点bよ
りも大きくなるまで(ステップ14;Y)、SPAから
取り込んだデータのうち、区間内の各データに対して以
下の平均値置換の判断を行う。すなわち、a+gのデー
タdata〔a+g〕が、ステップ9で求めた現平均よ
りもピーク判定レベルP(dBm)以上大きい場合(ス
テップ15;Y)、そのdata〔a+g〕を現平均に
置き換える(ステップ16)。一方、、またはdata
〔a+g〕が現平均からピーク判定レベルPの範囲内に
ある場合には(ステップ15;N)、そのままの値とす
る。その後CPU1は、次のデータの判断を行うために
gをg+1とする(ステップ17)。
【0021】該当する区間内の全データに対して平均値
の置換判断が終了した場合、すなわち、a+gがbより
も大きくなった場合(ステップ14;Y)、fが1に設
定されているか否かを判断する(ステップ18)。ここ
で、該当区間について、ステップ11で旧平均との差が
5%以内となっていない場合、fは、ステップ5で設定
した“0”のままなので(ステップ18;N)、ステッ
プ9に戻る。そして、ステップ14乃至ステップ17の
平均値の置換後の平均値(現平均)から求めたeの絶対
値が5以下となるまでステップ9からステップ18の処
理を繰り返し、5以下となった段階で(ステップ11;
Y)、fを1とする(ステップ19)。その後、もう一
度平均値の置換を行った後(ステップ14からステップ
17)、ステップ18でfが1と判断され(Y)、当該
区間についての平均値置換処理を終了して次の区間に移
行する。
の置換判断が終了した場合、すなわち、a+gがbより
も大きくなった場合(ステップ14;Y)、fが1に設
定されているか否かを判断する(ステップ18)。ここ
で、該当区間について、ステップ11で旧平均との差が
5%以内となっていない場合、fは、ステップ5で設定
した“0”のままなので(ステップ18;N)、ステッ
プ9に戻る。そして、ステップ14乃至ステップ17の
平均値の置換後の平均値(現平均)から求めたeの絶対
値が5以下となるまでステップ9からステップ18の処
理を繰り返し、5以下となった段階で(ステップ11;
Y)、fを1とする(ステップ19)。その後、もう一
度平均値の置換を行った後(ステップ14からステップ
17)、ステップ18でfが1と判断され(Y)、当該
区間についての平均値置換処理を終了して次の区間に移
行する。
【0022】次の区間に移行するため、新たな区間の開
始点aを終了した区間の終了点bとし(ステップ2
0)、ステップ4に戻る。そして、終了した区間の終了
点bが全データ数dと等しくなるまで、以上のステップ
4からステップ20までの処理を繰り返す(ステップ
4;N)。一方、終了した区間の終了点bが全データ数
dと等しい場合(ステップ4;Y)、データ分割数Dに
分割した全区間について平均値置換処理が終了し、CP
U1は処理を終了する。
始点aを終了した区間の終了点bとし(ステップ2
0)、ステップ4に戻る。そして、終了した区間の終了
点bが全データ数dと等しくなるまで、以上のステップ
4からステップ20までの処理を繰り返す(ステップ
4;N)。一方、終了した区間の終了点bが全データ数
dと等しい場合(ステップ4;Y)、データ分割数Dに
分割した全区間について平均値置換処理が終了し、CP
U1は処理を終了する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本来測定されるべきでない、装置等を原因とする特定周
波数のノイズを減少させることができる構成としたの
で、磁気ディスク自体のノイズをより正確に測定でき
る。従って、S/N比の測定精度を向上させることがで
きる。
本来測定されるべきでない、装置等を原因とする特定周
波数のノイズを減少させることができる構成としたの
で、磁気ディスク自体のノイズをより正確に測定でき
る。従って、S/N比の測定精度を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク検査装置における一実施
例の電気回路図である。
例の電気回路図である。
【図2】同上、平均値置換処理の概要を示す説明図であ
る。
る。
【図3】同上、平均値置換処理の詳細を示す説明図であ
る。
る。
【図4】同上、出力信号の1次、2次、3次…の高調波
を説明する説明図である。
を説明する説明図である。
【図5】同上、磁気ディスク検査装置による平均値置換
処理の動作を示すフローチャートの一部である
処理の動作を示すフローチャートの一部である
【図6】同上、磁気ディスク検査装置による平均値置換
処理の動作を示すフローチャートの他の一部である。
処理の動作を示すフローチャートの他の一部である。
【図7】従来のS/N比測定の対象となる信号を説明す
るための説明図である。
るための説明図である。
【図8】本発明の磁気ディスク検査装置の原理図であ
る。
る。
1 CPU 3 TAA検出回路 15 出力装置 17 入力装置 19 エンコーダ 21 R/W回路 23 アンプ 29 スペクトルアナライザ D 磁気ディスク H 磁気ヘッド M スピンドルモータ 100 記録再生手段 101 信号レベル測定手段 102 システムノイズ測定手段 103 消去後ノイズ測定手段 104 分割手段 105 平均値置換手段 106 ノイズレベル算出手段 107 S/N比算出手段
Claims (2)
- 【請求項1】 検査対象となる磁気ディスクに検査用信
号の記録および再生を行う記録再生手段と、 この記録再生手段で再生された出力信号のレベルを測定
する信号レベル測定手段と、 装置に起因するシステムノイズを測定するシステムノイ
ズ測定手段と、 前記記録再生手段で消去した後の前記磁気ディスクのノ
イズを測定する消去後ノイズ測定手段と、 この消去後ノイズ測定手段と前記システムノイズ測定手
段で測定した両ノイズを周波数で複数の区間に分割する
分割手段と、 この分割手段で分割された各区間の平均値を算出し、こ
の平均値よりも大きい値を平均値に置き換える平均値置
換手段と、 この平均値置換手段で置き換えた後のシステムノイズと
消去後ノイズとからノイズレベルを算出するノイズレベ
ル算出手段と、 このノイズレベル算出手段で算出されたノイズレベルと
前記信号レベル測定手段で測定された出力信号のレベル
とからS/N比を求めるS/N比算出手段とを具備する
ことを特徴とする磁気ディスク検査装置。 - 【請求項2】 検査対象となる磁気ディスクの検査用信
号を再生して出力信号のレベルを測定する第1工程と、 装置に起因するシステムノイズを測定する第2工程と、 検査対象となる磁気ディスクの検査用信号を消去した後
に前記磁気ディスクの消去後ノイズを測定する第3工程
と、 この第3工程と前記第2工程で測定した両ノイズを周波
数で複数の区間に分割する第4工程と、 この第4工程で分割された各区間の平均値を算出し、こ
の平均値よりも大きい値を平均値に置き換える第5工程
と、 この第5工程で平均値に置き換えた後のシステムノイズ
と消去後ノイズとからノイズレベルを算出する第6工程
と、 この第6工程で算出されたノイズレベルと前記第1工程
で測定された出力信号のレベルとからS/N比を求める
第7工程とからなることを特徴とする磁気ディスク検査
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4492992A JPH05249167A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 磁気ディスク検査装置および検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4492992A JPH05249167A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 磁気ディスク検査装置および検査方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05249167A true JPH05249167A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12705170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4492992A Pending JPH05249167A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 磁気ディスク検査装置および検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05249167A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009259310A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Showa Denko Kk | 磁気記録媒体のシーク評価方法およびシーク評価装置 |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP4492992A patent/JPH05249167A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009259310A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Showa Denko Kk | 磁気記録媒体のシーク評価方法およびシーク評価装置 |
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