JPH052490U - 走査線補間回路 - Google Patents

走査線補間回路

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JPH052490U
JPH052490U JP5628491U JP5628491U JPH052490U JP H052490 U JPH052490 U JP H052490U JP 5628491 U JP5628491 U JP 5628491U JP 5628491 U JP5628491 U JP 5628491U JP H052490 U JPH052490 U JP H052490U
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潔 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力映像信号の動きの誤検出をなくしぼけや
ちらつきのない良映像が得られる性能のよい補間特性を
得る。 【構成】 入力映像信号11の動きを検出し動き検出信
号13を出力する動き検出回路2と、入力映像信号11
の垂直周波数を検出し垂直周波数検出信号17を出力す
る垂直周波数検出回路7と、動き検出信号13と垂直周
波数検出信号17との論理和をとり切換信号13aをス
イッチ5対して出力するオア回路8とを備え、補間信号
16として、動き検出信号13が「L」レベル(動きが
検出されないとき)で、垂直周波数検出信号17が
「L」レベル(高い垂直周波数が検出されたとき)のと
きだけフィールド間補間信号14を出力し、それ以外の
ときはフィールド内補間信号15を出力する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テレビ受像機に利用され、特に、インタレース表示されるべく入力 された映像信号について走査線補間を行い、テレビ受像機をノンインタレース走 査させる場合の走査線補間回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の走査線補間回路の一例を図3に示す。従来の方式では、動き検出回路2 において入力映像信号11に動きがあるかどうかの判断を行い、動き検出回路2 からの動き検出信号13を用いて、入力映像信号11に動きがあると判断した場 合は、フィールド内補間信号作成回路4からのフィールド内補間信号15をスイ ッチ5で選択し、入力映像信号11に動きがないと判断した場合には、フィール ド間補間信号作成回路3からのフィールド間補間信号14を選択している。
【0003】 動き検出回路2では、図4に示すように、入力映像信号11と1フレームメモ リ等からなる遅延回路1で遅延映像信号12との減算を行い、その減算器21の 出力信号19をあらかじめ設定値発生回路22で設定した設定値20とを比較器 23で比較を行い、減算器21の出力信号19が設定値20より大きいときに動 きがあると判断し、動き検出信号13を出力する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来の走査線補間回路における動き検出回路の動き検出信号の発生の 様子を図5に示す。図5は横軸にフレーム周波数fvで基準化した時間周波数を とり、縦軸に入力映像信号レベルをとったものである。図5からも明らかなよう に、入力信号レベルが小さい部分(特に図5のAの部分)においては実際の入力 信号に動きがあっても動き検出信号が発生されない。また、動き検出信号の発生 頻度をあげるため図4における設定値20を小さくすると、動き検出信号の発生 の様子は図6のように変化するが、この場合は、入力映像信号のノイズに反応し て、実際の入力映像信号に動きがない場合でも動き検出信号を発生してしまう。 走査線補間においては、動いている信号に対してフィールド間補間を行うと、映 像にぼけを生じたり、二重像になったりする。また逆に、動きのない信号に対し てフィールド内補間を行うと、映像にちらつきやぼけを生じる。
【0005】 図5の動き検出信号の発生の様子は、動き検出回路が走査線補間に対して適切 な動き検出信号を出力していない場合があることを示しており、以下に示す課題 がある。すなわち、前者のように小さいレベルの入力映像信号に動きがあった場 合に動き検出信号が発生されないと、走査線補間された映像がぼけてしまう。例 えば、芝生や岩肌などの映像が動いた場合にぼけを生じてしまうことになる。ま た、後者のように、入力映像信号に動きがない部分で動き検出信号を発生してし まうと、走査線補間された映像にちらつきを生じる。
【0006】 本考案の目的は、前記の課題を解消することにより、性能のよい補間特性を有 する走査線補間回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、入力映像信号の動きを検出し動き検出信号を出力する動き検出回路 と、フィールド間補間信号を出力するフィールド間補間信号生成回路と、フィー ルド内補間信号を出力するフィールド内補間信号生成回路と、前記フィールド間 補間信号または前記フィールド内補間信号を切換信号により切り換えて補間信号 として出力するスイッチとを備えた走査線補間回路において、前記入力映像信号 内の垂直周波数を検出し垂直周波数検出信号を出力する垂直周波数検出回路と、 前記動き検出信号と前記垂直周波数検出信号との論理演算を行い前記切換信号を 出力する論理演算回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案の走査線補間回路では、走査線補間を行う前の画面でちらつきを生じる のは、垂直周波数が高いところであることに着目する。(具体的には、走査線数 の1/4以上の周波数を高い、それ以下を低いと判断する。)すなわち、垂直周 波数の低いところでは、走査線補間はフィールド間、フィールド内のどちらの方 法で行っても同一の映像を得ることができる。(ただし、垂直周波数の低いとこ ろでフィールド内補間信号の周波数特性がフィールド間補間信号と同一である必 要がある。) そこで本考案では、従来の動き検出回路に加え、入力映像信号の垂直周波数を 検出する回路を備えている。そして、動き検出回路と垂直周波数検出回路を同時 に動作させ、動き検出回路で動きがないと判断し、かつ、垂直周波数検出回路で 垂直周波数が高いと判断したときのみ、走査線補間の方法をフィールド間補間と する。
【0009】 これにより、従来問題となっていた芝生や岩肌などのレベル的には非常に小さ く垂直周波数成分のあまりない信号に対しては、ぼけを生じないフィールド内補 間を行うことができる。また、このように芝生や岩肌にぼけを生じない走査線補 間を行うことができるため、動きの発生頻度を上げる必要性がなくなり、入力映 像信号のノイズに反応して動き検出信号を発生してしまいちらつきを生じるとい う課題をなくすことができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。
【0011】 図1は本考案の一実施例を示すブロック構成図である。
【0012】 本実施例は、入力映像信号11に所定の遅延を与え遅延映像信号12を出力す る遅延回路1と、この遅延映像信号により入力映像信号11の動きを検出し動き 検出信号13を出力する動き検出回路2と、フィールド間補間信号14を出力す るフィールド間補間信号生成回路3と、フィールド内補間信号15を出力するフ ィールド内補間信号生成回路4と、フィールド間補間信号14またはフィールド 内補間信号15を切換信号13aにより切り換えて補間信号16として出力する スイッチ5と、この補間信号16により入力映像信号11の補間を行い倍速映像 信号18を出力するライン倍速・補間回路6とを備えた走査線補間回路において 、 本考案の特徴とするところの、入力映像信号11内の垂直周波数を検出し垂直 周波数検出信号17を出力する垂直周波数検出回路7と、動き検出信号13と垂 直周波数検出信号17との論理和をとり切換信号13aを出力するオア回路8と を備えている。
【0013】 次に、本実施例の動作について図2に示す動作タイミング図を参照して説明す る。なお、ここでは図2に示すように、入力映像信号11はディジタル信号(ア ナログ信号でも同様である)とし、動き検出信号13は入力映像信号11のレベ ルが設定値20のレベルよりも小さくなったとき「H」レベルになる信号とし、 垂直周波数検出信号は垂直周波数が所定値より低いとき「H」レベル、高いとき 「L」レベルになる信号とし、スイッチ5は補間信号16として、切換信号13 aが「H」レベルのときはフィールド内補間信号15を、「L」レベルのときは フィールド間補間信号14を出力する構成となっている。
【0014】 動き検出回路2において入力映像出力11に動きがあるかどうかの判断を行い 、また、垂直周波数検出回路7において入力映像信号11の垂直周波数を検出す る。垂直周波数検出回路7からの垂直周波数検出信号17と、動き検出回路2か らの動き検出信号13はオア回路8において論理和がとられ、スイッチ5におい てフィールド間補間信号14またはフィールド内補間信号15を選択している。 ライン倍速・補間回路6では、入力映像信号11と補間信号16とをそれぞれ倍 速変換し、ラインごとにそれぞれ倍速変換された信号を切り換え、出力として、 倍速映像信号18を得ている。
【0015】 すなわち、本実施例においては、入力映像信号に動きがないと判断され、かつ 垂直周波数が高いと判断されたときだけフィールド間補間を行い、それ以外はフ ィールド内補間を行うことになる。
【0016】 なお、垂直周波数の低いところでフィールド内補間信号の周波数特性がフィー ルド間補間信号と同一であれば弊害なく構成できる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、フィールド間補間とフィールド内補間の切り 換えに、従来の動き検出回路だけでなく垂直周波数検出回路を備えているため、 動き検出回路の誤検出を補正できるため、性能のよい補間特性を実現できる効果 がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すブロック構成図。
【図2】その動作タイミング図。
【図3】従来例を示すブロック構成図。
【図4】その動き検出回路を示すブロック構成図。
【図5】従来例における動き検出信号の発生領域を示す
図。
【図6】図4の動きの発生頻度をあげたときの動き検出
信号の発生領域を示す図。
【符号の説明】 1 遅延回路 2 動き検出回路 3 フィールド間補間信号作成回路 4 フィールド内補間信号作成回路 5 スイッチ 6 ライン倍速・補間回路 7 垂直周波数検出回路 8 オア回路 11 入力映像信号 12 遅延映像信号 13 動き検出信号 13a 切換信号 14 フィールド間補間信号 15 フィールド内補間信号 16 補間信号 17 垂直周波数検出信号 18 倍速映像信号 19 減算器出力信号 20 設定値 21 減算器 22 設定値発生回路 23 比較器

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 入力映像信号の動きを検出し動き検出信
    号を出力する動き検出回路と、フィールド間補間信号を
    出力するフィールド間補間信号生成回路と、フィールド
    内補間信号を出力するフィールド内補間信号生成回路
    と、前記フィールド間補間信号または前記フィールド内
    補間信号を切換信号により切り換えて補間信号として出
    力するスイッチとを備えた走査線補間回路において、前
    記入力映像信号内の垂直周波数を検出し垂直周波数検出
    信号を出力する垂直周波数検出回路と、前記動き検出信
    号と前記垂直周波数検出信号との論理演算を行い前記切
    換信号を出力する論理演算回路とを備えたことを特徴と
    する走査線補間回路。
JP1991056284U 1991-06-24 1991-06-24 走査線補間回路 Expired - Lifetime JP2603957Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0233281A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Sony Corp 動き検出信号の処理回路
JPH0330586A (ja) * 1989-06-28 1991-02-08 Toshiba Corp 動き検出回路

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0233281A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Sony Corp 動き検出信号の処理回路
JPH0330586A (ja) * 1989-06-28 1991-02-08 Toshiba Corp 動き検出回路

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