JPH05248273A - 内燃機関の絞り弁制御装置 - Google Patents

内燃機関の絞り弁制御装置

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JPH05248273A
JPH05248273A JP5167892A JP5167892A JPH05248273A JP H05248273 A JPH05248273 A JP H05248273A JP 5167892 A JP5167892 A JP 5167892A JP 5167892 A JP5167892 A JP 5167892A JP H05248273 A JPH05248273 A JP H05248273A
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accelerator pedal
throttle
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康宏 上村
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 絞り弁アクチュエータとなるモータ等の駆動
系が故障した場合でも、充分な“異常時補助走行”機能
をはたし、確実にフェイルセイフ機構を有する電子スロ
ットル方式の絞り弁制御装置を提供すること。 【構成】 絞り弁1の軸に取付けられた制御レバー11
aと、アクセルワイヤ15を介してアクセルペダル14
に連結されたスロットルレバー11bをロストモーショ
ン用のスプリング11c、11dにより係合する。これ
により電磁クラッチ8を繋いだ状態では、アクセルペダ
ル14の踏み込み位置と関係無く、モータ6により絞り
弁1を開閉制御でき、電磁クラッチ8を開いたときに
は、アクセルペダル14の踏み込み量に対応した絞り弁
開度が得られる。このとき、絞り弁全閉位置よりも全閉
ストッパ17の位置を所定量αだけ下げておく。 【効果】 所定量αに相当するスプリング11c、11
dの弾性力により絞り弁1が確実に全閉開度に保持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絞り弁開閉操作用のア
クチュエータを備え、通常時は、このアクチュエータに
より絞り弁の開度を制御し、異常時には、このアクチュ
エータを絞り弁から切り離し、アクセルペダルの操作に
より絞り弁の開度が制御出来るようにしてフェイルセイ
フ機能をもたせるようにした車載用の内燃機関における
絞り弁制御装置に係り、特に自動車用のエンジンに好適
な内燃機関の絞り弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば自動車など、車両用内燃機
関の絞り弁(スロットルバルブ)の制御方式として、従来
のアクセルペダル操作による直接的な絞り弁の操作に代
えて、アクセルペダルの操作量をセンサにより電気信号
として取り込み、所定の演算処理を施してから電動機な
どからなるアクチュエータに供給し、このアクチュエー
タにより絞り弁を開閉制御する、いわゆる電子スロット
ル方式の絞り弁制御装置が注目されるようになり、エン
ジンの高出力化など自動車の高性能化に際して有効なト
ラクションコントロールなどの各種のエンジン制御に適
用されるようになっている。
【0003】ところで、このような電子スロットル方式
の絞り弁制御装置では、そこに使用されているアクチュ
エータや、その制御装置などでの異常に際しても、常に
充分な安全性が確保されるようにする、いわゆるフェイ
ルセイフ機能の付与が不可欠である。
【0004】そこで、例えば、特開平2−30933号
公報の開示に代表される従来技術では、絞り弁のアクチ
ュエータ側とアクセルペダル側の両方に、それぞれ電磁
クラッチを設け、正常時には、アクチュエータ側の電磁
クラッチをつないでアクチュエータによる絞り弁の電子
制御、つまり電子スロットルモードでの動作を可能と
し、アクチュエータ系が故障等の異常状態となったとき
には、アクセルペダル側の電磁クラッチにつなぎ代え、
アクセルペダルによる直接的な絞り弁の制御を可能に
し、異常発生にもかかわらず、とにかく自動車の自力で
の運行継続を可能にして、修理工場などへの自動車の持
込ができるようにした、いわば、“異常時補助走行”と
でも言うべきモードが得られるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、アクセル
ペダルの操作により絞り弁に与えられるであろう開度よ
りも、アクチュエータによる絞り弁開度が開方向へ制御
されている状態が存在する点について配慮がされておら
ず、このような状態にあるとき、アクチュエータ系に異
常が発生したとすると、アクセルペダルを完全に戻して
も絞り弁を全閉位置に戻すことが出来ず、充分なフェイ
ルセイフ機能の付与が出来ないという問題点があった。
【0006】すなわち、従来技術では、アクチュエータ
系に異常が発生すると、これによりアクチュエータ側の
電磁クラッチは切り離され、代ってアクセルペダル側の
電磁クラッチが接続され、これによってアクセルペダル
による“異常時補助走行”機構が得られるが、このと
き、上記の状態にあったとすると、アクセルペダルの操
作位置に対応した開度よりも大きな開度にある絞り弁
が、そのままアクセルペダルにつながってしまうので、
アクセルペダルを戻しても絞り弁は全閉しないこととな
ってしまい、暴走といった重大な事故につながる可能性
を生じ、完全なフェイルセイフ条件が成立しないという
問題が生じてしまうのである。
【0007】また、上記従来技術は、コストの低減につ
いての配慮が充分にされておらず、電磁クラッチを2個
必要とするため、非常にコスト高となり望ましくないと
いう問題もあった。
【0008】本発明の目的は、コスト的に優位な構成
で、且つ、万一、アクチュエータ駆動系が故障等の異常
状態になったときでも、フェイルセイフによりアクセル
ペダル操作での“異常時補助走行”が可能で、このと
き、暴走等の重大事故が発生する虞れを充分になくすこ
とができる内燃機関の絞り弁制御装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、アクセルペ
ダルの操作に応じて変位する部材と絞り弁の開閉駆動部
材の間の駆動力結合部に撓み駆動力伝達機構を設け、上
記アクチュエータにより制御される絞り弁の開度と上記
アクセルペダルの操作により絞り弁に与えられようとす
る開度との差が上記撓み駆動力伝達機構により吸収され
るようにした内燃機関の絞り弁制御装置において、上記
アクセルペダルの操作に応じて変位する部材の最大戻し
位置の手前に上記絞り弁の開閉駆動部材による上記絞り
弁の全閉位置がくるようにして達成される。
【0010】
【作用】撓み駆動力伝達機構は、アクチュエータによる
絞り弁の動きを吸収してアクセルペダルの操作位置によ
る影響を打消し、アクチュエータが駆動力結合切離手段
より絞り弁から切り離されたときには、アクセルペダル
による開度に絞り弁の開度が一致した状態で、アクセル
ペダルによる絞り弁の開閉操作を可能にするように働
き、さらに、このとき、上記アクセルペダルの操作に応
じて変位する部材の最大戻し位置の手前に上記絞り弁の
開閉駆動部材による上記絞り弁の全閉位置がくるように
してあるので、撓み駆動力伝達機構により、絞り弁を全
閉位置に弾性的に位置決めする力が働く。
【0011】従って、万一、アクチュエータ駆動系が故
障等の異常状態になったときには、アクセルペダルによ
る絞り弁の操作が可能になるので、“異常時補助走行”
機能が与えられ、且つ、このときには撓み駆動力伝達機
構を構成するスプリングのバランスが意図的に崩される
ので、絞り弁はアクセルペダル操作位置まで戻された上
で所定の弾性力をもって全閉位置に保持されるので、絞
り弁に吸気負圧などによる外力が作用しても、全閉位置
から戻される虞れがなくなり、“異常時補助走行”状態
での暴走等の重大事故発生は確実に抑えられ、完全なフ
ェイルセイフ機能と高信頼性を達成することができる。
【0012】また、このとき、駆動力結合切離手段とな
る電磁クラッチなどは1個で済み、この結果、コスト的
に優位な構成とすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による内燃機関の絞り弁制御装
置について、図示の実施例により詳細に説明する。図1
は、本発明の一実施例で、図において、1は絞り弁で、
この絞り弁1は、支持体(スロットルボディ)2に回動自
在に支承されている絞り弁軸3に固定されている。4は
コントロールユニット、6は絞り弁開度制御用のアクチ
ュエータとなるモータで、コントロールユニット4に
は、エンジンの運転状態を示す種々の情報に基づいて設
定された目標開度5が入力され、それにより、モータ6
へ駆動信号7を伝送する。
【0014】次に、8は電磁クラッチで、コントロール
ユニット4からの励磁信号9により動作し、絞り弁軸3
とモータ6の間での駆動力の伝達切離しを制御する駆動
力結合切離手段を構成する。この電磁クラッチ8のロー
タ8aは絞り弁軸3に取付けられ、その入力側のギア8
bは、絞り弁軸3に対して回動自在に構成されている。
そして、このギア8bに噛み合っている減速機10を介
してモータ6から駆動力が伝達されるようになってい
る。
【0015】次に、11はスプリング駆動力伝達機構
で、絞り弁軸3に取付けられた制御レバー11aと、ア
クセルワイヤ15を介してアクセルペダル14に連結さ
れたスロットルレバー11b、それに2個のロストモー
ション用のスプリング11c、11dで構成されてい
る。そして、スロットルレバー11bと制御レバー11
aは、これら2個のロストモーション用のスプリング1
1c、11dにより係合されている。一方、スロットル
レバー11bには、リターンスプリング12が設けてあ
り、これにより、絞り弁1を閉じ方向に付勢されてい
る。
【0016】次に、18はスロットルポジションセンサ
で、絞り弁1の実開度を検出する検出手段となり、19
はアクセルポジションセンサで、スロットルレバー11
bの操作位置を検出する検出手段となる。また、20は
アジャストレバーで、これは絞り弁軸3に固定されてお
り、全開ストッパ16、全閉ストッパ17と係合して絞
り弁1の回動範囲を規定する働きをする。なお、この図
1では、全開ストッパ16は表われていない。
【0017】次に、21、22はスプリング受けで、樹
脂材のような摩擦係数の小さい材料で作られ、ロストモ
ーション用のスプリング11c、11dをこれらのスプ
リング受け21、22上に設けることにより、これらの
摺動抵抗を少なくする働きをする。また、23はアクセ
ルポジションセンサ軸で、これは、センサハウジング2
5に回動自在に挿入保持され、これにレバー24が取付
けられている。そして、このレバー24は、スロットル
レバー11bと、接合ピン24aにより係合されている
ので、スロットルレバー11bの回動に伴って一緒に回
動し、スロットルレバー11bの回動をアクセルポジシ
ョンセンサ19へ伝えることができる。そして、このと
き、このアクセルポジションセンサ軸23には、比較的
弱い復帰力のリターンスプリング13が設けてあり、こ
れにより、回動伝達系に存在する遊びを無くすようにな
っている。
【0018】このスロットルポジションセンサ18の出
力電圧26は、コントロールユニット4に入力され、絞
り弁1の実開度を表わす出力電圧値26と目標開度5と
の比較判断により駆動信号7がモータ6に伝送され、こ
れにより絞り弁1のフィードバック制御が成立してい
る。
【0019】そして、モータ6による制御が中断してい
るときは、基本的には、スロットルポジションセンサ1
8の出力電圧26とアクセルポジションセンサ19の出
力電圧27との間には、ある一定の相関があり、これら
をコントロールユニット4に取り込み、比較判断して正
常の動作をしているか否かのフェイルセイフ制御が成立
している。但し、ここで説明したフェイルセイフ制御ロ
ジックは一例にすぎず、これに限られるものではない。
【0020】図2は、スプリング駆動力伝達機構11を
図1のP方向から見た図で、絞り弁1は絞り弁軸3に固
定され、制御レバー11aも絞り弁軸3に固定されてお
り、従って、絞り弁1と一体となって回動する。一方、
スロットルレバー11bは絞り弁軸3に対して回動自在
に支承されており、ロストモーション用のスプリング1
1c、11dは、スプリング受け21、22上に、互い
に逆方向の付勢力をもたせて組付けられており、これに
より、これらのスプリング11c、11dは、スロット
ルレバー11bに対して相互に反対方向の変位を受ける
ように配置され、且つそれぞれ予応力が与えられるよう
に構成されていることになる。
【0021】また、アクセルワイヤ15はスロットルレ
バー11bのワイヤガイド溝15aを通って、玉掛け部
11eでスロットルレバー11bに固定され、アクセル
ペダル14の操作により、リターンスプリング12の付
勢力に抗して、絞り弁1を矢印θA方向に回動させるこ
とができるように構成されている。
【0022】次に、これら図1、図2に示した実施例の
動作について、以下、図3の構成概念図により説明す
る。この図3は、理解を容易にするため、図1の実施例
における回転動作を左右方向の直線移動で表わし、図1
と同じ部分、もしくは同等の部分には同じ符号を付した
ものである。
【0023】図3において、いま、運転者が、図示して
ないキースイッチをONにすると、これと同時に励磁信
号9が電磁クラッチ8に伝送され、電磁クラッチ8はO
N状態となり、これで通常制御状態での準備完了とな
り、コントロールユニット4からモータ6へ駆動信号7
が伝送されて、絞り弁1が開閉制御されることになる。
【0024】このとき、絞り弁軸3に取付られている制
御レバー11aは、モータ6の回転により、絞り弁1と
一体になって、図中に破線で示すように移動(回動)する
が、この制御レバー11aの移動(回動)により発生する
スロットルレバー11bとの相対変位は、ロストモーシ
ョン用のスプリング11c、11dの一方の伸びと他方
の縮み(図1では、一方の巻き緩みと、他方の巻き締ま
りとなる)により吸収され、この結果、アクセルペダル
14の踏み込み量に応じて与えられているスロットルレ
バー11bの操作位置にかかわらず、これと独立に、モ
ータ6による絞り弁1の開閉制御が可能になり、電子ス
ロットルモードとしての動作が得られることになる。
【0025】次に、いま、何らかの理由により、モータ
駆動系に故障等の異常が発生したとする。そうすると、
コントロールユニット4に内蔵されている異常判断機能
の働きにより、まず、電磁クラッチ8の励磁が停止さ
れ、この電磁クラッチ8がOFF状態にされる。そうす
ると、絞り弁軸3はモータ6から切り離され、フリーに
なる。
【0026】しかして、このとき、スロットルレバー1
1bと制御レバー11aとの間に相対変位が生じていた
とすると、ロストモーション用のスプリング11cとロ
ストモーション用のスプリング11dの付勢荷重に差が
生じているので、この付勢荷重の差がバランスする位
置、つまり相対変位差をゼロとする位置まで、これらの
スプリング11c、11dの働きにより制御レバー11
aが移動(回動)され、この結果、絞り弁1もアクセルペ
ダル14の操作位置に適合した開度に移動(回動)させら
れてしまうことになる。
【0027】そして、この結果、絞り弁軸3は、制御レ
バー11aとロストモーション用のスプリング11c、
11d、それにスロットルレバー11bを介してアクセ
ルペダル14にだけ結合された状態になり、ここでアク
セルペダル14の操作で絞り弁1を駆動させるための準
備が完了されることになる。
【0028】そこで、このあとは、アクセルペダル14
を踏み込むことにより、リターンスプリング12、13
の復帰力に抗してスロットルレバー11bは回動され、
このスロットルレバー11bの移動(回動)に応じて、制
御レバー11aにはロストモーション用のスプリング1
1c、11dの荷重がバランスするような力が作用する
ので、制御レバー11aはスロットルレバー11bに追
従して、それと同位相での移動(回動)を行ない、絞り弁
1の開度制御が得られ、“異常時補助走行”機能を達成
することができるのである。
【0029】ところで、図3において、一点鎖線X−
X’で示してあるスロットルレバー11bの位置は、ロ
ストモーション用のスプリング11c、11dの荷重が
バランスしている状態、すなわち、中立位置にあるとき
での絞り弁1の全閉開度、すなわち、アイドル開度に対
応した位置を表わしている。
【0030】一方、この実施例では、全閉ストッパ17
によるアクセルペダル14を戻したときのスロットルレ
バー11bの全閉位置は、上記一点鎖線X−X’による
位置よりも、さらに所定の角度αだけ戻し方向になるよ
うに構成されている。
【0031】この結果、この実施例では、アクセルペダ
ル14をストロークがゼロの位置に戻すと、リターンス
プリング12、13の弾性力により、スロットルレバー
11bは絞り弁1の全閉開度(アイドル開度)を越えて更
に全閉ストッパ1定まる全閉位置にまで戻り、この結
果、ロストモーション用のスプリング11c、11dに
は、それらの中立位置から角度αに対応した変位が与え
られ、この変位に対応した弾性力を発生し、これにより
しっかりと全閉開度(アイドル開度)に押しつけられるの
で、エンジンの吸気負圧などにより絞り弁1が開いてし
まうという虞れを確実に防止し、“異常時補助走行”状
態での暴走等の重大事故発生は確実に抑えられ、完全な
フェイルセイフ機能と高信頼性を達成することができ
る。
【0032】図4は、この実施例における制御可能領域
を示したもので、モータ6による絞り弁1の開度制御領
域は、この図4から明らかなように、全域にわたっての
開閉制御が可能である。また、“異常時補助走行”モー
ド時でも、従来技術と同様であり、角度α以上ではアク
セルペダル操作にそのまま追従した制御になることが判
る。
【0033】次に、図5により、“異常時補助走行”状
態での絞り弁1の動きとアクセルレバー11bの動きの
関係について説明する。この図から明らかなように、こ
の実施例では、アクセルペダル14の操作初期時、つま
りアクセルレバ−11bの回転角がα°以下の場合にお
いては、制御レバー11aの動き、すなわち、絞り弁1
の開度に不感帯が与えられた形になる。この不感帯は、
絞り弁1に、全閉開度での保持力を与えたことによるも
ので、これにより暴走等の事故が発生することがなく、
完全なフェイルセイフ機能と高信頼性を達成できること
が判る。そして、また、アクセルペダル14の操作に、
この不感帯が現われることにより、自動車の運転者は、
“異常時補助走行”状態に移行したことを感じ取ること
ができる。
【0034】従って、この実施例によれば、異常発生時
には、モータ6が絞り弁軸3から切り離されてアクセル
ペダルによる開度制御下に自動的に移行すると共に、絞
り弁1の開度も、自動的にアクセルペダル14の操作位
置に対応した状態でアクセルペダルによる開度制御下に
置かれることになり、“異常時補助走行”機能が与えら
れると共に、アクセルペダル14を完全に戻したときに
は、絞り弁1は所定の弾性力で全閉開度に押しつけられ
て保持されるので、“異常時補助走行”状態での暴走等
の重大事故発生は確実に抑えられ、完全なフェイルセイ
フ機能と高信頼性を達成することができる。
【0035】次に、図6は、この実施例におけるスプリ
ング駆動力伝達機構11の、モータ6による制御時と、
アクセルペダル14の操作による制御時での動作を示す
概略図で、横軸は絞り弁1の開度TVOを、縦軸はロス
トモーション用スプリング11c、11dの付勢トルク
Tを示している。図6中で、点Oは、中立(初期)状態を
表わし、ここはアクセルペダルの操作位置に一致した絞
り弁開度TVOにあるものとする。
【0036】まず、モータ6により、絞り弁1を角度θ
M deg だけ、開き方向に制御している状態を考えると、
一方のロストモーション用スプリング11cは巻き込ま
れる方向に偏角し、他方のロストモーション用スプリン
グ11dは、緩む方向に偏角することになり、従って、
この図6に示すO−A″特性がスプリング11cの付勢
トルクT特性を示し、O−B″特性がスプリング11d
の付勢トルクT特性を示すことになる。そして、ここ
で、A″−B″の絶対値が、モータ6が発生すべき必要
トルクを表すこととなる。なお、これは、絞り弁1を開
き方向に制御している場合についての説明であるが、閉
じ方向に制御している場合も同様である。
【0037】次に、この図6において、O点からスプリ
ング駆動力伝達機構11による“異常時補助走行”機構
が作動した場合を考える。アクセルペダル14の操作に
より、スロットルレバー11bが角度θA deg だけ開き
方向に回動したとすると、スプリング11c、11dの
付勢トルクTは、それぞれがバランスする方向に相対移
動させられる。この結果、制御レバー11aはスロット
ルレバー11bの回動に伴って同一方向に追従し、図6
上では、O点→O´点に移動することになり、絞り弁1
は、同じ角度θA deg 、開き方向に回動し、この結果、
モータ6を含む駆動系に異常が発生した場合でも、確実
に“異常時補助走行”機構が成立することになる。
【0038】通常、この実施例のように、アクセルペダ
ル14側にクラッチなどを設けないと、モータ6などの
アクチュエータにより絞り弁1の制御がなされたとき、
アクセルペダル14にキックバック現象が現われる。然
し乍ら、この実施例では、ロストモーション用のスプリ
ングとして、2個のスプリング11c、11dを用い、
これらの付勢トルクが反対になるようにして組立てあ
り、この結果、この実施例によれば、これらのスプリン
グ11c、11dの絞り弁軸3に対する付勢トルク定数
を同一にとることにより、各々の合成トルクをフラット
化し、図5の特性O−Cを得ることができ、従って、こ
の実施例によれば、キックバック現象を無くすことが出
来るという効果がある。
【0039】
【発明の効果】本発明によればコスト的に優位な構成
で、且つ、万一、駆動系が故障等の異常状態になった時
でも、フェイルセイフによりアクセルペダル操作での
“異常時補助走行”が可能で、また、暴走等の重大事故
が発生することのない完全なフェイルセイフ機構と高信
頼性を達成した内燃機関の絞り弁制御装置を容易に提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の絞り弁制御装置の一実
施例を示す断面展開図である。
【図2】図1の実施例の一部を示す側断面図である。
【図3】図1の実施例の動作原理を説明するための構成
概念図である。
【図4】本発明の一実施例における制御可能領域を表わ
す特性図である。
【図5】本発明の一実施例における絞り弁とスロットル
レバーの特性図である。
【図6】本発明の一実施例におけるスプリング駆動力伝
達機構の特性図である。 1 絞り弁 2 支持体(スロットルボディ) 3 絞り弁軸 4 コントロールユニット 5 目標開度信号 6 モータ 7 駆動信号 8 電磁クラッチ 8a電磁クラッチのロータ 8b 電磁クラッチのギア 9 励磁信号 10 減速機 11 スプリング駆動力伝達機構 11a 制御レバー 11b スロットルレバー 11c、11d ロストモーション用のスプリング 11e 玉掛け部 12、13 リターンスプリング 14 アクセルペダル 15 アクセルワイヤ 16 全開ストッパ 17 全閉ストッパ 18 スロツトルポジションセンサ 19 アクセルポジションセンサ 20 アジャストレバー 21、22 スプリング受け 23 アクセルポジションセンサ軸 24 レバー 24a 接合ピン 25 センサハウジング 26、27 出力電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り弁開閉位置を制御するアクチュエー
    タと、絞り弁の開閉駆動部材と上記アクチュエータの駆
    動力出力部材の間に設置した駆動力結合切離手段と、ア
    クセルペダルの操作に応じて変位する部材と上記絞り弁
    の開閉駆動部材を結合する撓み駆動力伝達機構とを備
    え、上記アクチュエータにより制御される絞り弁の開度
    と上記アクセルペダルの操作により絞り弁に与えられよ
    うとする開度との差が上記撓み駆動力伝達機構により吸
    収され、上記駆動力結合切離手段により上記アクチュエ
    ータが上記絞り弁の開閉駆動部材から切り離されたとき
    には、上記アクセルペダルの操作により上記絞り弁の開
    閉操作が行なえるようにした内燃機関の絞り弁制御装置
    において、上記アクセルペダルの操作に応じて変位する
    部材の最大戻し位置の手前に上記絞り弁の開閉駆動部材
    による上記絞り弁の全閉位置がくるように構成したこと
    を特徴とする内燃機関の絞り弁制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、上記撓み駆動
    力伝達手段が、相互に反対方向の変位を受けるように配
    置され、且つそれぞれ予応力が与えられている2個のス
    プリングからなるスプリング駆動力伝達機構で構成さ
    れ、上記開度の差が、これら2個のスプリングの相互に
    反対方向に現われる変位によって吸収されるよう構成し
    たことを特徴とする内燃機関の絞り弁制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の発明において、上記駆動力結
    合切離手段が、電磁作動方式のクラッチ機構で構成され
    ていることを特徴とする内燃機関の絞り弁制御装置。
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