JPH05247855A - 人工皮革用組成物および人工皮革 - Google Patents
人工皮革用組成物および人工皮革Info
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- JPH05247855A JPH05247855A JP5000592A JP5000592A JPH05247855A JP H05247855 A JPH05247855 A JP H05247855A JP 5000592 A JP5000592 A JP 5000592A JP 5000592 A JP5000592 A JP 5000592A JP H05247855 A JPH05247855 A JP H05247855A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の人工皮革用組成物は、天然ゴムおよ
び/または合成ゴムと、絹粉末および/または絹短繊維
とを含んでなる。また、本発明の人工皮革は、この人工
皮革用組成物を成形してなる。 【効果】 本発明の人工皮革用組成物は、自由な形状に
成形加工が可能で、複雑形状を有する製品の製造が容易
に行なうことができるとともに、天然皮革に近い風合
い、吸放湿特性、弾性、柔軟性、耐屈曲疲労性等の性能
を有し、かつ、染色による自由な着色が可能な人工皮革
を形成し得るような人工皮革用組成物を提供することが
できる。また、本発明の人工皮革用組成物は、人工皮革
の製造工程を簡略化することができる。本発明の人工皮
革は、上記のような特性を有している。
び/または合成ゴムと、絹粉末および/または絹短繊維
とを含んでなる。また、本発明の人工皮革は、この人工
皮革用組成物を成形してなる。 【効果】 本発明の人工皮革用組成物は、自由な形状に
成形加工が可能で、複雑形状を有する製品の製造が容易
に行なうことができるとともに、天然皮革に近い風合
い、吸放湿特性、弾性、柔軟性、耐屈曲疲労性等の性能
を有し、かつ、染色による自由な着色が可能な人工皮革
を形成し得るような人工皮革用組成物を提供することが
できる。また、本発明の人工皮革用組成物は、人工皮革
の製造工程を簡略化することができる。本発明の人工皮
革は、上記のような特性を有している。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、人工皮革用組成物および
人工皮革に関し、さらに詳しくは、自由な形状に成形加
工が可能であるとともに、天然皮革に近い風合い、吸放
湿特性、弾性等の性能を有し、かつ、染色等による自由
な着色が可能な人工皮革を形成し得るような人工皮革用
組成物およびその人工皮革に関する。
人工皮革に関し、さらに詳しくは、自由な形状に成形加
工が可能であるとともに、天然皮革に近い風合い、吸放
湿特性、弾性等の性能を有し、かつ、染色等による自由
な着色が可能な人工皮革を形成し得るような人工皮革用
組成物およびその人工皮革に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】人工皮革は、外観、風合い、表面
強さ、屈曲疲労強さ、二次加工性、着用性などの性能全
般を革に類似させた素材である。人工皮革は、従来、革
の組織構造に準拠して製造することにより、上記のよう
な性能を満たす工夫が成されている。人工皮革は、具体
的には、繊維が絡み合ってなる不織布に弾性ポリマーを
含浸させてなる基体層上に、ウレタン層を形成させてな
る。また、最近では、ゴム層(上記の基体層に相当す
る)にプロテイン材料が配合されている人工皮革が上市
されている。
強さ、屈曲疲労強さ、二次加工性、着用性などの性能全
般を革に類似させた素材である。人工皮革は、従来、革
の組織構造に準拠して製造することにより、上記のよう
な性能を満たす工夫が成されている。人工皮革は、具体
的には、繊維が絡み合ってなる不織布に弾性ポリマーを
含浸させてなる基体層上に、ウレタン層を形成させてな
る。また、最近では、ゴム層(上記の基体層に相当す
る)にプロテイン材料が配合されている人工皮革が上市
されている。
【0003】しかしながら、これらの人工皮革は、その
製造工程が複雑で、複雑形状を有する製品の製造上制限
があり、しかも、微妙な着色が困難であった。
製造工程が複雑で、複雑形状を有する製品の製造上制限
があり、しかも、微妙な着色が困難であった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、自由な形状に
成形加工が可能であるとともに、天然皮革に近い風合
い、吸放湿特性、弾性等の性能を有し、かつ、染色等に
よる自由な着色が可能な人工皮革を形成し得るような人
工皮革用組成物を提供することを目的としている。
問題点を解決しようとするものであって、自由な形状に
成形加工が可能であるとともに、天然皮革に近い風合
い、吸放湿特性、弾性等の性能を有し、かつ、染色等に
よる自由な着色が可能な人工皮革を形成し得るような人
工皮革用組成物を提供することを目的としている。
【0005】また、本発明は、上記のような人工皮革を
提供することを目的としている。
提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係る人工皮革用組成物は、天然
ゴムおよび/または合成ゴムと、絹粉末および/または
絹短繊維とを含んでなることを特徴としている。本発明
では、人工皮革用組成物中に、絹粉末および/または絹
短繊維が、天然ゴムおよび/または合成ゴム100重量
部に対して、5〜400重量部の量で含まれていること
が好ましい。
ゴムおよび/または合成ゴムと、絹粉末および/または
絹短繊維とを含んでなることを特徴としている。本発明
では、人工皮革用組成物中に、絹粉末および/または絹
短繊維が、天然ゴムおよび/または合成ゴム100重量
部に対して、5〜400重量部の量で含まれていること
が好ましい。
【0007】また、上記合成ゴムとしては、EPDM、
SBR、アクリルゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴ
ム、カルボキシル化ニトリルゴムが好ましい。本発明に
係る人工皮革は、上記のような人工皮革用組成物を成形
してなることを特徴としている。
SBR、アクリルゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴ
ム、カルボキシル化ニトリルゴムが好ましい。本発明に
係る人工皮革は、上記のような人工皮革用組成物を成形
してなることを特徴としている。
【0008】
【発明の具体的説明】本発明に係る人工皮革用組成物お
よびその用途について具体的に説明する。本発明に係る
人工皮革用組成物は、天然ゴムおよび/または合成ゴム
と、絹粉末および/または絹短繊維とを含んで構成され
ている。天然ゴムおよび/または合成ゴム 上記の天然ゴム(NR)は、シス-1,4-ポリイソプレ
ンからなる高分子物質である。
よびその用途について具体的に説明する。本発明に係る
人工皮革用組成物は、天然ゴムおよび/または合成ゴム
と、絹粉末および/または絹短繊維とを含んで構成され
ている。天然ゴムおよび/または合成ゴム 上記の天然ゴム(NR)は、シス-1,4-ポリイソプレ
ンからなる高分子物質である。
【0009】上記の合成ゴムとしては、具体的には、イ
ソプレンゴム(IR)、スチレン-ブタジエンゴム(S
BR)、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NB
R)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、カルボキシル
化ニトリルゴム(XNBR)、クロロプレンゴム(C
R)、エチレン- プロピレン- ジエンゴム(EPD
M)、アクリルゴム(ACM、ANM)、ブチルゴム
(IIR)、フッ素ゴム(FKM)、クロロスルホン化
ポリエチレンゴム(CSM)、シリコーンゴム(Q)、
多硫化ゴム(T)、エピクロルヒドリンゴム(CH
C)、ウレタンゴム(U)などが挙げられる。これらの
中では、スチレン- ブタジエンゴム(SBR)、エチレ
ン- プロピレン- ジエンゴム(EPDM)、水素化ニト
リルゴム(HNBR)、カルボキシル化ニトリルゴム
(XNBR)、アクリルゴム(ACM、ANM)、フッ
素ゴム(FKM)、ウレタンゴム(U)が好ましい。本
発明における合成ゴムは、熱可塑性樹脂からなるハード
セグメントとゴム成分からなるソフトセグメントとで構
成されてなる、いわゆる熱可塑性エラストマーを含まな
い。
ソプレンゴム(IR)、スチレン-ブタジエンゴム(S
BR)、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NB
R)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、カルボキシル
化ニトリルゴム(XNBR)、クロロプレンゴム(C
R)、エチレン- プロピレン- ジエンゴム(EPD
M)、アクリルゴム(ACM、ANM)、ブチルゴム
(IIR)、フッ素ゴム(FKM)、クロロスルホン化
ポリエチレンゴム(CSM)、シリコーンゴム(Q)、
多硫化ゴム(T)、エピクロルヒドリンゴム(CH
C)、ウレタンゴム(U)などが挙げられる。これらの
中では、スチレン- ブタジエンゴム(SBR)、エチレ
ン- プロピレン- ジエンゴム(EPDM)、水素化ニト
リルゴム(HNBR)、カルボキシル化ニトリルゴム
(XNBR)、アクリルゴム(ACM、ANM)、フッ
素ゴム(FKM)、ウレタンゴム(U)が好ましい。本
発明における合成ゴムは、熱可塑性樹脂からなるハード
セグメントとゴム成分からなるソフトセグメントとで構
成されてなる、いわゆる熱可塑性エラストマーを含まな
い。
【0010】上記のような天然ゴムまたは合成ゴムが配
合された人工皮革用組成物を用いると、人工皮革の製造
工程において、従来の加硫ゴム成形技術をそのまま使用
できるので、人工皮革の製造工程が簡略化することがで
きるとともに、自由な形状に成形加工することができ、
複雑形状を有する製品の製造が容易に行なうことができ
る。
合された人工皮革用組成物を用いると、人工皮革の製造
工程において、従来の加硫ゴム成形技術をそのまま使用
できるので、人工皮革の製造工程が簡略化することがで
きるとともに、自由な形状に成形加工することができ、
複雑形状を有する製品の製造が容易に行なうことができ
る。
【0011】本発明に係る人工皮革用組成物は、天然ゴ
ムおよび/または合成ゴムを含んでいるので、弾性、柔
軟性、耐屈曲疲労性に優れた人工皮革を提供することが
できる。絹粉末および/または絹短繊維 本発明に係る人工皮革用組成物には、絹粉末および/ま
たは絹短繊維が含まれている。本発明では、絹粉末単独
で用いるのが好ましい。。
ムおよび/または合成ゴムを含んでいるので、弾性、柔
軟性、耐屈曲疲労性に優れた人工皮革を提供することが
できる。絹粉末および/または絹短繊維 本発明に係る人工皮革用組成物には、絹粉末および/ま
たは絹短繊維が含まれている。本発明では、絹粉末単独
で用いるのが好ましい。。
【0012】この絹粉末用原料としては、生糸、絹糸な
ど、繭に含まれるセリシンを除いたものが使用され、か
かる原料を用いてなる絹粉末の平均粒径は、1〜500
μm、好ましくは10〜100μm、特に好ましくは3
0〜80μmである。絹粉末の平均粒径が1μm未満に
なると、得られる組成物は加工性が悪くなる傾向がある
ので、この組成物から得られる人工皮革は、風合いが悪
くなる場合がある。一方、絹粉末の平均粒径が500μ
mを超えると、得られる人工皮革は、機械的強度の低下
が大きくなり、しかも、外観を損なう場合がある。
ど、繭に含まれるセリシンを除いたものが使用され、か
かる原料を用いてなる絹粉末の平均粒径は、1〜500
μm、好ましくは10〜100μm、特に好ましくは3
0〜80μmである。絹粉末の平均粒径が1μm未満に
なると、得られる組成物は加工性が悪くなる傾向がある
ので、この組成物から得られる人工皮革は、風合いが悪
くなる場合がある。一方、絹粉末の平均粒径が500μ
mを超えると、得られる人工皮革は、機械的強度の低下
が大きくなり、しかも、外観を損なう場合がある。
【0013】このような絹粉末は、たとえば以下のよう
にして調製することができる。まず始めに、繭または絹
を塩化カルシウムの水溶液に入れて絹溶液とし、これを
沸騰水中で処理し、透析膜を通して絹の濃縮を行なう
(絹溶液のゲル化)。次いで、この絹の濃縮液を冷凍
し、再度常温に戻した後、水を分離除去して得られた絹
を凍結乾燥して絹粉末を得る。
にして調製することができる。まず始めに、繭または絹
を塩化カルシウムの水溶液に入れて絹溶液とし、これを
沸騰水中で処理し、透析膜を通して絹の濃縮を行なう
(絹溶液のゲル化)。次いで、この絹の濃縮液を冷凍
し、再度常温に戻した後、水を分離除去して得られた絹
を凍結乾燥して絹粉末を得る。
【0014】また、その他の絹粉末の調製方法として
は、従来公知の種々の方法が採用され得るが、たとえ
ば、繭または絹を炭酸カルシウム水溶液に入れ、攪拌
後、析出した凝固物を水に懸濁させ、次いで、この懸濁
液に塩酸を加えて二酸化炭素を発生させ、その後絹の粉
末を得る方法もある(特開昭61- 276825号公
報)。さらに、酸、アルカリなどに一定時間繭または絹
を浸漬した後、機械的に磨砕して粉末化する方法があ
る。
は、従来公知の種々の方法が採用され得るが、たとえ
ば、繭または絹を炭酸カルシウム水溶液に入れ、攪拌
後、析出した凝固物を水に懸濁させ、次いで、この懸濁
液に塩酸を加えて二酸化炭素を発生させ、その後絹の粉
末を得る方法もある(特開昭61- 276825号公
報)。さらに、酸、アルカリなどに一定時間繭または絹
を浸漬した後、機械的に磨砕して粉末化する方法があ
る。
【0015】また、金属塩水溶液に絹を溶解させた後、
脱塩、乾燥し、次いで、粉末化する方法などを採用する
こともできる。本発明では、絹粉末の代わりに、絹短繊
維を単独で用いることができるが、絹繊維を用いる場合
には、上記のような絹粉末と絹短繊維とを組合わせて用
いることが望ましい。
脱塩、乾燥し、次いで、粉末化する方法などを採用する
こともできる。本発明では、絹粉末の代わりに、絹短繊
維を単独で用いることができるが、絹繊維を用いる場合
には、上記のような絹粉末と絹短繊維とを組合わせて用
いることが望ましい。
【0016】上記の絹短繊維としては、直径が通常30
〜0.01μmであり、繊維長が通常100〜0.1μ
m、好ましくは5〜0.1μmの絹繊維が用いられる。
また、本発明では、下記のような表面処理を施した絹粉
末、絹短繊維を用いることができる。 (1)アクリル系モノマーなどのグラフトモノマーでグ
ラフト処理した絹粉末、絹短繊維。 (2)ホルマール化処理を施した絹粉末、絹短繊維。
〜0.01μmであり、繊維長が通常100〜0.1μ
m、好ましくは5〜0.1μmの絹繊維が用いられる。
また、本発明では、下記のような表面処理を施した絹粉
末、絹短繊維を用いることができる。 (1)アクリル系モノマーなどのグラフトモノマーでグ
ラフト処理した絹粉末、絹短繊維。 (2)ホルマール化処理を施した絹粉末、絹短繊維。
【0017】絹粉末、絹短繊維にホルマール化処理する
と、得られる人工皮革の乾強度および湿潤強度の増大、
耐アルカリ性の向上、耐膨潤性ならびに耐摩耗性の改善
を図ることができる。絹粉末および絹短繊維のホルマー
ル化処理は、たとえば次のようにして行なう。
と、得られる人工皮革の乾強度および湿潤強度の増大、
耐アルカリ性の向上、耐膨潤性ならびに耐摩耗性の改善
を図ることができる。絹粉末および絹短繊維のホルマー
ル化処理は、たとえば次のようにして行なう。
【0018】すなわち、ヘキサメチレンテトラミン水溶
液に酢酸を加え、その溶液に絹粉末または絹短繊維を所
定割合で浸漬し、その溶液を所定温度に加熱する。加熱
を終えたところで、その溶液を吸引濾過し、処理粉末ま
たは処理短繊維を取り出して、所定温度でキュアリング
を行なう。そして、それを硫酸ナトリウム溶液などで洗
浄し、さらに十分水洗して、脱水、乾燥し、ホルマール
化処理された絹粉末または絹短繊維を得る。 (3)ウレタン化処理を施した絹粉末、絹短繊維。
液に酢酸を加え、その溶液に絹粉末または絹短繊維を所
定割合で浸漬し、その溶液を所定温度に加熱する。加熱
を終えたところで、その溶液を吸引濾過し、処理粉末ま
たは処理短繊維を取り出して、所定温度でキュアリング
を行なう。そして、それを硫酸ナトリウム溶液などで洗
浄し、さらに十分水洗して、脱水、乾燥し、ホルマール
化処理された絹粉末または絹短繊維を得る。 (3)ウレタン化処理を施した絹粉末、絹短繊維。
【0019】絹粉末にウレタン化処理すると、得られる
人工皮革の機械的性質を向上させることができる。絹粉
末および絹短繊維のウレタン化処理は、絹にイソシアネ
ート類を反応させることにより行ない、具体的には、た
とえば以下のようにして行なう。すなわち、たとえば熱
反応型水溶性ウレタン樹脂を濃度に応じて水と混合し攪
拌する。
人工皮革の機械的性質を向上させることができる。絹粉
末および絹短繊維のウレタン化処理は、絹にイソシアネ
ート類を反応させることにより行ない、具体的には、た
とえば以下のようにして行なう。すなわち、たとえば熱
反応型水溶性ウレタン樹脂を濃度に応じて水と混合し攪
拌する。
【0020】次に、この溶液に絹粉末または絹短繊維を
浸漬し、同時にウレタン化触媒を加え、所定時間後に濾
過、水洗、乾燥を順次行ない、ウレタン化処理された絹
粉末または絹短繊維を得る。なお、本発明においては、
絹粉末および絹短繊維の表面処理方法は、上記の表面処
理方法に限定されるものではなく、種々の表面処理方法
を採用することができる。
浸漬し、同時にウレタン化触媒を加え、所定時間後に濾
過、水洗、乾燥を順次行ない、ウレタン化処理された絹
粉末または絹短繊維を得る。なお、本発明においては、
絹粉末および絹短繊維の表面処理方法は、上記の表面処
理方法に限定されるものではなく、種々の表面処理方法
を採用することができる。
【0021】本発明においては、絹粉末および/または
絹短繊維は、上記の天然ゴムおよび/または合成ゴム1
00重量部に対して、好ましくは5〜400重量部、さ
らに好ましくは5〜300重量部の量で用いられる。人
工皮革用組成物中の絹粉末の含有量が5重量部未満にな
ると、得られる人工皮革の風合いや吸湿性が低下する傾
向がある。一方、人工皮革用組成物中の絹粉末の含有量
が400重量部を超えると、プレス成形または押出成形
にて人工皮革を製造することが困難となり、人工皮革の
強度が小さくなる傾向がある。
絹短繊維は、上記の天然ゴムおよび/または合成ゴム1
00重量部に対して、好ましくは5〜400重量部、さ
らに好ましくは5〜300重量部の量で用いられる。人
工皮革用組成物中の絹粉末の含有量が5重量部未満にな
ると、得られる人工皮革の風合いや吸湿性が低下する傾
向がある。一方、人工皮革用組成物中の絹粉末の含有量
が400重量部を超えると、プレス成形または押出成形
にて人工皮革を製造することが困難となり、人工皮革の
強度が小さくなる傾向がある。
【0022】本発明に係る人工皮革用組成物は、絹粉末
および/または絹短繊維を含んでいるので、吸放湿特性
に優れ、天然皮革に近い風合い、感触を有するととも
に、染色可能な人工皮革を提供することができる。他の添加剤 本発明においては、人工皮革用組成物中に、架橋剤、共
架橋剤、架橋助剤、加工助剤、補強剤、老化防止剤など
の添加剤を、絹の特性を損なわない範囲で、配合するこ
とができる。本発明においては、特に人工皮革の染色性
を損なわせないために、上記の添加剤は、着色性の小さ
い物質が好ましく、補強剤も白色系の物質、たとえばシ
リカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、
チタン酸カリウム、マイカ、ガラス、硫酸バリウムなど
が挙げられる。
および/または絹短繊維を含んでいるので、吸放湿特性
に優れ、天然皮革に近い風合い、感触を有するととも
に、染色可能な人工皮革を提供することができる。他の添加剤 本発明においては、人工皮革用組成物中に、架橋剤、共
架橋剤、架橋助剤、加工助剤、補強剤、老化防止剤など
の添加剤を、絹の特性を損なわない範囲で、配合するこ
とができる。本発明においては、特に人工皮革の染色性
を損なわせないために、上記の添加剤は、着色性の小さ
い物質が好ましく、補強剤も白色系の物質、たとえばシ
リカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、
チタン酸カリウム、マイカ、ガラス、硫酸バリウムなど
が挙げられる。
【0023】上記の架橋剤としては、過酸化物架橋、イ
オウ架橋、ポリオール架橋、アミン架橋、イソシアネー
ト架橋、フェノール架橋、などの天然ゴムおよび/また
は合成ゴムに通常使用される架橋剤が、問題なく使用で
きる。上記の共架橋剤としては、たとえばトリメチロー
ルプロパン トリメタクリレート、トリアリル- イソシ
アヌレート、アルミニウムメタクリレート、トリアリル
シアヌレート、N,N’−メチレンビスアクリルアミド
などのアクリル系モノマーが挙げられる。
オウ架橋、ポリオール架橋、アミン架橋、イソシアネー
ト架橋、フェノール架橋、などの天然ゴムおよび/また
は合成ゴムに通常使用される架橋剤が、問題なく使用で
きる。上記の共架橋剤としては、たとえばトリメチロー
ルプロパン トリメタクリレート、トリアリル- イソシ
アヌレート、アルミニウムメタクリレート、トリアリル
シアヌレート、N,N’−メチレンビスアクリルアミド
などのアクリル系モノマーが挙げられる。
【0024】人工皮革用組成物の調製 上記のような天然ゴムおよび/または合成ゴムと、絹粉
末および/または絹短繊維とを用いて、本発明の人工皮
革用組成物を調製するには、たとえば、ロールやミキサ
ーを用いて、天然ゴムおよび/または合成ゴムと絹粉末
および/または絹短繊維とを均一に混合すればよい。こ
の混合の際に、上記のような添加剤を添加することがで
きる。
末および/または絹短繊維とを用いて、本発明の人工皮
革用組成物を調製するには、たとえば、ロールやミキサ
ーを用いて、天然ゴムおよび/または合成ゴムと絹粉末
および/または絹短繊維とを均一に混合すればよい。こ
の混合の際に、上記のような添加剤を添加することがで
きる。
【0025】人工皮革 上記のようにして得られた人工皮革用組成物を、カレン
ダー成形、プレス成形、押出成形、射出成形することに
より、たとえばシート状など所望形状に成形された人工
皮革を得る。本発明に係る人工皮革用組成物は、人工皮
革の製造工程において、従来の加硫ゴム成形技術をその
まま使用でき、成形の際に、架橋剤等、上記したような
添加剤を配合することができる。本発明に係る人工皮革
は、天然皮革に近い風合い、吸放湿特性、弾性、柔軟
性、耐屈曲疲労性等の性能を有し、かつ、染色等による
自由な着色が可能である。
ダー成形、プレス成形、押出成形、射出成形することに
より、たとえばシート状など所望形状に成形された人工
皮革を得る。本発明に係る人工皮革用組成物は、人工皮
革の製造工程において、従来の加硫ゴム成形技術をその
まま使用でき、成形の際に、架橋剤等、上記したような
添加剤を配合することができる。本発明に係る人工皮革
は、天然皮革に近い風合い、吸放湿特性、弾性、柔軟
性、耐屈曲疲労性等の性能を有し、かつ、染色等による
自由な着色が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る人工皮革用組成物は、天然
ゴムおよび/または合成ゴムと、絹粉末および/または
絹短繊維とを含んで構成されているので、自由な形状に
成形加工が可能で、複雑形状を有する製品の製造が容易
に行なうことができるとともに、天然皮革に近い風合
い、吸放湿特性、弾性、柔軟性、耐屈曲疲労性等の性能
を有し、かつ、染色による自由な着色が可能な人工皮革
を形成し得るような人工皮革用組成物を提供することが
できる。
ゴムおよび/または合成ゴムと、絹粉末および/または
絹短繊維とを含んで構成されているので、自由な形状に
成形加工が可能で、複雑形状を有する製品の製造が容易
に行なうことができるとともに、天然皮革に近い風合
い、吸放湿特性、弾性、柔軟性、耐屈曲疲労性等の性能
を有し、かつ、染色による自由な着色が可能な人工皮革
を形成し得るような人工皮革用組成物を提供することが
できる。
【0027】また、本発明に係る人工皮革用組成物は、
人工皮革の製造工程において、従来の加硫ゴム成形技術
をそのまま使用できるので、人工皮革の製造工程が簡略
化することができる。本発明に係る人工皮革は、上記の
人工皮革用組成物から製造されるので、上記のような特
性を有している。
人工皮革の製造工程において、従来の加硫ゴム成形技術
をそのまま使用できるので、人工皮革の製造工程が簡略
化することができる。本発明に係る人工皮革は、上記の
人工皮革用組成物から製造されるので、上記のような特
性を有している。
【0028】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0029】
【実施例1】(EPDMと絹粉末を含む人工皮革用組成
物) EPDM[商品名 エスプレン 501A、住友化学工
業(株)製]100重量部と、酸化亜鉛5重量部と、ス
テアリン酸0.5重量部と、老化防止剤として2,2,
4- トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合物1.5
重量部と、共架橋剤としてアクリル系モノマー[トリメ
チロールプロパン トリメタクリレート]3重量部と、
過酸化物架橋剤として1,3- ビス- (t- ブチルパー
オキシ-イソプロピル)ベンゼン5重量部と、絹粉末1
00重量部とをニーダーを用いて混練した。
物) EPDM[商品名 エスプレン 501A、住友化学工
業(株)製]100重量部と、酸化亜鉛5重量部と、ス
テアリン酸0.5重量部と、老化防止剤として2,2,
4- トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン重合物1.5
重量部と、共架橋剤としてアクリル系モノマー[トリメ
チロールプロパン トリメタクリレート]3重量部と、
過酸化物架橋剤として1,3- ビス- (t- ブチルパー
オキシ-イソプロピル)ベンゼン5重量部と、絹粉末1
00重量部とをニーダーを用いて混練した。
【0030】次いで、上記のようにして得られた混練物
を160℃で15分プレス加熱し、サイズ150in×
150in×2mmのシートを作製した。次いで、この
シートを、ギアオーブンにより170℃で2時間加熱
し、人工皮革を得た。得られたシートについて、硬度
(JIS A 硬度)、引張強さ、伸び、100%引張モ
ジュラス、吸水率および吸放湿特性を下記の試験方法に
従って求めた。 [試験方法] (1)JIS A 硬度:JIS K 6301に準拠して
硬度試験を行ない、JIS A 硬度を求めた。 (2)引張強さ、伸びおよび100%引張モジュラス:
JIS K 6301に準拠して引張試験を行ない、引張
強さ、伸び、および100%引張モジュラスを求めた。 (3)吸水率:上記のようにして得られたシートから、
サイズ100mm×100mm×2mmのシートを採取
して試験片とした。この試験片を80℃の温水中に24
時間浸漬して、試験片の吸水前後の重量から吸水率を求
めた。 (4)吸放湿特性:上記のようにして得られたシートか
ら、サイズ100mm×100mm×2mmのシートを
採取して試験片とした。この試験片を23℃、30%
R.H.の条件下で24時間保持してこの試験片の重量
を測定した。
を160℃で15分プレス加熱し、サイズ150in×
150in×2mmのシートを作製した。次いで、この
シートを、ギアオーブンにより170℃で2時間加熱
し、人工皮革を得た。得られたシートについて、硬度
(JIS A 硬度)、引張強さ、伸び、100%引張モ
ジュラス、吸水率および吸放湿特性を下記の試験方法に
従って求めた。 [試験方法] (1)JIS A 硬度:JIS K 6301に準拠して
硬度試験を行ない、JIS A 硬度を求めた。 (2)引張強さ、伸びおよび100%引張モジュラス:
JIS K 6301に準拠して引張試験を行ない、引張
強さ、伸び、および100%引張モジュラスを求めた。 (3)吸水率:上記のようにして得られたシートから、
サイズ100mm×100mm×2mmのシートを採取
して試験片とした。この試験片を80℃の温水中に24
時間浸漬して、試験片の吸水前後の重量から吸水率を求
めた。 (4)吸放湿特性:上記のようにして得られたシートか
ら、サイズ100mm×100mm×2mmのシートを
採取して試験片とした。この試験片を23℃、30%
R.H.の条件下で24時間保持してこの試験片の重量
を測定した。
【0031】上記測定後、この試験片を23℃、95%
R.H.の条件下で24時間保持して、この間の試験片
の重量変化を測定した。次いで、この試験片を再び23
℃、30%R.H.の条件下で24時間保持して、この
前処理後の試験片重量を測定した。そして、上記の測定
値を1m2 当りの吸湿量に換算し、その変化と時間の関
係を調べ、この関係(吸放湿特性)を図1に示した。
R.H.の条件下で24時間保持して、この間の試験片
の重量変化を測定した。次いで、この試験片を再び23
℃、30%R.H.の条件下で24時間保持して、この
前処理後の試験片重量を測定した。そして、上記の測定
値を1m2 当りの吸湿量に換算し、その変化と時間の関
係を調べ、この関係(吸放湿特性)を図1に示した。
【0032】上記の結果を表1に示す。
【0033】
【実施例2〜3】実施例1において、絹粉末の配合量を
それぞれ150重量部、300重量部とした以外は、実
施例1と同様に行なった。その結果を表1に示す。ま
た、これらの実施例における人工皮革の吸湿放湿特性を
図1に示す。
それぞれ150重量部、300重量部とした以外は、実
施例1と同様に行なった。その結果を表1に示す。ま
た、これらの実施例における人工皮革の吸湿放湿特性を
図1に示す。
【0034】
【比較例1〜2】実施例1において、絹粉末の配合量を
それぞれ0重量部、600重量部とした以外は、実施例
1と同様に行なった。その結果を表1に示す。また、こ
れらの比較例における人工皮革の吸放湿特性を図1に示
す。
それぞれ0重量部、600重量部とした以外は、実施例
1と同様に行なった。その結果を表1に示す。また、こ
れらの比較例における人工皮革の吸放湿特性を図1に示
す。
【0035】なお、絹粉末の配合量が600重量部であ
る比較例2では、この配合は不可能であった。
る比較例2では、この配合は不可能であった。
【0036】
【表1】
【0037】
【実施例4】(ウレタンゴムと絹粉末を含む人工皮革用
組成物)ミラブルタイプのウレタンゴム[商品名 スミ
パン 640S、住友バイエルウレタン(株)製]10
0重量部と、ステアリン酸0.5重量部と、老化防止剤
としてポリカーボジイミド2.5重量部と、過酸化物架
橋剤としてジクミルパーオキサイド6重量部と、触媒と
してウレタン反応促進剤[商品名 Activator
OC 、Bayer(株)製]1重量部と、絹粉末5重
量部とをニーダーを用いて混練した。以下、実施例1に
おいて、シート作製の際におけるプレス加熱条件を15
0℃、40分とした以外は、実施例1と同様に行なっ
た。
組成物)ミラブルタイプのウレタンゴム[商品名 スミ
パン 640S、住友バイエルウレタン(株)製]10
0重量部と、ステアリン酸0.5重量部と、老化防止剤
としてポリカーボジイミド2.5重量部と、過酸化物架
橋剤としてジクミルパーオキサイド6重量部と、触媒と
してウレタン反応促進剤[商品名 Activator
OC 、Bayer(株)製]1重量部と、絹粉末5重
量部とをニーダーを用いて混練した。以下、実施例1に
おいて、シート作製の際におけるプレス加熱条件を15
0℃、40分とした以外は、実施例1と同様に行なっ
た。
【0038】その結果を表2に示す。また、この実施例
における人工皮革の吸放湿特性を図2に示す。
における人工皮革の吸放湿特性を図2に示す。
【0039】
【実施例5〜8】実施例4において、絹粉末の配合量を
それぞれ10重量部、30重量部、50重量部、70重
量部とした以外は、実施例4と同様に行なった。その結
果を表2に示す。また、これらの実施例における人工皮
革の吸放湿特性を図2に示す。
それぞれ10重量部、30重量部、50重量部、70重
量部とした以外は、実施例4と同様に行なった。その結
果を表2に示す。また、これらの実施例における人工皮
革の吸放湿特性を図2に示す。
【0040】
【比較例3】実施例4において、絹粉末を用いなかった
以外は、実施例4と同様に行なった。その結果を表2に
示す。また、この比較例における人工皮革の吸放湿特性
を図2に示す。
以外は、実施例4と同様に行なった。その結果を表2に
示す。また、この比較例における人工皮革の吸放湿特性
を図2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】
【実施例9】(天然ゴム、SBR、絹粉末および絹繊維
を含む人工皮革用組成物) 天然ゴム[RSS #3]60重量部と、SBR[商品
名:JSR1502、日本合成ゴム(株)製]40重量
部と、酸化亜鉛5重量部と、ステアリン酸1重量部と、
老化防止剤としてポリメライズド- 2,2,4- トリメ
チル- 1,2-ジハイドロキノリン1重量部と、加工助
剤としてジエチレングリコール6重量部と、シリカ粉末
20重量部と、クレー60重量部と、加硫剤としてイオ
ウ2重量部と、加硫促進剤としてテトラメチルチウラム
ジスルフィド:N- シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾイ
サルフェンアミド=1:2の混合物3重量部と、絹粉末
25重量部と、絹繊維5重量部とをニーダーを用いて混
練した。
を含む人工皮革用組成物) 天然ゴム[RSS #3]60重量部と、SBR[商品
名:JSR1502、日本合成ゴム(株)製]40重量
部と、酸化亜鉛5重量部と、ステアリン酸1重量部と、
老化防止剤としてポリメライズド- 2,2,4- トリメ
チル- 1,2-ジハイドロキノリン1重量部と、加工助
剤としてジエチレングリコール6重量部と、シリカ粉末
20重量部と、クレー60重量部と、加硫剤としてイオ
ウ2重量部と、加硫促進剤としてテトラメチルチウラム
ジスルフィド:N- シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾイ
サルフェンアミド=1:2の混合物3重量部と、絹粉末
25重量部と、絹繊維5重量部とをニーダーを用いて混
練した。
【0043】次いで、上記のようにして得られた混練物
を160℃で15分プレス加熱し、サイズ150in×
150in×2mmのシートを作製した。次いで、この
シートを、ギアオーブンにより170℃で2時間加熱
し、人工皮革を得た。得られたシートについて、硬度
(JIS A 硬度)、引張強さ、伸び、100%引張モ
ジュラス、吸水率および吸放湿特性を上記の試験方法に
従って求めた。
を160℃で15分プレス加熱し、サイズ150in×
150in×2mmのシートを作製した。次いで、この
シートを、ギアオーブンにより170℃で2時間加熱
し、人工皮革を得た。得られたシートについて、硬度
(JIS A 硬度)、引張強さ、伸び、100%引張モ
ジュラス、吸水率および吸放湿特性を上記の試験方法に
従って求めた。
【0044】上記の結果を表3に示す。また、この実施
例における人工皮革の吸放湿特性を図3に示す。
例における人工皮革の吸放湿特性を図3に示す。
【0045】
【実施例10】(SBRおよび絹繊維を含む人工皮革用
組成物) SBR[商品名:JSR1502、日本合成ゴム(株)
製]100重量部と、酸化亜鉛5重量部と、ステアリン
酸1重量部と、老化防止剤としてポリメライズド- 2,
2,4- トリメチル- 1,2- ジハイドロキノリン1重
量部と、加工助剤としてジエチレングリコール6重量部
と、シリカ粉末20重量部と、クレー60重量部と、加
硫剤としてイオウ2重量部と、加硫促進剤としてテトラ
メチルチウラムジスルフィド:N- シクロヘキシル-2-
ベンゾチアゾイサルフェンアミド=1:2の混合物3重
量部と、絹繊維40重量部とをニーダーを用いて混練し
た。
組成物) SBR[商品名:JSR1502、日本合成ゴム(株)
製]100重量部と、酸化亜鉛5重量部と、ステアリン
酸1重量部と、老化防止剤としてポリメライズド- 2,
2,4- トリメチル- 1,2- ジハイドロキノリン1重
量部と、加工助剤としてジエチレングリコール6重量部
と、シリカ粉末20重量部と、クレー60重量部と、加
硫剤としてイオウ2重量部と、加硫促進剤としてテトラ
メチルチウラムジスルフィド:N- シクロヘキシル-2-
ベンゾチアゾイサルフェンアミド=1:2の混合物3重
量部と、絹繊維40重量部とをニーダーを用いて混練し
た。
【0046】次いで、上記のようにして得られた混練物
を160℃で15分プレス加熱し、サイズ150in×
150in×2mmのシートを作製した。次いで、この
シートを、ギアオーブンにより170℃で2時間加熱
し、人工皮革を得た。得られたシートについて、硬度
(JIS A 硬度)、引張強さ、伸び、100%引張モ
ジュラス、吸水率および吸放湿特性を上記の試験方法に
従って求めた。
を160℃で15分プレス加熱し、サイズ150in×
150in×2mmのシートを作製した。次いで、この
シートを、ギアオーブンにより170℃で2時間加熱
し、人工皮革を得た。得られたシートについて、硬度
(JIS A 硬度)、引張強さ、伸び、100%引張モ
ジュラス、吸水率および吸放湿特性を上記の試験方法に
従って求めた。
【0047】上記の結果を表3に示す。また、この実施
例における人工皮革の吸放湿特性を図3に示す。
例における人工皮革の吸放湿特性を図3に示す。
【0048】
【表3】
【図1】図1は、実施例1〜3および比較例1、2にお
ける人工皮革の吸放湿特性を示すグラフである。
ける人工皮革の吸放湿特性を示すグラフである。
【図2】図2は、実施例4〜8および比較例3における
人工皮革の吸放湿特性を示すグラフである。
人工皮革の吸放湿特性を示すグラフである。
【図3】図3は、実施例9および10における人工皮革
の吸放湿特性を示すグラフである。
の吸放湿特性を示すグラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、上記合成ゴムとしては、EPDM、
SBR、アクリルゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴ
ム、カルボキシル化ニトリルゴム、ミラブルタイプウレ
タンゴムが好ましい。本発明に係る人工皮革は、上記の
ような人工皮革用組成物を成形してなることを特徴とし
ている。
SBR、アクリルゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴ
ム、カルボキシル化ニトリルゴム、ミラブルタイプウレ
タンゴムが好ましい。本発明に係る人工皮革は、上記の
ような人工皮革用組成物を成形してなることを特徴とし
ている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】上記のような天然ゴムおよび/または合成
ゴムが配合された人工皮革用組成物を用いると、人工皮
革の製造工程において、従来の加硫ゴム成形技術をその
まま使用できるので、人工皮革の製造工程が簡略化する
ことができるとともに、自由な形状に成形加工すること
ができ、複雑形状を有する製品の製造が容易に行なうこ
とができる。
ゴムが配合された人工皮革用組成物を用いると、人工皮
革の製造工程において、従来の加硫ゴム成形技術をその
まま使用できるので、人工皮革の製造工程が簡略化する
ことができるとともに、自由な形状に成形加工すること
ができ、複雑形状を有する製品の製造が容易に行なうこ
とができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記の絹短繊維としては、直径が通常30
〜0.01μmであり、繊維長が通常100〜0.1m
m、好ましくは5〜0.1mmの絹繊維が用いられる。
また、本発明では、下記のような表面処理を施した絹粉
末、絹短繊維を用いることができる。 (1)アクリル系モノマーなどのグラフトモノマーでグ
ラフト処理した絹粉末、絹短繊維。 (2)ホルマール化処理を施した絹粉末、絹短繊維。
〜0.01μmであり、繊維長が通常100〜0.1m
m、好ましくは5〜0.1mmの絹繊維が用いられる。
また、本発明では、下記のような表面処理を施した絹粉
末、絹短繊維を用いることができる。 (1)アクリル系モノマーなどのグラフトモノマーでグ
ラフト処理した絹粉末、絹短繊維。 (2)ホルマール化処理を施した絹粉末、絹短繊維。
Claims (4)
- 【請求項1】天然ゴムおよび/または合成ゴムと、絹粉
末および/または絹短繊維とを含んでなることを特徴と
する人工皮革用組成物。 - 【請求項2】前記絹粉末および/または絹短繊維を、前
記天然ゴムおよび/または合成ゴム100重量部に対し
て、5〜400重量部の量で含んでなることを特徴とす
る請求項1に記載の人工皮革用組成物。 - 【請求項3】前記合成ゴムが、EPDM、SBR、アク
リルゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴム、カルボキ
シル化ニトリルゴムであることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の人工皮革用組成物。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの項に記載の人工
皮革用組成物を成形してなることを特徴とする人工皮
革。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5000592A JPH05247855A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 人工皮革用組成物および人工皮革 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5000592A JPH05247855A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 人工皮革用組成物および人工皮革 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05247855A true JPH05247855A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=12846889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5000592A Withdrawn JPH05247855A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 人工皮革用組成物および人工皮革 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05247855A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6733859B2 (en) * | 2000-11-24 | 2004-05-11 | Kuraray Co., Ltd. | Napped leather-like sheet material and method of producing same |
WO2008056797A1 (fr) * | 2006-11-07 | 2008-05-15 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Composition de caoutchouc et pneumatique utilisant cette composition |
JP2015030798A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
CN104448411A (zh) * | 2013-09-18 | 2015-03-25 | 东洋橡胶工业株式会社 | 轮胎胎面用橡胶组合物及充气轮胎 |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP5000592A patent/JPH05247855A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6733859B2 (en) * | 2000-11-24 | 2004-05-11 | Kuraray Co., Ltd. | Napped leather-like sheet material and method of producing same |
WO2008056797A1 (fr) * | 2006-11-07 | 2008-05-15 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Composition de caoutchouc et pneumatique utilisant cette composition |
JP2015030798A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
CN104448411A (zh) * | 2013-09-18 | 2015-03-25 | 东洋橡胶工业株式会社 | 轮胎胎面用橡胶组合物及充气轮胎 |
US9868851B2 (en) | 2013-09-18 | 2018-01-16 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Rubber composition for tire tread and pneumatic tire |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |