JPH05247637A - 強磁性体用スパッタリングターゲット - Google Patents
強磁性体用スパッタリングターゲットInfo
- Publication number
- JPH05247637A JPH05247637A JP9338291A JP9338291A JPH05247637A JP H05247637 A JPH05247637 A JP H05247637A JP 9338291 A JP9338291 A JP 9338291A JP 9338291 A JP9338291 A JP 9338291A JP H05247637 A JPH05247637 A JP H05247637A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- target
- magnetic field
- yoke ring
- sputtering target
- ring
- Prior art date
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- Pending
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- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は光磁気記録用ディスクの磁性膜の形成
に関するものである。 【構成】本発明はタ−ゲットの周辺部にヨ−クリングを
設ける事によって上記の課題を解決するものである。特
にシ−ルドマスクの内縁より大きく、且つ同軸型磁石の
外径より小さい円盤状の強磁性体タ−ゲット材料の外周
に透磁率の高い材料で作られたヨ−クリングを接合して
なる漏洩磁界型マグネトロンスパッタリングタ−ゲッ
ト。及びヨ−クリングの材質をFe、Co、等の強磁性
体、またはパ−マロイ、センダストとするスパッタリン
グタ−ゲットの製法を提供することにある。
に関するものである。 【構成】本発明はタ−ゲットの周辺部にヨ−クリングを
設ける事によって上記の課題を解決するものである。特
にシ−ルドマスクの内縁より大きく、且つ同軸型磁石の
外径より小さい円盤状の強磁性体タ−ゲット材料の外周
に透磁率の高い材料で作られたヨ−クリングを接合して
なる漏洩磁界型マグネトロンスパッタリングタ−ゲッ
ト。及びヨ−クリングの材質をFe、Co、等の強磁性
体、またはパ−マロイ、センダストとするスパッタリン
グタ−ゲットの製法を提供することにある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気記録用ディスクの
磁性膜の形成に関するものである。
磁性膜の形成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録ディスクの磁性膜は例えばT
bFeCoの様な磁性材料をスパッタリングによって基
板上に約200〜1、000オングストロ−ム程度の厚
さに形成して作られている。一般には高速かつ低温で膜
を得る為にプレナ−型のマグネトロンスパッタリング法
が広く用いられており、この方法に於ては、図1に示す
断面図の如く、円盤状の陰極(タ−ゲット)の裏面に中
心がN,周辺がSの同軸型磁石が取り付けられた装置が
使用される。この陰極と対応する位置に陽極、即ち金属
被膜をその上に堆積させるためのディスク基板が置か
れ、これらの全体は例えば希薄なアルゴンガス雰囲気の
中に置かれる。タ−ゲットの表面には図中矢印で示す如
く中央のNから外側のSへ漏洩磁界が形成される。
bFeCoの様な磁性材料をスパッタリングによって基
板上に約200〜1、000オングストロ−ム程度の厚
さに形成して作られている。一般には高速かつ低温で膜
を得る為にプレナ−型のマグネトロンスパッタリング法
が広く用いられており、この方法に於ては、図1に示す
断面図の如く、円盤状の陰極(タ−ゲット)の裏面に中
心がN,周辺がSの同軸型磁石が取り付けられた装置が
使用される。この陰極と対応する位置に陽極、即ち金属
被膜をその上に堆積させるためのディスク基板が置か
れ、これらの全体は例えば希薄なアルゴンガス雰囲気の
中に置かれる。タ−ゲットの表面には図中矢印で示す如
く中央のNから外側のSへ漏洩磁界が形成される。
【0003】このタイプの漏洩磁界型マグネトロンスパ
ッタ法ではタ−ゲットの表面に漏洩してきた磁界のうち
タ−ゲットに平行な成分が使用される。即ち、磁力線が
NからSに行く途中に必ずタ−ゲットに平行な磁界成分
があり、陰極表面から叩きだされた電子は、タ−ゲット
表面付近にトラップされて前記のタ−ゲットに平行な磁
界成分の部分で最も頻繁にガス分子と衝突を繰り返し、
これをイオン化する。従ってタ−ゲットはこの部分で最
も頻繁にイオンの衝突を受け、表面原子を失い、特にタ
−ゲット材料が強磁性体の場合にはV字形状の侵食を受
ける事が知られている。この侵食は時間と共に深くなる
が、その幅の広がりはあまり拡大しない。その結果、タ
−ゲットは半径上の特定の位置でのみ使用し尽くされる
事となる。例えば、半径約100mm厚さ約3mmの円
盤状のタ−ゲットは、その体積の僅か約5〜10%を利
用出来るに過ぎない。TbFeCoの如く高価で且つ溶
解、再鋳造が容易ではない材料ではこの利用効率の低さ
が製品のコストを押し上げると言う問題があった。
ッタ法ではタ−ゲットの表面に漏洩してきた磁界のうち
タ−ゲットに平行な成分が使用される。即ち、磁力線が
NからSに行く途中に必ずタ−ゲットに平行な磁界成分
があり、陰極表面から叩きだされた電子は、タ−ゲット
表面付近にトラップされて前記のタ−ゲットに平行な磁
界成分の部分で最も頻繁にガス分子と衝突を繰り返し、
これをイオン化する。従ってタ−ゲットはこの部分で最
も頻繁にイオンの衝突を受け、表面原子を失い、特にタ
−ゲット材料が強磁性体の場合にはV字形状の侵食を受
ける事が知られている。この侵食は時間と共に深くなる
が、その幅の広がりはあまり拡大しない。その結果、タ
−ゲットは半径上の特定の位置でのみ使用し尽くされる
事となる。例えば、半径約100mm厚さ約3mmの円
盤状のタ−ゲットは、その体積の僅か約5〜10%を利
用出来るに過ぎない。TbFeCoの如く高価で且つ溶
解、再鋳造が容易ではない材料ではこの利用効率の低さ
が製品のコストを押し上げると言う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な問
題に鑑み、タ−ゲット材料の利用効率を改善するスパッ
タリング陰極を提供することである。
題に鑑み、タ−ゲット材料の利用効率を改善するスパッ
タリング陰極を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、タ−
ゲットの周辺部にヨ−クリングを設ける事によって上記
の課題を解決するものである。特にシ−ルドマスクの内
縁より大きく、且つ同軸型磁石の外径より小さい円盤状
の強磁性体タ−ゲット材料の外周に透磁率の高い材料で
作られたヨ−クリングを接合してなる漏洩磁界型マグネ
トロンスパッタリングタ−ゲット。及びヨ−クリングの
材質をFe、Co、等の強磁性体、またはパ−マロイ、
センダストとするスパッタリングタ−ゲットの製法を特
長とするものである。
ゲットの周辺部にヨ−クリングを設ける事によって上記
の課題を解決するものである。特にシ−ルドマスクの内
縁より大きく、且つ同軸型磁石の外径より小さい円盤状
の強磁性体タ−ゲット材料の外周に透磁率の高い材料で
作られたヨ−クリングを接合してなる漏洩磁界型マグネ
トロンスパッタリングタ−ゲット。及びヨ−クリングの
材質をFe、Co、等の強磁性体、またはパ−マロイ、
センダストとするスパッタリングタ−ゲットの製法を特
長とするものである。
【0006】
【作用】本発明はタ−ゲットの周辺部にヨ−クリングを
設ける事によって上記の課題を解決するものである。特
にシ−ルドマスクの内縁より大きく、且つ同軸型磁石の
外径より小さい円盤状の強磁性体タ−ゲット材料の外周
に透磁率の高い材料で作られたヨ−クリングを接合して
なる漏洩磁界型マグネトロンスパッタリングタ−ゲッ
ト。及びヨ−クリングの材質をFe、Co、等の強磁性
体、またはパ−マロイ、センダストとするスパッタリン
グタ−ゲットの製法を提供することにある。
設ける事によって上記の課題を解決するものである。特
にシ−ルドマスクの内縁より大きく、且つ同軸型磁石の
外径より小さい円盤状の強磁性体タ−ゲット材料の外周
に透磁率の高い材料で作られたヨ−クリングを接合して
なる漏洩磁界型マグネトロンスパッタリングタ−ゲッ
ト。及びヨ−クリングの材質をFe、Co、等の強磁性
体、またはパ−マロイ、センダストとするスパッタリン
グタ−ゲットの製法を提供することにある。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して以下に説明
する。図2は本発明の漏洩磁界型マグネトロンスパッタ
リングの陰極部の断面図である。図2に於て1はリング
状磁石であり、Sを上にして配置されている。2は中心
磁石である。この磁石はNを上にむけてリング状磁石1
の中央に配置されている。3はバッキングプレ−トであ
る。このプレ−トは銅等の非磁性材料で作られており、
円盤状をして磁石1と2の上に配置されている。4はヨ
−クであり磁石1、2と共に同軸型磁石を構成してい
る。5はシ−ルドマスクで、ステンレス等の非磁性材料
で作られて、不要な磁界成分を遮蔽する。6はタ−ゲッ
ト、7はリング状に形成されたヨ−クである。このヨ−
クはFe,Co,パ−マロイ、センダスト等の透磁率の
高い材料によって作られている。
する。図2は本発明の漏洩磁界型マグネトロンスパッタ
リングの陰極部の断面図である。図2に於て1はリング
状磁石であり、Sを上にして配置されている。2は中心
磁石である。この磁石はNを上にむけてリング状磁石1
の中央に配置されている。3はバッキングプレ−トであ
る。このプレ−トは銅等の非磁性材料で作られており、
円盤状をして磁石1と2の上に配置されている。4はヨ
−クであり磁石1、2と共に同軸型磁石を構成してい
る。5はシ−ルドマスクで、ステンレス等の非磁性材料
で作られて、不要な磁界成分を遮蔽する。6はタ−ゲッ
ト、7はリング状に形成されたヨ−クである。このヨ−
クはFe,Co,パ−マロイ、センダスト等の透磁率の
高い材料によって作られている。
【0008】本発明においてはタ−ゲット6はその外周
に密接して透磁率の高い材料で作られたヨ−クリング7
を備えている点に特徴を有する。この場合タ−ゲットは
シ−ルドマスク5の内縁より大きく、同軸型磁石の外径
より小さい半径を持ち、その外周に設けたヨ−クリング
の大きさは、その幅及び厚みについて任意に選択が可能
である。この様なヨ−クリングを持ったタ−ゲットでス
パッタリングを行なうとタ−ゲットの上面には漏洩磁界
が形成され、そのうちタ−ゲットに平行な磁界成分の直
下部分においてタ−ゲットの侵食が進む。然しながらこ
のヨ−クリングを大きさの異なる物に取り替える事によ
って、或いはその材質を変更する事によって、磁界分布
を種々に変え、これによって磁界のタ−ゲットに平行な
成分の位置を僅かに移動させ、いまだ侵食されていない
部分を新たに使用する事を可能にするのである。磁界分
布の変更はタ−ゲットの裏側にある同軸型磁石を変更し
ても可能ではあるが本発明は安価に準備が可能であるヨ
−クリングを取り替える事によって同じ効果を得るだけ
ではなく、ヨ−クリングがある分タ−ゲットの外径を小
さくする事が可能であると言う事実によってタ−ゲット
の初期コストをも低減すると言う二重の効果を得る事が
出来る。
に密接して透磁率の高い材料で作られたヨ−クリング7
を備えている点に特徴を有する。この場合タ−ゲットは
シ−ルドマスク5の内縁より大きく、同軸型磁石の外径
より小さい半径を持ち、その外周に設けたヨ−クリング
の大きさは、その幅及び厚みについて任意に選択が可能
である。この様なヨ−クリングを持ったタ−ゲットでス
パッタリングを行なうとタ−ゲットの上面には漏洩磁界
が形成され、そのうちタ−ゲットに平行な磁界成分の直
下部分においてタ−ゲットの侵食が進む。然しながらこ
のヨ−クリングを大きさの異なる物に取り替える事によ
って、或いはその材質を変更する事によって、磁界分布
を種々に変え、これによって磁界のタ−ゲットに平行な
成分の位置を僅かに移動させ、いまだ侵食されていない
部分を新たに使用する事を可能にするのである。磁界分
布の変更はタ−ゲットの裏側にある同軸型磁石を変更し
ても可能ではあるが本発明は安価に準備が可能であるヨ
−クリングを取り替える事によって同じ効果を得るだけ
ではなく、ヨ−クリングがある分タ−ゲットの外径を小
さくする事が可能であると言う事実によってタ−ゲット
の初期コストをも低減すると言う二重の効果を得る事が
出来る。
【0009】 【発明の効果]以上説明したごとく、本発明はタ−ゲッ
ト材料の周囲に透磁率の高いヨ−クリングを配置する事
によって、タ−ゲット材料を節約すると共に、このヨ−
クリングの大きさを調節することによってタ−ゲット材
料の侵食を受ける位置をずらせる事によってタ−ゲット
の利用効率を高める効果を有する。
ト材料の周囲に透磁率の高いヨ−クリングを配置する事
によって、タ−ゲット材料を節約すると共に、このヨ−
クリングの大きさを調節することによってタ−ゲット材
料の侵食を受ける位置をずらせる事によってタ−ゲット
の利用効率を高める効果を有する。
【図1】従来のマグネットスパッタリング法を示す断面
図
図
【図2】本発明の漏洩磁界型マグネトロンスパッタリン
グの陰極部の段面図
グの陰極部の段面図
1 リング状磁石 2 中心磁石 3 バッキングプレ−ト 4 ヨ−ク 5 シ−ルドマスク 6 タ−ゲット 7 リング状に形成されたヨ−ク
Claims (2)
- 【請求項1】 シ−ルドマスクの内縁より大きく、且つ
同軸型磁石の外径より小さい円盤状の強磁性体タ−ゲッ
ト材料の外周に透磁率の高い材料で作られたヨ−クリン
グを接合してなる漏洩磁界型マグネトロンスパッタリン
グタ−ゲット。 - 【請求項2】 ヨ−クリングの材質をFe、Co、等の
強磁性体、またはパ−マロイ、センダストとする第1項
記載のスパッタリングタ−ゲット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9338291A JPH05247637A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 強磁性体用スパッタリングターゲット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9338291A JPH05247637A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 強磁性体用スパッタリングターゲット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05247637A true JPH05247637A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=14080764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9338291A Pending JPH05247637A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 強磁性体用スパッタリングターゲット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05247637A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013023744A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Kobe Steel Ltd | 真空成膜装置 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP9338291A patent/JPH05247637A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013023744A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Kobe Steel Ltd | 真空成膜装置 |
US9017534B2 (en) | 2011-07-22 | 2015-04-28 | Kobe Steel, Ltd. | Vacuum deposition apparatus |
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