JPH04116162A - プレーナマグネトロン型スパッタリング装置用の磁界発生装置 - Google Patents

プレーナマグネトロン型スパッタリング装置用の磁界発生装置

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JPH04116162A
JPH04116162A JP23649490A JP23649490A JPH04116162A JP H04116162 A JPH04116162 A JP H04116162A JP 23649490 A JP23649490 A JP 23649490A JP 23649490 A JP23649490 A JP 23649490A JP H04116162 A JPH04116162 A JP H04116162A
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magnetic pole
magnetic field
target plate
magnetic
pole body
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JP23649490A
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Yoshihiko Onishi
良彦 大西
Hitomi Matsumura
仁実 松村
Hiroshi Nishida
宏 西田
Hidetaka Hayashi
秀高 林
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、半導体デバイス等における薄膜形成に使用
されるプレーナマグネトロン型スパッタリング装置に用
いられる磁界発生装置に係り、詳しくは、ターゲット板
表面の上に形成される磁界の方向かターゲット板と平行
になる位置を広範囲に移動させターケラト板表面でのス
パッタリングによる侵食を均一化するようにした、プレ
ーナマグネトロン型スパッタリング装置用の磁界発生装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
周知のように、プレーナマグネトロン型スパッタリング
装置は、円板形あるいは角板形のターゲット板の裏面に
配設された磁界発生装置によってスパッタすべきターゲ
ット板表面の上に環状の磁界を形成し、この磁界とター
ゲット板表面に垂直な電界とにより、雰囲気ガス中ての
グロー放電による電子を環状のトリフ1〜運動させて高
密度プラズマを作り、これにより生した正イオンのター
ゲット板表面への衝突によってターケラト板表面からそ
の構成原子・分子をたたき出し、このスパッタ粒子を基
板上に堆積させて薄膜を形成するようにしたものである
。このようなブレーナマグネl・ロン型スパッタリング
装置に用いられる磁界発生装置としては、一般に、第1
2図の断面構造図に示すようなものか広く用いられてい
る。
すなわち、同図に示すように、磁界発生装置は、円板形
のターゲット板TPの裏面側に配置された電磁石51と
、この電磁石51のコア52に設けられた励磁コイル5
3に電流を供給する図示しない電流供給装置とを備えて
いる。電磁石51のコア52は、ターケソト板TP裏面
の中心部にその磁極面を近接して位置させた円柱状の中
心磁極体52aと、この中心磁極体52aの周囲にその
磁極面をターゲット板TP裏面に近接して位置させた環
状の周辺磁極体52bと、これらの後端を接続する磁性
体てなるヨーク52cとにより形成されている。そして
、中心磁極体52aと周辺磁極体52bとの間の溝部に
は、多数巻きした円環体状の励磁コイル53か配置され
ている。
なお、コア52内に導かれる冷却水を接触させてターゲ
ットtfflTPを冷却するための円板形のターケソ]
・裏板TBIによってコア52の各磁極面とターケラト
板TPの妻面とか密着されており、このターケラト裏板
TBIは、コア52の各磁極面に対応する部分か磁性体
で形成され、これらの間の部分か例えばステンレス鋼の
ような非磁性体で形成されている。また、コア52の周
囲にはアースノールドSが設けられ、コア52とアース
間にスパッタ電源Pか接続されている。
このように構成される磁界発生装置においては、例えば
、中心磁極体52aのターゲット板TP側の磁極かN極
となるように励磁コイル53に電流を流すと、ターゲッ
ト板TP表面上に、この中心磁極体52aから出発して
周辺磁極体52bへ達する磁力線か発生する。この環状
の磁界とターゲット板TP表面に垂直な電界とにより磁
界内に高密度プラズマか作られ、これにより生した正イ
オンのターゲット板TPへの衝突によってターゲット板
TP表面からスパッタ粒子か飛び出し、ターゲット板T
Pの表面にスパッタリングによる侵食部かできる。
この侵食はターゲット板表面上に形成される磁界の方向
かターゲット板TPと平行になる位置において最も進行
するか、上記第12図に示す構成の磁界発生装置では、
この平行になる位置を移動させる手段を持たないため、
ターゲット板TP表面での侵食か狭い領域で局所的に進
む。このような局所的な侵食は、ターゲット板TPの利
用率を減らすとともに、基板に形成される薄膜の膜厚分
布の変化などをもたらす。
そのため、ターゲット板TP表面上に形成する磁界分布
を制御するため、第13図の断面構造図に示すような磁
界発生装置か知られている(特公昭5922788号公
報に開示されたものもその一例である)。
第13図において、この磁界発生装置は、円板形のター
ゲット板TPO裏面側に配置された電磁石61と、この
電磁石61のコア62に設けられた主励磁コイル63a
及び補助励磁フィル63bにそれぞれ電流を供給する図
示しない電流供給装置とを備えている。上記のコア62
は、ターケラト板TP裏面の中心部にその先端の磁極面
を近接して位置させた円柱状の中心磁極体62a、この
中心磁極体62aの周囲にその磁極面をターケラト板T
P裏面に近接して位置させた環状の中間磁極体62b、
この中間磁極体62bの周囲にその磁極面をターゲット
板TP裏面に近接して位置させた環状の周辺磁極体62
c、及びこれらの後端を接続する磁性体てなるヨーク6
2dとにより形成されている。そして、上記の中心磁極
体62aと中間磁極体62bとの間の溝部には、多数巻
きした円環体状の主励磁コイル63aか配置され、中間
磁極体62bと周辺磁極体62cとの間の溝部には、多
数巻きした円環体状の補助励磁コイル63bか配置され
ている。TB2はターケラト裏板である。
このように構成される磁界発生装置において、例えば、
中心磁極体62aのターゲット板TP側の磁極かN極、
中間磁極体62bのターゲット板TP側の磁極がS極と
なるように励磁コイル63a、63bに電流を流すと、
ターゲット板TP表面上に、中心磁極体62aから出発
して周辺磁極体62cへ達する磁力線と、中心磁極体6
2aから中間磁極体62bへ達する磁力線とか形成され
る。そして、補助励磁コイル63bに流す電流値を周期
的に変化させることにより、ターゲット板TP表面上に
形成される磁界の分布を制御し、プラズマ領域を移動制
御するようにしている。
〔発明か解決しようとする課題〕
しかしなから、第13図に示すような上記従来の磁界発
生装置では、次のような問題点かある。
すなわち、すべての磁極体62a〜62cの後端を磁性
体でなる一枚のヨーク62dに接続してなるコア62に
励磁コイル63a、 63bを配置して一体化した電磁
石61を備えた構成であるので、補助励磁コイル63b
に電流を流して中間磁極体62bを磁化する場合、主励
磁コイル63aに流す電流により磁化させる中心磁極体
62aにも補助励磁コイル63bに電流を流すことによ
る磁化の影響を及はす。したかって、各磁極体62a〜
62cにより形成される磁界をほぼ独立に制御すること
か難しく、補助励磁コイル63bに流す電流値を変化さ
せても、ターゲット板裏面ての侵食か最も進行する位置
、つまりターゲット板表面上に形成される磁界の方向か
ターケラト板と平行になる位置を、広範囲に移動させる
ことは容易でない。特に、比透磁率μの高い(μ〉IO
)ターゲット板を用いたスパッタリングを行う場合には
、大きな起磁力を得るようにするため磁極体62a〜6
2cの寸法を長くし励磁コイル63a、 63bの巻き
数を多くする必要かあって、上記した磁界の方向かター
ケラト板と平行になる位置を広範囲に移動させることか
いっそう困難となる。
この発明は、このような問題点を解決するためになされ
たものであって、ターゲット板表面上に形成される磁界
の方向かターゲット板と平行になる位置をターゲット板
に対し広範囲に移動できる、プレーナマグネトロン型ス
パッタリング装置用の磁界発生装置の提供を目的とする
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この発明によるプレーナ
マグネトロン型スパッタリング装置用の磁界発生装置は
、ターゲット板裏面の中心部にその磁極面を近接して位
置させた中心磁極体と、この中心磁極体の周囲にその磁
極面をターゲット板裏面に近接して位置させた環状の周
辺磁極体と、これらの磁極体の後端を接続する磁性体で
なるヨーク部とによりコアか形成され、このコアの前記
中心磁極体と前記周辺磁極体との間に励磁コイルか配置
された電磁石を備えたプレーナマグネトロン型スパッタ
リング装置用の磁界発生装置において、前記中心磁極体
と前記周辺磁極体との間に、略山型状断面を持つ環状の
コアの両溝部に励磁コイルか配置された補助磁界用電磁
石を、その各磁極面をターゲット板裏面に近接させて配
置し、この補助磁界用電磁石の励磁コイルに供給する電
流値を変化させる電流供給装置を有していることを特徴
としている。
〔作 用〕
この発明による磁界発生装置においては、主磁界用の電
磁石のコアを構成する中心磁極体と周辺磁極体との間に
、これらの両磁極体とは切り離されたコアによる磁気回
路を持つ補助磁界用電磁石か配置されているので、この
補助磁界用電磁石の励磁コイルに流す電流値を変化させ
ることにより、補助磁界用電磁石によって形成される磁
界のターゲット板に垂直な成分か効率良く容易に増減制
御され、ターゲット板表面上に主磁界用電磁石及び補助
磁界用電磁石によって合成して形成される磁界の方向か
ターゲット板と平行になる位置を、ターゲット板の半径
方向に広範囲に移動させることかできる。
〔実施例〕
以下、第1図から第11図を参照しなから、実施例に基
づいてこの発明を説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示すプレーナマグネトロ
ン型スパッタリング装置用の磁界発生装置の断面構造図
である。
第1図において、)は円板形のターゲット板TPの裏面
側に配置された主磁界用電磁石であって、主コア2と主
励磁コイル3からなっている。主コア2は、純鉄からな
っており、ターケラト板TP裏面の中心部に先端の磁極
面を近接して位置させた円柱状の中心磁極体2aと、こ
の中心磁極体2aの周囲に先端の磁極面をターゲット板
TP裏面に近接して位置させた環状の周辺磁極体2bと
、これらの後端を接続する円板状の主ヨーク2Cとから
形成されている。そして、中心磁極体2aと周辺磁極体
2bとの間の溝部内の下部には、多数巻きした円環体状
の主励磁コイル3か配置されている。なお、この実施例
では、中心磁極体2aと周辺磁極体2bとの後端を別に
製作した主ヨーク2Cによって例えば溶接接続し、主コ
ア2を形成するようにしたか、これらを一体のものとし
て主コア2を形成するようにしてもよい。
4は補助磁界用電磁石であって、前記の中心磁極体2a
と周辺磁極体2bとの間の溝部内の上部に配置されてお
り、略山型(路側E字型)状断面を持つ環状の補助コア
5とその補助励磁コイル6からなっている。補助コア5
は、純鉄からなっており、先端の各磁極面かターゲット
板TP裏面に近接され、上記主コア2の中心磁極体2a
を中心としてこれより順に同心円状に位置させた環状の
、内側磁極体5bと補助中心磁極体5a及び外側磁極体
5C1並びにこれらの後端を接続する円環板状の補助ヨ
ク5dとから形成されている。そして、内側磁極体5b
と補助中心磁極体5aとの間の溝部には多数巻きした円
環体状の内側励磁コイル6aか配置され、補助中心磁極
体5aと外側磁極体5cとの間の溝部には多数巻きした
円環体状の外側励磁コイル6bか配置されている。補助
励磁コイル6はこれらの励磁コイル6a、 6bからな
っている。7は主励磁コイル3に主励磁電流11、補助
励磁コイル6に補助励磁電流I2を供給する電流供給装
置である。
TB3は円板形のターゲット裏板であり、両コア2.5
の各磁極面に対応する部分か純鉄で形成され、それらの
間の部分かステンレス鋼で形成されている。Sは主コア
2の周囲に設けられたアースシールド、Pは主コア2と
アース間に接続されたスパッタ電源である。
このように構成される磁界発生装置を使用し、ターゲッ
ト板TPとして比透磁率μ=100て直径200×厚さ
6mmのものにおいて、主励磁コイル3に流す電流11
を一定にし、補助励磁コイル6に流す電流I2を変化さ
せた場合の、ターケラト板TP表面上に形成される磁界
の方向かターゲット板TPと平行になる半径方向の位置
と、その位置での磁界の強さとを測定した。なお、比較
のために、第13図の従来装置による測定をも行った。
この場合、本実施例装置では、中心磁極体2aは直径5
0×高さ140mm、周辺磁極体2bは内径170×外
径200×高さ140mm、補助中心磁極体5aは内径
I00×外径120×高さ64mm、主ヨーク2Cは直
径272×厚さ15mmの寸法とし、さらに、主励磁コ
イル3の巻き数N1は374回、主励磁電流l、の値は
30A、補助励磁コイル6の巻き数N2は117回(内
側コイル6a : 65回、外側フィル6b : 52
回)、補助励磁電流12の値は0〜30Aとした。一方
、第13図の従来装置では、中心磁極体62aは直径3
0X高さ140mm、周辺磁極体62cは内径170×
外径200×高さ140mm、中間磁極体62bは内径
90X外径110×高さ140mm、ヨーク62dは直
径272×厚さ15mmの寸法とし、主励磁コイル63
aの巻き数N1は240回、主励磁電流11の値は2O
A、補助励磁コイル63bの巻き数N2は200回、補
助励磁電流I2の値は0〜20Aとした。また、電流1
.、  +2は各磁極の極性か図に示す極性となるよう
な方向に流し、磁界の測定は検出器をターケラト板TP
表面より高さ2mmでターケラト板TP中心から半径方
向に移動させながら行った。
その結果を第2図及び第3図に示す。第2図は、補助励
磁コイルによる起磁力(N2・[2)と、ターゲット板
TP表面上に形成された磁界の垂直成分Hvかセロにな
るターゲット板中心点からの位置Pとの関係を示す図で
あり、第3図は、補助励磁コイルによる起磁力(N2・
12)と、第2図の位置Pてのターゲット板TPに平行
な磁界の強さHhとの関係を示す図である。
第2図から判るように、従来装置では、プラズマか集中
しスパッタリングによる侵食か最も進行する、磁界の垂
直成分Hvかセロになる位置P、つまり、磁界の方向か
ターゲット板TPと平行になる位置Pかあまり移動しな
い。これに対して、本実施例装置によれば、中心磁極体
2aと周辺磁極体2bとの間に、これらの両磁極体2a
、 2bとは切り離された補助コア5を持つ補助磁界用
電磁石4を配置した構成としたので、ターゲット板TP
表面上に形成された磁界の方向かこれと平行になる位置
を大幅に移動させることか可能となった。
また、この場合、第3図から判るように、上記の位置P
てのターゲット板TPに平行な磁界の強さHhは、従来
装置ではその値が大きく変化しているのに対して、本実
施例装置ではその変化か小さい。この平行な磁界の強さ
Hhの変化は、放電インピーダンスの変化につながるた
め、できるだけ小さいことが望ましいものである。
次に、上記本実施例装置と従来装置とをそれぞれ適用し
たスパッタリング装置を使用して、ターゲット板での侵
食状況、基板での成膜速度分布、膜組成分布、および膜
組成の経時変化について測定した。この場合、ターゲッ
ト板TPとしては比透磁率μが約100で直径200×
厚さ6mmのTbFeCo合金でなるものを使用し、雰
囲気ガスはArガス、Arガス圧(スパッタガス圧)は
lXl0−’Torr、スパッタ電力はl kw (D
C)とした。また、第4図に示すように、補助励磁電流
I2の値を周期的に変化させた(本実施例装置ではO〜
30A、従来装置では0〜20A)。
その結果を第6図から第9図に示す。
第6図はスパッタ積算投入電力10100kにおけるタ
ーゲット板表面ての侵食形状を示す図であって、その(
a+図に従来装置での侵食形状を示し、その(b)図に
本実施例装置での侵食形状を示す。本実施例装置によれ
ば、ターゲット板表面でのスパッタリングか均一化され
侵食か浅く広い範囲にわたって起こり、ターゲット板の
利用率を大幅に向上し得ることかわかる。
第7図は基板半径方向の位置と基板での成膜速度との関
係を示す図である。同図から、本実施例装置を用いるこ
とにより、スパッタリングされる領域か周期的に移動し
ターゲット板表面の広い領域から飛び出したスパッタ粒
子か成膜に寄与するため、基板上に均一な膜厚分布か得
られることがわかる。この膜厚分布均一化効果は、スパ
ッタガス圧か低い条件にて成膜するとき、つまり、ター
ゲット板からのスパッタ粒子の方向か雰囲気ガス分子と
の衝突によって失われない場合に特に顕著となる。
第8図は基板半径方向の位置と基板上に形成されたTb
FeCo薄膜のTb含有量との関係を示す図である。T
bFeCoのような多元合金ターゲット板を使用する場
合、スパッタリングによって各元素の飛び出す方向性に
差があって基板上に形成される薄膜の膜組成か不均一に
なることがあるか、本実施例装置によれば、基板上の同
一部分に堆積するスパッタ粒子の方向が変化するため、
均一な膜組成か得られていることかわかる。
さらに、第9図はスパッタ積算投入電力と基板上に形成
された薄膜のTb含有量との関係を示す図である。一般
に、プレーナマグネトロン型スパッタリング装置では、
長時間スパッタリングを行うと、ターゲット板での侵食
の進行につれて基板上に形成される薄膜の膜組成かしだ
いに変化することかある。これは、ターゲット板の侵食
による凹み部での磁界か強くなりこの部分にプラズマが
集中すること、急峻な侵食面からがら飛び出すスパッタ
粒子の方向性か平坦な侵食面から飛び出す場合と異なる
ことか原因と考えられている。本実施例装置を用いるこ
とにより、急峻な侵食面が生しることを防ぐことかでき
、第9図に示すように、膜組成の経時変化をなくすこと
かできる。
次に、上記の本実施例装置を使用し、ターゲット板TP
として比透磁率μかμ=1.50.100の3種類の異
なるものにおいて、主励磁コイル3に流す電流11を一
定にし、補助励磁コイル6に流す電流]2を変化させた
場合の、ターゲット板TP表面上に形成される磁界の方
向かターゲット板TPと平行になる半径方向の位置とそ
の位置での磁界の強さとを測定した。なお、この場合、
前述した第2図及び第3図についてのときと同じ条件で
行った。
したかって、比透磁率μ=100のターゲット板におけ
る結果は、第2図及び第3図に示すものと同しである。
その結果を第10図及び第11図に示す。第10図は、
比透磁率μか異なる場合における、補助励磁コイルによ
る起磁力(N2・+2)と、ターゲット板表面上に形成
された磁界の垂直成分Hvかゼロになるターゲット板中
心点からの位置Pとの関係を示す図であり、第11図は
、補助励磁コイルによる起磁力(N2・+2)と、第1
O図の位置Pてのターゲット板TPに平行な磁界の強さ
Hhとの関係を示す図である。
第10図から、ターゲット板の比透磁率μが低いほど、
ターゲット板表面の上に形成された磁界の方向がターゲ
ット板と平行になる位置Pを移動させやすいことかわか
る。また、第11図から、比透磁率μか低い場合には、
上記の位置Pてのターゲット板に平行な磁界の強さHh
は補助励磁コイル6による起磁力にほぼ比例して変化す
ることかわかる。
このことから、比透磁率μかμ<+0程度と低い場合に
は、補助励磁コイル6に流す補助励磁電流12の値を、
例えば第5図(alに示すように、単に周期的に変化さ
せたのではターゲット板の中心部側と外周部側とて侵食
速度に差か生しる。したかつて、これを防ぐため、第5
図(blに示すように、補助励磁電流12の電流波形を
電流供給装置7によって非対称になるように制御し、プ
ラズマかターゲット板の中心部側に集中する時間をター
ゲット板の外周部側に集中する時間よりも短くなるよう
にすればよい。これにより、ターゲット板の比透磁率μ
が低い場合においても、ターゲット板ての侵食形状を、
ターゲット板の中心部側と外周部側とて不均一になるこ
となく、浅く広範囲にわたって均一なものとすることが
可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によるプレーナマグネト
ロン型スパッタリング装置用の磁界発生装置では、主磁
界用の電磁石のコアを構成する中心磁極体と周辺磁極体
との間に、これらの両磁極体とは切り離されたコアによ
る磁気回路を持つ補助磁界用電磁石か配置されているの
で、この補助磁界用電磁石の励磁コイルに流す電流値を
変化させることにより、補助磁界用電磁石によって形成
される磁界のターゲット板に垂直な成分を効率良く容易
に制御でき、スパッタリングすべきターゲット板表面の
上に主磁界用電磁石及び補助磁界用電磁石によって形成
される磁界の方向がターゲット板と平行になる位置を、
ターゲット板の半径方向に広範囲に移動し得る。
したかって、この発明による磁界発生装置をプレーナマ
グネトロン型スパッタリング装置に適用することにより
、高密度のプラズマ領域がターゲット板表面上を周期的
に広範囲に移動制御され、その表面でのスパッタリング
による侵食部か浅く広い範囲にわたって形成されること
になり、ターゲット板の利用率を大幅に向上し得るとと
もに、基板上に膜厚分布及びその組成が均一化された薄
膜か得られ、さらにスパッタリングの進行に伴うこれら
膜厚及び組成の経時変化をもたらすことかなくなり従来
に比較してより長時間のスパッタリングを行うことか可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第11図はこの発明に係る図であって、第1
図はこの発明の一実施例を示すプレーナマグネトロン型
スパッタリング装置用の磁界発生装置の断面構造図、第
2図は補助励磁コイルによる起磁力とターゲット板表面
上に形成された磁界の垂直成分Hvかセロになるターゲ
ット板中心点からの位置Pとの関係を示す図、第3図は
補助励磁コイルによる起磁力と第2図の位置Pてのター
ゲット板に平行な磁界の強さHhとの関係を示す図、第
4図と第5図(a)及び第5図(b)は補助励磁電流の
時間的変化を示す図、第6図はスパッタ積算投入電力1
00 k w hにおけるターゲット板表面での侵食形
状を示す図、第7図は基板半径方向の位置と基板での成
膜速度との関係を示す図、第8図は基板半径方向の位置
と形成されたTbFeCo薄膜のTb含有量との関係を
示す図、第9図はスパッタ積算投入電力と形成されたT
bFeCo薄膜のTb含有量との関係を示す、第10図
は、比透磁率μか異なる場合における、補助励磁コイル
による起磁力とターゲット板表面上に形成された磁界の
垂直成分Hvかゼロになるターゲット板中心点からの位
置Pとの関係を示す図であり、第11図は補助励磁コイ
ルによる起磁力と第10図の位置Pてのターゲット板に
平行な磁界の強さHhとの関係を示す図、第12図及び
第13図はプレーナマグネトロン型スパッタリング装置
用の従来の磁界発生装置の断面構造図である。 l 主磁界用電磁石、2−主コア、 2a−中心磁極体、2b−周辺磁極体、2C−主ヨーク
、3−主励磁コイル、4−補助磁界用電磁石、5 補助
コア、5b  内側磁極体、 5a  補助中心磁極体、5C外側磁極体、6 補助励
磁コイル、6a−内側励磁コイル、6b−外側励磁コイ
ル、7−電流供給装置、TP−ターゲット板、TB3−
ターゲット裏板、アースンールト、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ターゲット板裏面の中心部にその磁極面を近接
    して位置させた中心磁極体と、この中心磁極体の周囲に
    その磁極面をターゲット板裏面に近接して位置させた環
    状の周辺磁極体と、これらの磁極体の後端を接続する磁
    性体でなるヨーク部とによりコアが形成され、このコア
    の前記中心磁極体と前記周辺磁極体との間に励磁コイル
    が配置された電磁石を備えたプレーナマグネトロン型ス
    パッタリング装置用の磁界発生装置において、 前記中心磁極体と前記周辺磁極体との間に、略山型状断
    面を持つ環状のコアの両溝部に励磁コイルが配置された
    補助磁界用電磁石を、その各磁極面をターゲット板裏面
    に近接させて配置し、この補助磁界用電磁石の励磁コイ
    ルに供給する電流値を変化させる電流供給装置を有して
    いることを特徴とするプレーナマグネトロン型スパッタ
    リング装置用の磁界発生装置。
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