JPH05247478A - 燃料移送用チューブ - Google Patents
燃料移送用チューブInfo
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- JPH05247478A JPH05247478A JP4843192A JP4843192A JPH05247478A JP H05247478 A JPH05247478 A JP H05247478A JP 4843192 A JP4843192 A JP 4843192A JP 4843192 A JP4843192 A JP 4843192A JP H05247478 A JPH05247478 A JP H05247478A
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
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Abstract
のいずれでも使用できる燃料移送用チューブを提供する
こと。 【構成】 熱溶融性ふっ素樹脂で構成された内層と、こ
れよりも外側のエチレン・ビニルアルコール共重合体で
構成された層を有するものとしている。
Description
を移送するためのチューブ(本明細書では、燃料移送用
チューブという)に関するものである。
は、既に、A.金属により構成されたチューブ、B.ナ
イロン11,12により構成されたチューブ、C.最内
層がナイロン6,12やポレオレフィン,エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体により構成されたチューブ、
D.その他の構成のチューブが提案されている。
用いて、(1)アルコール及びガソリンの透過性試験、
(2)柔軟性評価試験を行った(この試験では、外径8
mm、内径6mmのチューブを使用しており、この場合の透
過性試験及び柔軟性評価試験の(3)評価基準も示す)
ところ、以下の表1に示す試験結果が得られた。 〔試験の方法〕 (1)透過性試験 外径8mm,内径6mmのチューブ1000mmに各サンプル
液を封入し、60℃のオーブン中に放置し、重量減少の
経時変化を追跡した。
り、時間1日当たりに換算し、この値を透過性(透過速
さ:g/m・日)を表す尺度とした。 (サンプル液) レギュラーガソリン:市中のガソリンスタンドで入手
できるものをそまま使用した。
イソオクタンを体積比で1対1に混合したものを使用し
た。 メタノール:試薬級メタノールをそのまま使用した。 FAM15:ヒューエルCとメタノールを体積比で8
5対15に混合したものを使用した。 (2)柔軟性評価試験 400mmのチューブ端末を保持し、半径100mmの半円
形状板の上に沿せて180°巻き付けるために必要な荷
重を求め、チューブの柔軟性を表す尺度とした。 (3)評価基準(外径8mm,内径6mmのチューブの場
合) 透過性(透過速さ) レギュラーガソリン:0.005g/m・日 以下 ヒューエルC :0.005g/m・日 以下 メタノール :0.2 g/m・日 以下 FAM15 :0.2 g/m・日 以下 柔軟性 1.0kgf 以下 〔試験結果〕
とから、比較例のものでは、ガソリンの透過性及びアル
コールの透過性及び柔軟性についてクリアーしているも
のがないことが判る。
上記性質のうち特に透過性についてクリヤーしているチ
ューブ、即ち、アルコール、ガソリン及びこれらの混合
燃料のいずれでも使用できる燃料移送用チューブを提供
することを課題とする。
ューブは、熱溶融性ふっ素樹脂で構成された内層と、こ
れよりも外側のエチレン・ビニルアルコール共重合体で
構成された層を有するものとしている。
溶融性ふっ素樹脂で構成された層により、ガソリンはエ
チレン・ビニルアルコール共重合体で構成された層によ
り、それぞれ透過がほぼ阻止されることとなり、更に、
内層を熱溶融性ふっ素樹脂で構成させてあるから、耐燃
料油性、耐サワーガソリン性、非溶出性に優れたものと
なる。
図面に従って説明する。 (実施例1)この実施例のチューブは、図1に示すよう
に、五層で構成され且つ外径8mm、内径6mmに設定して
あり、前記層は内部から外部にかけて、0.2mm 厚のポリ
ふっ化ビニリデンPVDF層11、0.05mm厚の酸変性エ
チレン・アクリル酸エチル共重合体層12、0.1mm 厚の
エチレン・ビニルアルコール共重合体層13、0.05mm厚
の変性ポリオレフィン層14、0.6mm 厚の可塑化ナイロ
ン11層15の順序で積層したものである。
した値と上記した評価基準値から、不透過性及び柔軟性
に非常に優れていることが判る。 (実施例2)この実施例のチューブは、図2に示すよう
に、六層で構成され且つ外径8mm、内径6mmに設定して
あり、前記層は内部から外部にかけて、0.3mm 厚のエチ
レン・4ふっ化エチレン共重合体ETFE層21、0.05
mm厚のエチレン・アクリル酸メチル・メタクリル酸グリ
シジル共重合体22層、0.05mm厚の変性ポリオレフィン
層23、0.1mm 厚のエチレン・ビニルアルコール共重合
体層24、0.1mm 厚の変性ポリオレフィン層25、0.5m
m 厚の可塑化ナイロン11層26の順序で積層したもの
である。
の表2に示した値と上記した評価基準値から不透過性及
び柔軟性に非常に優れていることが判る。 (実施例3)この実施例のチューブは上記した実施例2
とほぼ同様の構成としてあるが、層22,23に変えて
エポキシ系接着剤層としている。このため、エポキシ系
接着剤の濡れ性、接着力を高めるためにエチレン・4ふ
っ化エチレン共重合体ETFE層21の表面を処理して
ある。
の表2に示した値と上記した評価基準値から不透過性及
び柔軟性に非常に優れていることが判る。 (実施例4)この実施例のチューブは、六層で構成され
且つ外径8mm、内径6mmに設定してあり、前記層は内部
から外部にかけて、0.1mm 厚のポリふっ化ビニリデンP
VDF層、0.05mm厚のエチレン・メタクリル酸グリシジ
ル共重合体層、0.05mm厚の変性ポリオレフィン層、0.1m
m 厚のエチレン・ビニルアルコール共重合体層、0.1mm
厚の変性ポリオレフィン層、0.6mm 厚の高密度ポリエチ
レン層の順序で積層したものである。
した値と上記した評価基準値から、不透過性及び柔軟性
に非常に優れていることが判る。上記した実施例1、
2、4のチューブの成形方法としては、それ自体が公知
の共押出成形、押出コーティングなど任意のものが採用
でき、特に、5基又は6基の押出機と多層チューブダイ
を用いて行う共押出成形を使用すれば効率的にエンドレ
スチューブを得ることができる。
TFEチューブを成形した後にこれの表面をコロナ放電
処理し、処理した面にエポキシ系接着剤を塗布する、
このチューブに三種三層のダイから押出された外層を被
覆するという順序で成形できる。尚、上記した実施例は
全て五層又は六層のチューブとしたが、少なくとも熱溶
融性ふっ素樹脂で構成された内層とエチレン・ビニルア
ルコール共重合体で構成された層の二層が存在すればよ
い。
ついての定義等を示すと共に、従来の技術の欄に記載し
た試験方法と同様の方法によって得られた結果を表2に
示す。 〔樹脂のうち主要なものの定義〕 (エチレン・ビニルアルコール共重合体)本発明で使用
するエチレン・ビニルアルコール共重合体とは、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体をケン化して得られるものであ
り、通常、エチレン含有量が60モル%以下、ケン化度
が90%以上のものが好適に使用される。
な酸化防止剤、成形加工助剤等の添加剤が配合されてい
てもよいし、また、上記EVOHの加工性を改良する目
的でビニルアルコール含有量が上記範囲より少ないエチ
レン・ビニルアルコール共重合体が少量配合されていて
もよい。 (熱溶融性ふっ素樹脂)ふっ素樹脂は元来、耐蝕、耐薬
品性に優れている他、非吸水性、耐摩耗性、非粘着性、
自己潤滑性、耐熱・耐寒性、耐候性等でも非常に優れた
樹脂である。
チレンの溶融粘度は380℃で、109 〜1012ポイズ
もあり、熱可塑性樹脂でありながら熱可塑性に乏しく通
常の溶融成形はできない。従って、本発明で使用するふ
っ素樹脂は、熱可塑性で押出成形が可能であるポリふっ
化ビニリデン樹脂(以下PVDFと略す)、エチレン・
4ふっ化エチレン共重合樹脂(ETFE),ふっ化ビニ
ル樹脂(PVF)、エチレン・塩化3ふっ化エチレン共
重合樹脂(E・CTFE),3ふっ化塩化エチレン樹脂
(PCTFE)、4ふっ化エチレン・6ふっ化ポロピレ
ン共重合樹脂(FEP)、4ふっ化エチレン・パーフロ
ロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA)、4ふっ化
エチレン・6ふっ化プロピレン・パーフロロアルコキシ
エチレン共重合樹脂(EPA)などである。
の接着性の点からPVDF、ETFEが特に好ましい。 (ポリふっ化ビニリデン樹脂)本発明で使用するポリふ
っ化ビニリデン樹脂(PVDF)とは、ふっ化ビニリデ
ンのホモポリマー、又は、ふっ化ビニリデンと共重合可
能な単量体との共重合体をいう。共重合可能な単量体と
しては、例えばふっ化ビニル、4ふっ化エチレン、3ふ
っ化塩化エチレン、6ふっ化プロピレンなどがある。 (エチレン・4ふっ化エチレン共重合樹脂)本発明で使
用するエチレン・4ふっ化エチレン共重合樹脂として
は、エチレン/4ふっ化エチレンのモル比が30/70
〜60/40の範囲であり、場合によっては少量の他の
共重合可能な単量体との共重合体である。 (最内層と中間層との接着)一般にふっ素樹脂は非粘着
性のため、他基材との接着が困難である。
提案されているが、本発明の主旨に反しない限り、特に
接着手段を限定するものではない。接着方法としては、
ふっ素樹脂と接着する他基材としての接着性樹脂が提案
されている。例えば、特定のエチレン・アクリル酸エス
テル共重合体やエチレン・酢酸ビニル共重合体またはそ
れらの変性物、エポキシ基含有ポリオレフィン、ふっ化
ビリニデンをグラフトした共重合体とメチルメタクリレ
ート系重合体との樹脂組成物等が知られている。
を向上させる方法が知られているが、この例としては、
アルカリ金属をアンモニアまたはナフタレンを分散させ
た液に浸漬して処理する方法やコロナ放電、プラズマ放
電、スパッタエッチング等で処理する方法があり、これ
らの条件等は公知技術によって適宜決定される。 (中間層より外側の層)最内層に熱溶融性ふっ素樹脂を
用い、接着層を介し、その外側にエチレン・ビニルアル
コール共重合樹脂を配したチューブ構成であれば、その
外側の他の基材の有無については、特に限定する必要は
ない。
薄い場合には、チューブを曲げた時にチューブが座屈す
る(折れて流体を遮断してしまう)こと、またチューブ
端末を他の機器に接続するために継手が必要となるが、
その場合に、適切な肉厚が必要となること、さらにチュ
ーブの最外層に求められる特性として、耐候性、耐外傷
性、耐摩耗性、柔軟性、難燃性、着色性、印刷性、帯電
防止性、電気絶縁性、耐圧性などが考えられることなど
から、通常、最外層に要求される特性を備えた他の基材
が積層されていることが好ましい。
体積固有抵抗値が102 〜109 Ω・cm程度の樹脂を適
用すれば良いし、耐圧力が求められる場合は、繊維でブ
レード層を設けることも可能である。 〔試験結果〕
ものであるから、次の効果を有する。上記した作用の欄
の内容から、アルコール、ガソリン及びこれらの混合燃
料のいずれでも使用でき、更に、耐燃料油性、耐サワー
ガソリン性、ガソリン不透過性、非溶出性に優れた燃料
移送用チューブを提供できた。
ブの断面斜視図。
ブの断面斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱溶融性ふっ素樹脂で構成された内層
と、これよりも外側のエチレン・ビニルアルコール共重
合体で構成された層を有する燃料移送用チューブ。 - 【請求項2】 熱溶融性ふっ素樹脂が、ポリふっ化ビニ
リデン系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の燃
料移送用チューブ。 - 【請求項3】 熱溶融性ふっ素樹脂が、エチレン・4ふ
っ化エチレン共重合樹脂であることを特徴とする請求項
1記載の燃料移送用チューブ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04843192A JP3218440B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 燃料移送用チューブ |
DE69311403T DE69311403T2 (de) | 1992-03-05 | 1993-03-03 | Brennstoffübertragendes Rohr |
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Publications (2)
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ID=12803165
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3218440B2 (ja) |
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-
1992
- 1992-03-05 JP JP04843192A patent/JP3218440B2/ja not_active Expired - Lifetime
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