JPH05247280A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH05247280A JPH05247280A JP8264192A JP8264192A JPH05247280A JP H05247280 A JPH05247280 A JP H05247280A JP 8264192 A JP8264192 A JP 8264192A JP 8264192 A JP8264192 A JP 8264192A JP H05247280 A JPH05247280 A JP H05247280A
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- Japan
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- flame
- resin composition
- retardant resin
- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、高い難燃性と優れた耐熱性を得る
ことを目的とする。 【構成】 本発明の難燃性樹脂組成物は、１００重量部
のエチレン系コポリマに５〜５０重量部のエチレンビス
・テトラプロモフタイルイミド，及び５〜５０重量部の
パークロロシクロペンタデカンを含有させた構成を有し
ている。
ことを目的とする。 【構成】 本発明の難燃性樹脂組成物は、１００重量部
のエチレン系コポリマに５〜５０重量部のエチレンビス
・テトラプロモフタイルイミド，及び５〜５０重量部の
パークロロシクロペンタデカンを含有させた構成を有し
ている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性樹脂組成物に関
し、特に、高い難燃性を有すると共に、耐熱性に優れた
難燃性樹脂組成物に関する。
し、特に、高い難燃性を有すると共に、耐熱性に優れた
難燃性樹脂組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来からポリオレフィンの難燃化には塩
素化ポリエチレンや塩素化パラフィン等のハロゲン化ポ
リオレフィンや、臭素系や塩素系の添加型のハロゲン系
難燃剤や、水酸化マグネシウム，水酸化アルミニウム等
の水酸化物を用いたノンハロゲン難燃剤が用いられてい
る。
素化ポリエチレンや塩素化パラフィン等のハロゲン化ポ
リオレフィンや、臭素系や塩素系の添加型のハロゲン系
難燃剤や、水酸化マグネシウム，水酸化アルミニウム等
の水酸化物を用いたノンハロゲン難燃剤が用いられてい
る。
【０００３】ハロゲン化ポリオレフィンは、それ自体ベ
ースポリマとして使用できるが、他のポリオレフィンと
ブレンドして用いるのが一般的である。ハロゲン系難燃
剤はベースポリマに添加して用いられる。これらのブレ
ンド型，及び添加型ハロゲン系難燃剤は樹脂組成物に高
い難燃性を付与することができる。一方、ノンハロゲン
難燃剤は、燃焼時に水を生成し、これによって燃焼を抑
制する。このため、有毒ガスの発生は殆どないのが利点
である。
ースポリマとして使用できるが、他のポリオレフィンと
ブレンドして用いるのが一般的である。ハロゲン系難燃
剤はベースポリマに添加して用いられる。これらのブレ
ンド型，及び添加型ハロゲン系難燃剤は樹脂組成物に高
い難燃性を付与することができる。一方、ノンハロゲン
難燃剤は、燃焼時に水を生成し、これによって燃焼を抑
制する。このため、有毒ガスの発生は殆どないのが利点
である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の難燃性
樹脂組成物によると、ハロゲン系難燃剤は燃焼時にハロ
ゲン化水素などの腐食性ガスを生成する欠点があり、ノ
ンハロゲン系難燃剤は十分な難燃性を得るためには多量
の添加を必要とし、そのため機械特性が低下する欠点が
ある。更に、これらの難燃剤は耐熱性を低下させる欠点
があり、良好な耐熱性を持たせるには多量の酸化防止剤
を添加しなければならず、このためブルームやブリード
を引き起こす原因となっていた。
樹脂組成物によると、ハロゲン系難燃剤は燃焼時にハロ
ゲン化水素などの腐食性ガスを生成する欠点があり、ノ
ンハロゲン系難燃剤は十分な難燃性を得るためには多量
の添加を必要とし、そのため機械特性が低下する欠点が
ある。更に、これらの難燃剤は耐熱性を低下させる欠点
があり、良好な耐熱性を持たせるには多量の酸化防止剤
を添加しなければならず、このためブルームやブリード
を引き起こす原因となっていた。
【０００５】従って、本発明の目的は高い難燃性を有す
ると共に、耐熱性に優れた難燃性樹脂組成物を提供する
ことである。
ると共に、耐熱性に優れた難燃性樹脂組成物を提供する
ことである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、高い難燃性と優れた耐熱性を得るため、１００重量
部のエチレン系コポリマに、５〜５０重量部のエチレン
ビス・テトラブロモフタルイミド，及び５〜５０重量部
のパークロロシクロペンタデカンを含有させた難燃性樹
脂組成物を提供するものである。
み、高い難燃性と優れた耐熱性を得るため、１００重量
部のエチレン系コポリマに、５〜５０重量部のエチレン
ビス・テトラブロモフタルイミド，及び５〜５０重量部
のパークロロシクロペンタデカンを含有させた難燃性樹
脂組成物を提供するものである。
【０００７】本発明に使用するエチレン系コポリマとは
エチレン−酢酸ビニル共重合体や、エチレンメタクリレ
ート，エチレンエチルアクリレート，エチレンメタルメ
タクリレート，直鎖状低密度ポリエチレン，超低密度ポ
リエチレン，エチレンプロピレンゴム，エチレンプロピ
レンジエン三元共重合体，エチレンブチルアクリレート
等である。
エチレン−酢酸ビニル共重合体や、エチレンメタクリレ
ート，エチレンエチルアクリレート，エチレンメタルメ
タクリレート，直鎖状低密度ポリエチレン，超低密度ポ
リエチレン，エチレンプロピレンゴム，エチレンプロピ
レンジエン三元共重合体，エチレンブチルアクリレート
等である。
【０００８】エチレンビス・テトラブロモフタルイミ
ド，及びパークロロシクロペンタデカンは、５重量部以
下では良好な難燃性が得られず、５０重量部以上では難
燃性の低下やブルームを引き起こす。また、これらは各
々単独では耐熱性を低下させる傾向が強いが、併用する
とこれを抑える効果を生み出す。これらのハロゲン系難
燃剤に三酸化アンチモンや五酸化アンチモンのような無
機系難燃剤を加えると、より高い難燃性が得られる。必
要に応じて架橋を行うことができるが、架橋は硫黄，有
機過酸化物，電子線等を用いることができる。更に、架
橋助剤，酸化防止剤，無機充填剤，カーボンブラック，
着色剤，滑剤等を適当量加えても良い。
ド，及びパークロロシクロペンタデカンは、５重量部以
下では良好な難燃性が得られず、５０重量部以上では難
燃性の低下やブルームを引き起こす。また、これらは各
々単独では耐熱性を低下させる傾向が強いが、併用する
とこれを抑える効果を生み出す。これらのハロゲン系難
燃剤に三酸化アンチモンや五酸化アンチモンのような無
機系難燃剤を加えると、より高い難燃性が得られる。必
要に応じて架橋を行うことができるが、架橋は硫黄，有
機過酸化物，電子線等を用いることができる。更に、架
橋助剤，酸化防止剤，無機充填剤，カーボンブラック，
着色剤，滑剤等を適当量加えても良い。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の難燃性樹脂組成物を表１に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
【表１】
【００１０】表１に示した各成分（重量部）を、１００
〜１２０℃に保持された６インチロールで混練した。こ
れを更に１２０℃，１分間プレスで予備成形し、水蒸気
架橋（１２ｋｇ／ｃｍ2 ×３分）を行って厚さ１ｍｍの
シートを作成した。架橋は有機過酸化物（ジクミルパー
オキサイド）を用いて化学架橋を行った。耐熱老化性の
評価試験はＵＬ Ｓｕｂｊｅｃｔ７５８に、難燃性の評
価はＪＩＳ Ｄ−１２０１に各々準じて行った。
〜１２０℃に保持された６インチロールで混練した。こ
れを更に１２０℃，１分間プレスで予備成形し、水蒸気
架橋（１２ｋｇ／ｃｍ2 ×３分）を行って厚さ１ｍｍの
シートを作成した。架橋は有機過酸化物（ジクミルパー
オキサイド）を用いて化学架橋を行った。耐熱老化性の
評価試験はＵＬ Ｓｕｂｊｅｃｔ７５８に、難燃性の評
価はＪＩＳ Ｄ−１２０１に各々準じて行った。
【００１１】耐熱性をみると、エチレンビス・テトラブ
ロモフタルイミド，及びパークロロシクロペンタデカン
を各々単独に使用した場合に比べ、明らかに併用の効果
がみられる。特に、パークロロシクロペンタデカン単独
では耐熱性の低下が顕著である。この併用による相乗効
果は、１：１の割合が最も良好である。また、これらの
難燃剤は、はじめに制限した量を超えると耐熱性を低下
させ、ブルームを生じることも確認された。ハロゲン系
難燃剤を用いた系では、難燃性の目安である酸素指数が
２８以上あれば、ＵＬ難燃規格の垂直燃焼試験（ＶＷ−
１）に合格することができると考えられるので、本発明
の実施例が高い難燃性を示していることがわかる。
ロモフタルイミド，及びパークロロシクロペンタデカン
を各々単独に使用した場合に比べ、明らかに併用の効果
がみられる。特に、パークロロシクロペンタデカン単独
では耐熱性の低下が顕著である。この併用による相乗効
果は、１：１の割合が最も良好である。また、これらの
難燃剤は、はじめに制限した量を超えると耐熱性を低下
させ、ブルームを生じることも確認された。ハロゲン系
難燃剤を用いた系では、難燃性の目安である酸素指数が
２８以上あれば、ＵＬ難燃規格の垂直燃焼試験（ＶＷ−
１）に合格することができると考えられるので、本発明
の実施例が高い難燃性を示していることがわかる。
【００１２】以上の結果から本発明の組成物が難燃性
で、優れた耐熱性を有していることがわかる。
で、優れた耐熱性を有していることがわかる。
【００１３】尚、本発明の難燃性樹脂組成物は、電線ケ
ーブルの被覆材としては勿論、パッキンや防水シートと
しても使用できる。
ーブルの被覆材としては勿論、パッキンや防水シートと
しても使用できる。
【００１４】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の難燃性樹脂
組成物によると、１００重量部のエチレン系コポリマ
に、５〜５０重量部のエチレンビス・テトラブロモフタ
ルイミド，及び５〜５０重量部のパークロロシクロペン
タデカンを含有させたため、高い難燃性と優れた耐熱性
を得ることができる。このため、電線・ケーブル等の絶
縁材料として極めて有用である。
組成物によると、１００重量部のエチレン系コポリマ
に、５〜５０重量部のエチレンビス・テトラブロモフタ
ルイミド，及び５〜５０重量部のパークロロシクロペン
タデカンを含有させたため、高い難燃性と優れた耐熱性
を得ることができる。このため、電線・ケーブル等の絶
縁材料として極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項１】 １００重量部のエチレン系コポリマに対
し、５〜５０重量部のエチレンビス・テトラブロモフタ
ルイミド，及び５〜５０重量部のパークロロシクロペン
タデカンを含むことを特徴とする難燃性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08264192A JP3149515B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08264192A JP3149515B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 難燃性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05247280A true JPH05247280A (ja) | 1993-09-24 |
| JP3149515B2 JP3149515B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=13780060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08264192A Expired - Fee Related JP3149515B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3149515B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1318497C (zh) * | 2004-04-09 | 2007-05-30 | 陆亚建 | 聚乙烯丙纶高分子复合阻燃防水卷材及其生产方法 |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP08264192A patent/JP3149515B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1318497C (zh) * | 2004-04-09 | 2007-05-30 | 陆亚建 | 聚乙烯丙纶高分子复合阻燃防水卷材及其生产方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3149515B2 (ja) | 2001-03-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |