JPH05246704A - 人工ダイヤモンドまたは人工ダイヤモンド粉末の製造法 - Google Patents

人工ダイヤモンドまたは人工ダイヤモンド粉末の製造法

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JPH05246704A
JPH05246704A JP4271155A JP27115592A JPH05246704A JP H05246704 A JPH05246704 A JP H05246704A JP 4271155 A JP4271155 A JP 4271155A JP 27115592 A JP27115592 A JP 27115592A JP H05246704 A JPH05246704 A JP H05246704A
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JP
Japan
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artificial diamond
months
powder
laser beam
glassy carbon
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Withdrawn
Application number
JP4271155A
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English (en)
Inventor
Yuzo Osawa
雄三 大沢
Ikuro Suzuki
育郎 鈴木
Noribumi Kikuchi
則文 菊池
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/25Diamond
    • C01B32/26Preparation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生成率のよい人工ダイヤモンドまたは人工ダ
イヤモンド粉末の製造法に関する。 【構成】 (1) レーザービームを照射したガラス状
炭素材を100torr以下の減圧、真空雰囲気中に3ヶ月
以上放置の時効処理を施す人工ダイヤモンドの製造法。 (2) 連続的に供給されるガラス状炭素粉末にレーザ
ービームを照射し、このレーザービームを照射したガラ
ス状炭素粉末を100torr以下の減圧、真空雰囲気中に
3ヶ月以上放置の時効処理を施す人工ダイヤモンド粉末
の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人工ダイヤモンドま
たは人工ダイヤモンド粉末を効率よく製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザービームをガラス状炭素材
の表面部に照射しながらガラス状炭素材の表面に沿って
連続的に相対移動させ、上記ガラス状炭素材を部分溶融
し飛散させ、得られた溶融部分、部分溶融部周辺および
溶融飛散部分をダイヤモンド化する人工ダイヤモンドの
製造法は知られている(特開平2−55212号公報、
特開平3−88707号公報、特開平3−164417
号公報などを参照)。
【0003】上記人工ダイヤモンドの製造法で使用する
ガラス状炭素材は、「化学便覧」や「セラミック辞典」
などに紹介されているように、「有機物質の固相熱分解
によって製造される一連の硬質炭素」をいい、高強度お
よび高硬度を有し、かつ耐酸化性にもすぐれた不通気性
のものであり、一般にも市販されている。
【0004】上記人工ダイヤモンドの製造法は大がかり
な設備を必要とせず、一般に使用されているレーザービ
ームを市販のガラス状炭素材に照射するだけで簡単に人
工ダイヤモンドを製造することができるという長所をも
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の人
工ダイヤモンドの製造法では、人工ダイヤモンドの生成
率が極めて小さく、さらに、一般に人工ダイヤモンドは
粉末として使用されることが多いが、上記従来の方法で
は人工ダイヤモンド粉末を効率よく量産することはでき
なかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
かかる課題を解決すべく研究を行っていたところ、
(a) レーザービームをガラス状炭素材の表面に沿っ
て連続的に相対移動させることにより得られたガラス状
炭素材の溶融部分、部分溶融周辺および溶融飛散部分
を、100Torr以下の減圧、真空雰囲気中に3ヶ月以上
放置の時効処理を施すと、約3ヶ月経過を境としてダイ
ヤモンド化が3ヶ月前より一層進行し、人工ダイヤモン
ドの生成率が向上する、(b) 連続的に供給されるガ
ラス状炭素粉末にレーザービームを照射すると効率よく
ガラス状炭素粉末にレーザービームを照射することがで
き、上記レーザービームが照射されたガラス状炭素粉末
を100Torr以下の減圧、真空雰囲気中に3ヶ月以上保
持の時効処理を施すと、人工ダイヤモンド粉末の生成率
が向上する、などの知見を得たのである。
【0007】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、(1) レーザービームを照射した
ガラス状炭素材を100Torr以下の減圧、真空雰囲気中
に3ヶ月以上放置の時効処理を施す人工ダイヤモンドの
製造法、(2) 連続的に供給されるガラス状炭素粉末
にレーザービームを照射し、このレーザービームが照射
されたガラス状炭素粉末を100Torr以下の減圧、真空
雰囲気中に3ヶ月以上放置の時効処理を施す人工ダイヤ
モンド粉末の製造法、に特徴を有するものである。
【0008】上記レーザービームを照射したガラス状炭
素材またはガラス状炭素粉末を100Torr以下の減圧、
真空雰囲気中に3ヶ月以上放置の時効処理を施すことが
必要であるとした理由は、大気中に3ヶ月以上放置して
も人工ダイヤモンドの生成率の向上はほとんど認められ
なかったことによるものである。
【0009】
【実施例】
実施例1〜4 まず、原料として外径:50mm×厚さ:3mmの寸法をも
った円盤状ガラス状炭素材(東海カーボン株式会社製G
C−20)を用意し、このガラス状炭素材をターゲット
として反応容器内に設置された縦横方向に水平移動可能
な台板上に載置して固定する。
【0010】一方、反応容器の頂部から上記ターゲット
と垂直方向にレーザービーム照射用窓を配置し、この状
態で、まず反応容器内を10-3〜10-4torrの圧力まで
真空引きし、ついで反応容器内に圧力:500torrのヘ
リウムガスを流しながら、炭酸ガスレーザービーム発生
装置から出力密度:1×106 W/cm2 のレーザービー
ムを上記ガラス状炭素材ターゲットの表面に向けて、 ビーム幅:1mm、 ターゲットに対する横方向の移動速度:3cm/min.、 ターゲットに対する縦方向の移動速度:0.3cm/mi
n.、 の条件で30分間照射し、部分溶融あるいは昇華させて
粉末状に飛散させたのち、これを、 (イ) 真空度:1×10-3torr(実施例1)、 (ロ) 真空度:1×10-2torr(実施例2)、 (ハ) 真空度:1×10-1torr(実施例3)、 (ニ) 真空度:100 torr(実施例4)、 の真空雰囲気中に、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、
5ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、18ヶ月、24ヶ月、および
36ヶ月それぞれ保持の時効処理を施し、人工ダイヤモ
ンドの生成量を測定し、その結果を図1に示した。
【0011】なお、上記実施例1〜4における人工ダイ
ヤモンドの生成率は、レーザービームを照射したガラス
状炭素材ターゲットおよびその周囲に飛散した飛散物な
どをすべて回収し、上記ガラス状炭素材ターゲットは粉
砕し、これら粉砕したガラス状炭素材および飛散物など
を50℃に温めた王水(硝酸:塩酸比=1:3)に浸漬
し、約9時間放置し、ガラス状炭素材を溶解し、人工ダ
イヤモンドのみを取り出し、水洗いし、乾燥して秤量す
ることにより測定した。
【0012】比較例1〜2 上記実施例でレーザービーム照射したガラス状炭素材タ
ーゲットを (ホ) 真空度:300torr(比較例1) (ヘ) 大気中(760torr)(比較例2) の雰囲気中に、それぞれ1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ
月、5ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、18ヶ月、24ヶ月、お
よび36ヶ月放置の時効処理を施し、人工ダイヤモンド
の生成量を上記実施例1〜4と同様にして測定し、その
結果を図1に示した。
【0013】図1の結果から、100torr以下の減圧、
真空雰囲気中に3ヶ月以上放置の時効処理を施すことに
より人工ダイヤモンドの生成量が増加することがわか
る。
【0014】実施例5〜8および比較例3〜4 平均粒径:5μmのガラス状炭素粉末を用意し、このガ
ラス状炭素粉末をHeガスをキャリアーガスとして毎分
1.0g/min.の割合でチャンバーに供給し、この粉末
流に直交する方向からCW,TEM20モードのCO2
レーザーを照射したのち回収し、表1に示される雰囲気
中に表1に示される期間放置し、実施例1〜4と同様に
して人工ダイヤモンド粉末のみを取り出し、その回収率
(%)を測定してそれらの結果を表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示される結果から、100torr以下
の減圧、真空雰囲気中に2ヶ月放置しても人工ダイヤモ
ンド粉末の回収率は向上しないが、4ヶ月放置すると人
工ダイヤモンド粉末の回収率が向上することから、約3
ヶ月放置を境にして人工ダイヤモンド粉末の生成率は向
上することがわかる。しかし、300torrの減圧、真空
雰囲気および大気圧中に3ヶ月以上放射しても人工ダイ
ヤモンド粉末の回収率は向上しないこともわかる。
【0017】
【発明の効果】この発明によると、レーザービームを照
射したガラス状炭素材を100torr以下の減圧、真空雰
囲気に3ヶ月以上放置の時効処理を施すことにより、人
工ダイヤモンドの生成率を高めることができ、さらにガ
ラス状炭素粉末にレーザービームを照射したのち100
torr以下の減圧、真空雰囲気中に3ヶ月以上放置の時効
処理を施すことにより人工ダイヤモンド粉末を効率よく
製造することができ、工業上有用な効果をもたらすもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】時効処理の放置期間を横軸にとり、その放置期
間経過後の人工ダイヤモンドの生成量を縦軸にとったグ
ラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザービームを照射したガラス状炭素
    材を100Torr以下の減圧、真空雰囲気中に3ヶ月以上
    放置の時効処理を施すことを特徴とする人工ダイヤモン
    ドの製造法。
  2. 【請求項2】 連続的に供給されるガラス状炭素粉末に
    レーザービームを照射し、このレーザービームを照射し
    たガラス状炭素粉末を100Torr以下の減圧、真空雰囲
    気中に3ヶ月以上放置の時効処理を施すことを特徴とす
    る人工ダイヤモンド粉末の製造法。
JP4271155A 1992-01-08 1992-09-14 人工ダイヤモンドまたは人工ダイヤモンド粉末の製造法 Withdrawn JPH05246704A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-19554 1992-01-08
JP1955492 1992-01-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05246704A true JPH05246704A (ja) 1993-09-24

Family

ID=12002539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4271155A Withdrawn JPH05246704A (ja) 1992-01-08 1992-09-14 人工ダイヤモンドまたは人工ダイヤモンド粉末の製造法

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JP (1) JPH05246704A (ja)

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Effective date: 19991130