JPH0524661Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0524661Y2 JPH0524661Y2 JP1986107709U JP10770986U JPH0524661Y2 JP H0524661 Y2 JPH0524661 Y2 JP H0524661Y2 JP 1986107709 U JP1986107709 U JP 1986107709U JP 10770986 U JP10770986 U JP 10770986U JP H0524661 Y2 JPH0524661 Y2 JP H0524661Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- paper
- silicone
- conveyor belt
- belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Belt Conveyors (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本考案は給紙用ベルト、とくには複写機、フア
クシミリ等の事務機器等に有用な給紙用搬送ベル
トに関するものである。
クシミリ等の事務機器等に有用な給紙用搬送ベル
トに関するものである。
（従来技術とその問題点）
従来、複写機、フアクシミリ等の事務機器にお
ける給紙手段としては各種の合成ゴムまたは合成
ゴムスポンジからなるベルトが使用されている。
このベルトは駆動軸あるいは駆動車を介して回転
が伝達されるが、やや伸ばした状態でセツトする
構造となつている。このため長期間使用すると、
このゴムベルトの伸び歪みによつて徐々にたるみ
が発生し、給紙ができなくなるという問題があつ
た。さらに複写された紙には複写機で使用されて
いるオフセツト防止用のシリコーンオイルが微量
付着しているため、このオイルが前述のベルト表
面に移行し、ベルトの摩擦係数を低下させる。摩
擦係数が小さくなると、コピー紙とベルト間でス
リツプ現象を引起こす。また、この付着したシリ
コーンオイルがコピー紙の紙粉を吸着するため摩
擦係数の低下に一層の拍車をかける。同様のこと
が、コピー紙を多用するフアクシミリの給紙ベル
トにも発生し、その解決策が望まれていた。
ける給紙手段としては各種の合成ゴムまたは合成
ゴムスポンジからなるベルトが使用されている。
このベルトは駆動軸あるいは駆動車を介して回転
が伝達されるが、やや伸ばした状態でセツトする
構造となつている。このため長期間使用すると、
このゴムベルトの伸び歪みによつて徐々にたるみ
が発生し、給紙ができなくなるという問題があつ
た。さらに複写された紙には複写機で使用されて
いるオフセツト防止用のシリコーンオイルが微量
付着しているため、このオイルが前述のベルト表
面に移行し、ベルトの摩擦係数を低下させる。摩
擦係数が小さくなると、コピー紙とベルト間でス
リツプ現象を引起こす。また、この付着したシリ
コーンオイルがコピー紙の紙粉を吸着するため摩
擦係数の低下に一層の拍車をかける。同様のこと
が、コピー紙を多用するフアクシミリの給紙ベル
トにも発生し、その解決策が望まれていた。
（問題点を解決するための手段）
本考案による給紙用搬送ベルトは、合成ゴム層
に、補強クロス層および表皮を研摩機などにより
除かれて、そのセルが表面に露出した研摩面を有
するシリコーンスポンジ層を順次積み重ね、各層
間を接着固定してなるもので、駆動軸に接する最
内層の合成ゴム層に補強クロス層を積層すること
によつて伸び歪みをなくすと共に、コピー紙に微
量に付着したオフセツト防止用のシリコーンオイ
ルは給紙面となるシリコーンスポンジ層内に吸収
でき、さらに補強材としてのクロス層に浸透させ
ることができるので、従来のように合成ゴムまた
はゴムスポンジの表面に残留することがなく、給
紙用搬送ベルトへのシリコーンオイルの影響を極
力抑制し、さらにコピー紙から発生する紙粉を、
ベルトを構成するシリコーンスポンジ層のセル内
に取り込むことができる結果、摩擦係数が長期に
わたつて安定するので、長期間の使用に耐えられ
るものとするというすぐれた効果を奏するもので
ある。
に、補強クロス層および表皮を研摩機などにより
除かれて、そのセルが表面に露出した研摩面を有
するシリコーンスポンジ層を順次積み重ね、各層
間を接着固定してなるもので、駆動軸に接する最
内層の合成ゴム層に補強クロス層を積層すること
によつて伸び歪みをなくすと共に、コピー紙に微
量に付着したオフセツト防止用のシリコーンオイ
ルは給紙面となるシリコーンスポンジ層内に吸収
でき、さらに補強材としてのクロス層に浸透させ
ることができるので、従来のように合成ゴムまた
はゴムスポンジの表面に残留することがなく、給
紙用搬送ベルトへのシリコーンオイルの影響を極
力抑制し、さらにコピー紙から発生する紙粉を、
ベルトを構成するシリコーンスポンジ層のセル内
に取り込むことができる結果、摩擦係数が長期に
わたつて安定するので、長期間の使用に耐えられ
るものとするというすぐれた効果を奏するもので
ある。
（実施例）
つぎに、本考案の一実施例を添付した図面に基
いて説明する、第１図は本考案になる給紙用搬送
ベルト１の断面説明図である。図において２はこ
の給紙用搬送ベルト１の基盤層を形成する合成ゴ
ム層で、これには各種の合成ゴムが用いられる
が、シリコーンオイルの吸油性の点から、とりわ
けシリコーンゴムが好適とされる。この合成ゴム
層は型プレス成形、押出連続成形等従来周知の任
意の方法により成形することができ、その肉厚
は、0.2〜５mmとするのが好ましい。つぎに、３
はこの合成ゴム層２の表面に設けられた補強クロ
ス層で、これはナイロン、テトロン、セルロー
ズ、コツトン、ガラス繊維等、各種の天然、化合
繊もしくは鉱物繊維による織布または不織布から
なり、前述の合成ゴム層２の表面にシリコーン系
接着剤、例えばKE−42RTV，KE−45RTV，
KE−66RTV，KE−1800RTV（以上いずれも信
越化学工業社製、商品名）などを用いて接着固定
するか、あるいは上記クロスをこの接着剤または
一般に市販されている熱硬化性ゴム（HTV）に
加流剤を混合し、トルエン、キシレン等に溶解し
た溶中に含浸乾燥したものを、接着固定すること
により得ることができる。この補強クロス層の厚
さは0.01〜0.5mmとすればよい。最外層を形成す
る４がシリコーンスポンジ層で、熱硬化性のシリ
コーンゴムまたはその変性シリコーンゴムからな
り、これに有機発泡剤、例えばアゾビスイソブチ
ロニトリル、ジカルボアマイド等を加え、押出連
続発泡成形によつて得られたシリコーンスポンジ
を、上記接着剤で補強クロス層３に接着固定後、
研摩機により表皮を研摩して取除き、セルが表面
に露出した状態にすることによつて形成すること
ができる。この層の厚さは0.1〜10mm、表面摩擦
係数は1.4±0.2である。
いて説明する、第１図は本考案になる給紙用搬送
ベルト１の断面説明図である。図において２はこ
の給紙用搬送ベルト１の基盤層を形成する合成ゴ
ム層で、これには各種の合成ゴムが用いられる
が、シリコーンオイルの吸油性の点から、とりわ
けシリコーンゴムが好適とされる。この合成ゴム
層は型プレス成形、押出連続成形等従来周知の任
意の方法により成形することができ、その肉厚
は、0.2〜５mmとするのが好ましい。つぎに、３
はこの合成ゴム層２の表面に設けられた補強クロ
ス層で、これはナイロン、テトロン、セルロー
ズ、コツトン、ガラス繊維等、各種の天然、化合
繊もしくは鉱物繊維による織布または不織布から
なり、前述の合成ゴム層２の表面にシリコーン系
接着剤、例えばKE−42RTV，KE−45RTV，
KE−66RTV，KE−1800RTV（以上いずれも信
越化学工業社製、商品名）などを用いて接着固定
するか、あるいは上記クロスをこの接着剤または
一般に市販されている熱硬化性ゴム（HTV）に
加流剤を混合し、トルエン、キシレン等に溶解し
た溶中に含浸乾燥したものを、接着固定すること
により得ることができる。この補強クロス層の厚
さは0.01〜0.5mmとすればよい。最外層を形成す
る４がシリコーンスポンジ層で、熱硬化性のシリ
コーンゴムまたはその変性シリコーンゴムからな
り、これに有機発泡剤、例えばアゾビスイソブチ
ロニトリル、ジカルボアマイド等を加え、押出連
続発泡成形によつて得られたシリコーンスポンジ
を、上記接着剤で補強クロス層３に接着固定後、
研摩機により表皮を研摩して取除き、セルが表面
に露出した状態にすることによつて形成すること
ができる。この層の厚さは0.1〜10mm、表面摩擦
係数は1.4±0.2である。
第２図はこのようにして得られた本考案による
給紙用搬送ベルト１の一実施態様を示す説明図
で、５，６は駆動車、７は紙押えロール、８は
紙、９は給紙用紙入れ、１０はピツクアツプロー
ルである。
給紙用搬送ベルト１の一実施態様を示す説明図
で、５，６は駆動車、７は紙押えロール、８は
紙、９は給紙用紙入れ、１０はピツクアツプロー
ルである。
（考案の効果）
本考案によれば下記の効果を奏する。
１ シリコーンスポンジ層において紙に付着した
オフセツト防止用のシリコーンオイルを吸着す
るため、このオイルによるベルトの摩擦係数の
低下を抑制できる。
オフセツト防止用のシリコーンオイルを吸着す
るため、このオイルによるベルトの摩擦係数の
低下を抑制できる。
２ シリコーンスポンジ層のセル内に、コピー紙
から発生する紙粉を補集することができ、摩擦
係数が長期にわたつて安定する。
から発生する紙粉を補集することができ、摩擦
係数が長期にわたつて安定する。
３ 表面のシリコーンスポンジ層は耐候性に優
れ、物性変化が小さいことから、長期間の使用
に耐えることができ、硬質の合成ゴムで従来生
じていたステイツクスリツプが防止できる。
れ、物性変化が小さいことから、長期間の使用
に耐えることができ、硬質の合成ゴムで従来生
じていたステイツクスリツプが防止できる。
図面はいずれも本考案の実施例にかかわるもの
で、第１図は本考案になる給紙用搬送ベルトの断
面説明図、第２図はその実施の態様を示す説明図
である。 主要な符号の説明、１……給紙用搬送ベルト、
２……合成ゴム層、３……補強クロス層、４……
シリコーンスポンジ層。
で、第１図は本考案になる給紙用搬送ベルトの断
面説明図、第２図はその実施の態様を示す説明図
である。 主要な符号の説明、１……給紙用搬送ベルト、
２……合成ゴム層、３……補強クロス層、４……
シリコーンスポンジ層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 １ 合成ゴム層に、補強クロス層および表皮が除
かれセルが表面に露出した研摩面を有するシリ
コーンスポンジ層を順次積み重ね、各層間を接
着固定してなる給紙用搬送ベルト。 ２ シリコーンスポンジ層が、0.1mm〜10mmの厚
さのものである実用新案登録請求の範囲第１項
に記載の給紙用搬送ベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986107709U JPH0524661Y2 (ja) | 1986-07-14 | 1986-07-14 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986107709U JPH0524661Y2 (ja) | 1986-07-14 | 1986-07-14 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6313911U JPS6313911U (ja) | 1988-01-29 |
| JPH0524661Y2 true JPH0524661Y2 (ja) | 1993-06-23 |
Family
ID=30984239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986107709U Expired - Lifetime JPH0524661Y2 (ja) | 1986-07-14 | 1986-07-14 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0524661Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4834287U (ja) * | 1971-08-27 | 1973-04-24 |
-
1986
- 1986-07-14 JP JP1986107709U patent/JPH0524661Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6313911U (ja) | 1988-01-29 |
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