JPH05245952A - 帯状部材の巻き付け方法および装置 - Google Patents

帯状部材の巻き付け方法および装置

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JPH05245952A
JPH05245952A JP4083249A JP8324992A JPH05245952A JP H05245952 A JPH05245952 A JP H05245952A JP 4083249 A JP4083249 A JP 4083249A JP 8324992 A JP8324992 A JP 8324992A JP H05245952 A JPH05245952 A JP H05245952A
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JP
Japan
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shaped member
belt
forming drum
length
strip
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Withdrawn
Application number
JP4083249A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Hashimoto
直樹 橋本
Makoto Taga
真 多賀
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to JP4083249A priority Critical patent/JPH05245952A/ja
Publication of JPH05245952A publication Critical patent/JPH05245952A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/38Textile inserts, e.g. cord or canvas layers, for tyres; Treatment of inserts prior to building the tyre
    • B29D30/44Stretching or treating the layers before application on the drum
    • B29D2030/4437Adjusting the dimensions of the layers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 省設備、省力化を図りながら帯状部材を成形
ドラム11の周囲に巻き付ける。 【構成】 巻き付けに先立って測定した帯状部材14の長
さを基に押えローラ93の押し付け力を求め、成形ドラム
11に帯状部材14を巻き付ける際、押えローラ93を前記求
めた押し付け力で帯状部材14に押し付け、帯状部材14を
成形ドラム11の1周長とほぼ等長となるような伸ばし率
で長手方向に伸ばす。このとき、帯状部材14はほぼ全長
に亘って伸ばされるので、大幅な長さ修正もでき、切断
後の帯状部材14の厳密な長さ管理が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、帯状部材、例えばト
レッドゴムを成形ドラムの周囲に巻き付ける巻き付け方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の帯状部材の巻き付け方法として
は、例えば特開昭62ー236728号公報に記載されているよ
うなものが知られている。このものは、回転中の成形ド
ラムに帯状部材を成形ドラムの周速と同一速度で供給
し、該成形ドラムの周囲に帯状部材の大部分を巻き付
け、その後、未だ成形ドラムに巻き付けられていない帯
状部材の残部の後端を把持手段によって把持し、次い
で、前記把持手段を成形ドラムの周速度と異なる移動速
度で成形ドラムに向かって移動させながら成形ドラムを
回転させることにより、帯状部材の残部を引き伸ばし、
あるいは圧縮しながら成形ドラムに巻き付け、該帯状部
材の先端と後端とを突き合わせるようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の帯状部材の巻き付け方法にあっては、帯状部
材の後端部のみを引き伸ばし、あるいは圧縮して長さ修
正を行っているため、成形ドラムに供給する帯状部材の
長さが経時変化等によって成形ドラムの1周長から大き
く狂ってしまったような場合には、この長さ修正を充分
に行えず、帯状部材の先、後端の突合せ接合ができなく
なるのである。また、先、後端の突合せ接合を行うこと
ができた場合でも、帯状部材の残部と大部分との間で伸
び量、厚み等にばらつきが生じ品質が低下してしまうの
である。このため、従来にあっては、帯状部材の長さを
厳密に管理していたが、この管理のために設備、人員が
必要となってしまうという問題点がある。また、前述の
ような巻き付け方法にあっては、把持手段および把持手
段を移動させるための移動手段、さらに、この把持手段
の移動速度を移動手段を介して制御する制御手段が特別
に必要となり、構造が複雑、高価になるという問題点も
ある。
【0004】この発明は、省設備、省力化を図りながら
帯状部材を成形ドラムの周囲に巻き付けることができる
帯状部材の巻き付け方法および装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、成形ドラムの1周長より短い所定長に切断された帯
状部材の長さを測定する工程と、前記測定した所定長を
基にして押えローラの帯状部材への押し付け力を求める
工程と、回転中の成形ドラムに帯状部材を供給しなが
ら、前記求めた押し付け力で押えローラにより帯状部材
を押し付けることにより、帯状部材を成形ドラムの1周
長とほぼ等長となるような伸ばし率で長手方向に伸ばし
ながら該成形ドラムの周囲に巻き付ける工程と、を備え
た帯状部材の巻き付け方法により、第2に、成形ドラム
の1周長より短い所定長に切断された帯状部材の長さを
測定する工程と、前記測定した所定長を基にして押えロ
ーラの帯状部材への押し付け力を求める工程と、回転中
の成形ドラムに帯状部材を供給しながら、前記求めた押
し付け力で押えローラにより帯状部材を押し付けること
により、帯状部材を成形ドラムの1周長とほぼ等長とな
るような伸ばし率で長手方向に伸ばしながら該成形ドラ
ムの周囲にその大部分を巻き付ける工程と、未だ成形ド
ラムに巻き付けられていない帯状部材の残部の長さを測
定する工程と、前記測定した残部の長さを基にして把持
手段の移動速度を求める工程と、帯状部材の後端を把持
した把持手段を前記求めた移動速度で成形ドラムに向か
って移動させながら成形ドラムを回転させることによ
り、帯状部材の残部を成形ドラムに巻き付け、該帯状部
材の先端と後端とを突き合わせる工程と、を備えた帯状
部材の巻き付け方法により、第3に、成形ドラムの1周
長より短い所定長に切断された帯状部材の長さを測定す
る測定手段と、成形ドラムの周囲に巻き付けられている
帯状部材に転がり接触する押えローラと、前記測定した
所定長を基にして押えローラの帯状部材への押し付け力
を求める制御手段と、制御手段からの出力によって押え
ローラに前記求めた押し付け力を与え、帯状部材を成形
ドラムの1周長とほぼ等長となるような伸ばし率で長手
方向に伸ばす付与手段と、を備えた帯状部材の巻き付け
装置により達成することができる。
【0006】
【作用】まず、成形ドラムへの帯状部材の巻き付けに先
立って、測定手段により帯状部材の長さを測定する。こ
こで、この帯状部材は成形ドラムの1周長より短い所定
長に切断されているため、成形ドラムに巻き付ける際に
長手方向に伸ばしてやらなければ、巻き付けが終了した
とき、帯状部材の先端と後端との相対位置関係が許容範
囲から外れてしまう。このため、前記測定した所定長を
基にして制御手段により押えローラの帯状部材への押し
付け力を求めた後、回転中の成形ドラムに帯状部材を供
給しながら、制御手段からの出力によって付与手段を作
動することにより、押えローラを前記求めた押し付け力
で帯状部材に押し付け、これにより、帯状部材を成形ド
ラムの1周長とほぼ等長となるような伸ばし率で長手方
向に伸ばしながら該成形ドラムの周囲に巻き付けるよう
にしている。ここで、帯状部材を前記求めた押し付け力
で押えローラにより押し付けるのは、帯状部材の大部分
あるいは全部とする。このようなことから、成形ドラム
への巻き付けが終了したときには、帯状部材の先端と後
端との相対位置関係は許容範囲内に収まっているのであ
る。このように帯状部材の大部分あるいは全部を押えロ
ーラにより押し付けて伸ばすようにしているので、成形
ドラムに供給する帯状部材の長さが経時変化等によって
成形ドラムの1周長と大きく異なっていても、帯状部材
の長さ修正を容易に行なうことができ、この結果、帯状
部材の長さの厳密な管理は不要となって、省設備、省力
化を達成することができる。しかも、押えローラ、付与
手段は、一般には成形ドラムに付設されているものであ
るため、大がかりな特別の手段を新たに設置する必要は
なく、構造が簡単となるとともに製作費も安価となる。
また、帯状部材がほぼ全長に亘って長さ修正されるた
め、全体的に伸び量、厚み等のばらつきが少なくなり、
品質が向上する。
【0007】また、請求項2の発明の場合には、帯状部
材の長さ修正を高精度で行うことができ、帯状部材の
先、後端を正確に突合せることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1において、11は拡縮径可能な成形ドラム
であり、この成形ドラム11は水平な回転軸を中心として
図示していないモータにより駆動されて回転することが
できる。この成形ドラム11の後方にはフレーム12が設置
され、このフレーム12には成形ドラム11に向かって延び
るコンベア13が取り付けられている。このコンベア13上
にはトレッド、インナーライナー等のゴムからなる帯状
部材14が供給されており、この帯状部材14の長さL、詳
しくは帯状部材14の下面14aの長さは、前記成形ドラム
11の1周長より僅かに短い所定長に切断されている。こ
のコンベア13の前端部にはセンタリング手段15が設置さ
れ、このセンタリング手段15はコンベア13によって搬送
されている最中の帯状部材14に対し両側から幅方向中央
に向かう押圧力を与えてセンタリングを行う。16はコン
ベア13の前端部に設けられた透過光式の光電センサであ
り、この光電センサ16はコンベア13によって搬送される
帯状部材14の先端を検出する。17はコンベア13の後部に
設けられた透過光式の光電センサであり、この光電セン
サ17はコンベア13によって搬送される帯状部材14の後端
を検出する。そして、これら光電センサ16、17間の距離
Mは帯状部材14の長さLより多少短い一定の長さであ
る。また、これら光電センサ16、17間のコンベア13には
コンベア13の走行距離、即ち帯状部材14の搬送距離を測
定するエンコーダ18が設置されている。この結果、光電
センサ16が帯状部材14の先端を検出してから、光電セン
サ17が帯状部材14の後端を検出するまでのコンベア13の
走行距離をエンコーダ18によって求め、この走行距離に
前記光電センサ16、17間の一定距離Mを加算すれば、帯
状部材14の長さLが測定される。前述した光電センサ1
6、17、エンコーダ18および後述する制御手段の一部は
全体として、帯状部材14の長さLを測定する測定手段19
を構成する。ここで、前述した測定手段19が測定するの
は、帯状部材14の下面14aの先端から上面14bの後端ま
での距離であるが、帯状部材14の長さLは正確には下面
14aの先端から後端までの距離であるので、下面14aの
後端から上面14bの後端までの距離Jが減算されて正確
な長さLが求められる。
【0009】フレーム12の前端上部にはコンベア13の直
上において該コンベア13と平行に延びる支持ビーム21が
固定され、この支持ビーム21には該支持ビーム21に平行
な移動ビーム22が支持されている。そして、この移動ビ
ーム22は移動手段23により支持ビーム21に沿って略前後
方向に移動し、最前方まで移動したとき、その先端(前
端)は成形ドラム11の頂上部の直上に位置している。こ
の移動ビーム22の先端には把持手段24が支持されてお
り、この把持手段24は前記帯状部材14の先端部および後
端部を把持することができる。
【0010】前記把持手段24は、図2、3に示すように
昇降台27を有し、この昇降台27には移動ビーム22の前端
に取り付けられた一対の軸受28に支持された略上下方向
に延びるねじ軸29がねじ込まれている。30はねじ軸29の
両側の移動ビーム22の前端に敷設されねじ軸29に平行な
ガイドレールであり、これらのガイドレール30には前記
昇降台27に取り付けられたスライドベアリング31が摺動
可能に係合している。前記ねじ軸29の上端部にはプーリ
32が固定され、このプーリ32と移動ビーム22の前端部上
面に取り付けられているモータ33の出力軸34に固定され
たプーリ35との間にはタイミングベルト36が掛け渡され
ている。この結果、モータ33が作動してねじ軸29が回転
すると、把持手段24はガイドレール30に案内されながら
昇降する。前述したねじ軸29、ガイドレール30、モータ
33は全体として把持手段24を昇降させる昇降手段37を構
成する。前記昇降台27の下端には帯状部材14の幅方向に
延びる水平なプレート41が固定され、このプレート41の
両端部にそれぞれ設けられた軸受42、43にはプレート41
に沿って延びるねじ軸44、45が回転可能に支持されてい
る。これらのねじ軸44、45はプレート41の両端部下面に
取り付けられたガイドレール46、47に摺動可能に係合す
るスライドベアリング48、49を有するねじブロック50、
51にそれぞれねじ込まれている。また、プレート41の両
端部上面にはそれぞれモータ52、53が設置され、これら
のモータ52、53の出力軸54、55に取り付けられたプーリ
56、57とねじ軸44、45の外端に取り付けられたプーリ5
8、59との間にはタイミングベルト60、61が掛け渡され
ている。そして、このようなねじ軸44、45、モータ52、
53は、帯状部材14の幅に変更があったとき、後述する
上、下爪を幅の変更に応じて移動させるため、あるい
は、把持手段24により把持されている帯状部材14の幅方
向位置の変更のために用いられる。前記ねじブロック5
0、51の下端にはプレート41に平行な支持板62、63が固
定され、これらの支持板62、63の下面にはガイドレール
64、65が敷設されている。これらのガイドレール64、65
には可動体66、67に設けられたスライドベアリング80、
81が摺動可能に係合しており、また、これら可動体66、
67には帯状部材14の幅方向両端部を下方から支持する下
爪68、69が固定されている。また、前記支持板62、63の
外端部にはシリンダ70、71が取り付けられ、これらのシ
リンダ70、71のピストンロッド72、73の先端には前記可
動体66、67が連結されている。この結果、シリンダ70、
71が作動すると、可動体66、67、下爪68、69は帯状部材
14の幅方向に移動し、互いに接近離隔する。また、支持
板62、63の内端部には略上下方向に延びるシリンダ74、
75が取り付けられ、これらのシリンダ74、75のピストン
ロッド76、77の先端には上爪78、79が取り付けられてい
る。そして、これら上爪78、79はシリンダ74、75の作動
により下降して、下爪68、69によって下方から支持され
ている帯状部材14を該下爪68、69に押し付け、下爪68、
69と協働して上下から把持する。前述した昇降台27、プ
レート41、軸受42、43、ねじ軸44、45、モータ52、53、
タイミングベルト60、61、支持板62、63、可動体66、6
7、下爪68、69、シリンダ70、71、シリンダ74、75、上
爪78、79は全体として、前述した把持手段24を構成す
る。
【0011】ねじ軸44、45より前方のプレート41には略
上下方向に延びるシリンダ83が連結され、このシリンダ
83のピストンロッド84の先端(下端)には帯状部材14の
傾斜した先端部を成形ドラム11に押し付けて圧着する圧
着体85が取り付けられている。また、ねじ軸44、45より
後方のプレート41には略上下方向に延びるシリンダ86が
連結され、このシリンダ86のピストンロッド87の先端
(下端)には帯状部材14の後端部を押し付けて圧着する
圧着体88が取り付けられている。89はシリンダ86の下部
に取り付けられた検知手段としての反射式の光電センサ
であり、この光電センサ89は帯状部材14の先端あるいは
後端を検知し、その検知結果を後述する制御手段に送
る。
【0012】91はプレート41の前端に固定された略上下
方向に延びる垂直プレートであり、この垂直プレート91
の下端には略三角形をしたブラケット92が回動可能に連
結されている。このブラケット92には帯状部材14の幅方
向に延びる水平な押えローラ93が回転可能に支持され、
この押えローラ93は成形ドラム11の周囲に巻き付けられ
ている帯状部材14に転がり接触することができる。94は
垂直プレート91に連結された付与手段としてのシリンダ
であり、このシリンダ94のピストンロッド90の先端(下
端)は前記ブラケット92に連結されている。そして、こ
のシリンダ94は内部に供給されるエアの圧力に応じた押
し付け力を押えローラ93に付与する。
【0013】図2、3、4において、95は制御手段であ
り、この制御手段95には前記光電センサ16、17からの測
定結果が入力されるが、このとき、制御手段95は前記測
定結果を基にして演算を行い前記押えローラ93の帯状部
材14への押し付け力を求める。ここで、求める押し付け
力の値とは、押えローラ93によって帯状部材14をその先
端から後端まで全長に亘って所定の押し付け力で押し付
けると、この押し付け力に応じた伸び率で帯状部材14が
長手方向に伸びるが、このような伸びによって成形ドラ
ム11の1周長より僅かに短い所定長の帯状部材14が巻き
付け終了時に成形ドラム11の1周長とほぼ等しくなるよ
うな押し付け力である。また、このような押し付け力を
求める演算式は実験あるいは経験則によって求めればよ
い。このような押し付け力が求められると、制御手段95
はアンプ96を介して電空比例弁97に圧力信号を送り、該
電空比例弁97を制御してエア源98からシリンダ94に供給
されるエアの圧力を前記求めた押し付け力が付与できる
圧力に調節する。なお、99は電空比例弁97とシリンダ94
との間に介装された切換弁である。
【0014】次に、この発明の一実施例の作用について
説明する。まず、図示していない切断手段によって帯状
部材14を成形ドラム11の1周長より僅かに短い所定長L
に切断した後、該帯状部材14をコンベア13により成形ド
ラム11に向かって搬送する。ここで、この帯状部材14は
成形ドラム11の1周長より短い所定長Lに切断されてい
るため、成形ドラム11に巻き付ける際に長手方向に伸ば
してやらなければ、巻き付けが終了したとき、帯状部材
14の先端と後端との相対位置関係が許容範囲から外れて
しまう。このため、以下に説明するように帯状部材14の
長さを測定し、この測定長を基にして帯状部材14の伸ば
し率(押えローラ93による帯状部材14の押し付け力)を
求めるのである。即ち、前述のような搬送により帯状部
材14の先端が光電センサ16の位置まで到達すると、該光
電センサ16が帯状部材14の先端を検出し、その検出信号
を制御手段95に送る。この状態で帯状部材14がさらに搬
送され、該帯状部材14の後端が光電センサ17の位置に到
達すると、該光電センサ17が帯状部材14の後端を検出
し、その検出信号を制御手段95に送る。このとき、制御
手段95はこの2つの検出信号の間にエンコーダ18から入
力された信号に基づいてコンベア13の走行距離を求める
とともに、この走行距離に前記光電センサ16、17間の一
定距離Mを加算し、帯状部材14の長さLを、成形ドラム
11への帯状部材14の巻き付けに先立って求める。ここ
で、測定手段19が測定するのは、帯状部材14の下面14a
の先端から上面14bの後端までの距離であるが、帯状部
材14の長さLは正確には下面14aの先端から後端までの
距離であるので、下面14aの後端から上面14bの後端ま
での距離Jを減算して正確な長さLを求める。その後、
制御手段95は前記測定した帯状部材14の長さLを基にし
て演算を行い、前述したような押えローラ93の帯状部材
14への押し付け力、即ち、電空比例弁97を通じてシリン
ダ94に供給されるエアの圧力を求める。
【0015】一方、前記帯状部材14は搬送の途中におい
て、把持手段24に設けられた光電センサ89によりその先
端が検出されるが、この検出後も帯状部材14は所定長さ
だけ前方に搬送され、該帯状部材14の先端部が下、上爪
68、69、78、79間に到達したとき、前記コンベア13の作
動が停止して帯状部材14の搬送が停止する。このとき、
帯状部材14の先端部はセンタリング手段15によってセン
タリングされる。次に、モータ33が作動してねじ軸29が
回転すると、把持手段24が下降するが、この下降は下爪
68、69が帯状部材14の下面より下方に到達したとき停止
する。次に、シリンダ70、71が作動してピストンロッド
72、73が突出し、下爪68、69が帯状部材14の先端部の直
下に差し込まれる。次に、シリンダ74、75が作動してピ
ストンロッド76、77が突出し、上爪78、79が帯状部材14
を上方から押し付ける。これにより、帯状部材14の先端
部でその幅方向両端部は下爪68、69、上爪78、79により
両側から把持される。
【0016】次に、移動手段23を作動して移動ビーム2
2、帯状部材14の先端部を把持した把持手段24をタイヤ
成形ドラム11に向かって前方に移動させる。そして、把
持手段24がタイヤ成形ドラム11の頂上部直上に到達する
と、移動手段23の作動を停止する。このとき、コンベア
13を移動手段23に同期して作動し、帯状部材14を前方に
向かって送り出す。これにより、帯状部材14の先端部は
タイヤ成形ドラム11まで移送される。次に、シリンダ83
を作動してピストンロッド84を突出させ、圧着体85によ
り傾斜した帯状部材14の先端部を成形ドラム11に押し付
けて圧着する。その後、シリンダ74、75、83のピストン
ロッド76、77、84を引っ込ませる。
【0017】次に、コンベア13を作動して帯状部材14を
成形ドラム11に供給するとともに、成形ドラム11を回転
させると、センタリング手段15によってセンタリングさ
れた帯状部材14を成形ドラム11の周囲に巻き付ける。こ
のとき、制御手段95からアンプ96を介して電空比例弁97
に圧力信号を送り、該電空比例弁97を制御してエア源98
からシリンダ94に所定圧力のエアを供給する。この結
果、シリンダ94のピストンロッド90が突出してブラケッ
ト92が回動し、押えローラ93が帯状部材14に前記求めた
押し付け力で押し付けられる。このように成形ドラム11
への巻き付け時に、押えローラ93によって帯状部材14を
その先端から後端まで全長に亘って所定の押し付け力で
押し付けると、この押し付け力に応じた伸び率で帯状部
材14が長手方向に伸び、これにより、成形ドラム11の1
周長より僅かに短い所定長Lの帯状部材14が巻き付け終
了時に成形ドラム11の1周長とほぼ等しくなる。
【0018】ここで、帯状部材14全体を成形ドラム11を
停止させず一度に巻き付けるようにしてもよいが、この
実施例では、そうはせず、帯状部材14の大部分が成形ド
ラム11に巻き付いたとき、例えば 3/4周だけ巻き付いた
とき、成形ドラム11の回転およびコンベア13の作動を停
止するとともに、帯状部材14の残部の長さを測定し、こ
の測定結果を基にして高精度の巻付けを行う。即ち、前
述のように成形ドラム11の回転が停止すると、移動手段
23を作動して移動ビーム22、把持手段24を後方に移動さ
せる。このとき、シリンダ94のピストンロッド90を引っ
込めて押えローラ93を帯状部材14から離隔させる。な
お、このときの移動距離は移動手段23から制御手段95に
信号が送られることで常時検出されている。そして、光
電センサ89が帯状部材14の後端を検出すると、検出信号
が制御手段95に送られる。この結果、制御手段95は前記
検出信号および移動手段23からの信号に基づいて、未だ
成形ドラム11に巻き付けられていない帯状部材14の残部
の長さを演算によって求める。次に、制御手段95はこの
ような測定結果および成型ドラム11上での未巻き付け領
域の周方向距離を基にして、帯状部材14の残部をどの程
度の伸び率で伸ばしながら巻き付ければ帯状部材14の先
端と後端とが高精度で突き合わせ接合できるかを演算
し、この演算結果を基にして把持手段24の移動速度を求
める。ここで、前記伸び率が許容範囲を超えている場合
には、制御手段95は警報を発するとともに、巻き付け作
業を一旦停止させ、作業者による巻き付け作業に切り換
える。そして、前述した移動ビーム22、把持手段24の移
動は圧着体88が帯状部材14の後端部の直上に到達したと
き停止する。
【0019】次に、シリンダ74、75のピストンロッド7
6、77を突出させて上、下爪78、79、68、69により帯状
部材14の後端部を両側から把持する。次に、成形ドラム
11を回転させるとともに、帯状部材14の後端部を把持し
た把持手段24を成形ドラム11に向かって移動させる。こ
のときの把持手段24の移動速度は前述のように制御手段
95が演算して求めた速度であって成形ドラム11の周速度
とは異なる速度(僅かに小さい速度)である。この結
果、帯状部材14の残部は伸ばされながら成形ドラム11の
周囲に巻き付けられ、巻き付け終了時には先端と後端と
が高精度で突き合わされる。その後、シリンダ86を作動
してピストンロッド87を突出させ、圧着体88により帯状
部材14の後端を先端に押し付けて接合する。次に、シリ
ンダ70、71、74、75、86のピストンロッド72、73、76、
77、87を引っ込めた後、シリンダ94のピストンロッド90
を突出させて押えローラ93により帯状部材14を押し付け
るとともに、成形ドラム11を回転させ、該押えローラ93
により帯状部材14の後端部のステッチングを行う。この
ようにして成形ドラム11の周囲に帯状部材14が高精度で
巻き付けられるのである。
【0020】次に、シリンダ94のピストンロッド90を引
っ込めた後、把持手段24を昇降手段37によって上昇させ
るとともに、移動手段23によって後方に移動させ、初期
位置に復帰させる。そして、前述のように帯状部材14の
大部分を押えローラ93により押し付けて伸ばすようにし
ているので、成形ドラム11に供給する帯状部材14の長さ
が経時変化等によって成形ドラム11の1周長と大きく異
なっていても、帯状部材14の長さ修正を容易に行なうこ
とができ、この結果、帯状部材14の長さLの厳密な管理
は不要となって、省設備、省力化を達成することができ
る。しかも、押えローラ93、シリンダ94は、一般には成
形ドラム11に付設されているものであるため、大がかり
な特別の手段を新たに設置する必要はなく、構造が簡単
となるとともに製作費も安価となる。
【0021】なお、前述の実施例においては、帯状部材
14の大部分が成形ドラム11に巻き付いたとき、成形ドラ
ム11の回転を停止させ、その後、帯状部材14の残部の長
さを測定するとともに、この測定結果を基にして帯状部
材14の後端部を把持している把持手段24の移動速度を制
御し、高精度の巻付けを行うようにしたが、この発明に
おいては、帯状部材14を押えローラ93で押し伸ばしなが
らその先端から後端までの全体を成形ドラム11を停止さ
せることなく一度で巻き付けるようにしてもよい。この
場合には、帯状部材14が成形ドラム11の1周長とほぼ等
長となるように伸ばされるため、成形ドラム11への巻き
付けが終了したときには、帯状部材14の先端と後端との
相対位置関係は許容範囲内に収まるのである。そして、
この場合にはさらに構造が簡単となり、製作費も安価と
なる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、巻き付け後の帯状部材における伸び量、厚み等のば
らつきを少なくして、巻付け品質を向上させることがで
きるとともに、省設備、省力化を図りながら帯状部材を
成形ドラムの周囲に巻き付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す全体概略正面図であ
る。
【図2】把持手段近傍の一部破断正面図である。
【図3】把持手段近傍の一部破断側面図である。
【図4】押えローラの制御回路を示す回路図である。
【符号の説明】
11…成形ドラム 14…帯状部材 19…測定手段 24…把持手段 93…押えローラ 94…付与手段 95…制御手段 L…長さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形ドラムの1周長より短い所定長に切断
    された帯状部材の長さを測定する工程と、前記測定した
    所定長を基にして押えローラの帯状部材への押し付け力
    を求める工程と、回転中の成形ドラムに帯状部材を供給
    しながら、前記求めた押し付け力で押えローラにより帯
    状部材を押し付けることにより、帯状部材を成形ドラム
    の1周長とほぼ等長となるような伸ばし率で長手方向に
    伸ばしながら該成形ドラムの周囲に巻き付ける工程と、
    を備えたことを特徴とする帯状部材の巻き付け方法。
  2. 【請求項2】成形ドラムの1周長より短い所定長に切断
    された帯状部材の長さを測定する工程と、前記測定した
    所定長を基にして押えローラの帯状部材への押し付け力
    を求める工程と、回転中の成形ドラムに帯状部材を供給
    しながら、前記求めた押し付け力で押えローラにより帯
    状部材を押し付けることにより、帯状部材を成形ドラム
    の1周長とほぼ等長となるような伸ばし率で長手方向に
    伸ばしながら該成形ドラムの周囲にその大部分を巻き付
    ける工程と、未だ成形ドラムに巻き付けられていない帯
    状部材の残部の長さを測定する工程と、前記測定した残
    部の長さを基にして把持手段の移動速度を求める工程
    と、帯状部材の後端を把持した把持手段を前記求めた移
    動速度で成形ドラムに向かって移動させながら成形ドラ
    ムを回転させることにより、帯状部材の残部を成形ドラ
    ムに巻き付け、該帯状部材の先端と後端とを突き合わせ
    る工程と、を備えたことを特徴とする帯状部材の巻き付
    け方法。
  3. 【請求項3】成形ドラムの1周長より短い所定長に切断
    された帯状部材の長さを測定する測定手段と、成形ドラ
    ムの周囲に巻き付けられている帯状部材に転がり接触す
    る押えローラと、前記測定した所定長を基にして押えロ
    ーラの帯状部材への押し付け力を求める制御手段と、制
    御手段からの出力によって押えローラに前記求めた押し
    付け力を与え、帯状部材を成形ドラムの1周長とほぼ等
    長となるような伸ばし率で長手方向に伸ばす付与手段
    と、を備えたことを特徴とする帯状部材の巻き付け装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310397A (ja) * 2000-04-26 2001-11-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッドゴムの貼付け方法及び貼付け装置
JP2008525236A (ja) * 2004-12-28 2008-07-17 株式会社ブリヂストン トレッドをタイヤカーカスに貼り付ける装置及び方法
JP2010099935A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Bridgestone Corp 生タイヤ製造装置

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