JPH0524588U - 切り花等の植物収納袋 - Google Patents

切り花等の植物収納袋

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JPH0524588U
JPH0524588U JP1700491U JP1700491U JPH0524588U JP H0524588 U JPH0524588 U JP H0524588U JP 1700491 U JP1700491 U JP 1700491U JP 1700491 U JP1700491 U JP 1700491U JP H0524588 U JPH0524588 U JP H0524588U
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JP
Japan
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bag
water
cut flowers
liquid
cut
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Pending
Application number
JP1700491U
Other languages
English (en)
Inventor
秀夫 五十嵐
Original Assignee
三洋エンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切り花等の植物の切り口に設けた収納袋にお
いて、複数本の切り花等の植物を結束することができ、
収納袋内の液体が外部に漏出しない止水性と十分な通気
性を有する切り花等の植物収納袋を低コストにて提供す
る。 【構成】 ポリエチレン等の軟質樹脂の袋体1に熱溶融
圧着等でシ−ル加工5を施して係合封止部2を形成し、
ここに不織布にポリアクリル酸塩系樹脂をコ−ティング
した通気性を有する吸水性部材4を設ける構成とした。
これにより、上記袋体1を液体が入った槽につけると、
液体は袋体1の開口部1aより吸水性部材4を通過して
この袋体1の内部に充満する。一方吸水性部材4は液体
を吸収することにより徐々に膨出するので、袋体1の内
部に十分な量の液体が満たされる頃に袋体1の開口部1
aと切り花の茎7の隙間を完全に封止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、切り花等を収納する植物収納袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来切り花等を販売する場合は、当該切り花の茎の切り口に水分を含ませた綿 等をゴムバンドやアルミ箔で巻きつけていたり、水を入れた袋の中に切り花の切 り口を挿入して更に袋の開口部をゴムバンドで結束する方法又は、一本の切り花 の茎を袋に入れて水に触れると収縮する部材で結束する方法、或はこれらの処置 を全く行わず単に茎と茎をゴムバンド等で結束して販売する方法が知られていた 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら従来の方法では、上記した綿等に含ませる水分量は非常に少ない量に 限られてしまうため、短時間内に上記切り花を花瓶等に移し代えなければならな いという問題を有していた。又、従来の方法において単に水を入れた袋に切り花 の茎を入れる方法では、切り花を不意に下に向けた場合等に袋に入れた水が垂れ るために手や衣服を汚してしまう可能性が高かった。更に一本の茎を水吸収部材 で結束する方法は複数本の茎を結束すると、茎と茎の間の空隙から袋内の水が出 やすいため実用的でないばかりでなく一本のみを結束するため、切り花の一本に 対していきおいコスト高になる等の問題があった。
【0004】 本考案は上記の従来の方法における問題に鑑みて開発したものであり、収納袋 の開口部に吸水性部材を配設することにて複数本の切り花等の植物を結束でき、 その結束は収納袋内の液体が外部に漏出しない止水性と十分な通気性を有する収 納袋を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記の目的を達成するため、切り花等の植物を収納する袋体を非透水 性シ−トで成形し、この袋体の少なくとも植物の茎部分を包囲する開口部に吸水 性部材を設けた構成を採用した。この場合上記袋体には、吸水性部材が膨出係止 する係合封止部を形成し、更に上記吸水性部材は不織布にアクリル酸塩系樹脂を コ−ティングしたものを使用するのが好ましい。
【0006】
【作用】
本考案は以上のような構成としたので、複数本の切り花等の植物を収納した袋 を液体を入れた槽につけると、液体は袋の開口部より吸水性部材を通過して袋内 部に充満すると共に、吸水性部材が水分を吸収すると、吸水性部材が膨出して袋 の開口部を封止する作用を有するものであり又、上記吸水性部材には、例えば不 織布にポリアクリル酸塩系樹脂をコ−ティングした高分子吸収シ−トを用いてい るので、止水しつつ十分な通気性を保つという作用を有するものである。更に本 考案はコスト的にも優れているという作用を有するものである。
【0007】
【実施例】
本実施例では上記構成の通り、袋体1に非透水性シ−ト例えばポリエチレン等 の軟質樹脂製シ−トを用いるものとし、この袋体1の開口部1a付近に吸水性部 材4を設け、該吸水性部材4は上記袋体1を例えば熱溶融圧着等でシ−ル加工5 した係合封止部2内に納めるような構成とした。
【0008】 本例では上記吸水性部材4に止水性もあり通気性もある素材として、本例では ポリエステル系繊維基材の不織布にポリアクリル酸系樹脂をコ−ティングした高 分子吸収シ−ト、具体的には三菱油化株式会社より商品化されているSAPシ− ト(商標名)なるものを用いた。このシ−トはそのシ−ト重量の50〜70倍の 水を吸収することが可能であり、図6に示すように水分はポリエステル系繊維基 材15にコ−ティングされたポリアクリル酸塩系樹脂16に吸収されることで止 水するような構成となっている。しかも図6にて明らかなように各繊維基材間に 隙間(ポ−ラス)が形成されるため良好な通気性が確保されるようになっている 。又、上記ポリアクリル酸塩系樹脂16は不織布上にしっかりとコ−ティングさ れているので上記不織布から欠落することがない構成となっている。
【0009】 図1に以上の構成にて具現化した一実施例を示す。この図において符号1は袋 体、符号2は係合封止部、符号3は袋体1の開口部1aより充填した液体、符号 4は吸水性部材、符号5はシ−ル加工部、符号7は切り花等植物の茎部である。 又、符号6は本収納袋の管理、保管に便宜を図るために設けたパンチ穴であるが 実施の形態に応じて適宜設ければよい。
【0010】 このように構成された収納袋は最初は図3Aに示すような状態であるが、この 袋体1を液体、例えば後述する切り花保存剤を含有させた水道水を入れた槽につ けると、水は袋の開口部より侵入し吸水性部材4を通過して袋体1内部に充満さ れる。この時吸水性部材4は徐々に水分を吸収しながら膨出するので、袋体1に 十分な量の水が満たされる頃に図3Bの如く吸水性部材4は袋体1の開口部1a を完全に封止することになる。
【0011】 以上の通り本実施例によれば袋体1の内部に十分な量の水を保つことができる ので、切り花等の植物を早急に花瓶等に移し代える必要がなくなると共に、吸水 性部材4に高分子吸収シ−トを用いたので上記水分の漏出の問題が解決された。 しかもこの高分子吸収シ−トは、適度の膨出機能により係合性が良く複数本の切 り花等の植物の結束も行える。又、この高分子吸収シ−トは止水性を有するにも 係らず通気性を有しているので、上記したように膨出して開口部1aを封止して も袋体1の内部の水分及び茎は酸素に触れることができるので、切り花等の植物 の鮮度を保つのに有益な構成となっている。
【0012】 尚、上記吸水性部材4を保持させるために設けた係合封止部2は図1のような 形状で形成したので、吸水性部材4は必要最小限度の量を切り花等の植物の茎部 7に巻きつけて袋体1の開口部1aより挿入することで係合封止部2に供される 。本考案は低コストにて実施できるものであるが、図1で実施される係合封止部 2の形状は形成に若干手間がかかるので、特に1〜3本程度の少量の結束や単価 の低いものの結束には更に低コストで実施できる収納袋が望まれる。
【0013】 そこで第二実施例として、熱溶融圧着によるシ−ル加工5を図2に示すような 形状で実施した袋体を挙げる。これは第一実施例で説明したシ−ル加工をより簡 素化した例であるが、その実施に当たって袋体1の縦方向の長さに対して短い巾 を有する、即ち細長形状の袋体を用いて図2に示すようなシ−ル加工5を施した 構成としている。しかしその作用や効果は図1の第一実施例と何ら変るものでは ない。このような構成としたので、即ち少量の吸水性部材と簡単なシ−ル加工と したので、上記した少ない本数或は単価の低い切り花等の植物の結束に最適の収 納袋である。
【0014】 次に、他の実施例として、切り花部全体を包囲するような包装部8を上記袋体 1と一体成形した切り花包装用袋体の構成を図4に示す。このような構成とする ことで切り花販売店における包装作業は一層の簡略化が可能となった。しかし図 4に示す実施例では吸水性部材及び袋体内部にに水分を補給する際に若干の不都 合が生じるため包装部8最下部、シ−ル部5直上部付近に3〜4箇所程吸排水孔 9を設けた。これにより比較的大きな包装部8が設けられているにも係らず、袋 体1を水が入っている槽につけるだけで、上記した二例と同様の作用効果が得ら れるものである。
【0015】 以上本実施例において上記吸水性部材4を膨出させるに当たっては切り花保存 剤、例えば硝酸銀、硫酸アルミニウム、8−ヒドロオキシキノリン硫酸塩等を主 成分とする薬剤を添加した水溶液を用いた。このようにすることで切り花の保存 状態は飛躍的に向上するので、切り花の茎の切り口部に本考案の袋体を設けたま まの状態、即ち切り花を花瓶に移し代えなくとも数日間は新鮮な状態を保持でき るものである。
【0016】 本考案は、基本的に切り花販売店において切り花等を顧客に販売するときに実 施するものであるが、上記で説明した通り切り花の鮮度保持が非常に良好に行わ れる効果を有するので販売段階のみならず流通段階にも適用することが可能な構 成となっている。
【0017】 図5に示されるような紙製の箱、例えば段ボ−ル製の化粧箱10の蓋部11に 上記の袋体1が出し入れ可能な大きさの穴を穿けこの箱の底部に切り花の鮮度を 良好に保てるように蓄冷剤12を敷き詰めたものを用意し、上記蓋部11の穴に 切り花産地で予め作られた適宜量の花束13をさして流通に乗せ、販売店では切 り花を上記化粧箱10にさしたままで販売に供するという方法にも利用すること ができる。
【0018】 又、袋体1の底面を裁量可能な形状に構成することにより、そのまま花瓶とし ての機能を発揮することができると共に、袋体1内の液体3に適宜の色彩、香料 を添加するすることも実施に応じて可能である。更に、このような構成は、吸水 性部材と液体に添加する切り花保存剤等を考慮すれば、即ち食品衛生法の基準に 適合するような材料にて本考案を実施すれば、生鮮野菜或は果物等の流通及び販 売にも利用できるものである。
【0019】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば切り花の茎の切り口に袋体を設 けたので、切り花に水分の補給が十分に行えるため、切り花を早急に花瓶等に移 し代えなくとも花が萎れることがないという効果を有するものである。又、この 袋体開口部付近の係合係止部に高分子吸収シ−トの吸水性部材を用いたことによ り、この高分子吸収シ−トが水分に触れて膨出するので、上記袋体の開口部が完 全に封止して袋体内部の液体が漏出しないため、この液体で手や衣服を汚すこと がないという効果を有するものである。しかも高分子吸収シ−トの吸水性部材を 採用したので複数本の切り花等の植物の結束ができるという効果を有し、更に上 記吸水性部材は、上述の通り止水性を有するにも係らず通気性を有するので、袋 体内部の液体及び切り花等の植物の茎に十分な酸素補給が可能なため、当該植物 の鮮度を良好に保つという効果を有する。このように本考案は、低コストで簡単 な構成にて数多くの効果を有する切り花等の植物収納袋を提供できるものである 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成を示す平面図である。
【図2】シ−ル方法の他例を示す平面図である。
【図3】吸水性部材の働きを示す上面図である。
【図4】他の実施例を示す図である。
【図5】流通過程における利用方法の一例を示す図であ
る。
【図6】吸水性部材における吸水性と通気性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 袋体 1a 開口部 2 係合封止部 3 水分 4 吸水性部材 5 シ−ル部 7 切り花(茎部)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切り花等の植物を収納する袋体を非透水
    性シ−トで成形し、この袋体の少なくとも植物の茎部分
    を包囲する開口部に吸水性部材を設けたことを特徴とす
    る切り花等の植物収納袋。
  2. 【請求項2】 上記袋体には吸水性部材が膨出係止する
    係合封止部を形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の切り花等の植物収納袋。
  3. 【請求項3】 上記吸水性部材は不織布にポリアクリル
    酸塩系樹脂をコ−ティングして構成したことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の切り花等の植物収納袋。
JP1700491U 1991-03-01 1991-03-01 切り花等の植物収納袋 Pending JPH0524588U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0532283A (ja) * 1991-07-16 1993-02-09 Dainippon Printing Co Ltd 切花用包装袋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0532283A (ja) * 1991-07-16 1993-02-09 Dainippon Printing Co Ltd 切花用包装袋

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