JP2001163701A - 切り花の包装形態と切り花用包装資材 - Google Patents

切り花の包装形態と切り花用包装資材

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JP2001163701A
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packaging
water retaining
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Hajime Sugiyama
肇 杉山
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SHIMIZU CITY NOGYO KYODO KUMIAI
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SHIMIZU CITY NOGYO KYODO KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水容器を備えた従来の切り花用包装箱は、常
に、水容器の口が上を向く立て姿勢で扱わなければなら
ないため、流通上の様々な作業に制約が生じ、作業能率
も悪い。 【解決手段】防水加工をした紙製の保水材収納袋5に、
パルプスラリーから成る保水材3を入れ、水を含ませた
保水材3に切り花21の茎の切り口側端部を挿し、それ
らを段ボール製の包装箱7に収める。従って、保水材3
に水が保持されている限り、当該切り花21に水上げを
継続させることができる。保水材3に含まれた水は、こ
れを意図的に搾らない限り、滲出することは無く、しか
も、保水材3は保水材収納容器5に収まることで包装箱
7との接触が絶たれるため、保水材3の水が包装箱7に
滲み出るのを確実に防止できる。従って、包装箱7を横
にした姿勢で扱うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切り花の包装形態
と、この包装形態を実現するための切り花用包装資材に
係り、特に、切り花に水上げを継続させることができる
切り花の包装形態と、切り花用包装資材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】バラ等の切り花が採花されてから小売店
舗に並ぶまでの日数は、必ずしも一定では無いが、通常
は、どうしても4〜5日を要し、このうちの1乃至2日
程度が、出荷に際しての包装から市場で競りに供される
までの時間であり、切り花の鮮度保持が最も難しい時間
である。このため、切り花の出荷に際しては、「咲き
頃」を見計らった採花時期の選択もさることながら、採
花後の鮮度、特に、流通(そのための保管も含む)途上
における鮮度を如何にして良好に保持するかが重要な課
題になっており、この鮮度の決め手は、なんといっても
「水上げ」にある。
【0003】そこで、従来の切り花の包装の中には、少
なくとも流通に要する日数だけは切り花が水上げを継続
できるようにしたものがある。その一般的な形態は、数
十本程度の切り花を束ねて収納できる程度の大きさの長
細い包装箱に、水容器を収め、これに水を蓄え、この水
容器に切り花の切り口を浸けて、箱の封をするという形
態になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の切り花の包
装形態にあっては、当然、水容器内の水をこぼしてはな
らないので、包装箱の姿勢を、終始、水容器の口が上を
向く向きにして扱わなければならない。この場合の包装
箱の姿勢は、必要的に縦長になる。従って、包装から小
売店に到着するまで、倉庫入れ、倉庫出し、トラックの
積み降ろし、競りでの陳列等、常に、包装箱を縦長とい
う最も不安定な姿勢で扱うことを余儀なくされ、流通上
の様々な作業に制約が生じて、作業能率が悪化するとい
う問題があった。水容器には数十本の切り花が挿入され
るために、その口を水密に塞ぐことは事実上不可能であ
る。
【0005】こうした事情から、水上げを施さない乾式
での包装で済ませてしまうこともあるが、このような包
装形態では、当然、切り花の水上げ能力が著しく低下し
て開花が止まってしまったり、生けた後の日持ちが悪く
なる等、明らかに不良品を作ってしまうことになる。
【0006】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたもので、包装箱を横にしてもこぼれる虞れの無い
水で、切り花に水上げを継続させることができる切り花
の包装形態と、切り花用包装資材を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明切り花の包装形態は、非透水性の保水材収納
容器と切り花が包装箱に収納され、保水材収納容器には
水を含んだ保水材が収められていて、この保水材に、切
り花の少なくとも切り口側端部が挿してあるものであ
る。
【0008】また、本発明切り花用包装資材は、少なく
とも保水状態で切り花の茎を挿すことができる保水材
と、この保水材を収める非透水性の保水材収納容器と、
保水材に挿した状態の切り花を収納する包装箱とを備え
たものである。
【0009】従って、本発明切り花の包装形態、又は、
本発明切り花用包装資材を使用した切り花の包装形態に
よれば、包装箱で包装した状態の切り花に水上げを継続
させることができ、しかも、包装箱を横にしても水上げ
のための水がこぼれることは殆ど無い。即ち、包装すべ
き切り花の茎の切り口側端部を、水を含ませた状態の保
水材に挿しておけば、その保水材に水が保持されている
限り、当該切り花に水上げを継続させることができる。
勿論、切り花の水上げ能力自体にも限界はあるが、切り
花の流通に要する1〜2日程度の一般的な日数であれば
水上げの継続が可能である。そして、保水材に含まれた
水は、これを意図的に搾らない限り、滲出することは殆
ど無く、しかも、保水材は保水材収納容器に収まること
で包装箱との接触が絶たれるため、保水材の水が包装箱
に滲み出るのを略確実に防止できる。
【0010】保水材に含ませるべき水の量は、流通に要
する日数の他に、切り花の種類や採花時期、包装本数等
を総合的に考慮して決定されるものであるから、保水材
としてどのような種類のものを用いるか一義的に決める
ことはできないが、流通コストを考えた場合、高い保水
能力を有しながら、軽量且つ安価であるものが望まし
い。
【0011】この点について、本発明者が様々な材料に
ついて保水能力や水上げ等の試験を試みた結果、板パル
プを元材料とした解繊パルプやパルプスラリーが最も適
したものの一つであることを見い出した。本発明者が行
った試験によれば、パルプスラリーは、自重の略10倍
という極めて高い保水能力を有し、ある程度強い圧力を
加えない限り水が滲出することは殆ど無く、しかも、膨
張した繊維が切り花の茎に密着するために水上げも常に
良好である。その上、使用後は軽く水洗いして乾燥等す
ることで腐敗菌を死活させると、そのまま再利用するこ
ともできる等、経済的にも優れた利点を有する。この
他、保水材に適したものとしては、スポンジや、綿等が
考えられる。
【0012】本発明における保水材収納容器としては、
基本的に、非透水性のものであれば材質や形状を選ばな
い。従って、合成樹脂製のリジッドな形状、例えば、箱
形のものであっても良いし、合成樹脂シートや防水加工
を施した紙製の袋状のものであっても良い。リジッドな
形状のものであっても、反復使用に耐える強度や洗浄し
易い形状にすれば流通コストを押し上げる虞れは無い。
1回限りの使い捨てタイプにする場合は、再生利用や処
分方法等を考慮して紙製の袋とするのが望ましい。ま
た、これと同様の理由により、包装箱は段ボール等の板
紙製のものとするのが良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る切り花の包装形態と切り花用包装資材を図面に従って
説明する。切り花用包装資材1は、保水材3と、この保
水材3を収める保水材収納袋5と、保水材3に挿した状
態の切り花を収納する包装箱7とから構成されている。
【0014】包装箱7は、中心入りの段ボール紙によっ
て形成され、標準的な切り前のバラの切り花21を30
〜50本程度まとめて収納できる程度の大きさを有する
長めの矩形をした箱形になっている。そして、包装箱7
の厚み方向における一方の面は、箱の長手方向における
4分の1程度を残した部分が扉9として形成されてい
て、その幅方向において連続する一側面11との稜線部
をヒンジ部として開閉することができ、これに形成した
差込み片9aを他側面13のスリット13aに差し込む
ことで閉じた状態が保持される。側面11、13の一端
側に寄った位置には通気孔15が形成されている。包装
箱7はこのように形成されているので、扉9を開いた状
態でも、他端側にポケット状の空間17が残る。
【0015】保水材収納袋5は、クラフト紙又はその紙
断強度と同じ程度の強度を有する紙により角底袋様に製
作され、その内面の全域に防水加工が施されて非透水性
を与えられている。この収納袋5の平面サイズは、包装
箱7の空間17の横断面より稍小さく、丈は、この空間
17よりやや高い。
【0016】保水材3は、乾燥状態の板パルプを20グ
ラム程度、既知の離解機を使用してパルプスラリー化し
たものであり、従って、形は一定でない。パルプスラリ
ーの代りに、乾燥状態の板パルプをカッターで解いた解
繊パルプを用いても良い。切り花用包装資材1は以上の
ように構成されている。
【0017】次に、この切り花用包装資材1を使用した
切り花の包装形態の一例を説明する。保水材3を入れた
状態の保水材収納袋5に所要量の水を入れ、保水材3が
十分膨張したところで、これに切り花21の茎の切り口
側端部を挿す(図2参照)。所要の本数の切り花21を
保水材3に挿したら、その切り花21を保水材収納袋5
と共に包装箱7に収納し、扉9を閉じ、この扉9を含む
位置に2乃至3箇所バンド掛けをする。以上で切り花の
包装が完了する。保水材3に含ませた水の量が当該保水
材3の保水能力以内であれば、その水が自重で保水材3
から滲出することは通常あり得ないので、上記諸作業が
行われる間、包装箱7は横に倒した姿勢のままで扱って
差し支えない。
【0018】或いは、このような手順に代えて、保水材
収納袋5を先に包装箱7に入れて、この袋5に注水を
し、この状態から保水材3に切り花を挿すようにしても
良い。この場合、保水材収納袋5に注いだ水の全てが保
水材3に吸収し尽くされるまで、包装箱7は図1のよう
に立てた姿勢か、又は、後ろ倒れに傾いた姿勢にしてお
くと良い。
【0019】保水材3に保持させるべき水の量は、当該
切り花21の種類や採花時期等に基づく水上げ特性や、
流通に要する日数等を総合的に考慮して決定すべきあ
り、その水の量に応じた量の保水材3を用いる。この場
合、保水材3の量を、必要な保水量をある程度上回る保
水能力を持つ量としておけば、水の自重による滲出をよ
り完全に防止できる。
【0020】また、包装後一定時間、例えば、トラック
詰みするまでの倉庫保管中は、包装箱7を立てた姿勢で
置くことに無理が無い場合は、当該時間で蒸散する分、
保水材3の保水能力以上注水しても、その後は保水材に
含まれる水分がその保水能力以下に減じるので、包装箱
7を横にしても水がこぼれることは無い。このような使
い方をすれば、水上げの激しい切り花でも、使用する保
水材3の量が少なくて済む。
【0021】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。特に、本発
明で包装することができる切り花がバラに限られないこ
とは勿論である。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1又は請求項4の
発明によれば、包装箱を横にしてもこぼれる虞れの無い
水で、切り花に水上げを継続させることができる。
【0023】請求項2の発明によれば、保水材と包装箱
の再生利用や処分を比較的容易にすることができる。
【0024】請求項3の発明によれば、保水材を、軽量
且つ安価にして極めて高い保水能力を有するように構成
でき、使用後の再利用も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る切り花用包装資材の
斜視図である。
【図2】図1に示す切り花用包装資材を使用した切り花
の包装形態の一例を示すもので、同図のA−A線に沿っ
て切断した断面図である。
【符号の説明】
1 切り花用包装資材 3 保水材 5 保水材収納容器 7 包装箱 21 切り花

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非透水性の保水材収納容器と切り花が包装
    箱に収納され、保水材収納容器には水を含んだ保水材が
    収められていて、この保水材に、切り花の少なくとも切
    り口側端部が挿してあることを特徴とする切り花の包装
    形態。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した切り花の包装形態にお
    いて、保水材収納容器は防水加工を施した紙袋であり、
    包装箱は板紙製であることを特徴とする切り花の包装形
    態。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した切り花の包装形
    態において、保水材がパルプスラリー又は解繊パルプで
    あることを特徴とする切り花の包装形態。
  4. 【請求項4】少なくとも保水状態で切り花の茎を挿すこ
    とができる保水材と、この保水材を収める非透水性の保
    水材収納容器と、保水材に挿した状態の切り花を収納す
    る包装箱とを備えたことを特徴とする切り花用包装資
    材。
JP35118699A 1999-12-10 1999-12-10 切り花の包装形態と切り花用包装資材 Pending JP2001163701A (ja)

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Cited By (3)

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