JPH0524576U

JPH0524576U - 情報シート付きｐｔｐ包装容器

Info

Publication number: JPH0524576U
Application number: JP7269291U
Authority: JP
Inventors: 久善西井; 和敬真鍋
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1991-09-10
Filing date: 1991-09-10
Publication date: 1993-03-30

Abstract

(57)【要約】【目的】販売時には、情報シートと、錠剤を収納した
ＰＴＰ包装容器とが一体化されている一方、内容物を取
り出す際には、情報シートをＰＴＰ包装容器から容易に
分離できるようにする。【構成】ＰＴＰ包装容器Ａのアルミ箔２面側に情報シ
ートＢを、剥離自在な層、すなわち剥離層４およびスポ
ットヒートシール層８を介して貼着してなる。内容物を
取り出す際には、まず情報シートＢをＰＴＰ包装容器Ａ
より剥離する。次いで、アルミ箔２を破ることにより錠
剤Ｔを取り出すことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、情報シート付きＰＴＰ包装容器に関し、詳しくは、販売形態においては情報シートとＰＴＰ包装容器とが不可分一体に構成されており、一方この容器内に収納された錠剤状内容物を取り出す際には、情報シートとＰＴＰ包装容器とを容易に分離することのできる、情報シート付きＰＴＰ包装容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１に従来より一般に使用されているＰＴＰ包装容器を示している。周知のように、この容器は、錠剤状内容物Ｔの収容凹部Ｔ₁を片面に多数有するシート状プラスチック容器１の上記片面にアルミ箔２を貼着して構成されている。この容器内に収容された錠剤状内容物、すなわち医薬としての錠剤や錠剤状の食物等、を取り出す場合には、各収容凹部Ｔ₁の部分を覆っているアルミ箔２の部分が破られる。

【０００３】ところで、錠剤をＰＴＰ包装容器に収納して販売される場合には、一般に、紙ケース内に、複数個のＰＴＰ包装容器を収納するとともに、これとは別体の能書きと言われるところの情報シートを収納している。

【０００４】ところが、このような従来の包装形態の場合には、工場においてオートメーションシステムにより紙ケース内に、錠剤を収納したＰＴＰ包装容器と能書きとを収納するわけであるが、現実問題として、この能書きが、何らかの事情によりケース内に収納されないという事故が生ずる。また、この販売形態においては、使用者がケースを開いて内容物を取り出す際に、内容物すなわちＰＴＰ包装容器のみを取り出し、能書きがケース内に収納されたままである、つまり使用者が能書きを読まない、といったことが多々起こる。

【０００５】このような問題の原因は、上記包装形態において、ＰＴＰ包装容器と能書き等の情報シートとが別体に収納されていることにある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本考案の解決すべき技術的課題は、販売形態または包装ケース内の収納状態においては、能書き等の情報シートとＰＴＰ包装容器とが一体化されている一方、その内容物を取り出す際には、容易に情報シートをＰＴＰ包装容器より分離することができるとともに、この情報シートを容器自体より分離しない限りは包装容器内の錠剤状内容物を取り出すことができないように構成することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段・作用・効果】

上記技術的課題を解決するために、本考案にかかる情報シート付きＰＴＰ包装容器は以下のように構成される。

【０００８】すなわち、この情報シート付きＰＴＰ包装容器はＰＴＰ包装容器のアルミ箔面側に情報シートを剥離自在に貼着してなることを特徴としている。

【０００９】上記構成において、情報シートは、その外面および内面のいずれも情報面、つまり印刷面、として使用することが可能である。

【００１０】上記構成によれば、ＰＴＰ包装容器内の錠剤状内容物を取り出す場合には、まず初めに、ＰＴＰ包装容器から情報シート自体を剥離しなければならない。そして、この剥離により、ＰＴＰ包装容器のアルミ面が露出することになる。したがって、この状態においては、従来のＰＴＰ包装容器と何ら本質的に異なるところはなく、そのアルミ箔を破ることにより、容易に内容物を取り出すことができるのである。つまり、本考案によれば、内容物を取り出す際には、使用者は、かならず情報シートを剥離することになる。つまりこの剥離作業により、使用者はかならずこの情報シートを一旦手にすることになり、それだけ情報シートに記載された情報、たとえば能書き、を読む機会が確実に与えられることになる。

【００１１】また、上記構成によれば、情報シートの内面に秘密情報、たとえば子供用の菓子類として使用する場合の景品の当たり外れに関する表示、を印刷しておけば、販売形態においては、この秘密情報は外面より見ることができず、かつその内容物を取り出す際にその秘密情報を知ることができ、この種の目的を達成するためには、非常に便利な容器となる。

【００１２】

【実施例】

以下に、図２にしたがって本考案の１実施例を詳細に説明する。

【００１３】図２において、ＡはＰＴＰ包装容器を示し、Ｂは情報シートを示している。

【００１４】ＰＴＰ包装容器Ａは、錠剤状内容物Ｔ、すなわち錠剤や菓子類、を収納するための収容凹部Ｔ₁を片面に多数有するシート状プラスチック容器１の下面に、ヒートシール層３を介してアルミ箔２を貼着するとともに、そのアルミ箔２の下面に剥離層４を接着して構成されている。一方、情報シートＢは、補強層５と、接着層６と、情報紙７とを上下に積層して構成される。上記接着層６は情報紙７を補強層５に接着するための層である。補強層５は、たとえばポリエステルより形成され、情報紙７の強度を補強するためのものである。情報シートＢ自体の強度が十分であれば、この補強層５は省略することができる。

【００１５】上記情報紙７の上面および下面には目的に沿った情報を表示する印刷層９a,９ bが形成されている。なお、図中８はスポット的に補強層５の上面に形成したヒートシール層であって、このヒートシール層８を介して情報シートＢがＰＴＰ包装容器Ａに接着されている。

【００１６】上記構成によれば、内容物Ｔを取り出す際には、まずこの情報シートＢがＰＴＰ包装容器Ａより剥離される。すなわち図中三角マークＳで示した位置、つまり剥離層４と補強層５との間で剥離されるのである。つまり、スポットヒートシール層８は剥離容易なように両者を接着しているのである。このように、情報シートＢを剥離すれば、基本的に、ＰＴＰ包装容器の積層構造は従来のものと同一である。したがって、アルミ箔２を、その上下のヒートシール層３および剥離層４とともに破ることにより内容物Ｔを容易に取り出すことができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のＰＴＰ包装容器を示す概略断面図であ
る。

【図２】本考案の一実施例に係る情報シート付きＰＴ
Ｐ包装容器の要部断面図である。

【符号の説明】

Ｔ錠剤Ｔ₁ 収納凹部ＡＰＴＰ包装容器１プラスチック
容器２アルミ箔３ヒートシール
層４剥離層５補強層６接着層７情報紙８ヒートシール層９a,９b 印刷層

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ６５Ｄ 83/04 Ｂ 9036−3Ｅ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】錠剤状内容物(Ｔ)を収容するための収容
凹部(Ｔ₁)を片面に多数有するシート状プラスチック容
器(１)と、プラスチック容器(１)の上記片面に貼着され
たアルミ箔(２)より構成されるＰＴＰ包装容器(Ａ)のア
ルミ箔(２)面側に情報シート(Ｂ)を剥離自在に貼着して
なることを特徴とする、情報シート付きＰＴＰ包装容
器。