JPH05245212A - 導電性温熱パッド - Google Patents
導電性温熱パッドInfo
- Publication number
- JPH05245212A JPH05245212A JP8040692A JP8040692A JPH05245212A JP H05245212 A JPH05245212 A JP H05245212A JP 8040692 A JP8040692 A JP 8040692A JP 8040692 A JP8040692 A JP 8040692A JP H05245212 A JPH05245212 A JP H05245212A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive
- heating element
- electric heating
- layer
- skin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 皮膚に貼着され、皮膚を加温すると共に、電
気刺激を与える導電性温熱パッドであって、柔軟性を有
するシート状電気発熱体(4)と、該電気発熱体(4)
の一面側に積層され、電気信号源と接続される吸湿性を
有する導電性粘着剤層(6)と、該電気発熱体の他面側
に積層された柔軟性を有する表面層(7)とを備えたこ
とを特徴とする導電性温熱パッド(1)。 【効果】 本発明の導電性温熱パッドによれば、皮膚に
貼付する際の冷感をなくすることができ、また皮膚にし
っかりと接着して電気的接触が良いので、電気的刺激が
少なく、使用感の良いもので、従来の導電性パッドの不
都合を改良したものであり、低周波治療や高周波治療に
加えて温熱治療も同時に行える。
気刺激を与える導電性温熱パッドであって、柔軟性を有
するシート状電気発熱体(4)と、該電気発熱体(4)
の一面側に積層され、電気信号源と接続される吸湿性を
有する導電性粘着剤層(6)と、該電気発熱体の他面側
に積層された柔軟性を有する表面層(7)とを備えたこ
とを特徴とする導電性温熱パッド(1)。 【効果】 本発明の導電性温熱パッドによれば、皮膚に
貼付する際の冷感をなくすることができ、また皮膚にし
っかりと接着して電気的接触が良いので、電気的刺激が
少なく、使用感の良いもので、従来の導電性パッドの不
都合を改良したものであり、低周波治療や高周波治療に
加えて温熱治療も同時に行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚に貼付され、皮膚
を加温すると共に、低周波や高周波などの電気刺激を与
えて血行を良くし、温熱とマッサージによる治療効果を
促進するために用いる導電性温熱パッドに関する。
を加温すると共に、低周波や高周波などの電気刺激を与
えて血行を良くし、温熱とマッサージによる治療効果を
促進するために用いる導電性温熱パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚に貼付し、皮膚に電流治
療を施す刺激を与えてマッサージ低周波治療器や高周波
治療器などには柔軟性を有する基材シートに導電性粘着
剤を積層した導電性パッドが用いられており、この導電
性パッドは皮膚に貼付した導電性粘着剤層を介して皮膚
に電流を流すものである。
療を施す刺激を与えてマッサージ低周波治療器や高周波
治療器などには柔軟性を有する基材シートに導電性粘着
剤を積層した導電性パッドが用いられており、この導電
性パッドは皮膚に貼付した導電性粘着剤層を介して皮膚
に電流を流すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の導電性
パッドは、皮膚に貼付した時に冷感を与えたり、皮膚と
の接触不十分によるピリピリした電気刺激を生じて違和
感があり、この点の改良が望まれていた。
パッドは、皮膚に貼付した時に冷感を与えたり、皮膚と
の接触不十分によるピリピリした電気刺激を生じて違和
感があり、この点の改良が望まれていた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
上述した導電性パッドの問題点を改良し、皮膚に貼付
し、使用した際に違和感がなく、かつ発汗などの水分が
あっても皮膚に良く接着し、良好な使用感、使用安定性
を与えると共に、マッサージ効果に加え、温熱による治
療効果を与えることができる導電性温熱パッドを提供す
ることを目的とする。
上述した導電性パッドの問題点を改良し、皮膚に貼付
し、使用した際に違和感がなく、かつ発汗などの水分が
あっても皮膚に良く接着し、良好な使用感、使用安定性
を与えると共に、マッサージ効果に加え、温熱による治
療効果を与えることができる導電性温熱パッドを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、皮膚に貼着され、皮膚を加温すると共に、
電気刺激を与える導電性温熱パッドであって、柔軟性を
有するシート状電気発熱体と、該電気発熱体の一面側に
積層され、電気信号源と接続される吸湿性を有する導電
性粘着剤層と、該電気発熱体の他面側に積層された柔軟
性を有する表面層とを備えたことを特徴とする導電性温
熱パッドを提供する。
成するため、皮膚に貼着され、皮膚を加温すると共に、
電気刺激を与える導電性温熱パッドであって、柔軟性を
有するシート状電気発熱体と、該電気発熱体の一面側に
積層され、電気信号源と接続される吸湿性を有する導電
性粘着剤層と、該電気発熱体の他面側に積層された柔軟
性を有する表面層とを備えたことを特徴とする導電性温
熱パッドを提供する。
【0006】
【作用】本発明の導電性温熱パッドは、電気信号源に接
続された導電性粘着剤層により皮膚に電気信号が伝えら
れ、電気刺激が与えられると共に、電気発熱体により加
熱された該導電性粘着剤層により皮膚が加温され、マッ
サージ効果と共に温熱が与えられることにより血行が良
くなり、治療効果が促進される。
続された導電性粘着剤層により皮膚に電気信号が伝えら
れ、電気刺激が与えられると共に、電気発熱体により加
熱された該導電性粘着剤層により皮膚が加温され、マッ
サージ効果と共に温熱が与えられることにより血行が良
くなり、治療効果が促進される。
【0007】この場合、皮膚貼付前に粘着剤層を電気発
熱体によって加熱しておくことにより、貼付時の冷感を
なくすことができる。また、この粘着剤層は吸湿性を有
するので、温熱によって生じる発汗などの水分を吸収
し、接着力の低下が防止されて皮膚に良く接着するため
皮膚にしっかりと確実に固定できると共に、皮膚が温熱
されることによる発汗とあいまって皮膚と粘着剤層との
電気的接触が良くなり、電気信号を確実に皮膚に伝える
ことができ、電気的刺激が緩和される。
熱体によって加熱しておくことにより、貼付時の冷感を
なくすことができる。また、この粘着剤層は吸湿性を有
するので、温熱によって生じる発汗などの水分を吸収
し、接着力の低下が防止されて皮膚に良く接着するため
皮膚にしっかりと確実に固定できると共に、皮膚が温熱
されることによる発汗とあいまって皮膚と粘着剤層との
電気的接触が良くなり、電気信号を確実に皮膚に伝える
ことができ、電気的刺激が緩和される。
【0008】また、シート状電気発熱体を電池等に接続
し、通電することにより、容易に昇温し、発熱体に積層
された表面層が保温層として発熱体により発生する熱の
放散を防止するので、所定温度に長時間持続加温するこ
とができる。更に、発熱体と表面層とが柔軟性を有する
ので、貼付部位の形状や動きに追従でき、使用性が良
い。また、シート状発熱体を加熱する電源として小型の
電池を使用し得るので、携帯にも便利である。
し、通電することにより、容易に昇温し、発熱体に積層
された表面層が保温層として発熱体により発生する熱の
放散を防止するので、所定温度に長時間持続加温するこ
とができる。更に、発熱体と表面層とが柔軟性を有する
ので、貼付部位の形状や動きに追従でき、使用性が良
い。また、シート状発熱体を加熱する電源として小型の
電池を使用し得るので、携帯にも便利である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1を参照し
て説明する。図1は本考案の導電性温熱パッドの一実施
例を示す断面図であり、この導電性温熱パッド1は、金
属箔発熱素子2と絶縁シート3とからなるシート状電気
発熱体4と、電気発熱体4の下面に導電層5を介して積
層された導電性粘着剤層6と、電気発熱体4の上面に積
層された表面層7とから構成されている。
て説明する。図1は本考案の導電性温熱パッドの一実施
例を示す断面図であり、この導電性温熱パッド1は、金
属箔発熱素子2と絶縁シート3とからなるシート状電気
発熱体4と、電気発熱体4の下面に導電層5を介して積
層された導電性粘着剤層6と、電気発熱体4の上面に積
層された表面層7とから構成されている。
【0010】発熱素子2は、表面層7に接着剤を介して
金属箔を接着した後、所定の形状にエッチングして抵抗
回路に形成したもので、端子2aに接続された接続部2
bを電池などの電源に接続して通電することによって発
熱する。従って、電源として小型の電池が使用可能なの
で、本導電性温熱パッド1は携帯に便利である。金属箔
としては、ステンレススチール、アルミニウム、鉄、銅
などの10〜10μmのものが好適であるが、金属の種
類、厚み、回路線幅は必要面積と必要発熱量に応じた抵
抗値によって選ぶことができる。なお、箔の厚みは薄い
ほど柔軟性の面で有利である。また、発熱素子2として
は金属に限らず、例えば導電性のカーボン塗料を塗布、
あるいは導電性樹脂を積層するなどにより構成すること
もできる。
金属箔を接着した後、所定の形状にエッチングして抵抗
回路に形成したもので、端子2aに接続された接続部2
bを電池などの電源に接続して通電することによって発
熱する。従って、電源として小型の電池が使用可能なの
で、本導電性温熱パッド1は携帯に便利である。金属箔
としては、ステンレススチール、アルミニウム、鉄、銅
などの10〜10μmのものが好適であるが、金属の種
類、厚み、回路線幅は必要面積と必要発熱量に応じた抵
抗値によって選ぶことができる。なお、箔の厚みは薄い
ほど柔軟性の面で有利である。また、発熱素子2として
は金属に限らず、例えば導電性のカーボン塗料を塗布、
あるいは導電性樹脂を積層するなどにより構成すること
もできる。
【0011】また、絶縁シート3は発熱素子2と表面層
7に接着剤によって積層されている。絶縁シート3の材
料は必要加熱温度に耐えられる柔軟性の絶縁性材料から
選択でき、例えばポリエステル、ポリアミド、塩化ビニ
ル、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン類などのプラスチックフィルムが良く、5〜100μ
m厚程度のものが好適である。
7に接着剤によって積層されている。絶縁シート3の材
料は必要加熱温度に耐えられる柔軟性の絶縁性材料から
選択でき、例えばポリエステル、ポリアミド、塩化ビニ
ル、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン類などのプラスチックフィルムが良く、5〜100μ
m厚程度のものが好適である。
【0012】これらの発熱素子2と絶縁シート3とから
構成される電気発熱体4は、発熱素子2が金属箔、絶縁
シート3が柔軟性のシートからなるので柔軟性を有す
る。なお、電気発熱体4は一般に面状発熱体として用い
られているものを使用することもできる。
構成される電気発熱体4は、発熱素子2が金属箔、絶縁
シート3が柔軟性のシートからなるので柔軟性を有す
る。なお、電気発熱体4は一般に面状発熱体として用い
られているものを使用することもできる。
【0013】絶縁シート3に積層された導電層5は、カ
ーボンブラックを含むインクを絶縁シート3上に塗布し
た塗布層、接着剤を介して積層した金属箔、あるいは蒸
着による金属蒸着層などにより形成することができる。
導電層5は、端子部5a及びこの端子部5aに接続され
た導電層接続部5bを介して低周波装置、高周波装置な
どの信号源に接続され、信号源からの電流を導電性粘着
剤層6に伝えるものである。
ーボンブラックを含むインクを絶縁シート3上に塗布し
た塗布層、接着剤を介して積層した金属箔、あるいは蒸
着による金属蒸着層などにより形成することができる。
導電層5は、端子部5a及びこの端子部5aに接続され
た導電層接続部5bを介して低周波装置、高周波装置な
どの信号源に接続され、信号源からの電流を導電性粘着
剤層6に伝えるものである。
【0014】導電性粘着剤層6は導電性を有すると共
に、発汗などによる水分を吸収し、接着力が低下しない
ように吸湿性を有することが必要である。吸湿性を有す
る粘着剤としては、例えば親水基を有するアクリル系粘
着剤、親水基を有するウレタン系粘着剤、さらにはデン
プン系、アクリル酸系の吸水性ポリマーをグラフト又は
ブレンドした粘着剤を用いることができ、そのほかカラ
ヤゴム等の天然系の吸湿性粘着剤を用いても良い。
に、発汗などによる水分を吸収し、接着力が低下しない
ように吸湿性を有することが必要である。吸湿性を有す
る粘着剤としては、例えば親水基を有するアクリル系粘
着剤、親水基を有するウレタン系粘着剤、さらにはデン
プン系、アクリル酸系の吸水性ポリマーをグラフト又は
ブレンドした粘着剤を用いることができ、そのほかカラ
ヤゴム等の天然系の吸湿性粘着剤を用いても良い。
【0015】また、導電性粘着剤層6は通常の粘着剤に
導電性を付与することによって得ることができ、導電性
を付与する方法としては、例えば粘着剤にイオン化合物
を混合する方法、カーボンブラックや金属を表面に持つ
微粒子を混合する方法、あるいは導電化繊維を分散する
方法などがある。なお、この導電性粘着剤層6の抵抗値
は500Ω以下が望ましい。
導電性を付与することによって得ることができ、導電性
を付与する方法としては、例えば粘着剤にイオン化合物
を混合する方法、カーボンブラックや金属を表面に持つ
微粒子を混合する方法、あるいは導電化繊維を分散する
方法などがある。なお、この導電性粘着剤層6の抵抗値
は500Ω以下が望ましい。
【0016】導電性粘着剤層6の皮膚に対する接着力
は、90°剥離試験で20〜200g/インチ、特に3
0〜120g/インチの範囲が好ましい。これより接着
力が弱いとわずかな動きでも剥離してしまう場合があ
り、逆に強過ぎると剥がす時に痛みを生ずる場合があ
る。また、導電性粘着剤層6の厚みは0.2〜2mmの
範囲が良く、これより薄い場合は吸水性及び接着力が不
足する場合があり、一方厚過ぎると経済上不利となる場
合がある。
は、90°剥離試験で20〜200g/インチ、特に3
0〜120g/インチの範囲が好ましい。これより接着
力が弱いとわずかな動きでも剥離してしまう場合があ
り、逆に強過ぎると剥がす時に痛みを生ずる場合があ
る。また、導電性粘着剤層6の厚みは0.2〜2mmの
範囲が良く、これより薄い場合は吸水性及び接着力が不
足する場合があり、一方厚過ぎると経済上不利となる場
合がある。
【0017】なお、図示していないが導電性粘着剤層6
を保護するため剥離ライナーを用いることが一般的で、
取扱が便利になる。
を保護するため剥離ライナーを用いることが一般的で、
取扱が便利になる。
【0018】次に、表面層7は発熱体4からの熱が表面
から放熱するのを防止すると共に電気的絶縁のためのも
のであり、本発明においては柔軟性の素材を用いる。こ
のため、素材としてはポリエステル、ナイロン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン類、ポリイミド、ポリアリレート、ポリエーテル
系、フッ素系などのプラスチックフィルム、耐水処理し
た紙などを単独で又はこれらを組み合わせた複合フィル
ムを用いることができる。表面層7の厚みは25〜25
0μmの範囲が良く、厚みが薄過ぎると放熱防止効果が
劣ると共に絶縁性、加工時の作業性に問題を生じる場合
があり、逆に厚過ぎると柔軟性が低下して貼付部位の形
状になじみにくい場合がある。
から放熱するのを防止すると共に電気的絶縁のためのも
のであり、本発明においては柔軟性の素材を用いる。こ
のため、素材としてはポリエステル、ナイロン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン類、ポリイミド、ポリアリレート、ポリエーテル
系、フッ素系などのプラスチックフィルム、耐水処理し
た紙などを単独で又はこれらを組み合わせた複合フィル
ムを用いることができる。表面層7の厚みは25〜25
0μmの範囲が良く、厚みが薄過ぎると放熱防止効果が
劣ると共に絶縁性、加工時の作業性に問題を生じる場合
があり、逆に厚過ぎると柔軟性が低下して貼付部位の形
状になじみにくい場合がある。
【0019】また、表面層7の放熱防止効果をより高め
るため、上述したプラスチックフィルムや紙の一面側、
あるいはサンドイッチ状に酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、酸化亜鉛、チタン酸カリウム等のセラミック系微粉
末を含む塗料層を設け、更に金属蒸着層を形成すること
が好ましく、これらの熱線遮蔽効果により放熱を低下さ
せることができる。更に、表面層7の保温性能を高める
ため厚さ2mm以下の軟質の発泡プラスチックシート又
はフィルムを表面層7に積層することも有効である。
るため、上述したプラスチックフィルムや紙の一面側、
あるいはサンドイッチ状に酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、酸化亜鉛、チタン酸カリウム等のセラミック系微粉
末を含む塗料層を設け、更に金属蒸着層を形成すること
が好ましく、これらの熱線遮蔽効果により放熱を低下さ
せることができる。更に、表面層7の保温性能を高める
ため厚さ2mm以下の軟質の発泡プラスチックシート又
はフィルムを表面層7に積層することも有効である。
【0020】以下、本発明の導電性温熱パッドの具体例
とこの導電性温熱パッドの性能について述べる。
とこの導電性温熱パッドの性能について述べる。
【0021】表面層として75μmのポリエステルフィ
ルムを用い、ウレタン系接着剤により30μmのステン
レススチール箔を積層し、このステンレススチール箔を
エッチングして回路パターンを形成した。次いで、裏面
にカーボンブラックを塗布して導電層を形成した25μ
mのポリエステルフィルムからなる絶縁フィルムを上記
回路パターン上に上記と同じウレタン系接着剤を用いて
積層し、更に導電層の上に導電性粘着剤を約1mmの厚
さで積層して導電性粘着剤層を形成した。なお、導電性
粘着剤は、親水基を有するアクリル系粘着剤に、表面を
金属で被覆した10μm以下の微粒子を混合して調製し
た。得られた導電性温熱パッドの性能を次のように測定
した。
ルムを用い、ウレタン系接着剤により30μmのステン
レススチール箔を積層し、このステンレススチール箔を
エッチングして回路パターンを形成した。次いで、裏面
にカーボンブラックを塗布して導電層を形成した25μ
mのポリエステルフィルムからなる絶縁フィルムを上記
回路パターン上に上記と同じウレタン系接着剤を用いて
積層し、更に導電層の上に導電性粘着剤を約1mmの厚
さで積層して導電性粘着剤層を形成した。なお、導電性
粘着剤は、親水基を有するアクリル系粘着剤に、表面を
金属で被覆した10μm以下の微粒子を混合して調製し
た。得られた導電性温熱パッドの性能を次のように測定
した。
【0022】(1)温熱特性 表面積約12cm2のパッドの発熱素子として抵抗値が
130Ωのものを用い、この発熱素子を乾電池に接続
し、12Vの電圧を印加した。予め5分間の通電を行
い、予熱したパッドを皮膚に貼付したところ、温熱感が
あり、電気的刺激も軽減され、加温しない場合と比較し
て違和感は著しく緩和された。また、パッドの温度は4
0〜45℃の範囲で約5時間持続した。 (2)接着強度 90°剥離試験により接着強度を測定したところ約50
g/インチであった。また、人体に貼付したところ、発
汗に伴う強度低下がなく、十分な接着強度を有すると共
に、剥離時に痛みを伴わずに容易に剥がすことができ
た。 (3)導電性粘着剤層の抵抗値 1Hzの低周波を印加した時の抵抗値は約30Ωで、人
体の抵抗値に比較して十分低い値であった。
130Ωのものを用い、この発熱素子を乾電池に接続
し、12Vの電圧を印加した。予め5分間の通電を行
い、予熱したパッドを皮膚に貼付したところ、温熱感が
あり、電気的刺激も軽減され、加温しない場合と比較し
て違和感は著しく緩和された。また、パッドの温度は4
0〜45℃の範囲で約5時間持続した。 (2)接着強度 90°剥離試験により接着強度を測定したところ約50
g/インチであった。また、人体に貼付したところ、発
汗に伴う強度低下がなく、十分な接着強度を有すると共
に、剥離時に痛みを伴わずに容易に剥がすことができ
た。 (3)導電性粘着剤層の抵抗値 1Hzの低周波を印加した時の抵抗値は約30Ωで、人
体の抵抗値に比較して十分低い値であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の導電性温熱パッドによれば、皮
膚に貼付する際の冷感をなくすることができ、また皮膚
にしっかりと接着して電気的接触が良いので、電気的刺
激が少なく、使用感の良いもので、従来の導電性パッド
の不都合を改良したものであり、低周波治療や高周波治
療に加えて温熱治療も同時に行える。
膚に貼付する際の冷感をなくすることができ、また皮膚
にしっかりと接着して電気的接触が良いので、電気的刺
激が少なく、使用感の良いもので、従来の導電性パッド
の不都合を改良したものであり、低周波治療や高周波治
療に加えて温熱治療も同時に行える。
【図1】本発明の導電性温熱パッドの一例を示す断面図
である。
である。
【符号の説明】 1 導電性温熱パッド 2 発熱素子 3 絶縁フィルム 4 シート状電気発熱体 5 導電層 6 導電性粘着剤層 7 表面層
Claims (1)
- 【請求項1】 皮膚に貼着され、皮膚を加温すると共
に、電気刺激を与える導電性温熱パッドであって、柔軟
性を有するシート状電気発熱体と、該電気発熱体の一面
側に積層され、電気信号源と接続される吸湿性を有する
導電性粘着剤層と、該電気発熱体の他面側に積層された
柔軟性を有する表面層とを備えたことを特徴とする導電
性温熱パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8040692A JPH05245212A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 導電性温熱パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8040692A JPH05245212A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 導電性温熱パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05245212A true JPH05245212A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13717417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8040692A Pending JPH05245212A (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 導電性温熱パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05245212A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3027349U (ja) * | 1996-01-29 | 1996-08-09 | 小林産業株式会社 | 高周波痩身美容機器 |
KR20030044610A (ko) * | 2001-11-30 | 2003-06-09 | 주식회사 메디텐스 | 저주파 치료용 패드 |
JP2015180351A (ja) * | 2010-10-28 | 2015-10-15 | ルイーズ・モーン | 熱および電気刺激を与えるための回路 |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP8040692A patent/JPH05245212A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3027349U (ja) * | 1996-01-29 | 1996-08-09 | 小林産業株式会社 | 高周波痩身美容機器 |
KR20030044610A (ko) * | 2001-11-30 | 2003-06-09 | 주식회사 메디텐스 | 저주파 치료용 패드 |
JP2015180351A (ja) * | 2010-10-28 | 2015-10-15 | ルイーズ・モーン | 熱および電気刺激を与えるための回路 |
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