JPH05245113A - 皮膚表面観察装置 - Google Patents

皮膚表面観察装置

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JPH05245113A
JPH05245113A JP4044985A JP4498592A JPH05245113A JP H05245113 A JPH05245113 A JP H05245113A JP 4044985 A JP4044985 A JP 4044985A JP 4498592 A JP4498592 A JP 4498592A JP H05245113 A JPH05245113 A JP H05245113A
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Hiroyuki Sugaya
博之 菅谷
Hajime Hotta
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Abstract

(57)【要約】 【目的】化粧品塗布肌の仕上がりの差や素肌における皮
膚表面状態を目視と同程度に観察できるようにすること
を目的とする。 【構成】ビデオカメラ内に組み込んだ環状照明装置20か
らの平行光を反射鏡23,24で反射させて拡散透過板25
で、方向性のない拡散照明光を生成して、この拡散照明
光を観察する肌13に照射し、その光学像を対物レンズ系
を介してカラー撮影してTVモニターで観察する。この
ように拡散照明を用いて皮膚表面の観察を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚表面観察装置に関
し、特に、メイクアップ化粧品(ファンデーション、白
粉、頬紅、アイシャドー、口紅等)の仕上がりの観察に
好適な皮膚表面観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メイクアップ化粧品の仕上がり感(例え
ば、カバー力、粉っぽさ、厚ぼったさ、素肌感等)を目
視で評価するには、その差が微妙であるために評価者の
熟練が要求される。このため、メイクアップ化粧品塗布
肌を画像記録して客観的に観察評価することが考えられ
ている。
【0003】メイクアップ化粧品塗布肌の画像を記録す
る手段として、一般的に高倍率のカメラやビデオカメラ
が用いられているが、前者においては、接写に必要な光
量を得るためにフラッシュ照明を行うので、差が不明瞭
か、記録された画像が目視と異なってしまうという点
や、現像をするための時間と手間がかかるといった点で
問題がある。また、後者においても、適切な照明条件を
設定し、その同一条件において毎回撮影しなければなら
ないといった制約があり、手軽さに欠ける。
【0004】そこで、メイクアップ化粧品塗布肌を、照
明と一体化したハンディな撮像装置で等倍から数十倍に
拡大撮影し、TVモニターで簡単に観察できるシステム
が望まれていた。また、このようなシステムによれば、
被験者自ら観察できるといったメリットがあり、化粧品
の店頭販売において客に自分自身の仕上がりを見せるこ
とができ、納得のいく製品を勧めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCD等の
撮像素子を用いたテレビカメラにより皮膚を拡大観察す
る装置で、照明装置を一体化したものは既に提案されて
いる(例えば特開昭60−198129号公報、特開昭
62−59913号公報等参照)。しかし、これら従来
装置における照明装置では、光を被写体となる皮膚表面
に対して一方向、または、全周囲方向から任意角度で照
射するもの(以後、便宜的に直線照射と呼ぶ)が主で、
皮膚の凹凸(皮溝、皮丘、毛穴等)の形状、産毛、落屑
等の表面状態を観察、解析する目的で開発されたもので
あり、メイクアップ化粧品塗布肌の仕上がりを観察評価
するためのものではなかった。
【0006】ところで、従来の直線照射による照明法
は、皮膚に対して高角度(最高90度)に光を入射する落
射照明と、低角度(最低0度)で入射させる側方照明の
二つに大別できる。しかし、これら照明法を用いてメイ
クアップ化粧品塗布肌の仕上がりを観察した場合、ま
ず、落射照明では、皮膚表面の凹凸を明暗の情報として
得ることができるという利点があるが、正反射光によっ
て皮丘が光りメイクアップ化粧品塗布肌の仕上がりを観
察するのに適さない。また、側方照明では、皮膚の大き
な凹凸、産毛、落屑等を強調させて観ることができると
いう利点があるが、このような皮膚の特徴が逆に肌の粗
さとして強調され過ぎるため、メイクアップ化粧品を塗
布することによって肌がきれいに見えるといった効果が
分かり難いという問題がある。更に、製品によっては目
視よりも強調されて粉が浮いたように見える場合もあ
る。
【0007】従って、従来のような直線照射の照明装置
を使用した観察装置では、メイクアップ化粧品塗布肌の
仕上がりの一部分のみが強調されて観察されることにな
るため望ましくない。尚、照明装置を一体化したテレビ
カメラを用いた皮膚表面観察装置として、本出願人によ
り先に提案されているものがある(特開平1−2508
36号公報)が、このものは、皮膚の色調を解析評価す
ることを目的とするもので、やはり直線照射による照明
装置を用いており、メイクアップ化粧品塗布肌の仕上が
りを観察するには不充分である。
【0008】そこで、本発明は上記の事情に鑑みなされ
たもので、方向性の無い光を均一に被写体に照射する拡
散照明を用いることで、皮膚表面の一部の特徴が不自然
に強調されることなく全体的な仕上がりを捉えることが
可能で目視に近い自然な画像が得られる皮膚表面観察装
置を提供することを目的とする。尚、皮膚以外の被検物
を拡散照明下において撮像する装置は既に数例提案され
ているが、それらは主として拡散照明を被検物の正反射
光や立体形状によってできる陰影を除くために用い、主
に工場等の製造ライン上において、被検体の立体形状や
表面の傷、文字等を非接触で検査するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、撮影
部位に光を照射する照明装置が組み込まれ皮膚表面の所
定部位を撮影する撮像装置と、該撮像装置からの画像信
号を所定の信号形態に変換処理する信号処理装置と、該
信号処理装置からの処理信号に基づいて撮影された前記
所定部位の画像を表示するモニター装置とを備えた皮膚
表面観察装置において、前記撮像装置に組み込む照明装
置を、方向性の無い光を前記撮影する所定部位に均一に
照射する拡散照明装置とした。
【0010】また、前記拡散照明装置は、撮像装置の対
物レンズ系周囲に円形に配置された多数の光ファイバー
からの光を前記対物レンズ系の光軸と同軸に配置したリ
ング状レンズを介して前記光軸に対して平行光として照
射する環状照明装置と、該環状照明装置側から撮像装置
先端側に向けて先広がりの筒状の円錐台形状をなし前記
対物レンズ系の光軸と同心に配置されて環状照明装置か
らの平行光を透過拡散して撮影部位に照射する拡散透過
板とを備えて構成した。
【0011】また、前記拡散照明装置は、前記環状照明
装置からの平行光を対面壁に向けて反射させる反射板
と、該反射板からの光を反射拡散して撮影部位に照射す
る拡散反射板とを備えて構成した。また、前記拡散照明
装置は、撮像装置先端部に積分球を配置し、該積分球
に、当該積分球内に光ファイバーからの光を照射する照
射口と、撮影部位に近接させる撮像装置先端部側で且つ
前記照射口からの光が直接入射しない位置に設けられ積
分球内の拡散反射光を前記撮影部位に入射させる観察口
と、撮像装置の対物レンズ系側で且つ照射口からの光が
直接入射しない位置に設けられ前記撮影部位表面からの
反射光を前記対物レンズ系に入射させる受光口とを設け
る構成とした。
【0012】更に、前記拡散照明装置に、方向性を持っ
た直線照射光を撮影部位に直接照射させる直線照射手段
を付加する構成とした。
【0013】
【作用】かかる構成によれば、メイクアップ化粧品を塗
布した肌に、拡散照明装置を組み込んだ撮像装置を近接
させ、拡散照明装置からの拡散照明光で照らしながら化
粧品塗布肌の撮影を行う。撮像装置からの画像信号は、
信号処理装置によってモニター装置等の周辺機器に対応
した形態に変換処理された後、モニター装置出力され撮
影したメイクアップ化粧品塗布肌の画像が表示され、モ
ニター装置を介してメイクアップ化粧品塗布肌の観察が
行われる。
【0014】そして、照明に拡散照明を用いることで、
モニター装置に写し出される画像は、直線照射による照
明に比べて皮膚の凹凸等の皮膚表面状態が実際より強調
されることなく目視と略同様な自然な画像となる。従っ
て、メイクアップ化粧品を塗布したことによる効果や製
品による仕上がり感の違い等を正当に評価することが可
能となる。
【0015】また、拡散照明と直線照射とを併用すれ
ば、例えばてかりの程度の差等が判りてかりのある製品
かてかりのない製品か等、製品の特性等を明確にする事
が可能になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。本実施例の装置全体を示す図1におい
て、小型のビデオカメラ1は、後述する拡散照明装置及
び拡大対物レンズ系を備えており、皮膚表面の撮影した
い所定部位に先端を近接させて光源2から光を導入して
前記拡散照明装置によって照らし、照明された皮膚表面
の光学像を対物レンズ系を介して等倍或いは拡大した
後、例えばCCD等の撮像素子に入射することで、皮膚
表面がカラー撮影される。
【0017】ビデオカメラ1のCCDにおいて光電変換
された画像の電気信号は、信号処理装置3に入力され
る。信号処理装置3では、画像を表示するためのTVモ
ニター4、画像を記録する画像記録装置5及び画像の記
憶や画像の分割等の目的に応じて画像処理する静止画像
処理装置6等の周辺機器に対応した信号形態に前記電気
信号を変換処理する。そして、画像信号は、信号処理装
置3を介して、撮影した皮膚表面画像の表示や分割画面
による異なる皮膚表面状態の比較等、目的に応じて図中
のa、b→c、d→e、d→f→cのいずれかの経路で
TVモニター4に出力される。
【0018】次に、図2に基づいてビデオカメラ1に組
み込まれた拡散照明装置について説明する。図2におい
て、ビデオカメラ1の基端側(図中上方)に設けた図示
しない対物レンズ系の光軸11の周囲に円状に配置され光
源2からの光を導く光ファイバー束21と、該光ファイバ
ー束21先端からの光を前記光軸11に平行に指向させて平
行光を作る光軸11と同軸に配置されたリング状レンズ22
とからなる従来公知(実開昭64−10729号公報参
照)の環状照明装置20を、ビデオカメラ1の外筒12の基
端側に設ける。前記リング状レンズ22の下方に、光軸11
に対して例えば45度の角度を持つ筒状の円錐台形状の反
射鏡23を設けると共に、該反射鏡23に対面させて反射鏡
24を外筒12内壁に設ける。更に、前記反射鏡23と外筒12
先端との間に、反射鏡23側から外筒12先端側に向けて先
広がりの筒状の円錐台形状をなす拡散透過板25を対物レ
ンズ系の光軸11と同心に配置してある。この拡散透過板
25は、光が入射するとこれを透過拡散して方向性の無い
拡散照明光を作るもので、光を拡散して透過するもので
あればよく、例えば表面を加工したガラス、プラスチッ
ク、アクリル等の素材が用いられる。反射鏡23と拡散透
過板25との接合部と外筒12との間の幅L1 は、リング状
レンズ22の幅と等しくしてある。また、拡散透過板25の
光軸11に対する角度αは、外筒12の径L2 と長さL3
よって任意に決まる。
【0019】かかる構成によれば、光源2からの光は、
光ファイバー束21にビデオカメラ1内に案内されてリン
グ状レンズ22によって平行光となって円状に反射鏡23上
に照射される。反射鏡23上に照射された平行光は、ここ
で反射されて対面する反射鏡24に向かい、ここで更に反
射されて拡散透過板25に入射する。拡散透過板25に入射
した光は、ここで透過拡散されて観察面であるメイクア
ップ化粧品を塗布した肌13に照射され、これによって形
成される光学像がビデオカメラ1基端側の対物レンズ系
に向かい皮膚表面画像が得られる。
【0020】このように方向性の無い光の拡散照明光を
用いてメイクアップ化粧品塗布肌を撮影すれば、偏光フ
ィルターを使用しなくとも色むら等の状態が判る。ま
た、従来の高角度で直線照射する落射照明のように皮丘
が光ることもない。更に、低角度の側方照明では、図3
に示すように皮膚表面の透明層13Aを通って内部組織13
Bを回り込む光の成分によって内部組織13Bの色が皮膚
表面に表れるため、色むら等が判りずらかったが、拡散
照明光では、これがなく最も忠実に皮膚表面の色を再現
でき、皮膚の色、シミ、そばかす等の色むら、化粧品
(ファンデーション)塗布後の色の変化を正確に評価す
ることが可能となる。また、皮膚の粗さやファンデーシ
ョンの粉っぽさが不自然に強調されることもなく、仕上
がり感の違い等を正当に評価することが可能となる。
【0021】尚、上記第1実施例の拡散照明装置におけ
る反射鏡23,24の角度、幅L1 は拡散透過板25に対して
リング状レンズ22からの平行光が均等に効率よく照射さ
れるための条件であって、特にこれに限定するものでは
ない。また、外筒12の内側の面を反射鏡にすれば、拡散
透過板25からの反射光を再び反射させて再度拡散透過板
25を拡散透過させることができ、光量の損失を防げる。
【0022】上記第1実施例では、反射鏡23,24を用い
ることにより、リング状レンズ22の径より広い面積を照
射することを可能としているが、図4の第2実施例のよ
うに反射鏡を用いず直接拡散透過板25に入射させる構成
とすることも可能である。以下、図5〜図18に拡散照明
装置の異なる実施例を示し説明する。尚、第1実施例と
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0023】図5に示す第3実施例では、拡散透過板で
はなく拡散反射板を用いている。即ち、本第3実施例の
ものは、環状照明装置20から対面する反射鏡23,24で反
射された光は、外筒12内に形成した環状の導光部14を通
り円筒状の逆円錐台形状の反射板26により対物レンズ系
の光軸11に対して低角度で反射し、外筒12内壁全周囲に
形成した拡散反射板27で拡散反射されて観察面を照明す
るよう構成されている。ここで、反射板26の上方に設け
た遮光板28は、表面を光を反射させないように加工して
あり、反射板26からの乱反射光が対物レンズ系に入射す
るのを防ぐと同時に、観察面に直接光を照射しないよう
にするものである。
【0024】尚、拡散反射板27は光を拡散反射するもの
であれば特に限定はなく、例えば表面加工した金属板等
が用いられる。また、反射板26は鏡面に限定する必要は
なく、拡散面にしても良いし、光軸11に対する角度も10
度以下の低角度であることが望ましいが、観察面に直接
光が照射されることがなく、十分に拡散反射板27によっ
て拡散されるのであれば任意である。また、導光部14の
幅L4 も図2の幅L1と同様である。
【0025】また、第3実施例における反射鏡23,24を
省略して図6の第4実施例のように、環状照明装置20か
らの光を直接反射板26に入射させるように構成してもよ
い。図7に示す第5実施例では、図2の拡散透過板25
を、外筒12の下端までではなく中間まで設け、その下部
に拡散反射板27を設けるようにしたものである。この場
合は、拡散透過板25で透過拡散された拡散照明光は、更
に拡散反射板27で拡散反射された後、観察面に照射され
る。
【0026】そして、第5実施例における反射鏡23,24
を省略して図8の第6実施例のように、環状照明装置20
からの光を直接拡散透過板25に入射させるように構成し
てもよい。図9に示す第7実施例は光源からの光の拡散
方法として積分球を用いたものである。本実施例では、
光源2からの光を光ファイバー16によって外筒12の先端
に設けた積分球30内に導入する。積分球30には、光ファ
イバー16からの光を照射するための照射口31と、観察面
に近接させる積分球30の先端側に設けて積分球30内の拡
散反射光を観察面に入射させる観察口32と、積分球30の
対物レンズ系側に位置し観察面からの反射光を前記対物
レンズ系に入射させるための受光口33とを設けてある。
【0027】ここで、照射口31の位置は、互いに向かい
合った受光口33と観察口32に光ファイバー16からの光が
直接入射しない位置であれば特に制限はない(図の例は
60度前後の広がりを持つ場合)。従って、光ファイバー
16は先端からの光の広がりの角度が大き過ぎなければ、
径の大きさ、束の大きさは、特に制限しない。また、必
要に応じて光ファイバー16の先端に集光レンズ等を介し
て平行光等にしても良い。また、受光口33と観察口32は
必ずしも同じ軸上にある必要はなく、受光口33を数度傾
けた位置に設ければ、正反射光成分を含んだ画像が得ら
れる。従って、受光口33を設ける位置を可変にして、正
反射光のある条件と無い条件を切り換えられるように構
成しても良い。
【0028】以上の各実施例では、拡散照明光のみで照
明する例を示したが、以下に示す図10〜図18の各実施例
のように拡散照明光に、前述したような照明角度によっ
て強調される仕上がりの一部の特徴を観るに過ぎない直
線照射光成分を任意に加えることで、仕上がり感の違い
をより明確にすることが可能となる。図10に示す第8実
施例は図5及び図6の実施例における拡散反射板27の任
意箇所に別の環状照明装置40を装着したものである。環
状照明装置40としては、任意の角度で照明できるもので
あれば特に限定されるものではないが、例えば、特開昭
64−59145号公報や特開平1−250836号公
報に記載されているような、水平方向に照射するものを
用いてある。この環状照明装置40は、環状のケース41内
に光ファイバー束42の個々の光ファイバーの先端が中心
方向に向くように嵌挿してあり、光源2からの光を光フ
ァイバー束42によって水平方向に照射するように構成さ
れている。この環状照明装置40の照射光を外筒12全周囲
に設けた反射板43を介して同じく外筒12の全周囲に設け
た照射口44から任意角度で観察面に照射する。反射板43
は角度を固定しても、可変できるようにしても良い。
【0029】尚、環状照明装置40の光源を拡散照明装置
の光源2と別にすれば、拡散照明のみとの切り替えが可
能となり、拡散照明のみと直線照射のみによる皮膚表面
の観察もできるようになる。また、この環状照明装置40
を図7及び図8の各実施例における拡散反射板27の周囲
に設けてもよい。図11の第9実施例は、環状照明装置20
からの光の一部を、内面側を拡散反射面とした円筒状の
拡散反射板51を外筒12の内側に間隔を設けて形成した導
光部52を通し、反射板53で反射させて前記拡散反射板51
全周囲に設けた照射口54より任意角度で観察面に照射さ
せたものである。照射口54は拡散反射板51の任意の位置
に設けることができる。また、反射板53の角度は固定し
ても可変できるように構成しても良い。
【0030】図12の第10実施例は、図5に示す第3実施
例における遮光板28の表面を鏡面にしたもので、反射板
26から乱反射した成分を観察面に対して落射で照射する
ようにしたものである。図13の第11実施例は、図5の第
3実施例における外筒12の任意箇所に形成した照射口61
に対応させて光ファイバー束60を取付け、拡散照射光に
付加して一方向から直線照射光を照射するようにしたも
のである。照射角度は任意で固定しても可変できるよう
にしても良い。また、図14及び図15にそれぞれ示す第12
実施例と第13実施例のように、反射板63を介して光ファ
イバー束60からの光の角度を変えるよう構成してもよ
い。更に、これら実施例において光の広がりを調節する
ために、光ファイバー束60の先端に集光レンズ等を介し
て平行光等にしても良い。また、光ファイバー束60から
照射する光の光源は、拡散照明用光源2から分岐させて
も、別に用意しても良い。
【0031】図16の第14実施例は、上記第11〜第13実施
例における直線照射光の照射面積が、角度を変えても略
一定になるように設定した照射角度の異なるファイバー
束60を複数装着したものである。このとき、各ファイバ
ー束60の照射口61は開閉式のシャッター64を取付け、必
要な角度の光のみを照射できるようにする。尚、図14や
図15と同様に反射板62を利用する構成としてもよい。
【0032】図17の第15実施例は、図11の第9実施例を
改良したもので、角度の異なる複数の反射板70a〜70f
を図18に示すように外筒12内周に装着し、前記外筒12を
回転可能に構成して各反射板70a〜70fの位置を変えら
れるようにし、拡散反射板51の一箇所に設けた照射口71
から異なる角度の直線照射光を照射できるようにしてい
る。
【0033】以上の図10〜図18に示す各実施例のよう
に、拡散照明光に直線照射光成分を付加すれば、拡散照
明光だけでは区別し難い、例えば、てかりのあるファン
デーションとてかりにくいファンデーションの場合に
も、落射成分を加えることにより、仕上がりの差を観察
することができると同時にてかりの差も判り、製品の特
性を明確にすることが可能となる。
【0034】そして、このようなハンディなビデオカメ
ラを用いた観察装置は、被験者自身が実際に仕上がりの
違いを手軽に観察できるので、例えば店頭において各自
らが納得のいく商品を選ぶための手段として、また、正
しい化粧品の使い方を美術技術員が指導するための手段
として利用できる。尚、以上の実施例では、光源からの
光を照射するための装置にリング状レンズを用いている
が、環状で全周囲方向から光を照射できるものであれ
ば、形状、構造等を特に限定するものではなく、照射さ
れる光も平行光である必然性はない。また、光源の種類
及び光ファイバー(径の大きさ、束の大きさ等)につい
ても特に制限はない。また、倍率は、仕上がりを観るに
は低倍率である方が良く、14インチのモニター上で1〜
50倍が望ましい。ただし、本照明条件下において高倍率
で皮膚や、化粧品の付着している状態を観る目的であれ
ば、この限りでない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、方
向性のないランダムな光を照射する拡散照明を用いたこ
とにより、正反射光による皮膚表面のてかりが無く、凹
凸が不自然に強調されずに目視に近い自然な画像が得ら
れるので、素肌においては皮膚の状態(色むら、落屑、
産毛、にきび、毛穴等)が実際より強調されることのな
いありのままの状態を観察することができる。また、メ
イクアップ化粧品塗布肌においては、例えば、色むら等
がカバーされる等の塗布することによる効果や例えば、
粉っぽいものと自然な仕上がりのものとの違い等の仕上
がり感の違いが観察できる。また、拡散照明は、正反射
光によるてかりや、過剰に皮膚の内部組織を回り込む光
の成分がないので、皮膚の色、シミ、そばかす等の色む
ら、化粧品(ファンデーション)塗布後の色の変化を評
価することが可能である。更に、拡散照明に任意の直線
照明光成分を加えることにより、製品の特性を明確にす
ることが可能である。
【0036】更に加えて、被験者自身が実際に仕上がり
の違いを手軽に観察できるので、例えば店頭において各
自らが納得のいく商品を選ぶための手段として、また、
正しい化粧品の使い方を美術技術員が指導するための手
段として利用でき実用上極めて効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例装置の全体構成を示すブロック
【図2】ビデオカメラの拡散照明装置の第1実施例を示
す簡略構成図
【図3】側方照明の問題点を説明する図
【図4】拡散照明装置の第2実施例を示す簡略構成図
【図5】拡散照明装置の第3実施例を示す簡略構成図
【図6】拡散照明装置の第4実施例を示す簡略構成図
【図7】拡散照明装置の第5実施例を示す簡略構成図
【図8】拡散照明装置の第6実施例を示す簡略構成図
【図9】拡散照明装置の第7実施例を示す簡略構成図
【図10】拡散照明装置の第8実施例を示す簡略構成図
【図11】拡散照明装置の第9実施例を示す簡略構成図
【図12】拡散照明装置の第10実施例を示す簡略構成図
【図13】拡散照明装置の第11実施例を示す簡略構成図
【図14】拡散照明装置の第12実施例を示す簡略構成図
【図15】拡散照明装置の第13実施例を示す簡略構成図
【図16】拡散照明装置の第14実施例を示す簡略構成図
【図17】拡散照明装置の第15実施例を示す簡略構成図
【図18】図17のA−A線矢視断面図
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 2 光源 3 信号処理装置 4 TVモニター 5 画像記録装置 6 静止画像処理装置 20 環状照明装置 25 拡散透過板 27 拡散反射板 30 積分球

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影部位に光を照射する照明装置が組み込
    まれ皮膚表面の所定部位を撮影する撮像装置と、該撮像
    装置からの画像信号を所定の信号形態に変換処理する信
    号処理装置と、該信号処理装置からの処理信号に基づい
    て撮影された前記所定部位の画像を表示するモニター装
    置とを備えた皮膚表面観察装置において、前記撮像装置
    に組み込む照明装置を、方向性の無い光を前記撮影する
    所定部位に均一に照射する拡散照明装置としたことを特
    徴とする皮膚表面観察装置。
  2. 【請求項2】前記拡散照明装置は、撮像装置の対物レン
    ズ系周囲に円形に配置された多数の光ファイバーからの
    光を前記対物レンズ系の光軸と同軸に配置したリング状
    レンズを介して前記光軸に対して平行光として照射する
    環状照明装置と、該環状照明装置側から撮像装置先端側
    に向けて先広がりの筒状の円錐台形状をなし前記対物レ
    ンズ系の光軸と同心に配置されて環状照明装置からの平
    行光を透過拡散して撮影部位に照射する拡散透過板とを
    備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の皮膚表
    面観察装置。
  3. 【請求項3】前記拡散照明装置は、撮像装置の対物レン
    ズ系周囲に円形に配置された多数の光ファイバーからの
    光を前記対物レンズ系の光軸と同軸に配置したリング状
    レンズを介して前記光軸に対して平行光として照射する
    環状照明装置と、該環状照明装置からの平行光を対面壁
    に向けて反射させる反射板と、該反射板からの光を反射
    拡散して撮影部位に照射する拡散反射板とを備えて構成
    したことを特徴とする請求項1記載の皮膚表面観察装
    置。
  4. 【請求項4】前記拡散照明装置は、撮像装置先端部に積
    分球を配置し、該積分球に、当該積分球内に光ファイバ
    ーからの光を照射する照射口と、撮影部位に近接させる
    撮像装置先端部側で且つ前記照射口からの光が直接入射
    しない位置に設けられ積分球内の拡散反射光を前記撮影
    部位に入射させる観察口と、撮像装置の対物レンズ系側
    で且つ照射口からの光が直接入射しない位置に設けられ
    前記撮影部位表面からの反射光を前記対物レンズ系に入
    射させる受光口とを設ける構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の皮膚表面観察装置。
  5. 【請求項5】前記拡散照明装置に、方向性を持った直線
    照射光を撮影部位に直接照射させる直線照射手段を付加
    したことを特徴とする皮膚表面観察装置。
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