JPH05244980A - 抗オンコスタチンmモノクローナル抗体 - Google Patents

抗オンコスタチンmモノクローナル抗体

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JPH05244980A
JPH05244980A JP3166544A JP16654491A JPH05244980A JP H05244980 A JPH05244980 A JP H05244980A JP 3166544 A JP3166544 A JP 3166544A JP 16654491 A JP16654491 A JP 16654491A JP H05244980 A JPH05244980 A JP H05244980A
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Susan F Radka
エフ ラドカ スーザン
Peter S Linsley
エス リンスレイ ピーター
Mohammed Shoyab
ショーヤブ モハメド
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Bristol Myers Squibb Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体内又は生体外の系でオンコスタチンMの
存在の検出及び/又はオンコスタチンMの生物学的活性
の調節に用いられるモノクローナル抗体を提供する。 【構成】 その抗原結合部位がオンコスタチンMに結合
するモノクローナル抗体又はそのフラグメントに関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗オンコスタチンMモノ
クローナル抗体に関する。本発明の抗体は、オンコスタ
チンMに結合し、オンコスタチンM−オンコスタチンM
受容体結合の阻害及び/又はオンコスタチンMの対生物
活性の阻害を行なうことが出来るという特徴を有する。
本発明のモノクローナル抗体は、又オンコスタチンMの
存在の検出及び/又は生体内又は生体外の系におけるオ
ンコスタチンMの生物学上の活性の調節に使用すること
が出来る。
【0002】
【従来の技術】体細胞ハイブリッド(「ハイブリッ
ド」)が、短期の一次培養から得られない特定の細胞性
生成物の重要な源であることは、現在十分に認められて
いる。この最も良い例は、選ばれた抗原に対するモノク
ローナル抗体を生成するためのハイブリッド骨髄腫の生
成に関するMilsteinらにより開発された系であ
る(Kohler及び Milstein、198
5、Nature(Lon−don)256:495;
Galfreら、1977、Nature(Lon−d
on)266:550)。これらハイブリッドは、特定
の抗原に対してモノクローナル抗体を常に供給する。こ
れらの抗体は、抗体が既に用いられた全ての方法の試薬
として使用できるし、高度の識別、低いバックグラウン
ド及び連続的に利用できる抗体の供給という追加の利点
を有する。
【0003】モノクローナル抗体の生成は、一般に、免
疫化、免疫応答細胞の取出しそして例えばポリエチレン
グリコール中のこれら細胞と、免疫グロブリンを分泌す
るそれらの無能力のために選ばれた常に分割する(「不
滅の」)腫瘍細胞との融合を含む。得られる細胞(ハイ
ブリドーマ)は、例えばHAT(ヒポキサンチン、アミ
ノプテリン、チミジン)培地中の成長により、区別され
る。各ハイブリドーマは、単一抗体形成細胞及び腫瘍細
胞の融合生成物である。ハイブリドーマは、抗体の単一
の種類を分泌させる前者の能力そしてそれをして連続的
に増殖させる後者の不滅性を有し、細胞の後代をもたら
し単一の特異性を有する抗体を終わることなく供給す
る。
【0004】
【発明の概要】本発明は、オンコスタチンMに特異的な
モノクローナル抗体の生成及び用途を含む。オンコスタ
チンMは、広範囲の正常及び形質転換された細胞に多面
性の作用を示す新規なサイトカインである。本明細書に
記載されたモノクローナル抗体の特徴を有する全てのモ
ノクローナル抗体又はそのフラグメントは、本発明の範
囲内に包含される。例えば、それらのオンコスタチンM
エピトープに対する本明細書で記載されたモノクローナ
ル抗体の免疫特異性結合を競合的に阻害する及び/又は
オンコスタチンMの対生物活性を調節するモノクローナ
ル又はキメラ抗体は、本発明の範囲内にある。
【0005】本発明は、ハイブリドーマ技術が本発明の
抗オンコスタチンM抗体を発生させるのに用いる実施例
により記述されるが、本発明の範囲は、この細胞交雑技
術の使用に制限されることを目的としていない。例示の
抗体は、それらが本来のオンコスタチンM、変性オンコ
スタチンM又はその両者の何れかにより免疫沈降物を形
成するかどうかにより分類される。各グループは、オン
コスタチンM成長阻害の対生物活性及び/又はその細胞
表面受容体へのオンコスタチンMの結合をブロックする
能力によりさらに特徴付けられる。これら抗体は、新規
なオンコスタチンM蛋白のエピトープ及び官能性部位を
マップするのに利用される。
【0006】下記の用語が、用いられるとき、指示した
意味を有する。DDEIA・・二重決定因子酵素結合免
疫アッセイ、GIA・・成長阻害アッセイ、HRP・・
西洋ワサビペルオキシダーゼ、ミクロEIA・・ミクロ
酵素結合免疫アッセイ、 Mab・・モノクローナル抗
体、OM・・オンコスタチンM、RRA・・放射性受容
体アッセイ、OM1・・1R10F11モノクローナル
抗体、OM2・・11R2F8モノクローナル抗体、O
M3・・12R13D7モノクローナル抗体、OM4・
・4R12C7モノクローナル抗体、OM5・・3R9
D9モノクローナル抗体、OM6・・3R13F4モノ
クローナル抗体、OM7・・12R13B5モノクロー
ナル抗体、OM8・・12R19E3モノクローナル抗
体。
【0007】図1は、cDNAエンコードオンコスタチ
ンMにより安定にトランスフェクションされたチャイニ
ーズ・ハムスター・オーバリー(「CHO」)細胞系の
上澄み液からの35S−メチオニン及び35S−システ
インをラベルしたオンコスタチンMの免疫沈降を示す。
図1のAは、「本来」の代謝的にラベルされたオンコス
タチンM(代謝的にラベルされたCHOトランスフェク
タントから集められた上澄み液)による一連の抗オンコ
スタチンMモノクローナル抗体の反応性を示す。図1の
Bは、モノクローナル抗体とのインキュベーション前に
SDS、2−メルカプトエタノール及び煮沸による処理
により変性された、代謝的にラベルされたCHO細胞か
ら集められた上澄み液によるこれら同じ抗体の反応性を
示す。レーン1:ネガティブ・コントロール抗体;レー
ン2:OM1;レーン3:OM5;レーン4:OM6;
レーン5:OM4;レーン6:OM2;レーン7:OM
7;レーン8:OM3;レーン9:OM8。
【0008】図2は、A375黒色腫細胞系に関するG
IAの種々の濃度のOM2の中和する活性の検討からの
データを提供する。
【0009】図3は、A375黒色腫細胞系に関するG
IAの種々の濃度のOM1の中和する活性の検討からの
データを提供する。
【0010】図4は、放射受容体アッセイにおけるH2
981肺癌細胞系への125I−オンコスタチンMの結
合に対する二三の抗オンコスタチンMモノクローナル抗
体の効果を示す。
【0011】図5は、アミノ酸の欠失又は変更を含む一
連の突然変異オンコスタチンM構造物によってトランス
フェクションされたCOS細胞により分泌された二つの
異なる抗オンコスタチンMモノクローナル抗体の結合を
EIAにより検出して示す。データは、OD460にお
ける全吸収単位として提供される。バックグラウンド結
合は、引かれなかった。この図において、「del」
は、C末端から欠失された最後のアミノ酸を示し、一方
アルファベットの字は、なされたアミノ酸の変更を示
す。
【0012】 より分泌された免疫沈降オンコスタチンMモノクローナ
ル抗体の能力の比較を示す。レーン1:ネガティブ・コ
ントロール抗体;レーン2:OM1;レーン3:OM
2;レーン4:OM3。
【0013】図7は、2種の異なる抗オンコスタチンM
モノクローナル抗体、OM3及びOM4により検出され
るエピトープのマッピングを示す。OM3及びOM4の
吸収 108S及びGAG104をトランスフェクションされ
たCOS細胞の無血清調整培地からのOMのネガティブ
・コントロール抗体のそれと比較される。結合レベル
は、COS細胞から分泌されるOM(「SPOM」)の
それと比較される(Linsleyら、1990、Mo
l.Cell.Biol.10:1882−189
0)。
【0014】図8は、オンコスタチンMに対する一連の
モノクローナル抗体の結合に影響するオンコスタチンM
の突然変異の概略図である。OMのリーダー配列は、残
基−25〜−1に位置する。COS細胞から分泌される
未処理分子は、長さ227個のアミノ酸であり、開裂し
て成熟した196個のアミノ酸蛋白となる。(Li−n
sleyら、1990、Mol.Cell.Biol.
10:1882−18 、OM1及びOM2の両者の結合を破壊する。さらに、
OM2結合は、残基22−36又は44−47の欠失に
より破棄される。抗体OM3のエピトープは、残基10
8を含む部位(矢印)にマップされる。それは、この残
基におけるロイシンからセリンへの変化がこのMabの
結合を破壊するからである。残基104 結合を廃止する。
【0015】本発明は、オンコスタチンM(広範囲の正
常及び形質転換された細胞に多面性の作用を示す新規な
サイトカイン)に特異的なモノクローナル抗体に関す
る。オンコスタチンMと結合し、オンコスタチンM受容
体結合を阻害する及び/又はオンコスタチンMの対生物
活性を阻害するモノクローナル抗体が、記述される。
【0016】記述されるモノクローナル抗体は、オンコ
スタチンMのエピトープをマップし、そのドメインの構
造・機能の関係を規定するのに用いられる。これら抗体
は、例えばオンコスタチンM又はオンコスタチンMの突
然変異体の存在を検出する診断アッセイに使用できる。
一方、モノクローナル抗体は、生体内又は生体外の系で
オンコスタチンMの生物学的活性を調節するのに使用で
きる。本発明は、下記のサブセクションに詳しく記述さ
れる。
【0017】オンコスタチンMに対するそれらの特異性
により規定されるモノクローナル抗体の特徴
【0018】オンコスタチンMの本来及び/又は変性し
た形の種々のエピトープを規定するモノクローナル抗体
を記述する。モノクローナル抗体は、さらにオンコスタ
チンMの生物学的活性のブロック及び/又は細胞表面受
容体への結合のそれらの能力により分類される。それら
のオンコスタチンMエピトープに対する記載されたモノ
クローナル抗体の免疫特異性結合を競合的に阻害するキ
メラ抗体を含む全てのモノクローナル抗体は、本発明の
範囲内にある。
【0019】オンコスタチンM抗原の認識
【0020】ヒト腫瘍細胞系に対するその阻害効果を既
に同定されたオンコスタチンMは、初めホルボール12
−ミリステート13−アセテート(「PMA」)誘発ヒ
ト組織球リンパ腫細胞から(Zarlingら、198
6、Proc.Natl.Acad.Sci.(US
A)83:9739−9743)そして活性化Tリンパ
球から(Brownら、1987、J.Immunol
・139:2977−2983)単離された。分子は、
Mr=28000の一本鎖ポリペプチドよりなる熱及び
酸に安定な蛋白である。他の天然に生ずる成長調節剤と
同じく、オンコスタチンMは、種々の生物学上の活性を
示す。成長の阻害は、全てではないが或るヒト腫瘍細胞
系について観察される。対照的に、或る正常の繊維芽細
胞例えばヒト包皮繊維芽細胞又はWI−38細胞の成長
は、オンコスタチンMへの暴露により刺激される(Za
rlingら、1986、Proc・Natl.Ac−
ad.Sci.(USA)83:9739−974
3)。オンコスタチンMに対する遺伝子は、クローンさ
れそして配列され、組換えオンコスタチンMの活性形
は、最近哺乳動物の細胞に発現された(公開されたヨー
ロッパ特許出願EPA0290948号(公開日:19
88年11月17日)に相当する米国出願第14457
4号参照。その全部をここに参考文献として引用す
る)。シグナルペプチドの開裂後、成熟した形は、22
7個のアミノ酸を含む糖蛋白であり、その内の5個はシ
ステイン残基である。蛋白は、非常に親水性のカルボキ
シ末端ドメインを有する。オンコスタチンMは構造的に
他の周知のサイトカインに関連していないが、そのmR
NAは、その3’未翻訳末端でAUの多い領域を含む。
オンコスタチンMのメッセージにおけるこの領域は、多
くのサイトカイン、リンホカイン及び他の成長調節分子
のそれとホモローガスであり、遺伝子の発現を調節する
共通の態様を示唆している。オンコスタチンMに対する
細胞受容体は、種々の哺乳動物の細胞に見出だされる。
主なオンコスタチンM受容体分子は、Mr=15000
0−160000の特異蛋白である(Linsley
ら、1989、J.B−iol.Chem.264:6
528−6532)。
【0021】オンコスタチンMは、例えばオンコスタチ
ンMの合成及び/又は分泌を支配できる組換えDNA分
子によりトランスフエクションされた細胞及びオンコス
タチンMを天然に生成する細胞を含む生体に作用するオ
ンコスタチンMを合成する種々の細胞の源から当業者に
周知の技術により得ることができる。一方、オンコスタ
チンMは、固相ペプチド合成を含むがそれに限定されな
い化学的合成法により合成できる。オンコスタチンMの
生成法は、公開されたヨーロッパ特許出願EPA029
0948号(公開日:1988年11月17日)に相当
する米国出願第144574号に記載されている。その
全部をここに参考文献として引用する。
【0022】オンコスタチンMについて親和性を有する
モノクローナル抗体は、酵素結合免疫吸着アッセイ(E
LISA)、免疫沈降、ウエスタン・ブロット分析、放
射線免疫検定法、競合及び非競合免疫アッセイを含むが
これらに限定されない多数の免疫学的アッセイの任意の
ものを用いてオンコスタチンMを結合するそれらの能力
をアッセイすることにより選択できる。例えば、下記の
固相ミクロ酵素アッセイ(「ミクロEIA」)が、容易
に使用できる。簡単には、ハイブリッドの上澄み液に見
出だされる抗体は、穴中の固体表面へコーティングされ
たオンコスタチンMへ結合するそれらの能力により評価
される。上澄み液の添加後、ペルオキシダーゼ複合F
(ab’)ヤギ抗マウスIgを穴に加える。全ての未結
合物質を洗い流した後、結合した酵素が色の変化をする
基質の添加により明らかになる。色の変化は、穴に形成
されたモノクローナル抗体/オンコスタチンM複合体を
間接的に示す。
【0023】オンコスタチンM活性の阻害
【0024】オンコスタチンMの生物学上の活性を阻害
する抗体は、治療上の応用に特に用いられる。これら抗
体は、下記の成長阻害アッセイ(「GIA」)を用いて
同定できる。簡単には、GIAは、標的細胞の成長及び
増殖に対するオンコスタチンMの阻害作用を中和する抗
体の能力を評価するテストシステムを提供する。
【0025】オンコスタチンM受容体への結合の阻害
【0026】細胞の表面受容体は、それらのリガンドに
高い親和性を一般に有する。特定の細胞表面受容体への
リガンドの結合は、種々の細胞の事象のコントロールを
開始する。膜受容体へのオンコスタチンMの結合は、下
記の放射線受容体アッセイを用いて立証され、前述の米
国特許出願第144574号に記載されている。テスト
されたヒト腫瘍細胞は、A375(黒色腫);A875
(黒色腫);Me1109(黒色腫);T24(勝絖
癌);A549(肺腺癌);H1477(黒色腫);M
e180(黒色腫);及びMCF(乳癌)を含んだ。
125I−オンコスタチンMの結合は、特異的でしかも
飽和可能であり、他の周知のポリペプチド成長調節剤に
より阻害されなかった。異なる細胞系により得られる結
合データのスカッチャヤード分析は、125I−オンコ
スタチンMが約10−9MのKで細胞1個当たり1−
2×10結合部位に結合したことを明らかにした。ハ
イブリッド細胞系により生成されるモノクローナル抗体
は、その細胞表面受容体へのオンコスタチンMの結合を
ブロックするそれらの能力について、下記の放射線受容
体アッセイを用いてテストされた。
【0027】オンコスタチンMに対するモノクローナル
抗体の製法
【0028】本発明の抗オンコスタチンM抗体は、種々
の技術の任意のものを用いて製造でき、その場合オンコ
スタチンMは、特にアジュバント例えば完全フロインド
アジュバンド、水酸化アルミニウムゲルなどとともに哺
乳動物の宿主例えばマウス、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウサ
ギなどに注射される免疫原として用いられる。宿主は、
次に採血され、血液はポリクローナル抗体の単離に用い
られる。一方、末梢血液リンパ球、脾リンパ球(B−細
胞)又はリンパ節リンパ球が、適切な黒色腫細胞との融
合に用いられて、オンコスタチンMに特異的な抗体のモ
ノクローナル発現のための染色体を不滅にできる。
【0029】本発明は、マウスモノクローナル抗体を用
いる実施例により記述されているが、本発明はそれだけ
に限定されず例えばヒト抗体の使用を含む。これら抗体
は、ヒトハイブリドーマの使用(Coteら、198
3、Proc.Natl. Acad.Sci.(US
A)80:2026−2030)により、又は生体外の
EBV(Epstein Barr Virus)によ
るヒトB細胞の形質転換(Coleら、1985、「M
onoclonal Antibodiesand C
ancer Therapy」、Alan .・L;s
s、77−96ページ)により得ることができる。「キ
メラ抗体」の製造に最近開発された技術も使用できる
(Mcrrisonら、1984、Proc.Nat
l.Ac−ad.Sci.(USA)81:6851−
6855;Neubergerら、1984、Natu
re312:604−608;タケダら、1985、N
a−ture 314:452−454)。これら後者
の技術は、適切な生物学上の活性のヒト抗体分子からの
遺伝子により適切な抗原特異性のマウス抗体分子からの
遺伝子を切り継ぎすることを含む。
【0030】最近記述された技術は、オンコスタチンM
を規定するモノクローナル抗体の全能力を発生するのに
用いることができる(Sastryら、1989、Pr
o−c.Natl.Acad.Sci.(USA)8
6:5728−5732;及びHuseら、1989、
Science 246:1275−1281参照)。
従って、オンコスタチンMによりプライムされた動物の
脾DNAから由来するFabフラグメントのcDNAラ
イブラリーが、細菌性宿主細胞に発生できる。
【0031】本発明のモノクローナル抗体は、適切なプ
ロテアーゼ例えばペプシン、パパインなどによる処理に
より修飾されて、オンコスタチンMに免疫特異的に結合
するFab、F (ab’)又はFvフラグメントを
発生する。
【0032】さらに、全抗体分子又はそのFab、F
(ab’)又はFvフラグメントは、シグナル発生化
合物例えばフルオロレサー、放射ラベル、発色団、酵
素、化学発光又は生物発光分子などを含むがこれらに限
定されない種々の化合物の任意のものに複合できる。一
方、全抗体又はそのFab、F(ab’)又はFvフ
ラグメントは、オンコスタチンMの生物学上の活性を増
強又は阻害できる成長因子又はトキシンに複合されて、
それらの表面にオンコスタチンMプレカーサーを発現す
る細胞が選択的に殺される。抗体及び抗体フラグメント
へのラベル、蛋白、トキシンなどの複合に用いられる方
法は、当業者に周知である。例えば米国特許第4220
450;4235869;3935074;及び399
6345号参照。
【0033】従って、本発明の追加の態様において、
(a)抗オンコスタチンM抗体又はそのフラグメントを
生成できる細胞系を培養し、生成する生成物を採取する
か、又は(b)末処理抗オンコスタチンM抗体から抗オ
ンコスタチンM抗体フラグメントを生成し、さらに所望
ならば(c)ラベル、成長因子又はトキシンに(a)又
は(b)で生成する抗体又は抗体フラグメントを複合す
ることよりなるオンコスタチンMに結合する抗原結合部
位を有するモノクローナル抗体又はそのフラグメントを
製造する方法が提供される。
【0034】オンコスタチンMへのモノクローナル抗体
の使用
【0035】本発明の抗体は、本来又は変性の形の天然
又は組換えオンコスタチンMを検出したり、又はオンコ
スタチンMが遊離の形か又はその結合蛋白と結合して生
ずる血清サンプル中のオンコスタチンMの存在を検出す
るのに有利に使用できる。一方、本発明の抗体は、生体
内で用いられて、オンコスタチンMの生物学上の作用を
阻害する。ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体
の何れかが、サンプル例えば細胞又は生理学上の流体例
えば血液中のオンコスタチンMの検出に使用できる。体
液中のオンコスタチンMの検出は、又腫瘍細胞の存在の
指標として使用できる。この点に関し、抗オンコスタチ
ンM抗体は、癌及び/又は他の細胞成長関連疾患の診断
及び/又は予後に有用である。抗体は、又天然又は合成
の源からオンコスタチンMを単離し精製するアフイニー
・クロマトグラフィーに使用できる。抗体は、培養物中
又は生体内で細胞と結合したオンコスタチンMの量をコ
ントロールし、それにより細胞の成長が、オンコスタチ
ンM:オンコスタチンM受容体結合の競合的阻害をもた
らす特異的抗体:オンコスタチンM複合体の形成により
修飾されるのに用いられる。従って、本発明の抗体は、
オンコスタチンMの成長刺激活性が因子である細胞成長
障害の治療に治療剤として有用である。
【0036】従って、これらの目的のために、それに対
する製薬上許容できる担体、希釈剤又は助剤と組み合わ
された、活性成分として本発明の抗体又はそのフラグメ
ントを含む製薬組成物が提供される。
【0037】オンコスタチンMの作用を真似る抗イディ
オタイプの発生
【0038】本発明のモノクローナル抗体は、又オンコ
スタチンMの生物学上の作用を真似る抗イディオタイプ
抗体を発生するのに使用できる。抗イディオタイプ抗体
又は抗イディオタイプは、他の抗体分子の抗原結合領域
又は可変領域(イディオタイプと呼ばれる)に対して向
う抗体である。理論では、イディオタイプ的関係のJe
rneのネットワークモデルに基づいて(Jerne、
N.K.、1974、Ann.Immunol.(Pa
ris)125:373;Jerne、N.K.ら、1
982、EMBO 234)、或る抗原についてパラト
ープ(抗原結合部位)を発現する抗体分子による免疫化
は、一群の抗イディオタイプ抗体を生成し、それらの或
るものは抗原とパラトープに補完的な構造をともにす
る。オンコスタチンMのその受容体への結合を阻害する
モノクローナル抗体による免疫化は、ついでオンコスタ
チンMを真似し、オンコスタチンM受容体に結合する抗
イディオタイプを生成する。従って、これら抗イディオ
タイプが、生体内及び生体外でオンコスタチンMの作用
を真似するオンコスタチンMに向けられるモノクローナ
ル抗体により生成されることは、本発明の範囲内にあ
る。同様に、オンコスタチンMに結合する抗イディオタ
イプ抗体は、本明細書で用いられるオンコスタチンMを
規定するモノクローナル抗体の規定に含まれることを目
的としている。
【0039】オンコスタチンMエピトープのマッピング
【0040】成長調節剤オンコスタチンMの構造上の分
析は、この新規なサイトカインがホメオスタシス又は病
理学的状態に果たす生物学的役割を決めるのに重要なプ
レリュードである。下記の実施例において、組換えオン
コスタチンMに対して生成される一連のモノクローナル
抗体(OM1〜OM8)は、それらの構造上の結合要件
及びエピトープの位置測定を求めるために分析された。
これらの抗体は、線状(OM3及びOM4)又は折り畳
んだ(OM1及びOM2)エピトープの何れかを検出す
る。OM3及びOM4により検出された線状エピトープ
は、互いに密に位置している。そのエピトープが残基1
08を含むOM3は、折り畳んだオンコスタチンM及び
変性オンコスタチンMの両者と反応し、一方そのエピト
ープがアミノ酸残基104におけるトリペプチドの挿入
により分裂したMabOM4は、変性オンコスタチンM
のみと結合する。
【0041】モノクローナル抗体OM2は、成長阻害ア
ッセイにおいてオンコスタチンMの機能的作用を破壊す
る。下記のデータは、抗体OM2が、その受容体への結
合からOMを妨げることによりOMの作用と拮抗するこ
とを示す。血清学上の分析により、或るアミノ酸の挿
入、欠失又は置換突然変異が、中和する抗体の結合に影
響することが知られている。これらの実験の結果は、こ
れら突然変異分子のGIA及びRRA活性の分析により
得られるものと密接に相関し、中和する抗体の結合部位
が、生物学上の活性のための適切な折畳みを要するOM
分子の三次構造内にあることを示唆する。
【0042】 突然変異体の受容体及びOM2結合の両者の分裂は、オ
ンコスタチンMの機能的に重要な領域が適切な三次構造
に非常に依存するという解釈を強調する。これらのデー
タは、次に成熟分子のN末端及びC末端の両者の領域
が、受容体結合部位を形成することにより直接か、又は
活性に必要な三次構造を安定化することにより間接にオ
ンコスタチンMの機能性活性に必須であることを示唆し
ている。
【0043】同様な観察が、インターロイキン−6につ
いてなされ、それは或る腫瘍細胞系の生体外成長阻害及
びプラスミノーゲン活性体阻害剤の誘発を含むオンコス
タチンMと或る機能性をともにする(Brownら、1
990、「Molecu−lar Biology o
f the Cardiovascular Syst
em」、Elsevier、Amsterdam、19
5−206ページ)。残基31を過ぎたN末端アミノ酸
及びIl−6の初めの5個のカルボキシ末端アミノ酸の
両者の同時の欠失は、顕著に活性を低下させ、一方16
番目のC末端残基の欠失は完全に機能性活性を破壊す
る。Il−6に対する一連の中和する抗体は、アミノ及
びカルボキシ末端アミノ酸により形成されるエピトープ
を認識するように見え、アルファらせん状構造は、同様
にIl−6の7個のC末端アミノ酸について提案されて
いる(Brakenhoffら、1990、J. Im
munol.145:561−568)。オンコスタチ
ンMについて提供されている結果とは対照的に、分子内
ジスルフィド結合は、Il−6機能性活性に必須でない
ように見える(ジンボら、1988、Proc.Aca
d.Sci.(USA)85:9462−9430)。
中和するモノクローナル抗体は、α−インターフェロン
(Cebrianら、1987、J.Immunol.
138:484−490)及びβーインターフェロン
(Redlich及びGro−ssberg、198
9、J.Immunol.143:1887−189
3)へ生成され、オンコスタチンMと同じように、ジス
ルフイド結合が機能性に要求される。突然変異体インタ
ーフェロン分子に関するエピトープのマッピングは、ま
だ発表されていない。これら及び他のサイトカインに関
する構造・機能の分析の編集は、如何にこれら分子の同
様な三次構造及び機能的特徴が異なる一次構造により適
応できるかを詳しく説明するのに助けとなるだろう。O
M2により並びにOM3及びOM4エピトープのマッピ
ングにより今まで決められたオンコスタチンM分子の機
能的に重要な領域の概略的なモデルは、図8に示され
る。
【0044】内部の欠失突然変異体のデータは、中和す
る抗体結合部位が失われても、非中和抗体OM1により
検出されるエピトープは未処理のままであることを明ら
かにする。同様な結果が、ヒト成長ホルモンのアラニン
走査突然変異誘発によリ得られ、多数の突然変異が受容
体結合領域以外のエピトープに対するこれらモノクロー
ナル抗体の結合に影響することなく、受容体結合に影響
する(Cunni−ngham及びWells、198
9、Science、244:1081−1085)。
これらのデータは、受容体結合部位の局部的分裂がオン
コスタチンMの三次構造の大規模な分裂を生ずることな
く生ずることを示す。OM1エピトープのマッピング
は、今まで生じた突然変異体を用いては不可能であつ
た。OM1エピトープは、C末端の折畳みにより安定化
された三次構造に依存する。
【0045】オンコスタチンMの構造・機能の関係を調
べる二三の補足的なアプローチが、本明細書及び他の場
所に記載されている。抗体OM2は、その受容体へのオ
ンコスタチンMの結合をブロックすることによりその中
和活性を働かせるように思われるので、可能性は、オン
コスタチンM受容体を認識できる中和する抗体の内部イ
メージに対する抗イデイオタイプ抗体を生じさせるため
に存在する。このアプローチは、多数の異なる受容体例
えばインスリン受容体(Sege及びPe−terso
n、1978、Proc.Natl.Acad.Sc
i.(USA)75:2443−2444)及びβ−ア
ドレナリン作用受容体(Schrei−berら、19
80、Proc.Natl.Acad.Sci.(US
A)77:7385−7389;Homeyら、198
2、J.Clin.Invest.69:1147−1
154)さらに他のもの(Gaulton及びGree
n、1986、Ann.Rev.Immunol.4:
253−280;Vauxら、1990、Nature
345:495−502)に対する抗体の発生にうま
く適用された。本明細書で記述されたモノクローナル抗
体により検出されたエピトープの位置測定は、オンコス
タチンMの生物学的機能及び組織分布が調べられる重要
な手段を提供する。
【0046】本発明を制限をすることを目的としない以
下の実施例及びやり方は、本発明をさらに説明するため
に提供される。
【0047】
【実施例】
【0048】オンコスタチンMに対するモノクローナル
抗体の生成
【0049】材料及び方法
【0050】A.免疫化及び融合
【0051】ハイブリドーマは、プラスミドpBOMに
よりトランスフエクションされたCHO細胞により発現
され(Linsleyら、1989、J.Biol.C
hem.264:4282−4289)そして前記(Z
arlingら、1986、Proc.Natl.Ac
ad.Sci.(USA)83:9739−9743)
のように精製された組換えオンコスタチンMの5μg又
は10μgの何れかによる4匹のBalb/cマウスの
免疫化により作成された。トランスフェクションされた
CHO細胞は、227残基プレカーサー分子から処理さ
れた196個のアミノ酸の成熟分子としてオンコスタチ
ンMを分泌する(Linsleyら、1990、Mo
l.Cell.Biol.10:1882−189
0)。
【0052】簡単に云えば、オンコスタチンMを、PB
Sに再懸濁し、等容量の完全フロインドアジュバント中
で乳化し、そして25μgのエマルションを皮内で後足
肉趾に注射した。2週間後、同じ後足肉趾に同じ免疫化
プロトコールを行い、オンコスタチンMの濃度は初めの
免疫化のそれと同じであった。第二の免疫化2週間後、
マウスに同じ後足肉趾で第三のオンコスタチンM製剤を
注射し、このとき製剤は不完全フロインドアジュバント
に乳化した。最後の免疫化後3日目に、膝かリンパ節を
取出し、リンパ節細胞を、融合剤として40%ポリエチ
レングリコールを用い、1:1のリンパ節細胞対黒色腫
細胞の比でけっ歯類黒色腫653/AG8細胞と融合し
た。融合生成物を、5×10細胞/穴の濃度で、10
%仔ウシ血清、ピルビン酸ナトリウム及びL−グルタミ
ンを補充したダルベッコの変性イーグル培地(IDME
M)のイスコブ変性培地で、選択剤としてヒポキサンチ
ン・アミ ノプテリン・チミジンを含む96穴プレート
に入れた。1週間後、初めの培地を選択剤を含む新しい
培地と置換した。ハイブリッドが顕微鏡的に見えるよう
になったとき、ハイブリッドを固相ミクロ酵素結合アッ
セイ(「MicroEIA」)によりスクリーンした。
【0053】B.酵素結合免疫アッセイ
【0054】ハイブリドーマにより生成したオンコスタ
チンMに対する抗体の特異性を特徴付けるために、下記
のミクロEIAを用いた。ハイブリドーマの上澄み液
を、ミクロテスト・プレート(Robbins Sci
entific、San Francisco)に用い
るように適合された固相EIAを用いて活性についてス
クリーンした。2−4μg/mlに及ぶ濃度の精製した
オンコスタチンMを各穴に5μlの容量で入れ、一晩風
乾させた。PBS中の5%脱脂粉乳及び0.1%ナトリ
ウムアジドによる1時間のブロック後、ハイブリッドの
上澄み液を1μlの容量で加え、1時間室温でインキュ
ベートした。プレートをPBS中の浸漬により6回洗っ
た。1:1500の濃度でPBS+2%BSA中のペル
オキシターゼ複合F(ah’)ヤギ抗マウスIgG
(Pel−Freez、Ro−gers AK)を各穴
に5μlの容量で加えた。1時間のインキュベーション
後、プレートを前記のように6回洗い、10μlの基
質、2、2’−アジノ−ビス−(3−エチルベンズチア
ゾリン−6−スルホン酸)(「ABTS」)(Sigm
a Chemical Co.、St.Louis、M
o)を加え、プレートを20分後OD=660nmで読
み取った。ポジティブの穴を、オンコスタチンMに対す
る既に発生したウサギ抗血清のシグナルに比較してバッ
クグラウンドより上のシグナルに基づいて決めた。ポジ
テイブのハイブリッドをソフトアガーにクローンした。
【0055】二重決定因子EIA(DDEIA)を用い
て、そのエピトープが一連の突然変異オンコスタチンM
分子に結合する三次構造を有するモノクローナル抗体の
能力を評価した。これらの突然変異体は、分子の種々の
部位でアミノ酸残基に挿入、欠失又は置換を含んだ。m
AB OM3を用いる直接EIAを利用して、DDEI
Aにおけるそれらの分析前に上澄み液中の突然変異分子
の濃度を評価した。DDEIAでは、0.05Mカーボ
ネート緩衝液(pH9.6)中で10μg/mlの濃度
のプロティンG(Pharmacia)アフィニティ精
製モソクローナル抗体OM3を100μlで96穴平底
プレートに加え、4℃で一晩インキュベートした。抗体
を取出し、PBS、1%BSA、0.05%ツィーン2
0による1時間のブロッキング後、規定した濃度の精製
したオンコスタチンM、又はOMのプラスミドエンコー
ディング突然変異体の形によりトランスフエクションさ
れたCOS細胞からの上澄み液の連続希釈の何れかを加
えた。プレートを37℃で2時間インキュベートし、P
BSにより5回洗い、100μlの200ng/mlの
濃度のビオチン化モノクローナル抗体(OM1又はOM
2)とともに37℃で1時間再びインキュベートした。
37℃の1時間のインキュベーション後、プレートを5
回洗い、100μlの1:10000希釈のHRP複合
ストレプタビジン(Vector)を加え、プレートを
37℃で30分間インキュベートした。洗浄後、反応物
を3、3’、5、5’−テトラメチルベンジジン(「T
MB」)により発色させ、1N硫酸により停止し、A
450を読み取った。 C.免疫沈降
【0056】オンコスタチンMエンコードcDNAによ
りトランスフェクションされたCHO細胞(Linsl
eyら、1989、J.Biol.Chem.264:
4282−4289)を、60×15cmペトリ皿で4
mlの容量でそれぞれ35S−メチオニン及び35S−
システインの200μCiにより4−8時間インキュベ
ートした。上澄み液を集め、濾過し、10mMのフェニ
ルメチルスルホニルフルオリド(「PMSF」)及び1
00mMのトシル−リジン−クロロメチルケトン(「T
LCK」)を加えてプロテアーゼを阻害した。免疫沈降
のために、100−200μlのラベルした上澄み液
を、モノクローナル抗体分泌ハイブリッドからの廃上澄
み液200μlとともに回転しつつ、4℃で一晩インキ
ュベートした。抗原・抗体複合体を、Reactige
lビード(Pierce Chemical,s)と共
有結合でカップリングしたモノクローナルラット抗マウ
スκ軽鎖モノクローナル抗体とのインキュベーションに
より単離した。洗浄後、抗体・抗原複合体を1%SDS
及び5%2−メルカプトエタノールを含むサンプル緩衝
液中の煮沸により溶離した。溶離した物質を、15%S
DS−PAGEで電気泳動した。ゲルを Ampli
fy(商標)(Amersham Corp.、Arl
i−ngtonHeights、IL)によリフルオロ
グラフィーし、乾燥し、コダックX−AR5 X線フィ
ルムによりオートラジオグラフィした。
【0057】D.成長阻害アッセイ
【0058】抗体をテストして、全てが成長阻害アッセ
イ(「GIA」)でオンコスタチンMの阻害作用を中和
できるかどうかを決めた。GIAは、指標細胞としてA
375黒色腫細胞(4×10細胞/50μl)を用い
る。A375細胞を、10%熱不活性化仔ウシ血清及び
ペニシリン/ストレプトマイシンを補充したダルベッコ
の変性イーグル培地(「DMEM」)を含む成長培地
で、平底96穴組織培養プレート(Costar359
5、Cambridge、MA)で4時間予備培養し
た。オンコスタチンMを成長培地で希釈し、1穴当たり
50μlの希釈したサンプルを加えることにより3検体
で成長の阻害についてアッセイする。細胞を次に37℃
で72時間インキュベートする。このインキュベーショ
ン後、各穴を[125I]ヨードー2’−デオキシウリ
ジン(0.05μCi/穴)(Ame−rsham C
orP.、ArlingtonHeights、IL)
を含む成長培地100μlにより24時間処理する。単
層をホスフェート緩衝塩水(「PBS」)により洗い、
95%メタノールで固定し、風乾する。細胞により配合
された[125I]ヨードデオキシウリジンを200μ
lの1N水酸化ナトリウムにより可溶化し、細胞成長の
量を、活発に成長している細胞のDNAに配合された[
125I]ヨードデオキシウリジンの量により測定す
る。活性の1単位は、末処理細胞に比べてA375細胞
の成長を50%阻害するのに必要なオンコスタチンMの
量として規定される。
【0059】E.オンコスタチンM放射線受容体アッセ
【0060】抗体を、ヒト癌細胞系H2981のオンコ
スタチンMのための細胞表面受容体への125Iラベル
オンコスタチンMの結合を阻害する能力に関する放射線
受容体アッセイでテストした。H2981細胞を、2×
10細胞/穴の密度で48穴プレートに入れ、アッセ
イの開姶前16−24時間37℃に保つ。細胞の単層
を、次に結合緩衝液(Linsleyら、1986、B
iochemistry25:2978−2986)に
より一回洗う。全結合を測定するために、125I−オ
ンコスタチンMを0.5−100ng/mlに及ぶ濃度
で加える。非特異的結合を測定するために、未ラベルオ
ンコスタチンMを125I−オンコスタチンMと同時に
加えて、125I−オンコスタチンMの濃度よりも20
−100倍高い濃度でプレートを作成する。結合を23
℃で2−5時間進めさせ、次に単層を結合緩衝液により
4回洗う。細胞結合放射活性を1N NaOHにより可
溶化し、ガンマ・カウンターでカウントする。特異的結
合は、全結合から非特異的結合を差し引くことにより計
算される。解離定数(Kd)及び結合容量は、スキャチ
ャード分析(Scatchard、Ann.N.Y.A
cad.Sci.(1949)51:660)により求
められた。
【0061】F.オンコスタチンM突然変異体
【0062】抗オンコスタチンMモノクローナル抗体
を、DNAレベルで生じた、挿入、欠失又は置換を有す
る一連の組換えオンコスタチンM突然変異体に対してテ
ストした。抗体を、種々の親及び突然変異の構造物によ
り一時的にトランスフェクションされたCOS細胞から
培地上のEIA中の廃上澄み液としてテストした。
【0063】G.モノクローナル抗体による血清中のオ
ンコスタチンMの検出
【0064】血清中のオンコスタチンMの存在を次のよ
うに検出した。ヒト血清サンプルを先ずS−300サイ
ジング・カラムに加えて分子量により血清蛋白を分離し
た。S−300カラムから集めたフラクションを、血清
サンプルの酸性化の前及び後の両方でGIA活性につい
て調べた。酸性化前、多くの血清サンプルは、オンコス
タチンMの分子量の範囲でGIA活性を示さなかった。
しかし、酸性化され次にGIAに加えられる前に再び中
和された血清フラクションは、200キロダルトンより
高い分子量のフラクションで活性を示し、血清中のオン
コスタチンMが一般に200Kdより大きい結合因子と
結合し、この状態で不活性である。種々の血清フラクシ
ョンは、ウエスタン・ブロテイングにより調べられた。
オンコスタチンM特異的モノクローナル抗体と、オンコ
スタチンMの分子量に相当するが高い分子量フラクショ
ンに見出だされる蛋白との反応は、これらのフラクショ
ンにおけるオンコスタチンMの存在を確証した。血清に
見出だされるオンコスタチンMは精製され、そしてN末
端アミノ酸の配列は、それが既に得られた本来及び組換
えオンコスタチンMと同じであることを示す。
【0065】結果
【0066】H.オンコスタチンMに特異性を有するモ
ノクローナル抗体の選択
【0067】各シリーズで4種の融合よりなる二つのシ
リーズの融合を行い、各融合当たり各マウスからの1個
のリンパ節を用いた。初めのシリーズからは、4種のハ
イブリッドがさらに詳しく調べられた。次のしかもさら
に成功したシリーズの融合(マイクロEIAで同定され
たポジティブ.ハイブリッドの数の条件で)から、少な
くとも20個の他の抗オンコスタチンMモノクローナル
抗体が同定された。この数から、下記のハイブリッドが
EIAにおける相対的シグナル及び免疫沈降への能力に
基づく次の検討に選ばれた。本来の又は変性した代謝的
にラベルしたオンコスタチンM:OM2、OM7、OM
3及びOM8。下記の免疫沈降のデータに基づいて、ハ
イブリッドは、本来のオンコスタチンM、変性オンコス
タチンM又はその両者の何れかとのそれらの反応性に基
づいて三つのカテゴリーの一つに区分けされた(表
I)。これらのモノクローナル抗体の内の5種は、次に
それらのどれかが成長阻害アッセイにおけるオンコスタ
チンMの阻害効果を中和できるかどうかを決めるのにテ
ストされた。これらの結果を下記に記述する。
【0068】
【表1】
【0069】I.オンコスタチンMによるモノクローナ
ル抗体免疫沈降
【0070】免疫沈降のデータの結果は、それがCHO
トランフェクタント(グループ1)から分泌された形で
35S−メチオニンをラベルしたオンコスタチンMとの
み反応する3種のモノクローナル抗体(OM1、OM2
及びOM7)を同定した(レーン2、6、7;図1;抗
体の同定のための表I参照)。3種の他のモノクローナ
ル抗体(OM4、OM5及びOM6)は、先ずSDS及
び還元剤による処理により還元されそして変性され次に
100℃で煮沸された35S−メチオニンをラベルした
オンコスタチンMとのみ反応するが、本来のオンコスタ
チンMとは反応しなかった(グループ2、レーン3、
4、5)。2種の他のモノクローナル抗体(OM3及び
OM8)は、それが本来のものであつても又は変性した
ものであっても、生合成的にラベルしたオンコスタチン
Mと反応した(グループ3、レーン8、9)。
【0071】J.成長阻害アッセイにおいてオンコスタ
チンMを中和するモノクローナル抗体
【0072】ハイブリッドOM2からの精製した抗体
は、濃度依存の形でオンコスタチンMの効果を中和した
(図2)。本来のオンコスタチンMに対する抗体OM1
は、オンコスタチンMの成長阻害効果のブロッキングを
示さなかった(図3)。変性した決定因子を検出する抗
体は、GIAにより測定してオンコスタチンMを中和で
きなかった。中和する抗体OM2は、下記のようにオン
コスタチンM受容体の結合を阻害するその能力について
さらにテストされた。
【0073】K.放射線受容体アッセイにおいてオンコ
スタチンMの結合を阻害するモノクローナル抗体
【0074】OM2抗体は、本来のしかし非中和性の部
位と反応性のOM1抗体、又は変性したオンコスタチン
Mのエピトープに対する第三の抗体OM4の何れかとは
対照的に、濃度依存の形でオンコスタチンM受容体結合
を阻害できた(図4)。
【0075】L.オンコスタチンMの機能部位及びエピ
トープマッピングの分析
【0076】以下のサブセクションは、トランスフェク
ションされたCHO細胞の上澄み液から精製した組換え
OMに対して生ずるモノクローナル抗体の特徴を記述す
る(Linsleyら、1989、J.Biol・Ch
em・264:4282−4289)。OMの一連の突
然変異の形をエンコードするプラスミドによりトランス
フェクションされたCOS細胞により分泌する生成物の
血清学上の分析を通して、本発明者らは、モノクローナ
ル抗体により検出されるエピトープのあるものをマッピ
ングし、そしてOM分子の抗体結合及び機能活性の両者
の三次構造の要件の或るものを決めた。
【0077】折り重なったエピトープを検出する2種の
抗体の内、OM1ではないOM2を、成長阻害アッセイ
(GIA)におけるOM活性の破壊及び放射性受容体ア
ッセイ(「RRA」)におけるOM結合の阻害のその能
力に基づいて中和する抗体として同定した。突然変異O
M分子の血清学的分析は、OM2の結合部位がOMの非
隣接領域により影響され、さらに2個のジスルフィド結
合(C49−C167)の1個の存在が中和する抗体の
結合にとり必須であることを立証した。さらに、或る突
然変異は、OM分子の全体の誤った折り重ねを生ずるこ
となくOM2結合を破壊する。
【0078】これらのデータは、OM2により規定され
たエピトープがOMの結合部位に空間的に関連するが、
OM1、OM3及びOM4により検出されるものは別個
のものであることを示す。本明細書に記載された抗体
は、関心のある組織及び体液中のOMを検出するための
免疫学的プローブをもたらし、OMの生理学上の機能及
び分布を規定するのに有用であろう。
【0079】M.オンコスタチンM突然変異体上のEI
AによるOMエピトープのマッピング
【0080】成長調節剤オンコスタチンM(OM)は、
広範囲の正常のそして形質転換した細胞系に多面発現作
用を示す新規なサイトカインである。OMの生理学上の
機能の或るものを知るために、本発明者は、以下のサブ
セクションに記載されているように組換え分子に対して
一連のモノクローナル抗体(OM1、OM2、OM3及
びOM4)を開発し、特徴付けた。
【0081】抗体OM1及びOM2は、本来のものに結
合したが、変性OMではそうでなく、それらが三次構造
的立体配座でエピトープを認識したことを示唆してい
る。第三の抗体OM3は、本来又は変性OMに結合し、
抗体OM4は、変性OMのみに結合した。これらモノク
ローナル抗体(mAb)のエピトープは、OMの突然変
異の形のパネルへの抗体の結合を測定することにより位
置を測定された。OM3結合部位は、残基108を含
み、OM4のそれは位置104におけるアミノ酸の挿入
により分裂される。
【0082】これらの抗体により検出されるエピトープ
をマッピングするために、本発明者は、分子の種々の部
位でアミノ酸残基のOM突然変異をエンコードする一連
のプラスミドによりトランスフェクションされたCOS
細胞から無血清調整培地でOMへのそれらの結合をテス
トした。線状エピトープを検出する抗体OM3及びOM
4は、停止コドン挿入により、連続でC末端アミノ酸が
欠失した一連の突然変 基108におけるロイシンからセリンへの追加の変化と
ともに、結合されなかった。抗体OM4は、位置104
でグリシン・アラニン・グリシン配列の挿入により分裂
した部位にマッピングされた(図7)。抗体OM5及び
OM6は、又主として変性OMと反応したが、OM4と
同じエピトープとは反応しなかった。それは、それら
が、OM4により結合されないGAG104突然変異体
と反応したからである。このようにして今まで生じた一
連のOM突然変異体のどれも、これら突然変異体のエピ
トープマッピングに情報を与えなかった。抗体OM7
は、恐らく抗体OM2即ち中和する抗体と同じである。
それは、それがOM2と同じIgアイソタイプ及びOM
突然変異体結合パターンを有し、一方抗体OM8及びO
M3は、恐らく同じ理由で同じであるからである。
【0083】N.OM1及びOM2のエピトープの血清
学上の分析
【0084】抗体OM1及びOM2(その両者はOMの
折り重なった形とのみ反応した)の結合に関するOMの
構造上の要件を分析するために、本発明者は、二重決定
因子EIAを開発した。アッセイは、本来又は変性OM
の何れかと結合した抗体OM3を用いて、COSトラン
スフェクタント突然変異体上澄み液からOMを捕捉し
た。ビオチン化OM1又はOM2の何れかにより結合し
たOM(突然変異体分子から)の濃度を、それぞれの抗
体により結合した精製した本来のOMの標準曲線に比較
した。
【0085】結果は、精製したOMのそれらの結合に比
べて、ng/mlで、これらの抗体により結合したOM
突然変異体分子の濃度として、表IIに提供される。こ
のアッセイが、突然変異トランスフェクタントの未希釈
上澄み液に存在するOMの濃度で飽和したので、連続希
釈が、DDEIAの直線部分でOMを検出するのに必要
とされた。検出されたOMの外挿した値が200ng/
mlより大きい全ての場合において、分子上の異なる突
然変異体に関する希釈シリーズの吸収値は、同じスロー
プを有し、ビオチン化抗体が同じ相対的親和性で、これ
ら突然変異体分子と結合したことを示す。
【0086】
【表2】
【0087】OM分子の構造上の分析は、アミノ酸16
8−196からC末端に近い強い両親媒性/アンフィフ
ィリック領域の存在を示した。OM1及びOM2抗体
は、連続するC末端欠失を有した一連の突然変異体への
結合についてテストした。OM1及びOM2の両者は、
アミノ酸186までの連続C末端アミノ酸欠失を有した
突然変異体から高い親和性でOMを検出できる(結合し
た蛋白の高濃度により示 和性で結合し、中和する抗体であるOM2の結合レベル
は、OM1のそれより低 完全に失われた。中性アミノ酸に対して親水性又は疎水
性の何れかから残基が変化した両親媒性領域の一連の突
然変異体は、抗体結合のさらに複雑なパターンを捉供し
た。3個のフェニルアラニンのグリシンへの変化の内、
位置176におけるもののみが、両方の抗体による結合
の完全な損失をもたらしたが、一方184における変化
は、中和する抗体OM1ではなくOM2の結合を減少さ
せた。残基169におけるフェニルアラニンからグリシ
ンへの置換は、両方の抗体の結合に影響しなかった。そ
れぞれ位置174及び178におけるグリシンへの親水
性ヒスチジンの変更を伴う2個の別々の蛋白H174及
びH1786は、高い親和性でOM1及びOM2の両者
により結合された。
【0088】2個の分子内ジスルフィド結合は、本来の
オンコスタチンM分子に存在する。C−C167ジス
ルフィド結合は、OM1及びOM2エピトープの1種以
上の局所的な三次構造に影響しなかった。それは、抗体
の結合が、位置6におけるシステインがセリンに変化し
たとき減少しなかったからである。両方のジスルフイド
結合(C6S/C167S)の除去は、恐らく分子の全
体的な誤った折畳みを起こすことにより、両方の抗体の
エピトープを破壊した。
【0089】 M2の結合の要件を識別するのに情報を提供した。これ
らの欠失突然変異体は、非中和抗体であるOM1により
結合したが、中和抗体であるOM2ではそうではなかっ
た。OM2により決定されるオンコスタチンM分子の機
能的に重要な領域の概略的なモデル及びOM3及びOM
4エピトープのマッピングは、図8に示される。
【0090】M.生物の寄託
【0091】本発明を代表する下記の細胞系は、the
American TypeCulture Col
lection、Rockville、Mary1−a
ndに寄託され、表示した寄託番号を付された。
【0092】
【0093】本発明は、寄託された細胞系により範囲を
制限されない。それは、寄託された態様が本発明の個々
の態様の単一の説明として考えられたものであり、機能
的に等しい全ての細胞系又は抗体は、本発明の範囲内で
あるからである。事実、本発明の種々の変法は、示され
記述されたものに加えて、前記の記述及び図から当業者
にとり明らかであろう。この変法は、請求の範囲の範囲
内に入ることを目的としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、cDNAエンコードオンコスタチンM
により安定にトランスフェクションされたチヤイニーズ
・ハムスター・オーバリー(「CHO」)細胞系の上澄
み液からの35S−メチオニン及び35S−システイン
をラベルしたオンコスタチンMの免疫沈降を示す。図1
のAは、「本来」の代謝的にラベルされたオンコスタチ
ンM(代謝的にラベルされたCHOトランスフエクタン
トから集められた上澄み液)による一連の抗オンコスタ
チンMモノクローナル抗体の反応性を示す。図1のB
は、モソクローナル抗体とのインキュベーション前にS
DS、2−メルカプトエタノール及び煮沸による処理に
より変性された、代謝的にラベルされたCHO細胞から
集められた上澄み液によるこれら同じ抗体の反応性を示
す。レーン1:ネガティブ・コントロール抗体;レーン
2:OM1;レーン3:OM5;レーン4:OM6;レ
ーン5:OM4;レーン6:OM2;レーン7:OM
7;レーン8:OM3;レーン9:OM8。
【図2】図2は、A375黒色腫細胞系に関するGIA
の種々の濃度のOM2の中和する活性の検討からのデー
タを提供する。
【図3】図3は、A375黒色腫細胞系に関するGIA
の種々の濃度のOM1の中和する活性の検討からのデー
タを提供する。
【図4】図4は、放射受容体アッセイにおけるH298
1肺癌細胞系への125I−オンコスタチンMの結合に
対する二三の抗オンコスタチンMモノクローナル抗体の
効果を示す。
【図5】図5は、アミノ酸の欠失又は変更を含む一連の
突然変異オンコスタチンM構造物によってトランスフェ
クションされたCOS細胞により分泌された二つの異な
る抗オンコスタチンMモノクローナル抗体の結合をEI
Aにより検出して示す。データは、OD460における
全吸収単位として提供される。バックグラウンド結合は
引かれなかった。この図で、「del」は、C末端から
欠失された最後のアミノ酸を示し、一方アルファベット
の字は、なされたアミノ酸の変更を示す。
【図6】 より分泌された免疫沈降オンコスタチンMモノクローナ
ル抗体の能力の比較を示す。レーン1:ネガティブ・コ
ントロール抗体;レーン2:OM1;レーン3:OM
2;レーン4:OM3。
【図7】図7は、2種の異なる抗オンコスタチンMモノ
クローナル抗体、OM3及びOM4により検出されるエ
ピトープのマッピングを示す。OM3及びOM4の吸収 108S及びGAG104をトランスフェクションされ
たCOS細胞の無血清調整培地からのOMのネガティブ
・コントロール抗体のそれと比較される。結合レベル
は、COS細胞から分泌されるOM(「SPOM」)の
それと比較される(Linsleyら、1990、Mo
l.Cell.Biol.10:1882−189
0)。
【図8】図8は、オンコスタチンMに対する一連のモノ
クローナル抗体の結合に影響するオンコスタチンMの突
然変異の概略図である。OMのリーダー配列は、残基−
25〜−1に位置する。COS細胞から分泌される未処
理分子は、長さ227個のアミノ酸であり、開裂して成
熟した196個のアミノ酸蛋白となる(Li−nsle
yら、1990、Mol.Cell.Biol.10:
1882−18 、OM1及びOM2の両者の結合を破壊する。さらに、
OM2結合は、残基22−36又は44−47の欠失に
より破棄される。抗体OM3のエピトープは、残基10
8を含む部位(矢印)にマップされる。それは、この残
基におけるロイシンからセリンへの変化がこのMabの
結合を破壊するからである。残基104 結合を廃止する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/06 G01N 33/532 Z 8310−2J 33/533 8310−2J 33/534 8310−2J 33/535 8310−2J 33/577 B 9015−2J //(C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 ピーター エス リンスレイ アメリカ合衆国ワシントン州 98119 シ アトルナインス アベニュー ウエスト 2430 (72)発明者 モハメド ショーヤブ アメリカ合衆国ワシントン州 98119 シ アトルウエストモント ウエー 2405

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オンコスタチンMと結合する抗原結合部
    位を有するモノクローナル抗体又はそのフラグメント。
  2. 【請求項2】 オンコスタチンMと結合ししかもオンコ
    スタチンMの生物学的活性を阻害する抗原結合部位を有
    するモノクローナル抗体又はそのフラグメント。
  3. 【請求項3】 オンコスタチンMの活性部位に結合する
    抗原結合部位を有するモノクローナル抗体又はそのフラ
    グメント。
  4. 【請求項4】 その標的抗原へのモノクローナル抗体O
    M2、OM3又はOM1の免疫特異性結合を競合的に阻
    害する抗原結合部位を有するモノクローナル抗体又はそ
    のフラグメント。
  5. 【請求項5】 モノクローナル抗体OM2、OM3又は
    OM1又はそのフラグメント。
  6. 【請求項6】 請求項1−5の何れか一つの項記載のモ
    ノクローナル抗体のFab、F(ab’)又はFvフ
    ラグメント。
  7. 【請求項7】 検出可能なシグナルを生成できるラベル
    に複合した請求項1−5の何れか一つの項記載のモノク
    ローナル抗体又はそのフラグメント。
  8. 【請求項8】 ラベルが、フルオレサー、放射性ラベ
    ル、発色団又は酵素よりなる請求項7のモノクローナル
    抗体又はそのフラグメント。
  9. 【請求項9】 成長因子又はトキシンに複合した請求項
    1−6の何れか一つの項記載のモノクローナル抗体又は
    そのフラグメント。
  10. 【請求項10】 請求項1−6の何れか一つの項記載の
    モノクローナル抗体又はその抗体フラグメントを生成可
    能な細胞系。
  11. 【請求項11】 ハイブリドーマ細胞系11R2F8、
    12R13D7又は1R10F11。
  12. 【請求項12】 請求項1−9の何れか一つの項記載の
    モノクローナル抗体又はそのフラグメントを有効成分と
    して含むオンコスタチンMの生物学的活性を含む疾患の
    状態の診断又は治療剤。
  13. 【請求項13】 生物学的サンプルを請求項1−9の何
    れか一つの項記載のモノクローナル抗体又はそのフラグ
    メントと接触させることよりなるオンコスタチンMの検
    出方法。
  14. 【請求項14】 (a)抗オンコスタチンM抗体又はそ
    のフラグメントを生成できる細胞系を培養し、生成する
    生成物を採取するか、又は(b)未処理抗オンコスタチ
    ンM抗体から抗オンコスタチンM抗体フラグメントを生
    成し、さらに所望ならば(c)ラベル、成長因子又はト
    キシンに(a)又は(b)で生成する抗体又は抗体フラ
    グメントを複合することよりなるオンコスタチンMに結
    合する抗原結合部位を有するモノクローナル抗体又はそ
    のフラグメントを製造する方法。
  15. 【請求項15】 請求項1−9の何れか一つの項記載の
    抗体又はそのフラグメントを製造するための請求項14
    の方法。
  16. 【請求項16】 請求項14−15記載の方法により製
    造されたモノクローナル抗体又はそのフラグメント。
  17. 【請求項17】 それに対する製薬上許容できる担体、
    希釈剤又は助剤と組み合わされた、活性成分として請求
    項1−9の何れか一つの項記載の抗体を含む製薬組成
    物。
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