JPH05244494A - ワイプ回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設定したワイプ時間に合わせた速度でワイプ
を実行する。 【構成】 設定手段１で設定した分割数Ｎと効果時間Ｔ
と方向Ｄに基づき、ワイプ速度演算手段２でワイプ速度
を特定すると共に効果範囲演算手段３でワイプ幅を演算
し、スイッチングタイミング更新手段４にてワイプ速度
に合わせたスイッチングデータを形成し、スイッチング
パルス発生手段６にてこのスイッチングデータに応じて
スイッチングパルスを形成し、スイッチング手段９にて
スイッチングパルスに基づき切り換えを実行し、表示手
段１０上にワイプした画像を映出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、指定した期間に合わせ
てワイプを実行するワイプ回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常ワイプは、釦の操作タイミングに同
期して固定の速度でワイプを実行したり、操作者のスラ
イドレーバの操作位置に応じてワイプ状態を規定するこ
とが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、音声に合わせ
てワイプを実行する場合の様にワイプ実行時間（効果時
間）を設定し、この効果時間に合わせてワイプ速度を設
定する方が望ましい場合がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、分割数と効果
時間を設定する設定手段と、分割数と効果時間よりワイ
プ速度を演算するワイプ速度演算回路と、分割数に基づ
き効果範囲を演算する効果範囲演算手段と、演算結果に
基づきフィーフド周期でスイッチングタイミングを更新
するスイッチングタイミング更新手段と、スイッチング
タイミングデータに合わせてスイッチングパルスを発生
するスイッチングパルス発生手段と、スイッチングパル
スに連動して入力される２種類の画像データを選択する
スイッチング手段と、スイッチング出力をモニタする表
示手段とを、それぞれ配することを特徴とする。

【０００５】

【作用】そこで、本発明によれば、効果時間と分割数を
設定手段によって設定し、設定した効果時間と分割数に
応じてワイプ速度と効果範囲とを演算し、効果範囲内で
ワイプ速度に従って当該フィールドのスイッチングタイ
ミング更新設定し、設定したスイッチングタイミングに
応じたスイッチングパルスを形成し、形成したスイッチ
ングパルスに応じて画像の切り換えが為される。

【０００６】

【実施例】以下、本発明を図示する一実施例に従い説明
する。図１は、水平方向の分割ワイプを可能にした本実
施例の概略機能ブロック図を示す。この図より明かな様
に設定手段１よりワイプの分割数Ｎ（１以上の整数）と
効果時間Ｔとワイプの方向Ｄがキー操作によって入力さ
れる。

【０００７】分割数Ｎと効果時間Ｔを入力するワイプ速
度演算手段２は、水平方向の画素データ数１９２０を１
秒当りのフィールド数と効果時間Ｔと分割数で割った値
Ｖを既約分数の状態で求める。一方、分割数Ｎを入力す
る効果範囲演算手段３は、水平方向の画素データ数１９
２０を分割数Ｎで割って１分割エリア当りの効果範囲を
求める。この効果範囲内でそれぞれワイプが分割エリア
毎に実行される様に以下の手段が機能する。

【０００８】まず、スイッチングタイミング更新手段４
は、効果期間中分割エリア内の画像切り換え位置を更新
する様機能する。このスイッチングタイミング更新手段
４は、図２に詳細に示す様に、まずワイプ速度演算によ
って求められる既約分数の分子データ数に等しい数の高
速のクロックを各フィールドの開始期間にクロックゲー
ト４１より通過させる為、ゲート制御手段４０にてクロ
ックの通過を制御している。このゲート制御手段４０
は、分子データを垂直同期信号Ｖに同期してプリセット
し、クロックを減算カウントすることによって分子デー
タ相当個数のクロック通過期間中クロックゲート４１を
開路している。このゲートを通過するクロックを分母デ
ータを分周値とするプログラマブル分周手段４３にて分
周し、その分周出力をカウンタ４４にて計数して順方向
データとして導出する。例えば速度演算結果が１３／１
６となった場合、各フィールドの開始期間に１３個づつ
のクロックを入力しこのクロックを１／１６分周すれ
ば、１６フィールドで水平方向に１３ドットづつスイッ
チングタイミングが更新されることになる。

【０００９】更に、順方向データは、減算手段４５にて
先の演算によって求めた効果範囲データより順方向デー
タを減じて逆方向データを形成する。この順方向データ
は、分割エリアを左から右にワイプする場合の順方向ス
イッチングタイミングを規定し、逆方向データは右から
左にワイプする場合の逆方向スイッチングタイミングを
規定しており、後述するスイッチングパルス発生手段６
にワイプ方向別に２種類のデータを供給している。

【００１０】また、効果範囲データを入力するプリセッ
トパルス発生手段５は、図４に示す様にプログラマブル
分周手段にて構成され、効果範囲データを分周周期に設
定し水平同期パルスに位相を規定されて各水平ラインに
Ｎ個のプリセットパルスを発生している。順方向データ
と逆方向データとプリセットパルスを入力するスイッチ
ングパルス発生手段６は、図３に図示する様にプリセッ
トパルスに同期して順方向データを順方向タイミングカ
ウンタ６０に、また逆方向データを逆方向タイミングカ
ウンタ６１にそれぞれプリセットしている。この順方向
タイミングカウンタ６０は、画像データの伝送速度に一
致するクロックを減算計数して、その値が０となった時
点でローレベルに落ち込む順方向スイッチングパルスを
発生し、前記逆方向タイミングカウンタ６１は、画像デ
ータの伝送速度に一致するクロックを減算計数して、そ
の値が０となった時点でローレベルに落ち込む逆方向ス
イッチングパルスを発生する。従って、各タイミングカ
ウンタは、プリセット値に対応する期間だけハイレベル
となるスイッチングパルスを形成する。

【００１１】各スイッチングパルスを入力するスイッチ
ングパルス選択手段６２は、両スイッチングパルスを入
力し、設定した方向データＤに基づいてスイッチングパ
ルスを選択導出している。尚、逆方向スイッチングパル
スを選択する場合は、その出力を反転して導出すること
によりローレベルからハイレベルに反転するスイッチン
グ出力を発生し逆方向ワイプを可能にしている。

【００１２】選択導出されたスイッチングパルスを入力
するスイッチング手段９は、完全に位相同期して画像デ
ータを読み出す第１・第２画像メモリ７と８から導出さ
れる画像データを信号入力としており、スイッチングパ
ルスに同期して画像データを選択導出している。選択さ
れた画像データは表示手段１０上に表示される。図４
は、３分割の順方向ワイプをする場合に、表示手段上の
ワイプ状態の変化とスイッチングパルスの変化を関係付
けて説明する説明図である。この図より明らかな様に、
ワイプ前の状態１では全面に第１画像メモリ７からの画
像データＡが表示されており、スイッチングパルスもロ
ーレベルのままである。続いてワイプが始まると状態１
で示す様に分割エリアの左端より第２画像メモリ８から
の画像データＢが表示される。この画像データＢの表示
部分のスイッチングパルスはハイレベルとなる。このハ
イレベル部分の増加と共に状態３に示す様に、画像デー
タＢの表示部分が次第に右に広がり、画像データＡの表
示部分が減少する。更に画像データＢの表示範囲が広が
って画像データＡが画像データＢに完全に置き代わる状
態４に達するとスイッチング出力レベルはハイレベルと
なる。図４に於て状態１から状態４迄の遷移の期間がワ
イプの効果時間である。

【００１３】上述する実施例に於て図２と図３の各クロ
ックは、画像データの伝送速度に一致する共通周波数の
クロックであるが、図２のクロックはブランキング期間
に発生し、図３のクロックは画像データ読出期間に導出
されるものとする。尚、上述する実施例では一方向の水
平ワイプのみを実行する構成をに付いて説明したが、ワ
イプ方向Ｄを閉込ワイプとして設定する場合は設定した
効果時間Ｔを２倍にしてワイプ速度を演算し、順方向ス
イッチングパルスと反転した逆方向スイッチングパルス
の論理和出力をスイッチングパルス選択手段６２にて形
成すれば、閉込ワイプが可能になる。

【００１４】また更に、垂直ワイプをする場合には、ス
イッチングパルス発生手段６以前の各手段を更に１組追
加し、演算に際して横幅１９２０に代えて縦幅に相当す
る１０２０を設定して垂直ワイプの為の演算を実行し、
スイッチングタイミングの更新に際しては上記実施例の
クロックを利用てデータを形成し、プリセットパルスの
発生とタイミングパルスの発生に際してはクロックに代
えて水平同期パルスを計数する個とにより、上から下に
向う順方向スイッチングパルスと上から下に向う逆方向
のスイッチングパルスをそれぞれ形成し、スイッチング
パルス選択手段にて適宜選択し、選択した垂直方向のス
イッチングパルス又は、上記実施例の水平方向のスイッ
チングパルス又は、両方のスイッチングパルスの論理積
出力を適宜選択すれば、種々のワイプが可能になる。

【００１５】又、本発明の設定手段１は、必ずしも手動
の設定手段である必要はなく、記憶媒体に記憶した制御
データを読み出す再生装置であっても良いことは云うま
でもない。

【００１６】

【発明の効果】よって、本発明によれば、ワイプに際し
て効果時間を設定するだけで効果時間に合わせたワイプ
が可能になり、その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を機能的に示す機能ブロック図
である。

【図２】図１のスイッチングタイミング更新手段を詳し
く表す機能ブロック図である。

【図３】図１のスイッチングパルス発生手段を詳しく表
す機能ブロック図である。

【図４】ワイプ状態とスイッチングパルスの変化の様子
を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 設定手段 ２ ワイプ演算手段 ３ 効果範囲演算手段 ４ スイッチングタイミング更新手段 ６ スイッチングパルス発生手段 ９ スイッチング手段 １０ 表示手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワイプの分割エリア数Ｎとワイプの効果
   時間Ｔとを設定する設定手段１と、 設定した分割エリア数Ｎと効果時間Ｔよりフィールド当
   りのワイプ変化量を特定するワイプ速度演算手段２と、 設定した分割エリア数Ｎに応じて定められるのワイプ範
   囲を特定する効果範囲演算手段３と、 垂直同期パルスを計数して分割エリアごとのスイッチン
   グタイミングデータを更新するスイッチングタイミング
   更新手段４と、 該スイッチングタイミングデータに基づきスイッチング
   パルスを形成するスイッチングパルス発生手段６と、 該スイッチングパルスに基づき入力される２種類の画像
   データを選択するスイッチング手段９と、 該スイッチング手段の出力をモニタする表示手段１０と
   を、 それぞれ配して成るワイプ回路。