JPH05244092A - 無線電話機を使用したパソコンデータ通信方式 - Google Patents

無線電話機を使用したパソコンデータ通信方式

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JPH05244092A
JPH05244092A JP4330192A JP4330192A JPH05244092A JP H05244092 A JPH05244092 A JP H05244092A JP 4330192 A JP4330192 A JP 4330192A JP 4330192 A JP4330192 A JP 4330192A JP H05244092 A JPH05244092 A JP H05244092A
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徹 門永
Hironori Matsuda
大規 松田
Kosuke Arai
康祐 新井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、パーソナルコンピュータ(パソコ
ン),このパソコン付きのモデムおよび無線電話機を接
続してデータ通信を行なうデータ通信方式に関し、音響
カップラを使用しないで、パソコン,パソコン付きのモ
デムおよび無線電話機を接続してデータ通信を行なえる
ようにすることを目的とする。 【構成】 パソコン1付きのモデム1と無線電話機3と
の間に、無線電話機3のヘッドセット端子の3線または
4線式のインタフェースとモデム2の2線式インタフェ
ースとを変換するデータ通信アダプタ4を介装し、デー
タ通信アダプタ4を、ハイブリッドトランス41と、ハ
イブリッドトランス41の無線電話機側に設けられたイ
ンピーダンス調整用素子42,43,信号レベル調整用
素子44,45とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ(パソコン),このパソコン付きのモデムおよび無線
電話機を接続してデータ通信を行なうデータ通信方式に
関する。一般に、無線電話機(例えば、自動車電話,携
帯電話,コードレス電話等)を利用したデータ通信につ
いて言えば、データ通信用のインフラストラクチュアと
して割り当てられたテレターミナル,特定小電力無線,
MCA等については、データ通信用のインタフェース
(例えばRS232C等)を使ったデータ専用のハード
ウェアソフトウエアが考慮され、提供されいる。
【0002】しかし、上記の音声通信を第一の目的に提
供されてきたインフラストラクチュア(例えば、自動車
電話,携帯電話,コードレス電話等)については、端末
にデータ通信専用のインターフェース(例えばRS23
2C等)を持たず、専ら音声通信のみを目的に利用され
ている。しかし、自動車電話や携帯電話等のインフラス
トラクチュアが普及して来た昨今の現状から、自動車電
話や携帯電話等の普及したインフラストラクチュアを利
用して、モビィリティのあるデータ通信を一般消費者レ
ベルで実現したいとのニーズが高まってきている。
【0003】
【従来の技術】従来より、パソコン,このパソコン付き
のモデムおよび無線電話機を接続してデータ通信を行な
うデータ通信方式としては、図6に示すように、音響カ
ップラ104をパソコン101付きのモデム102と無
線電話機103との間に介装して、データ通信を行なう
方法が知られている。
【0004】ここで、音響カップラ104は、図7に示
すように、トランス部104A,スピーカ104B,マ
イク104C,スピーカ・マイク用電源部(またはバッ
テリ)104Dをそなえて構成されている。すなわち、
音響カップラ104は、図7の構成からもわかるよう
に、電源部104Dを必要とするものである。このよう
にして、音響カップラ104においては、モデム102
から無線電話機103への信号は、トランス部104A
により2線から3線または4線変換が行なわれ、スピー
カ部104B,マイク部104Cを介して無線電話機1
03の外部マイク部,外部スピーカ部に空気を媒体とし
て伝送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の無線電話機を使用したパソコンデータ通信方
式では、ここで使用する音響カップラが速度的,通信品
質上制約が多く、しかも電源等を必要とし、更には操作
も面倒であるという課題がある。本発明は、このような
課題に鑑み創案されたもので、音響カップラを使用しな
いで、パソコン,パソコン付きのモデムおよび無線電話
機を接続してデータ通信を行なえるようにした、無線電
話機を使用したパソコンデータ通信方式を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1はパーソナルコンピュ
ータ(パソコン)、2はこのパーソナルコンピュータ1
付きのモデム、3は無線電話機であり、更に4はデータ
通信アダプタである。ここで、データ通信アダプタ4
は、パーソナルコンピュータ1付きのモデム2と無線電
話機3との間に、これらのモデム2,無線電話機3を接
続するインタフェースとして、無線電話機3のヘッドセ
ット端子の3線または4線式のインタフェースとモデム
2の2線式インタフェースとを変換するものであり、こ
のために、このデータ通信アダプタ4は、無線電話機3
のヘッドセット端子の3線または4線式のインタフェー
スとモデム2の2線式インタフェースとを変換するため
のハイブリッドトランス41と、ハイブリッドトランス
41の無線電話機側に設けられたインピーダンス調整用
素子42,43,信号レベル調整用素子44,45とを
そなえて構成されている。
【0007】また、データ通信アダプタ4は、ハイブリ
ッドトランス41の無線電話機側の受信ラインとグラン
ドとの間に設けられ無線電話機3のヘッドセット切替を
電気的に行なわせるための直流ループ確保用素子43を
そなえて構成されている。さらに、ハイブリッドトラン
ス41の無線電話機側の受信ラインにおける直流ループ
確保用素子43との接続点よりもハイブリッドトランス
41側に、直流カット用コンデンサ46が介装されてい
る。
【0008】また、信号レベル調整用素子44,45
が、ハイブリッドトランス41の無線電話機側の送信ラ
インとグランドとの間に設けられ無線電話機接続時の信
号レベル変動を抑制するための信号レベル変動抑制用素
子45を含んで構成されている。この場合、信号レベル
変動抑制用素子45のもつインピーダンスが、無線電話
機3のもつインピーダンスより低く設定される。
【0009】そして、データ通信アダプタ4を構成する
素子41〜46が受動素子で構成されている。
【0010】
【作用】上述の本発明の無線電話機を使用したパソコン
データ通信方式では、図1に示すように、パーソナルコ
ンピュータ1,パーソナルコンピュータ1付きのモデム
2および無線電話機3を接続してデータ通信が行なわれ
るが、このとき、パーソナルコンピュータ1付きのモデ
ム2と無線電話機3との間に介装されたデータ通信アダ
プタ4によって、無線電話機3のヘッドセット端子の3
線または4線式のインタフェースとモデム2の2線式イ
ンタフェースとが変換される。
【0011】そして、データ通信アダプタ4(構成素子
41〜46は全て受動素子)では、そのハイブリッドト
ランス41において、無線電話機3のヘッドセット端子
の3線または4線式のインタフェースとモデム2の2線
式インタフェースとの変換が行なわれるが、更にハイブ
リッドトランス41の無線電話機側に設けられたインピ
ーダンス調整用素子42,43,信号レベル調整用素子
44,45によって、インピーダンスの調整と信号レベ
ルの調整が行なわれる。
【0012】また、データ通信アダプタ4では、直流ル
ープ確保用素子43により、無線電話機3のヘッドセッ
ト切替を電気的に行なわせる。このとき、直流カット用
コンデンサ46の作用により、ハイブリッドトランス4
1側へ直流が流れ込まない。また、無線電話機3のもつ
インピーダンスより低く設定される信号レベル変動抑制
用素子45の作用によって、無線電話機接続時の信号レ
ベル変動を抑制することが行なわれる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。さて、本発明のかかる無線電話機を使用したパソ
コンデータ通信方式は、図2に示すように、パーソナル
コンピュータ(パソコン)1付きのモデム2(このモデ
ム2としては、パソコン1に内蔵のものでも、パソコン
1に対し外付けのものでもよい)と無線電話機(携帯電
話機やコードレス電話機あるいは自動車電話機)3との
間に、無線電話機3のヘッドセット端子の3線式インタ
フェースとモデム2の2線式インタフェースとを変換す
るデータ通信アダプタ4を、モデム2,無線電話機3を
接続するインタフェースとして介装して、パーソナルコ
ンピュータ1からのデータを無線電話機3を経由して送
信したり、パーソナルコンピュータ1へデータを無線電
話機3を経由して受信したりするものである。なお、図
2において、7は基地局(親局)、8は交換機、9はパ
ソコン通信センタ等のホストであり、このホスト9は交
換機8を介して基地局7に接続されている。
【0014】さらに、パーソナルコンピュータ1付きの
モデム2,無線電話機3,データ通信アダプタ4間の接
続関係を示すと、図2,図4のようになるが、これらの
図2,図4に示すように、データ通信アダプタ4には、
データ通信アダプタ4におけるモデム2との接続ケーブ
ル(この接続ケーブルをモデム接続ケーブルという)5
およびデータ通信アダプタ4における無線電話機3との
接続ケーブル(この接続ケーブルを無線電話機接続ケー
ブルという)6が付設されており、モデム接続ケーブル
5の端部には、モデム2のモジュラジャックに差し込ま
れるモジュラプラグ5aが設けられるとともに、無線電
話機接続ケーブル6の端部には、無線電話機3のステレ
オジャック(ヘッドセットジャック)に差し込まれるス
テレオプラグ(ヘッドセットブラグ)6aが設けられて
いる。なお、モデム接続ケーブル5は2線ケーブルとし
て構成され、無線電話機接続ケーブル6は3線ケーブル
として構成されている。
【0015】したがって、このデータ通信アダプタ4を
パーソナルコンピュータ1と無線電話機3との間に介装
させるには、無線電話機3に用意されているヘッドセッ
ト(イヤホン・マイク)端子(ステレオジャック)に、
データ通信アダプタ4の無線電話機接続ケーブル6のス
テレオプラグ6aを差し込んで接続するとともに、デー
タ通信アダプタ4のモデム接続ケーブル5のモジュラプ
ラグ5aをパーソナルコンピュータ1付きのモデム2の
回線側端子(モジュラジャック)に差し込んで接続すれ
ばよい。
【0016】なお、ステレオプラグ6aはL字型プラグ
として構成されており、このようにステレオプラグ6a
をL字型とすることで、最近の超小型無線電話機に接続
する際、電話機からの出っ張りを少なくできるため、プ
ラグに無理な荷重がかかる危険がなくなり、電話機を立
てて置く時などに固定安定度を増すことができる。そし
て、この場合、モデム接続ケーブル5の長さと、無線電
話機接続ケーブル6の長さとが異なっているが、これら
のケーブル5,6のどちらがどのくらい長いか短いか
は、パーソナルコンピュータ1や無線電話機3の使用態
様によって異なる。すなわち、無線電話機3,パーソナ
ルコンピュータ1を例えば自動車内で使用する場合は、
データ通信アダプタ4におけるモデム接続ケーブル5の
長さが、データ通信アダプタ4における無線電話機接続
ケーブル6の長さより長く(2倍以上に)設定されるこ
とにより、運転者の邪魔になることなく、後部座席のパ
ソコン通信者が膝の上等に置いたパソコン1を快適に操
作できる。また、パーソナルコンピュータ1を机上に載
置して使用する場合は、データ通信アダプタ4における
モデム接続ケーブル5の長さが、データ通信アダプタ4
における無線電話機接続ケーブル6の長さより短く(1
/2倍以下に)設定されることにより、通常の室内での
使い勝手が良くなる。
【0017】このようにして、自動車内でのパソコン通
信運用、机上等でのパソコン通信運用など、各利用形態
に合わせた、ケーブル長、アダプタ構成を提供すること
により、ケーブルやアダプタが引っ掛かったり、見苦し
いなどの問題を解決し、操作者の操作性を向上させ、特
に自動車内においては運転者の邪魔にならないようにし
ながら、より快適でより使い易いパソコン通信環境を提
供することができるのである。
【0018】なお、モデム接続ケーブル5および無線電
話機接続ケーブル6はデータ通信アダプタ4に対しては
一体に取りつけられている。これは、使用する場所にも
使用者の携帯品にも、ステレオ−ステレオプラグコード
(無線電話機接続ケーブル)とモジューラ−モジューラ
プラグコード(モデム接続ケーブル)がない場合に、デ
ータ通信アダプタの本体部とコード部とを分けて携帯す
るのは持ち運びに不便であり、コードの紛失にもつなが
るため、このことを解決する為に、上記のように、プラ
グコード部と本体部とを一体型にしているのである。
【0019】勿論、使用する場所もしくは使用者の携帯
品に、ステレオ−ステレオプラグコードとモジューラ−
モジューラプラグコードがある場合は、本体部のみを携
帯すれば良いので、図5に示すように、モデム接続ケー
ブル5および無線電話機接続ケーブル6をデータ通信ア
ダプタ4に対しては分離できるように着脱可能に取り付
けてもよい。すなわち、データ通信アダプタ4の本体部
とコード部とを分離可能に構成してもよい。
【0020】このようにデータ通信アダプタ4の構造を
プラグコード一体型またはプラグコード着脱型とするこ
とで、利用者や利用環境に適したものにすることができ
るのである。ところで、このデータ通信アダプタ4は、
無線電話機3のヘッドセット(イヤホン・マイク)端子
が送信信号線・受信信号線・グランドの3つのインタフ
ェースを持つ3線式インタフェースであるため、モデム
2の回線側の2線式インタフェースに変換するための機
能を有するものであることは、前述の通りであるが、こ
のために、図3に示すように、ハイブリッドトランス4
1を有している。
【0021】ここで、ハイブリッドトランス41は、無
線電話機3のヘッドセット端子の3線式インタフェース
とモデム2の2線式インタフェースとを変換するための
トランスである。また、このハイブリッドトランス41
における無線電話機3側の送信ラインTLには、抵抗R
1,直流カット用コンデンサC1が直列に介装されてお
り、ハイブリッドトランス41における無線電話機3側
の受信ラインRLには、直流カット用コンデンサC2が
介装されており、ハイブリッドトランス41における無
線電話機3側のグランドラインGLには、抵抗R2が介
装されている。
【0022】さらに、このハイブリッドトランス41に
おける無線電話機3側の送信ラインTLとグランドライ
ンGLとの間には、抵抗R3,R4が接続されており、
ハイブリッドトランス41における無線電話機3側の受
信ラインRLとグランドラインGLとの間には、抵抗R
5が接続されている。そして、抵抗R3は抵抗R1とコ
ンデンサC1との接続点に接続されており、抵抗R4は
抵抗R1よりもハイブリッドトランス41側に接続され
ている。また、抵抗R5はコンデンサC2よりも無線電
話機3側に接続されている。
【0023】このようにして、ハイブリッドトランス4
1における無線電話機3側に、インピーダンス調整用素
子,信号レベル調整用素子,直流ループ確保用素子が設
けられることになるが、抵抗R2,R4,R5がインピ
ーダンス調整用素子として機能し、抵抗R1,R3が信
号レベル調整用素子として機能し、抵抗R5が直流ルー
プ確保用素子として機能するのである。
【0024】また、ハイブリッドトランス41の無線電
話機側の受信ラインRLにおける直流ループ確保用素子
R5との接続点よりもハイブリッドトランス41側に、
直流カット用コンデンサC2が介装されていることにも
なる。さらに、抵抗R3は、無線電話機接続時の信号レ
ベル変動を抑制するための信号レベル変動抑制用素子と
しての機能も有する。したがって、信号レベル調整用素
子が、ハイブリッドトランス41の無線電話機側の送信
ラインTLとグランドラインRLとの間に設けられた信
号レベル変動抑制用素子を含んで構成されていることに
なる。また、この信号レベル変動抑制用素子R3のもつ
インピーダンスが、無線電話機3のもつインピーダンス
より低く設定されている。
【0025】つぎに、無線電話機3の種類による電話機
のもつインピーダンスのバラツキによりデータ通信アダ
プタ4を接続した時のレベル変動を、無線電話機3のも
つインピーダンスより低く設定された抵抗R3により抑
えることができる点について詳しく説明する。まず、モ
デム2より出力された信号はデータ通信アダプタ4を通
してT−Gライン(送信−グランドライン)によって無
線電話機3に送出されると、このとき、このデータ通信
アダプタ4は受動素子で信号レベルを調整するため、こ
のデータ通信アダプタ4と無線電話機3とを接続する際
に、無線電話機3のもつインピーダンスによってレベル
減衰を起こす。
【0026】また、無線電話機3のもつインピーダンス
は機種によってバラツキがあり、このインピーダンスの
バラツキによる信号のレベル減衰バラツキが起こる。さ
らに、上記のT−Gラインによる無線電話機3に送出さ
れる信号レベルは自動車電話等の規格が予め決められて
おり、例えば−50.5dBmを下回るレベルである必
要がある。また、あまり低い信号レベルとするとデータ
の品質が損なわれることとなる。
【0027】そこで、レベル変動を少なく抑えるため
に、抵抗R3を設け、更に無線電話機3のもつインピー
ダンスよりも低くする。例えば、1/3以下とする。具
体的には、無線電話機3のもつインピーダンスのバラツ
キが900Ω〜4KΩまであるとすると、それに対し抵
抗R3の値を900Ωの1/3の300Ω以下とする。
これにより、無線電話機3の種類によるインピーダンス
のバラツキによる送出信号レベルの変動を少なく抑える
ことができるのである。
【0028】つぎに、直流ループ確保用素子R5を設け
る理由について説明する。無線電話機3の多くは、電話
端末内の外部スピーカ・マイク部からヘッドセット部へ
の接続切替(この切替のことを、「ヘッドセット切替」
と称する)において、ヘッドセット端子へのステレオプ
ラグ6aの挿入による機械的なヘッドセット切替を行な
っている。
【0029】しかし、中には、ヘッドセット端子へのス
テレオプラグ6aの挿入による電気的なヘッドセット切
替を行なっているもの(この実施例の無線電話機3はそ
のようなタイプの無線電話機である)があるが、このよ
うなタイプの無線電話機3では、そのヘッドセット端子
にステレオプラグ6aを挿入しただけでは、ヘッドセッ
ト切替は行なわれない。
【0030】そこで、ステレオプラグ6aを無線電話機
3のヘッドセット端子に接続した時に、無線電話機3の
ヘッドセット端子のR−G間(スピーカ側)に直流ルー
プを作れば、ヘッドセット切替を行なわせることができ
る。すなわち、この直流ループ確保用素子R5は、無線
電話機3のヘッドセット切替を電気的に行なわせるため
に用いられることがわかる。
【0031】さらに、この場合、R−G間の抵抗値は、
信号レベルを下げず、電気的なヘッドセット切替を行な
わせる直流的な抵抗値をもたせる。このようにして、無
線電話機3のヘッドセット端子を利用して、データ通信
等を行なう変換器等の外付け機器において、無線電話機
3のヘッドセット端子のR−G間(スピーカ側)に直流
ループを作り、直流ループ間の直流抵抗値を、信号レベ
ルを下げずに、電気的なヘッドセット切替を行なわせる
直流的な抵抗値を持たせることで、無線電話機3のヘッ
ドセット切替を行なわせることができる。
【0032】また、このときコンデンサC2の存在によ
り、トランス部(ハイブリッドトランス41)に直流を
流さないようにすることもできる。これにより、機械的
なヘッドセット切替の無線電話機の接続だけでなく電気
的なヘッドセット切替の無線電話機の接続を、低コスト
で実現できる。また、ハイブリッドトランス41に直流
がかからないようにしながら、R−G間に直流ループを
つくり、しかも、この直流ループ内での抵抗値を所定値
に設定することで、信号レベルをあまり下げずに伝送す
ることができるのである。
【0033】なお、ハイブリッドトランス41における
モデム2側にも、直流カット用コンデンサC3,C4が
設けられている。このようにして、このデータ通信アダ
プタ4は、これを構成する素子が全て受動素子で構成さ
れていることになるので、データ通信アダプタ4をバッ
テリまたは供給電源部を持たない変換器として構成する
ことができる。
【0034】なお、このデータ通信アダプタ4におい
て、受動素子を使用するため、トランスのインピーダン
ス整合及び無線電話機を接続した時の信号レベル変動を
考えなければならないが、これらについては、抵抗R
2,R4,R5によって、トランスのインピーダンス整
合をとり、抵抗R1,R3によって、信号レベルの調整
を行ない、抵抗R3によって、無線電話機3にデータ通
信アダプタ4を接続した時のレベル変動を抑えることに
より、解決されていることは前述の通りである。
【0035】このようにして、データ通信アダプタ4の
無線電話機3からモデム2への送出信号は、受動素子の
みを使用するため、レベル増幅は出来ないトランスのも
つレベル減衰のみでモデムに送出することができるので
ある。したがって、本データ通信アダプタ4を使用すれ
ば、次のような利点がある。 (1)通信速度が速くできるとともに、通信品質を上げ
られる。 (2)操作が簡単になる。 (3)バッテリの必要がない。これにより、充電作業が
不要となり、また電池等の交換の必要もなく、いつでも
使用できる。 (4)軽量化,小型化をはかることができ、製造コスト
を易くできる。 (5)電波を出さない。
【0036】上述の構成により、パソコン1を通信可能
状態にしてモデム2にデータ通信アダプタ4のモジュラ
プラグ5aに接続した後に、無線電話で通信相手にダイ
ヤルし、通話状態にして、ステレオプラグ6aを無線電
話機3のヘッドホンジャックに接続する。これにより、
その後は通常のパソコン通信の方法でのデータ通信が可
能となる。
【0037】すなわち、パソコン等のデータ通信端末か
ら送信される送信信号は、モデム2において変調され、
その変調信号がデータ通信アダプタ4の2線インタフェ
ースを介し、更にはハンブリッドトランス41を介し
て、このデータ通信アダプタ4の2次側回路でレベル調
整され、データ通信アダプタ4の3線式インタフェース
のT(送信端子)とG(グランド)間を介して、無線電
話機3のマイク端子(ヘッドセット端子のマイク側)に
供給され、電話機内部で疑似音声(みなし音声)信号と
して、無線回線を伝播させる為の信号として変調され
て、空間に放射される。
【0038】この時の、ヘッドセット端子のマイク側に
供給する送信信号のレベルは、自動車電話等では規格で
決められており、例えば−50.5dBmを下回るレベ
ルである必要があるが、これについては、データ通信ア
ダプタ4の2次側のアッテネータR3で、−50.7d
Bm〜−56.6dBmの範囲内で調整されてから出力
される。
【0039】一方、無線回線を伝播してきた、受信信号
の変調信号は、電話機内で疑似音声(みなし音声)信号
として復調され、ヘッドセット端子のイヤホン側から出
力され、データ通信アダプタ4の2次側のR(受信端
子)とG(グランド)端子間を介してハイブリッドトラ
ンス41の2次側を更に介して、データ通信アダプタ4
の1次側の2線式インタフェース端子に供給される。
【0040】さらに、この2線式インタフェース端子に
接続された、モデム2の回線側端子(2線式インタフェ
ース)に供給された、受信信号の変調信号は、モデム2
内で復調されて、受信信号としてパソコン1(データ通
信端末)の受信信号端子に供給されれる。このようにし
て、無線電話機3を利用した、データ通信が可能となる
のである。
【0041】なお、データ通信アダプタ4として、無線
電話機3のヘッドセット端子の4線式のインタフェース
とモデム2の2線式インタフェースとを変換するものを
使用することもでき、この場合は、ハイブリッドトラン
ス41も、無線電話機3のヘッドセット端子の4線式の
インタフェースとモデムの2線式インタフェースとを変
換することができるタイプのトランスを使用する。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の無線電話
機を使用したパソコンデータ通信方式よれば、音響カッ
プラを使用しないで、パソコン,パソコン付きのモデム
および無線電話機を接続してデータ通信を行なえるほ
か、次のような効果ないし利点がある。 (1)インピーダンス調整用素子によって、ハイブリッ
ドトランスのインピーダンス整合をとり、信号レベル調
整用素子によって、信号レベルの調整を行ない、信号レ
ベル変動抑制用素子によって、無線電話機にデータ通信
アダプタを接続した時のレベル変動を抑えることによ
り、ハイブリッドトランスのインピーダンス整合をとり
ながら、無線電話機を接続した時の信号レベル変動を抑
制できる。 (2)通信速度が速くできるとともに、通信品質を上げ
られる。 (3)操作が簡単になる。 (4)バッテリの必要がない。これにより、充電作業が
不要となり、また電池等の交換の必要もなく、いつでも
使用できる。 (5)軽量化,小型化をはかることができ、製造コスト
を易くできる。 (6)電波を出さない。 (7)機械的なヘッドセット切替の無線電話機の接続だ
けでなく電気的なヘッドセット切替の無線電話機の接続
を、低コストで実現できる。 (8)ハイブリッドトランスに直流がかからないように
しながら、直流ループ確保用素子によって、直流ループ
をつくり、しかも、この直流ループ内での抵抗値を所定
値に設定することで、信号レベルをあまり下げずに伝送
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の全体構成図である。
【図3】本発明の一実施例にかかるデータ通信アダプタ
の詳細を示す図である。
【図4】本発明の一実施例にかかるデータ通信アダプタ
の接続関係を説明する図である。
【図5】本発明の一実施例にかかるデータ通信アダプタ
の接続関係の他の例を説明する図である。
【図6】従来例を示す模式図である。
【図7】従来例で使用する音響カップラのブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ(パソコン) 2 モデム 3 無線電話機 4 データ通信アダプタ 5 モデム接続ケーブル 5a モジュラプラグ 6 無線電話機接続ケーブル 6a ステレオプラグ 7 基地局 8 交換機 9 ホスト 41 ハイブリッドトランス 42,43 インピーダンス調整用素子 43 直流ループ確保用素子 44,45 信号レベル調整用素子 45 信号レベル変動抑制用素子 46 直流カット用コンデンサ 101 パーソナルコンピュータ(パソコン) 102 モデム 103 無線電話機 104 音響カップラ 104A トランス部 104B スピーカ 104C マイク 104D 電源部 C1〜C4 直流カット用コンデンサ GL グランドライン R1〜R5 抵抗 RL 受信ライン TL 送信ライン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーソナルコンピュータ(1),該パー
    ソナルコンピュータ付きのモデム(2)および無線電話
    機(3)を接続してデータ通信を行なうデータ通信方式
    において、 該パーソナルコンピュータ(1)付きのモデム(1)と
    該無線電話機(3)との間に、これらのモデム(2),
    無線電話機(3)を接続するインタフェースとして、該
    無線電話機(3)のヘッドセット端子の3線または4線
    式のインタフェースと該モデム(2)の2線式インタフ
    ェースとを変換するデータ通信アダプタ(4)が介装さ
    れ、 該データ通信アダプタ(4)が、 該無線電話機(3)のヘッドセット端子の3線または4
    線式のインタフェースと該モデムの2線式インタフェー
    スとを変換するためのハイブリッドトランス(41)
    と、 該ハイブリッドトランス(41)の該無線電話機側に設
    けられたインピーダンス調整用素子(42,43),信
    号レベル調整用素子(44,45)とをそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、無線電話機を使用したパソコン
    データ通信方式。
  2. 【請求項2】 該データ通信アダプタ(4)が、該ハイ
    ブリッドトランス(41)の該無線電話機側の受信ライ
    ンとグランドとの間に設けられ該無線電話機(3)のヘ
    ッドセット切替を電気的に行なわせるための直流ループ
    確保用素子(43)をそなえて構成されたことを特徴と
    する請求項1記載の無線電話機を使用したパソコンデー
    タ通信方式。
  3. 【請求項3】 該ハイブリッドトランス(41)の該無
    線電話機側の受信ラインにおける該直流ループ確保用素
    子(43)との接続点よりも該ハイブリッドトランス
    (41)側に、直流カット用コンデンサ(46)が介装
    されていることを特徴とする請求項2記載の無線電話機
    を使用したパソコンデータ通信方式。
  4. 【請求項4】 該信号レベル調整用素子(44,45)
    が、該ハイブリッドトランス(41)の該無線電話機側
    の送信ラインとグランドとの間に設けられ無線電話機接
    続時の信号レベル変動を抑制するための信号レベル変動
    抑制用素子(45)を含んで構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の無線電話機を使用したパソコンデータ
    通信方式。
  5. 【請求項5】 該信号レベル変動抑制用素子(45)の
    もつインピーダンスが、該無線電話機(3)のもつイン
    ピーダンスより低く設定されていることを特徴とする請
    求項3記載の無線電話機を使用したパソコンデータ通信
    方式。
  6. 【請求項6】 該データ通信アダプタ(4)を構成する
    素子が受動素子で構成されていることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の無線電話機を使用したパソ
    コンデータ通信方式。
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JP2005531996A (ja) * 2002-07-03 2005-10-20 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 無線モジュール

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