JPH05243907A - サンプリング・レート変換装置 - Google Patents

サンプリング・レート変換装置

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JPH05243907A
JPH05243907A JP7846592A JP7846592A JPH05243907A JP H05243907 A JPH05243907 A JP H05243907A JP 7846592 A JP7846592 A JP 7846592A JP 7846592 A JP7846592 A JP 7846592A JP H05243907 A JPH05243907 A JP H05243907A
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digital signal
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sampling
sampling point
point
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Yasuhiko Teranishi
康彦 寺西
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周波数信号fA でサンプリングされた第1の
デジタル信号を周波数信号fB でサンプリングされた第
2のデジタル信号に変換する。 【構成】 ゼロデータ挿入器2,4,…、FIRデジタ
ル・フィルタ3,5,…、分割内挿演算器8、ゼロ次ホ
ールド器7から構成されるサンプリング・レート変換装
置10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ信号やビデ
オ信号等のアナログ信号をデジタル信号として扱う、C
D(コンパクト・ディスク)やDAT(デジタル・オー
ディオ・テープレコーダ)あるいは、D−1、D−2、
D−3デジタルVTRなどの機器に於いて、相異なるサ
ンプリング周波数を持つ機器の間で信号のやりとりをす
る際に必要になるサンプリング・レート変換を行なう変
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDやDATでは、本来、アナログ信号
であるオーディオ信号をデジタル信号に変換して記録・
再生している。同様に、D−1、D−2、D−3デジタ
ルVTRはビデオ信号をデジタル信号に変換して記録・
再生している。アナログ信号からデジタル信号への変換
は、サンプリング(標本化)と量子化の操作を含む(参
考文献1. 春日正男著、AV・OA用ディジタル信号
処理、1991、昭晃堂、P.64〜)。
【0003】ここでサンプリングは、ある決まった周波
数でアナログ信号をサンプリングするものである。前述
の機器のそれぞれのサンプリング周波数は、CD;4
4.1kHz、DAT;48.0kHz、D−1 VT
R;13.5MHz、D−2 & D−3 VTR;1
4.3…MHzである。
【0004】さて、例えばCDの信号をDATに記録し
たり、あるいはD−1 VTRの信号をD−2 VTR
へ記録することを考えた時、それらの機器のサンプリン
グ周波数が異なるために、単純にこれを行なうことはで
きない。一旦アナログ信号に変換し、再び、記録側のサ
ンプリング周波数でサンプリングすればよいが、A/
D、D/A変換器の特性による歪が発生するため、デジ
タル信号のままでサンプリング周波数の変換を行なうこ
とが望ましい。このサンプリング周波数変換を行なう機
器をサンプリング・レート変換装置と呼ぶ(参考文献
同上、P.155〜)。 サンプリング・レート変換で
は、LPF処理が行なわれるが、特に位相特性を変えな
いために、フィルタとして、FIRデジタル・フィルタ
(参考文献同上、P.123〜)が用いられることが多
い。FIRデジタル・フィルタを用いて、サンプリング
・レート変換を行なう時に、変換に伴う誤差を小さくす
るためには、高次のフィルタが必要となることが多い。
【0005】従って、リアル・タイムでこの演算を行な
うためには、高速で動作する、大規模のデジタル回路が
必要になる。特に、変換前後のサンプリング周波数が、
簡単な整数比でない場合に次数が大きくなり、ハード・
ウエア量も大きくなる。
【0006】一方、参考文献2(Roger Lagadec an
d Henry O. Kunz、”A Universal Digital
Sampling Frequency Converter for Digital
Audio ”、Proc.IEEE Int. Conf.Acoust,Speech an
d Signal Processing、Atlanta 、GA、p.p.595 〜59
8 、(1981)、及び、Yasushi Katsumata and Osam
u Hamada、”An Audio Sampling Frequency Co
nversion Using Digital Signal Processors”、
Proc.IEEE Int. Conf.Acoust,Speech andSignal P
rocessing、Tokyo 、GA、p.p.33〜36、(1986))には、
そのような場合でも比較的、ハード・ウエア量を小さく
できる方法として、FIRデジタル・フィルタ演算と高
次内挿を組み合わせた方法が述べられている。以下で、
その方法について図面を参照しながら述べる。
【0007】図4は参考文献2に述べられているような
従来のサンプリング・レート変換装置の構成図である。
【0008】同図に示すように、サンプリング・レート
変換装置1は、ゼロデータ挿入器2,4、FIRデジタ
ル・フィルタ3,5、線形内挿演算器6、ゼロ次ホール
ド器7から構成される。
【0009】図5は図4の変換装置で行なわれるサンプ
リング・レート変換を説明する図である。
【0010】同図(a)に示す曲線Iは入力デジタル信
号のA/D変換前のアナログ信号である。また点a11,
a12,a13,…の信号値は入力デジタル信号列(第1の
デジタル信号、入力サンプリング点)であり、点a21,
a22,a23,…の信号値はサンプリング・レート変換装
置の出力デジタル信号列(第2のデジタル信号,出力サ
ンプリング点)を示す。
【0011】さて、図4に示すように、第1の周波数f
A でサンプリングされた入力デジタル信号列は、まずゼ
ロデータ挿入器2により、隣接する入力サンプリング点
間a11−a12,a12−a13,a13−a14,…に、デジタ
ル値ゼロのゼロサンプリング点a31,a32,a33,…が
それぞれ挿入される(図5(a)に図示)。次にFIR
デジタル・フィルタ3により、入力サンプリング点a11
〜a13,…の信号値、ゼロサンプリング点a31〜a33,
…の値「0」を含めた周知のフィルタ演算が行なわれ
る。その結果、図5(b)の補間サンプリング点a41,
a42,a43,…の信号値が求められる。
【0012】さらに、同様の処理(入力デジタル信号列
にゼロサンプリング点を挿入した後、フィルタ演算を行
う一連の処理)をn回(nは正整数)行なうことで、2
倍にサンプリング周波数fA を高くする。図5(b)
では、2=4倍としている(サンプリング周波数4・
fA )。次に、この2倍のサンプリング周波数(第3
の周波数)fC となった変換デジタル信号列(第3のデ
ジタル信号,変換サンプリング点)a51,a52,a53,
a54,a55…は線形内挿演算器6に入力される。図5
(c)は、線形内挿演算器6で行われる線形内挿演算を
説明するための図であり、図5(b)の一部を拡大した
ものである。線形内挿演算器6では出力サンプリング点
a22の信号値を、その両隣りの入力サンプリング点a12
のデジタル値y(k)と変換サンプリング点a53のデジ
タル値y(k+1)を通る直線上の値として求める。す
なわち、k番目の入力サンプリング点a12と(k+1)
番目の変換サンプリング点a53とをm:(l−m)に内
分している時、出力サンプリング点a22における出力デ
ジタル信号列のデジタル値Yを、
【0013】
【数1】 で与える(図5(c)に示す点a221 となる)。
【0014】ところで、m/lが比較的少ないビット数
のデジタル値で表わせない時には、これを少ないビット
数のデジタル値で近似しても良い。このことは、近似し
た値が与える点a61(図5(c)に図示、ここでは、m
/lを、0あるいは1/2に近似する場合を示す)にお
ける前記直線上の点(図5(c)に示す点a61となる)
の値を求め、その値を出力サンプリング点a22の値とし
て出力することに相当する。従って、出力サンプリング
点の信号値は出力サンプリング点の位置によって、図5
(c)に示す階段状の折れ線の上の値を通る。図4のゼ
ロ次ホールド器7は以上のことを示したものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記した(1)
式のうち、m/lの値がカウンタとROMの組合せによ
り与えられるものとすると、(1)式の演算は、2回の
加算(減算を含む)と1回の乗算で求められるため、必
要となるハード・ウエア量は比較的小さい。
【0016】ところが、図5(c)でわかるように、真
の出力サンプリング点a22の信号値に対し、線形内挿で
得られる出力値(図5(c)に図示の点a221 あるいは
a61の各信号値)との間には誤差が生じる。この誤差の
値を必要な変換歪特性を満足するように充分小さくする
ためには、線形内挿演算器6に入力する変換デジタル信
号列のサンプリング周波数fC を、A/D変換する前の
アナログ信号の周波数帯域に比べ、充分高くする必要が
あることが知られている。
【0017】すなわち、図4に示した0データ挿入器
2,4とFIRデジタル・フィルタ3,5により、充分
なサンプリング周波数となるまで変換する必要がある。
一般に、FIRデジタル・フィルタ演算は、フィルタ次
数をN、フィルタ係数をf(k)、入力データ列をd
(K)、出力データをwとして、
【0018】
【数2】 で与えられる。変換歪特性を満足するためには、次数N
を比較的大きくする必要があり、従って、多数回の乗
算、加算演算を行なう必要がある。リアル・タイムで変
換を行なうためには高速で動作する大規模のデジタル回
路が必要になる。
【0019】本発明は、以上の点を鑑みてなされたもの
であり、必要な変換歪特性を満足しながら、特に、ゼロ
データ挿入器等の挿入手段とFIRデジタル・フィルタ
等のフィルタ演算手段とによる繰り返し演算を従来より
も削減し、かつ新たに必要となる演算量が少ないサンプ
リング・レート変換装置を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、下記の構成になる本発明のサンプリング・レー
ト変換装置を提供する。
【0021】第1の周波数fA でサンプリングされた第
1のデジタル信号を第2の周波数fB でサンプリングさ
れた第2のデジタル信号に変換するサンプリング・レー
ト変換装置であって、前記第1のデジタル信号を第3の
周波数fC (fC =n×fA ,nは自然数)でサンプリ
ングされた第3のデジタル信号に変換し、前記第2のデ
ジタル信号の出力サンプリング点が前記第3のデジタル
信号のk番目(kは整数)のサンプリング点と(k+
1)番目のサンプリング点との間にあり、かつその間隔
をm:(l−m)に内分した点に充分近いときに(l>
m、l,mは自然数)、前記第3のデジタル信号の(k
−1)番目、k番目、(k+1)番目、(k+2)番目
の各サンプリング点のデジタル信号値y(k−1)、y
(k)、y(k+1)、y(k+2)から、 u1 =2×y(k)−y(k−1)−y(k+1) あるいは、 u2 =2×y(k+1)−y(k)−y(k+2) のいずれかを求め、前記値u1 あるいはu2 にv(0<
v≦0.5)を乗じた補正値c1 あるいはc2 のいずれ
かを前記サンプリング点のデジタル信号値y(k)ある
いはy(k+1)のいずれかと加算し、加算して得た加
算デジタル信号値y’(k)あるいはy’(k+1)
と、前記サンプリング点のデジタル信号値y(k+1)
あるいはy(k)とから前記第2のデジタル信号の出力
サンプリング点のデジタル信号値Yを、 Y=m/l×{y(k+1)−y’(k)}+y’(k) =(m/l)×y(k+1)+{(l−m)/l}×y’(k) あるいは、 Y=m/l×{y’(k+1)−y(k)}+y(k) によって求めることを特徴とするサンプリング・レート
変換装置。
【0022】請求項1に記載のサンプリング・レート変
換装置であって、m<(l−m)あるいはm≦(l−
m)のときに(l<m、l,mは自然数)、前記補正値
c1 を前記サンプリング点のデジタル信号値y(k+
1)と加算し、 加算して得た加算デジタル信号値y’
(k+1)と前記サンプリング点のデジタル信号値y
(k)とから前記第2のデジタル信号の出力サンプリン
グ点のデジタル信号値Yを、 Y=m/l×{y’(k+1)−y(k)}+y(k) によって求め、m≧(l−m)あるいはm>(l−m)
のときに、前記補正値c2 を前記サンプリング点のデジ
タル信号値y(k)と加算し、加算して得た加算デジタ
ル信号値y’(k)と前記サンプリング点のデジタル信
号値y(k+1)とから前記第2のデジタル信号の出力
サンプリング点のデジタル信号値Yを、 Y=m/l×{y(k+1)−y’(k)}+y’(k) ={(l−m)/l}×{y’(k)−y(k+1)}+y(k+1) によって求めることを特徴とするサンプリング・レート
変換装置。
【0023】第1の周波数信号fA でサンプリングされ
た第1のデジタル信号を第2の周波数信号fB でサンプ
リングされた第2のデジタル信号に変換するサンプリン
グ・レート変換装置であって、前記第1のデジタル信号
の入力サンプリング点間にS個(Sは自然数)のゼロサ
ンプリング点を挿入する挿入手段と、この挿入手段の出
力信号をフィルタ演算して前記入力サンプリング点間の
補間サンプリング点のデジタル信号値を出力するフィル
タ演算手段と、前記挿入手段と前記フィルタ演算手段と
を順次交互にu回(uは自然数)縦続接続し最終段の前
記フィルタ演算手段から出力される、前記第1のデジタ
ル信号の(S+1)倍のサンプリング周波数となった
第3のデジタル信号から出力サンプリング点のデジタル
信号値の算出を行う演算手段と、演算した結果をゼロ次
ホールド出力するホールド手段とを備え、前記した演算
手段によって行われる前記第3のデジタル信号から前記
出力サンプリング点のデジタル信号値の算出を、請求項
1あるいは請求項2に記載のサンプリング・レート変換
装置によって行うことを特徴とするサンプリング・レー
ト変換装置。
【0024】
【実施例】{実施例 1]以下に本発明の第1の実施例
を図1、図2、図3を参照しながら説明する。図1は本
発明になるサンプリング・レート変換器の一実施例構成
図、図2は分割内挿演算器の動作を説明するための図、
図3は分割内挿演算器の回路構成図である。
【0025】図1に示すように、本発明になるサンプリ
ング・レート変換器10は、ゼロデータ挿入器2,4,
…、FIRデジタル・フィルタ3,5,…、分割内挿演
算器8、ゼロ次ホールド器7から構成され、前述した図
4の従来例の構成中、線形内挿演算器6の代りに分割内
挿演算器8を用いたものと同一構成のものである。
【0026】図1に示すように、サンプリング・レート
変換器10は、まず、ゼロデータ挿入器2,4,…とF
IRデジタル・フィルタ3,5,…によりサンプリング
周波数を2倍にしたデジタル信号に変換する。つぎ
に、分割内挿演算器8により内挿演算を行なう。以下に
分割内挿演算器8で行われる内挿演算を説明する。
【0027】図2は、図5(c)と同様に、図5(b)
の一部を取り出したものである。図2(a)は従来の線
形内挿演算により出力サンプリング点a25の出力デジタ
ル値を求めたものである(図2(a)に示す点a100
)。この場合、期待される出力デジタル値(図2
(a)に示す点a25)に対し同図中のbに相当する変換
誤差が発生する。一方、図2(b)は、本発明の分割内
挿演算器8により変換サンプリング点a25の出力デジタ
ル値を求めたものである(図2(b)に示す点a100
)。分割内挿演算器8では、図中のx1 、あるいはx2
を、
【0028】
【数3】 を求め、これにP/Qを乗じた値、c1 ,あるいはc2
を、
【0029】
【数4】 で求めて、これを補正値とする。
【0030】但し、P≦Q、P,Qは任意の自然数。さ
らに、出力サンプリング点a25が入力サンプリング点a
16,a17のどちらにより近いか、すなわち、mとlのど
ちらが大きいかにより、次のように2つの場合に分けて
入力サンプリング点に加えて内挿演算を行なう。なお、
mと(l−m)との値の大小は、m/lの値と同様にカ
ウンタとROMで与えられる。
【0031】
【数5】
【0032】
【数6】 従って、内挿される値は、図2(b)のように、入力サ
ンプリング点a16,a17の中央で不連続点をもつ2つの
直線のうちいずれかの直線上の点の値となる。図にはP
/Q=1/2の場合を示している。この場合は図2
(a)の場合に比べ、発生する変換誤差がずっと小さい
ことがわかる。
【0033】また、従来例と比較して新たに必要になる
演算量は、(2)式あるいは(3)式の2回の減算と、
2倍とP/(2×Q)の値(この値は、予め計算し、デ
ジタルデータにした値を用いる)との乗算の計2回の乗
算、および(4)式あるいは(5)式の1回の加算のみ
である。さらにデジタル信号の符号化を2の補数形式
(参考文献1.p.57)で行なうものとすると、2倍
は単に1ビット左シフトするだけで行え、またP/Q=
1/2に選べば、
【0034】
【数7】 あるいは、
【0035】
【数8】 であり、1/4の乗算は単に2ビット右シフトするだけ
で行える。
【0036】なお、m/lの値を少ないビット数で近似
するためのゼロ次ホールド器7については従来例と同様
であるため、ここでは説明を省く。
【0037】図3に示す分割内挿演算器8は、上述のよ
うにP/Q=1/2としたときのもので、ゼロデータ挿
入器2,4,…とFIRデジタル・フィルタ3,5,…
とを順次交互にn回(nは自然数)縦続接続し最終段の
FIRデジタル・フィルタから出力されたところの本演
算器の入力デジタル・データ列を順次遅延させるための
レジスタ81,82,83、前述したように入力デジタ
ル信号の1ビット左シフトを行なうシフタ84、同じく
入力デジタル信号の2ビット右シフトを行なうシフタ8
5、A,B両入力端子に供給される2入力から1つを選
択する選択器86,87,88、内分比の値m/lと選
択器86〜88の制御入力端子Sへ供給される制御信号
を発生するROM89、ROM89のアドレスを発生す
るカウンタ810、加算器811,813,816、減
算器812,814および乗算器815よりなる。同図
中には、図2(b)中の対応する信号名を示した。
【0038】選択器86〜88の動作は、前述の(I)
m<(l−m)の時にA入力端子に供給される入力デ
ジタル信号を、(II) m≧(l−m)の時にB入力
端子に供給される入力デジタル信号を選択して出力す
る。また、各レジスタ81〜83に蓄えられるデータに
ついても同様に、(I)の時には、y(k−1)、y
(k)、y(k+1)を、(II)の時には、y
(k)、y(k+1)、y(k+2)とする。この選択
はレジスタ81〜83を複数個のフリップ・フロップで
構成するときに、(I)の場合に比べて(II)の場合
には1回だけ余計にフリップ・フロップを駆動するクロ
ック(図示せず)をそこに与えることで行える。 [実施例 2] 上記した[実施例 1]では、入力デジタル信号のサン
プリング周波数fA を2倍ずつ上げていく場合について
説明したが、A/D変換する前のアナログ信号の帯域が
サンプリング周波数に比べて、充分低い場合には必ずし
もゼロデータ挿入器2,4,…とFIRデジタル・フィ
ルタ3,5,…によってサンプリング周波数fC を上げ
る必要はない。その場合には図1の構成でFIRデジタ
ル・フィルタ5から供給される入力デジタル信号が直
接、分割内挿補間器8に入力する構成とすればよい。
【0039】また、サンプリング周波数を上げる場合で
も、必ずしも2倍ずつ上げる必要はなく、例えば直接4
倍にしたり、あるいは3倍にしてもよい。4倍にする場
合はゼロデータ挿入器2,4で3ケのゼロサンプリング
点を各入力サンプリング点間a11−a12,〜,a13−a
14,…にそれぞれ挿入した後、前述したフィルタ演算を
行なえばよい。3倍の場合も2つののゼロサンプリング
点を各入力サンプリング点間a11−a12,〜,a13−a
14,…にそれぞれ挿入した後、前述したフィルタ演算を
行なえばよい。さらに、例えばサンプリング周波数を4
倍に上げた変換デジタル信号について、そのすべてのサ
ンプリング点の信号値を求める必要はなく、出力デジタ
ル信号の出力サンプリング点の前後の2点ずつについて
求めればよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明になるサンプリン
グ・レート変換装置は、第1のデジタル信号を第3の周
波数でサンプリングされた第3のデジタル信号に変換
し、第2のデジタル信号の出力サンプリング点が第3の
デジタル信号のk番目のサンプリング点と(k+1)番
目のサンプリング点との間にあり、かつその間隔をm:
(l−m)に内分した点に充分近いときに、第3のデジ
タル信号の(k−1)番目、k番目、(k+1)番目、
(k+2)番目の各サンプリング点のデジタル信号値y
(k−1)、y(k)、y(k+1)、y(k+2)か
ら、u1 あるいはu2 のいずれかを求め、これにv(0
<v≦0.5)を乗じた補正値c1 あるいはc2 のいず
れかをサンプリング点のデジタル信号値y(k)あるい
はy(k+1)のいずれかと加算し、加算デジタル信号
値y’(k)あるいはy’(k+1)と、サンプリング
点のデジタル信号値y(k+1)あるいはy(k)とか
ら第2のデジタル信号の出力サンプリング点のデジタル
値Yを求めるようにしたから、真の出力サンプリング点
値との誤差が極めて少ない補正デジタル値Yを求めるこ
とができる。
【0041】また、m<(l−m)あるいはm≦(l−
m)のときに、補正値c1 をサンプリング点のデジタル
信号値y(k+1)と加算し、加算デジタル信号値y’
(k+1)とサンプリング点のデジタル信号値y(k)
とから第2のデジタル信号の出力サンプリング点のデジ
タル値Yを求め、m≧(l−m)あるいはm>(l−
m)のときに、補正値c2 をサンプリング点のデジタル
信号値y(k)と加算し、加算して得た加算デジタル信
号値y’(k)とサンプリング点のデジタル信号値y
(k+1)とから第2のデジタル信号の出力サンプリン
グ点のデジタル信号値Yを求めるようにしたから、真の
出力サンプリング点値との誤差がさらに少ない補正デジ
タル値Yを求めることができる。
【0042】さらに、本発明になるサンプリング・レー
ト変換装置は、従来と同じ変換歪特性を満足するため
に、従来の線形内挿演算器の入力として必要なデジタル
信号のサンプリング周波数に比べ、本発明の内挿演算手
段の入力として必要なデジタル信号のサンプリング周波
数は低くてよいため、前記挿入手段と前記フィルタ演算
手段とを順次交互にn回(nは正の整数)縦続接続して
行う演算量を減らすことができ、全体の演算量も減らす
ことができ、従って、サンプリング・レート変換装置の
回路規模を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるサンプリング・レート変換装置の
一実施例構成図である。
【図2】分割内挿演算器の動作を説明するための図であ
る。
【図3】分割内挿演算器の回路構成図である。
【図4】従来のサンプリング・レート変換装置の構成図
である。
【図5】図4の変換装置で行なわれるサンプリング・レ
ート変換を説明する図である。
【符号の説明】
1,10 サンプリング・レート変換装置 2,4 ゼロデータ挿入器(挿入手段) 3,5 FIRデジタル・フィルタ(フィルタ演算手
段) 7 ゼロ次ホールド器(ホールド手段) 8 分割内挿演算器(内挿演算手段) a11〜a18 入力サンプリング点(第1のデジタル信
号) a21〜a23,a25 出力サンプリング点(第2のデジタ
ル信号) a31〜a33 ゼロサンプリング点 a41〜a43 補間サンプリング点 a51〜a55 変換サンプリング点(第3のデジタル信
号) a61 近似サンプリング点 fA 第1の周波数 fB 第2の周波数 fC 第3の周波数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の周波数fA でサンプリングされた第
    1のデジタル信号を第2の周波数fB でサンプリングさ
    れた第2のデジタル信号に変換するサンプリング・レー
    ト変換装置であって、 前記第1のデジタル信号を第3の周波数fC (fC =n
    ×fA ,nは自然数)でサンプリングされた第3のデジ
    タル信号に変換し、 前記第2のデジタル信号の出力サンプリング点が前記第
    3のデジタル信号のk番目(kは整数)のサンプリング
    点と(k+1)番目のサンプリング点との間にあり、か
    つその間隔をm:(l−m)に内分した点に充分近いと
    きに(l>m、l,mは自然数)、前記第3のデジタル
    信号の(k−1)番目、k番目、(k+1)番目、(k
    +2)番目の各サンプリング点のデジタル信号値y(k
    −1)、y(k)、y(k+1)、y(k+2)から、 u1 =2×y(k)−y(k−1)−y(k+1) あるいは、 u2 =2×y(k+1)−y(k)−y(k+2) のいずれかを求め、 前記値u1 あるいはu2 にv(0<v≦0.5)を乗じ
    た補正値c1 あるいはc2 のいずれかを前記サンプリン
    グ点のデジタル信号値y(k)あるいはy(k+1)の
    いずれかと加算し、 加算して得た加算デジタル信号値y’(k)あるいは
    y’(k+1)と、前記サンプリング点のデジタル信号
    値y(k+1)あるいはy(k)とから前記第2のデジ
    タル信号の出力サンプリング点のデジタル信号値Yを、 Y=m/l×{y(k+1)−y’(k)}+y’(k) =(m/l)×y(k+1)+{(l−m)/l}×y’(k) あるいは、 Y=m/l×{y’(k+1)−y(k)}+y(k) によって求めることを特徴とするサンプリング・レート
    変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のサンプリング・レート変
    換装置であって、 m<(l−m)あるいはm≦(l−m)のときに(l<
    m、l,mは自然数)、前記補正値c1 を前記サンプリ
    ング点のデジタル信号値y(k+1)と加算し、 加算
    して得た加算デジタル信号値y’(k+1)と前記サン
    プリング点のデジタル信号値y(k)とから前記第2の
    デジタル信号の出力サンプリング点のデジタル信号値Y
    を、 Y=m/l×{y’(k+1)−y(k)}+y(k) によって求め、 m≧(l−m)あるいはm>(l−m)のときに、前記
    補正値c2 を前記サンプリング点のデジタル信号値y
    (k)と加算し、 加算して得た加算デジタル信号値y’(k)と前記サン
    プリング点のデジタル信号値y(k+1)とから前記第
    2のデジタル信号の出力サンプリング点のデジタル信号
    値Yを、 Y=m/l×{y(k+1)−y’(k)}+y’(k) ={(l−m)/l}×{y’(k)−y(k+1)}+y(k+1) によって求めることを特徴とするサンプリング・レート
    変換装置。
  3. 【請求項3】第1の周波数信号fA でサンプリングされ
    た第1のデジタル信号を第2の周波数信号fB でサンプ
    リングされた第2のデジタル信号に変換するサンプリン
    グ・レート変換装置であって、 前記第1のデジタル信号の入力サンプリング点間にS個
    (Sは自然数)のゼロサンプリング点を挿入する挿入手
    段と、 この挿入手段の出力信号をフィルタ演算して前記入力サ
    ンプリング点間の補間サンプリング点のデジタル信号値
    を出力するフィルタ演算手段と、 前記挿入手段と前記フィルタ演算手段とを順次交互にu
    回(uは自然数)縦続接続し最終段の前記フィルタ演算
    手段から出力される、前記第1のデジタル信号の(S+
    1)倍のサンプリング周波数となった第3のデジタル
    信号から出力サンプリング点のデジタル信号値の算出を
    行う演算手段と、 演算した結果をゼロ次ホールド出力するホールド手段と
    を備え、 前記した演算手段によって行われる前記第3のデジタル
    信号から前記出力サンプリング点のデジタル信号値の算
    出を、請求項1あるいは請求項2に記載のサンプリング
    ・レート変換装置によって行うことを特徴とするサンプ
    リング・レート変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0751266A (ja) * 1993-05-12 1995-02-28 Hewlett Packard Co <Hp> ディジタルフェイズドアレイ型の超音波ビーム形成器のための遅延補間回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0751266A (ja) * 1993-05-12 1995-02-28 Hewlett Packard Co <Hp> ディジタルフェイズドアレイ型の超音波ビーム形成器のための遅延補間回路

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