JPH05243786A - 電磁遮へい体 - Google Patents
電磁遮へい体Info
- Publication number
- JPH05243786A JPH05243786A JP7821092A JP7821092A JPH05243786A JP H05243786 A JPH05243786 A JP H05243786A JP 7821092 A JP7821092 A JP 7821092A JP 7821092 A JP7821092 A JP 7821092A JP H05243786 A JPH05243786 A JP H05243786A
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- JP
- Japan
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- conductor
- magnetic body
- magnetic
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- Pending
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属筐体の接触部や扉の周囲に用いて電磁波
の漏洩を抑制する。 【構成】 断面が矩形形状の導電体と、矩形形状の磁性
体とを交互に並べて一体化したものである。磁性体は、
その断面において導電体板により複数に分割されてい
る。塗装を施した面にも使用が可能で、かつ低インピー
ダンス波源からの放射に対しても有効である。
の漏洩を抑制する。 【構成】 断面が矩形形状の導電体と、矩形形状の磁性
体とを交互に並べて一体化したものである。磁性体は、
その断面において導電体板により複数に分割されてい
る。塗装を施した面にも使用が可能で、かつ低インピー
ダンス波源からの放射に対しても有効である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器から放射され
る不要電磁波の抑制や電子遮へい室に利用して電磁波の
漏洩，侵入を防止する電磁遮へい体に関し、特に金属筐
体の継ぎ目部や電磁遮へい室の扉部に使用して接触部か
ら漏洩する電磁波を抑制するための電磁遮へい体に関す
る。
る不要電磁波の抑制や電子遮へい室に利用して電磁波の
漏洩，侵入を防止する電磁遮へい体に関し、特に金属筐
体の継ぎ目部や電磁遮へい室の扉部に使用して接触部か
ら漏洩する電磁波を抑制するための電磁遮へい体に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】電磁遮へいに関し、一般に金属等の導体
同士が接触する箇所は、部分的に導電率が低くなるた
め、電磁波が漏洩しやすくなる。そこで、導体同士の接
触部に電磁遮へい体を設置して、漏洩する電磁波を抑制
する必要がある。
同士が接触する箇所は、部分的に導電率が低くなるた
め、電磁波が漏洩しやすくなる。そこで、導体同士の接
触部に電磁遮へい体を設置して、漏洩する電磁波を抑制
する必要がある。
【０００３】従来、この種の遮へい体は、図４（ａ）の
断面図、（ｂ）の斜視図に示すような金属片を櫛形に構
成したシールドフィンガー１１、あるいは図５（ａ）の
断面図、（ｂ）の斜視図に示すような導電性ゴムを管状
にしたＥＭＩガスケット１２などが用いられていた
（“電磁シールドとアース系の要点”，日本工業技術セ
ンター刊参照）。図４（ａ），（ｂ）に示すようなシー
ルドフィンガー１１は、金属片のバネ作用を利用し、図
５（ａ），（ｂ）に示すＥＭＩガスケット１２は、導電
ゴムの弾力性を利用してそれぞれ導体同士の接触部に介
装し、その導電率の向上を図るものである。
断面図、（ｂ）の斜視図に示すような金属片を櫛形に構
成したシールドフィンガー１１、あるいは図５（ａ）の
断面図、（ｂ）の斜視図に示すような導電性ゴムを管状
にしたＥＭＩガスケット１２などが用いられていた
（“電磁シールドとアース系の要点”，日本工業技術セ
ンター刊参照）。図４（ａ），（ｂ）に示すようなシー
ルドフィンガー１１は、金属片のバネ作用を利用し、図
５（ａ），（ｂ）に示すＥＭＩガスケット１２は、導電
ゴムの弾力性を利用してそれぞれ導体同士の接触部に介
装し、その導電率の向上を図るものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図４，図５
に示す導電性の遮へい体は、シールドフィンガー１１、
またはＥＭＩガスケット１２を導体表面に直接接触させ
る必要があるため、導体に塗装を施す場合には塗料が絶
縁体として作用しないよう塗り逃げし、導体表面を露出
させておく必要があった。また、これらの導電性遮へい
体では低インピーダンス波源からの放射波に対し、十分
な遮へい効果が得られない（例えば、電子情報通信学
会，環境電磁工学研究会資料 ＥＭＣＪ９０−４８参
照）などの問題点があった。
に示す導電性の遮へい体は、シールドフィンガー１１、
またはＥＭＩガスケット１２を導体表面に直接接触させ
る必要があるため、導体に塗装を施す場合には塗料が絶
縁体として作用しないよう塗り逃げし、導体表面を露出
させておく必要があった。また、これらの導電性遮へい
体では低インピーダンス波源からの放射波に対し、十分
な遮へい効果が得られない（例えば、電子情報通信学
会，環境電磁工学研究会資料 ＥＭＣＪ９０−４８参
照）などの問題点があった。
【０００５】本発明の目的は、塗装を施した面にも使用
が可能で、かつ低インピーダンス波源からの放射に対し
ても有効な電磁遮へい体を提供することにある。
が可能で、かつ低インピーダンス波源からの放射に対し
ても有効な電磁遮へい体を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電磁遮へい体においては、導電体と磁性体
とを組合せて一体化した電磁遮へい体であって、導電体
と磁性体とは、棒状若しくは短冊状をなし、交互に列状
に組合されたものであり、各列の磁性体は、前記導電体
との接触面に垂直な断面において、長手方向に板状導電
体をはさんで少なくとも２以上に分割されたものであ
る。
め、本発明の電磁遮へい体においては、導電体と磁性体
とを組合せて一体化した電磁遮へい体であって、導電体
と磁性体とは、棒状若しくは短冊状をなし、交互に列状
に組合されたものであり、各列の磁性体は、前記導電体
との接触面に垂直な断面において、長手方向に板状導電
体をはさんで少なくとも２以上に分割されたものであ
る。
【０００７】また、導電体と磁性体とを組合せて一体化
した電磁遮へい体であって、導電体と磁性体とは、棒状
若しくは短冊状導電体の溝内に磁性体を列状に埋め込ん
で組合されたものであり、各列の磁性体は、前記導電体
との接触面に垂直な断面において、長手方向に板状導電
体をはさんで少なくとも２以上に分割されたものであ
る。
した電磁遮へい体であって、導電体と磁性体とは、棒状
若しくは短冊状導電体の溝内に磁性体を列状に埋め込ん
で組合されたものであり、各列の磁性体は、前記導電体
との接触面に垂直な断面において、長手方向に板状導電
体をはさんで少なくとも２以上に分割されたものであ
る。
【０００８】
【作用】導電体と磁性体とを交互に並べて一体化した構
造、または導電体に溝を設け、磁性体を埋め込んだ構造
の電磁遮へい体は、金属などの導電体で構成された筐体
の継ぎ目，隙間に適用して、非接触状態で有効な遮へい
効果を有している（特願平２−２３７４４０号参照）。
本発明の遮へい体は、漏洩電磁波が間隙部を伝搬する際
に、導体面と磁性体面との境界で反射されるためと考え
られている。
造、または導電体に溝を設け、磁性体を埋め込んだ構造
の電磁遮へい体は、金属などの導電体で構成された筐体
の継ぎ目，隙間に適用して、非接触状態で有効な遮へい
効果を有している（特願平２−２３７４４０号参照）。
本発明の遮へい体は、漏洩電磁波が間隙部を伝搬する際
に、導体面と磁性体面との境界で反射されるためと考え
られている。
【０００９】この電磁遮へい体は、前記磁性体の透磁率
が大きいほど効果が大きい。一方、棒状磁性体では、そ
の長さと断面寸法の比（以下アスペクト比と称する）が
小さくなると反磁界の影響で長さ方向の透磁率が小さく
なることが知られている（“磁気工学の基礎”共立全書
刊参照）。
が大きいほど効果が大きい。一方、棒状磁性体では、そ
の長さと断面寸法の比（以下アスペクト比と称する）が
小さくなると反磁界の影響で長さ方向の透磁率が小さく
なることが知られている（“磁気工学の基礎”共立全書
刊参照）。
【００１０】したがって、前記磁性体を長さ方向に垂直
な面において分割してアスペクト比を大きくし、反磁界
の影響を抑制することによって、上記遮へい体の電磁遮
へい効果を向上させることができる。この際、分割され
た磁性体は金属などの導体板を用いて電磁的に分離す
る。
な面において分割してアスペクト比を大きくし、反磁界
の影響を抑制することによって、上記遮へい体の電磁遮
へい効果を向上させることができる。この際、分割され
た磁性体は金属などの導体板を用いて電磁的に分離す
る。
【００１１】
【実施例】以下に本発明について図面を参照して説明す
る。図１は、本発明の実施例を示す斜視図である。図に
おいて、本発明の電磁遮へい体１は、断面が矩形形状の
導電体２と、矩形形状の磁性体３とを交互に列状に組合
せて、一体化した構造をなす。各列の磁性体２は、その
断面において、導電体板５により複数に分割されてい
る。
る。図１は、本発明の実施例を示す斜視図である。図に
おいて、本発明の電磁遮へい体１は、断面が矩形形状の
導電体２と、矩形形状の磁性体３とを交互に列状に組合
せて、一体化した構造をなす。各列の磁性体２は、その
断面において、導電体板５により複数に分割されてい
る。
【００１２】棒状導電体２及び導電体板５は、鉄，アル
ミニウムなどの金属、もしくは金属メッキ，導電フィラ
ー混入などの導電処理を施した高分子材料等により構成
される。
ミニウムなどの金属、もしくは金属メッキ，導電フィラ
ー混入などの導電処理を施した高分子材料等により構成
される。
【００１３】磁性体３は、焼結フェライト材，フェライ
ト粉末を混入した高分子材、または磁性合金により構成
されるが、数１０ＭＨｚ以上の周波数帯において十分な
減衰効果を得るためには高周波帯域において透磁率低下
の小さい焼結フェライトが適当である。
ト粉末を混入した高分子材、または磁性合金により構成
されるが、数１０ＭＨｚ以上の周波数帯において十分な
減衰効果を得るためには高周波帯域において透磁率低下
の小さい焼結フェライトが適当である。
【００１４】分割された磁性体４は、図２（ａ），
（ｂ）に示すように、すべてが導電体面、もしくは間隙
のいずれかに面していることが必要である。図３は、短
冊状導電体７に列状に溝９を設け、この溝９に合致する
形状をなし、かつ断面が導電体板５をはさんで２以上に
分割された構造の磁性体８を各列の溝９内に挿入し一体
化した構造の電磁遮へい体６を示す斜視図である。本実
施例においても、図１に示した電磁遮へい体と同様の原
理により大きな遮へい効果を得ている。
（ｂ）に示すように、すべてが導電体面、もしくは間隙
のいずれかに面していることが必要である。図３は、短
冊状導電体７に列状に溝９を設け、この溝９に合致する
形状をなし、かつ断面が導電体板５をはさんで２以上に
分割された構造の磁性体８を各列の溝９内に挿入し一体
化した構造の電磁遮へい体６を示す斜視図である。本実
施例においても、図１に示した電磁遮へい体と同様の原
理により大きな遮へい効果を得ている。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電磁遮へ
い体を金属筐体の継ぎ目，間隙などに適用すれば、非接
触もしくは接触を強化しない状態で、漏洩電磁波を抑制
できる。また、従来と同一寸法の磁性体を用いた電磁遮
へい体と比較して、より大きな遮へい効果を得ることが
できる。
い体を金属筐体の継ぎ目，間隙などに適用すれば、非接
触もしくは接触を強化しない状態で、漏洩電磁波を抑制
できる。また、従来と同一寸法の磁性体を用いた電磁遮
へい体と比較して、より大きな遮へい効果を得ることが
できる。
【図１】本発明による電磁遮へい体の構造を示す斜視図
である。
である。
【図２】本発明による電磁遮へい体の磁性体部の構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図３】本発明による電磁遮へい体の構造を示す斜視図
である。
である。
【図４】従来技術によるシールドフィンガーを示す図で
ある。
ある。
【図５】従来技術によるＥＭＩガスケット材を示す図で
ある。
ある。
１ 電磁遮へい体 ２ 導電体 ３ 磁性体 ４ 分割された磁性体 ５ 導電体板 ６ 電磁遮へい体 ７ 導電体 ８ 磁性体 ９ 溝
Claims (2)
- 【請求項１】 導電体と磁性体とを組合せて一体化した
電磁遮へい体であって、 導電体と磁性体とは、棒状若しくは短冊状をなし、交互
に列状に組合されたものであり、 各列の磁性体は、前記導電体との接触面に垂直な断面に
おいて、長手方向に板状導電体をはさんで少なくとも２
以上に分割されたものであることを特徴とする電磁遮へ
い体。 - 【請求項２】 導電体と磁性体とを組合せて一体化した
電磁遮へい体であって、 導電体と磁性体とは、棒状若しくは短冊状導電体の溝内
に磁性体を列状に埋め込んで組合されたものであり、 各列の磁性体は、前記導電体との接触面に垂直な断面に
おいて、長手方向に板状導電体をはさんで少なくとも２
以上に分割されたものであることを特徴とする電磁遮へ
い体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7821092A JPH05243786A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電磁遮へい体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7821092A JPH05243786A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電磁遮へい体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05243786A true JPH05243786A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=13655688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7821092A Pending JPH05243786A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電磁遮へい体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05243786A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012243914A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Foam Kasei:Kk | 電磁波シールドガスケット、電磁波シールド構造 |
| CN116805540A (zh) * | 2023-06-20 | 2023-09-26 | 深圳市乐工新技术有限公司 | 屏蔽线材、模具及电子产品 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP7821092A patent/JPH05243786A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012243914A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Foam Kasei:Kk | 電磁波シールドガスケット、電磁波シールド構造 |
| CN116805540A (zh) * | 2023-06-20 | 2023-09-26 | 深圳市乐工新技术有限公司 | 屏蔽线材、模具及电子产品 |
| CN116805540B (zh) * | 2023-06-20 | 2024-05-31 | 深圳市乐工新技术有限公司 | 屏蔽线材、模具及电子产品 |
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