JPH0524330U

JPH0524330U - 横型射出成形機における金型取付け装置

Info

Publication number: JPH0524330U
Application number: JP042385U
Authority: JP
Inventors: 克己佐竹
Original assignee: 株式会社佐竹成型; 山口研一
Priority date: 1991-05-10
Filing date: 1991-05-10
Publication date: 1993-03-30

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】横型射出成形機に金型１２を取付けする際に、
磁力で吸着させることにより、金型１２の金型取付け基
盤への着脱を簡便にすることを目的とする。【構成】本考案における金型取付け装置３は、金型取付
け基盤に磁石を内装せしめ、さらに安全ストッパ−とし
てカムクランプを取付けしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、射出成形機の金型取付け装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、射出成形機に金型を取付けする場合、図７に示すような多数のボルト穴を有する射出成形機の金型取付け基盤に金型を複数のボルトで締付け固定する方法が一般的あった。

【０００３】また、鉛直方向へ型開きする金型プレスにおいては、磁力を利用して金型を取付けする方法が採られているものもあるが、水平型開き金型においては、磁力を利用したものは見られない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようにボルトで金型を固定する方法においては、ボルト締めに要する時間のロスがある点、ボルト締付け力にムラが生じる点、ボルトやクランプ類のさび・損傷の防止、サイズによる分類、保管等の管理に手間がかかる点、ネジ部等に損傷を起こし易く、射出成形機金型取付け基盤の女ネジ部が損傷した場合は成形機そのものの運転を長時間ストップさせる原因になる点、各種金型寸法に対応すべく必要なボルト穴の加工が必要であり、製作加工工数が多くなる点等の問題点があった。

【０００５】また、水平型開き成形金型においては、磁力を利用して金型に取付けする方法を採った場合、金型の自重によるズレに対する弱点があり、これまで開発されていなかった。

【０００６】そこで本考案は、射出成形機に水平型開き成形金型を取付けする場合、磁力を利用して吸着させて取付けすることにより、上記の各問題点を解決すると共に、金型の自重によるズレに対する安全対策としてストッパ−を設けた射出成形機における水平型開き成形金型取付け装置を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案における横型射出成形機の金型取付け装置は、射出成形機の金型取付け基盤に磁石を内装せしめると共に、該基盤の縦横方向にＴ溝を設け、該Ｔ溝にカムクランプを取付けしたものである。

【０００８】また、金型取付け基盤に磁石を内装する代わりに、盤全体が磁石から成り、縦横方向にＴ溝を設け、該Ｔ溝にカムクランプを取付けした金型取付けユニットを金型取付け基盤に固定して取付けしてもよい。

【０００９】

【実施例】

本考案における実施例を図面を参照して説明すると、図１は本考案における金型取付け装置を有する横型射出成形機を示し、べッド１上に射出台４が摺動可能に載置され、該射出台上に射出装置２が設置され、該射出装置の先端には射出ノズル６が設けられている。またベッド１上の射出装置２と対向する位置に金型取付け装置３が載置されている。

【００１０】該金型取付け装置３は、磁石盤９を内装し、ベッド１に固定して取付けされた固定側金型取付け基盤７及び磁石盤10を内装した移動側金型取付け基盤８から成り、両基盤の磁石に水平型開き金型12の両端を吸着させて、両基盤間に金型を取付けする。

【００１１】図２、図３は、上記金型取付け装置の実施例を示し、固定側金型取付け基盤７は中央に射出ノズル穴15が設けられ、四隅にタイバ−穴18が設けられており、移動側金型取付け基盤８は略中央に五つのエジェクタ−穴19が設けられ、四隅にはタイバ−穴18が設けられている。また、両基盤とも金型取付け面には磁石盤９、 10が内装されてており、縁の略中央には縦横方向にＴ溝17が設けられている。

【００１２】両基盤のタイバ−穴18にタイバ−11が挿通され、該タイバ−の一端は固定側金型取付け基盤７を貫通した位置で固定して係止され、移動側金型取付け基盤８は、タイバ−11に摺動自在に支持される。また、移動側金型取付け基盤のエジェクタ−穴19にはエジェクタ−14が挿通される。

【００１３】図４は、カムクランプにより金型を係止する状態を示し、カムクランプ16の押え金20が金型12を押えており、平面カム22を四分の一回転させると該平面カムが押え金20を締め付け、ロックされるよう押え金と平面カムの接触面23は傾斜している。

【００１４】図５は、内装する磁石が４個の小片からなる金型取付け基盤の実施例を示し、金型取付け基盤７の金型取付け面に四つの磁石片25が内装されている。

【００１５】図６は、磁石を内装する代わりに、金型取付けユニットを取付けした金型取付け盤の実施例を示し、盤全体が磁石から成り、縦横方向にＴ溝17を設け、該Ｔ溝にカムクランプ16を取付けた金型取付けユニット26が、射出成形機の金型取付け盤７にボルト27で固定して取付けされている。

【００１６】

【考案の効果】

上記のように構成された本考案による横型射出成形機の金型取付け装置は、金型取付け時のボルト締めに要する時間及び労力並びにボルト類の管理の手間等を省くことができ、射出成形機のオペレ-ト作業の簡素化、省力化を図ることができる。また、金型取付け基盤の製作においても、多数のボルト穴を加工する必要がなく、省力化及びコストダウンを図ることができる。さらに、ボルト穴を設けなくて済むことから、金型取付け基盤の厚さを小さくすることができ、その分金型を大型にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案における横型射出成形機の実施例を示す
正面図である。

【図２】本考案における横型射出成形機の金型取付け装
置の実施例を示す正面図である。

【図３】本考案における横型射出成形機の金型取付け基
盤の実施例を示す側面図である。

【図４】カムクランプによる金型の係止を示す部分図で
ある。

【図５】本考案における横型射出成形機の金型取付け基
盤の実施例を示す側面図及び正面図である。

【図６】本考案における横型射出成形機の金型取付け装
置の実施例を示す側面図及び正面図である。

【図７】横型射出成形機の従来の金型取付け基盤を示す
側面図である。

【符号の説明】

１ベッド２射出装置３金型取付け装置４射出台５射出シリンダ− ６射出ノズル７固定側金型取付け盤８移動側金型取付け盤９磁石盤 10 磁石盤 11 タイバ− 12 金型 13 移動側金型取付け盤駆動装置 14 エジェクタ− 15 射出ノズル穴 16 カムクランプ 17 Ｔ溝 18 タイバ−穴 19 エジェクタ−穴 20 押え金 22 カムクランプ 23 押え金カムクランプ接触面 24 ばね 25 磁石片 26 金型取付ユニット 27 ボルト 28 ボルト穴

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】金型取付け基盤（７,８）内に磁石を装着
せしめるとともに、該基盤の縦横方向にＴ溝（17）を設け、該Ｔ溝にカムク
ランプ（16）を取付けたことを特徴とする横型射出成形
機の金型取付け装置
【請求項２】盤全体が磁石から成り、縦横方向にＴ溝
（17）を設け、該Ｔ溝にカムクランプ（16）を取付けた
金型取付けユニット（26）を金型取付け基盤（７,８）
に固定して取付けさせた横型射出成形機の金型取付け装
置
【請求項３】磁石が電磁石、永久磁石、永電磁石のいず
れかである実用新案請求の範囲第１項または第２項記載
の横型射出成形機の金型取付け装置