JPH05242772A - 真空インタラプタ用電極材料 - Google Patents

真空インタラプタ用電極材料

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JPH05242772A
JPH05242772A JP3928792A JP3928792A JPH05242772A JP H05242772 A JPH05242772 A JP H05242772A JP 3928792 A JP3928792 A JP 3928792A JP 3928792 A JP3928792 A JP 3928792A JP H05242772 A JPH05242772 A JP H05242772A
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信行 吉岡
Nobuaki Tamaki
伸明 玉木
Junichi Warabi
潤一 蕨
Hifumi Yanagisawa
一二三 柳沢
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
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    • H01H1/0203Contacts characterised by the material thereof specially adapted for vacuum switches
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/66Vacuum switches
    • H01H33/664Contacts; Arc-extinguishing means, e.g. arcing rings
    • H01H33/6643Contacts; Arc-extinguishing means, e.g. arcing rings having disc-shaped contacts subdivided in petal-like segments, e.g. by helical grooves

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属粉末を成形,焼結して製作されるスパイ
ラル溝を有する電極材料において、成形体にカケやワレ
が生ずることなく、ハンドリングに支障もなく、しかも
焼結体として十分な導電率等が得られるようにする。 【構成】 5〜20重量%のCrを含むCu−Crガス
アトマイズ合金粉体に5〜25重量%の割合でCu粉体
を添加して成形性を向上させ、この混合粉体を、成形密
度が理論密度の65%以上となるように加圧成形し、得
られた成形体をCuの融点以下の温度で加熱して焼結体
を得、この焼結体をそのまま電極として採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溝を有する真空インタ
ラプタ用電極材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、真空インタラプタ用電極として
は、図1に示すように磁気駆動によりアークを拡散する
形状(以下、スパイラル形状と呼ぶ)が用いられてい
る。このような電極1は、おもに素材を機械加工(表面
加工スパイラル溝加工)することにより得られていた。
図中、2がスパイラル溝であり、3がペダルである。
【0003】しかし、機械加工を行うことは価格上昇に
なることから、粉末冶金法による無加工をめざし、価格
低下を図った電極材料の製造方法として、特開昭53−
149676号公報等に開示のものが提供されている。
この方法は、金属の粉末材料をスパイラル形電極形状に
加圧成形し、これを焼結するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記粉末冶金
法により種々の粉末を混合して電極の製作を試みた結
果、電極が溝2を有していることから以下のような問題
点があることがわかった。
【0005】(1) 電極形状が図1に示したような異形の
スパイラル形状であるため、粉体を圧縮成形する際、金
型と粉体あるいは成形体との接触面積が大きく摩擦が大
きいことから、粉体等と金型のカジリが生じやすい。
【0006】(2) 上記カジリが発生すると、高価な金型
の寿命が短くなり、かえってコスト高となってしまう。
特に、図2に示すように成形体5を型4(図中、斜線で
示す部分)から抜き取る際、金型4の溝形成部4aの付
け根部4bに力が集中し、金型4が破損するおそれがあ
る。このため、電極の溝2を深くすることはできない。
【0007】(3) また、成形体5を金型4から取り出す
際、成形体のペダル先端部の強度より摩擦力が優ると、
図3に示すようにペダル先端部にカケ,ヒビ6が発生
し、電極として使用できなくなってしまう。
【0008】(4) 上記のような欠点の生じない電極形状
として、例えば図4に示すようなペダル3の溝2が浅
く、先端のR部分7が大きい形状が考えられるが、これ
ではペダル3が短くなってアークの駆動が不十分とな
り、遮断性能が低下してしまうことになる。
【0009】(5) この問題点を解決するため、加圧力を
小さくして成形した結果、カケは防止できたが、成形体
取り出し後のハンドリングでペダルが折れやすいという
別の問題が生じた。つまり、図5に示すように、ハンド
リングの際にはペダル3の付け根部分に力が加わるた
め、この部分で破損するおそれが生じたのである。図
中、8が破損部である。
【0010】(6) また、成形圧力が小さいと、焼結後の
収縮が大きくなる。スパイラル形状は異形であるため、
収縮が成形時と相似形とはならず、このため焼結後電極
形状が所望の形状と異なったものとなってしまう。ま
た、各ペダルごとの変形が生じ、遮断時のアーク駆動が
異なり、遮断が不安定となる。
【0011】(7) さらに、摩擦力を低減するため粉末冶
金法では、一般的にステアリン酸亜鉛等の潤滑剤を少量
(0.1重量%程度)混合しているが、焼結工程でこの
潤滑材が除去できないと、遮断性能が著しく低下してし
まう。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題にかんがみ、電
極の出発原料の組成と成形密度に着目し、銅(以下、C
u)とクロム(以下、Cr)との合金粉体を出発原料と
して用い、成形性を増すためにこれに微細なCu粉を添
加して電極材料を成形し、その成形後のハンドリングの
際の破損の有無、焼結後電極として使用した場合の導電
率を調べた。その結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1に示すものは、Cu−20Crの合金
粉末とこれに添加した微細なCu粉末との割合を変え、
かつ成形密度を変えて成形し、さらに焼結して電極材料
を得た場合の例であり、理論密度に対する成形密度を6
5%以上とすることにより、ハンドリングに際しての破
損等の問題はなくなった。なお、表1には表していない
が、添加するCu粉末の割合が5重量%より少ないと、
成形体に先端カケが生じ、ハンドリングの面でも不具合
が生じた。また、25重量%より多く添加すると、Cr
の偏析が著しく、しゃ断性能を低下させてしまうという
問題が生じる。
【0015】さらにCu−Cr合金製の電極材料として
は、Crの含有量が接触抵抗比、耐溶着電流値に影響を
及ぼすことが明らかにされており、実用性のあるCr含
有量は5〜20重量%である。
【0016】即ち、本発明に係る真空インタラプタ用電
極材料は、5〜20重量%のCrを含有する銅とクロム
の合金粉体に5〜20重量%の割合で銅粉末を添加し、
成形密度が理論密度の65%以上となるように加圧成形
し、銅の融点以下の温度で焼結したとを特徴とするもの
である。
【0017】
【実施例】次に、本発明の一実施例に係る電極材料の製
造方法について説明する。出発原料として、Cu−Cr
アトマイズ粉体を用いる。ここで採用したCu−Crア
トマイズ粉体は、80重量%Cu−20重量%Crの混
合物を真空中で加熱溶解後、アルゴンガスにより5〜8
MPaの圧力で噴露して得られたものである。このCu
−Cr粉体の粒径は150μm以下であり、成分は初期
の混合物と同等であった。また、この合金粉末を電子顕
微鏡で観察すると、5μm以下のCr粒子が均一に分散
していることが確認された。
【0018】上記Cu−Crアトマイズ粉体に電解Cu
粉末(粒径50μm)を5〜50重量%の範囲で混合
し、金型に充填し、理論密度に対する成形密度が65%
以上となるように加圧成形し、直径40mm,厚さ5mmの
成形体を得た。
【0019】次に、上記成形体を真空中(5×10-5To
rr)で、Cuの融点直下の温度で加熱し、焼結体とし
た。この焼結体がそのまま電極となる。電極の充填密度
は表1に示したように、Cuの添加量と共に増加する。
成形性はCu粉体を10重量%以上添加することにより
向上した。
【0020】得られた電極により図6に示すように真空
インタラプタを作製し、遮断試験を実施した結果、従来
のCu−Cr混合粉体の焼結製法に比し、導電率等につ
いて良好な性能が得られた。特に、Cu粉体を20重量
%添加までは、性能の向上が顕著であった。また、電極
にカケ,ワレ等の異常も発生しなかった。なお、図中、
21,22が焼結体をそのまま用いた電極、23,24
がリード棒、25が作製された真空インタラプタであ
る。
【0021】なお、上記実施例は、Cu−Cr粉末とし
てアトマイズ法により作製されたものを用いたが、アト
マイズ法としては、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法
を問わない。また、他の粉末製造法で得られたCu−C
r合金粉末を使用することもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る電極材料によれば、5〜2
0重量%のCrを含むCu−Cr合金粉体に5〜20重
量%の割合でCu粉末を添加してなる原料粉体を、成形
体密度が理論密度の65%以上となるように加圧成形
し、得られた成形体を焼結して電極材料を得るというよ
うに、出発原料,成形時の密度等を特定したことによ
り、カケ,ワレのない成形体、さらには焼結体を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スパイラル溝を有する真空インタラプタ用電極
の平面図と断面図である。
【図2】成形時の欠陥発生を示す部分的説明図である。
【図3】ペダル先端部に発生したカケ,ワレの説明図で
ある。
【図4】溝を浅くした成形体の一例の平面図である。
【図5】ぺダル根元部に発生する破損部の説明図であ
る。
【図6】本発明より得られた電極材料を用いた真空イン
タラプタの断面図である。
【符号の説明】
1 電極 2 スパイラル溝 3 ペダル 21,22 焼結体 23,24 リード棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳沢 一二三 東京都品川区大崎二丁目1番17号 株式会 社明電舍内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5〜20重量%のクロムを含有する銅と
    クロムの合金粉体に5〜25重量%の割合で銅粉末を添
    加し、成形密度が理論密度の65%以上となるように加
    圧成形し、銅の融点以下の温度で焼結したことを特徴と
    する真空インタラプタ用電極材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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