JPH0524190A - インクジエツト記録ヘツド - Google Patents
インクジエツト記録ヘツドInfo
- Publication number
- JPH0524190A JPH0524190A JP18273691A JP18273691A JPH0524190A JP H0524190 A JPH0524190 A JP H0524190A JP 18273691 A JP18273691 A JP 18273691A JP 18273691 A JP18273691 A JP 18273691A JP H0524190 A JPH0524190 A JP H0524190A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording head
- cavity plate
- front space
- reservoir
- Prior art date
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】外部から前置空間をへてインク溜めへのインク
供給時に起こり得る気泡の巻き込み，停留を防止して記
録の品質向上を図る。 【構成】前置空間でのインク流を整流状態にするため、
前置空間の、外部からのインク流入用開口部と、インク
溜めへの流出開口部との間の流れ断面積、および流れ方
向が緩慢に変化するように形成する。特に両面ノズル方
式のとき、前置空間の、１個の流入開口部と、各インク
溜めにつながる流出開口部との間に、流入開口部からの
インク流を二分して各インク溜めに案内するための中央
分離壁体を設けるか、または前置空間の、２個の各流入
開口部と、各インク溜めにつながる流出開口部とが対応
し、各流入開口部から対応する流出開口部への二つのイ
ンク流を隔離する隔壁体を前置空間に設ける。
供給時に起こり得る気泡の巻き込み，停留を防止して記
録の品質向上を図る。 【構成】前置空間でのインク流を整流状態にするため、
前置空間の、外部からのインク流入用開口部と、インク
溜めへの流出開口部との間の流れ断面積、および流れ方
向が緩慢に変化するように形成する。特に両面ノズル方
式のとき、前置空間の、１個の流入開口部と、各インク
溜めにつながる流出開口部との間に、流入開口部からの
インク流を二分して各インク溜めに案内するための中央
分離壁体を設けるか、または前置空間の、２個の各流入
開口部と、各インク溜めにつながる流出開口部とが対応
し、各流入開口部から対応する流出開口部への二つのイ
ンク流を隔離する隔壁体を前置空間に設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、とくに外部から前置
空間をへてインク溜めへのインク供給時に起こり得る気
泡の巻き込み，停留を防止して記録の品質向上を図るイ
ンクジェット記録ヘッドに関する。
空間をへてインク溜めへのインク供給時に起こり得る気
泡の巻き込み，停留を防止して記録の品質向上を図るイ
ンクジェット記録ヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、微細なノズル孔よりインクを噴射
して紙などの記録媒体上に付着させて記録を行う方法
は、インクジェット記録方法として知られている。そし
て、その原理の一つとしてオン・デマンド型インクジェ
ット記録ヘッドがある。この方式の両面形インクジェッ
ト記録ヘッドは、高解像度を得るため両面にインク噴出
用ノズルを千鳥状に配置するもので、一般的にはキャビ
ティ板の溝側から見た平面図である図５と、断面図であ
る図４とに示すように、シリコン，ガラスまたは金属板
などの板部材の両面に、エッチングや機械加工等により
複数のインク噴射用ノズル２，噴射流路３，インク加圧
室５，インク供給路６および共通なインク溜め７を形成
したキャビティ板１と、振動板９とを積層，一体化した
のち、振動板９の外側面のインク加圧室５に対向する位
置に電気機械変換素子としての圧電素子10が導電性膜11
を介して接合される構造をとっている。さらに、インク
供給路６とインク溜め７とを連結する部分に、ノズル２
とほぼ同一の深さ，幅のフィルタ流路８が設けてあり、
インク加圧室５の入口と出口にインクの流れを円滑にす
るため、および振動板９のだれ込みを防止するために島
状突起４が設けてある。
して紙などの記録媒体上に付着させて記録を行う方法
は、インクジェット記録方法として知られている。そし
て、その原理の一つとしてオン・デマンド型インクジェ
ット記録ヘッドがある。この方式の両面形インクジェッ
ト記録ヘッドは、高解像度を得るため両面にインク噴出
用ノズルを千鳥状に配置するもので、一般的にはキャビ
ティ板の溝側から見た平面図である図５と、断面図であ
る図４とに示すように、シリコン，ガラスまたは金属板
などの板部材の両面に、エッチングや機械加工等により
複数のインク噴射用ノズル２，噴射流路３，インク加圧
室５，インク供給路６および共通なインク溜め７を形成
したキャビティ板１と、振動板９とを積層，一体化した
のち、振動板９の外側面のインク加圧室５に対向する位
置に電気機械変換素子としての圧電素子10が導電性膜11
を介して接合される構造をとっている。さらに、インク
供給路６とインク溜め７とを連結する部分に、ノズル２
とほぼ同一の深さ，幅のフィルタ流路８が設けてあり、
インク加圧室５の入口と出口にインクの流れを円滑にす
るため、および振動板９のだれ込みを防止するために島
状突起４が設けてある。
【０００３】加えて、図４の右端部に（図５では上側部
に二点鎖線表示したように）、コ字状のゴム成形品また
はプラスチック成形品である供給治具32が密閉的に嵌め
込まれ、接着される。供給治具32には、図示してないイ
ンクチューブが接続される孔33があけられ、これに連通
する前置空間35がインク溜め７につながる形で設けられ
る。この前置空間35は、文字どおりインク溜め７の前段
に設置され、孔33から流入，供給されるインクに対して
緩衝機能、つまりインクの勢いを緩和する機能をもつも
のである。
に二点鎖線表示したように）、コ字状のゴム成形品また
はプラスチック成形品である供給治具32が密閉的に嵌め
込まれ、接着される。供給治具32には、図示してないイ
ンクチューブが接続される孔33があけられ、これに連通
する前置空間35がインク溜め７につながる形で設けられ
る。この前置空間35は、文字どおりインク溜め７の前段
に設置され、孔33から流入，供給されるインクに対して
緩衝機能、つまりインクの勢いを緩和する機能をもつも
のである。
【０００４】このような構造において、圧電素子10に電
気信号としての電圧を印加すると、振動板９がインク加
圧室５の内側に変位してインク加圧室５の容積を急激に
減少させ、その容積分に相当するインクがノズル２から
噴射され、それがインク滴となって、対向する記録紙に
点着して印字される。
気信号としての電圧を印加すると、振動板９がインク加
圧室５の内側に変位してインク加圧室５の容積を急激に
減少させ、その容積分に相当するインクがノズル２から
噴射され、それがインク滴となって、対向する記録紙に
点着して印字される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、図４にお
いて、孔33から流入，供給されるインクが、キャビティ
板34の右端面と衝突し、前置空間35内部で乱流ないし渦
流となり、そのとき発生する気泡がインク溜め７に巻き
込まれ、停留するおそれがある。この気泡によって、
溝を通ってのインクの円滑な供給が阻害される、イン
ク加圧室５やノズル２に侵入したとき、円滑なインク噴
射が阻害されて印字品質が低下する、極端な場合には印
字が断続的になる──などの問題が起きる。
いて、孔33から流入，供給されるインクが、キャビティ
板34の右端面と衝突し、前置空間35内部で乱流ないし渦
流となり、そのとき発生する気泡がインク溜め７に巻き
込まれ、停留するおそれがある。この気泡によって、
溝を通ってのインクの円滑な供給が阻害される、イン
ク加圧室５やノズル２に侵入したとき、円滑なインク噴
射が阻害されて印字品質が低下する、極端な場合には印
字が断続的になる──などの問題が起きる。
【０００６】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、外部から前置空間をへてインク溜め
へのインク供給時に起こり得る気泡の巻き込み，停留を
防止して記録の品質向上を図るインクジェット記録ヘッ
ドを提供することにある。
の問題点を解消し、外部から前置空間をへてインク溜め
へのインク供給時に起こり得る気泡の巻き込み，停留を
防止して記録の品質向上を図るインクジェット記録ヘッ
ドを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に係るインクジ
ェット記録ヘッドは、共通なインク溜めと、インク加圧
室およびインク噴射用ノズルとが連通してなる溝が表面
に形成されるキャビティ板と；このキャビティ板の溝側
表面と一方の面で接合され、他方の面で前記各インク加
圧室に対向する位置に圧電素子が固着される振動板と；
前記インク溜めと連通し、インクが外部から流入，供給
される前置空間と；を備える記録ヘッドにおいて、前記
前置空間は、前記流入開口部と、前記インク溜めへの流
出開口部との間の流れ断面積、および流れ方向が緩慢に
変化するように形成される。
ェット記録ヘッドは、共通なインク溜めと、インク加圧
室およびインク噴射用ノズルとが連通してなる溝が表面
に形成されるキャビティ板と；このキャビティ板の溝側
表面と一方の面で接合され、他方の面で前記各インク加
圧室に対向する位置に圧電素子が固着される振動板と；
前記インク溜めと連通し、インクが外部から流入，供給
される前置空間と；を備える記録ヘッドにおいて、前記
前置空間は、前記流入開口部と、前記インク溜めへの流
出開口部との間の流れ断面積、および流れ方向が緩慢に
変化するように形成される。
【０００８】請求項２に係るインクジェット記録ヘッド
は、請求項１に記載の記録ヘッドにおいて、キャビティ
板が、その両側の各表面に共通なインク溜めと、インク
加圧室およびインク噴射用ノズルとが連通してなる溝が
形成され、前置空間の、１個の流入開口部と、前記各表
面側のインク溜めにつながる流出開口部との間に、前記
流入開口部からのインク流を二分して各々前記各表面側
のインク溜めに案内するための中央分離壁体が設けられ
る。
は、請求項１に記載の記録ヘッドにおいて、キャビティ
板が、その両側の各表面に共通なインク溜めと、インク
加圧室およびインク噴射用ノズルとが連通してなる溝が
形成され、前置空間の、１個の流入開口部と、前記各表
面側のインク溜めにつながる流出開口部との間に、前記
流入開口部からのインク流を二分して各々前記各表面側
のインク溜めに案内するための中央分離壁体が設けられ
る。
【０００９】請求項３に係るインクジェット記録ヘッド
は、請求項１に記載の記録ヘッドにおいて、キャビティ
板が、その両側の各表面に共通なインク溜めと、インク
加圧室およびインク噴射用ノズルとが連通してなる溝が
形成され、前置空間の、２個の各流入開口部と、前記各
表面側のインク溜めにつながる流出開口部とが対応し、
前記各流入開口部から対応する側の前記流出開口部への
二つのインク流を隔離する隔壁体が前記前置空間に設け
られる。
は、請求項１に記載の記録ヘッドにおいて、キャビティ
板が、その両側の各表面に共通なインク溜めと、インク
加圧室およびインク噴射用ノズルとが連通してなる溝が
形成され、前置空間の、２個の各流入開口部と、前記各
表面側のインク溜めにつながる流出開口部とが対応し、
前記各流入開口部から対応する側の前記流出開口部への
二つのインク流を隔離する隔壁体が前記前置空間に設け
られる。
【００１０】
【作用】請求項１ないし３のいずれかに係るインクジェ
ット記録ヘッドでは、前置空間の、流入用開口部と、イ
ンク溜めへの流出開口部との間の流れ断面積、および流
れ方向が緩慢に変化するように形成されるから、前置空
間に流入，供給され、インク溜めに流出するインクは、
比較的整った流線をもつ流れとなる。
ット記録ヘッドでは、前置空間の、流入用開口部と、イ
ンク溜めへの流出開口部との間の流れ断面積、および流
れ方向が緩慢に変化するように形成されるから、前置空
間に流入，供給され、インク溜めに流出するインクは、
比較的整った流線をもつ流れとなる。
【００１１】とくに請求項２に係るインクジェット記録
ヘッドでは、１個の流入開口部を通って前置空間に流
入，供給されたインクは、中央分離壁体によって二分さ
れ、比較的整った流線をもつ流れとなって、各表面側の
インク溜めに流出する。
ヘッドでは、１個の流入開口部を通って前置空間に流
入，供給されたインクは、中央分離壁体によって二分さ
れ、比較的整った流線をもつ流れとなって、各表面側の
インク溜めに流出する。
【００１２】とくに請求項３に係るインクジェット記録
ヘッドでは、２個の流入開口部を通って前置空間に流
入，供給されたインクは、隔壁体によって二つの流れに
隔離されたまま、それぞれ比較的整った流線をもつ流れ
となって、対応する各表面側のインク溜めに流出する。
ヘッドでは、２個の流入開口部を通って前置空間に流
入，供給されたインクは、隔壁体によって二つの流れに
隔離されたまま、それぞれ比較的整った流線をもつ流れ
となって、対応する各表面側のインク溜めに流出する。
【００１３】
【実施例】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの実
施例について、以下に図を参照しながら説明する。図１
は第１の実施例の断面図、図２は同じくそのキャビティ
板の平面図である。この第１実施例は請求項２に対応す
る。第１実施例が、図４，図５に示した従来例と異なる
点は、供給治具のインク流入用孔から各インク溜めに到
る、前置空間における流れ通路の形状にある。すなわ
ち、図１において、前置空間16は、供給治具12の孔13の
流入開口部から、二つに分岐して各インク溜め７に到る
形をとり、その断面積の変化が緩慢になるようにしてあ
る。かつ、その分岐部分にキャビティ板14の右端部の三
角状の突出部15（発明における中央分離壁体に相当す
る）が位置し、各分岐路を形成することを支援する。供
給治具12の孔13の流入開口部から各インク溜め７に到
る、前置空間16の内壁面を平面的に見た形状は、図２の
二点鎖線で示されるように扇形状である。
施例について、以下に図を参照しながら説明する。図１
は第１の実施例の断面図、図２は同じくそのキャビティ
板の平面図である。この第１実施例は請求項２に対応す
る。第１実施例が、図４，図５に示した従来例と異なる
点は、供給治具のインク流入用孔から各インク溜めに到
る、前置空間における流れ通路の形状にある。すなわ
ち、図１において、前置空間16は、供給治具12の孔13の
流入開口部から、二つに分岐して各インク溜め７に到る
形をとり、その断面積の変化が緩慢になるようにしてあ
る。かつ、その分岐部分にキャビティ板14の右端部の三
角状の突出部15（発明における中央分離壁体に相当す
る）が位置し、各分岐路を形成することを支援する。供
給治具12の孔13の流入開口部から各インク溜め７に到
る、前置空間16の内壁面を平面的に見た形状は、図２の
二点鎖線で示されるように扇形状である。
【００１４】したがって、１個の孔13を通って前置空間
16に流入，供給されたインクは、中央分離壁体に相当す
る突出部15によって二分され、比較的整った流線をもつ
流れとなって、前置空間16から各表面側のインク溜め７
に流出する。その結果、前置空間16をへてインク溜め７
へのインク供給時に起こり得る気泡の巻き込み，停留が
防止され、ひいては記録の品質向上が図れる。ところ
で、第１実施例のようにノズルがキャビティ板の両面に
配置される方式と異なり、一方の面だけに配置される方
式のときにも、前置空間やキャビティ板の突出部が、図
１に準じて形成されることによって、同様の働き，効果
を発揮することができる。
16に流入，供給されたインクは、中央分離壁体に相当す
る突出部15によって二分され、比較的整った流線をもつ
流れとなって、前置空間16から各表面側のインク溜め７
に流出する。その結果、前置空間16をへてインク溜め７
へのインク供給時に起こり得る気泡の巻き込み，停留が
防止され、ひいては記録の品質向上が図れる。ところ
で、第１実施例のようにノズルがキャビティ板の両面に
配置される方式と異なり、一方の面だけに配置される方
式のときにも、前置空間やキャビティ板の突出部が、図
１に準じて形成されることによって、同様の働き，効果
を発揮することができる。
【００１５】図３は第２の実施例の断面図である。この
第２実施例は請求項３に対応し、異なった２色の記録が
可能である。第２実施例が、図１，図２に示した第１実
施例と異なる点は、供給治具のインク流入用孔が２個あ
り、その各々から各インク溜めに到る、前置空間におけ
る流れ通路が完全に隔離され、しかも各流れ通路の断面
積の変化が緩慢になるようにしてある。すなわち、図３
において、各前置空間26は、供給治具22の２個の孔23か
ら、それぞれ対応する各インク溜め７に到る隔離された
形をとる。その隔離がキャビティ板24の右端部の平板状
の突出部25（発明における隔壁体に相当する）によって
おこなわれる。供給治具22の各孔23の流入開口部から各
インク溜め７に到る、前置空間26の内壁面の平面的な形
状は、図２の平面図の二点鎖線表示に準じる。
第２実施例は請求項３に対応し、異なった２色の記録が
可能である。第２実施例が、図１，図２に示した第１実
施例と異なる点は、供給治具のインク流入用孔が２個あ
り、その各々から各インク溜めに到る、前置空間におけ
る流れ通路が完全に隔離され、しかも各流れ通路の断面
積の変化が緩慢になるようにしてある。すなわち、図３
において、各前置空間26は、供給治具22の２個の孔23か
ら、それぞれ対応する各インク溜め７に到る隔離された
形をとる。その隔離がキャビティ板24の右端部の平板状
の突出部25（発明における隔壁体に相当する）によって
おこなわれる。供給治具22の各孔23の流入開口部から各
インク溜め７に到る、前置空間26の内壁面の平面的な形
状は、図２の平面図の二点鎖線表示に準じる。
【００１６】したがって、２個の孔23を通って前置空間
26に流入，供給されたインクは、突出部25によって完全
に隔離され、しかも比較的整った流線をもつ流れとなっ
て、各表面側のインク溜め７に流出する。その結果、各
前置空間26をへて対応するインク溜め７へのインク供給
時に起こり得る気泡の巻き込み，停留が防止され、ひい
ては記録の品質向上が図れる。
26に流入，供給されたインクは、突出部25によって完全
に隔離され、しかも比較的整った流線をもつ流れとなっ
て、各表面側のインク溜め７に流出する。その結果、各
前置空間26をへて対応するインク溜め７へのインク供給
時に起こり得る気泡の巻き込み，停留が防止され、ひい
ては記録の品質向上が図れる。
【００１７】
【発明の効果】請求項１ないし３のいずれかに係るイン
クジェット記録ヘッドでは、前置空間の、流入用開口部
と、インク溜めへの流出開口部との間の流れ断面積、お
よび流れ方向が緩慢に変化するように形成されるから、
前置空間に流入，供給され、インク溜めに流出するイン
クは、比較的整った流線をもつ流れとなる。その結果、
外部から前置空間をへてインク溜めへのインク供給時に
起こり得る気泡の巻き込み，停留が防止され記録の品質
向上が図れる。
クジェット記録ヘッドでは、前置空間の、流入用開口部
と、インク溜めへの流出開口部との間の流れ断面積、お
よび流れ方向が緩慢に変化するように形成されるから、
前置空間に流入，供給され、インク溜めに流出するイン
クは、比較的整った流線をもつ流れとなる。その結果、
外部から前置空間をへてインク溜めへのインク供給時に
起こり得る気泡の巻き込み，停留が防止され記録の品質
向上が図れる。
【００１８】とくに請求項２に係るインクジェット記録
ヘッドでは、１個の流入開口部を通って前置空間に流
入，供給されたインクは、中央分離壁体によって二分さ
れ、比較的整った流線をもつ流れとなって、各表面側の
インク溜めに流出する。したがって、両側のノズルから
同色の品質の良い記録がおこなわれる。
ヘッドでは、１個の流入開口部を通って前置空間に流
入，供給されたインクは、中央分離壁体によって二分さ
れ、比較的整った流線をもつ流れとなって、各表面側の
インク溜めに流出する。したがって、両側のノズルから
同色の品質の良い記録がおこなわれる。
【００１９】とくに請求項３に係るインクジェット記録
ヘッドでは、２個の流入開口部を通って前置空間に流
入，供給されたインクは、隔壁体によって二つの流れに
隔離されたまま、それぞれ比較的整った流線をもつ流れ
となって、対応する各表面側のインク溜めに流出する。
したがって、両側のノズルから、同色または異なった２
色の品質の良い記録がおこなわれる。
ヘッドでは、２個の流入開口部を通って前置空間に流
入，供給されたインクは、隔壁体によって二つの流れに
隔離されたまま、それぞれ比較的整った流線をもつ流れ
となって、対応する各表面側のインク溜めに流出する。
したがって、両側のノズルから、同色または異なった２
色の品質の良い記録がおこなわれる。
【図１】本発明に係る第１実施例の断面図
【図２】同じくそのキャビティ板の平面図
【図３】本発明に係る第２実施例の断面図
【図４】従来例の断面図
【図５】同じくそのキャビティ板の平面図
【符号の説明】
２ ノズル
５ 加圧室
７ インク溜め
９ 振動板
１０ 圧電素子
１２ 供給治具
１３ 孔
１４ キャビティ板
１５ 突出部
１６ 前置空間
２２ 供給治具
２３ 孔
２４ キャビティ板
２５ 突出部
２６ 前置空間
Claims (3)
- 【請求項１】共通なインク溜めと、インク加圧室および
インク噴射用ノズルとが連通してなる溝が表面に形成さ
れるキャビティ板と；このキャビティ板の溝側表面と一
方の面で接合され、他方の面で前記各インク加圧室に対
向する位置に圧電素子が固着される振動板と；前記イン
ク溜めと連通し、インクが外部から流入，供給される前
置空間と；を備える記録ヘッドにおいて、前記前置空間
は、前記流入開口部と、前記インク溜めへの流出開口部
との間の流れ断面積、および流れ方向が緩慢に変化する
ように形成されることを特徴とするインクジェット記録
ヘッド。 - 【請求項２】請求項１に記載の記録ヘッドにおいて、キ
ャビティ板は、その両側の各表面に共通なインク溜め
と、インク加圧室およびインク噴射用ノズルとが連通し
てなる溝が形成され、前置空間の、１個の流入開口部
と、前記各表面側のインク溜めにつながる流出開口部と
の間に、前記流入開口部からのインク流を二分して各々
前記各表面側のインク溜めに案内するための中央分離壁
体が設けられることを特徴とするインクジェット記録ヘ
ッド。 - 【請求項３】請求項１に記載の記録ヘッドにおいて、キ
ャビティ板は、その両側の各表面に共通なインク溜め
と、インク加圧室およびインク噴射用ノズルとが連通し
てなる溝が形成され、前置空間の、２個の各流入開口部
と、前記各表面側のインク溜めにつながる流出開口部と
が対応し、前記各流入開口部から対応する側の前記流出
開口部への二つのインク流を隔離する隔壁体が、前記前
置空間に設けられることを特徴とするインクジェット記
録ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18273691A JPH0524190A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | インクジエツト記録ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18273691A JPH0524190A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | インクジエツト記録ヘツド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0524190A true JPH0524190A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16123543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18273691A Pending JPH0524190A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | インクジエツト記録ヘツド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0524190A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001315353A (ja) * | 2000-05-08 | 2001-11-13 | Konica Corp | インクジェットのプリンタヘッド |
| US6955427B2 (en) | 1997-03-28 | 2005-10-18 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink jet head capable of reliably removing air bubbles from ink |
| US7040737B2 (en) | 1997-03-28 | 2006-05-09 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink jet recording device |
| JP2010503556A (ja) * | 2006-09-14 | 2010-02-04 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル．ピー． | 流体噴射装置 |
| JP2010503558A (ja) * | 2006-09-14 | 2010-02-04 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル．ピー． | 流体噴射装置 |
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1991
- 1991-07-24 JP JP18273691A patent/JPH0524190A/ja active Pending
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